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【J2・J3百年構想リーグ第9節】ベガルタ仙台 対 ザスパ群馬【レビュー】

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※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。

 

前節はホームでの栃木SC戦。

北関東ダービーにもかかわらず、前半早々にミスから失点を重ねてしまいました。

前半で3点を失い、後半は1点を返したものの反撃もそこまで…。

後半は良い試合をしてはいたものの、それは3点差だったということを差し引く必要があるかな…という内容だったかと思います。

今節はアウェーでの仙台戦。

開幕から8連勝中の強豪を相手に、どういったサッカーを見せるのか?

(PKが3回ありますが)

 

今回はそんな仙台戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

ベガルタ仙台

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 33 林彰洋
DF 3 奥山政幸
19 マテウス モラエス
44 井上詩音
MF 2 五十嵐聖己
6 松井蓮之
10 鎌田大夢
14 相良竜之介
22 高田椋汰
FW 11 小林心
27 岩渕弘人

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 1 堀田大暉
DF 5 菅田真啓
MF 8 武田英寿
17 工藤蒼生
26 横山颯大
FW 7 荒木駿太
18 梅木翼
30 西丸道人
40 安野匠

 

仙台は前節から5枚を入れ替え。

菅田真啓、武田英寿、杉山耀建、石井隼太、荒木駿太が外れ、杉山、石井はそのままベンチ外に。

代わって奥山政幸、五十嵐聖己、松井蓮之、鎌田大夢、小林心がスタメン起用となった。

ベンチでは高橋一平、南創太が外れ、堀田大暉、工藤青生、横山颯大、西丸道人が入ることとなった。

 

仙台とは随分久々な気がするが、調べたところ2024年が最後と…割と最近であった。

注目は小林心と岩渕弘人の2トップか。

小林は高知で、岩渕はいわきと岡山で、どちらも群馬としても馴染のある選手だったりもする。

 

他には鎌田大夢、松井蓮之辺りが気になる選手であり、それ以外にもやはり良い選手が多いのがさすがである。

ベンチではやはり武田英寿だろうか。

大宮、水戸辺りにいた時に群馬と試合をしているが、さすがの存在感。

2025年から地元であるベガルタ仙台に完全移籍となったようだ。

ザスパ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 13 近藤壱成
DF 3 大畑隆也
8 神垣陸
43 野瀬翔也
MF 7 西村恭史
17 百田真登
20 下川太陽
27 藤村怜
FW 19 モハマド ファルザン佐名
38 小西宏登
99 中島大嘉

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 88 キム ジェヒ
DF 2 田頭亮太
14 菊地健太
30 小柳達司
MF 36 安達秀都
37 瀬畠義成
FW 11 加々美登生
29 松本皐誠
69 出間思努

 

群馬は前節から3枚を変更。

キム ジェヒ、菊地健太、瀬畠義成に代えて、近藤壱成、百田真登、下川太陽がスタメン起用となった。

ジェヒは(だけの責任ではないが)やはり前節のミスが重なった結果…と言えるだろう。

百田と下川は前節の途中出場と同じ形となり、後半の良いサッカーが評価された…となるだろうか?

 

ベンチでは貫真郷が外れ、加々美登生がベンチ入り。

正直貫が外れる理由がわからないが…前節もベンチにいたものの使ってはおらず、怪我等の理由があるのかもしれない。

 

菊地健太がベンチとなったことで、恐らく神垣陸が左CBに入ることになるだろう。

前節の終盤は攻撃時に百田真登と中島大嘉の2トップ気味だったが、守備では3-4-2-1のままであったが…果たして今節はどうなるか?

メンバーが多少変わったこともあり、まずは立ち位置に注目したい。

試合経過

前半

前半は先代のキックオフでスタート。

つまり群馬は守備からとなるわけだが、この時の立ち位置を見ると…今日は2トップとなるだろうか?

左CBはやはり神垣陸が入り、その前のアンカーに藤村怜、シャドーが右に西村恭史、左に下川太陽、そして前線が2枚という形に見える。

ちなみにこの日は雨が降る中でのゲームとなった。

 

1分 小西のシュートはミートせず

開始早々にチャンスを作ったのは群馬。

長いボールを中島大嘉が競ると、こぼれ球を百田真登下川太陽に繋ぐ。

下川から右の小西宏登に広げると、小西はカットインから積極的に左足を振っていくが…これはミートしなかったか、力なくキーパーの下へ。

インナーラップで西村恭史が上がっておりそちらを使っても面白かったと思うが、積極的にシュートを打っていったのは良いだろう。

 

5分 相良のシュートはわずかに外れてくれる

仙台が右からのコーナーキックを得ると、キッカーは鎌田大夢

ニアに送られたボールだったが、両チームどちらも触れずに流れると、これをペナルティエリアすぐ外から相良竜之介がダイレクトでシュートを狙っていく。

ややアウトにかけた素晴らしいシュートだったが、わずかに枠の上に外れてくれて助かる形となった。

枠に飛んでいたらどんなキーパーでも取れないであろう、本当に素晴らしいシュートだった。

 

12分 完璧な形で崩すも…

ファールからのリスタート。

近藤壱成が長いボールを入れていくと、これを中島大嘉が競り勝つ。

モハマド ファルザン佐名が回収すると、これはいったん後ろの神垣陸に預ける。

神垣から下川太陽西村恭史と内側に繋ぐと、西村が大きく右の小西宏登に広げる。

小西が縦に仕掛け右足でクロスを送ると、これを中島がドンピシャで合わせるも…惜しくもキーパー正面となってしまい林彰洋が足でブロック。

こぼれ球を下川が回収し西村に落とすと、西村が丁寧に低く狙っていくが…ここはがしっかりとセーブ。

中島のシュートは群馬としてはアンラッキー、仙台…としてはラッキーだった部分もあるだろう。

しかしその後の西村のシュート(ややコースが甘かったが)の対応はさすが元日本代表といったところか。

小西の仕掛け、クロスの精度が完璧だっただけに…ここは決め切れなかったのが痛い。

 

18分 右サイドを綺麗に崩して先制

近藤壱成からアンダースローで西村恭史に送ると、西村はダイレクトで内側の藤村怜に。

フジレンから再び西村に戻すと、少しドリブルで運んでから小西宏登に広げる。

小西も縦に少し運ぶと、ここはゴール前ではなく内側の下川太陽を使う。

下川がダイレクトで西村に落とすと、ここで西村が低いクロスをゴール前に送る。

ここは惜しくも百田真登まで届かなかったが、奥山政幸がブロックしたボールを下川が回収すると、ワントラップからゴール左上に叩き込んで先制に成功する。

今日は小西が昨シーズン序盤のようなキレを見せているが、それ以上に西村下川と枚数が絡んでいるのが良い。

普段は1トップということもあり、西村神垣陸が絡む形になるのだが、今日は下川が立ち位置は左にも関わらずピッチの色々なところに顔を出せている印象がある。

右サイドとゴール前にしっかりと人数をかけられた、非常に良い攻撃であった。

後ろから繋いでゴールまで持って行った形であるが、これであればボールを大事に下から繋いでいくサッカーも良いと思う。

要はスイッチを入れるタイミングと、入れてからの速度が大事である。

自陣でつまらないミスを連発したり、コネコネと言われるような時は、スイッチが入らない…もしくは入ってからも速度が上がらないパターンが多い。

 

27分 あわやロングシュートを決められそうに

奥山政幸か?から縦にロングボールが送られると、ここにキーパーの近藤壱成が飛び出していきヘディングでクリアを狙う。

しかし落下点がやや読み違えたか…このヘディングは内側に飛び、それもフリーである小林心のところに行ってしまう。

小林が胸トラップからシュートを狙っていくが、これはゴールの上からネットを揺らす形となり助かる。

またもロングシュートを決められそうなシーンであったが…これはどうにか修正できないものか。

近藤のが単にミスであれば良いのだが(良くはないが)、無理に繋ぎに行った結果であれば…そのリスクを負う必要はないだろう。

あのシーンであれば、単に頭でタッチラインに逃げても良いと思うのだが。

 

30分 セットプレーからの失点再び

仙台が右サイドのやや遠い位置からセットプレーを得ると、キッカーは鎌田大夢

ゴール前ファーサイドに送られたボールをマテウス モラエスが頭で折り返すと、これを五十嵐聖己が押し込んで同点に。

鎌田のボールは素晴らしかったが、ドフリーでモラエスに折り返されてしまい、中には井上詩音五十嵐の2枚に入られてしまった。

個人的にはこれまでのセットプレーと違い、これは仕方ないと言うか…仙台のセットプレーの質を誉めるべきかなとは思う。

現代サッカーの得点の多くがセットプレーであることからもわかるように、セットプレーを守るのは非常に難しいとも言える。

この失点自体はまぁ仕方ないものかとも思うが、とは言え群馬はセットプレーからの失点が多いのも事実ではある。

 

32分 ゴールがら空き再び

マテウス モラエスからDFライン裏を狙った長めのボールが送られる。

ここはFW陣と意図も合わなかったように見えたが、野瀬翔也が足に当てたボールは通らず後方に。

このこぼれ球を近藤壱成が飛び出してきてクリアを狙うが、これが浮かなかったのか…ボールは相良竜之介の足下に。

相良がワントラップからがら空きのゴールに向かってロングシュートを狙っていくが、これはわずかに左に外れてくれる。

近藤は先ほどのヘディングと言い、これで2本目である。

どちらも決められていてもおかしくなく、これは軽率なミスと言えるだろう。

が、キム ジェヒもこういったことから失点しており、キーパーのミスと言うよりは(ミスはミスなのだが)戦術の問題と言って良い気もしなくはない。

これはさすがにセーフティにタッチライン…ではもったいないシーンであったが、簡単に中島大嘉目掛けてロングボールで良いハズである。

しかし戦術がそれを許さず、これを中盤に繋ぐというミッションが課せられているのではないだろうか?

ミスキックと言えばその通りではあるが、難しい選択を強要されているが故にミスが起こる…ような気がしてならない。

 

34分 ポストに救われる

マテウス モラエスから縦の相良竜之介に入れると、藤村怜を背負いながらキープ。

ヒールで五十嵐聖己に落とすと、五十嵐相良が作ったスペースに入り込んでシュートを狙っていく。

低く抑えた良いシュートはブロックに入った大畑隆也に当たり、少しコースが変わったが…近藤壱成も触れず、ポストに当たってゴールラインを割っていく形となった。

しかし判定はゴールキックとなったようで、仙台の選手が抗議。

ほぼコースは変わっておらず、ゲームスピードで見る角度によっては誰も触らずにポストに当たって外れたようにも見えるかもしれない。

しかしリプレイを見ると大畑に当たりコースがやや変わっている(大畑はナイスブロックと言えるか)

 

こうして前半は群馬が非常に良い立ち上がりを見せたが、徐々に仙台ペースとなっていった形で終了。

群馬は前節後半のように、適度にロングボールも織り交ぜ縦に速い攻撃も多く、なぜいつもこれをやらないのか…となっている。

後半

後半は群馬のキックオフでスタート。

両チームともにハーフタイムでの交代はなくリスタートとなった。

 

51分 逆転を許す

井上詩音から良い楔の縦パスが入ると、これを相良竜之介がヒールでフリック。

受けた小林心がペナルティエリア内に侵入すると、低いクロスを送り込む。

これを岩渕弘人が流し込んで逆転を許してしまう。

流れるような素晴らしいプレーであった。

井上の縦パスも良かったが、相良のフリックのアイディアとしっかりと小林につないだ技術が素晴らしい。

小林に対して神垣陸の対応が気にはなるが…野瀬翔也の方はまぁ仕方ないだろう。

どちらかと言えば近藤壱成は手が出なかっただろうか?というのが気になるところ。

小林からのボールをシュートと判断し、枠外で見送った可能性もゼロではないが…逆サイドに岩渕が入ってきているのはキーパーの位置からなら見えたであろう。

そのため反応できなかった…が正しいだろうか。

岩渕はオフサイドポジションだった可能性もあるが、現場ではこれを取るのは難しい際どい状態であったとは言える。

また、失点と直接の関係はないかもしれないが…近藤に戻したボールを岩渕に詰められ、近藤のキックがブロックされて仙台ボールになった…というのが頂けない。

この試合は比較的下からの繋ぎにこだわり過ぎずにやっていた印象があるが、理想のサッカーにこだわり過ぎるとまた自滅してしまうだろう。

 

62分 コーナーのチャンスは活かせず

群馬が右からのコーナーキックを得ると、キッカーは小西宏登

ニアに送ったボールは合わずにクリアされてしまうが、こぼれ球は藤村怜のところに。

フジレンが胸トラップからコースを狙っていくが、これは林彰洋に難なくキャッチされてしまう。

フジレンなら…もっと怖さのあるシュートを打ってほしいところ。

前半の相良竜之介の素晴らしいミドルがあった試合だけに、余計にそう思ってしまう。

 

このシーンは残念ではあったが、この試合はフジレンが効いていると言える。

フジレンがアンカーに入ることで最終ラインと前線がスムーズに繋がるのだが…フジレンの持ち味を考えると本当は1つ前で使いたいのも事実。

フジレンが2人いれば良いのだが…なんて思って浮かんだのは櫻井文陽である。

怪我と思われるが…いつ復帰するだろうか?

 

63分、68分、両チームベンチが動く

この試合先に動いたのは群馬ベンチ。

63分に、西村恭史瀬畠義成モハマド ファルザン佐名田頭亮太を入れ替える。

恐らくこの2人はそのままの位置に入るだろう。

田頭の左に良いイメージはないので、小西宏登と左右を入れ替えても良いかもしれないが…。

 

68分には仙台ベンチが動く。

小林心に代えて安野匠岩渕弘人に代えて荒木駿太と、2トップを入れ替える。

 

72分 安野匠の退場劇

群馬の右からの攻撃だったが、これは惜しいところまではいったものの林彰洋にキャッチされてしまう。

するとが前線にロングボールを蹴り込んでいく。

これを大畑隆也安野匠が競り合う形となったが、主審は安野のファールを取る。

落下点に入った大畑に対して、安野が前に体を入れて飛ばずに身体をぶつけて下に潜り込んだ形となった。

FWのテクニックとして身体をぶつけて飛ばせずに、体勢を崩させて入れ替わる…というのは王道だが、今回は競り合わずに下に入った形となってしまったことでファールとなったのだろう。

これで安野にはイエローカードが出されたのだが、その後なんともう一枚出されることとなり、結果的に2枚となりレッドカードで退場ということに。

入ってきてからわずか4分で退場となってしまった。

このシーンは後ほど取り上げたい。

 

77分、82分 再びベンチワーク

77分には同じタイミングで両チームベンチが動く。

群馬は下川太陽藤村怜に代えて松本皐誠安達秀都を投入する。

仙台は奥山政幸相良竜之介に代えて菅田真啓武田英寿を投入。

 

82分には群馬ベンチが動き、神垣陸に代えて出間思努を投入し使い切り。

DFを1枚減らしてFWを1枚増やす形となるが、これで守備時の形としては4バックとなるだろうか?

恐らく右から小西宏登野瀬翔也大畑隆也田頭亮太の4枚ということに。

その前にダブルボランチで瀬畠義成安達秀都、サイドハーフが松本皐誠出間思努、2トップは変わらず…となると思われる。

 

83分 安達のクロスは惜しくも合わず

右サイドで小西宏登がボールを持つが、ここはDFも2枚で対応。

そのため小西は後方の安達秀都に下げる選択を取る。

安達が遠目からゴール前にクロスを放り込むと、ゴール前には4枚が入ったが…惜しくも誰も触れず。

ボールはポストのすぐ左へと外れてしまう。

中央では中島大嘉が、ファーでは松本皐誠出間思努が惜しかった状態であり、合わなかったものの非常に良いボールではあった。

この試合小西が良い突破を見せていることもあってか、仙台のDFが2枚で対応したこともあり安達はフリーで良いクロスを上げられたと言える。

 

86分、仙台ベンチが使い切り

鎌田大夢に代えて工藤蒼生を投入し、これで両チーム交代カードの使い切り。

仙台としては、1人少ない10人となったこともあり、このまま逃げ切りを狙う形と言える。

 

89分 田頭のゴラッソ

小西宏登からボールを受けた野瀬翔也がゴール前に放り込んでいく。

すると、これをファーで田頭亮太がダイレクトで右足ボレーを合わせて同点に。

1枚足りない仙台ということもあったが、ゴール前に人数をかけた群馬の戦略が当たった形となる。

野瀬はよく中の状況を見て、1枚浮いていたファーの田頭に合わせたと言える。

しかしそれ以上に、田頭は下がりながらのボレーという難しいシュートを丁寧に流し込んだものだ。

あの林彰洋も反応できずに見送るしかなく、本当に素晴らしいシュートであった。

よくわからないが…田頭はこういった謎に上手いシュートを決める印象がある。

 

こうして土壇場で同点に追いつき、試合はPK戦へともつれ込むこととなった。

 

PK戦

先行は群馬。

PKをダラダラ書いても仕方ないので、簡単にまとめてしまいたいと思う。

群馬は中島田頭安達百田出間松本小西近藤野瀬の9名。

仙台は菅田武田五十嵐高田荒木松井工藤マテウス井上の9名となった。

 

印象的だったのは最初のキッカーとなった中島大嘉

ど真ん中に全力でボールを蹴り込むかのようなシュートを叩き込んでまずリードを奪う。

気迫がこもった素晴らしいシュートであった。

 

ゲームが動いたのは仙台の2人目である武田英寿

この左足をきっちりと読み切った近藤壱成が止めて見せてリードを奪う。

そして群馬の4人目となった百田真登だったが、今度は林彰洋が読み切ってセーブ。

これで同点となると、5人目をどちらも決めてサドンデスへと突入する。

 

6人目となった松本皐誠松井蓮之だが、どちらも芝の状態を気にしているように見えた。

仙台はここまでPK戦が3回あり、そのうち2回はここユアスタである。

そして1回はエンドの入れ替えがあったらしい。

今日は雨も降っているため、かなり足下は緩くなっているように思う。

 

そして9人目となった野瀬翔也が枠を外し、井上詩音がきっちりと決めて仙台の勝利となった。

幸先よく仙台に先制し、逆転されてからも(相手の退場というラッキーはあったが)土壇場で同点に追いついてみせたものの…敢え無く敗戦となってしまった。

あの流れなら勝って終わりたかったところだが、やはり仙台の自力が上回ったと言えるかもしれない。

 

この試合は決して内容も悪くなかった。

今までのサッカーから変わり、昨シーズン末のようなサッカーが戻ってきたと言える。

これが昨シーズン同様に「ヤバくなってきたから」なのか、それとも「理想と現実のバランスを取った」のか、はたまた「苦しいトンネルを抜けた」のか。

それによって大きく評価が分かれそうである。

なんにせよ次節どんなサッカーをするのか、これが答えとなるのではないだろうか?

ピックアップポイント

安野匠の退場に関して

やはりこのゲームの最大のトピックはここになるだろう。

72分、林彰洋からのロングボールを大畑隆也安野匠が競り合ったところでのファールである。

競り合った…と書いたが、正しくは安野が競らずに潜り込んだことでファールとなったと言える。

試合展開でも書いたが、身体をぶつけてDFに飛ばせずそのまま入れ替わるというのはFWのテクニックとしてあるのは事実。

しかしこのケースでは大畑が飛んだところで身体をぶつけており、安野が競らなかったことで大畑が乗り上げてしまう形となっている。

無防備な空中で身体をぶつけられており、体勢を崩して落下することで怪我にも繋がりやすく、ファールは妥当と言えるだろう。

ネット上ではノーファールではないかという声もあるが、個人的にはファールは妥当だと思っている。

 

まずこのファール後に主審からイエローカードが出されている。

カードが出るようなファールではないだろうと思ったが、恐らく笛が鳴った後にボールを大きく蹴りだしたことが原因と思われる。

(試合後に公式記録を調べてみたが、やはり1枚目は「C5 遅延行為」であった)

 

2枚目に関しては、主審の判定に対して拍手をして見せたこと、となる。

これ自体は間違いないのだが、公式記録によると「C1 反スポーツ的行為」となっているのが気になるところ。

「C3 異議」かと思ったが、なぜか反スポでのイエローカードということになっている。

となると主審の俵さんとしては、判定に対する異議の意味での拍手ではなく、挑発的行為と取った…となるか。

ちなみにこの判定に対する拍手というのは一発レッドにもなりうる行為であり、その場合は「暴言」と同じ扱いとなる。

まぁなんにせよイエローカードもしくはレッドカードが妥当なのが、この判定に対して皮肉の拍手をするという行為なのは間違いない。

 

更に言うと、このレッドカードを受けて野瀬翔也が拍手をしているが…これは審判の判断に対して誉める側の意味となるのでカード対象にはならない。

味方はもちろん、相手に対してでも審判に対してでも、良いプレーは褒める(拍手)というのは自然なこと…という解釈となる。

サッカーとはなんとも不思議でグレーな部分が多い、線引きの難しいスポーツである。

 

この安野匠に関しては「若さゆえの過ち」であり、今後反省して活かしていければそれで良いのかとは思っていたが…試合後の森山監督のインタビューは辛辣であった。

普段からこういった態度であり、治らないようであれば今後試合に出ることはないとまで言い切っており、なるほど苦労しているんだなと。

闘争心は必要なスポーツであるため、この負けん気や勝気な性格が良い方向に行けば良いなと、相手チームのことながら思った次第である。

 

他にはキャプテンである松井蓮之が胸ぐら掴んで安野をりつけていたのも印象的。

群馬にもこのくらい若手に厳しく言える選手がいないといけないと思ったシーンであった。

これまた余談かもしれないが、場合によっては味方であっても胸ぐら掴んでしまうとイエローカード(反スポ)が出る場合がある。

と言うか通常は出る。

今回はまぁ情状酌量の余地ありといったところだったのだろうか?

サッカーとはやはりかなりグレーである。

MOM

この試合のMOMは藤村怜としたい。

誤解を恐れず言い切ってしまうならば、フジレンがいないとゲームにならない。

今節は特に中盤の底に入ったことで、ゲームの組み立てに大きな貢献をしたと言える。

が、試合展開でも書いたように能力が活きるのはもう一つ前なのも事実。

なんとかフジレンを前で使えるようにしたいところである。

 

続いては下川太陽の名前を挙げたい。

左シャドーではあったが、前線のどこにでも広く顔を出してボールによく絡んでいた印象がある。

それがゴールに繋がったと言える。

今までと違い、(前節の終盤から)中島大嘉百田真登の2トップになったことが大きな要因ではあるが、下川が広く顔を出しているのも攻撃が上手く繋がる理由の1つではあろう。

 

他に良かったのは小西宏登か。

キレがだいぶ戻ってきた印象があり、対応した五十嵐聖己はだいぶ距離を空けて対応していた印象がある。

それだけ突破力が驚異だったということだろう。

 

交代選手では田頭亮太の同点ゴールは素晴らしいの一言。

正直田頭はどう使うのが正解なのか難しい選手である。

右サイドが本職なのだとは思うが、本当にそれが正しいのか悩ましい。

 

最後に安達秀都も取り上げたい。

やはり技術とキックは上手い選手であり、この試合も良いボールをゴール前に送っていたシーンが多くあった。

先ほど書いたフジレンの代わりは、現状だと安達を入れるのが良いのではないかと思っている。

昨シーズンは主力だったが、今シーズンはなぜか出番が限られているが…。(序盤は不在だったこともあり怪我の可能性が高そう)