※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。
第1節はホームでのFC琉球戦。
2025年シーズンは再びJ3の舞台ということで、目標はもちろんJ3優勝とJ2昇格ということになるでしょう。
しかしどうも開幕前の下馬評はあまり良くない様子。
情報も非公開が多く、ホームページ等も間に合っていない感が漂っており…正直言って自分としては未知数の今シーズンとなっています。
まずは監督が代わり、選手も入れ替わったことでどんなサッカーとなるのかに注目したいところです。
スタートダッシュが決められるのか、そして今シーズン戦えるのか…まさにシーズンを占う一戦となりそうです。
今回はそんなFC琉球戦をレビューします。
Contents
スタメン・フォーメーション
ザスパ群馬
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 13 | 近藤壱成 |
DF | 2 | 田頭亮太 |
3 | 大畑隆也 | |
22 | 高橋勇利也 | |
MF | 6 | 米原秀亮 |
7 | 西村恭史 | |
8 | 山内陸 | |
27 | 藤村怜 | |
FW | 17 | 山中惇希 |
20 | 下川太陽 | |
32 | 河田篤秀 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 1 | 石井僚 |
DF | 30 | 小柳達司 |
MF | 35 | 玉城大志 |
36 | 安達秀都 | |
FW | 9 | 青木翔大 |
10 | 髙澤優也 | |
11 | 加々美登生 | |
18 | 田中翔太 | |
38 | 小西宏登 |
開幕ということでまずは注目となったスタメン及びベンチ入りメンバー。
2025シーズンはルールが変わり、ベンチに9名が登録できることとなった(昨シーズンまでは7名)
GKは個人的にはまさかの近藤壱成。
昨シーズンは櫛引政敏が不動の守護神として活躍し、天皇杯等では石井僚が起用されており…石井が守護神になるかと思っていたが…。
しかし近藤も加入時の前評判は高く、期待の選手なのは間違いないだろう。
ちなみにこれがJデビュー戦となる。
DFは3バックの予想もあったが、蓋を開けてみれば4バックを採用。
右から田頭亮太、大畑隆也、高橋勇利也、山内陸となった。
とりあえず大畑が本職CBで使われるということで一安心。
しかし昨シーズンから期待がかかる船橋勇真の姿がベンチにも無いのが気になるところ。
MFは事前に情報もあったが、やはり米原秀亮の1アンカー。
その前に西村恭史と藤村怜が並ぶことになる。
そしてFWは河田篤秀を頂点に、右に下川太陽、左に山中惇希となるようである。
出戻りの青木翔大と髙澤優也が1トップを競うかと予想していたが…スタメンは河田が入ることとなった。
また山中がウィングでの起用ということで、持ち前の攻撃力を活かしてサイドを切り裂けるかどうか…というのが注目される。
ベンチにはDFが小柳達司1枚となり、FW登録を5枚入れるという辺りが特徴か?
沖田監督が語る「攻撃的な意識」というのが表れているのかもしれない。
FC琉球
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 16 | 佐藤久弥 |
DF | 3 | 菊地脩太 |
4 | 藤春廣輝 | |
15 | 荒木遼太 | |
22 | 大和優槻 | |
MF | 7 | 茂木駿佑 |
8 | 岩渕良太 | |
10 | 富所悠 | |
18 | 平松昇 | |
24 | 佐藤祐太 | |
FW | 47 | ワッド モハメッドサディキ |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 50 | 川島康暉 |
DF | 5 | 神谷凱士 |
MF | 13 | 岩本翔 |
17 | 永長鷹虎 | |
20 | 永井颯太 | |
28 | 津覇実樹 | |
FW | 19 | 佐藤未勇 |
39 | 庵原篤人 | |
89 | 高木大輔 |
琉球も今期から監督が代わり、レッズのレジェンドとも言える平川忠亮監督が就任。
ちなみに群馬の沖田優監督とは筑波大学時代に共にプレーし、どちらも今シーズンが初の監督挑戦という共通点も。
メンバーも大きく変わり、今節のスタメンは6名が新加入選手となった。
昨シーズンのJ3を追っていないので…正直わからない選手も多いが、とりあえず注目は柏レイソルから育成型で加入したワッド モハメッドサディキとなるだろうか?
他には琉球と言えば…の富所悠。
そして個人的には藤枝のイメージが強いが、岩渕良太なども注目プレーヤーとなるだろう。
ベンチには昨シーズンまで群馬にいた永長鷹虎の姿も。
元群馬と言えば、鈴木順也はベンチ外となった。
試合経過
【0~15分】内側に絞るSB
前半は琉球のキックオフでスタート。
群馬は3バックが予想されていたが、どうやら4-3-3のフォーメーションとなりそうである。
メンバーのところでも書いたが、DFは右から田頭亮太、大畑隆也、高橋勇利也、山内陸。
MFは米原秀亮をアンカーに、右に西村恭史、左に藤村怜。
FWは河田篤秀を1トップに、右に下川太陽、左に山中惇希となっている。
面白いのは守備では上記のように4-3-3をベースとしているようだが、攻撃時には両SBが随分と内側に絞っている印象。
逆サイドにボールがある時だけではなく、同サイドにボールがある際にもワイドに張らずに内側のレーンでプレーしているように見える。
そうして空けたサイドのスペースは、インサイドハーフが降りてきて使う…というのが基本スタイルとなりそうである。
しかしながら右サイドではウィングの下川太陽が低い位置まで下りてくることも多く、右は下川がワイドを縦に長く使う形と言えるだろうか?
その分、西村恭史は前線に顔を出していることが多い。
12分、ロングボールを河田篤秀が落として…という形を作るが、これはオフサイドの判定。
オフサイドにはなったが、河田の得意な形の1つと言えるだろう。
この序盤の時間帯では初戦ということもあってか、お互いに出方を探り合い動きが少ない印象。
やや群馬がボールを保持する時間が長く、琉球が受ける形と言えそうである。
また、琉球が4バックということもあってかファーストDFは1トップの河田篤秀が基本的に行くが、藤村怜も高めに位置を取り2枚気味に変更。
山中惇希と下川太陽が両サイドに、米原秀亮と西村恭史がダブルボランチ気味に中央を締める。
これにより流れの中で4-4-2気味にDFの形を変更したと言えるだろう。
【15~30分】ボールは保持するも…
15分、群馬が右サイドでコーナーキックを得ると、キッカーは山中惇希。
今日のメンバーを見てキッカーがいないと思ったが…やはりセットプレーは山中が担当することになりそうである。
ニアサイドからコーナースポットに向かってきた藤村怜を使いショートで始めると、リターンを受けた山中が中央後方の下川太陽に。
下川が1トラップからゴール前にクロスを送り込むも、これは誰にも合わずに直接キーパーに収まってしまう。
28分、近藤壱成からのロングボールは通らなかったが、回収した菊地脩太からのパスを受けた岩渕良太に西村恭史が良いプレスをかける。
西村が粘って奪ったボールが河田篤秀に繋がると、右側からDFライン裏に抜け出す下川太陽にスルーパスを送る。
下川がこれをマイナスに折り返し、藤村怜がシュートを狙っていくが…これは大和優槻がナイスブロックを見せスローインに。
河田からのスルーパスがやや長かった…と言うか、下川の足の運びに合わなかった印象があるのが悔やまれるところ。
河田のイメージとしては、下川が直接右足でシュートを打てるパス…だったのだろう。
もしかしたら下川は左利きということもあり、あのタイミングで右足が出なかったのかもしれない。
(試合を通しての印象としても、下川は右足があまり使えないタイプと感じた)
こうしてチャンスらしいチャンスはこの2つくらい。
群馬がボールを保持する時間となるも、なかなかゴール前まで迫れずという時間帯となった。
【30~45分】あまり動きのない前半戦
35分、やや距離はあるものの…十分に狙えるゴール正面からのフリーキックを獲得。
キッカーは山中惇希と河田篤秀が並ぶが、ここは山中が直接狙っていく。
キーパー手前でワンバウンドさせるようなボールで直接狙ったように見えるが、これは難なく佐藤久弥にキャッチされてしまう。
この時間帯になっても大きな動きはなく、群馬がボールを保持し続けるも…なかなかその先に踏み込めないといった状態が続く。
琉球が引いてしっかりとDFラインをセットしてしまうと、なかなかそれを崩すには至らず…といった印象か。
ボールもサイドは回るものの、なかなか中央から崩すことができないでいる。
もう少し両サイドが縦に仕掛けられると違ってくるだろうか?
琉球としても開幕戦ということもあってか連携が良いとは言えず、全く攻撃の形が作れていない。
そのおかげで群馬としてはボールを奪われたとしてもピンチらしいピンチは迎えずに前半を終えることとなった。
また、試合開始直後は両CBがやや開いて、中央に米原秀亮が降りてきてビルドアップに参加していたが…途中から近藤壱成がビルドアップに加わる形になったと言えるだろうか。
それにより米原は半列前、アンカーの位置で縦にボールを引き出せる位置を取るようになった。
近藤の抜擢はこの辺りの足元の技術を買われて…ということになるか?
【45~60分】徐々にチャンスを作り出すも…
後半は群馬のキックオフでスタート。
両チームともにハーフタイムでの交代は無くリスタートとなった。
50分、群馬が最終ラインからビルドアップ。
高橋勇利也から楔のパスを河田篤秀が引き出すと、ダイレクトですぐ横の藤村怜に繋ぐ。
フジレンがドリブルで運んでから左サイドに開いた山中惇希に広げると、ダイレクトでクロスをゴール前に折り返す。
ここに田頭亮太がドンピシャで入り込み右足を振るも…枠の上に外してしまうという痛い過ぎるミスを犯す。
完全にフリーで入り込んだだけに、ここはしっかりと枠内に送り込みたいところだった。
付近の選手がみんな頭を抱えるくらいに決定機を外してしまったが…とりあえずあの前半の内容から、後半早々にこのチャンスを作り出したのは評価するべきだろう。
51分、今度は逆に琉球がチャンスを迎える。
右サイドに流れ、ハーフライン付近でボールを受けたワッド モハメッドサディキがゴール前まで一気にボールを運んでいく。
ゴール前にクロスを折り返すと、ワッドに対応していた高橋勇利也の足に当たりわずかにコースが変わるも…これを富所悠がダイレクトでミート。
しかしこのシュートは枠の右に外れてくれて助かる形に。
ワッドに対して勇利也は少し距離が遠くないだろうか?
まぁ詰めて抜かれるのも怖い位置ではあるのだが…。
富所にシュートは打たれてしまったものの、こちらに対応した大畑隆也はしっかりとシュートコースを切っていた。
仮に枠に向かうボールであれば大畑に当たってコーナーとなっていただろう。
57分、藤村怜が右サイドに大きく展開しようとするが…これはややミスキックとなったか?
しかしこれを処理しようとした藤春廣輝もまたミスキックとなり、大きく上に上がったボールは河田篤秀が競り勝つ。
このボールを受けた山中惇希が縦に仕掛けてクロスを送ると、下川太陽が頭で合わせるが…叩き過ぎかつ枠の左側に外れてしまう。
クロスに対して藤春が目の前で被ったこともあり、下川としてはミートの際にボールがよく見えていなかったかもしれない。
こうして後半は、前半同様に群馬がボールを保持する時間が続くが…前半とは違い徐々に決定機を作り出せるようになっていく。
【60~75分】決定機をことごとく決められず
66分、琉球ベンチが先に動く。
富所悠に代えて永井颯太、岩渕良太に代えて津覇実樹と2枚を変更。
67分には群馬ベンチも動き、藤村怜に代えて加々美登生、下川太陽に代えて小西宏登を投入。
フジレンはここまで良い動きを見せていたと思うが…。
下川はやや良いところを出しきれず…といった印象。
左利きで右のウィングに配置されたこともあり、縦に仕掛けられずに攻撃が停滞した形となっただろうか。
加々美、小西はどちらもそのまま同じポジションに入ることとなる。
72分、山内陸からの縦パスを、山中惇希が上手い身体の使い方で楔となってからDF裏にスルーパスを送る。
これを受けた加々美登生はライン際で折り返さず、一度右足に持ち替えてからPKスポットやや後方で待ち構えていた河田篤秀にピンポイントのパスを送る。
河田がトラップからコントロールショットで左サイドを狙っていくが…これも枠を捉えることができず…。
これまた完璧な形となり、河田もトラップまでは完璧かつ…フリーで時間も十分にあったと言えるだけに枠に送りたいところ。
狙い過ぎて外したとも言えるかもしれないが…昨シーズンからを考えると河田は早く1点が欲しい。
山中に関しても、このシーンのように少し自由にやらせた方が面白い気もするが…。
チームとしての狙いだとは思うが、ややワイドに張りつき過ぎているように見え…もう少しこのように中央に入るシーンを増やした方が活きる気がする。
74分、群馬が後方からビルドアップし、まずは右サイドを使う。
田頭亮太からの落としを受けた西村恭史が一気に左サイドの山中惇希にサイドチェンジを送ると、山中はこれをトラップからファーにクロスを供給。
このクロスは小西宏登には合わなかったが、その奥で田頭がダイレクトで低くゴール前に。
これは大和優槻がブロックするが、跳ね返りを小西が頭で再びゴール前に送る。
このボールを河田篤秀が頭で詰めるが、なんと佐藤久弥が左手を残してファインセーブでコーナーに。
やや身体は逆に流れており…よく左手でかき出した。
河田もややコースが甘かったと言えるかもしれないが…ここはキーパーのビッグセーブを誉めるべきだろう。
そして…結果的にこのビッグセーブにより佐藤はノリにノッてしまう。
佐藤のセーブも素晴らしかったが、注目してほしいのが西村の素晴らしいサイドチェンジである。
ここまで群馬の攻撃は米原秀亮がタクトを振るう形となっており、西村はやや前でフィニッシュに繋がる動きが多かったが…この場では見事なゲームメイクを見せた。
【75~90分】猛攻も…キーパーの活躍もありスコアレス
80分、米原秀亮から右サイドの小西宏登に広げる。
小西はカットインから低いシュート性のボールを狙っていくが、西村恭史はコースを変えられずにキーパーに直接収まってしまう。
…と言うか、小西のはシュートだったか?
82分、両チームが同じタイミングで交代に動く。
まず琉球は茂木駿佑に代えて高木大輔を投入する。
群馬は山中惇希に代えて田中翔太、西村恭史に代えて髙澤優也を投入。
これにより河田篤秀と髙澤で2トップ気味になり、田中は山中のいた左にそのまま入るが…やや4-4-2気味になるか?
86分には群馬ゴール前に良いスルーパスが送られてしまうが、ここは素晴らしい出足で近藤壱成がセーブ。
ここまでピンチらしいピンチは無いものの、足元の技術力でビルドアップに参加し、堂々としたデビュー戦となっている。
同86分、群馬ベンチが最後の交代枠を使い、河田篤秀に代えて青木翔大を投入する。
87分には琉球も最後の交代を使い、ワッド モハメッドサディキに代えて佐藤未勇を投入。
88分、右サイドからコーナーキックを獲得すると、キッカーはどうやら小西宏登のようである。
山中惇希が下がったため、誰が蹴るのかと思ったがルーキーの小西が蹴ることに。
1本目は低くゴール前に送るが、これは合わずにブロックされて再びコーナーに。
2本目は中央に送り込むが、キーパーが直接パンチングで跳ね返す。
この跳ね返ったボールを山内陸がダイレクトでゴール右を狙っていくが…なんとこれも佐藤久弥がビッグセーブを見せる。
こぼれ球はゴールラインを割る前に、高橋勇利也が後方の小西に送る。
小西が再びゴール前に送ると見せかけ縦に仕掛けるも、上げられず…後方の加々美登生の下げる。
加々美がダイレクトでゴール前に送り込むと、これを勇利也が頭で合わせるも…枠の左側に外れてしまう。
これだけ決定機を作って決めきれないか…。
決定機を作れている、とも言えるかもしれないが…この展開がなんともJ3らしいと思ってしまう。
89分、琉球のフリーキックがゴール前に送られると、頭で右サイドに落とされるが…なぜかここがドフリー。
高木大輔がドフリーでボールを受けシュートを放つが、いち早くここに滑り込んだのが青木翔大。
最終的にはブロックしたこぼれ球を自ら運び出そうとしたところで、高木のファールを受けてマイボールに。
こういったプレーは青木らしさがあり、どこか懐かしさを感じる。
94分、高橋勇利也が持ち運び、スルスルとペナルティーエリア内まで侵入するも…パスだったか、ルーズボールとなったか…こぼれ球に髙澤優也が入り込むも…クリアで足を蹴られるような形で転倒。
これはノーファールの判定でPKは取ってもらえず。
まぁ…正直リプレイを見ると足ごとクリアしているようにも見えるが…ファールは取りにくいところだろうな。
怪我が多いプレーヤーなので無理をしないでほしいとも思うが…髙澤はこうしてファールを貰いにいくシーンが多いのは気になるところ。
今シーズンはチームのエースとして、踏ん張って強引にシュートまで持っていくシーンを見せて欲しい。
こうして終盤は決定機をたくさん作り出すも…決定力不足に泣く形で得点が奪えず。
スコアレスドローで開幕戦を終えることとなった。
ピックアップポイント
今シーズンのサッカーは?
開幕戦ということで、今シーズンどういったサッカーをやっていくのか…が注目ポイントだっただろう。
シーズン前の情報も乏しく、果たしてどうなるのか全く予想出来ずに迎えたわけだが…正直初戦を終えて評価が難しいところだろうか。
前半のサッカーのまま終われば暗雲立ち込める…とも言えたが、後半は徐々に良いサッカーになっていったのは事実。
しかし…あまりにも琉球の出来が悪かったのも事実であろう。
ということで次の栃木シティ戦の内容を見てから改めて考えていきたいところである。
しかしながら冒頭に触れたように、両サイドバックが攻撃時には内側のレーンに入ることを筆頭に、やりたいサッカーの片鱗は見えていただろう。
個の能力だけの意味合いではなく、チームとして山中と下川の両ワイドがもっと仕掛けられるようになると面白くなりそうである。
キーマン…と言うと少し違うかもしれないが、ここにエッセンスとして効いてきそうなのがフジレンか。
ある程度自由にやらせて意外性を作り出す存在になれれば…となりそうである。
(戦術上のキーマンという意味では米原になるのだろうか)
繰り返すが…琉球があまり良い状態ではなかったのを差し引く必要はあるが…大畑と高橋のCBコンビは安定していた。
キーパーの近藤も含めて、攻守共にこれは期待できるのではないだろうか?
少し気になるのはSBの田頭と山内を含めて、DFラインに高さがないこと。
公式データでは大畑が180cm、勇利也が181cmであり高さを武器とするチームを相手にした時にどうなるのか…という不安はある。
とは言え色々とネガティブなことも書いたが、今シーズンは期待したいところだし、期待しても良いのでは?という開幕戦ではあった。
後半のような勢いのある戦いを、次節でもしっかりと見せられるかどうかに注目したい。
MOM
この試合のMOMは山中惇希としたい。
正直言って今日の試合は全て…琉球のキーパーである佐藤久弥が持っていってしまった…と言って良いだろう。
MOMは佐藤となるのが妥当なのだが…いつもこのブログを読んでくれている方にはお馴染みであろう「群馬からMOMを選ぶ」というルールで山中とする。
「山中はJ3ではハマるのではないか?」とは以前書いたが、正直言えばもう少し驚異になってくれるかと思ったのも事実…。
やや今節は縦への突破力が足りなかった印象もあるが、要所要所では縦に抜けてからのクロスでチャンスを演出してくれた。
また72分の河田の惜しいシュートシーンのように、サイドに張るだけではなく中央で起点となるプレーもできるハズのプレーヤーである。
そしてこの1試合だけで結論を出すのは早いとは思うが…河田が昨シーズンと違い孤立せずにゲームに関われていたのは山中が近くにいたから…ではないかと思っている。
この辺りは次節も注目して見ていきたいところか。
そしてもう一人名前を挙げておきたいのがフジレンこと藤村怜。
昨シーズンは怪我に泣いたと言えるが…今シーズンはキーになりそうな予感を感じさせてくれた。
交代で出てきた加々美登生も良さを見せ、スタメンで使っても良かったのではないかと思ったが…それとは別でなぜフジレンをあの時間で下げたのか?というデキの良さだった。
(昨シーズンの怪我等、コンディション面もあるのだろうか?)
最後に青木翔大の名前を挙げて終わりにしたい。
アディショナルタイムを含めても10分に満たないプレー時間だったが、この短い時間でも青木らしさを見せてくれたのはさすがの一言。
河田、髙澤と1トップ争い…もしくは2トップも併用するのか、この辺りに注目していきたい。
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