※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。
第4節はホームでのブラウブリッツ秋田戦です。
前節ホーム開幕戦となりましたが、キーパーからのロングボール1本…そこにミスが重なる形であっさりと失点。
終盤に追いつきPK戦までもつれ込んだものの、惜しくも勝利を逃す試合となりました。
しかし内容はかなり向上しており、そして見ていて面白さがあった試合だったのではないでしょうか?
負けはしたものの流れは決して悪いとは言えず、良いところをいかに積み重ねていけるか…となりそうなホーム連戦です。
相手は秋田ということで、縦に速くプレスも速い、群馬としては苦手なスタイルの相手と言えるかと思います。
完成してきたビルドアップがこの速いプレスをかいくぐれるか、これがポイントとなりそうです。
今回はそんなブラウブリッツ秋田戦をレビューします。
Contents
スタメン・フォーメーション

ザスパ群馬
スターティングメンバー
| ポジション | 背番号 | 選手名 |
| GK | 88 | キム ジェヒ |
| DF | 3 | 大畑隆也 |
| 8 | 神垣陸 | |
| 14 | 菊地健太 | |
| 43 | 野瀬翔也 | |
| MF | 7 | 西村恭史 |
| 27 | 藤村怜 | |
| 37 | 瀬畠義成 | |
| FW | 19 | モハマド ファルザン佐名 |
| 22 | 貫真郷 | |
| 99 | 中島大嘉 |
ベンチ
| ポジション | 背番号 | 選手名 |
| GK | 13 | 近藤壱成 |
| DF | 5 | キム グニル |
| 25 | 中野力瑠 | |
| MF | 6 | 米原秀亮 |
| 20 | 下川太陽 | |
| FW | 11 | 加々美登生 |
| 17 | 百田真登 | |
| 29 | 松本皐誠 | |
| 38 | 小西宏登 |
スタメンは前節から1枚の変更となり、百田真登に代えて中島大嘉を起用。
ベンチはキム グニルが初のメンバー入りとなり、米原秀亮がベンチに復帰。
外れたのは玉城大志と出間思努となった。
やはり期待がかかるのは中島大嘉となるだろう。
FWだけの責任ではないが、百田真登が今一つとなっているなか、ここで中島が機能するのかどうかというのは戦術面を含めて大きなポイントとなる。
百田は…常に裏を狙っている姿を見せているので、もう少しボールが出てくるようになると変わってくるとは思うが…機能していなかった時期の河田篤秀を見ている感じである。
ベンチではやはり新戦力であるキム グニルの存在が気になるところ。
190cmという大型DFはいったいどんなプレーを見せてくれるのだろうか?
そして流れを変える存在として、開幕から好調の下川太陽、加々美登生の活躍に期待したい。
ブラウブリッツ秋田
スターティングメンバー
| ポジション | 背番号 | 選手名 |
| GK | 1 | 山田元気 |
| DF | 2 | 岡崎亮平 |
| 5 | 長井一真 | |
| 13 | 才藤龍治 | |
| 22 | 高橋秀典 | |
| MF | 6 | 諸岡裕人 |
| 10 | 佐藤大樹 | |
| 32 | 長谷川巧 | |
| 66 | 土井紅貴 | |
| FW | 11 | 佐川洸介 |
| 34 | 鈴木翔大 |
ベンチ
| ポジション | 背番号 | 選手名 |
| GK | 23 | 矢田貝壮貴 |
| DF | 71 | 畑橋拓輝 |
| MF | 7 | 水谷拓磨 |
| 9 | 中村亮太 | |
| 14 | 大石竜平 | |
| 31 | 石田凌太郎 | |
| 77 | 中野嘉大 | |
| FW | 52 | 西村真折 |
秋田は前節から2枚を変更。
藤山智史と梅田魁人が外れ、諸岡裕人と鈴木翔大がスタメン起用となった。
藤山と梅田はそのままどちらもベンチ外ということに。
そのベンチには秋田と言えば…の中村亮太が入ったのみとなり、1人少ない8名の登録となっている。
スタメンを見ると、やはり気になるのは佐川洸介と長谷川巧の元群馬の2人。
どちらも今シーズンここまでの3試合ではスタメン2回、途中出場1回とコンスタントに出場機会を得ている印象。
恩返し弾の印象が強い群馬としては…といったところか。
ベンチでは西村真折だろう。
昨シーズンのFC大阪戦の悪夢が蘇る…。
アディショナルタイムで勝ち越したものの、途中出場の西村真折に同点から逆転と立て続けに2点を奪われたあの試合である。
当然本人としても良いイメージを持って試合に入ってくるだろう。
試合経過
前半
前半は群馬のキックオフでスタート。
この日も2月ながら暖かな良い日差しの中での試合となったが、上州名物であるからっ風の吹く試合となった。
前半は群馬が風上に(と言ってもいつも通りの配置ではあるが)、秋田が風下の形でスタートする。
一応変則の3バックという表現が正しいと思うので、いつも通り群馬のフォーメーション図は3-4-2-1で表記。
しかし攻撃時には菊地健太が中央に上がり後ろは2枚に。
守備時には貫真郷が下りてきて4枚を構成するのが基本となる。
5分 待望の中島大嘉弾
しっかりと4-4-2で守備ブロックを作った秋田に対し、群馬は後方で左右に散らしながら崩しどころを探る。
野瀬翔也から浮き球のパスで右サイド裏を使うが、ここは貫真郷がクロスを上げられず。
一度西村恭史に下げると、西村は神垣陸とのワンツーからゴール前にクロスを選択。
これを中島大嘉が左足で押し込んで先制に成功する。
素晴らしい!完璧なクロスに完璧な合わせ。
前節はゴールマウスに嫌われてしまったが、今節はしっかりと枠に収めてみせた。
やはり今シーズンはこの高い位置まで神垣陸が顔を出せるというのが大きな違いだろう。
それでいながら守備ではしっかりといるべきところにいる…。
本当に良い選手を獲得できた。
ちなみに西村恭史がワンツーで抜け出したさいに、藤村怜が縦を狙っていたのもポイント。
DFが引っ張られた…かどうかはわからないが、ロジックとしてはフジレンがしっかりと縦も狙うことで西村はプレッシャーがかからずにクロスが送れるようになったと言える。
21分 ネットは揺らされるもオフサイド
秋田が左からのコーナーキックを得ると、キッカーは佐藤大樹。
非常に良いボールが中央に送られると、岡崎亮平が頭で合わせるも…ここはキム ジェヒが良い反応を見せる。
こぼれ球を長谷川巧が押し込みネットを揺らすも、これはオフサイドの判定となった。
映像で見るとなかなか際どい印象があるが、まぁ副審としては邪魔になる選手もおらずそれほど難しいジャッジではないだろう。
自信を持って旗を上げており、長谷川巧はやや出ていたのだと思われる。
それよりも中島大嘉と菊地健太の2枚の頭の上をギリギリで抜けてきた、佐藤大樹のキックの素晴らしいさが光る。
岡崎に対しては貫真郷がいることはいるが…ドンピシャで合わせられたと言って良いだろう。
貫が寄せたから岡崎のヘッドがキーパー正面に飛んだと言えるかもしれないが、キム ジェヒもナイスセーブであった。
このセーブがあったからこそ、オフサイドで救われた形となる。
30分 神垣のロングボールからファルがPKを獲得
右サイドのスローインは貫真郷が入れる。
これを神垣陸が受けると、ノープレッシャーだったこともあり前を向く。
そしてここから左サイド裏のスペースに素晴らしいロングボールを送ると、これにモハマド ファルザン佐名が抜ける。
完璧なボールで高橋秀典の頭を超え、ファルが完全に前に出た形ではあったが…高橋も粘り斜め後方からスライディングを試みる。
これがファルの足に当たる形でPKとなり、一度は高橋に対してレッドカードが出されることとなった。
リプレイを見るとボールにいった足ではなく、畳んだ側の足がファルの足に当たる形となってしまった…ように見える。
位置関係はかなり際どいが、タックル自体はペナルティエリア外からであったが、当たった瞬間は中と見て良いかなという印象である。
余談ではあるが、白線はそれなりの太さがある(ルール上だと12cm以下)がこのライン上はペナルティエリア内と同じ扱いになる。
そして一度レッドカードが出された高橋秀典だったが、後ほどイエローカードに訂正された。
この辺りの考察は後ほど。
34分 このPKを中島大嘉がしっかりと沈めて2点差に
こうしてモハマド ファルザン佐名が獲得したPKとなったが、キッカーは中島大嘉の様子。
やや緊張の見える表情な気もしたが、ゴール左隅…それもサイドネットを揺らす形できっちりと決めてみせた辺りはさすが。
キーパーの山田元気も読み切ったか、良い反応を見せたものの…あのコースにあの速度で蹴りこまれると届かない。
これで中島は群馬での得点数を一気に2とした。
37分 再びコーナーからピンチを迎える
秋田が左サイドからのコーナーキックを得ると、キッカーは再び佐藤大樹。
今度はニアに送られると、才藤龍治が頭で後方にフリック。
このボールは佐川洸介の足下に入ったものの、ゴール前の混戦状態となりシュートは打たせず。
なんとか大畑隆也が足に当てたものの…このこぼれ球を諸岡裕人に打たれてしまう。
しかしこのシュートはミートしなかったか?
枠の左に外れていく形となり、鈴木翔大も足に当てたものの…枠に持っていくことはできなかった。
これも身体を張って守り切ったのは事実だが…先ほどのコーナー同様に完全にやられたとも言える。
今シーズンもセットプレーの守備は課題となりそうな予感である。
課題であるのは間違いないだろうが…佐藤のキックがそれ以上に素晴らしい気もしなくもない。
38分 キム ジェヒのファインセーブ
左サイドで佐藤大樹がボールを持つと、5対4と言って良い数的不利な状況。
佐藤が左足で良いクロスをファーに送ると、これを佐川洸介が頭で落とし土井紅貴がミドルを狙っていく。
完全に決定機となったが、シュートコースがやや甘かったことにも助けられキム ジェヒが素晴らしい反応を見せ身体に当てる。
これを野瀬翔也が頭で跳ね返し、貫真郷と佐藤が競り合う形でボールはゴールラインを割っていく。
そしてこれはゴールキックとなったようだ。
ザスパは昔からキーパーが育つというイメージがあるが、キム ジェヒも着実にレベルアップしている。
そんなに大きく見えない(公式では185cmなのだが)かつハイボールに課題はあるが、あの足下の技術とキック精度は欲しいチームも多いのではないだろうか?
このまま順調に育つと、早くて半年後…もしくは26-27シーズン終了後にステップアップしてしまうか。
41分 中島大嘉のシュートは惜しくもキーパーに阻まれる
中盤で何度か攻守が入れ替わる展開となったが、最後は才藤龍治のパスを瀬畠義成がインターセプト。
横位置にいた神垣陸に預けると、神垣がそのままドリブルで持ち運んでいく。
そして左に開いた中島大嘉にスルーパスを送ると、中島はワントラップで勢いを止めてやや内側に置き、戻ってきた高橋秀典との距離を作り出す。
完全にイメージ通りと言えそうな形でシュートコースを作り出したが…このシュートは山田元気のファインセーブでコーナーキックとなってしまう。
シュートは威力もコースも悪くなく、ここは山田のセーブを誉めるべきだろう。
惜しくもハットトリックならず…となった。
しかし…長井一真の対応が気になるところ。
神垣がドリブルで持ち運んだ段階で、神垣を止める秋田の選手はいなかったため、ある程度のところで中島に対応していた岡崎亮平が神垣と対峙。
そのため長井は裏に抜ける中島と、逆サイド(秋田からすると左サイド)にある広大なスペースのケアと両方が求められたのは間違いない。
しかし藤村怜はそれほどそのスペースに入り込めていなかったし、やや遅れてはいたものの諸岡裕人もフジレンを追っていた。
この状態のため岡崎がラインを下げるのを止め神垣にいったところで、長井もラインを下げるのを止めてラインを揃える必要があっただろう。
こうすれば中島をオフサイドポジションに置くことができた。
逆に中島は自分を見ていた岡崎がいなくなり裏にスペースが生まれたことと、最終ライン(長井)は止まらずに下がったのをしっかりと見ていた。
動きを見てもわかるが、岡崎が神垣にスライドした際に、中島は一度外に広がるような動きで時間を調整しオフサイドを回避している。
この辺りは中島のポテンシャルを感じさせるプレーだったと言える。
45分 中島大嘉爆発!前半でハットトリック
モハマド ファルザン佐名が良い位置でファールを誘うと、フリーキックを蹴るのは藤村怜。
これは追い風に乗り良いコースとなったが、山田元気にパンチングでコーナーに逃げられてしまう。
そして得た右からのコーナーキック。
こちらサイドのキッカーは菊地健太。
低く速いボールをニアに入れると、西村恭史が頭でフリック(触れていないかもしれないが)
これが抜けてゴール正面で混戦に。
岡崎亮平か?がクリアしようとしたところに野瀬翔也が足を伸ばすと、ボールは中島大嘉の元にこぼれていく。
これをきっちりと押し込んで前半でハットトリックを達成。
前節ではゴールマウスに嫌われる形で「持っていなかった」中島だが、この試合はまさに調子が良い選手にボールが集まる状態。
事前に準備してきたプレーだとは思うが、西村恭史が一度ストーンの裏に戻っていき、再びキックの瞬間に飛び出して先に触る…という見事なセットプレーであった。
後半
後半は秋田のキックオフでスタート。
前半で3点差となってしまっただけに、ハーフタイムで秋田が一気に3枚を入れ替える。
才藤龍治に代えて石田崚太郎、土井紅貴に代えて水谷拓磨、鈴木翔大に代えて西村真折を後半頭から投入する。
48分 4点目は奪えず
左サイドでボールを受けたモハマド ファルザン佐名だったが、右足アウトにかけた技ありのパスで更に裏のスペースを使う。
ここに入り込んだのは藤村怜となり、左足でクロスを送ると西村恭史が飛び込んだが…このヘディングは枠の右側に外れてしまう。
完璧な形であったが…まぁ簡単なシュートではないのは間違いないか。
昨シーズンのチーム得点王である西村なので、ここは決めておきたかった…と言いたいが…。
51分 セットプレーから1点を返される
神垣陸が佐川洸介を止めてしまう形で、良い位置でフリーキックを与えてしまう。
ボールには二人が並び、右足ならば石田崚太郎、左足ならば佐藤大樹となる。
佐藤が低いボールを入れると、これが蹴った瞬間に戻っていく藤村怜の足に当たる形となり、そのままゴールマウスに吸い込まれてしまう。
結果はオウンゴールとなったようだが…まぁこれは仕方ないところ。
秋田としてもある意味では予想外、狙いとは違う形での得点と言えるのではないだろうか?
58分 両チームが交代に動く
ここで両チームが1枚ずつ交代カードを切る。
群馬はハットトリックの大活躍となった中島大嘉に代えて、百田真登を投入。
秋田は怪我の長谷川巧に代えて中野嘉大を投入する。
百田としてはここで自身の存在価値をしっかりとアピールしたいところ。
逆に中島はやや早いタイミングでの交代な気もするが、まだ故障明けということで…なのかもしれない。
60分 激しい攻守の入れ替わり
神垣陸が中盤でややコントロールが乱れたところを西村真折に後ろから突かれてしまう。
こぼれ球を藤村怜と水谷拓磨がイーブンで滑り込んだが、結果的にボールは綺麗に左サイドの佐藤大樹にわたってしまう。
そのまま佐藤がスピードでゴール前まで持ち込み、シュートを放つも…これは野瀬翔也が必死に寄せてコースを切ったこともありキーパー正面に。
キム ジェヒがしっかりと足で跳ね返すと、神垣が回収する。
その後も攻守が入れ替わり最後は再び佐藤がシュートを放つも、これは枠を大きく外れていく。
67分 群馬ベンチが2枚代え
67分には群馬ベンチが2度目の交代カードを切る。
藤村怜に代えて下川太陽、モハマド ファルザン佐名に代えて加々美登生を投入する。
もはやいつもの形と言える。
78分 佐川のミスに助けられる
群馬のゴールキックだったが、キム ジェヒが右サイドに送ったボールは跳ね返されてしまう。
そして中央で中野嘉大がボールを受けると、やや遠目だったが積極的に狙ってくる。
これをキム ジェヒがキャッチできず…いや最初から弾きにいったように見えるが、落としどころをコントロールしきれなかった様子。
ゴール正面に落としてしまったが、ここに入り込んだ佐川洸介が…やや入り過ぎてしまった形となり身体を倒しながらシュートに持ち込むがミートできず。
これは正直「助かった」以外に言う言葉がない。
ジェヒは落としどころが悪かったと言わざるを得ないが、中野のシュートも無回転気味だったために揺れた可能性はある。
81分 素晴らしいカウンターだったが
秋田に押し込まれると、右サイドの深い位置で中野嘉大が時間を作る。
すると右足アウトで加々美登生と瀬畠義成の間を通すと、ここにポッカリと空いたスペースに諸岡裕人が入っていく。
完全にやられた形であったが…わずかにパスが早く諸岡は届かず。
抜けた先で西村恭史がダイレクトで下川太陽に繋ぐと、ここから群馬がカウンターを発動。
下川がドリブルで少し運んでから更に前の百田真登へ送る。
百田はこれをしっかりと受けたものの、やや時間がかかりDFが2枚で勝負は難しい状態になる。
左を加賀美が駆け上がるが、ここにもパスを送れずに時間をかけさせられてしまう。
右サイドでフォローに入った貫真郷に預けると、ダイレクトでゴール前にクロスを送り込む。
ここに西村がダイビングヘッドで飛び込むも…枠の右側に外れてしまう。
長井一真がやや長めに距離を取って百田をスピードに乗らせなかった…とは言えるが、ここは百田も1対1の段階で仕掛けたかったところ。
逆に貫はそのまま間髪入れずにダイレクトで放り込んだことで、実らなかったものの…この攻撃をシュートで終えることができた。
きっちりと西村に合わせた辺りもさすがと言えるだろう。
これも決して簡単ではないが…簡単ではないのだが、西村はそろそろ決め切りたい。
82分 疑惑の恩返し弾
貫真郷のクリアはミートしなかったか、これが中野嘉大の元に入ってしまう。
ここは菊地健太が素早く寄せて仕掛けさせなかったため、中野は左サイドの佐藤大樹に送る。
そして佐藤がゴール前にクロスを送り込むと、これを佐川洸介が頭で合わせて1点を返されてしまう。
キム ジェヒの反応がおかしかったように見えたが、なるほどリプレイを見ると西村真折がオフサイドポジションである。
佐川のヘッドが西村に当たる…もしくはコースを変える可能性があり、そちらを見てからになってしまったために完全に見送るような形となってしまったわけだ。
うん、まぁ間違いなくオフサイドで良いだろう。
大畑隆也が佐藤のクロスのコースを見てからポジションを変えたが、これは恐らくオフサイドポジションに置きにいったものと思われる。
このパターンというよりは、佐川のヘッドをジェヒが弾いた際に詰め込んだところをオフサイドにするため…であるだろうが。
位置的にはオフサイドポジションで間違いないと思われるので、問題はプレーに関与したかどうかだが…これは関与で良いと思うのだがなぁ。
むしろ大畑のファインプレーだろう。
しかし群馬側のアピールも実らず、判定はゴールとなってしまう。
そのため結果として佐川の恩返し弾を浴びることとなってしまう。
84分 貫のヘッドはファインセーブに阻まれる
神垣陸のボールを受けにいった瀬畠義成が、ダイレクトで同サイドに張っていた菊地健太に付ける。
スペースへのパスではなかったが、健太が良いワンタッチでスペースに持ち出すと深くまで抜け出してクロスを送り込む。
これをファーで貫真郷が頭で合わせるも、キーパーのファインセーブに阻まれてしまう。
非常に惜しいシーンであったが、これが入らないというのがこの試合の流れを表しているのかもしれない。
まだ群馬がリードしてはいるものの、完全にイケイケドンドンなのは秋田と言えるだろう。
86分、87分、88分 佐藤のシュートはジェヒがセーブ
群馬は86分に最後の交代枠を使う。
菊地健太に代えて中野力瑠、瀬畠義成に代えて米原秀亮を投入し、なんとか逃げ切りを図るという形になるだろう。
守りに入るべきか、それとも4点目を取りに行くべきか…これはもう好みの問題と結果論でしかないだろう。
大事なのはピッチの11人の意思を統一することであり、ここで指揮官からは「逃げ切り」と明確な指示が出されたことに意味があると言える。
そしてこの交代で中野は右に、貫真郷が左にポジションを移すこととなった。
健太のところの高さ対策かつ、貫も上りを控えて明確に4バック化するかと思われる。
しかし87分、西村真折の落としを中野嘉大が受けると、DF間を通して再び西村に。
完全に抜け出された形になったため野瀬翔也がスライド。
そのため西村は更に横の佐藤大樹に落とす。
佐藤のシュートは利き足ではなかったこともあってか、コースも威力もやや甘くキム ジェヒが危なげなくセーブして危機を脱する形となった。
88分には秋田ベンチも使い切り。
岡崎亮平に代えて中村亮太を投入し、なんとか同点弾が欲しいところだろう。
こうして最後の最後まで全く安心できない展開となったが、なんとかアディショナルタイム5分を逃げ切り今季初勝利となった。
ピックアップポイント
なぜレッドカードは取り消されたのか?
やはりこの試合最大のトピックスは、2得点目のPKへと繋がったファールシーンとなるだろう。
特にハイライトではレッドカードのシーンしか映っていないために、ことの経緯も振り返った方が良いかもしれない。
まず神垣陸からのロングボールに抜け出したのはモハマド ファルザン佐名。
これを斜め後ろからスライディングで倒してしまったのが高橋秀典となる。
ちなみに高橋のタックルはなかなか良いタックルであり、ボールにもチャレンジしていたが…後ろ側の畳んだ足がファルに引っ掛かってしまった形となった。
そして主審はPKの宣告をしたのちに、高橋に対してレッドカードを提示。
しかしその後、レッドカードは間違いだったとして取り消した後にイエローカードを出している。
たまにカードをよく見ずにポケットからポンと出してしまい、慌てて取り消すシーンがあったりするが…今回は主審の小林健太朗さんはまず間違いなくレッドを出すつもりでレッドカードを出している。
(それを防ぐためにイエローカードとレッドカードのしまう場所を変えている主審も多い)
となると、コミュニケーションシステムか秋田の選手の抗議か…理由は不明ながらもどこかでレッドではなくイエローカードが妥当と判断を変更したと考えられる。
もちろん秋田の選手の主張で判定が覆ることがあってはならないのだが、このシーンはイエローカードが正解である。
そのため、秋田の選手の抗議によって間違いに気付き訂正した可能性はゼロではないだろう。
(インカムで副審、もしくは第4審からの助言があったとするのが妥当だが)
さてイエローカードがなぜ正解か…の話の前に、一度出したカードを取り消すことができるのかに触れたい。
これは今回取り消してイエローカードに変更しているように、判定を変更することは可能である。
ただし次のプレー(この場合、中島大嘉のPK)が始まるまで…であれば。
ということで、副審や第4審による助言により、主審が間違いに気付き訂正することはルール上全く問題ないということになる。
さて、ではなぜ最初にレッドカードを出したのか?
このシーン、レッドカードに該当するかの判断はDOGSOと呼ばれるものになる。
DOGSOの4要件と言われ、これを全て満たした場合はDOGSOとなりレッドカードで退場となるのである。
ちなみに要件は「反則とゴールとの距離」「プレーの方向」「守備側競技者の位置と数」「ボールをコントロールできる可能性」の4つ。
今回のファルに関してだが、ペナルティエリア内に侵入したところで倒されているので1つ目は間違いなく該当すると考えて良い。
ファルのトラップはゴールに向かっており、プレーの方向も該当すると考えて良いだろう。
岡崎亮平が戻ってきているが、ファールが無ければ間に合ったとは思えず、中島大嘉のマークである長井一真はプレーに関与できない。
なので3つ目も間違いなく該当すると考えて良い。
4つ目だが、ファルのワントラップが既にゴールに向けて綺麗に落としており、既にコントロール下にあると言って良いだろう。
ということでDOGSOである。
DOGSOのためレッドカード…なのだが、DOGSOを満たしていても一段下がってイエローカードとなるシーンが2つ。
1つは主審がアドバンテージを取った場合。
これは単純にアドバンテージにより「決定的な得点の機会を阻止」できていないため、扱いはSPAと同じとなりイエローカードとなるわけである。
もう1つが今回のようにペナルティエリア内でのファールである。
ペナルティエリア内でのDOGSOとなると、「PK」「退場」「次節出場停止」といわゆる3重罰となるため、これを緩和しようというルール改正が…10年くらい前に行われたのである。
しかしペナルティエリア内でのファール全てが3重罰の緩和対象とはならず、「ボールにチャレンジしたかどうか」というのが大きな判断基準。
今回の高橋のように、素晴らしいタックルではあったものの…惜しくも足もかかってしまい…というのはボールにチャレンジしたと判断され、一段下がってイエローカードとなる。
そうではなく手で押し倒したり、ユニフォームを引っ張って止めようとした…などのケースはそのままレッドカードが出されることとなる。
ということでこのシーン、高橋に出されるカードはイエローカードが正解ということになるのである。
ちなみに高橋は笛が鳴った際にペナルティエリアの外であるとアピールしている。
仮にこれが外でのファールであり、主審がペナ外と判断した場合、高橋はレッドカードで退場となっていた。
(フリーキックで再開)
PKと退場と、どちらが良いのかは悩ましいところであるが。
なかなかルール理解には教科書的なシーンであった。
MOM
この試合のMOMは中島大嘉としたい。
前半だけでハットトリック達成しており、今日は中島の日だったと言って良いだろう。
ハットトリック前にも決定機があり、まさに大車輪の活躍であった。
それだけに下げるのが早すぎたのではないかと思うところもあるが…この辺りは怪我の状態などもあるかと思う。
続いては神垣陸だろうか?
この試合はピンチシーンのきっかけになることも多かった印象だが、抜群の存在感は相変わらず。
ボックストゥボックス以上に深い位置まで顔を出せているし、精度の高いロングボールは攻撃の起点となっている。
また神垣が入ったことで藤村怜が攻撃に集中できるようになったのもチームとしては大きなポイントだと思う。
そのフジレンと、西村恭史の2シャドーは決して悪くない。
悪くないのだが…まだまだこんなもんじゃないだろというのが正直なところ。
特に西村は決定機(と言うにはちょっと難しいシーンだが)も決め切れず、次の試合辺りできっちり決めて波に乗っていきたいところだろう。

コメント
コメントはありません。