紺色と共に

紺色と共に【ザスパクサツ群馬を応援するブログ】

Home » マッチレビュー 2025 » 【2025】ザスパ群馬 シーズンまとめデータ

【2025】ザスパ群馬 シーズンまとめデータ

calendar

2度目のJ3となった2025年シーズン。

正直に言えば、私たちファン・サポーターが思い描いていた「1年での昇格」とは程遠い一年でした。

思えばシーズンオフから補強を不安視する声もあり、開幕してからも今一つピリッとしなかった印象も。

そして何より…第24節からは、9戦未勝利の8敗という悪夢のような連敗地獄もありました。

あの時期のマッチレビューは、書いている自分も…そして読んでくださっている皆さんも、本当に胃が痛くなるような思いだったハズです。

 

しかしサッカーとは不思議なもので、終盤の6試合を6連勝で締めくくるという快進撃。

これにより「来季はいけるぞ」という希望と、「また同じ失敗を繰り返すのでは」という不安の狭間にいるかもしれません。

そんな摩訶不思議な2025年シーズンを、データを基にフラットに見つめ直したいと思います。

得点・アシストランキングなどのデータから、今季を総括していきましょう。

得点

今シーズンの得点は下記表の通り。

得点数 選手名 試合数 出場時間
9 西村恭史 38試合 2,956分
6 青木翔大 26試合 1,198分
6 高橋勇利也 30試合 2,617分
4 河田篤秀 23試合 1,234分
3 小西宏登 26試合 1,386分
3 山中惇希 19試合 1,189分
3 髙澤優也 18試合 807分
3 モハマド ファルザン佐名 8試合 239分
2 加々美登生 22試合 1,085分
2 田中翔太 27試合 999分
2 山口一真 10試合 225分
2 小竹知恩 14試合 570分
1 田頭亮太 11試合 567分
1 下川太陽 25試合 1,231分
1 玉城大志 9試合 446分
1 米原秀亮 14試合 826分
1 オウンゴール
1 小柳達司 17試合 1,413分
1 風間宏希 15試合 699分
1 安達秀都 32試合 1,916分
1 藤村怜 28試合 1,633分
1 瀬畠義成 28試合 1,928分
1 船橋勇真 13試合 808分

チーム得点ランキング

1位:西村恭史(9得点)

2位:青木翔大(6得点)

2位:高橋勇利也(6得点)

4位:河田篤秀(4得点)

5位:小西宏登(3得点)

5位:山中惇希(3得点)

5位:髙澤優也(3得点)

5位:モハマド ファルザン佐名(3得点)

 

シーズンを通してみると、実に22名の選手がゴールを挙げている。

最多はキャリアハイとなった西村恭史の9ゴールであった。

90分平均得点

1位:モハマド ファルザン佐名(0.921)

2位:青木翔大(0.45)

3位:髙澤優也(0.334)

4位:小竹知恩(0.315)

5位:河田篤秀(0.291)

 

続いて90分での平均得点だが、言い換えるとこれは1試合(90分の出場)で何点取ったか…ということ。

ここで突出する数字を出したのが、実に1試合1ゴールに近い数字(0.921)のモハマド ファルザン佐名

出場わずか239分で3ゴールとなっており、決定力の高さが伺える。

決定力と言えば、ファルは決定率も42.8%(シュート数7)と非常に高い数字を残した。

いかに加入直後の怪我での離脱が痛かったか…。

 

続いてはさすがと言うべきか、青木翔大髙澤優也河田篤秀といったFW陣が数字を残している。

特に青木は6ゴールと数も多いので、出場時間が比較的少なかった割に得点数が多かったと言えるだろう。

 

そして間を飛ばす形になったが、小竹知恩ファル同様に途中加入のために出場時間は限られたものの…2ゴールを挙げたことでランキング入り。

小竹ファルと夏の補強は大きな効果があったことがわかる。

 

ちなみにチーム得点王となった西村恭史だが、平均得点は0.274とチーム6位の数字であった。

6位のためランキング外となっているが、比較的高い数字なのは間違いない。

しかし当初は2列目で起用されていたこともあり、ゴール前だけでなく中盤での仕事が多かったことも数字に表れている…と言えるだろう。

アシスト

今シーズンのアシスト数は下記表の通り。

アシスト数 選手名 試合数 出場時間
7 安達秀都 32試合 1,916分
5 藤村怜 28試合 1,633分
4 西村恭史 38試合 2,956分
4 小竹知恩 14試合 570分
3 高橋勇利也 30試合 2,617分
3 髙澤優也 18試合 807分
2 山中惇希 19試合 1,191分
2 山内陸 29試合 2,115分
2 河田篤秀 23試合 1,234分
2 下川太陽 25試合 1,231分
2 田中翔太 27試合 999分
2 小西宏登 26試合 1,386分
1 米原秀亮 14試合 826分
1 瀬畠義成 28試合 1,928分
1 山口一真 10試合 225分
1 中島大嘉 4試合 52分
1 加々美登生 22試合 1,085分

チームアシストランキング

1位:安達秀都(7アシスト)

2位:藤村怜(5アシスト)

3位:西村恭史(4アシスト)

3位:小竹知恩(4アシスト)

5位:高橋勇利也(3アシスト)

5位:髙澤優也(3アシスト)

 

最多は安達秀都の7アシスト。

そこに藤村怜が5、西村恭史小竹知恩が4と続くこととなった。

個人的にはアシスト王が安達だったのは意外であった(フジレンかと思っていた)

90分平均アシスト

1位:中島大嘉(1.724)

2位:小竹知恩(0.632)

3位:山口一真(0.400)

4位:髙澤優也(0.334)

5位:安達秀都(0.329)

 

続いて90分での平均得点だが、言い換えるとこれは1試合(90分の出場)で何アシストしたか…ということ。

1位は驚異の1.724という数字を出した中島大嘉となったが、これは出場時間があまりにも短いため…やや参考にはしづらいところ。

しかしながら4試合、52分という短い時間ながらも1アシストと、しっかりと仕事をしたことの証明ではある。

 

同様に山口一真も出場時間が短い故の数字となった可能性はあるが、それでも2ゴール1アシストとスーパーサブとしての仕事を完璧にこなしたと言える。

カード

今シーズンのカード数は下記表の通り。

警告/退場 選手名 試合数 出場時間
5/0 河田篤秀 23試合 1,234分
4/0 高橋勇利也 30試合 2,617分
4/0 小柳達司 17試合 1,413分
4/0 野瀬翔也 25試合 1,861分
3/0 大畑隆也 33試合 2,864分
3/0 菊地健太 15試合 688分
2/1 瀬畠義成 28試合 1,928分
2/0 西村恭史 38試合 2,956分
2/0 山内陸 29試合 2,115分
2/0 山中惇希 19試合 1,191分
2/0 安達秀都 32試合 1,916分
2/0 加々美登生 22試合 1,085分
2/0 田中翔太 27試合 999分
2/0 小西宏登 26試合 1,386分
1/1 船橋勇真 13試合 808分
1/0 田頭亮太 11試合 567分
1/0 風間宏希 15試合 699分
1/0 櫻井文陽 7試合 510分
1/0 玉城大志 9試合 446分
1/0 髙澤優也 18試合 807分
1/0 下川太陽 25試合 1,231分
0/1 藤村怜 28試合 1,633分

イエローカードランキング

1位:河田篤秀(5枚)

2位:小柳達司(4枚)

2位:高橋勇利也(4枚)

2位:野瀬翔也(4枚)

5位:菊地健太(3枚)

5位:大畑隆也(3枚)

 

最多は河田篤秀の5枚。

ポジションを考えると…このカードの多さは頂けない部分だろう。

異議によるものも多く、まぁ河田らしいと言えばらしい。

 

ここからはDFの選手が続く形になるが、気になるのは中盤選手のカード数の少なさ。

カードが多いのが良いわけではないが…シーズンを通してそれだけ中盤でキッチリ潰せていなかったということが数字に出ているのではないだろうか?

 

チーム全体としては全イエローカード数が46枚。

試合数が38試合のため、平均すると1試合辺りのイエローカードは1.21枚ということになる。

しかしながら終盤の6連勝を見てみると、11枚となっており…これは1試合辺り1.83枚の計算になる。

また引き分けを挟んで8連敗となった、26節から32節までの9試合では12枚。(1.33枚/試合)

先ほど書いたようにカードが多いのが良いわけではないが…6連勝の際にはそれだけ球際が強く行けていたと言えるのではないだろうか?

90分平均イエローカード

1位:菊地健太(0.393)

2位:河田篤秀(0.365)

3位:小柳達司(0.255)

4位:玉城大志(0.202)

5位:野瀬翔也(0.193)

 

続いて90分での平均イエローカード数だが、言い換えるとこれは1試合(90分の出場)で何枚出たか…ということ。

1位は出場時間が短いながら3枚となった菊地健太

続いてカード数も多かった河田篤秀となり、4枚組で出場時間が短い小柳達司が続く。

 

4位の玉城大志は1枚だが、出場時間が短かかったためにランクインとなる。

5位には野瀬翔也が入っているが、0.193という数字はCBだと思えば少ないか?(5.18試合に1枚の計算)

また、CBのもう一枚である大畑隆也は0.094と非常に少なく、更にはシーズンで3枚と累積による出場停止が無かったのも貢献度が高い。

 

なんとなく個人的にカードが多かった印象のある高橋勇利也は、4枚で90分平均0.138枚ということに。

4枚もらったことで1試合出場停止となってしまったが、時間を考えると意外にも少なかったことになる。

チーム全体を通して、累積による出場停止が4人と…カード数が少ないシーズンだったのではないだろうか?

 

レッドカードは船橋勇真藤村怜が1発レッドを1回ずつ。

瀬畠義成が2枚目で1回の退場と、チームでわずか3回となっている。

MOM

このブログでは毎試合MOMを1人選んでいる。

今シーズンのMOM数は下記表の通り。

MOM 選手名 試合数 出場時間
5 青木翔大 26試合 1,198分
5 河田篤秀 23試合 1,234分
4 藤村怜 28試合 1,633分
3 高橋勇利也 30試合 2,617分
3 モハマド ファルザン佐名 8試合 239分
3 船橋勇真 13試合 808分
2 山中惇希 19試合 1,189分
2 加々美登上 22試合 1,085分
2 瀬畠義成 28試合 1,928分
2 山口一真 10試合 225分
1 小西宏登 26試合 1,386分
1 近藤壱成 25試合 2,179分
1 下川太陽 25試合 1,231分
1 髙澤優也 18試合 807分
1 櫻井文陽 7試合 510分
1 西村恭史 38試合 2,956分
1 小竹知恩 14試合 570分

MOMランキング

1位:青木翔大(5回)

1位:河田篤秀(5回)

3位:藤村怜(4回)

4位:高橋勇利也(3回)

4位:モハマド ファルザン佐名(3回)

4位:船橋勇真(3回)

 

MOMは自分が勝手に選出しているため、プレースタイルの好み…というものが大きく影響しているのは否めない。

そしてどうしても試合を決定付ける活躍をした選手を選出しがちのため、DFやGKはやや不利というのもあるだろう。

それらを考慮して、エンタメとして読んで頂きたいところ。

1試合平均のMOM

1位:モハマド ファルザン佐名(0.375)

2位:船橋勇真(0.231)

3位:河田篤秀(0.217)

4位:青木翔大(0.192)

5位:藤村怜(0.143)

5位:櫻井文陽(0.143)

 

1試合平均のMOM回数…言い換えると出場1試合で何回のMOMを取ったか…というもの。

1位は堂々のモハマド ファルザン佐名であり、8試合で3回…0.375ということで実に3試合に1回はMOMを取る大活躍を見せた。

 

続いて船橋勇真河田篤秀青木翔大となっており、この辺りは怪我での離脱期間が長くなったのがチームの成績に大きく響いたと言えるだろうか?

藤村怜も同様に28試合の出場に留まっており、怪我がなければ違った可能性が高い。

 

そして1回のMOMながら、出場7試合ということで櫻井文陽がランクイン。

大学在学中ながら、抜群のインパクトを見せた選手と言えるだろう。

またランク外(7位)となるが、0.105で山中惇希が続いており…この移籍はやはり痛かったとなる。

 

気になるのは9得点とチーム得点王に輝いた西村恭史が…わずか1回の選出となっていることだろう。

個人的には西村のプレースタイルは好みな方なので、嫌いだから評価が低かった…というわけではない。

以前どこかで書いたが、西村という選手は安定して高評価を出し続けた選手である。

いわゆる評価点で言うと、突出した数字(8.5とか8.0とか)はないものの、どの試合でも7.0を出してくる…そんなシーズンだった。

そのためMOMの選出でも、2番目3番目で名前を挙げた試合が多い。

面倒なのでやっていないが…全試合で全選手に評価点を付け、シーズンを通して平均からシーズンMVPを選出したら西村になりそうな気がする。

90分平均MOM

1位:モハマド ファルザン佐名(1.130)

2位:山口一真(0.800)

3位:青木翔大(0.376)

4位:河田篤秀(0.365)

5位:船橋勇真(0.334)

 

続いて90分での平均MOM数だが、言い換えるとこれは出場時間を90で割って何回MOMを取れたか…ということ。

この数字が高い選手ほど、短時間でインパクトのある活躍を見せたと言い換えることができるだろう。

 

1位は1.130という驚異の数字を残したモハマド ファルザン佐名

試合数の方でも1位を取っており、まさに驚異の数字だったと言って良いだろう。

最初の試合こそ首を傾げざるを得ない出来だったが、その次の試合からは本領発揮と言える大活躍を見せてくれた。

重ね重ね怪我での離脱が痛かった。

 

2位はこれまた0.800という驚異の数字を残した山口一真

出場わずか225分でMOM2回と、オーバートレーニング症候群の関係でかなり出場時間は限られたものの…出れば活躍を見せたとなる。

言い換えればスーパーサブとして、素晴らしい活躍であった。

ある意味ではレベル違いの活躍であったとも言え、本来J3にいるような選手ではないことを証明してみせたと言えるだろう。

 

それ以外は青木翔大河田篤秀船橋勇真となっている。

モハマド ファルザン佐名も含めて、4名が試合数でのMOMと同じであり…それだけスタメン起用した選手が活躍したと言い換えることができるかもしれない。

逆に言えば…第34節まで逆転勝ちが1度もなかったように、途中交代の選手が流れを変えて勝利を引き寄せる…ということがなかったシーズンと言えるかもしれない。

そういった意味でも山口一真は驚異だったと言えるだろう。

ベストイレブン

 

「個人的なベストメンバー」という意味ではなく、「シーズンを通して活躍した選手」という意味でベストイレブンを選んでみた。

かなり悩ましい部分もあるので、個別に下記で解説するが…とりあえずシステムは最後に6連勝した3-5-2とする。

ポジションごとに今シーズンのまとめと、(来季のシステムがどうなるかは不明だが)来シーズンの補強を考察してみる。

GK

まずはゴールキーパーだが、やはり終盤の6連勝を評価してキム ジェヒを選出。

近藤壱成も全くもって悪くなかったが、やはり起用されていた時のチーム状況が悪かったとなる。

そもそもGKはシーズンオフから色々と驚きがあったポジション。

 

まずは昨シーズンの守護神であった櫛引政敏が契約満了となったこと。

昨シーズンは降格ということで、かなり負けたシーズンではあったものの…櫛引自身はかなりの活躍を見せたシーズンだったと言える。

櫛引じゃなかったらあと何点取られていたか…という試合も多かったように思う。

そんな功労者がまさかの契約満了となったわけだが、これはシーズンが始まってみるとすぐに理由がわかることに。

 

そして櫛引政敏が移籍となったことで、今シーズンの守護神は石井僚になるだろうと(シーズン前には)予想。

本人も背番号を1に変更し、気合十分で新シーズンを迎えたと思われる。

しかしいざ開幕してみると…まさかの昨シーズン1度も出番がなかった近藤壱成が抜擢された。

そして石井はセカンドキーパーとしてベンチに入り続けていたものの、5節終了時点で横浜FCへと移籍することとなった。

 

さてこの櫛引政敏の契約満了と、石井僚ではなく近藤壱成が起用されたというところだが…まぁ間違いなく足下の技術を重視したと考えられる。

沖田監督はキーパーもビルドアップに参加する…キーパーとCB2枚で3枚を作る形のサッカーを採用したことが最大の理由となるだろう。

そして高卒ルーキーで獲得したキム ジェヒも、まず間違いなくこの沖田監督の意向が反映されての獲得だったと思われる。

 

さて近藤壱成キム ジェヒに関してだが、正直言ってどちらも大きな差はないと思う。

強いて言うならば、セービングやハイボールの対応は近藤に…ビルドアップの能力はキムに若干軍配が上がるだろうか。

そしてJ3のカテゴリーで考えても…決して最上位のキーパーではない。

しかしどちらもまだ若いし、沖田サッカーに合っているということで我慢して育てるのも良いだろう。

もし即戦力で足下の技術もあるキーパーが取れるなら、シーズンオフに補強しても良いポジションとも言える。

右CB、中央CB

ここは野瀬翔也大畑隆也を選出。

サブで小柳達司が入ってくる…という形になるだろう。

高卒ルーキーの中野力瑠はまだしも、大卒ルーキーでの秋元琉星が試合に絡めなかったのが痛い。

4月に手術を行い、復帰後の初メンバー入りが11月と…怪我によりシーズンを棒に振ったという言い方もできるが…。

逆に野瀬は大卒=即戦力を地で行ってくれた。

シーズンを通してコンスタントに出番に恵まれたこともあり、大きく成長したと言えるだろう。

 

大畑隆也に関しては…昨シーズンに引き続き、ある意味では戦術の被害者と言える。

しかし3CBの中央に固定されてからはまずまずのポテンシャルを見せてくれた。

個人的に高く評価しているのは、右利きながら左足でのフィード精度が高いこと。

左利きのCBは貴重なため、J3レベルではこれだけ左足が蹴れるCBはそれほどいないだろう。

チームとして守備戦術が向上すれば、来シーズン以降もこの2枚で十分に戦えるのではないかと思う。

ただベテランの域に入っている小柳達司と、実績のない秋元琉星中野力瑠ということで…ここは即戦力を補強したいポイントと言える。

左CB

ここは高橋勇利也以外にあり得ないだろう。

まさに勇利也のためのシステムのようなものであり、代役がいないのがネックとなる。

勇利也不在時には菊地健太が使われたが、健太はワイドの方が活きるように思う。

 

今シーズンの活躍もあり、高橋勇利也は引き抜かれる可能性も十分に考えられるため…来シーズンはどうするのか注目ポイントになるだろう。

勇利也の去就と補強次第では戦術の見直しが必要になるポジションでもある。

右WB

終盤6試合で船橋勇真に持っていかれたポジションと言える。

これまで安定しなかったが、船橋が入ったことで攻守のバランスが取れるようになったのは何度も書いている通り。

他に起用されたのは小西宏登田中翔太だが、小西の起用はアリだろう。

シーズン序盤は大卒ルーキーながら、今年でいなくなってしまいそうな大活躍を見せた。

怪我もありシーズン終盤に出番が限られたことで、このまま残せる可能性が高いのではないかと思うが…どうなるだろうか?

小西を採用するのであれば守備能力の向上…もしくは、逆の左側で攻守のバランスを取る形になるだろう。

また、田中のこのポジションでの起用は宝の持ち腐れである。

左WB

シーズンを通して選手が固定できずに、ベストイレブンの選出としても悩ましいポジションである。

シーズンを通して活躍した選手がいないため、出場試合数は少ないもののモハマド ファルザン佐名を選出。

小竹知恩が終盤はスタメン起用されたが、個人的にはファルがスタメンで小竹が途中から出てくる方が効果的だと思う。

連勝という流れや、ファルが怪我明けということで小竹がスタメン起用され続けたと言えるだろう。

他には7月に移籍となった山中惇希も悩んだ選手である。

 

山中は移籍してしまい、モハマド ファルザン佐名小竹知恩は期限付きでの加入。

手持ちの選手では加々美登生下川太陽菊地健太などが考えられるが…ここは最重要補強ポイントになるだろう。

もちろんこのままファル小竹の延長…という形の補強でも良いが。

アンカー

ここも沖田監督としては、悩んだ末に瀬畠義成に落ち着いたのではないかと思う。

本来であれば米原秀亮が入るポジションだったと思うが、怪我での長期離脱となったのが痛かった。

しかし瀬畑にしろ米原にしろ…守備力不足が気になるポジションであり、ここで瀬畑ヨネを使うならばインサイドハーフに守備力が計算できる選手が欲しいところ。

瀬畑の縦パスは攻撃のアクセントになっていたし、ヨネもパスセンスは唸らせるものがあった。

来シーズンは沖田監督がどう作ってくるのか、楽しみなポジションである。

瀬畑は期限付きのためにどうなるかもわからないし)

インサイドハーフ

ここは安達秀都藤村怜を選出。

安達はチームアシスト王の活躍を見せ、フジレンは数字は大きな物は残していないが…フジレンが下がると別のチームになる試合が多いようにキーマンであった。

しかしどちらも攻撃に特徴がある選手であり、アンカーの守備力も含めて…中盤で刈り取れなかったのが守備が安定しなかった要因の1つではないかと思う部分も。

シーズン序盤に比べると安達の守備対応(インテリジェンスの部分)の向上、フジレンの運動量でこの2人がファーストチョイスと言えそうである。

理想を言えば、もう少し激しく潰せるタイプが欲しいところなのだが…。

 

藤村怜も正直来シーズンいてくれるのか…という気がするが、ここは櫻井文陽も十分に計算できると言える。

安達秀都も期限付きのために動向は不明であるが、もしレンタルバックとなればここは山内陸になるだろうか?

個人的には玉城大志が面白そうだと思うのだが…沖田監督の構想には入っていなそうである。

2トップ

青木翔大西村恭史を選出。

ここに河田篤秀が絡んでくる形となるだろうか。

青木河田も含めて…髙澤優也と怪我人に泣いたポジションと言える。

 

沖田監督が続投となったことで、中島大嘉の延長が期待できるのが朗報。

しかし今のサッカーを続けるのであれば、中島はもっと守備で汗をかく必要がありそうである。

攻撃のポテンシャルは短い出場時間で見せてくれたので、来シーズンは守備も頑張って主軸となってほしいところ。

 

西村恭史は今シーズンの活躍で引き抜かれそうな予感であるが…もし留められるならばこのままFW起用もありか?

守備が上手いわけではないがしっかり追ってくれるので、中盤の運動量アップでインサイドハーフという選択肢もあるだろう。

河田篤秀髙澤優也が契約満了、青木翔大は大怪我ということで…間違いなく補強はするポイントである。

中島大嘉のところでも書いたが、このサッカーを続けていくならば王様タイプは不要。

ストライカーながら泥臭く汗をかけるタイプが機能することは、西村青木の活躍が証明している。

まとめ

以上、2025年シーズンをデータと共に振り返ってきました。

夏場の9戦未勝利という暗闇の中にいた時は、このチームはどうなってしまうのかと絶望しかけました。

しかし終盤の6連勝という結果と、スタッツの向上は間違いなく来季への「光」です。

 

「終わり良ければすべて良し」で思考停止するのではなく、「終わりの良さを来季の開幕ダッシュにどう繋げるか」。

ストーブリーグの動向に一喜一憂するオフシーズンが始まりますが、強化部の動向に期待したいところですね。

そして来季は変則的なシーズンとなるのも注目ポイントになるでしょうか。

 

今シーズンも1年間ありがとうございました。

また来シーズンのマッチレビューも読んで頂けると嬉しいです。

この記事をシェアする

コメント

コメントはありません。

down コメントを残す