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【J2・J3百年構想リーグ第14節】ヴァンラーレ八戸 対 ザスパ群馬【レビュー】

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※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。

 

前節はホームでのベガルタ仙台戦。

幸先よく先制したものの、後半の短時間で一気に3点を失い敗戦となった試合でした。

前半は2連勝同様に良い時間を作れたものの、後半からは後ろでボールを持つ時間が増え、ビルドアップのミスもあって失点…という展開だったのが気になるところでしょう。

果たしてサッカーは戻ってしまったのか…それとも仙台が上手く対応して「ボールを持たされた」結果だったのか。

今節は今まで一度も勝ったことのないヴァンラーレ八戸。

どうしても昨シーズンの件等で良い印象がないですが、ここらで勝利で良いイメージに上書きしたいところです。

 

今回はそんなヴァンラーレ八戸戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

ヴァンラーレ八戸

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 25 谷口裕介
DF 2 平松航
3 澤田雄大
11 雪江悠人
MF 5 稲積大介
7 佐藤碧
8 音泉翔眞
16 鏑木瑞生
80 永田一真
99 中野誠也
FW 10 澤上竜二

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 13 大西勝俉
DF 4 鈴木慎之介
15 速水修平
MF 6 鵜木郁哉
24 栗澤陸
28 田中翼冴
30 井波勇太
FW 9 高尾流星
90 イスマイラ

 

八戸は前節から4枚を変更。

大西勝俉、白井陽貴、高尾流星、高吉正真に代えて、谷口裕介、雪江悠人、鏑木瑞生、中野誠也をスタメン起用。

白井と高吉はそのままベンチ外となった。

ベンチでは鵜木郁哉がメンバー入りとなっているのみか。

(20人で見ると白井と高吉が外れ、雪江と鵜木がメンバー入り)

 

前回対戦から見ると高吉正真と鏑木瑞生の1枚のみの違い、というちょっと珍しい気もするパターンである。

注目は前回対戦でも点を取られている佐藤碧。

まぁ佐藤は得点というよりは、ゲームを作らせないようにしたいというところだろうが。

 

そして両WBの稲積大介と音泉翔眞のところも要注意。

どちらもシステム的には3バックなので、このサイドのスペースをどちらのWBが高い位置で使えるか…というのがゲームに大きな影響を与えるだろう。

ザスパ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 13 近藤壱成
DF 3 大畑隆也
14 菊地健太
26 秋元琉星
43 野瀬翔也
MF 18 田中翔太
27 藤村怜
29 松本皐誠
37 瀬畠義成
FW 17 百田真登
69 出間思努

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 88 キム ジェヒ
DF 25 中野力瑠
MF 4 玉城大志
20 下川太陽
36 安達秀都
97 ソン ミンソッ
FW 2 田頭亮太
38 小西宏登
99 中島大嘉

 

群馬は前節から5枚を変更。

西村恭史、下川太陽、田頭亮太、小西宏登、中島大嘉に代えて、秋元琉星、田中翔太、松本皐誠、瀬畠義成、出間思努がスタメン起用となる。

西村はそのままベンチ外となったが、恐らくこれは戦略的なターンオーバーによるもの…だろう。

試合前のプレビューでは西村のインタビューもあり、直前まで練習に参加しているので怪我ではないと思われる。

ベンチを見ると、米原秀亮が外れソン ミンソッが久しぶりにメンバー入りとなった。

 

注目はもちろんプロ初出場が初スタメンとなった秋元琉星だろう。

彼は出身が青森であり(青森山田というだけでなく、育ちも青森)デビューが八戸戦というのも何かの因果か?

そして初出場ながらいきなりゲームキャプテンという重責を担うこととなった。

かなり期待値は高かったものの…怪我もありなかなか出場機会がなかっただけに、これは今節最も楽しみな部分となる。

 

続いてはこちらも初スタメンの出間思努か。

出場試合数は既に6試合あるものの、どの試合も終盤に少しのみとなっており…正直全くどんな選手かわからないでいる。

今日は長い時間のプレートなるであろうから、持ち味をしっかりと見せてほしいところ。

 

そしてゲーム面では西村恭史の不在がどう出るか?となるだろう。

百田真登も出間も恐らく西村のようなタイプではないため、2トップとなることが予想される。

そのためその繋ぎとしての役割を求められるのが藤村怜になるか、瀬畠義成になるか。

フジレンをアンカーから前に出すとなると、CBとの連携を担う人間が他に必要になるが…果たして?といったところ。

試合経過

前半

前半は八戸のキックオフでスタート。

並びを見るとこの試合も3-5-2(5-3-2)と見て良さそうである。

注目の秋元琉星は3CBの中央に入っており、右に野瀬翔也、左に大畑隆也の形。

アンカーは菊地健太となっており、その前に藤村怜瀬畠義成が並ぶ形となっている。

大畑がいつもの健太の役割をすることになるだろうか?

 

しかしキックオフから少し見ていると、どうやら今日はいつもの攻撃時2バックではなさそうな様子。

この並びだと先ほど書いたように、大畑隆也が前に上がってボランチの一角としてボールを受ける形になるのがいつもの形。

しかし今日は後ろ3枚はそのままの形でビルドアップしている。

 

35分 松本の良い仕掛け

お互いになかなか大きな動きを見せなかった序盤だが、チャンスらしいチャンスを先に作ったのは群馬。

とは言え、既に前半も35分を過ぎたところ。

 

左サイドでスローインを得ると、田中翔太が縦にスローを入れていく。

これを出間思努が更に縦にフリックすると、百田真登が内側にフリック。

これを藤村怜が低いボールで一気に右サイドに送っていく。

前に大きなスペースが空いた状態で松本皐誠が受けると、縦に仕掛けてシュートだったかゴール前への折り返しだったか…速いボールを入れていくが、澤田雄大にブロックされてコーナーに。

松本は非常に良い仕掛けで稲積大介を振り切ってクロスまで持っていった。

しかし澤田のカバーリングも素晴らしく、ここはブロックされてしまったと言えるか。

松本の仕掛けは素晴らしかったが、やはり唸らされるのはその前のフジレンのスルーパスだろう。

今日は西村恭史が不在のため、いつもよりポジションを半列上げて前線との繋ぎ役となっている。

 

36分 コーナーからチャンスを迎えるも

こうして得た右からのコーナーを蹴るのは藤村怜

意表を突く形で低いボールをマイナス気味に、ペナルティエリア外に入れると瀬畠義成がダイレクトでファーに送り込む。

これを百田真登が頭で折り返すが…これはキーパーにキャッチされてしまう。

ゴール前には秋元琉星野瀬翔也の2枚が入り込んでおり、良い位置に折り返せていれば決定機になっただろう。

このシーンは上手くいかなかったものの、最近はセットプレーに可能性を感じさせるシーンが増えているのは大きな前進と言える。

 

46分 最大のピンチも身体を張って守り切る

前半終了間際、八戸が左サイドからチャンスを作り出す。

多くの選手が絡んで左サイドでボールを回すと、最後は澤田雄大が左足でゴール前に放り込んでいく。

これを中野誠也が頭で落とすと、永田一真がフリーだったが…ダイレクトでは打てずワントラップ。

ここに瀬畠義成野瀬翔也が滑り込んだことで永田は一つ右に持ち出してシュートを選択する。

しかしこのワンタッチの分時間がかかったことで、ここには大畑隆也秋元琉星菊地健太がブロックに入る。

最終的には大畑に当たったのだろうか?こぼれ球を大畑自ら大きく蹴りだしてピンチを脱する。

永田のドフリーは完全に連係ミスであり、これをダイレクトで打たれていたら失点していただろう。

しかし、その後の全選手がしっかりと身体を張ったディフェンスは素晴らしかった。

 

後半

後半は群馬のキックオフでスタート。

ハーフタイムではどちらのチームも選手交代はなくリスタートとなった。

 

47分 コーナーキックのピンチを凌ぎ切る

後半開始早々にチャンスを掴んだのは八戸。

右からのコーナーを得ると、稲積大介がニアに放り込む。

これは藤村怜が頭でクリアしたが、セカンドボールは鏑木瑞生が回収。

再び稲積に戻すと、鏑木佐藤碧と繋ぎ、佐藤がファーに放り込んでいく。

これを平松航が頭で折り返すと、中野誠也が足を伸ばすが…触れなかったか?

近藤壱成がキャッチしてピンチを脱するが…中野が更に足を出したのが印象が悪い。

確かに近藤が落としそうにはなっていたが、完全にキャッチ後にボールを突いている状態であり「止まれなかった」というわけではなさそうに見える。

その後すぐに中野近藤に「ごめん」という形で手を出してはいるが…。

 

50分 大畑隆也の2戦連続弾

群馬のゴールキックでのリスタート。

近藤壱成がペナルティエリア内の野瀬翔也に繋いでいく。

野瀬から縦位置の藤村怜にパスを入れると、少しドリブルで運んでから大きく左サイドに展開する。

田中翔太の胸トラップはやや大きくなったが、自らキープしたところで雪江悠人に抱え込まれる形でファールをもらう。

トラップが大きくなったところを狙ったものの先に触れなくて…というのはわかるが、ラグビーじゃないんだからさ…という印象。

まぁ後ろから抱え込まれる形のファールは早々怪我に繋がらないので、タチが悪いというものではないが。

八戸のロングボール主体のサッカーがラグビーと評されるが(秋田もそうか)、それ自体は特に外部がとやかく言うことではないと思う。

しかしラフなタックルが多いという意味でのラグビーは頂けない…。

この試合もなかなかラフなプレーが多かった印象もあり、球際を強く行くのとラフプレーは違う、というのが持論である。

 

とにかくこのファールで良い位置でセットプレーを獲得した群馬。

このフジレンのパスは素晴らしかったが、その前の貰うシーンがポイントになりそう。

この試合ではこのスペースが比較的空いており、ここでフジレン菊地健太瀬畠義成は良い形でボールを受けていきたい。

 

このフリーキックを蹴るのは藤村怜

前節の大畑隆也のゴールが記憶に新しく、今回は更に良い位置からということで期待感が高まったサポーターも多かったのではないだろうか?

柔らかいボールをファーに送っていくと、ここに大畑が飛び込んでコースを変えて先制ゴールを奪う。

しっかり面で頭に当てられた…とは言えないが、きっちり当てて押し込んで見せたのは見事。

そしてファーにはしっかりと出間思努松本皐誠が詰めていたのも好ポイントと言えるだろう。

 

しかしこのシーンも大畑永田一真にかなりユニフォームを引っ張られている。

これ外れていたらPK取ってもらえたのだろうか?

主審の位置からはよく見えたと思うので、ゴールになったから流したと思いたい。

 

61分、63分 互いに交代カードを切る

先に動いたのは先制された八戸ベンチ。

61分に中野誠也に代えて高尾流星を投入する。

 

その2分後に群馬ベンチが動き、藤村怜に代えて下川太陽松本皐誠に代えて小西宏登を投入。

フジレンを下げるのは正直怖いが…5連戦を考えるとしっかりと休ませたいところだろう。

これで下川小西はそのままの位置に入ると思われるが、下川瀬畠義成と左右を入れ替えるかもしれない。

 

67分 秋元が良い守備対応を見せる

右サイドで小西宏登瀬畠義成がチャンスを作る。

小西からのスルーパスを瀬畑がワンタッチで更に縦に持ち出し、ゴールラインギリギリのところから低いクロスを送り込む。

ここに百田真登がしっかりと入ってシュートを放つが、これはきっちりと百田をマークしていた平松航にブロックされてしまう。

 

こぼれ球を佐藤碧がダイレクトで左に送ると、ここから縦に素早くカウンターを展開。

群馬は一転、一気にピンチを迎えかける。

左サイド際でボールを受けた高尾流星だったが、ここは秋元琉星が良い対応を見せて前を向かせず。

奪い切るまではいかなかったが、時間をかけさせて後方にボールを下げさせることに成功しカウンターのピンチの芽を摘み取った。

 

69分 似た形でチャンスを作り出す

68分に八戸ベンチが再び動き、永田一真に代えて井波勇太澤上竜二に代えてイスマイラを投入する。

直後のコーナーキックはその井波にミドルを狙われるが、これはミートしなかったようで助かる。

 

ゴールキックのリスタート。

近藤壱成が短く秋元琉星に繋ぐと、右の野瀬翔也に広げる。

正直この下からのビルドアップは「ミス=失点」なので…まだ続けるのかという思いがあるが…。

しかしこのシーンは八戸のディフェンスを上手く剥がしてチャンスを作り出す。

 

野瀬から縦位置で瀬畠義成がボールを受けると、ダイレクトで前線に蹴りだす。

狙いは出間思努だったと思うが、ここは抜けてしまうもその先で百田真登が奪い返す。

そして出間に落とすと、かなり距離はあったもののキーパーの位置からチャンスと判断したか、積極的にシュートを狙っていく。

これはキーパーの谷口裕介が抑えたが、この積極性は良いのではないだろうか?

このシーンも先制点のセットプレーのきっかけになった藤村怜のパスシーンと同様に、瀬畠義成がこの場所で空くのが今日のポイント。

ここをしっかりと使っていきたい。

 

74分 音泉のシュートは正面で助かる

72分に群馬ベンチが動き、瀬畠義成に代えて玉城大志を投入する。

玉城は久しぶりの出番なだけに、ここはしっかりとアピールしたいところ。

どうやらそのまま瀬畑の位置に入るようであるが、下川太陽とは左右を入れ替えたか?

 

74分には八戸ベンチも動き、佐藤碧に代えて鵜木郁哉稲積大介に代えて栗澤陸を投入する。

リスタートは平松航が前線に大きくボールを蹴り込んでいく。

ここは秋元琉星イスマイラに競り勝ったが、こぼれ球は栗澤が回収。

鵜木郁哉がボールを受けると、ゴール前に蹴り込んでいく。

ここも大畑隆也小西宏登と競り勝ったものの、大きくクリアは出来ず。

こぼれ球を井波勇太がワンタッチからターンしようとするが、下川太陽との接触で転倒。

しかしこのこぼれ球を音泉翔眞が素早くボレーで狙っていく。

これは本当に素晴らしい判断とシュートの威力だったが、近藤壱成の正面ということで助かることとなった。

ペナルティエリア内での接触ということで、少しヒヤッとしたシーンであり、やや両チームともに足が止まりがちなシーンとも言える。

そこをしっかりとセルフジャッジせずに素早く狙っていった音泉は素晴らしかった。

 

81分 群馬ベンチも使い切り

八戸のコーナーキックのリスタートだったが、群馬ベンチは待たずにこのタイミングでカードを切る。

百田真登に代えて中島大嘉田中翔太に代えて中野力瑠を投入する。

中島はそのまま百田の位置に、中野は右WBに入り、小西宏登が左WBに移ることとなった。

 

一般的にセットプレー前の守備側の交代はマークのズレなどを生みやすいためNGとされることが多い。

しかしここは中島中野と高さがあり空中戦に強い選手ということもあり、セオリーを無視して投入したか。

結果としてこのコーナーキックはしっかりと守り切る。

 

83分 コーナーキックのチャンスは決め切れず

左からのコーナーを得ると、キッカーは小西宏登

ニアに送ったボールは跳ね返されてしまうが、こぼれ球を玉城大志がダイレクトで狙っていく。

決して簡単なシュートではなかったが、しっかりと枠に持って行ったが…ここはキーパーの谷口裕介が良いセーブを見せる。

このこぼれ球を大畑隆也が回収すると、角度はあまり無かったもののシュートを選択。

しかしこれも谷口がセーブ。

こぼれ球を再び大畑が狙っていくも、これも谷口が防いで逆サイドからのコーナーとなってしまう。

確かに大畑の2本はあまり角度が無かったのは事実だが、それでも3本連続で良いセーブを見せた谷口を誉めるべきシーンだろう。

続くコーナーも小西が蹴っていったが、ここも跳ね返されて左サイドからのスローインとなってしまう。

群馬としてはここで追加点を挙げて、ゲームを決めておきたかったところ。

 

このスローインは残り時間等も考えて、無理に攻めずにしっかりと時間を使う選択としたか。

中島大嘉玉城大志小西宏登と狭いところでキープするが、最終的には小西のファールで八戸ボールとなる。

 

こうしてアディショナルタイムの5分もしっかりと凌ぎ切り、対八戸戦初勝利となった。

 

ピックアップポイント

評価の難しい試合か?

正直言って前半の出来はそれほど良くなかったと言って良いだろう。

群馬DFも身体はいつも以上に張れていたが、八戸の決定力不足に救われたという面があるのも事実。

後半盛り返して見せたとは言えるが、後半もそれほど良かったとも言えない。

後半の早い時間に先制できたから良い展開に見えるが、この先制ゴールが無かったらまた違った印象の試合だった可能性もあるのではないだろうか?

しかしこれまで勝ちのなかった八戸を相手に勝利したこと、あまりよくない展開でもセットプレーでゴールを生み出したこと、そしてそれをしっかり守り切ってゼロで終えたことはチームの成長と言える。

 

後ろからの危険なビルドアップは相変わらずではあったものの、今節は明確に3バックにしたのがポイントであったと思う。

これによって奪われた際の危険度が、今までの2バックとは大きく違ったと言える。

問題はこの3バックシステム、何をもってして採用したのかということ。

個人的には可変の2バックは諦めて、素直にこの形の3バックで良いと思うのだが…。

怖いのは八戸の高さ対策として秋元琉星を入れたパターンであり、それによって3バックとしたという場合。

これであれば次節からは再び2バックに戻ってしまう。

 

まぁ正直2バックだろうと3バックだろうと、問題の本質はそこではなく、守備がしっかりと整理されているかという部分が本質。

最近はしっかりと守備練習もやっているようで、だいぶチームとして守備が共有されている印象がある。

この試合も、連動してしっかりと奪い切るような守備を見せられたシーンがあった。

 

バンバンと前線に放り込んでくる八戸対策としての3バックだったとしても、相手に合わせて戦術を柔軟に変化させられたというのは収穫の一つだろう。

「自分たちのサッカー」というのは大事だが、それに固執してしまっては結果が出ないのは昨シーズン、今シーズンの成績から明らか。

昨シーズンから良かった試合というのは、自分たちのサッカーに必要以上にこだわらず、臨機応変に対応した試合だったことを思い出したい。

MOM

この試合のMOMは大畑隆也としたい。

2試合連続ゴールはもちろんだが、システムの変わった左CBとして素晴らしい仕事をしてみせた。

右利きながらあれだけ左足がしっかり蹴れるCBはJ3では貴重な存在。

いつもの2バック状態でも、恐らく大畑がいないとかなりビルドアップが滞るだろう。

3CBの左側、4バックでも左側のCBは左利きを置きたいのは間違いない。

しかしこれだけ左足が蹴れるのであれば右利きでも問題ないと言える。

 

続いては初出場となった秋元琉星の名前を挙げたい。

ゲーム序盤こそやや危うさがあったが、しっかりと試合に入ってからは全く問題ないプレーを連発したと言える。

このゲームで秋元に求められたのは高さを活かして、八戸のロングボールを跳ね返すことだったと思うが、これはしっかりとやり切って見せた。

またカウンターのピンチで高尾流星イスマイラにボールが入った際にも、前を向かせずにしっかりと遅らせて味方の戻る時間を作ったりと、デビュー戦ながら100点満点と言って良い内容であった。

野瀬翔也も含めて、今日の3CBはいつも以上に身体を張って守れていたと言える。

 

身体を張っていたと言えば菊地健太も忘れてはいけない。

ゲームが始まりアンカーに入っていたのを見た時には不安もあったが、健太のアンカーはアリかもしれない。

高さはないし(そのため今日はアンカーだったと思われる)中盤の選手とするには足下もそれほど上手いわけではないが、運動量と守備強度は計算できる選手。

360°プレーしなくてはならない中央のポジションもかなり慣れてきたのか、足下の不安感もこの試合では感じさせなかったと言える。

 

他にはやはり藤村怜だろう。

多くは語る必要が無いと思うが、やはり彼だけレベルが一段違うと感じさせる選手である。

 

交代で入ってきたメンバーでは中島大嘉だろう。

ターンオーバーということもあり出場時間は短かったが、最前線でボールをキープしリードを守り切るという与えられたタスクを完璧にこなしたと言える。

 

それが故に、出間思努は厳しい評価になってしまうか。

前線からのプレスは良いものがあったが、攻撃面では持ち味を見せられたとは言えない。

(試合展開には書かなかったが、セットプレーからのチャンスでフカしてしまったのも痛い)

何ができて何ができないのか、ストロングがあまり見えなかった。

とは言え百田真登も最初の試合は全く持って期待できない感じであったが、今では活き活きとプレーしているわけで。

出間も出場時間が増えれば持ち味が出てくることに期待したい。