※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。
第27節はホームでの横浜FC戦。
前節はアウェーで強敵ではありますが…清水を相手に0-4という敗戦…。
敗戦よりも、まさに「何も無かった試合」というのが本当に痛い試合になりました。
今節も12戦無敗中で昇格争い中の強豪である横浜FCとの対戦となり、これまた非常に難しいゲームとなることが予想されます。
しかし奇跡の残留のためには、最低でも勝点1を獲得したいところ。
今回はそんな横浜FC戦をレビューします。
Contents
スタメン・フォーメーション
ザスパ群馬
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 21 | 櫛引政敏 |
DF | 5 | 川上エドオジョン智慧 |
22 | 高橋勇利也 | |
24 | 酒井崇一 | |
50 | 菊地健太 | |
MF | 6 | 天笠泰輝 |
15 | 風間宏希 | |
37 | 瀬畠義成 | |
44 | 仙波大志 | |
FW | 14 | 川本梨誉 |
32 | 河田篤秀 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 42 | 石井僚 |
DF | 3 | 大畑隆也 |
29 | 田頭亮太 | |
MF | 11 | 杉本竜士 |
33 | 細貝萌 | |
FW | 28 | 樺山諒乃介 |
40 | 佐川洸介 |
群馬も前節から4枚を変更。
この試合を前に、キャプテンである城和隼颯のまさかの移籍があったためCBがどうなるか?というのが注目ポイントだったこの試合。
フタを開けて見ると、なんと3CB全てが変わるという驚きの事態に。
特に中塩大貴はベンチにもいないため…もしかすると中塩に関しては練習中に怪我があったか、コンディション面で問題があったか…。
そんな城和隼颯、中塩大貴、大畑隆也の3枚と、樺山諒乃介の計4枚がスタメンから外れ、代わりに高橋勇利也、酒井崇一、風間宏希、川本梨誉が先発起用。
本職CBが酒井のみということで、ここは並びが気になるところ。
ベンチに目を移すと、久々に細貝萌がメンバー入りとなり平松宗が外れる形に。
今シーズン細貝のメンバー入りした試合は負けなしというジンクスがあるが、それをこの試合でも継続に期待したいところである。
(が、現実的にはボランチが足りないためにベンチ入りしたと見て良いかと)
横浜FC
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 21 | 市川暉記 |
DF | 2 | ンドカ ボニフェイス |
5 | ガブリエウ | |
24 | 福森晃斗 | |
MF | 4 | ユーリ ララ |
7 | 井上潮音 | |
8 | 山根永遠 | |
14 | 中野嘉大 | |
FW | 13 | 小川慶治朗 |
38 | 高橋利樹 | |
78 | ジョアン パウロ |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 1 | 永井堅梧 |
DF | 3 | 中村拓海 |
MF | 34 | 小倉陽太 |
FW | 9 | 櫻川ソロモン |
10 | カプリーニ | |
15 | 伊藤翔 | |
20 | 村田透馬 |
横浜FCは前節から1枚を変更し、カプリーニに代わりジョアン パウロを起用。
ベンチまでを含めた18人には変更は無い状態となった。
注目はやはりこの新戦力で、初のスタメンとなったジョアン パウロとなるだろうか?
他には(セットプレーのキッカーということはあるが)DFながらアシスト数が異常な数字になっている福森晃斗。
彼の精度の高いキックは要警戒となる。
他には元群馬の山根永遠の存在も重要なポイント。
ミラーゲームが予想されるだけに、逆サイドも含めサイドの覇権をどちらが取るか…というのは大きなポイントとなるだろう。
ベンチには櫻川ソロモン、カプリーニ、伊藤翔、更には村田透馬と攻撃陣が並ぶ。
特に伊藤には前回対戦でやられていることもあり、ここは注意したいところとなるだろう。
試合経過
【0~15分】改善されないセットプレー
前半は横浜FCのキックオフでスタート。
3CB全てが代わったことで注目となった群馬の選手配置だが、個人的には予想通りの並びとなった。
システムは変わらず3-4-3となり、DFは右から酒井崇一、瀬畠義成、高橋勇利也の並び。
ダブルボランチに風間宏希と天笠泰輝が入り、仙波大志は前節と同じくシャドーに入る形に。
3分、天笠泰輝がファールで横浜FCの攻撃を止める。
フリーキックでの再開となり、これはンドカ ボニフェイスがゴール前に蹴り込まずにすぐ横の福森晃斗に出す。
福森が前線に放り込むと、高橋利樹が身体を張ってキープしてからジョアン パウロに落とす。
ジョアン パウロから右サイドの山根永遠に送ると、山根がダイレクトでゴール前にクロスを送り込む。
ここは高橋勇利也が頭でクリアするが、セカンドを井上潮音が回収しやや後方に丁寧に落とすと、福森がミドルを狙っていく。
このシュートは櫛引政敏がキャッチではなくパンチングを選択し、弾き出して難を逃れるが…非常に危ない一連の流れとなった。
9分、横浜FCが右サイドでコーナーを獲得すると、キッカーは福森晃斗。
ボールはややファーに送られると、これをガブリエウが戻りながら頭で合わせて早々に先制を許してしまう。
見てる分にはそれほど難しい守備対応ではないと思うのだが…。
ゾーンなので明確にマーカーはいないが、対応するべきは大外の菊地健太。
ボールが放り込まれる前に複雑な駆け引きがあったわけではなく、見るべきはガブリエウしかいなかった状態で…あの対応は正直疑問でしかない。
更には、駆け引きと言うほどのものではない動きの中で川上エドオジョン智慧がガブリエウがファーに行った事(そっちを任せる事)を健太に指示している。
マンツーマンではないので正確にはマークの受け渡しでは無いが、受け渡しの指示も出ているのにも関わらず…という失点である。
15分、群馬がボールを奪うと、酒井崇一からサイドに流れた仙波大志にボールを広げる。
仙波がこれをダイレクトで横の天笠泰輝に付けると、天笠が自らドリブルでボールを運んでいく。
右のスペースに川本梨誉が流れ、中央DF裏に河田篤秀が抜け出したことでスペースが生まれ、天笠は直接自分でミドルを打つことを選択。
もしかしたら枠を捉えきれていなかったかもしれないが、キーパーの手前でバウンドする素晴らしいシュートとなり、市川暉記がセーブしてコーナーを獲得することに成功。
ここまで15分見てきたが、群馬はボールを奪った後に全く繋がらないシーンが目立つ。
パスの出し所が無く、挟まれて奪われるか大きく蹴りだして再び相手ボールに…という状態となっている。
また、守備では河田篤秀がさかんに2列目に対して「(連動して)ついてこい」とジェスチャーをしているが、それに対して2列目は前に出れず。
河田はプレスをかけ始めているため、5-4-1の4と1のラインが離れすぎてしまい…攻撃だけでなく守備でも河田が孤立しているシーンが目立っている。
そのため横浜FCはボランチがこの2列間でボールを受け、前を簡単に向けているのが気になるところ。
横浜FCのボランチのところは、群馬もボランチの2枚か両シャドーでしっかりとプレッシャーを与えた方が良いと思うのだが…。
【15~30分】ポスト直撃2本の悲劇
16分、先ほどの天笠泰輝のミドルシュートで得たコーナーキックのキッカーは仙波大志。
仙波からのボールはファーに送れると、これを酒井崇一がフリーで合わせるも枠の上に…。
本当に今シーズンはセットプレーで点が取れない…。
酒井としてはフリーだったため枠には送りたかったところだろうが、この辺りは最近ベンチ外が続いていた試合勘も影響があるか…?
19分、ガブリエウからのパスを山根永遠が…ダイレクトでリターンだったのか?
これが短くなり…トラップと言うには長過ぎとなり、川本梨誉が回収。
そのまま縦に仕掛けてクロスをゴール前に送ると、ゴール前に入れていたのは仙波大志1枚だったが、仙波がこれを頭で合わせる。
ややボールが高かったか?仙波のヘッドはループシュート気味となりゴールに向かうが…ポストを直撃してしまう。
ループ気味のボールだったため、跳ね返りに勢いはなくそのままキーパーがキャッチしてプレーが終わるが…市川暉記はループに対応した際にポストと当たり少し痛そうな状態。
惜しくもゴールとはならなかったが、相手のミスから高い位置でボールを奪い、素早くシュートで完結したのは非常に良かったと言える。
25分、山根永遠のパスミスを天笠泰輝がダイレクトで後方の高橋勇利也へ。
中央で仙波大志が両手を上げて呼んでいたが…ここは使えず一度後方に下げる選択をする。
瀬畠義成から酒井崇一と広げ、ここで仙波にボールが出ると更に川上エドオジョン智慧を使ってサイドを広げていく。
ここでエドが酒井にボールを下げるが…これがやや短くなり奪われそうになるが、酒井がギリギリ間に合いエドにリターン。
受けたエドが縦に仙波に楔を打ち込むと、そのままワンツーの形で右サイドを抜け出していく。
ゴール前にはファーに流れていく河田篤秀1枚、中央のDFが下がっていき空いたスペースに川本梨誉が入り込み、エドは川本を選択。(河田はオフサイドポジションでもあった)
川本がワントラップから右足を振り抜くと、強烈な一撃となるも…ゴールポストを直撃して跳ね返り…そのままゴールラインを割ってしまう。
相手のミスを回収し、そこから下げてしまったのが気にはなるが…2つ目でエドが縦に展開したのがフィニッシュまで繋がるキーポイントだったと言えるだろう。
その後の川本のポジションも素晴らしく、シュートも素晴らしかったが…ポストに当たりながら入らないところが現在のチーム状況を表しているような気がしてならない。
逆に言えば横浜FCはここまでシュートわずか2つで1ゴールであり、この辺りが昇格する(昇格争い中)のチームと降格する(残留…争えていない)チームという印象。
【30~45分】川本の弾丸ミドル
32分、川本梨誉とユーリ ララの接触で得たFKは風間宏希がファーを狙うも…酒井崇一にはやや合わず。
確か18分のFKも高橋勇利也にやや合わずだったが…これもキッカーは風間だったか?
どちらも狙いは面白く、あと一歩ではあるのだが…その一歩が遠い。
ちなみにこの川本とユーリ ララの接触では、ユーリ ララが川本の足を踏んでしまう形となったファールだが…その際に足を捻ったのか、2分程度時間が止まるというアクシデント。
かなり痛そうにしていたがユーリは無事にプレーに復帰できており、結果的に90分最後までプレーしたため大事には至っていなさそうで何より。
36分、仙波大志がファールで止めたところ…良い位置で横浜FCにFKを与えてしまう。
これを中央に放り込むと、ンドカ ボニフェイスが頭でフリックし、その後方でガブリエウが右足を合わせてネットを揺らすがオフサイドの判定。
ガブリエウの手前ではジョアン パウロも頭を出しており、2枚が入り込むという厚みを見せた。
結果的にオフサイドに救われたが、決して狙って取ったオフサイドではなく…これまたセットプレーの弱さを見せたシーンと言える。
44分、群馬がボールを持つも攻めあぐねていた印象だったが…左サイドで1つ形を作る。
高橋勇利也からボールを受けた川本梨誉が、サイドに張った菊地健太にパスを送る。
健太から横の天笠泰輝にパスが出ると、天笠は少し持ってからこれを縦位置の川本に送る。
川本が良いターンからカットインの姿勢を見せると、かなりゴールまでは距離があるものの右足を振り抜いていく。
これが強烈なシュートとなりキーパーの市川暉記の手を弾き飛ばす形でゴールに吸い込まれて同点に。
印象としてはあそこからのシュートはやや強引にも思うが…川本としては25分にも弾丸ミドルがポスト直撃となっておりフィーリングが良かったのも事実だろう。
またエース髙澤優也が不在の中、代わりに俺がエースとして点を取るんだという気迫を感じさせてくれた。
市川としては痛恨のミスと言えるだろうが、恐らく画面で見るよりも強烈にブレたのでは?
キャッチにいったという判断ミスと言えるかもしれないが…それ以上に川本のシュートが素晴らしかったとも言えるだろう。
46分、ユーリ ララの左からのクロスは精度を欠き、菊地健太が落ち着いて頭で川本梨誉に繋ぐ。
川本は体勢は後ろ向きだったものの、見事なフェイントでボールに触らず2枚を剥がして前を向くとそのまま持ち上がり3対2のチャンスを作る。
右サイドを駆け上がった川上エドオジョン智慧を使うと、エドからゴール前にクロスが上げられるも…河田篤秀には届かず手前でクリアされてしまう。
エドのクロス精度ももう一つではあったが、どちらかと言えば川本のパスが速度、方向ともにやや難があったためにエドのオーバーラップを止めてしまったところが問題だっただろう。
速度そのままに深く入り込み、折り返すようなクロスが上がれば大きなチャンスとなったと思われる。
【45~60分】ミス2つからの失点
後半は群馬のキックオフでスタート。
両チームともにハーフタイムでの交代はなくリスタートとなった。
53分、横浜FCが右サイドからのコーナーキックを獲得。
このコーナーは目先を変えてショートを選択すると、ペナルティエリア外で受けたジョアン パウロが左足で巻いて落とすシュートをファーに放つ。
非常に良いシュートではあったが、ここは櫛引政敏がしっかりと触って逆サイドのコーナーに。
ゾーンでゴール前を固める…という狙いはわかるものの…あまりにも簡単に外から打たれているような印象はある…。
58分、ガブリエウから楔の縦パスが高橋利樹に入ると、これをジョアン パウロに落とす。
群馬DFもさすがにここは打たせず、ジョアン パウロは小川慶治朗へのパスを選択。
小川から更に福森晃斗に繋ぎ、福森からは大外の山根永遠にパスが出る。
これを山根がダイレクトでファーに送ると、ユーリ ララが飛び込んで追加点を許してしまう。
ユーリのところの対応は川上エドオジョン智慧ではあるが…ここは仕方ない部分かと個人的には思う。
エドは直前までジョアン パウロを見ており、ジョアン パウロがニアに流れたことでマークを破棄して受け渡す。
クロスが自分のゾーンに上がったために対応しようとしたら、死角からユーリが入ってきた形であり…ここに気付くのは無理があるだろう。(周囲の声掛けなどは当然必要だが)
山根のクロスに対する健太の対応や、クロスに櫛引政敏は出れなかったのか?など、思うところはあるが…どちらかと言えばその前にマイボールを2度のパスミスで失ったのが失点の原因と言える。
ゴール前でミスが2つも続けば失点につながるのは当然であり、せっかく前半のうちに追いついて良い流れを引き寄せつつあったものを…自らのミスで手放すというもったいないシーンとなった。
【60~75分】仙波の立ち位置の変化
62分、群馬ベンチが動き、河田篤秀に代えて樺山諒乃介を投入する。
この交代により河田のいた最前線に川本梨誉が移り、川本のいた左シャドーに樺山が入る形になる。
しかし、50分台頃よりシステムとしては3-4-3のままだが仙波大志が右のシャドーのままでありつつ、中央に顔を出すシーンが増えていた。
この交代後もシステム的には変更はしていないと思われるが、川本と樺山が2トップ気味にプレーし、仙波が3ボランチの右側のような立ち位置でプレーするシーンが増えていく。
前節から2試合続いた仙波の右シャドーだが…個人的には正直言って効いているとは思えない状態。
トップ下のプレーヤーと思われ、ボランチよりは攻撃の時間を長く持てるシャドーの方が向いているかとも思ったが…どうにもこの2試合は機能していない。
この前後での中盤に顔を出すようになってからの方が仙波の良さが活きているように見え、この辺りは次節以降考える必要がありそう。
ピッチの縦位置の問題なのか、サイドではなく中央での方がプレーしやすいのか?この辺りはわからないが…。
66分には横浜FCも動き、ジョアン パウロに代わってカプリーニを投入。
この時間帯でシーズン6ゴールを挙げている厄介な存在が投入されることに。
73分、給水タイム明けに横浜FCが動き、このタイミングで一気に3枚を代える。
小川慶治朗に代えて伊藤翔、高橋利樹に代えて櫻川ソロモン、井上潮音に代えて小倉陽太が投入される。
75分、川上エドオジョン智慧が右サイドを突破すると、仙波大志とのワンツーで更に深く入り込む。
ここから横パスで川本梨誉に付けると、川本が素晴らしいターンで前を向いてシュートを放つも…ここはブロックされてしまう。
今日の川本はターンが非常に良く、狭いところでも積極的に前を向けているのが素晴らしい。
このシーンは自分で打って良いと思うし、今日は強引ながら1点を奪っており…結果を出しているために言いにくいが…もう少し自分で行く時と周囲を使う時の判断精度が上がれば…とは思うところ。
強引さは失わずに、周囲がもっと使えるようになれば怖さのあるストライカーになるだろう。
(清水に返却せずに…なんとか獲得したいところだが、来季はJ3がほぼ確実となると難しいところか)
【75~90分】遅すぎる交代。最後まで攻められず
85分、福森晃斗からのやや長めのボールを降りてきた櫻川ソロモンが収めると、これを山根永遠に落とす。
山根から縦のスペースに流れていたカプリーニに浮き球が通ると、ゴール前にクロスを送り込みユーリ ララが合わせるも枠の外。
うーん、カプリーニはオフサイドじゃなかったか?
まぁそれはとにかくとして、ユーリがフリーで合わせているのが気になるところ…。
これは風間宏希が対応するところか。
このゴールキックでのリスタート前に群馬ベンチが動き、菊地健太に代えて田頭亮太、川本梨誉に代えて佐川洸介、風間宏希に代えて杉本竜士の3枚代え。
更には後ろを4枚に変更し、右から田頭、酒井崇一、瀬畠義成、高橋勇利也の4バックに。
その前には樺山諒乃介、仙波大志、天笠泰輝、川上エドオジョン智慧となり、2トップが佐川と杉本の4-4-2に変更。
この交代自体には何も言うことはないが…交代が10分は遅い。
先ほど横浜FCが3枚代えした給水タイム明けの73分に、群馬もこの交代カードを切るべきだったのではないだろうか?
まだ交代1回、1枚を残しているわけで…ここまで引っ張る理由があっただろうか?
87分、仙波大志がミドルシュートを狙うも…これはキーパーの正面に。
89分には横浜FCが最後の交代を使い、中野嘉大に代えて村田透馬を投入する。
91分、ファールでのリスタート。福森晃斗からのロングボールを山根永遠がダイレクトでカプリーニに落とす。
カプリーニが左足に持ち替えてクロスをゴール前に送ると、伊藤翔が胸トラップからボレーを狙うがここは打たせず瀬畠義成が先に足を出す。
こぼれ球をユーリ ララに拾われシュートを打たれるも、ここは櫛引政敏がパンチングで対応する。
アディショナルタイムは5分だったが、群馬は最後まで決定的なチャンスを作り出せず。
それどころか91分のシーンのように、逆に横浜FCが最後まで攻撃の手を抜かない形で試合が終わることになった。
ピックアップポイント
負けるような試合だったのか?
こんなことを書くと負け惜しみにしか聞こえないが…今日のゲームは負けるような試合だったのだろうか?
正直言って試合前の順位ほどの差を感じる内容ではなかったのではないだろうか?
横浜FCの動きがそれほど良かったわけではない…という部分はあるが、試合内容的には負けるような試合ではなかっただろう。
いつまでも修正されないセットプレー対応、選手の良さが活きない起用法、遅すぎる交代。
そして自分達のミスからゲームを難しくした…だけの試合であった。
必要なのは勝点3だけであり、そういう意味では何の成果も得られなかった試合ではあるが…内容としては決して悪くはない。
横浜FCがあまり良くなかっただけ…という意見もありそうだが…。
何かを大きく変えて崩壊する…ということも十分にあり得るが、結果の出ていないことを変わらずやり続けているだけに見えてしまうのが問題だろう。
当然細かく修正を積み重ねているとは思うが、何も変わっておらず頑固に同じやり方を続けているように見えてしまっている。
本当に今のシステムで良いのか?選手選考はこれで良いのか?良さが活きていないのではないか?今一度考え直さなければならない。
素人目には試合展開でも書いたように、仙波大志のポジションが疑問である。
また城和隼颯の移籍はあるが、上手くいっていた仙波瀬畠のボランチコンビを崩す必要があったのかも疑問である。
この試合では河田篤秀は攻守に消えており、それは河田が悪いのだろうか?河田の起用方法に問題があるのではないだろうか?
自分のような素人がプロに口を出すのはちゃんちゃらおかしいのだろうが、次の試合ではこだわって続けている理由を内容で見せて欲しいものである。
MOM
この試合のMOMは川本梨誉としたい。
素晴らしいミドルシュートはもちろんだが、それよりも積極的に前を向いた姿勢を評価したいと思う。
普段は強引に仕掛けてロストすることも多いのが玉に瑕ではあるが、今日は何度も素晴らしいターンで前を向くことに成功していた。
チームとして重心が後ろに重くサポートも遅いこと、更には河田篤秀が孤立気味であることを考えると孤軍奮闘していると言えるだろう。
次に酒井崇一の名前を挙げたい。
正直言って、なぜベンチ外だったのか理解できない…の一言である。
怪我という話もあったが、結構前から全体練習に復帰し練習試合にも出ていたという情報も…。
瀬畠義成をボランチに戻すためにも、中央でプレーできないか?というのが気になるところである。
最後に高橋勇利也の名前も挙げたい。
久しぶりのメンバー入りであったが、そつなく中塩大貴の代役を務め上げたと言って良いだろう。
CBとして起用するならもう少し強さが欲しいところだが、ボランチや左サイドでもプレーできるのは大きな魅力。
これをきっかけに是非ともチャンスを掴みとって欲しいところである。
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