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【J2・J3百年構想リーグ第18節】ザスパ群馬 対 SC相模原【レビュー】

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※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。

 

前節はホームでのブラウブリッツ秋田戦。

比較的得意としている印象がある秋田を相手に、開始早々に失点。

そのまま3-1で敗戦となりましたが、スコアよりも内容が良くなかった試合でした。

サッカーのやり方はもちろん、それ以上に走れていない戦えていない試合だったかと。

今節はそんな「戦えていなかった試合と言えば」に挙がりそうな相模原戦。

前回対戦ではあまりの酷さに0-5という結果となっています。

ここでしっかりと立て直せるか、注目のゲームとなるでしょう。

 

今回はそんなSC相模原戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

ザスパ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 13 近藤壱成
DF 3 大畑隆也
14 菊地健太
43 野瀬翔也
MF 6 米原秀亮
7 西村恭史
25 中野力瑠
37 瀬畠義成
FW 17 百田真登
19 モハマド ファルザン佐名
38 小西宏登

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 16 志賀一允
DF 2 田頭亮太
26 秋元琉星
MF 4 玉城大志
27 藤村怜
33 櫻井文陽
FW 29 松本皐誠
69 出間思努
99 中島大嘉

 

群馬は前節から3枚を変更。

下川太陽、田中翔太、中島大嘉に代わって瀬畠義成、百田真登、モハマド ファルザン佐名をスタメン起用。

下川と田中はそのままベンチ外、中島はベンチスタートということになった。

ベンチには藤村怜と櫻井文陽が復帰!

先ほどの下川と田中がベンチ外となったことで、20人を見るとこの2人のみの変更となっている。

 

スタメン組ではやはり米原秀亮に期待したい。

本来であればこのチームの中心になるべき選手だと思うが…怪我明けからコンディションが上がってきていない印象。

そろそろ完全復活といきたいところである。

そして楽しみな選手という意味では、チャンスを完全に掴んだ形となっている中野力瑠だろう。

なんだろう、彼にはロマンがある。

 

ベンチを見ると注目はやはり藤村怜と櫻井文陽だろう。

フジレンは恐らく怪我で離脱していたと思われるが、早々に復帰となり大きな怪我ではなくまず一安心。

櫻井も特にアナウンスはされていないが…今シーズン全く出番が無かった(ベンチにもいなかった)だけに怪我と思われる。

(昨シーズンの活躍を考えるとメンバーから外れる理由が考えられない)

この復帰はプレーオフラウンドに向けて大きな戦力アップとなるだろう。

SC相模原

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 金珉浩
DF 2 綿引康
4 島川俊郎
13 常田克人
MF 10 中山陸
16 高野遼
17 竹内崇人
19 沖田空
FW 9 佐々木快
15 前田泰良
24 杉本蓮

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 1 三浦基瑛
DF 18 三鬼海
37 山内琳太郎
MF 6 徳永裕大
8 神戸康輔
FW 11 武藤雄樹
14 安藤翼
20 川畑優翔
     

 

相模原は前節から2枚を変更。

山内琳太郎、棚橋尭士に代えて高野遼、前田泰良をスタメン起用。

山内はベンチスタート、棚橋はベンチ外(累積)となった。

ベンチを見ると田鎖勇作が外れ、武藤雄樹がメンバー入りとなっている。

 

注目は前回対戦で2点を奪われている前田泰良か。

そして逆サイドに入るであろう杉本蓮も良い選手である。

あとは群馬サポとしては色々と思うところがあるであろう佐々木快か。

 

ベンチを見ると、やはり山内琳太郎だろう。

そして個人的には武藤雄樹が気になっているのだが…なかなか見られずにいる。

今シーズンほとんど出場していないようだが、この試合は出場があるだろうか?

試合経過

前半

前半は相模原のキックオフでスタート。

この最初の立ち位置を見ると、どうやらこの試合も守備は4-4-2で間違いないだろう。

攻撃時もどうやらいつも通り2-5-3に近い形を取っている様子である。

 

9分 中野弾!

右サイドからのコーナーキックを得ると、キッカーは小西宏登

中央に送ったボールは島川俊郎に跳ね返されてしまうが、これを米原秀亮が丁寧に頭で再び小西に戻す。

小西が勝負…といきたかったがDFが2枚ということもあり一度後方に下げる選択をする。

受けたモハマド ファルザン佐名がファーに大きく放り込んでいくと、これを大畑隆也が頭で折り返す。

ここは百田真登には合わなかったが、綿引康のクリアが短くなったところ、出足よく小西が回収すると自らは打たせてもらえなかったものの、失わずに中野力瑠に落とす。

これを中野がダイレクトで低く抑えた完璧な弾丸シュートを叩き込んで先制に成功。

一連の流れも良かったが、何と言ってもこの完璧な弾丸シュートが素晴らしいの一言。

これが中野にとってはプロ初ゴールだろうか?

余談だが同日同時刻開催となった広島vs名古屋の試合では、兄の中野就斗が後半早々にゴールを挙げており、この日は兄弟弾となったようである。

 

17分  スローインからピンチを迎えるも

後ろでビルドアップしていた群馬だったが、瀬畠義成のところで杉本蓮に引っ掛かってしまう。

失いはしなかったものの、ゴールラインまで追い込まれた瀬畠はセーフティにタッチラインに逃れる選択。

コーナーを避けてスローインというこの選択自体は(沖田監督がどう考えるかはわからないが)個人的には良いと思っている。

が、この後の群馬の対応が悪かった。

 

決してアーリーで始めたと言えるほど早いリスタートだったわけではないのだが、高野遼のスローインを杉本がドフリーで受ける。

杉本から高野にリターンするも、この段階で群馬側は小西宏登1枚。

当然2対1なので強く行けず、結果的に高野に簡単にクロスを上げられてしまう。

これを逆サイドに入ってきた沖田空にフリーで合わせられてしまうが…このボレーはミートせず。

こぼれ球を中山陸米原秀亮が競り合うが、中山に弾き飛ばされる形となり競り勝ったのは中山

これを佐々木快がオーバーヘッドで狙っていくが、これはミートしなかったか、近藤壱成が危なげなくセーブ。

米原はファールをアピールしたものの…となった。

 

これ前節もそうだったのだが、このサイドに対する人の少なさが気になるところ。

ボールが入った段階で中野力瑠小西宏登のフォローに来るどころか、下がっていってニアのストーンとなっているので…恐らくはそういう約束事にしてあるのだろう。

「クロスを上げさせない」という対応ではなく、「中を固めて競り負けない」というスタンスとでも言うのだろうか?

しかしフリーに近いので慌てずにクロスが上げられるために、相手としても中の様子もよく確認が可能。

今回も結果的に誰もマークに付けていない、大外から入ってきた沖田に合わせられてしまっている。

これがミートしなかったから助かったが、ミートしていたら同点になっていたシーンである。

(まぁもっと言えば、今日はこの手のシーンで全て枠に行ったのが群馬、枠に行かなかったのが相模原と言えそうだが)

 

23分 前への勢い

野瀬翔也のクリアボールを百田真登が身体を張って西村恭史に落とす。

常田克人に抱え込まれる形となりファールの判定ではあったが、百田が綺麗に西村に落とし、西村から右サイドの小西宏登に展開されたことでプレーオンの判定に。

逆サイドからはモハマド ファルザン佐名が斜めに流れ、百田も立ち上がるとすぐにゴール前に入っていく形となったが、小西はカットインから自分でシュートを選択する。

このシュートはややミスキックとなってしまったか、あまり威力もコースもなくキーパーに収まってしまった…。

シュートは残念な形となったが、百田のポストは良かったし、それを回収した西村からも速かった。

今日の群馬はなんだか「前に前に」という圧力を感じる。

 

24分 再びゴール前フリーだったが

この小西宏登のシュートを取った金珉浩は、大きくパントキックで再開。

しかしこのボールは小西がフリーで回収…したかに見えたが、トラップが長くなってしまい島川俊郎のスライディングを受ける。

これが杉本蓮に繋がると、杉本が粘ってキープからドリブル突破を開始。

中山陸高野遼と繋ぐと、高野がゴール前にクロスを送り込む。

これをファーで前田泰良が合わせるも、これまたミートできず。

こぼれ球は瀬畠義成が大きくクリアしてピンチを脱するが、再び群馬の右サイドからのクロスを、ファーでフリーで合わせられるというシーンになってしまった。

 

うーん、中野力瑠野瀬翔也と引っ張り出される形になったために大畑隆也がニアにスライド。

それに伴って前田泰良を見るべき菊地健太が中央にスライド…と対応としては間違っていない。

それにより浮いた前田を(4-4-2ということを考えると)モハマド ファルザン佐名がカバーしたいところなのだが、攻撃時のポジションが高いために帰ってこれていない…というところか。

この辺りはまぁ一長一短だし、攻撃力のあるファルを使うのなら高い位置に置くべきであるから仕方ない部分ではある。

 

30分 綿引康の一発退場

相模原が左サイドでスローインを得ると、高野遼が縦にスローを入れていく。

しかしこれが杉本蓮の頭を超え、中野力瑠が頭で落とすと、瀬畠義成もダイレクトで横の米原秀亮へ。

ヨネが縦の西村恭史に繋ぐと、西村は潰されながらもヒールで百田真登に落とす。

これに対する百田のワンタッチ目が素晴らしく、このタッチで完全に綿引康の前に入ると、距離はあるもののゴールまで誰もいない状態を作り出すことに成功。

しかし綿引が後ろから百田を倒してしまい、これがDOGSOと判断されたか一発レッドという判定に。

このシーンについては後ほど改めて見ていきたい。

 

しかし今日は調子が良いのか…相模原のプレスに対してハマっているのか…理由はわからないが米原秀亮瀬畠義成の関係が良い。

ヨネはコンディションが戻ってきたという可能性もあるが…瀬畠は正直「そうそう、こういう選手だったよな」という印象。

昨シーズンは終盤主力として定着したものの…今シーズンは今一つ上手くいっていなかった瀬畠だが、やっとここで本来の力を見せ始めたか。

 

35分 今日も近藤は安定

菊地健太から米原秀亮へのパスが合わずに奪われてしまうと、ここからカウンターのピンチを迎える。

インターセプトした沖田空から、最前線の佐々木快に。

佐々木がターンから左サイドの杉本蓮に送ると、取りにいった野瀬翔也を交わして完全に前に出てキーパーと1対1の形を作り出す。

ここまでは完璧だったが…そのあとのタッチが長くなったかな…これで近藤壱成が飛び出して杉本のシュートは身体でブロック。

こぼれ球は中野力瑠のところに転がりピンチを脱することに成功した。

 

根本は健太ヨネの意図が合わなかったところが原因だが、野瀬の対応も悪かった。

佐々木のパスがやや短く見えたこともあり、カットできると思って出たのかと思うが…結果的にそれが故に杉本に前に入られる形となった。

 

42分 良いカウンターだったが

今日は非常に攻守の切り替えが早く、前への意識が高いのが素晴らしい。

これはそんなシーンの一つと言えるだろう。

最初にボールを持っていたのは群馬であったが、小西宏登が囲まれる形で失ってしまう。

しかしすぐに瀬畠義成が寄せ、菊地健太もフォローに回ると、健太がボールを回収。

ここから後ろではなく、前の中野力瑠を選択したのがいつもとは違うところと言いたい。

 

フリーで受けた中野は前を向くと、中央にフリーとなった百田真登を狙ったと思われるが…これはやや長く逆サイドまで。

西村恭史が上手くDF2枚を引っ張り百田がフリーだったため、ドンピシャで通れば面白かったが…。

とにかくボールは抜けてしまい、これはモハマド ファルザン佐名が回収。

沖田空を相手に1対1で勝負すると、右に一つ持ち出したところから右足を振っていくが…ここは金珉浩が良いセーブを見せる。

止めきれずにこぼしたが、素早く左手で回収し、このシュートにしっかり詰めていた百田に触らせなかった。

早い時間帯にリード、11人対10人、こういった要素もあるとは思うが…今日の群馬は前への意識が高い。

 

44分 待望の追加点

1人少ない相模原に対し、群馬は高い位置までしっかりとプレスをかけると金珉浩のミスキックを誘発。

右サイド高めの位置でスローインを得ることとなった。

 

このスローインは一度後方に下げて作り直す形としたが、野瀬翔也からのパスを米原秀亮が引き出し、瀬畠義成に落とすと、瀬畑が長めのボールを入れていく。

これを中野力瑠が頭でフリックすると、一気に小西宏登がゴール前に迫る。

キーパーが飛び出したが、小西は冷静にシュートではなくゴール前へのパスを選択すると、ダイレクトで丁寧にゴール前にスルーパスを送る。

これを百田真登がきっちりと押し込んで追加点。

先ほども書いたが、ヨネ瀬畠の関係性が非常に良い。

瀬畠ってこういった縦パスが上手い選手であり、昨シーズンは結構嫌な縦パスを差し込んでいた印象がある。

中野がフリックし小西が抜け出したところまで見えていた(イメージできていた)のかはわからないが…今日の瀬畠は良い縦パスが入っているのは間違いない。

 

キーパーの動きをよく見て、しっかりとゴール前の百田に…しかし島川俊郎は届かない位置に送った小西は見事。

そして百田もストライカーらしく、しっかりとオンサイドの位置から飛び出しきっちりと決めてみせた。

 

後半

後半は群馬のキックオフで再開。

ハーフタイムで相模原ベンチが動き、島川俊郎に代えて山内琳太郎を投入した。

 

46分 3点目を奪い試合を決めた…かに見えたが

センターサークルを少し超えた辺りで米原秀亮がファールを受けると、これは横の野瀬翔也に繋いでいく。

すると野瀬翔也から、DF間の良い位置に動いていた瀬畠義成に縦パスが入る。

瀬畠がしっかりとコントロールでキープし失わず、横の西村恭史に落とすと、西村がペナルティエリアすぐ外からコントロールショットを流し込んで追加点。

 

ファールからのリスタートという場面ではあったが…あまりにもあっさりと、あまりにもフリーな状態でゴールまで行けてしまったシーンであった。

瀬畠西村もDFの間の良い位置でボールを引き出した…とは言えるが、どちらかと言えば相模原DF陣が集中できていなかったような?

とにかくこれで3点差となり、更には前半の段階で一人減っている相模原…ということで、後半開始早々ながらもこれでゲームが決まったかなという想いも。

しかしサッカーは何が起こるかわからない。

 

48分 セットプレーからの失点

今度は相模原にセットプレーを与えると、キッカーは中山陸

ニアに送られたボールを常田克人がフリーで合わせると、これが近藤壱成の手の下を抜ける形でゴールに吸い込まれてしまう。

ペナルティエリアのライン上に一列に並びゾーンを作った群馬だったが、その後ろから入ってきた常田を誰も見れていなかった。

多少はマシになった感のあったセットプレーの守備だが…まだまだ課題は多いと言える。

 

ちなみにこのシーンだが、相手チームながらなかなか面白いので簡単に解説。

一列に並んだ群馬に対して、相模原はオフサイドポジションに3枚を置く。

3人全てが中山が蹴るタイミングに合わせて戻りながらDFの前に入り、前方にスペースを作り出す。

本来は恐らく前方にスペースを作り自分でプレーする…のかと思うが、今回は結果的に佐々木快米原秀亮を堰き止めて作ったスペースに常田克人が入り込んでフリーになっている。

 

DFとしてもオフサイドラインを高く設定しているため…このスペースを使われたくないので蹴った瞬間(厳密には蹴る直前から)下がっていく形になる。

そのためあとはタイミングの問題となり、DFが先に下がってしまえばオンサイドであり、オフサイドポジションから戻った選手が出ていればオフサイドになる。

今回のケースで言えばゴールを決めた常田は間違いなくオンサイド。

元々オフサイドポジションにいた竹内崇人佐々木快は際どいところであり、沖田空はオフサイドかなという印象。

あとはこの中では佐々木がプレーに関与したと取るかどうか…となるが、米原をブロックして常田がフリーになっているので関与しているとしても良いかもしれない。

関与していると判断し、オフサイドポジションであればこのゴールはオフサイドで取り消しが正しいことになるが…まぁ正直なんとも言えないのがこのゴールである。

佐々木のポジションも微妙だし、関与したかの判断も人によって意見が割れる可能性があり…これを現場でジャッジするのはまず不可能。

非常に面白いセットプレーであった。

 

50分 立て続けの失点

左サイドからのスローインは菊地健太がスロー。

米原秀亮が落として再び健太が受けると、ここはいったん後方の大畑隆也に下げる。

大畑から斜め前に、下りてきた中野力瑠にやや長いパスを入れると、中野はこれを恐らくダイレクトで瀬畠義成に落として、入れ替わってリターンを受ける…というイメージだったのではないだろうか?

しかしこれに竹内崇人が足を出すと、そのままボール奪取に成功。

杉本蓮にスルーパスを入れると、きっちりと杉本が決め切って1点差となってしまう。

 

ビルドアップのために、中野からボールを受けられるように野瀬翔也が開いていたこともあり…杉本がフリーということになった。

これはまぁ仕方ない、言葉は悪いが中野のチョンボということになるだろう。

しかし大畑から中野、そして中野瀬畑に落としてリターン(もしくは外に開いた野瀬)から縦に…というイメージは出来ており、上手く繋がれば良い形になったように感じる。

今までの単純な連係ミスを突かれての失点というよりは、これこそまさにチャレンジした結果の失敗と言って良いだろう。

個人的にはこれであれば(狙いのサッカーの是非は置いておくとすれば)仕方ない失点だと考えられる。

 

こうして一気に2点を失い、まだ1点リードしており1人多いという優位ではあるものの…なんとなく暗雲立ち込めていくような感覚に。

しかし今日の群馬は違った。

ここで下を向くことなく、前への意識を継続できたことが結果に繋がっただろう。

本当にサッカーはわからないものである。

 

58分 素晴らしいカウンター

57分、流れの中でも相模原ベンチが先に動く。

中山陸に代えて神戸康輔を投入する。

 

58分、自陣深い位置からスローインを得ると、菊地健太が縦に長めのスローを入れていく。

これは繋がらずに相模原ボールとなってしまうが、佐々木快のトラップ際で大畑隆也がボール奪取。

素早い切り替えから奪いにきた神戸だったが、その間を抜くような形で西村恭史に縦パスを入れる(単にクリアだったかもしれないが)

これを西村米原秀亮に落とすと、左サイドに一気に長いボールを入れてモハマド ファルザン佐名を走らせる。

ファルがしっかりと先に回収から、しっかりと周囲も見れており、ゴール前にフリーで上がってきた小西宏登にパスを送ると、小西が流し込んで再び2点差に。

 

前がかりとなっていた相模原に対して、一気に裏返したヨネのパスが見事であった。

そして元々高い位置を取ってはいたが、しっかりとゴール前に入り込んだ小西も見事。

忘れられがちだが、百田真登も中央にきっちりと入り込んでいた。

ヨネはだいぶコンディションが戻ってきたか?とも思うが、相模原は1人少ないためにプレッシャーも少ないというのは考慮する必要があるだろう。

 

63分 米原秀亮のビューティフルゴール

左サイド高い位置でフリーキックを得ると、キッカーは小西宏登

ややファーに送られたボールは金珉浩がパンチングでクリアするが、このこぼれ球を米原秀亮がダイレクトで叩き込んで3点差。

ビューティフルゴールとしか言いようのない素晴らしいゴールであった。

ヨネは満面の笑みで、中野力瑠菊地健太が頭を抱えてみせる…という本当に早々見れないゴールと言って良いだろう。

 

69分 玉城大志もビューティフルゴール

69分に群馬ベンチが最初の交代を使う。

小西宏登に代えて松本皐誠米原秀亮に代えて玉城大志を投入する。

どちらもそのままのポジションに入ることとなった。

 

リスタートは群馬ボール、右サイド高い位置からのスローインであり、中野力瑠玉城にスローを入れる。

玉城は一度野瀬翔也まで下げるが、野瀬がここで良い縦パスを松本皐誠に入れる。

松本がダイレクトで横の瀬畠義成に落とすと、瀬畠がゴール前の百田真登にパスを出すが…手前で山内琳太郎が足を出す。

こぼれ球はモハマド ファルザン佐名が回収し、横の西村恭史にパスを送るが…これがややズレてしまった感が…。

しかし西村の奥で玉城がダイレクトでこれをゴールに運び6点目。

入ったばかりの玉城米原秀亮に負けじと、素晴らしいゴールを流し込んでみせた。

玉城推しの自分としては嬉しいゴールであった。

 

72分、74分、83分 両チーム使い切り

72分に相模原ベンチが動き、前田泰良に代えて川畑優翔佐々木快に代えて安藤翼を投入。

74分に群馬ベンチが動き、モハマド ファルザン佐名に代えて櫻井文陽西村恭史に代えて出間思努を投入する。

これで松本皐誠が左サイドに移り、櫻井が右、出間西村の位置か?(櫻井出間は逆か?)

 

83分に両チームが使い切りとなり、群馬は中野力瑠に代えて中島大嘉を投入。

相模原は杉本蓮に代えて武藤雄樹を投入する。

これで中野のいた右サイドバックには玉城大志が入り、玉城のいた中盤には櫻井文陽

右に出間思努となり、百田真登中島の2トップという形だろうか。

 

85分 再びカウンターからクラブ最多得点となる7点目

相模原が左サイド高い位置でスローインを得ると、山内琳太郎がロングスロー。

これを百田真登が跳ね返すと、セカンドボールを櫻井文陽が回収。

左に流れた松本皐誠を使うと、松本が右アウトサイドで斜め前に送る。

ここに中島大嘉が入り込み、良いファーストタッチでキーパーと1対1を作ると、左足で軽く浮かして飛び出してキーパーをかわす形でループシュートを沈める。

このゴール後に百田が頭を抱えていると思ったら…そうか、百田は今日の得点で5ゴールとなり中島に追いついていたのか。

それを中島が更に1つ突き放す形となり、チーム得点王を決めることになったと。

 

しかし櫻井文陽が…ややラッキーな形と言えるかもしれないが、セカンドボールをマイボールとしたところからが速かった。

フレッシュな中島はもちろんだが、得点の欲しい出間、更にはチーム得点王争いで逆転したかった百田と、一気にゴール前になだれ込んだ。

 

この後はピンチもあったが、しっかりと守り切り最終的に8分を超えたアディショナルタイムを締めて勝利となった。

恐らく7得点はチーム最多得点のハズである。

 

ピックアップポイント

綿引康の退場に関して

7得点という素晴らしいゲームとなったが、やはりゲームを大きく左右したのはこの退場劇と言えるだろう。

それ以外にもミドルがとことん枠に飛んだ群馬と、決定機をミートできずに枠に送れなかった相模原…という対比はあるが。

ともあれ数的不利が大きく影響したのは間違いなく、素晴らしい試合ではあったものの…手放しで喜ぶのはまた少し違うだろうか。

 

さてこの退場シーンであるが、一発レッドとなったのはDOGSOと判断されたから…だと試合中から思っていたが、やはり記録を確認すると「S5 得点機会阻止(他)」であった。

となると論点はDOGSOだったのか?というところになるだろう。

DOGSOの4要件を振り返ると、①ゴールとの距離②プレーの方向③守備競技者の位置と数④ボールをコントロールできる可能性である。

論点になりそうなのは①と③だろうか。

ファールが無ければ、まず間違いなく百田真登はドリブルでゴールに向かえていたので②と④は該当していると考えていいだろう。

 

①と③はどちらも密接に関わってくると言え、ゴールまでは確かに距離はあった。

そして距離があったことにより、相模原のDF2枚…特に右サイドバックの沖田空が間に合った可能性はあっただろう。

個人的にはもっとゴールに近かったら沖田は絶対にフォローできないと考える。

ファールで速度が落ちていることもあり追いつくように見えがちだが、「ファールが無かったと仮定すると」となるので、「フォローに入れたのでは?」というシーンでもかなりDOGSOが適用される印象がある。

リプレイ映像的にも百田は完全に抜け出しており、縦位置で見ても沖田に対して2m程度あり、実際には斜めに走ることになるので…③も適用で良いかなというのが個人的な見解。

 

最大の論点は①だろう。

距離があったのは事実だが、完全に抜け出していたのも事実なのでDOGSOでも間違ってはいないかなという印象。

特に真ん中を最短距離でゴールに向かえる形であり、ハーフラインに近いながらも距離的にはゴールから遠くないとも言える。

 

これらを考慮すると、個人的にはDOGSOでレッド。

しかしイエローカードであったとしても納得はできる、というところに落ち着くか。

(①が100%と言い切れないので)

 

ということでレッドで妥当と言えるが、綿引康のことを考えるとやや不運とも言えるか。

綿引は後ろから引っ張ったり…などのプレーをしていないのである。

(カード覚悟で)ファールで止めようという形ではなく、追いかけようとして出した右足が百田の右足裏に当たり、バランスを崩して転倒した時の左足で百田の左足を叩く形になってしまっている。

ファールかノーファールかと言ったらファールで間違いないのだが…自分が転倒するというコントロールの効かないところで百田と接触する形であり…可哀そうなのは事実だろう。

 

MOM

この試合のMOMは百田真登としたい。

これで結果的にシーズン5ゴールとなったわけだが、正直言って最初の試合を見た時にこの未来は見えなかった。

何が要因かはわからないが、チームにフィットしてからは大黒柱の働きをしてくれている。

この試合も得点はもちろんだが、あまり得意ではなさそうなポストプレーでも機能していたのがポイント。

そしてフル出場ながら、最終版の中島大嘉のゴールシーンでもゴール前に詰めていたのも高評価である。

そもそも、あれは百田がスローインを跳ね返したところからなので…相当長い距離を駆け上がっている。

 

他には何度か書いたが米原秀亮瀬畠義成の関係性は非常に良かった。

これが11人の相模原相手に、もしくはプレスのかけ方の違う相手に通じるか…というのはあるが、この試合では伸び伸びとプレーし素晴らしいパスを供給してゲームを作っていたと言える。

そして中盤が安定するとゲームは安定する。

 

そして小西宏登モハマド ファルザン佐名の両サイド。

やはり勝負できる選手がサイドにいると破壊力がある。

 

展開的な部分もあるとは思うが、この試合は全員が縦への意識が高く、攻守の切り替えが早く、更には走れていた。

前節の秋田戦とはなんだったのか…。