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【2021 J2第41節】ザスパクサツ群馬 対 ジュビロ磐田【レビュー】

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※ザスパクサツ群馬ファンによる、ザスパクサツ群馬贔屓のマッチレビューです。

前節の新潟戦では耐えに耐えて見事に引き分けで勝点1を手に入れた試合。

結果としては引き分けに持ち込めたものの…いつゴールを割られていてもおかしくない試合でもありました。

今節は首位の磐田との試合となり、他会場含めて結果次第ではここで磐田の優勝が決まるというゲーム。

厳しい戦いになることが予想されるものの…残留のためにもここでも勝点1をなんとか手にしたい試合となるでしょう。

そんな磐田戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

ザスパクサツ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 1 清水慶記
DF 3 畑尾大翔
14 平尾壮
25 小島雅也
32 渡辺広大
MF 7 加藤潤也
8 岩上祐三
11 田中稔也
33 細貝萌
FW 10 青木翔大
50 大前元紀

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 21 松原修平
DF 24 光永祐也
36 吉永昇偉
MF 6 内田達也
19 白石智之
41 中山雄登
FW 9 北川柊斗

 

群馬は前節からスタメンは畑尾大翔の復帰の1枚替え。

前節は内田達也がピンチヒッターとして次第点以上の素晴らしい出来を見せてくれたものの、やはり本職CBの復帰は大きいところ。

そしてCBと言えば大武峻はレンタル元のジュビロ磐田ということで、契約上出場できず。

とは言え…大武は怪我もあるので、もしかしたら次節の大宮戦も出れない可能性が…。

ベンチには光永祐也が復帰となった。

ジュビロ磐田

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 36 三浦龍輝
DF 3 大井健太郎
5 小川大貴
6 伊藤槙人
38 山本義道
MF 2 今野泰幸
8 大森晃太郎
17 鈴木雄斗
50 遠藤保仁
FW 4 大津祐樹
11 ルキアン

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 1 八田直樹
DF 25 森岡陸
MF 14 松本昌也
28 鹿沼直生
40 金子翔太
FW 9 小川航基
29 ファビアン ゴンザレス

 

対する磐田は前節から2人変更。

山本康裕が前節の警告により累積で出場停止になり、代わりに今野泰幸が入る。

そして山田大記はなぜか不在となり更にはベンチ外。

代わりに大津祐樹が入るが…どちらも代わりの選手が豪華過ぎる。

更には最前線には得点王争い中のルキアン、中盤に遠藤保仁、最終ラインには大井健太郎と要注意選手が並ぶ。

試合経過

意外にも?前から積極的な群馬

前半は群馬のキックオフでスタート。

この時期の正田醤油スタジアムらしく、風が強くピッチ左側から右側への北風が吹く。

前半は群馬が風上に、磐田が風下ということになる。

 

1分、開始早々に群馬がコーナーキックのチャンスを得る。

大前元紀がニアに低く速いクロスを入れ、渡辺広大が頭で合わせるも…これは枠を捉えられず。

ワンタッチあったようで再びコーナーキックとなるが…このチャンスは活かせず。

虫の良い話ではあるが、この開始早々で奪えれば…少しは楽な展開になると思われたが…世の中そうは甘くない。

 

3分には磐田のボールをカットしたところから、流れるようなカウンターを発動。

自陣で奪ったあと青木翔大がタメ、大前に落とした後に一気に右サイドに展開。

このパスが非常に素晴らしく、さすが大前といったところか。

ここに田中稔也が駆け上がり、更にその外をオーバーラップする平尾壮を使うという、人数もしっかりとかけられた見事な攻撃に。

平尾がグラウンダー気味の良いクロスをゴール前に送るも、これは残念ながらカットされてコーナーキックとなる。

今日は押し込まれる展開が続くかと思ったが、意外にも群馬が攻める姿勢を見せているのがポイントか?

守備でも気迫あふれるプレーを見せており、前半でフレッシュということと風上ということを差し引いても今日は面白いゲームになりそうである。

気になるのはこのペースが90分持つのかということと、後半の風下になった際にどう対応するのか。

 

12分には磐田も反撃。

ゴールキーパーから一気に群馬左サイドに長いボールを入れ、小川大貴から縦に抜ける大津祐樹へ。

大津が対応した畑尾大翔を剥がしきらないうちに、股を抜くグラウンダーのクロスを中央に送る。

ここにルキアン岩上祐三がお互いに下がる形でボールに向かうが…クリアしようとした岩上ルキアンの足を引っかけてPKを取られることを考慮したか足を引っ込めてしまう。

お互いに触れないままボールが抜ける形になるが、ここは田中稔也がかろうじて触るも、そのこぼれ球を今野泰幸にミドルシュートを打たれてしまう。

これは枠を捉えきれずに助かるが…かなり危ないシーンだった。

切れ味鋭いカウンター!前半で1点奪えるか?

19分には磐田のスローインからの再開で、群馬右サイドで大津祐樹がボールを受ける。

そして一気にペナルティエリア内に侵入し、対応した平尾壮が剥がされてしまうが…ここは渡辺広大がしっかりとフォローに入りコーナーキックへ逃れる。

 

20分には磐田のフリーキックとなるが、ここは直接放り込まずにワンクッション入れる形でマークをズラしにきたか?

遠藤保仁のクロスは青木翔大が頭で跳ね返すものの、このこぼれ球を大津祐樹がダイレクトでボレー!

どうやらシュートブロックに入った平尾に当たりコーナーキックになるが、平尾は当たってないアピール。

当たったのか当たっていないのか…画面からは判断できないが、敵チームながら大津のボレーは素晴らしかった。

しかし平尾もしっかりと大津のマークに戻り、シュートコースに入るという良い対応。

平尾は前節の長崎戦に続き、この試合でも持ち前の運動量を活かして攻守に躍動している。

 

29分には群馬も反撃。

青木が起点となる形で、再び切れ味鋭いカウンターを見せるも得点には繋がらず。

青木もここ数試合は完璧に近い形でポストプレーをこなしており、更にはパスにドリブルにと大車輪の活躍中。

ここに収まるか収まらないかという違いは非常に大きく、青木のチームへの貢献と戦術的な存在感は大きい。

特にここ数試合の相手が上位だけに…シーズンオフの引き抜きを心配するレベル…。

 

30分には左サイドからのスローインでリスタート。

小島雅也のクロスは跳ね返されるが、細貝萌が回収して再びクロスを供給。

これが非常に良いボールとなり渡辺広大が頭で合わせるも…頭を振り切れずと言ったところか…。

形としては完璧であり広大の入り方も上手くフリーを作っただけに…勿体ないシーンとなってしまった。

しかし基本的にはしっかりと守って…という展開ではあるが怖さのあるカウンターを何回も見せており、ここまで良い意味で予想外の展開に。

風上ということもあり、なんとか前半のうちに1点取れないだろうか?

良い攻撃は見せ続けるも、取り切れなかった群馬

36分には相手のパスがズレたところを加藤潤也が回収し、再びカウンター発動。

田中稔也に預け、稔也は右サイドで時間を作りながら持ち上がる。

そして再び中央のKJに戻すと、裏に抜け出す青木翔大への見事なスルーパスを供給。

青木が右足でのトラップと同時に左足へと切り返す形になる、素晴らしいトラップを見せて大井健太郎を外し左足でシュート。

しかしこれは三浦龍輝のファインセーブに阻まれてしまう。

確かにあの切り替えしでシュートとなると…コースはココしかないのだが…そうは言ってもあれを取るのはファインセーブ。

青木のシュートも決して悪くはなく、相手を褒めるしかないだろう。

ちなみに、このシーンで大前青木から貰えるようにフリーを作る動きをしている。

決して無理にシュートに持ち込んだというレベルではなく、大前にパスをせずにシュートを狙って正解だと思うが…あのファインセーブを見てしまうと、大前にパスをしていたらどうなったかと思わずにはいられない。

 

39分には左サイドからのスローインのリスタート。

スローインのボールを大前がダイレクトで簡単に中央に放り込む。

これを青木がナイスポストプレーで落とし、ここに入ってきたのは平尾壮!

良いミドルシュートだったが…ボール2個分くらいか?わずかに枠を捉えられず。

これは…こういう形を用意してきたのだろうか?

大前があまりに簡単に放り込んだように見えたが、その先がしっかりと連動していたことを見ると、セットプレーの形の一つとして練習している可能性もありそうだ。

 

43分には相手CBのミスを奪う形で青木がボールを奪取。

囲まれるも右サイドの田中稔也に見事なパスを通し、稔也もシュートに持ち込むも…これは必死に戻ったDFのスライディングでブロックされてしまう。

群馬びいきの観戦記ではあるが…このようにここまで意外にも群馬の攻撃が多い前半となった。

磐田は上手くいっているとは言えず、これはやはり山本康裕山田大記の不在が大きいということだろうか?

後半は風下になってしまうこともあり、なんとか前半のうちに1点欲しかったが…取り切れずにタイムアップとなってしまう。

後半は耐える時間?意外にもエンジンがかからない磐田

後半は磐田のキックオフでスタートとなり、両チームともに交代は無し。

風も止む気配はなく、群馬県らしく時折突風と言える強い風がピッチ左から右に流れる形となる。

 

46分、群馬のフリーキックを跳ね返され、こぼれ球をルキアンが収めたところで細貝萌がファールで止める。

顔に似合わずクラッシャーらしく荒いプレーができる選手だが、やはりこういったピンチのシーンを察する能力が高い。

怪我をさせるような危険なプレーとなるとよろしくはないが、強めのコンタクトや戦術的にユニフォームを引っ張ってでも止めるというのはサッカーで必要なプレーである。

時にはイエローカード覚悟でファールをしなければならないこともあるが、こういったところの判断の良さが細貝の良いところ。

 

60分にはボールを奪ったところから、この試合何度目になるだろうかというカウンターを発動。

加藤潤也が一気に運び、大前元紀がフォローに行くが…お互いに行き先が被ってしまったか…大前が左に動き直した分遅くなってしまう。

そしてKJが出せずにいたところで後ろから戻ったDFに足を出されてしまい、ボールは大前の方に流れたものの長くなりキーパーに収まる。

双方右に動いていたこと、更には田中稔也も右側から上がってきたことで大前は左側に動き直したのだろうが…そのロスが痛かった。

ちなみにボールを奪ってKJに送った青木のプレーも忘れてはいけない。

献身的な守備で本当にチームを助けてくれる存在である。

更には挟み込むようにプレスをかけたことで青木が奪い切れたとも言える、平尾のDFも良かった。

平尾は新潟戦に続いて、本当に良い働きをしている。

徐々に磐田ペースになるも、粘り強く守る群馬

そして後半は風下になったということもあり、更には少しずつプレスの強度が落ちてきたこともあってか…この辺りから磐田にボールを持たれる展開に。

押し込まれつつあるが、それほど危険なシーンは作られておらず集中して守れていると言える。

磐田としてもボールは持ててゲームは作れているものの…決して上手くいっているとは言えない状況だろう。

ちなみにここまでで抜群に良いのが青木翔大。

いつも通りハードワークで前線から守備をし、ボールを奪えば預け先となりキープしてカウンターの起点に。

誰も周囲にいなければ自らドリブルで運んで時間も作るという…まさに代えの効かない存在と言える。

そして大前元紀もこの試合は非常に良く、チームが上手くいっていない時に見られる中盤に下りてきてしまうシーンがほぼ見られない。

前線でボールを受けた際にも簡単に、そして早いプレーの選択が多くカウンターのチャンスを潰さずに、むしろより活かすようなプレーが見られている。

細貝萌が入って中盤が安定したことの効果かもしれないが、大前はやはりこのように前にいてほしいプレーヤー。

青木が収めたボールを受けて、一気に局面を展開するようなパスをし再びゴール前に入り込む動きを期待したい。

 

69分には磐田が動き、今野泰幸に代えて鹿沼直生大津祐樹に代えて金子翔太と2枚代え。

そして71分、平尾壮鈴木雄斗がお互いに熱くなったところで双方にイエローカード。

なんてことをやっているところで、大前が片膝をついた状態で立てないでいる…。

その前のシーンでは接触は無く、チャンスシーンに対して一気にスピードを上げたランはあったが…その直後ではなさそうで…正直何があったか不明。

しかし左太ももの裏辺りを押さえており非接触となると、筋肉系のトラブルの可能性が…。

プレーを中断する判断も早く早々にピッチを去り、北川柊斗と交代となってしまう。

もしかしたらこれは来週の大宮戦は出場できない可能性が…。

今日の大前はいつになく走っている印象もあり、先ほどに書いたようにプレーの選択も良く、カウンターのブレーキになってしまう悪い状態ではなかっただけに…この離脱は痛い。

交代なし再び!勝点を得るも残留決まらず

引き分けでも京都の結果次第ではここで優勝が決まる磐田だが、やはり勝って優勝を決めたいところだろう。

終盤に向けて更に攻撃のギアを上げてきた印象もあり、76分には金子翔太がミドルシュートを放つ。

78分には2度目の交代枠を使い、大森晃太郎に代えてファビアン・ゴンザレスを投入。

 

79分には群馬もやられっぱなしではなく反撃を。

細貝萌が左足でファーにクロスを上げ、そこに入り込んだ田中稔也だったが…これはミートさせられず。

当てて中央に折り返せれば面白かったが…そろそろ稔也もあれだけ走っているしガス欠気味か。

前節の新潟戦と同様の展開になりつつあるが、前節のことを考えるとアクシデントが無い限りはこのメンバーで戦い切るつもりだろう。

 

85分には細貝が激しく身体をぶつけにいきイエローカード。

ここをファールで止めるのは良いとして、カードをもらう必要は無かったと思うが…こういった戦える選手は今の群馬では貴重な存在。

ベテランかつ途中加入、更にはプレースタイル的なことも含めて、チームメイトに戦う姿勢を見せると言う意味では意義のあるカードになるだろう。

相手を怪我させるようなプレーはダメだが、サッカーはお上品なスポーツではない。

相手チームから嫌われるような、良い意味でこういった厳しいプレーができる選手の存在は大事である。

しかし…このファールは良いとして、その前の北川柊斗へのファールは無かったのだろうか?

流したのであればKJが失ったところでロールバックでは?

恐らく細貝としても北川へのファールを取ってもらえなかったこともあり、熱くなっていたように見える。

今日のレフェリーも判定の基準が今一つよくわからない…。

 

86分には群馬右サイドからクロスを上げられ、これをルキアンが落としファビアン・ゴンザレスがシュート。

しかし細貝が完璧にシュートブロックに入っており、本人もガッツポーズが出る会心の出来。

89分には同じく群馬右サイドから遠藤保仁のクロスが入り、ルキアンが飛び込むがDFがかろうじて触ったかコーナーキックに逃れる。

 

そして磐田は最後の交代カードを切り、山本義道に代えて松本昌也を投入。

やはり群馬は最後まで交代なしでいくつもりらしい。

守備が上手く機能しているので、バランスを崩したくないのだろうが…スタミナ面でこの判断が吉と出るか凶と出るか…。

しかし危ないところはことごとく細貝が潰しており、前節からやっと90分出場となったとは思えない…ブランクを感じさせない動きを見せている。

 

92分にはコーナーキックを跳ね返したところで、そのセカンドボールを再びゴール前に送られてしまう。

これにルキアンが飛び込み、なんと清水慶記よりほんの少し早く触り…完全にやられた形にはなったが、枠を捉えられずに救われる。

94分にはルキアンが足元に収め、振り向きざまのシュートを放つが枠の上に。

いやぁ…本当にルキアンは良い選手だ。

群馬で言う青木と同様に、守備もサボらないし前線でターゲットになれるし、得点王争い中という得点力もある。

 

最後の猛攻も耐えきり、首位磐田相手に大きな大きな勝点1の獲得に成功。

そしてこれで残留が決まったかと思ったが…なんと金沢が後半アディショナルタイムに勝ち越し…。

まさか山形に勝つとは…。

これで残念ながら最終節で残留となるか降格となるか…運命の戦いが各地で行われることになってしまう。

ピックアップポイント

36分 流れるような美しいカウンター

青木翔大がプレスにいったことで伊藤槙人のパスがズレる。

これを加藤潤也が回収し、田中稔也に送りカウンター発動。

稔也が少し持ち運び、マイナス気味のボールを中央の加藤に返した時のポジショニングが下記。

 

ワントラップ後にスペースへのスルーパスを青木に送るのだが…KJはこのスルーパスが抜群に上手い。

以前はどちらかと言うとドリブルで自ら仕掛けるシーンが多く、スペースにスルーパスを送るとしてもサイドバックのオーバーラップを使うパスがほとんどだった。

しかし今シーズンは中央でも素晴らしいパスを何度も通している姿が印象的。

このスルーパスがスライディングブロックにいった伊藤の足を抜けたのはラッキーだったが、その後の青木のトラップは見事の一言。

通常はそのままスペースに抜け出すように、速度を落とさないようなトラップを行うが、大井健太郎がしっかりとカバーリングにきたために右足で止める形のトラップを選択。

そのまま左足に持ち変え、ファーポストに巻くようなシュートを放つと…ここまでは完璧だったが…キーパーの三浦龍輝がその上をいってしまった…。

左に持ち変えた際に少しだけ時間がかかったのが響いたか…この左に持ち変えている時に三浦は2ステップポジションを取り直している。

わずか2ステップだが、この2歩でシュートコースに届く位置に移っているんだよなぁ…。

欲を言えばもう少し高いボールで巻いて落とすようなシュートが打てれば完璧だったが…決して悪いシュートではなくキーパーを褒めるべきだろう。

 

そして本文内でも少し触れたが、青木にボールが入った時の大前の動きにも注目したい。

大井がトラップで剥がされたために、シュートブロックのために山本義道がカバーリングに入る。

そのためマーカーが不在となりフリーになった大前ではあるが、その際に「止まり外に開く」という動き直しで更に自分の前にスペースを作り出している。(下図)

 

 

結果として青木からパスは来なかったが、大前は本当にこのゴール前でのスペースの作り方、フリーになる動きが上手い。

後から見返すと山本の位置、青木のボールの持ち方から大前へのパスは難しかったと思うが…あの動きは見事である。

(左足で出すには山本に引っかかる、右足で出すとなると大井との距離が近くなり突かれた可能性が高い)

MOM

この試合のMOMは…細貝萌としたい。

正直に言って今シーズン、90分使えると思っていなかった。

前節の新潟戦で90分戦い切り、今節でも90分ハードワークをし続けてくれた。

 

中盤でクラッシャーとして、危ないシーンではほとんどに顔を出していた印象がある。

端正な顔立ちに似合わずと言うか…意外と荒いプレーも多く潰し屋的な存在な細貝だが、その存在感を遺憾なく発揮した試合と言えるだろう。

それでいながら前橋育英時代はトップ下で攻撃を作っていたように、奪った後のパスや攻撃参加も素晴らしい。

ハッキリ言えばJ2のレベルでは無い。

 

そして細貝が守備をこれだけやってくれることで、岩上祐三がより攻撃に重心を置くことができているのも最近のチームの好調の理由ではないだろうか?

今までは鬼神のごとき活躍を見せていた岩上だが、細貝とコンビを組むとそれほど目立たなくなる印象が。

悪い意味で言っているわけではなく、それだけ岩上に負担がかかっていたのが軽減されたという意味である。

来シーズンもなんとか、このボランチコンビを見たいものだが…。

 

それと、これは細貝だけの活躍ではないが…今日は中央4枚(大前、青木、細貝、岩上)で磐田の2ボランチをコンパクトに見れていたのが大きい。

この4人の四角をコンパクトに保ち、その中に遠藤今野を置くことで攻撃の起点を作らせないことに成功。

解説の松原芳香さんも褒めていたように、ここの距離感が非常に良かった。

 

更には北川が入ってからは細かくポジションの指示を出していたように、そういった役割でも良い働きを見せてくれた。

逆に言うと…北川は今日の動きだと今後厳しいと言わざるを得ない。

得点力があり強引に打ちにいくストライカータイプであり、裏抜けも良い物を持っているが…このように守ってカウンターの戦術になると活きていない。

青木のように…とは言わないがもっとプレスをかけて、もっとポジショニングを正確にしないと今の戦術には合わないと言われてしまう。

たかがファンにこんな事を言われたくないだろうし、お前は何様だというのは自覚しているが…あの少ない出場時間でチームトップの4ゴールが示すように高い得点力が魅力の選手。

批判ではなく、期待しているからこその想いである。

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