※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。
前節はホームでの湘南戦。
前半15分までに2失点し、そのままスコアを動かせずに敗戦。
1失点目はともかく、2失点目は再び自分たちのミスによって試合を難しくしてしまうという…いつも通りの展開となってしまいました。
後半は湘南がペースを落としたこともあってか、良いサッカーができていた印象はあるものの…良いサッカー止まりかつ、点差があったが故というのが気になるところでしょう。
今節は再びホームゲームとなり、これまでとは違い同じJ3の栃木SCが相手になります。
北関東ダービーでもあり、通算対戦成績でも五分の絶対に負けられない試合。
湘南戦の後半のような試合を最初からできるのかどうか?群馬対策に再び真正面からぶつかりにいくのか、その辺りが注目となるでしょう。
今回はそんな栃木SC戦をレビューします。
スタメン・フォーメーション

ザスパ群馬
スターティングメンバー
| ポジション | 背番号 | 選手名 |
| GK | 88 | キム ジェヒ |
| DF | 3 | 大畑隆也 |
| 8 | 神垣陸 | |
| 14 | 菊地健太 | |
| 43 | 野瀬翔也 | |
| MF | 7 | 西村恭史 |
| 27 | 藤村怜 | |
| 37 | 瀬畠義成 | |
| FW | 19 | 貫真郷 |
| 38 | 松本皐誠 | |
| 99 | 中島大嘉 |
ベンチ
| ポジション | 背番号 | 選手名 |
| GK | 13 | 近藤壱成 |
| DF | 2 | 田頭亮太 |
| 22 | 貫真郷 | |
| 30 | 小柳達司 | |
| MF | 20 | 下川太陽 |
| 36 | 安達秀都 | |
| 17 | 百田真登 | |
| FW | 29 | 松本皐誠 |
| 69 | 出間思努 |
群馬は前節から2枚を変更。
下川太陽、松本皐誠に代えて、モハマド ファルザン佐名、小西宏登をスタメン起用。
しばらくメンバー外となっていたファルだが、どうやら軽症だったようでここで復帰となった。
ベンチを見ると中野力瑠、ソン ミンソッが外れ、田頭亮太、小柳達司がメンバー入り。
小柳はこれが今シーズン初のメンバー入りとなったが、この理由は謎となっている。
開幕前に怪我があって外れていたのか…?
特に問題はなかったものの単に序列の問題であり、チームが勝てていないためなのか…?
正直今の3CBの誰かと小柳を代えたからとて何が起こるわけではないだろう。
しかし、チームの悪い状況を変えるためにベテランの力が必要なのもまた事実であろう。
注目は入れ替えとなった両WBだろうか。
ここが高い位置を取れ、縦に勝負ができると良い試合になってくるのだが…どうにも守備に追われる時間が長い印象が。
特に昨シーズンより(監督の希望もあるのだろうが)守備よりも攻撃に特徴のある選手が多く、苦手な守備で良さが活きていないとゲームとしても厳しい展開になってしまう。
栃木SC
スターティングメンバー
| ポジション | 背番号 | 選手名 |
| GK | 1 | 川田修平 |
| DF | 5 | 柳育崇 |
| 6 | 阿部海斗 | |
| 24 | 田端琉聖 | |
| 26 | 田畑知起 | |
| MF | 13 | 大曽根広汰 |
| 27 | 永井大士 | |
| 40 | 食野壮磨 | |
| 47 | 吉野陽翔 | |
| 81 | 中野克哉 | |
| FW | 77 | 西野太陽 |
ベンチ
| ポジション | 背番号 | 選手名 |
| GK | 71 | 猪越優惟 |
| DF | 37 | 木邨優人 |
| MF | 11 | 青島太一 |
| 15 | 堤陽輝 | |
| FW | 19 | 庄司朗 |
| 29 | 矢野貴章 | |
| 80 | オタボー ケネス | |
栃木SCは前節のダービーから3枚を変更。
岩崎博、杉森考起、川名連介に代えて田畑知起、大曾根広汰、食野壮磨をスタメン起用。
岩崎、杉森、川名はそのままベンチ外ということに。
ベンチは屋宜和真が外れ、庄司朗が入ったのみだろうか。
なんと栃木はベンチが2枚少ない7人のみの登録。
ダービーだけに隣の県であり、アウェーとは言えそれほど費用は変わらないであろう…。
怪我人が多かったりで大変なのだろうか?
まぁ出場できるのは5人であり、キーパーを除いても1人は出場できない選手が出るので…十分と言えば十分かもしれないが。
栃木と言えば同じカテゴリーだったこともあり、勝手知ったるメンバーが多いわけだが…今シーズンも多少の入れ替わりがある。
個人的には印象的だった小堀空が、昨シーズン途中で武者修行に(青森、今年は沖縄)出ている。
他にも棚橋尭士、高橋秀典、森璃太、福森健太、平松航などが移籍。
入ってきたのは杉森考起、鈴木俊也、西野太陽、阿部海斗、柳育崇など。
注目は岡山でも良い守備を見せていた柳だろう。
試合経過
前半
前半は群馬のキックオフでスタート。
立ち位置としてはどちらも3-4-2-1となるが、いつも通り群馬は菊地健太が前目のポジションを取り、3ボランチの左側として攻撃時はプレーする形となる。
キーパーをフィールドプレーヤーのようにして、2CBとで3枚を構築。
相手に対して+1を作ろうという、考え自体は面白いのだが…1年以上やってきてもなかなか形にならず、高い位置の裏を取られる形の失点が増えている状態である。
7分 縦一本からピンチを迎えるも
栃木のゴールキックは川田修平がロングボールを蹴っていく。
これは大畑隆也が競り勝ったが、跳ね返したボールを田畑知起が再び前線に蹴り込む。
これも野瀬翔也が競り勝ち、野瀬大畑と頭で繋ぐが、大畑からのボールが藤村怜より先に食野壮磨に触られてしまう。
これを永井大士が受けると、西野太陽が野瀬翔也を背負ってブロック。
永井がそのまま持ち出して右足を振るが、大畑に当たり威力はなくなりキム ジェヒが難なく処理。
リプレイを見ると完全に大畑の手に当たってはいるが、まぁ微妙なところか。
特に手を広げてはいないが、身体に付いているとは言えず、シュートも距離があったとも無かったとも言い難い微妙な位置。
正直ノーハンドでもハンドでも良いかなという印象であった。
位置を考えると、ハンドにならなくてラッキーだったのは間違いないだろう。
8分 ジェヒのロブをカットされて失点
群馬はいつも通り最終ラインを使ってビルドアップ。
瀬畠義成からキム ジェヒのボールを戻すと、栃木はキーパーにまではプレスに来ない状態。
これで同数となるため栃木はパスの出しどころをしっかりと潰す形を取る。
ジェヒが出しどころがなく、時間がかかったために西野太陽が軽くプレスに行くと、ジェヒはやや長いボールで菊地健太を選択。
しかしこれが短くなってしまい中野克哉がインターセプト。
頭で食野壮磨に繋ぐと、ワンツースリーの形で再び中野食野とボールを繋ぐ。
食野からボックス内の西野へ良い縦パスが入ると、西野が体勢を崩しながらも強引にシュート。
これが神垣陸に当たりコースが変わると、ジェヒは反応できずに枠に吸い込まれるのを見送る形となってしまった。
ジェヒのキックミスからと言えばまぁその通りなのだが、これはチーム全体の連携面の問題と言えるだろう。
完全に狙われていると言えばその通りでもあるが、菊地健太は外でボールを受けようとしており、ジェヒはキックが短くなったのか(単純なミス)…それとも健太が再びインに入ると考えたのか(連係ミス)はわからないが…1列飛ばして打開しようという意図は感じさせる。
それが1年以上合わないのが問題なのだが…。
(12分にグラウンダーで縦に長く中島大嘉に入れたのなどは、上手く行ったパターンと言える。その後が繋がらなかったが)
そして、その後の守備対応は「守備練習してないんだろうな」という感じの連携でもあった。
これは後ほど。
13分 ミドルシュートはジェヒがセーブするが
藤村怜のオフサイドからのリスタート。
栃木SCは最終ラインでボールを回すと、吉野陽翔が右サイドの阿部海斗に広げる。
阿部から再び内側で永井大士がボールを受けると、再び右の中野克哉へ広げる。
中野の外を吉野が、内側を永井が上がったことで、誰も中野に付けなくなり、ペナルティエリアに入ったところでシュートを許してしまう。
これはキム ジェヒがなんとか触って弾き出したが、完全に崩された形になってしまった。
セカンドボールは栃木SCに回収され、最終的にコーナーを与えてしまう。
14分 セットプレーも改善されず
このコーナーを蹴るのは田畑知起。
中央でドフリーとなった西野太陽にピンポイントで合わせられ、これを叩き込まれて追加点を許してしまう。
多分これ、当事者である選手たちはなぜここがドフリーだったのか理解できていないと思われる。
完全にスカウティングで「ここが空くから、こういう形でフリーで入ろう」と用意されたセットプレーであった。
群馬DFとしては誰が悪いわけではない。
あの立ち位置であの入り方されたらフリーになるよね、という話である。
17分 カウンターからチャンスを迎えるも
田畑知起のロングボールは小西宏登がインターセプト。
やや置いた位置が意図からズレた感もあったが、タッチラインを割る前に前方に蹴りだす。
恐らく西村恭史へのボールだったと思われるが、ここは意図が合わず…。
しかしその奥に抜け出した神垣陸が受ける。
中央で中島大嘉がフリーになっており、ここに通れば決定機であったが…ここは柳育崇が熟練のポジショニングを見せてインターセプト。
神垣ならばもう少しアイディアが欲しかったが…。
しかしこの後は小西が素晴らしい積極的な守備を見せる。
食野壮磨から左サイドの田畑知起に展開されたところで、一気に距離を詰めるとトラップ際を突いてボール奪取。
そのまま入れ替わる形で前に出ると、右サイドを運んでから切り返して左足でゴール前にクロスを送り込む。
ここに西村が入り込んで左足で触るも…走るコースとボールの起動からやや難しい形となってしまい、これは簡単にキーパーがセーブ。
得点には繋がらなかったが、ここは2度にわたり小西が良い守備を見せたと言える。
36分 ジェヒのパスミスから再び
左サイドで身体のフェイントで入れ替わろうとしたモハマド ファルザン佐名だったが、ここは阿部海斗に足を出されてしまいスローインに。
ファルがスローインで菊地健太に下げると、健太は大畑隆也に下げて、いつも通り下から作ろうとしていく。
大畑からキム ジェヒに下げると、ジェヒは間を通して降りてきた西村恭史を使おうとする。
しかしこのパスが弱く短くなってしまい、狙っていた永井大士にダイレクトでゴールに流し込まれて3点目。
解説の柱谷幸一さんは「わざと空けて狙っていた」と言っていたが、個人的には永井はここをわざと空けていた…わけではないと思う。
野瀬翔也へのコースを見つつ、中も対応できるように…とは考えていただろうが。
ジェヒのパスがもっと速ければ十分通った可能性が高い。
更に言うと西村は左手を上げて、右サイド裏を指示しているように見えるが…どうだろうか?
パスを受けに降りてきたのではなく、スペースを作るために降りてきた…ところにパスが出てしまったようにも見える。
真相はわからないが、このパスミス=即失点の戦術はリスクが高過ぎる。
成熟すれば面白くなるとは思うが、既に1年以上の時間をかけているわけで…これから先完成がいつになるかも見えない。
しかも守備を見ていると守備練習もそれほど時間をかけていないように見え(実際に監督は「守備練習をしていない」発言をしたこともあった)、それでこの出来となると完成しない気がしてしまう。
後半
後半は栃木SCのキックオフでスタート。
珍しく群馬がハーフタイムで動く。
とは言っても3点を追う展開であり、当然と言えば当然なのだが…。
神垣陸に代えて下川太陽、瀬畠義成に代えて百田真登を投入する。
両ボランチを下げる形となるが、これでどう配置するのかなと思ったが…どうやら藤村怜と西村恭史がボランチに降りるようである。
立ち位置としては下川が左のシャドー、百田が右のシャドーということになるが、攻撃時には百田と中島大嘉が2トップ気味に位置し、下川は半列降りて間を繋ぐ形と言えそうだ。
気になるのは神垣陸だろう。
開幕当初は素晴らしい補強だと感じさせてくれた。
しかしここ数節は消えている…いや、正しく言えば消されている印象が強い。
中盤のキーマンとしてマークされている形であり、能力があるが故にマークされているのは間違いないのだが。
45分 早速下川がチャンスを演出
キックオフは長いボールを放り込んでくる栃木SC。
しかしここは大畑隆也が頭で跳ね返す。
最終的に下川太陽がキープすると、ここから縦に左サイド裏のスペースを狙ったロングボールを送り込む。
ここに走り込んだモハマド ファルザン佐名がライン際で残した…かに見えたが、これはどうやらタッチラインを割っていたようである。
スローインとなってはしまったが、これは前半には見られなかったような攻撃パターンである。
この辺りも謎なのだが…なぜいつも前半にこういった長いボールを使ったプレーが無いのだろうか?
3点差ということで、ある程度理想を捨てて…という指示がハーフタイムで出ているのであれば、是非前半の頭からやってほしいもの。
昨シーズンの終盤に連勝したときは、そういったサッカーだったのではないだろうか?
46分 再び左サイドからチャンスを作る
攻撃の形を作りたい群馬だったが、西村恭史は出しどころがなく一度下げて再度作り直す選択をする。
大畑隆也からリターンを受けた西村は、左の菊地健太を使う。
すると健太から内側で受けた藤村怜が、ダイレクトで再び左サイド裏のスペースにスルーパスを送る。
ここにモハマド ファルザン佐名が抜け出すと、今度はゴールライン際でダイレクトでゴール前にクロスを折り返す。
これを後ろ向きとはなったがペナルティエリア内で中島大嘉がトラップ。
反転して強烈な左足を放つも…惜しくも枠の左に外れてしまう。
枠に飛んでいれば完璧だったが…攻撃の形としては良いものが続いたと言えるだろう。
55分 中島大嘉のヘッドはミートせず
直前の54分には菊地健太から、中島大嘉を走らせるDF裏へのロングボールが送られる。
これはキーパーの川田修平が飛び出してタッチラインに逃げられてしまうが、後半は前半には見られなかったロングボールも織り交ぜる良い形となっている。
このスローインから、再び最終ラインからビルドアップしていく群馬。
藤村怜から右サイドの小西宏登に広げると、小西は中に入りながらフジレンにリターン。
フジレンから健太、モハマド ファルザン佐名とサイドを変えるが…ここはファルは勝負できず。
一度健太に下げ、フジレンに戻すと、フジレンがゴール前に放り込んでいく。
これを中島大嘉が頭で合わせたが、ゴールにはやや距離もあり、体勢も後ろ向きと…難しい形になってしまう。
この直後には野瀬翔也が攻撃参加を見せ、再びフジレンの浮き球がゴール前に送られる。
これを百田真登が頭で中島大嘉に落とすが、田端琉聖に先にクリアされてしまう。
得点の臭いはしなかったが、少しずつ攻撃の形は作れるようになってきたが…これは3点差ということも加味する必要はあるだろう。
後半は下川太陽が…いや百田真登が入ったことで攻撃時は2トップと言って良いだろう。
藤村怜と西村恭史でダブルボランチとなっているが、左のシャドーに下川がいることで、西村も右のシャドー気味にプレー。
これによりフジレンを中央に、3ボランチ(1ボランチ2シャドー)の形自体は変わっていない。(前半は瀬畠義成が中央だったが)
中盤がこの形になったことで、菊地健太は攻撃時も左CBと言って良いだろう。
(状況により、下川が前に上がったタイミングでは前半同様にボランチの位置まで健太が上がっているが)
前が1枚減った形ではあるが、2トップとなったことで起点が2つになった。
中盤が1枚減ったことでスペースも生まれ、前半よりも長いボールが増えていると言えるかもしれない。
イラストで表すとこうなる。(実際は下川が高め、西村は低めでバランスを取っているが)
守備に関しては前半と変わらず、3-4-2-1のままである。

57分 百田待望の群馬初ゴール
センターライン付近、左サイドから菊地健太が中央にロングボールを送る。
これを中島大嘉が頭で落とすと、下川太陽が受ける。
このまま左に持ち出して左足…の方がチャンスだったようにも見えたが、切り返しから中島にリターンを選択。
しかし戻ってきた食野壮磨が触ったか、中島はシュートは打てず。
吉野陽翔にクリアされてしまうも、ここは野瀬翔也がインターセプトから右の小西宏登にダイレクトで繋げる。
小西は縦に仕掛けようとするが…これは軸足にボールが当たってしまい失敗するも、失わずにキープ。
そのまま少し中に持ち出して左足でゴール前にクロスを送り込む。
やや長過ぎるかとも思ったが、これをなんとかモハマド ファルザン佐名が左足で落とすと、下川がダイレクトでシュートを狙っていく。
これを百田真登がヒールでコースを変えると、柳育崇の足に当たってゴールに吸い込まれていく形に。
百田のヒールは完全に枠外だったが、柳に当たったことで枠内に。
となるとオウンゴールか?とも思ったが、恐らく柳のは「プレーではない」ということで百田のゴールとなったと思われる。
完全にラッキーとしか言いようのないゴールではあるが、これまで決定機を決め切れなかった百田としては待望の1発。
どんな形であれFWは点を取れば乗ってくるもの。
ここから百田の活躍に期待したい。
攻撃の形も悪くなく、後半は前半に比べると長いボールが増えたことで、左右の幅が使えているのが違いと言えるか。
60分 中島のヘッドは再びやや遠く
再びビルドアップする群馬だったが、野瀬翔也がやや高い位置でボールを受けると、そのまま少しドリブルで運んでゴール前に放り込んでいく。
これを中島大嘉が頭で合わせるが、これもやや距離が遠く…キーパーに難なくキャッチされてしまう。
中島は止まった状態で前への勢いがない中であのヘディングは見事と言えるが…本当は走る勢いのまま、もっと前でボールが欲しかったとは思う。
しかし野瀬の有用な攻撃参加も2つとなり、形としては悪くなかっただろう。
62分、67分 両チームベンチが動く
流れの中で先に動いたのは栃木SCベンチ。
食野壮磨に代えて堤陽輝を投入する。
その5分後に群馬ベンチも1枚交代。
小西宏登に代えて松本皐誠を投入する。
小西は久々の先発となったが、与えられたチャンスを十分に活かしたと言えるのではないだろうか?
70分 百田は決め切れず
中盤で野瀬翔也が良いブロックで堤陽輝からボールを奪うと、こぼれ球を松本皐誠が運ぶ。
その前の西村恭史が潰されたのも怪しかったが…この野瀬のところはファールとしたものの、群馬のチャンスということでプレーオンとなった。
松本がドリブルで運んでからグラウンダー気味のクロスをゴール前に送ると、これを百田真登が合わせるも…枠の上に浮いてしまう。
やや後ろからのボールとなり、難しいシュートであったのは間違いない。
しかし、これはなんとか枠に送りたかった。
71分には再び松本皐誠が良い縦への突破から、ゴールライン際でクロスを折り返すも…これはキーパーにパンチングで弾かれてしまう。
しかし松本は交代で入り、積極的な良い仕掛けを見せている。
小西が良かったこともあり、ここは松本もしっかりとアピールしたいところだろう。
良い意味でのライバル関係が過熱しており、これはチーム力アップという意味では大歓迎と言える。
また松本は当初から思っていたが、やはりウィングとして使う選手でありウィングバックの選手ではないだろう。
どうしても今の戦術上だとポジションがシャドーかウィングバックになってしまうわけだが、守備の負担を減らし攻撃の時間を増やしたい。
これは逆サイドのモハマド ファルザン佐名にも言えることであり、小西もそう。
しかし…そうなると守備の選手がいないのも事実。
選手起用が攻撃の選手に偏っているのである…。
守備が安定しない理由の一つであり、攻撃が上手く行っているならまぁ良いものの…となっているのが今の状態と言える。
73分、79分、83分、86分 交代カードの使い切り
73分に栃木SCが動く。
西野太陽に代えてオタボー ケネス、田畑知起に代えて木邨優人を投入する。
その6分後と10分後に群馬が動き、先に西村恭史に代えて安達秀都を投入。
あとから中島大嘉に代えて出間思努を投入する。
その3分後には栃木SCも使い切り。
大曽根広汰に代えて青島太一、永井大士に代えて庄司朗を投入する。
92分 ポストに救われる
オタボー ケネスから中野克哉に繋がれると、中野から素晴らしい縦へのスルーパスが送られる。
これを青島太一が右足でシュートすると、キム ジェヒが右足に当て、ポストに当たったボールをキャッチ。
ジェヒがよく足に当てたとは言えるが、ポストに救われたのも事実。
追加点は許さなかったものの、アディショナルタイム6分で群馬も反撃はできず、そのままタイムアップとなった。
ピックアップポイント
9分、先制点のシーン
最近はしばらくチーム状況の話が続いたので、久々にプレーを取り上げたい。
チーム状況に関しては試合展開の中で書いたとおり、なぜ後半にできることが前半にできないのか?ということ。
正確に言うと、後半にやっていることをなぜ前半にやらせないのか?が正しいかもしれない。
前節の湘南戦もそうだが、明らかに「できない」ではなく「やらない」のである。
もちろんそれが監督の指示であり、それを忠実に守ってやっているわけだが…後半のような戦い方、もっと言えば昨シーズン終盤のような戦い方にシフトしていかないといけないハズ。
理想を追っている段階は終わり、できることを積み上げて勝点を取りにいかねばいかない段階だろう。
しかし試合後のインタビューを見る限りでは、今後も理想のサッカーを貫くことだろうが…。
さて話を先制点に戻そう。
キム ジェヒのキックをインターセプトされたところから始まるわけだが、根本的に奪われ方が悪いのは事実。
低い位置で奪われて速いカウンターで失点というのが最近のパターンであるが、これは先ほど書いたように戦術の問題と言える。
個人的に気になるのはそのあとの守備対応であり、1番はなぜ食野壮磨に対して野瀬翔也が飛び出したのか?という部分。
これにより西野太陽が前でフリーとなり、結果的に西野に決められることとなる。
正しく言うと、野瀬が飛び出したことは理解できる。
なぜ野瀬が飛び出さなくてはいけない状況になったのか、が正しいだろう。
順に振り替えると、ジェヒのボールを中野克哉が頭でカットし食野壮磨に繋ぐ。
この段階で食野がフリーのため、瀬畠義成が対応に前に出る。
瀬畑が前に出たことで、吉野陽翔を神垣陸が見る形となる。
ここまでは問題なかった。
食野から中野にリターンとなるが、中野の裏を阿部海斗が上がったことで、菊地健太は中野に強く行けない。(数的不利の状態となっている)
とは言え、もう少し中野をしっかり見れる位置取りでも良かったようには思う。
怖いのは中であり、外の阿部からクロスよりも中野のミドルやスルーパスを防ぐのが正しい。
健太が阿部へのスルーパスを重視したために、中野に対して誰かが行く必要が出たわけだが、ここで瀬畑と大畑隆也が重なってしまう。
(瀬畑はチェックに、大畑はミドルシュートを警戒しシュートコースに)
これで食野がフリーとなり、ペナルティエリアすぐ外という非常に良い位置のため、誰かがシュートブロックに入る必要がある。
そのため野瀬がシュートコースに出ることとなり、西野がフリーに…という形であった。
野瀬が飛び出したことで大畑がカバーリングで西野に行っており、身体は入れているが…シュートは打たれてしまった。
神垣陸の位置取りは悪くないだろう。
元々自分が見ていた吉野陽翔へのパスの可能性もあり、ここは捨てるわけにはいかなかった。
しかし野瀬が飛び出したことで立ち位置を一歩左に動かし、西野の方も見れるようにしている。
結果的に1人で2枚見る形になっているため、これは神垣にはどうしようもない。
実際にピッチに入るとまた印象が変わるかもしれないが、DAZNで見る限りでは野瀬が飛び出さずに大畑がスライドで良かったように思う。
もっと言えば瀬畑と大畑の意思疎通が取れていれば、食野がフリーになることもなかったと言える。
ゴール自体は神垣に当たってコースが変わったという不運もあり、仕方ない部分もあるだろう。
しかしDFの連携面がいまだにしっかりとしていないのが見える崩され方ではあった。
また失点シーン以外の部分で言えば、群馬のDF(DFの選手という意味ではなく守備という意味で)は当たりが甘い。
特に中盤でもっと球際厳しく潰さなければならないのだが、技術の高い攻撃的な選手ばかりを起用している弊害と言えるだろう。
MOM
この試合のMOMは下川太陽としたい。
この試合もなかなか選出が難しいゲームだったが、後半の投入で流れを変えたことを評価したい。
3点差であり栃木SCのプレーが軽くなったことや、ハーフタイムで戦術面を変えた(んだよね?)こともあるだろうが、下川がチャンスを作り出したシーンが印象的であった。
あとは小西宏登、モハマド ファルザン佐名、途中投入の松本皐誠は自身の持ち味を出した試合だったと言える。
百田真登は待望の群馬初ゴールを評価したいが、70分のシーンを決めていれば…といったところ。
難しいボールであったのは事実だが。
中島大嘉も仕事はしたと言って良いだろう。
46分のシーンを決めて入れば…となるが、ボールがなかなか入らない中で前線から守備をし、起点になろうという動きは見えた。
また、現チームで一番得点の臭いがするのも間違いないだろう。
正直言って戦力的にはそれほど悲観するようなものではないと思う。
選手層が厚いと言ったら噓であるし、リーグで上位とも言えないのも事実ではある。
しかしここまで結果がでないのは選手の問題よりもシステムの問題が大きいのではないだろうか?
せめて後半のようなサッカーを最初からしてほしいものである。

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