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【J2・J3百年構想リーグ第15節】モンテディオ山形 対 ザスパ群馬【レビュー】

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※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。

 

前節はアウェーでのヴァンラーレ八戸戦。

ここまで勝ったことのない八戸を相手に、セットプレー一本で勝利をつかみ取った試合でした。

前回のレビューに書いたように、正直評価の難しい試合と言えますが…今までのやり方に固執せずに色々とやれたことは良かったのではないでしょうか?

気になるのは沖田監督が「群馬らしさが出なかった中での勝利」と語っていること。

らしさにこだわらずに勝ちにいけたという意味なのか、勝ったもののらしさが出ない良くない試合…という意味なのか。

今節の山形戦でその辺りがわかるかもしれません。

 

今回はそんなモンテディオ山形戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

モンテディオ山形

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 45 渋谷飛翔
DF 4 西村慧佑
13 野嶽寛也
15 川井歩
49 坂本稀吏也
MF 14 柳町魁耀
17 寺山翼
20 吉尾海夏
FW 11 ディサロ燦シルヴァーノ
18 横山塁
27 榎本啓吾

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 1 トーマス ヒュワード ベル
DF 6 山田拓巳
19 岡本一真
22 城和隼颯
MF 7 中村亮太朗
10 氣田亮真
21 田中渉
88 タリソン アウベス
FW 9 高橋潤哉

 

山形は前節から6枚を変更。

岡本一真、城和隼颯、中村亮太朗、高橋潤哉、氣田亮真、平賀大空がスタメンを外れ、西村慧佑、野嶽寛也、寺山翼、ディサロ燦シルヴァーノ、横山塁、榎本啓吾をスタメン起用。

平賀はそのままベンチ外となったが、残り5人はベンチスタートということに。

前節からは相馬丞がベンチ外となり、山田拓巳がベンチ入りとなっている。

 

注目はやはり前回対戦でやられている、ディサロ燦シルヴァーノだろう。

そして中盤の柳町魁耀、寺山翼辺りは要注意となる選手。

 

元群馬の二人、岡本一真と城和隼颯はベンチからのスタート。

岡本はここまで13試合、城和は8試合出場となっているようで、どちらもチームの主力と言って良いだろう。

CBの城和はリードしている終盤の守備固めくらいしかこの試合は出場機会がなさそうだが、岡本は途中から出てくる可能性もあるか。

ベンチというと、途中出場が多くまだ今シーズンゴールはないものの…起用が続いているタリソン アウベス。

そして2ゴールの高橋潤哉辺りは気を付けたいところ。

ザスパ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 13 近藤壱成
DF 3 大畑隆也
14 菊地健太
43 野瀬翔也
MF 7 西村恭史
20 下川太陽
25 中野力瑠
27 藤村怜
FW 2 田頭亮太
38 小西宏登
99 中島大嘉

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 16 志賀一允
DF 26 秋元琉星
MF 4 玉城大志
6 米原秀亮
19 モハマド ファルザン佐名
36 安達秀都
FW 17 百田真登
18 田中翔太
29 松本皐誠

 

群馬も前節から6枚を変更。

秋元琉星、田中翔太、松本皐誠、瀬畠義成、百田真登、出間思努に代えて、西村恭史、下川太陽、中野力瑠、田頭亮太、小西宏登、中島大嘉がスタメン起用となった。

瀬畑と出間がそのままベンチ外となり、残り4人はベンチスタートということに。

ベンチを見るとキム ジェヒ、ソン ミンソッがベンチ外となり、志賀一允、米原秀亮、モハマド ファルザン佐名がベンチ入りとなった。

 

注目は久々のスタメン起用となった中野力瑠。

前節は秋元琉星が良い活躍を見せただけに、これに中野も続きたい。

(前節途中出場で、右ワイドで足下を見せてはいたが)

前節とシステムが同じだとすると、中野、野瀬翔也、大畑隆也で3バックを組むことになるだろうから、中野が右なのかセンターなのかも注目ポイントだろう。

そして前節終盤で投入され、前線でポストとして勝ち切るために時間を上手く作っていた中島大嘉。

更には休み明けとなった西村恭史に期待したいところ。

 

ベンチではモハマド ファルザン佐名が復帰!

不在の間に田頭亮太が存在感を出しているだけに、ここは復帰によりライバル争いが激化して両者のレベルアップに繋がることに期待したいところ。

そして替えの効かない選手である藤村怜のところに、玉城大志、米原秀亮、安達秀都などが存在感を見せたいところとなるだろう。

試合経過

前半

前半は群馬のキックオフでスタート。

中野力瑠がエライ高い位置におり、菊地健太が中央にいるところを見ると…これは再び攻撃時には2バックのシステムにした様子。

そしてどうやら守備時は4-4-2を採用したように見える。

中野が右SBに入っているようで、その前は4枚フラットに見える)

 

2分 強烈ミドルはクロスバーに救われる

開始早々、嫌な位置でセットプレーを与えてしまうと、キッカーは吉尾海夏

低いボールを入れていくが、これは精度を欠いたか…藤村怜が足に当ててブロック。

しかしこのこぼれ球を横山塁がダイレクトで強烈なミドル!

これがクロスバーを直撃すると、セカンドボールは西村慧佑が競り勝ったが、これを中島大嘉が跳ね返す。

 

これを吉尾がダイレクトで良い縦パスをディサロ燦シルヴァーノに付けると、その外を上がった榎本啓吾を使う。

榎本のクロスに再び横山が飛び込んだが…これは枠を外れてくれる。

横山のところも危なかったが、実は寺山翼がポッカリとフリーになっていたのが大きな問題点。

全員がズルズルと下がってしまい、誰も寺山を見れていなかったので…ここに出ていたら本当に危なかった。

 

しかし…横山のシュートは素晴らしかった。

恐らく近藤壱成も触れておらず、これが決まっていたらこの試合はまた違った展開になっていただろう。

 

14分 横山のシュートは枠の外へ

ディサロ燦シルヴァーノから浮き球で柳町魁耀に繋ぐと、柳町がこれを右の横山塁に展開。

横山は自ら狙いにいったものの、これはサイドネットを外から揺らすに留まった。

このシュート自体は角度もそれほどあったわけではなく、可能性は高くなかったと思うが…菊地健太の寄せがやや甘い印象はある。

しかしそれ以上に気になるのは、再び寺山翼が誰も見れていないこと。

柳町も怪しい)

最終ラインを(このシーンだと)ディサロ野嶽寛也が引っ張って下げている形になり、その前のスペースがずっとポッカリと空いてしまっているのである。

ここを藤村怜下川太陽で埋めなくてはならないわけだが…。

早い時間に修正できるかどうかがポイントになるか。

 

17分 ピンチが続くも失点は許さず

群馬のスローインのリスタートだったが…最終的には中野力瑠のところで奪われてしまう。

ディサロ燦シルヴァーノに奪われないようにしたタッチなどは非常にセンスを感じる中野だが、そのあとのアウトサイドのパスに柳町魁耀に足を出されてしまった。

この柳町が当てたボールは榎本啓吾の足下に入り、ここから榎本がドリブルで狭い局面を抜けていく。

中野野瀬翔也の間を上手く抜け出すと、そのままゴールに向かい、近藤壱成が飛び出したところで横の柳町にパスを送る。

しかしこれは柳町の手前でなんとか大畑隆也が触り、直接シュートは打たせない。

回収した柳町ディサロに落とし、ディサロがシュートを放つも野瀬がブロックしてコーナーに。

 

ディサロ榎本がファールをアピールしているが、恐らくこれはノーファールで良いかと。

あくまでもDAZNの1アングルからしかの印象だが、榎本はしっかりとラストパスを送っているし、接触自体もノーファールの範疇に見える。

この試合かなり主審のジャッジが怪しかった…というか甘かったためにやや荒れてしまったが、ここはそれとは別な気がする。

 

20分 群馬がチャンスを作るも

近藤壱成からロングボールは野嶽寛也が跳ね返すが、これは藤村怜下川太陽のところへ。

しかし下川のトラップがやや長くなってしまい横山塁に奪われかける。

結果的にフジレンが回収し群馬ボールとしたが…この横山のところのコンタクトは下川のファールだろう。

 

しかしノーファールの判定となりフジレンが右の小西宏登に広げると、小西中野力瑠に下げる。

受けにきた西村恭史を使うと、西村が良いタッチからDFを剥がして前を向き、ゴール前にクロスを送ろうとする。

このクロスは吉尾海夏にブロックされてしまうが、こぼれ球は小西が回収。

内側を上がった西村を再び使うと、西村が低くマイナスのクロスをゴール前に供給。

菊地健太が右足で合わせるも、西村慧佑がブロック。

こぼれ球を田頭亮太が詰めるも…これもブロックされてしまう。

 

27分 中野の強烈な右足は渋谷がセーブ

野瀬翔也がドリブルで持ち上がるも、榎本啓吾が良い対応を見せ止める。

しかしボールは失わず、これを下川太陽が回収から藤村怜に。

フジレンから中野力瑠に繋ぐと、中野は外の小西宏登を使うと見せ、これをフェイクに中にカットイン。

ペナルティエリアすぐ外から、ややアウトにかけた強烈なシュートを放つが…ここは渋谷飛翔のファインセーブでコーナーに。

積極性の光る素晴らしい仕掛けであったし、シュートも威力・コースともに申し分のない素晴らしいものであった。

と言うか…中野って本職CBだよな?

プロ入りしてからはやや怪しさの感じる守備対応に不安があるなか、ワイドで良い攻撃を見せている印象がある。

CBよりもSB、WBの方が面白い選手かもしれない。

 

28分 デザインされたコーナーで先制ゴールを奪う

こうして右からのコーナーを得ると、小西宏登がマイナスのファーを狙っていく。

これを下川太陽が右足で…シュートだと思うのだが、左利きのため当てることを最優先としたか?

あまり威力はなかったものの、ゴール方向にボールを送る。

するとこれを中島大嘉がヒールでフリックし、下川のシュートに対して飛んだ渋谷飛翔の上を抜ける形でゴールに吸い込まれていく。

DAZNでは一瞬実況も解説も止まってしまうような、まさに意表を突くような形のゴールであった。

 

本来は下川がズドンと沈めるのが狙いだったのかもしれないが、ゴールに向かってボールを送るとこのような事故(と言っては中島に悪いが)が起きる可能性は十分にある。

やはりシュートで終えることの重要性がわかるシーンであった。

 

ちなみに渋谷中島のオフサイドをアピールしているが、まぁ間違いなくオンサイドポジションだっただろう。

坂本稀吏也がオフサイドラインであり、真横のアングルはないものの…ほぼほぼ間違いないレベルと見て良い。

渋谷坂本吉尾海夏も恐らく「とりあえずオフサイドをアピールしておけ」というレベルであり、自信を持ってオフサイドを主張しているわけではないと思われる。

 

ここしばらく、しっかりとスカウティングからセットプレーを考察していることが伺え、まさにそれが実を結んだ形。

セットプレーで点が取れるようになってきたのが大きな進歩と言えるだろう。

 

34分 決定機を作られてしまうも

寺山翼からの縦パスを横山塁が受けると、完全に菊地健太の前に入る形で抜け出していく。

ゴール前のディサロ燦シルヴァーノに対してスルーパスを入れていくが、なんとこれをディサロがミートできず。

こぼれ球を中野力瑠が大きく蹴りだすと、セカンドは再び山形が拾ったものの、しっかりと守り切り最終ラインまで下げさせていったんピンチを脱する。

 

ディサロが裏に要求しており、まさに要求通りの完璧なボールを横山は送ったかに見えたが…ディサロの手前で野瀬翔也が少し触ってコースが変わっただろうか?

完全にやられた形であったが、ここは群馬としては救われたと言って良いだろう。

気になるのは健太横山に負け続けているところ。

どうしても攻撃時の立ち位置などもあって難しいタスクではあるが、ここは早めに修正したい。

 

35分 惜しくも触れず

今度は群馬がチャンスを作り出す。

下から丁寧にビルドアップしていくと、良い形で西村恭史が降りてきてボールを引き出す。

いったん下川太陽に落とすと、下川藤村怜に楔となる縦パスを入れる。

ここからフジレンが右に広げると、小西宏登がファーに大きくクロスを放り込む。

これが渋谷飛翔の上を超え、その奥から田頭亮太が飛び込んだものの…惜しくもボール1つ高かったか。

渋谷が触れなかったというより、長過ぎると判断し触らずにゴールキックという判断をしたように見えるだけに…ここはその裏から叩き込んでしまいたかったところ。

しかし両サイドハーフが良い動きを見せているのはこの試合の良いポイントである。

 

36分 良い形で高い位置で奪うも

するとこのゴールキック、短く繋いでボールを受けたのは西村慧佑

ドリブルで少し持ち上がろうとしたところ、西村恭史が素晴らしいタックルを見せてボール奪取。

こぼれ球を中島大嘉がワントラップから左足で狙っていくも…これは渋谷飛翔が足でセーブする。

 

こぼれ球を藤村怜が回収すると、ここは急がず一度下げる選択。

しかし下川太陽が裏を狙っており、これをしっかりと見ていた中野力瑠が良い縦パスを入れていった。

下川が低いクロスをゴール前に送ると、ここに西村が飛び込んだが…今度は先ほどのディサロ燦シルヴァーノと同じように、西村がこれをミートできず。

良い守備から二度にわたってチャンスを作ったものの、追加点を奪うことは出来なかった。

 

後半

後半は山形のキックオフでスタート。

両チームともにハーフタイムでの交代はなくリスタートとなった。

 

52分 シュートは枠の上に

西村慧佑がボールを回収しそのまま持ち上がると、寺山翼へ送る。

ペナルティエリア内でボールを受けた寺山は折り返し、榎本啓吾がミドルを狙っていくも…これは枠の上に外れてくれる。

榎本のところではなく、その手前の柳町魁耀のところだったらもっと危なかったか。

守備ブロックが完全に崩れていたシーンであったが、ディサロ燦シルヴァーノが右サイドに流れていたのもポイントだろう。

大畑隆也がそれに付いてたために、やや中央が薄かったと言える。

 

58分、69分 両チーム交代カードを切る

58分、両チームのベンチが同じタイミングで交代カードを切ることとなった。

山形は榎本啓吾に代えて高橋潤哉横山塁に代えて氣田亮真を投入。

群馬は藤村怜に代えて米原秀亮を投入する。

 

69分には再び群馬ベンチが動き、下川太陽に代えて玉城大志中島大嘉に代えて安達秀都を投入。

どうやらこれで3バック(5バック)にする様子。

中野力瑠野瀬翔也大畑隆也の3バックに、右に菊地健太、左に田頭亮太

中盤は安達秀都米原秀亮玉城大志となり、その前に小西宏登西村恭史という形だろうか。

 

72分 流れるようなパスワークで失点

狭いところでのビルドアップで苦しくなってしまい、最終的には西村恭史のファールを取られてしまう。

これを川井歩氣田亮真に出すと、内側の寺山翼吉尾海夏柳町魁耀ディサロ燦シルヴァーノ、そこから左の野嶽寛也と流れるようにパスを繋ぐ。

ペナルティエリア外で受けた野嶽だったが、そのままペナルティエリア内まで侵入すると右足で低く抑えたシュートをねじ込んで同点に。

 

いやぁ本当にお見事としか言いようのない素晴らしいパスワークであった。

野嶽に対応した菊地健太だったが、やや寄せが甘かった。

まだ打たないだろうという判断だったのかもしれないが…もう既にペナ内であり角度的にもここは入りやすい場所であったと言える。

 

ちなみに近藤壱成柳町のオフサイドをアピールしているが…これも恐らくオンサイドポジションだったように見える。

避けたような形であり、オフサイドポジションだったら関与したかしていないか、議論が分かれるところかもしれない。

個人的にはキーパーに対してインパクトは与えており、オフサイドを取られるかな…とは思うが、なんにせよこのシーンはオンサイドポジションであろう。

 

84分 再び同じタイミングで両ベンチが動く

山形は氣田亮真に代えてタリソン アウベスを投入。

群馬は田頭亮太に代えてモハマド ファルザン佐名菊地健太に代えて百田真登を投入する。

これで群馬は再び4バックに戻したようで、右から中野力瑠野瀬翔也大畑隆也玉城大志だろうか?

中盤は右から小西宏登安達秀都米原秀亮ファルザン

前線に西村恭史百田となる。

 

87分 コーナーからチャンスを迎えるも決め切れず、接触プレーもあり後味の悪いシーンに

右からのコーナーキックを得ると、キッカーは小西宏登

このコーナーになったシーンだが、小西野嶽寛也に対するショルダーチャージがファールだったのではないか?ということで山形サポから大きなブーイングが出る。

山形サポの気持ちはわかるが…今日の基準であればノーファールだろう。

そもそも「今日の基準がおかしい」と言えばその通りだが。

開始早々から主審が上手くコントロールできなかったことで、この試合はやや荒れた展開になってしまっている。

 

とにかくコーナーキックを得た群馬だったが、小西が中央に送ると、野瀬翔也がバックヘッド気味に合わせていく。

しかし渋谷飛翔の正面だったこともあり、これは弾かれてしまいディサロ燦シルヴァーノがクリア。

小西が回収から再び放り込んでいくと、中野力瑠百田真登に落とすが…ここは打たせてもらえず。

 

このセカンドも群馬が拾ったが、最終的には山形が奪ってカウンターの形に。

しかしここを3枚で囲んで奪うと、米原秀亮が(山形の選手が倒れていたこともあり)大きくタッチラインに向けてクリアするが…これは割らず。

野嶽寛也が回収したところでやっとゲームが止まるが…山形サイドとしては大きな不満の残る形となった。

 

ディサロに対する安達秀都のところがファールかノーファールかはいったん置いておき、ノーファールと仮定(主審はそう判断した)すると、ゲームを止めなかった理由はまぁわかる。

寺山翼西村恭史のシュートが恐らく下腹部に入ったものであり、ディサロは足であり、群馬のチャンスが続いていたために止めなかったと思われる。(頭などと違い緊急性がないため)

群馬サイドとしてもプレーを切れば紳士的ではあるが、時間帯や展開を考えるとここで1点奪いたいシーンであり止めることは強要できないであろう。

ここで「群馬がボールを切らなかった」という山形サポがいたら、柳町魁耀も「カウンターのチャンスで切らずに続けたが?」となってしまう。

主審としても柳町がカウンターのチャンスでプレーを続けたために、ここで止めるという選択肢は無くなっただろう。

(まぁそのあと、ヨネが蹴りだしたところでサッサと止めるべきだったが)

ということでこのシーンだけを見れば、決して主審の判断が悪かったとも言い切れないが…試合を通してみると完全にコントロールを失ったゲームであった。

そのために(特に)山形サポとしてはフラストレーションの溜まるシーンだっただろう。

 

さてディサロ安達のコンタクトに戻るが…横からのアングルを見るとファールに見えたが、後ろからのアングルを見るとノーファールな気がする…というのが正直なところ。

安達ディサロより先にボールに触れており、そのままの勢いで腰辺りがディサロの太ももに入った…ように見える。

あくまでもDAZNのこの画角での印象だが…ノーファールにした判断もまぁ納得できるものかなと思うが…もしかしたらそれは自分が群馬サポだからかもしれない。

 

89分 山形ベンチが使い切り

2枚残していた山形だったが、ここで交代カードを使い切り。

吉尾海夏に代えて中村亮太朗ディサロ燦シルヴァーノに代えて田中渉を投入する。

 

90分 ピンチを迎えるが近藤がビッグセーブ

自陣でビルドアップをしていた群馬だったが、玉城大志の縦パスが百田真登に収まらず。

寺山翼にボールが入ると、すぐさま縦にスルーパスを通す。

これに高橋潤哉が抜け出したが、シュートは近藤壱成が足でブロック。

完全に決定機となってしまったが、近藤のビッグセーブにより逆転を許さず…といったところか。

 

94分 劇的な決勝ゴール

山形のコーナーキックを跳ね返すと、セカンドボールも跳ね返し、安達秀都が収める。

安達から右の小西宏登に送ると、小西が縦に仕掛けて陣地を挽回していく。

田中渉の粘りもあり一度は奪われかけるも、すぐにここを安達が潰してモハマド ファルザン佐名に収まり再び群馬ボールに。

ファルから小西と繋ぐが、ここは勝負ができずに一度後方に下げる選択。

するとこれを中野力瑠がダイレクトでゴール前に強烈なクロスを送り込み、ここに百田真登がダイビングヘッドで合わせて追加点。

この試合中野は何度かこの形のクロスを狙っていたが、この時間でピンポイントで合わせてくるとは!

百田も素晴らしいダイビングヘッドだった。

しかし…中野はシュートと言いクロスと言い、まるでバズーカ砲みたいなキックである。

本当に本職CBなのだろうか?

 

アディショナルタイムは6分だったが、プレーが止まった時間もあったため最終的には7分台に突入。

しかしこれを逃げ切って連勝とした。

 

ピックアップポイント

氣田亮真と近藤壱成の接触について

正直この試合の最大のトピックはここになってしまうだろう。

前提としてだが…主審が試合を通してコントロールで来ていれば、また氣田が負傷交代という形になっていなければ、ここまで大きな騒ぎにならなかったように思う。

そしてプレー云々を言う前に、相手チームではあるがサッカーファンとして氣田の怪我が軽いことを祈りたい。

 

さてプレーに関してだが、正直ファールともノーファールとも取れる微妙なものだった印象。

見る角度によって印象が違うのは、ディサロ安達の接触の時と同じか?

(特に真後ろからのアングルでは、氣田の足が挟まれているように見えるため危険に見える)

SNSなどではDOGSOという声も出ているが、間違いなくDOGSOはあり得ない。

が、「レッドカードでは?」という意見に関しては同意できる部分がある。

 

この場合、「著しく危険なプレー」もしくは「選手生命を脅かすチャレンジ」が可能性として挙げられるだろう。

これは「ボールに行っているから」とか「ボールに先に触っているから」というものは関係ないというのも事実。

そのため、映像では近藤が先にボールに触れているように見えるが、だからと言って…ということにはなる。

問題は著しく危険なプレーなのか、選手生命を脅かすチャレンジなのかというところ。

「著しく危険なプレー」というのは、例えば足裏を見せたタックルや、完全に宙に浮く形でのタックルなどが該当するものであり、個人的には近藤のシュートブロックの飛び出しは該当しないと思う。

 

「選手生命を脅かすチャレンジ」に関しては微妙なところだが…結果としてはそうなってしまったのは事実か?

ただし、「結果としてそうなってしまった」から「選手生命を脅かすチャレンジ」かと言うとそれは違うのではないかとも思うのである。

あくまでも「選手生命を脅かすチャレンジ」であり、「選手生命を脅かしたチャレンジ」ではない。

(何が言いたいかというと怪我具合などの結果で変わるものではない、ということ)

 

正直キーパー側からの意見としては、これを「選手生命を脅かすチャレンジ」と言われてしまうと飛び出せないのではないだろうか?

勢いそのままに行っているならばともかく、近藤はスピードを落として面を作ってシュートブロックの形を作っているように見える。

しかし接触は避けられず(避けていたら守れないし)、不運にも足が挟まる形になってしまった…と個人的には見ている。

 

と言うことで、正直あとは「主審からどう見えたか?」と「主審はどう判断したか?」になるかと思う。

サッカーというスポーツはプレー一つ一つに白黒つけられるものではなく、かなりグレーな部分が多いもの。

審判が変われば判定が変わるのは紛れもない事実であり(それが本当はダメなのは置いておき)、これまたグレーの範疇ではあるのではないだろうか?

ノーファールとした判断も理解はできるし、ファールだと言う声が多いのも理解できる。

ちなみにファールとして笛を吹いたら、恐らくレッドカードが妥当となるだろう。

 

以上が、自分があくまでも映像を見た限りでの見解である。

群馬としても昨シーズンに青木翔大が壊されていることもあり、本当に氣田の怪我が軽いことを願っている。

また今後こういったことが減るように、審判の質の向上が重要であろう。

そのためには、審判の地位の向上が必要であり…現状のような「何かあると叩かれる」「誤審ばかりが話題になる」という風潮を変えていかないといけないのではないだろうか?

MOM

この試合のMOMは百田真登としたい。

アディショナルタイム弾で全てを持って行ったと言って良いだろう。

限られたワンチャンスを確実に仕留めて見せたのを評価したい。

 

そして、当然このクロスを上げた中野力瑠も今日は素晴らしいプレーをしていた。

何度も書いているように…本当にCBが本職だろうか?

今日も含めて守備対応はやや怪しさがあり、(まだ若いのはあるが)少なくとも現時点ではJで守備の軸とするには厳しい印象がある。

しかし攻撃面では素晴らしいプレー…と言うかセンスの良さを感じさせるものがあり、非常に不思議な選手である。

守備面が向上すると攻撃的CBなんてのも面白いかもしれない。

(高校時代は守備力のあるCBだったわけで、Jのスピードや強度に慣れれば可能性はある)

 

そしてこの試合も随所に光ったのは藤村怜西村恭史

どちらもいなくなると攻撃の形が…というところ。