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【2022 J2第8節】ザスパクサツ群馬 対 水戸ホーリーホック【レビュー】

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※ザスパクサツ群馬ファンによる、ザスパクサツ群馬贔屓のマッチレビューです。

今シーズンは開幕から堅守速攻というスタイルが見えましたが、前節前々節と2試合続けて3失点。

しかしながら得点力不足だった攻撃面では、この2試合どちらも2ゴールという結果を見せていました。

再び堅守を構築できるのか、その場合に攻撃力が低下しないのか…この辺りが今後の課題と言えそうな第7節終了時点でしたね。

今節は北関東ダービーであり宿敵でもある水戸ホーリーホック戦。

長いシーズンの1試合ではありますが…それ以上にこの1戦にかける想いが強いサポーターも多いでしょう。

スタメン・フォーメーション

ザスパクサツ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 櫛引政敏
DF 2 城和隼颯
3 畑尾大翔
17 山中惇希
25 小島雅也
MF 8 岩上祐三
15 風間宏希
27 奥村晃司
38 天笠泰輝
FW 7 加藤潤也
  11 深堀隼平

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 44 山田晃士
DF 4 川上優樹
32 渡辺広大
MF 6 内田達也
10 田中稔也
FW 9 高木彰人
23 北川柊斗

 

前節からスタメンは田中稔也に代えて奥村晃司の1枚のみ変更。

稔也は正直スランプ気味と言うか…特に加入時期から観ているサポーターからすると攻撃面での不満が…という方が多いかと。

奥村は前節に途中出場で、かなり良い動きを見せていたこともあり入れ替えとなったか。

しかし守備面では大槻監督から細かく修正の指示が飛び交っており、この辺りが課題なんだろうなというのも見えた試合。

ベンチに目を向けると、高木彰人に代えて北川柊斗が入りこちらも1枚のみの変更となっている。

水戸ホーリーホック

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 28 山口瑠伊
DF 13 楠本卓海
40 黒石貴哉
43 鈴木喜丈
47 松田隼風
MF 8 森勇人
14 椿直起
17 新里涼
25 平塚悠知
FW 11 高井和馬
20 梅田魁人

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 1 本間幸司
DF 33 三國スティビアエブス
MF 7 曽根田穣
22 土肥航大
34 杉浦文哉
FW 15 木下康介
19 村田航一

 

対する水戸は前節から6枚代え!

GKの山口瑠伊の初出場など、前節の栃木戦での敗戦もあってか大きくメンバーを入れ替えてくることに。

GKと言えば水戸のバンディエラとも言える本間幸司がベンチ入り。

2020シーズンにはアウェーで久々の出場(更にこのシーズンこの試合のみの出場)でありつつも、良いプレーを連発されて敗戦となった思い出が…。

今節はベンチということでアクシデントでもない限り出てこないだろうが、ダービーでこういった選手がベンチにいるというのは大きいのではないだろうか?

また元ザスパの高井和馬もスタメンに入っており、彼の技術とスピードはしっかりと対処したいところ。

そしてベンチではあるものの…浦和から加入した木下康介は注目の選手だろう。

あとは…忘れちゃいけないのが秋葉忠広監督。

試合経過

注目の序盤 今節は無事修正対応

前半は群馬のキックオフでスタート。

三寒四温と言うが…この日は非常に肌寒く、更には雨も降るというコンディション。

しかし群馬には珍しく?風はほぼ無い日となった。

それなりに雨は降っているがピッチは良芝と言え、本当に正田醤油スタジアムの芝は素晴らしいと思う。

少なくともJ2では屈指のレベルだと思うが…これで更に専用スタジアムだったら…。

 

5分、自陣で回していたところ城和隼颯から一気に長いボールが裏に抜け出した深堀隼平に入る。

これをしっかりと収めて、後ろから上がってきた奥村晃司へ。

奥村は更に中の加藤潤也を使うが…これは少しズレ水戸のDFに入ってしまう。

続いて6分にも山中惇希から、裏に抜け出した深堀に入るが…これはオフサイド。

前節、前々節と非常にビルドアップに苦しんだが、FWの動き出し、そしてそこにCBから通したと…これを続けられればしっかりと修正対応できたと言えそうである。

 

11分には左CBの位置に下りてビルドアップに参加していた風間宏希から、一気に右へサイドチェンジ。

このパスは通らなかったものの、松田隼風のトラップが長くなったところを小島雅也が回収。

しかし小島のその後のバックパスが読まれており、椿直起に回収されてしまう。

椿のカットインから中央に折り返し新里涼へ。

新里はミドルシュートのフェイントから、更に横の梅田魁斗にパスを送るが…シュートのこぼれ球を押し込むべくゴール前に入ろうとしていた梅田とは意図が合わず。

パスミスからピンチを迎えたが、ここは助かった形となった。

待望の深堀弾!小島の技ありで先制

18分、自陣やや右サイドから岩上祐三が一気に右サイドの裏へ。

右サイドで高い位置を取る小島雅也が裏に抜け出していたが、これは松田隼風が先にボールと小島との間に入り込み対応。

…したかに見えたが、斜め後ろから小島が上手く足を出しボールを突くことに成功しボール奪取。

そのままペナルティエリア内をドリブルで侵入し、ゴールライン際からグラウンダーを折り返し、ここに詰めるは深堀隼平

小島の技ありでのボール奪取は見事だったが、深堀もよくあのボールに対してゴール前に入り込んでいたな。

小島が奪ってからは特に早く、迷いなくゴール前に全力で入り込んだことで深堀としても待望のシーズン初ゴールを記録。

惜しいシーンが続いていただけに、このゴールをきっかけに量産体制に入ってくれるとありがたい。

 

29分、中盤で平塚悠知から群馬右サイドに大きくサイドチェンジ。

受けた松田隼風が低く速いクロスをファーに送り、梅田魁人が飛び込んで合わせるもポストのわずかに外に。

その内側に入ってきていた高井和馬に合わせたボールだったかと思うが、ここで誰も触れずにその外まで。

梅田のマークは畑尾大翔だったが、高井和馬が入ってきた際に風間宏希が遅れていたためにスイッチ。

それに対して遅れた位置からだったが、よく小島雅也梅田のマークにスライドして対応したと思う。

映像からはわからなかったがコーナーキックとなったこともあり、梅田のボレーを小島がブロックしたと思われる。

これは本当に小島の判断が素晴らしかった。

枚数が足りていたことも大きいが、このシーン小島は更に外から入ってくる森勇人の対応を天笠泰輝に指示している。

そして自分は絞って、中の梅田に対応するという動き。

もう少し余談を言うとに対する天笠の対応も良く、さりげなくの走るコースに体を入れてぶつけてブロック。

クロスを競り合った後のこぼれ球がきたとしても、完全にに対して優位なポジションを確保しているところに注目したい。

試合中の対応力

30分頃に気付いたが、どうやら奥村晃司加藤潤也のポジションがチェンジされているもよう。

加藤潤也が右サイドハーフに入り、奥村晃司が最前線となっている。

最初はゲームの流れの中でのことかと思ったものの、ボールアウトしてもポジションを戻さないところを見ると戦術的な理由となる。

恐らく大槻監督としては奥村の守備に納得がいっていなく、奥村を前に出すことでリスクを下げるという判断かと。

前節のレビューで書いたが、意図とは別の形になるものの…KJが右サイドでもプレーできるのかが見られることとなった。

ちなみに奥村は…やはり守備面では一歩出だしが遅いことが多く、この辺りは田中稔也の守備での貢献度の高さがわかる。

しかし攻撃面では奥村は面白さを見せており、不調気味の稔也と共に今後も難しい選択が続くことになりそうだ。

奥村は徐々に守備戦術を理解して機能してくるだろうし、稔也もスランプを脱せば以前のような攻撃力が戻ってくるだろう。

そうして良い意味で、大槻監督に起用を悩ませるライバル争いになってくれると良いと思う。

 

1点を追う水戸ということもあってか、徐々に前線へのパワーが上がってきている印象。

しっかりと対応してはいるものの、コーナーキックが増えてきたのが気がかりではある。

セットプレーは現代サッカー最大の得点源とも言えるだけに、ここは少し数を減らしていきたいところ。

 

40分、ゴールキーパーの櫛引政敏がキャッチしたボールを一気に縦に展開。

左サイドで抜け出していた天笠泰輝がこれを収め、右サイドを上がってきた小島雅也へ。

小島はワントラップから早めのクロスをゴール前に送り、ここに飛び込んだのは深堀隼平

頭で合わせることまでは完璧だったが…わずかにボールが高かったか、頭を振り切れなかったか、ボールは上にいってしまい枠の外に。

ゴールキーパーからの速攻として、1つの完璧なパターンではあったが…これは非常に惜しいシーンだった。

しかしチームの、選手の良いところがしっかりと出たシーンと言えるので続けていきたいところ。

 

42分には右サイドにポジションを移した加藤潤也が良いパスカットを見せる。

ボールを運んだところで失うが、小島雅也岩上祐三がナイスフォローで再び右サイド裏へ抜け出したKJに通す。

KJはサイドを突破し、大外フリーで駆け上がる奥村晃司を選択しクロスを供給。

奥村はそれを頭で折り返すが…深堀隼平が欲しかった位置とはズレる形でロスト。

形としては完璧だったものの、奥村の落としがマイナス過ぎたか…。

しかし…この一連のプレーで1番は岩上のスルーパスだろう。

岩上らしい視野の広さと技術の高い素晴らしいパスだった。

落ち着いたビルドアップが戻ってきたか?

後半は水戸のキックオフでスタート。

ハーフタイムで両チームともに動き、水戸は楠本卓海に代えて三國スティビアエブスを投入。

群馬は奥村晃司に代えて田中稔也を投入。

稔也の投入でポジションをどうするかと思ったが、いつも通り右サイドに入り加藤潤也が再び最前線に。

KJの右サイドは機能しており、ここのポジションを入れ替えてみても面白いと思うが…。

 

47分から48分にかけて、何度かゴール前にクロスを供給するという波状攻撃を見せるもゴールまでは至らず。

ボールを繋いでゴール前まで良い形を複数作れているので続けていきたいところ。

しかし、この一連の攻撃の起点となったのが田中稔也の守備。

自らの動き出しで小島雅也からボールを引き出し、それがカットされたところを取り返したところからのスタートとなっている。

稔也は本当にプレスのかけ方、ポジションの取り方が上手く守備面での貢献度が高い。

しかし…同様に加藤潤也の守備も良く、KJは更に攻撃面でも違いを見せているのが…稔也の評価を下げている気がするなぁ。

稔也の攻撃面を活かすためにも、最前線での起用は面白いと思うが…。

 

55分には再び両チームに交代があり、水戸は椿直起に代えて木下康介森勇人に代えて曽根田穣を投入。

群馬は深堀隼平に代えて平松宗を投入。

後半からは水戸のプレスも速くなってきており、前からのプレスを守備陣がいかに捌けるかが課題と言えるだろう。

今節は前節、前々節に比べてビルドアップが上手くいっているが…これは新潟や長崎の方が高い位置までプレスをかけてきていたというのが大きいと思う。

戦術面が大きいのでどちらが良い悪いではないが、群馬としてはCBまで速いプレスをかけられるとビルドアップが上手くいかなくなる傾向があると言える。

水戸のプレス強度が上がって、これをしっかりと対応して前節までのイメージを払しょくしたいところ。

 

59分には最終ラインの畑尾大翔から右サイドの小島雅也まで、一気に長いロングボールを供給。

右サイドを駆け上がった小島がグラウンダーのクロスをあげるが、これは松田隼風のブロックに合いコーナーキックへ。

ゴール前には実に4枚も入り込んでいただけに、このクロスがブロックされてしまったのは残念。

しかしこのシーンも後ろで回していたところから、長いボールで展開を変えられており前節の反省点は活かされている。

もちろん相手チームが違うわけで戦術面の違いも大きいが、こういった改善が見られるのは大きな前進ではあろう。

疑惑のPK?同点に追いつかれる

63分、水戸の最終ラインの鈴木喜丈から、高い位置を取った松田隼風に良いパスが入る。

田中稔也が対応していたものの…スタート位置が少し遅れていたこともありクロスを上げられてしまう。

これを中央で梅田魁人が右足に当てるも、当てるのが精いっぱいというボールだったが…この跳ね返りが畑尾大翔の手に当たりハンドの判定に。

ちょっと厳しい気もするが…これはハンドとなりPKになってしまう。

そしてこのPKも紆余曲折があったが、木下康介に決められ同点に。

このハンドからPKのシーンは色々とあり過ぎるので、後ほど振り返りたい。

 

そうそうハンドの反則のあと、PKでのリスタート前の65分に群馬は交代カードを切り、山中惇希に代えて川上優樹を、岩上祐三に代えて内田達也を投入。

恐らくこの交代は1-0の段階で用意していたもののはず。

まだPKを蹴る前ではあるが、同点となることが濃厚なだけにこの交代は待たなくて良かったのか…というのが気になった。

川上内田もどちらかと言えば守備的な選手で、1-0の逃げ切りならわかるが1-1からもう一点取りに行くというのには疑問がある交代かと思う。

 

72分、ゴールキーパーの櫛引政敏が収めたところから左サイドの天笠泰輝に展開。

ここで一気に左サイドの裏のスペースへ抜け出した加藤潤也に、天笠から良い縦パスが入る。

KJは中央に入ってくる平松宗にクロスを送るが、このクロスが合わずにカットされてしまう。

最後のクロスが今一つではあったが、ゴールキーパーからの速攻として1つの良い形ではあった。

 

ちなみにここまで、55分の投入から20分程度ではあるが…木下康介が非常に良い。

190cmの長身ということもありハイボールは強く、動き方ボールの貰い方も良いので前線でボールが収まること収まること。

これだけボールが収まって起点となってくれると、水戸の後ろの選手としてはありがたいだろう。

平松にもこういったプレーを求めたいところ。

 

74分に今度は水戸が動き、平塚悠知に代えて土肥航大を投入。

采配ズバリ 見事な連携から決勝弾

川上優樹の投入により、小島雅也が左サイドに移り川上が右に入ってシステムはそのまま。

だったのだが、どうやら70分の川上がファールを受けて倒れていた時間に大槻監督から指示があってシステムを変更したもよう。

小島雅也が再び右に戻り、その内側に川上がいるということで…これは3バック。

川上畑尾城和の3CBに、右のWBが小島、左が天笠泰輝というシステムに変更された。

この変更の意図は…正直よくわからない。

守備時には5枚になることから、一度守備を安定させたいという思いがあるのだとは思うが…ここはホームでダービーとなると引き分けで良いのかという思いが。

しかし監督にとってはダービーよりも42分の1という考え方が大切になるので、この試合はもちろんだがリーグ戦としてその先も考えてのこと…なのかもしれない。

 

そう思っていた79分、相手の縦パスを城和隼颯がカット。

カット…と言うよりは相手のパスをダイレクトでそのまま内田達也に繋ぎ、内田もダイレクトで浮かせたボールで寄せてきたDFを外して平松宗へ。

ここで平松の貰い方が上手く、体を入れてきた三國スティビアエブスの力を上手く使って逃がして自らは反転。

マイボールにしつつ三國を完全に外すことに成功してフリーに。

そして左サイドを駆け上がる加藤潤也にスルーパスを通す。

KJも完全に抜け出してフリーになっており、これをシュートしてフィニッシュかと思いきや…なんとKJはこれを再び中央に折り返す。

この折り返しを内田がダイレクトで合わせて勝ち越しに成功するが…DAZNの解説の渡邉一平さんも驚いていたように、まさかあれを戻すか…というプレーだった。

正直自分としても打つべきシーンと考えているが、角度や位置を考えて戻した方が成功率が高いとKJは判断したのだろう。

ちなみにパスを出した平松田中稔也が追い抜いてゴール前に入ったこともあり、平松は少し外に開いて折り返しやこぼれ球を待っていた形に。

つまり内田だけではなく、その奥に平松もパスコース上に並んでいたことを考えると…2選手がゴール正面でフリーだったわけである。

ゴール正面に正確に折り返す自信があるのであれば、確かにこの2選手に向けて折り返して正面からシュートを打たせるという選択肢は…ゴールの確率が高いと判断しても不思議ではない。

2トップの一角に入ってはいるがKJはFWの選手というよりはMFというか、ストライカーではなくセカンドトップやトップ下で決定機を演出する選手。

結果的にゴールとなっているし、KJらしいプレーということでこれはパスで正解だったのだろう。

 

このゴール後、キックオフ前の80分に水戸が交代枠を使い梅田魁人に代えて杉浦文哉を投入。

2-1になったこともあり、先ほどの3バックから両WBもそれほど上がらなくなり5-4-1の状態に。

どうにか同点弾を…と猛攻を続ける水戸の攻撃を守る時間へと移っていく。

93分に加藤潤也に代えて北川柊斗を投入し、アディショナルタイムの5分を耐えきりタイムアップ。

 

最後の水戸の猛攻は後ろはしっかり守れているだけに、クリアボールがなんとか平松に繋がると…少し違った展開になるのだが…。

完全に引いており平松も守備で戻っていることを考えると、クリアボールが収まらないのは平松だけの責任ではないのだが…もう少し最前線でボールが収まると平松はもっと良いのは事実。

そういうこともあり、最後の交代は渡辺広大で守備の枚数を増やすのではなく北川柊斗を前線に入れたのかも?

後ろは安定していたので下手に触らず、前から追ってもらうために北川だったのかもしれないが。

ピックアップポイント

63分~67分 ハンドとPKのシーン

まずは畑尾大翔のハンドについて触れたい。

あのシーンはハンドだったのか…というところから始まるが、個人的には厳しい判定と思いつつも…理解はできるといったところ。

ちなみにハンドに関しては競技規則の変更が行われており、詳細は省くが…今シーズンの競技規則からすると微妙なところと言えるだろう。

 

現競技規則では簡単に言うと「体の動きが正当であれば、腕が上に上がっていても横に広がっていてもハンドではない」と解釈できる。

畑尾はクロスを右足でカットするべく、右足を高く上げてジャンプ。

このジャンプをする際には…どうしても右腕が上がり、手を後ろで組んだまま飛ぶことはできない…と本人も主審に抗議をしているが認められず。

個人的にはあのジャンプであの手の位置は仕方ないと思うので、ノーハンドで良いと思うが…結果として意図的に広げていたと解釈されるのもわからないではない。

 

昨シーズンまでは腕の高さによる規定もあったので、体の動きが正当であっても…あの手の高さはハンドを取られていた可能性が高いとは思う。

と思ったが…畑尾の右足に当たった直後に手に当たっているので、これは「競技者自身の頭または体から直接触れる」に該当してハンドじゃないかもしれない。

今シーズンの競技規則に照らし合わせると、この「競技者自身の頭または…」の文言が無くなったことで、畑尾の足に当たった直後に手に当たったことは関係無くなる。(で良いと思う)

ということで、繰り返しになるがこの畑尾の腕は「正当ではなく意図的に広げた」と判断された…という結果になる。

 

わけだがイエローカードは厳しいように思う。

梅田のシュート(シュートと言って良いかは置いておき)はゴールに向かっていたわけでもなく、悪意のある手の使い方でもない。

主審は畑尾に近づく時に既にポケットからカードを出しているので、このハンドに対するカードで間違いはないだろう。

ハンドは畑尾には可哀そうだが…まぁ取られることがあっても仕方ないと思いつつ、カードは厳しいというのが個人的な意見。

ただ主審の位置が畑尾の背中越しに見ていると思われるので、クロスに飛び込んだ足が良く見えなくて高く上がった手が良く見えたのかなという思いはある。

あのシーン、足が高く上がっているのが見えなければ…手を不自然に高くしていると見られてハンド、そしてカードというのは理解はできる。

 

そしてそれ以上に疑問だったのが木下のPKのシーン。

助走からキックの直前で木下は蹴るのを止めており、再び元の位置に戻っていく。

これは蹴る瞬間に主審の「まだだよ!まだだよ」という声に対して、「あれ?蹴っちゃいけなかったか?」という事と思われ…木下は仕方ないだろう。

両チームの選手とも、キックの瞬間にペナルティエリア内に入ろうという動きを見せており、それに対してレフェリーは「まだだよ(蹴ってからだよ)」と言っていたのだが…。

 

さてこのシーン、PKの助走に置いて止まることは違反ではない。

そして助走を始めてから後ろに下がることも、禁止する競技規則は無かったかと思う。

違反となるのはキックモーション後のフェイント、つまりはキックフェイントなので…キックモーションに入っていない木下はファールにはならない…という解釈で良いのだろうか?

結果としてキックが行われる前に両チームの選手ともにペナルティエリア内に入っており、再びPKを行うという落としどころで良いのかもしれないが…モヤモヤが残るシーン。

木下がキックを止めた段階で、主審は一度笛を吹いて試合を止めて、両チームの選手(ペナ内に入った選手)に口頭で注意を与えてPKをやり直せば、これほど揉めなかったかもしれない。

競技規則を読み込んでも今一つどうするのが正しかったのかがわからないので、これはプロに解説してほしいところである。

MOM

この試合のMOMは…加藤潤也としたい。

攻守に大車輪の活躍であり、この試合だけでなく今シーズン最も代えの効かない選手ではないだろうか?

 

今節は前半の早い時間から右サイドハーフでプレーしており、より守備のタスクが増えることになったが全く問題無く前半をやり切ってみせた。

攻撃の選手ながら守備での貢献度が高く、非常に良い寄せとポジショニングがサイドハーフでも見られたのが大きい。

今シーズンから大槻監督体制になったが選手選考や試合中の指示を見ると、重要視しているのは守備面のように見える。

前線の選手と言えど、システマチックに…守備の約束事の動きを求められている印象が強い。

そしてそこに応えているのがKJであり、田中稔也であり深堀隼平なんだろうなという印象。

 

求められる役割は昨シーズンと違いがあるものの、左サイドハーフは昨シーズンの主戦場。

しかし右のイメージはなかっただけに、右ができれば戦術の幅が広がるということは前節に書いた通り。

自分の心配などどこ吹く風…というくらいに、見事に右サイドハーフをやってのけたのが素晴らしかった。

 

KJ以外に触れておきたいのが小島雅也

正直言ってここ2節か3節くらい、小島はパッとしなかった印象がある。

右サイドで高い位置を取っているものの、そこから前に運べず選択肢はバックパスばかり。

守備面でも少し冴えない部分があり、疲労があるのかコンディションが良くないのか…などと思っていたが今節は非常に良かった。

 

先制点のアシストシーンはもちろん、40分の深堀へのクロスも形としては完璧。

スペースを使った攻撃参加とそこから良いクロスを供給しており、これがこのシステムで小島に求められていることなんだろうなと思わせる出来の良さだった。

守備面でも29分のシーンを代表に、判断力の良さと豊富な運動量が目立つ試合だった。

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