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【2022 J2第25節】ツエーゲン金沢 対 ザスパクサツ群馬【レビュー】

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※ザスパクサツ群馬ファンによる、ザスパクサツ群馬贔屓のマッチレビューです。

直近では1分7敗と非常に苦しい状況かつ、4試合無得点という深刻な得点力不足に悩む群馬。

泥沼状態かつ、中3日というスケジュールのため起用するメンバー選考にも注目と言ったところでしょうか?

攻撃面はまさに4試合無得点が表すように課題だらけではあるものの…いびつに左サイドに偏ったホットゾーンが気になるところ。

またシーズン序盤の堅守も崩れてきた状態で、残留に向けてなんとか立て直しを…と言ったところでしょう。

今回はそんなツエーゲン金沢戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

ツエーゲン金沢

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 1 白井裕人
DF 2 長峰祐斗
5 松田陸
27 廣井友信
39 庄司朋乃也
MF 6 松本大弥
8 藤村慶太
10 嶋田慎太郎
13 大石竜平
FW 11 杉浦恭平
20 林誠道

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 36 三浦基瑛
DF 3 黒木謙吾
16 毛利駿也
MF 17 平松昇
22 力安祥伍
FW 9 丹羽詩温
19 豊田陽平

 

金沢は前節から3枚代えとなっており、注目と言える元日本代表の豊田陽平はベンチスタートということに。

しかし代わって入るのが杉浦恭平ということで…こちらもなかなか厄介な選手。

また右サイドバックには前橋育英卒の松田陸が入る。

今シーズンも完全に金沢の中心選手である松田陸であるが、ガンバ大阪時代は仕方ないとしても昨年ツエーゲン金沢に完全移籍となる時に獲得できなかったものだろうか…。

ザスパクサツ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 櫛引政敏
DF 2 城和隼颯
3 畑尾大翔
22 高橋勇利也
25 小島雅也
MF 10 田中稔也
15 風間宏希
16 久保田和音
30 山根永遠
FW 7 加藤潤也
9 北川柊斗

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 1 清水慶記
DF 4 川上優樹
MF 8 岩上祐三
14 白石智之
38 天笠泰輝
FW 11 深堀隼平
39 高木彰人

 

群馬は前節からは4枚の変更となり、畑尾大翔が怪我から復帰。

そして2試合ほどメンバー外となっていた加藤潤也はスタメンに、岩上祐三はベンチに復帰となった。

怪我も心配されたが、怪我だったとしてもそれほど大きなものでは無かったようである。

連戦かつ暑さもあることで、どちらかと言えばコンディション不良だった可能性の方が高いだろうか?

また北川柊斗が久々にメンバー入りしたと思ったらスタメンに抜擢。

逆にチーム最多得点者である平松宗はここ最近起用が減り、ついにはベンチ外ということに…。

そして奥村晃司は前節の警告により出場停止となっている。

試合経過

積極的な出だしも早い時間に失点

前半は金沢のキックオフでスタート。

0分、開始早々に山根永遠が積極的に遠くからシュート。

出しどころが無く…というものではあるが、今シーズンはあの位置から1本決めていることもあり狙っていったか。

下手に下げてダラダラと回すよりも、多少枠を外してもシュートで終わった方が良いとも言えるだろう。

 

3分、フリーキックのチャンスを得ると蹴るのは風間宏希

このキックは跳ね返されるも、城和隼颯が頭で再びゴール前に送ると加藤潤也が競るも…これはDFが頭でコーナーキックへと逃げる。

5分にはスローインを早くリスタートし、KJから山根永遠と繋ぎ左サイドを突破。

山根がグラウンダーのクロスを送ると北川柊斗が合わせるも、これはシュートブロックされてコーナーに。

出だしはかなり積極的に群馬が攻撃を仕掛けるという展開に。

 

7分には金沢も反撃に出る。

ゴールキックを杉浦恭平が競り勝つと、これを林誠道がキープして一気に右サイドへ展開。

これを大石竜平がゴール前に折り返すが、畑尾大翔がクリア。

しかしこぼれ球を回収した松本大弥嶋田慎太郎へ良い縦パスを付けると、嶋田がこれを落として藤村慶太がミドルで狙ってくる。

ゴール前でがフリックしてコースを変えようとするが、ほぼミートせずにコースは変わらず枠の外に外れてくれて助かる形に。

 

13分、スローインからのリスタートから林誠道に付けると、これを逆サイドの長峰祐斗に広げる。

長峰がゴール前にクロスを送ると、これを杉浦恭平が頭で合わせるが…これは櫛引政敏がファインセーブで体に当てる。

しかしこぼれ球を杉浦に詰め込まれて…この試合も開始早々に失点となってしまう。

なぜ杉浦がドフリーなのか…これは後ほど振り返りたい。

フリーなのは連携の問題としても…クロスの質が違う。

ここ数節は群馬も良い攻撃の形を作れてはいるものの、最後のクロスやシュートの質、精度が足りないがために無得点が続いていると言える。

北川の躍動

23分には金沢のカウンターが発動。

高橋勇利也のスローインを北川柊斗が受けると、山根永遠にパスを送る。

しかしこれは松田陸が完全に読み切っており、インターセプトしたボールは大石竜平に。

大石から縦パスが林誠道に入ると、これをダイレクトでアウトサイドで杉浦恭平に送る。

杉浦はワントラップから、少し距離はあるものの積極的に狙ってくるが枠の外。

非常に良いカウンターとなった。

やはりダイレクトが入って連動されると付いていけないのだが…久保田和音が全く杉浦の入ったスペースを埋めていないのが気になるところ。

風間宏希と(このプレーに風間の落ち度は全く無いが)久保田のボランチだと、CBの前のスペースの守備強度があまりにも無いのが課題と言える。

どちらも攻撃が特徴の選手だけに仕方ない部分はあるが…ボックスの強度が落ちているのがここ数試合失点が続いている理由の1つだろう。

細貝萌内田達也が離脱したことが痛い…とも言える。

 

29分、櫛引政敏からのパントキックを左サイドに開いた加藤潤也がキープ。

これを北川柊斗に付けると、ワンツーの形で再びKJが受けてDFを外す。

グラウンダーのクロスをゴール前に送るも、これは北川の手前でクリアされてしまう。

このクリアによりボールを失うが、KJ山根永遠が良いプレスから再びボール奪取。

久保田和音が回収すると少しドリブルで運んで北川に。

北川はワントラップとボディフェイントから左足を振り抜くも、これはブロックされてタッチラインを割る。

しかし北川は久々にチャンスを得たこともあるだろうが、かなり気合が入っている印象である。

 

このスローインでのリスタート、山根永遠に入れるが…山根から高橋勇利也へ戻したパスが合わずに奪われてしまうとロングカウンターを浴びる。

奪った杉浦恭平から、裏に抜け出す林誠道に長いスルーパスが入ると、前に出ていた櫛引政敏の位置を見たが遠目から狙う。

しかしこれは櫛引が戻りながら足に当ててコーナーキックに逃れることに。

これも非常に良いカウンターだったが、杉浦の判断が非常に良いしスルーパスも絶妙だった。

シュートは櫛引の対応も褒めるべきだとは思うが、少しクオリティが足りなかったこともあり助かったと言えるだろう。

徹底したカウンター

32分、センターサークル付近で受けた加藤潤也が左サイドの山根永遠に大きく広げる。

これを山根がドリブルで運ぶと、その大外を高橋勇利也がオーバーラップ。

外を回る高橋を使い、高橋がグラウンダー気味のクロスをゴール前に送るとKJ北川柊斗が飛び込むが…これは先に庄司朋乃也が触りコーナーキックに。

ゴールには繋がらなかったものの、高橋の良いオーバーラップで深い位置から速度のあるクロスに2枚が飛び込むという…非常に可能性を感じさせる攻撃だった。

 

35分、群馬がボールを繋ぎながら左から右へと広げ、小島雅也がゴール前にクロスを送る…ところまでは良かったが…。

このクロスが誰にも合わず、松田陸に回収されるとロングカウンターを浴びる。

松田陸の蹴ったボールは単に前線にクリアしただけかと思ったが…これが右サイド裏に抜け出した杉浦恭平に通る。

杉浦が少し時間を作ると、中央を上がってきた大石竜平を使う。

大石はワントラップから縦の林誠道にパスを付けると、これをターンして右足を振り抜きゴールネットを揺らす。

見事なまでのカウンター…。

もう最初の松田陸のフィードが全てであるが…松田のキックはもちろんスペースに動いている杉浦の動き、それがチームとして共有されているということ。

あれが繋がる金沢と繋がらない群馬の違いと言えるだろう。

そして高橋は2失点の両方に絡むという事態に…。

外の杉浦のマークを早々に捨てて絞らないからにターンさせる時間を与えてしまったわけで、1点目も絞って杉浦を見るべきであり…この辺りは要改善と言える。

天皇杯や前節のプレーなどを見るとかなり良い感じに見えたが、この辺りが起用されていなかった理由なんだろうなと思わされるシーンと言えるだろう。

しかしまだプロ2年目ということで、これを経験値として成長してほしいところである。

 

前半は思っていた以上に群馬がボールを持ち、金沢は徹底してカウンターを狙っていたように見える。

13分という早い時間で先制したこともあるだろうが、群馬にボールを持たせてカウンターというのが群馬対策としてどのチームも共通認識になっている印象である。

ハーフタイムでのテコ入れ

後半は群馬のキックオフでスタート。

2失点ということもあり、群馬はハーフタイムで3枚を代える。

高橋勇利也に代えて川上優樹田中稔也に代えて白石智之山根永遠に代えて高木彰人を投入。

これにより加藤潤也が左サイドハーフに入り、高木がFWに、白石稔也の位置にそのまま入る形となる。

後ろは高橋がいた左に小島が移り、右に川上が入るといういつもの交代となった。

結果論ではあるが…2失点に絡んだ高橋、更には右サイドで全く攻撃の形を作れなかった稔也を半分で下げる形になり…これは采配ミスと言われても仕方ないだろう。

しかし高橋はこれで落ち込まずに、是非ともこれを今後の成長に繋げてほしいところ。

 

49分、風間宏希のコーナーキックはファーサイドの川上優樹に。

これをフリー気味で頭で合わせるも…わずかに枠の上に。

後半わずか4分ではあるが、既にコーナーキック2本とチャンスを作り出している。

0-2なので攻めるしかない群馬と、ある程度引いて守ってカウンターという金沢という立場の違いはあるが…ハーフタイムでかなり活を入れられたようにも見える。

 

52分、川上優樹白石智之のコンビネーションで右サイドを仕掛けると、高い位置でスローインを獲得。

このスローインを川上が裏抜けした高木彰人に放り込むと、ダイレクトでクロスを折り返す。

これは中で誰にも合わないが、抜けたファーで小島雅也がトラップからコントロールショットを放つが…わずかに枠の外。

このシーンはオフサイドポジションではないが、スローインにオフサイドは無いので積極的にこういったプレーは狙っていきたいところ。

交代カードの3枚が積極的に関与し、停滞していた右サイドを活性化させていると言える。

しかし…小島はあれだけ時間がありコントロールショット気味に打ったのだから枠には飛ばさないとダメだろう。

「そんな偉そうにお前は何様だ」と言われるだろうが…白井裕人が触ってコーナーキック、というのが最低ラインだろう。

 

56分、猛攻を凌ぎきった金沢も反撃に出る。

群馬右サイド、センターライン手前から長峰祐斗がドリブルで運び中央の大石竜平に預ける。

大石は逆サイドに開いた林誠道に当て、から更に外を駆け上がる松田陸へ。

松田陸のクロスはファーサイドで杉浦恭平が合わせるも、ライン上で櫛引政敏がセーブ。

こぼれ球を川上優樹が回収し難を逃れる。

櫛引のセーブは素晴らしかったが、杉浦のシュートに力が無くて助かったのも事実。

 

58分には右サイドからのコーナーキックを川上優樹が頭で合わせ、白石智之がフリックしてゴールを揺らす。

しかしこれはオフサイドの判定。

ジャッジに少し時間がかかったが…映像では映っていないのでジャッジリプレイ風に予想してみると、白石の位置はオフサイドポジションだったのだと思われる。

しかし副審からは白石との間に嶋田慎太郎がいたことにより、ボールに触ったのかどうかの判断ができなかった。

そのためネットは揺らしたもののゴールを認めるジェスチャーは行わず、またフラッグアップも行わなかったと思われる。

なので主審が副審の元に確認しに行き、副審はオフサイドポジションであることを報告、主審は白石がボールに触った…もしくはプレーに関与したことを報告、それでオフサイドの判定となった…と予想する。

DAZNだと真横の映像が無いので断言はできないが…まぁオフサイドポジションだったように見える。

また白石がゴールをアピールしているように触ったのも事実と思われるが、触って無かったとしてもプレーに関与したという判断にはなるだろう。

となると、オフサイドポジションだったのなら…残念ながらオフサイドだ。

猛攻からもぎ取った1点

62分、何度かやり直して最終ラインから攻撃を作る。

風間宏希から降りてきた高木彰人に当てると、高木はこれをダイレクトで久保田和音に落とす。

久保田はドリブルで少し運んでから、右サイドの白石を使う選択肢もあった中で中央へのクロスを選択。

これを下がりながらとなりつつも北川柊斗が競り勝ち頭で落とすと、自分の足元でワンバウンドという難しいボールながらボレーで高木がゴールにねじ込んで1点を返す。

これは見事な攻撃の形となった。

久保田は右の白石に広げるかと思ったが、北川へのクロスという選択が結果的に最善手ということに。

このクロスは少しだけ長かったと思われるが、北川は下がりながらでも競り勝つという強さを見せた。

そして高木はポストプレーの後にゴール前まで再び入り込んで、難しいシュートを決めて見せた。

まぁ松本大弥がボールウォッチャーになり、高木の動きをロストしたというのも大きく…そういう意味でも高木は良い入り方をしたと言えるだろう。

 

1点差となったこともあってか、63分に金沢が動く。

林誠道に代えて丹羽詩温嶋田慎太郎に代えて平松昇大石竜平に代えて毛利駿也と一気に3枚代え。

 

69分には久保田和音が頑張って良い守備を見せる。

正直言って前節はかなり酷かったが…今節は特に後半はまずまずの動きを見せており、前々節のような良かった久保田が戻ってきている。

現在のボランチのラインナップでは、バイタルからその少し手前の守備強度が足りないのは触れた通り。

奥村晃司岩上祐三も含めると、一番守備が計算できるのは岩上なのだろうが…彼もそれほど守備が得意なタイプでは無い。

(気持ちのこもったスライディングなどを見せてくれ、守備も頑張っているのは間違いないが…守備が得意なタイプでは無いことは確かだろう)

攻撃の選手と言えど、怪我人が続出している中では久保田風間宏希もここは守備も頑張りどころと言える。

風間細貝の離脱直後には気合の入った潰しを見せていたのだが…。

 

71分には金沢が2度目の交代枠を使い、杉浦恭平に代えて豊田陽平を投入。

ベテランにはなったが…豊田の決定力は警戒したいところだろう。

攻め続けるもゴールは遠く

81分、右サイドの川上優樹からクロスを送ると北川柊斗が頭で落とすが、これは合わずに後方に流れる。

イーブンのボールとなるが、これは高木彰人がスライディングで先に触れて後方に。

再びイーブンのボールを城和隼颯がスライディングで対応し、このこぼれ球も…これまたイーブンのボールだが風間宏希がスライディングでマイボールに。

そして縦の加藤潤也に送ると、KJ廣井友信のスライディングを見事なワンタッチで交わしゴールに迫る。

左足でシュートまで持ち込むも、後方から松田陸に体をぶつけられたこともあり…ボールは力なく、庄司朋乃也にクリアされてしまう。

 

85分には群馬も動き、小島雅也に代えて天笠泰輝を投入。

87分、白石智之が見事なワンタッチで長峰祐斗を交わすと右サイドを突破。

ゴール前にクロスを送ると高木彰人がフリーで頭で合わせるが、これは白井裕人がファインセーブ。

ポストに当たって入ったか…もしくは当たって外れたか…という見事なコースを突いたヘッドだったが、これは白井を褒めるべきだろう。

しかし、高木の動きに付いていけずにフリーにしたのは…また松本大弥か。

外の藤村慶太もランニングで流しているし…ここは決めておきたかったところ。

 

93分に金沢が最後の交代を使い廣井友信に代えて黒木謙吾を投入。

そしてアディショナルタイムの4分が過ぎ、最後は攻め続けるもゴールをこじ開けられず…今シーズン2度目となる4連敗となった。

ピックアップポイント

13分の失点シーン

先制点を奪われた13分の失点シーンを振り返ってみたい。

金沢の柳下正明監督が試合後のインタビューで「狙い通り」と語っていたわけだが…。

明確に説明があったわけではないので、あくまでも予想ではあるが…林誠道がニアに流れることで畑尾大翔を釣りだし、その空いたスペースに杉浦恭平が入り込むということを言っていると思われる。

 

今回は特にクロスを上げた長峰祐斗の位置が低かったために、小島雅也が高めの位置となった。

そのため小島の裏のスペースに入り込もうとする嶋田慎太郎をケアするために、城和隼颯が外に引き出される形になる。

そして林誠道がニアに入り込むことで、畑尾大翔がニアに釣りだされることになり…中央が空く…というもの。

いや、本当は中央は空かずに高橋勇利也が絞ってきて対応するのがセオリーとなるのだが…。

長峰がクロスを上げる際の位置関係がこちら。

選手の動きは矢印で表している。

 

そして杉浦が頭で合わせた時の位置関係がこちら。

 

上記図のように城和が外に釣りだされ、畑尾がニアに釣りだされ、本来であれば高橋が中央にズレてくるということになる。

高橋が絞ってしまうと大外の大石竜平がフリーになるのだが、危険度の高い…ゴールに近いプレーから潰していくのがDFのセオリー。

となるとゴール前の杉浦恭平の方が危険度が高く、ファーの大石をフリーにする対応が正解となる。

 

ただ…これは良い悪いではなく守備の考え方の部分もあるのだが、嶋田に対しては田中稔也が付いて行く方が良いのではないだろうか?

ここに城和が釣りだされてしまうから中が薄くなるわけで…稔也が中に絞ったとしても高さが無くなるわけである。

CBが外に釣りだせる…というのが柳下監督の言う狙い通りなのだろうが、見事にやられたと言える。

たらればであり、そんな上手くいかねぇよという声も聞こえそうだが…これを稔也が付いていくとこうなったハズである。

クロスが上がる時の位置関係と、その後の動きを矢印で表した状態がこちら。

 

小島の裏に入り込む嶋田稔也が付いていくことで、城和はニアのスペースを埋める役割となる。

城和の背中側からが入ってくるので、これを視野に捉えてマークすることは不可能だろうが…少なくともニアのスペースは埋められるだろう。

城和がスペースにいることでのコース取りも変わってくると思われる。

恐らく城和の背後を取り、畑尾との間で受けようとするポジショニングとなり…となると杉浦のポジションももう少しファー寄りになるだろう。

この位置であれば高橋も大外の大石を気にしつつも杉浦にもう少し寄せられたのではないだろうか?

当然FWはそれでもDFの間に入り込もうとするわけで、ボールとマーカーの両方を見なくてはならないDF側からするとロストしてフリーにしてしまう可能性はあるが…それでも中央の密度が異なることになる。

これを図に表すとこんな形になっただろう。

 

実際の失点シーンでは畑尾にできることはなく頭を超える形となったボールだが、この対応であれば下がりながら競れたかもしれない。

城和も前に出て杉浦に体をぶつけられてフリーで打たせなかったかもしれない。

たられば、理想論、素人の戯言…そう言われるかもしれないが…。

MOM

この試合のMOMは…北川柊斗としたい。

正直自分の中でもMOMというには違うかな…という思いもあるが、今後の期待も込めて北川にしたい。

久々の出場にもかかわらずスタメン抜擢となったわけだが、起用される理由もわかる出来の良さだったと言える。

いつだったかは途中出場にもかかわらず前線からのプレスが甘く、スタートから出ている平松宗の方が走っているのでは?という印象だったが…今節は攻守にかなり走っただろう。

かなり余談にはなるが、袖を捲り上げる気合の入った日向君スタイルは個人的に好きである。

 

ハーフタイムで高木彰人の姿が見えた際には「え?代えちゃうの?」と思ったが、北川ではなく山根永遠だったということで前半の動きは評価されたのだろう。

山根も悪くなかったと思うが…強いて言うならクロスの精度が今一つだったか)

そして2回目の交代は85分まで引っ張り、更には深堀隼平がベンチにいるにもかかわらず使わなかった…ということで監督の評価も良かったものと思われる。

ちなみに途中出場となった高木は今節もかなり良い出来と言え、この2トップは組み合わせとしても面白いのではないだろうか?

北川を軸に高木が周回するという形で、KJは本来の左サイドで使うこともできるようになる。

 

他には後半から右サイドを活性化させた白石智之川上優樹も評価したい。

追う展開であり守備の負担が少ない…というのはあるだろうが、やはり白石が入ると攻撃が変わる。

守備に難があって使われないのだとは思うが、深刻な得点力不足だけにスタートから使っても良いのではないだろうか?

特に今日は攻撃ではほぼ長峰祐斗に完勝してみせたと言えるだろう。

川上も本職ではないサイドバックだろうが、機を見たオーバーラップを度々見せて良いクロスも入れていた。

特に現状システムとして小島雅也が高い位置を取るわけで、攻撃時には3バック状態となる。

3バックとなると攻撃の枚数が1枚減るわけであり、タイミングを見て両サイドのCBが攻撃参加しないと手詰まりになりがち。

そういった意味でも川上は良い攻撃参加を見せていたと言えるだろう。

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