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【2024 J2第35節】ザスパ群馬 対 栃木SC【レビュー】

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※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。

 

第35節はホームでの栃木SC戦。

前節はアウェーでジェフユナイテッド千葉を相手に0-1での敗戦。

プレーオフ争いをしている千葉ですが…この試合は決して好調とは言えなかったこともあり、群馬も善戦はしたもののエース小森にやられるという展開でした。

この試合で4連敗となったわけですが、この千葉戦は4-4-2を試しており、それが機能した印象だったのが好材料。

また久しぶりの出場となった和田昌士の躍動などもあり、負けたものの決して悪くはない試合内容でした。

今節は(群馬がJ3に降格なので)しばらくは見られないかもしれない北関東ダービーの栃木戦。

栃木も残留争い真っただ中ということで、最下位の群馬を相手に勝ちにくることが予想されます。

失うものが無い群馬とで、オープンな打ち合いになるのか?それとも固い展開になるのか?

 

今回はそんな栃木SC戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

ザスパ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 櫛引政敏
DF 34 小柳達司
36 中塩大貴
37 瀬畠義成
MF 5 川上エドオジョン智慧
6 天笠泰輝
7 和田昌士
44 仙波大志
FW 14 川本梨誉
23 平松宗
28 樺山諒乃介

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 42 石井僚
DF 3 大畑隆也
29 田頭亮太
MF 15 風間宏希
17 山中惇希
19 齊藤聖七
FW 40 佐川洸介

 

群馬は前節から1枚を変更。

山中惇希に代えて和田昌士をスタメンで起用。

前節と同じ4-4-2を採用すると思われるが…前節良い動きを見せた和田をどこで起用するのかがポイントとなるだろう。

前節、和田が良いプレーを見せたのは役割としてはトップ下。

立ち位置は右のシャドーだったりと展開によって多少違ったが…常に中央でFWの下、1.5列目の位置で好プレーを見せていた。

それだけに山中のいた左SMFにそのまま入れる…というのは勿体ないの一言。

左もできる川本梨誉を左に回して、和田をセカンドトップ(役割はトップ下)という形で起用することになるだろうか?

 

ベンチを見ると高橋勇利也に代えて大畑隆也が久しぶりのベンチ入り。

そして河田篤秀に代えて齊藤聖七がリーグ戦初のベンチ入りとなった。

チャンスが回ってくるかはわからないが…是非とも齊藤は見てみたいところ。

栃木SC

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 27 丹野研太
DF 5 大谷尚輝
23 福島隼斗
40 高嶋修也
MF 4 佐藤祥
7 石田凌太郎
16 玄理吾
18 川名連介
FW 19 大島康樹
29 矢野貴章
42 南野遥海

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 1 川田修平
DF 17 藤谷匠
6 大森渚生
MF 10 森俊貴
44 揚石琉生
FW 15 奥田晃也
38 小堀空

 

栃木は前節からなんと6枚を変更。

前から見ると宮崎鴻に代えて矢野貴章、森俊貴に代えて石田凌太郎、大森渚生に代えて川名連介。

青島太一に代えて玄理吾、平松航に代えて高嶋修也、ラファエルに代えて大谷尚輝となる。

しかも外れた宮崎、青島、平松、ラファエルはベンチ外に。

川名と大谷はベンチ外からのスタメン抜擢という形になっている。

 

現在降格圏で残留争い真っただ中の栃木としては、直近の2引き分けもあって大きくメンバーを変えてきた…ということだろうか?

先週は試合が無く、1週間空いているだけに疲労面でのターンオーバーではないことは間違いない。

怪我やコンディション不良などの選手もいるとは思うが、6枚を変えてきたというのは残留に向けて大きな変化を加えたと言えそうである。

試合経過

【0~15分】サイドから良い形を作る

前半は栃木のキックオフでスタート。

この試合は久しぶりに群馬らしい強い風が吹く展開に。

とは言っても(季節的なものもあるが)ここしばらく強風が吹いていなかっただけであり、群馬名物の強風というレベルの強さではない状態。

まずは気になる立ち位置だが、やはり群馬は前節と同じく4-4-2を採用している様子。

そして山中惇希のいた左SMFには川本梨誉が入り、和田昌士が左側のFWという形でスタートしている。

 

13分、福島隼斗からの縦パスを矢野貴章が下がりながら受けると、玄理吾佐藤祥大谷尚輝と左にサイドを変える。

大谷から縦位置の川名連介にパスが出ると、川名がドリブルで縦に仕掛けるそぶりからカットインでゴール前にクロスを供給。

ドンピシャで南野遥海が頭で合わせるも…これは威力なくキーパー正面に収まる形に。

クロスはドンピシャだったが、山なりのボールでありヘディングに威力を持たせるのが難しく…更にはキーパー正面ということで怖さは無かったが…形としては非常に危ないシーンと言える。

 

14分には群馬が左サイドのスローインからチャンスを作る。

スローインを受けた天笠泰輝が、早めのタイミングでクロスをゴール前に送る。

これを樺山諒乃介が頭で合わせるも、距離もやや遠かったこと、コースが正面だったこともありキーパーが難なくキャッチ。

 

15分、右サイドを抜け出した川上エドオジョン智慧がゴール前にクロスを送る。

このクロスは跳ね返されてしまうも、こぼれ球を仙波大志がミドルで狙っていく。

このシュートはミートしなかったが、コース上にいた平松宗がヒールでコースを変えるというアイディアを見せる。

非常に面白いプレーだったが…やや深く当て過ぎたか…これは枠の上に外れてしまう。

 

この序盤の時間帯は群馬がサイド攻撃を上手く使い、チャンスを演出するも…ゴールはまだ遠いか…という印象である。

【15~30分】互いに決定機を活かせず

16分、栃木のゴールキックだったが風で大きく戻されたこともあり、セカンドボールは両チーム混戦状態に。

最終的には仙波大志がスライディングで和田昌士に繋ぎ、和田が突破を試みるが塞がれたためにキープから左の川本梨誉に展開。

川本が右に持ち替えてゴール前にクロスを送ると、平松宗が頭で合わせるもキーパー正面に。

非常に良いクロスに良いヘディングだったが…やや距離が遠いか?

PKスポットよりもやや距離があるところからのヘディングのため、良いコースに飛ばさないとゴールは難しいところ。

しかし形としては非常に良く、更には突破を狙ってからキープに切り替えた和田のコンディションの良さも感じさせるシーンであった。

 

19分、栃木がコーナーキックのチャンスを得るが…これはミスキックとなったか?

群馬が回収してから一気にカウンターのチャンスとなる。

仙波大志がボールを運ぶと、3対2の数的優位でゴール前に迫り…最終的には周囲を使わずにシュートを選択したが…これがミートせずに枠を外れてしまう。

本人の悔しがりようを見ても自信を持って狙えるところから、ミスキックでチャンスを失ってしまった…という感じではあったが…左側を上がった川本梨誉を使えたら面白かったように思う。

 

21分、今度は栃木がチャンスを作り出す。

高嶋修也からのロングボールに矢野貴章が抜け出すと、ペナルティエリア内でボールをキープ。

フォローに入った川名連介に落としスペースを空けると、川名がドリブルで矢野のいたボックスの位置に突破を見せる。

瀬畠義成をかわし深く侵入してからゴール前に折り返すと、これをダイレクトで大島康樹が合わせるが…ミートさせられずに枠の右側に外れていく。

ニアには櫛引政敏小柳達司がいたために足を開いてインサイドでファーを狙った形だったが…やや狙いすぎたとなるだろうか?

完全にやられた形だっただけに、大島の恩返し弾とならずにラッキーとしか言えない。

 

27分、川上エドオジョン智慧が守備で粘ったところから樺山諒乃介に繋ぐ。

樺山から和田昌士に繋ぐと、和田がカットインから左足を振っていくが…これはブロックされてコーナーに。

コーナーにはなったが、和田のコンディションの良さが見られるシーンとなった。

前節の千葉戦から覚醒した…と言うか、昨年のJ3時代のような輝きが戻ってきたと言うか。

戦術なのかなんなのか、群馬にフィットできずにいた印象だった和田だったが、やっと本来の姿を見せてくれている。

 

こうしてこの時間帯はお互いにビッグチャンスを作りつつも…決めきれないという展開に。

降格が決まった群馬は言わずもがな…降格圏の栃木としても、これを決めきれないからこの順位にいる…と言わざるを得ない内容となっている。

【30~45分】やや落ち着いた時間帯に

33分、栃木がコーナーのチャンスを得たが…これは合わず。

最終的には川本梨誉が回収し大きくクリア…かと思ったが、ここに平松宗が入っておりしっかりと収めてキープ。

栃木もしっかりと戻ったこともあり、カウンターのチャンスは作り出せずに右サイドのスローインという形にはなったが、この辺りは平松の持ち味の1つであろう。

大きくクリアしただけでは再び相手ボールで攻撃を受ける形となるが、しっかりと前線でキープしてマイボールにしてくれるのはありがたい限り。

 

41分、佐藤祥から左サイドの川名連介にパスが出ると、川名は再び勝負の姿勢を見せつつDFの間を通して内側の大島康樹へ。

大島からゴール前にクロスが送られると、これを矢野貴章が頭で合わせるも…わずかに枠を外れていく。

大島のところでもう少しプレッシャーを与えたい。

主で対応するのは仙波大志となるだろうが、他にも樺山諒乃介天笠泰輝と3枚いたにも関わらず…簡単に向きを変えてクロスを上げられているのは頂けないところ。

また矢野の動きがベテランの味であり、瀬畠義成は本職CBでないというところもあるだろうが…簡単に背後に入り込まれているのも問題と言えるだろう。

 

この時間帯はやや落ち着いた印象もあり、その前の時間帯程お互いにチャンスを作り出せなかった形となった。

しかし群馬はともかくとして、残留に向けて死に物狂いで勝ち点3を取らないといけない栃木としては…ややヌルさを感じる内容の前半と言えるか?

決定機は栃木の方が作った印象ではあるが、中盤の主導権はイーブンもしくはやや群馬寄り。

セカンドボールは群馬の方が良く回収できていた印象がある。

【45~60分】良い形は作れているものの…

後半は群馬のキックオフでスタート。

両チームともにハーフタイムでの交代はなくリスタートとなった。

 

52分、栃木が右サイドを崩しゴール前に迫る。

玄理吾からのスルーパスを南野遥海が落とすと、福島隼斗がシュートを狙っていく。

これは群馬もしっかりとブロックしたが、ボールはそのままゴール前の大島康樹の下に。

このこぼれ球に大島櫛引政敏が飛び込み、足裏を見せたという判断になったか…ファールで大島にイエローカードが出されることとなる。

確かにやや櫛引の方が早く、良い形でボールを処理しにいったところに遅れて足を出した…という印象か。

 

56分、群馬ベンチが先に動き、樺山諒乃介に代えて山中惇希を投入する。

今日の樺山は…正直あまり良さが見せられておらず、ブレーキとなっていた印象。

アイディアは感じるのだが…得意のドリブルが全く活きず引っ掛かるシーンが多かったように思う。

もちろん本人だけでなく、例えば川上エドオジョン智慧仙波大志平松宗といった近い位置のプレーヤーとの連携面もあるのだろうが…。

この交代で山中は本職の左SMFに入り、このポジションにいた川本梨誉が前に上がってFWに。

FWでスタートした和田昌士樺山のいた右のSMFに移ることとなった。

和田は中央、ゴールに近い位置でプレーすることで良さが見えていただけに…右のSMFに移ったらどうなるか?

前節の千葉戦でも右のシャドーに入った時間帯があったが、攻撃時には内側に入り中央でプレーしていた印象がある。

川本はと言えば左SMFでは消えていた印象もあり、本来のポジションに戻ることでチームとして良い形になると良いが…。

 

58分、ファールのリスタート。

中塩大貴からボールを受けた天笠泰輝が、一気にゴール前に長めのボールを入れる。

ここに抜け出していた平松宗が胸トラップから、落ち際を左足で叩くも…高嶋修也が決死のシュートブロックを見せてコーナーに。

やや胸トラップが高く上がり過ぎたために時間がかかってブロックされる形になったが、リスタートから手数をかけずに一気にゴール前に迫る良いプレー。

天笠の風を考慮した素晴らしいキックはもちろんだが、平松もここしばらく調子の良さを感じさせてくれるプレーが増えている。

最近1ゴール記録したものの…平松としてはこの調子を更に上げていくためにもゴールが欲しいだろう。

 

60分、瀬畠義成のクリアは玄理吾が競り勝つも、このセカンドを川本梨誉が回収。

仙波大志に落とすと、これをダイレクトで左サイドを駆け上がる山中惇希に展開。

山中は一気に縦に仕掛けると、石田凌太郎が追いついたタイミングでクライフターンで右に。

そこから更に左足で再度縦に持ち出す得意な形で石田を外すとファーにクロスを送る。

このクロスは精度を欠いてしまったが、和田昌士が上手くコントロールしてキープから川上エドオジョン智慧に。

エドはゴール前の平松宗に速いクロスの選択肢もあったが、対峙した大谷尚輝やポジションを取り直した川本梨誉を良く見ており、横の川本を選択。

これを川本がダイレクトで当てるが…枠の左側に外れてしまう。

飛び込んだ玄理吾が目に入った…というのはあるだろうが、これはしっかりと枠に流し込みたいところ。

いつになく良い形、決定機を作れているものの…最後のもう一歩が遠い。

【60~75分】ゴールが遠い両チーム

66分、栃木ベンチが動く。

矢野貴章に代えて小堀空大島康樹に代えて奥田晃也を投入する。

 

70分、群馬が2本続けてコーナーのチャンスを得る。

2本目となる右からのコーナー、山中惇希のキックは中央に送られ…これを小柳達司が触ったか触らないか…。

ボールはそのままファーに流れると、この位置で平松宗が合わせるも枠の左側に外れてしまう。

自分のところまで抜けてくるか来ないか…という合わせるのも難しいボールではあったが、これも枠に送りたいところ。

平松は何か覚醒しかかっている感があるだけに、早いタイミングでもう1点積み上げたいところだろう。

 

71分、このコーナーキックの後のリスタート前に栃木が交代カードを切る。

川名連介に代えて森俊貴を投入。

2本目の前に入れるか入れないかで、栃木ベンチと第4審の間でひと悶着あった感もあるが…セオリー通りセットプレーが終わってからの交代となった。

 

72分、石田凌太郎玄理吾南野遥海とボールが繋がると、南野中塩大貴を引きずりながらカットインから左足を振る。

ゴールから離れる方向に進みながら、あれだけのパンチのあるシュートは素晴らしかったが…コースは限定されており枠内だったら櫛引政敏の手に当たってコーナーとなっていただろう。

気になるのは川本梨誉の対応で…南野に入ったボールはややルーズなものだったが、自分のマークじゃないと言わんばかりにプレーを止めたのが気になるところ。

石田へのリターンのインターセプトを狙っており、予想と違う位置にボールが出たことで一瞬止まったのかもしれないが…中塩と挟む形を見せるべきだったかと。

 

73分、このシュートが外れてのゴールキック前に群馬ベンチが動く。

平松宗に代えて佐川洸介和田昌士に代えて風間宏希を投入する。

佐川はそのまま平松の位置に入るわけだが、風間が入ることでボランチの選手が3枚に。

中盤3枚にして4-3-3にするのかとも思ったが…左が山中惇希なだけにシャドーは考えにくいか…なんて思っていたところ仙波大志がどうやら前線に。

これでボランチが風間天笠泰輝のコンビになり、和田のいた右に川本梨誉が移動。

川本のいたセカンドトップに仙波が入る形となる。

川本が右でもプレーできるなら、山中入れた際に右に移して和田を前に残しても良かったのでは?

また、この試合で調子の良さを見せている平松和田の両方を下げ、やや消えている川本を残すという采配にも疑問が残る。

【75~90分】痛み分けのドロー

78分、群馬が栃木ゴールに迫るも…最後は川上エドオジョン智慧のシュートに対して3枚がブロックに入るという執念を見せる。

前半はややヌルさを感じた栃木だったが、ハーフタイムで喝が入ったか…後半は非常に良くなった印象。

こういった球際の強さ、気持ちの部分はもちろんだが…ピッチを横に大きく使えるようになったのが大きな変化点だろう。

 

82分、栃木ベンチが最後の交代カードを切る。

石田凌太郎に代えて大森渚生を投入し、交代数は4人だが3回目ということで使い切り。

 

91分には群馬ベンチも最後の交代カードを切る。

仙波大志に代えて齊藤聖七を投入し、こちらも4人だが3回目で使い切りという形に。

齊藤はもう少し前から準備はしていたが…中塩大貴が頭を打って倒れていたこともあり、投入が遅くなったのが残念。

(もちろん中塩が倒れていた分も追加タイムになるが)

 

92分、右サイドから中塩大貴がロングスローを放り込むが、これは跳ね返されてしまう。

しかし再び回収したところ、風間宏希から後方の川上エドオジョン智慧に下げる。

エドがワントラップからゴール前に放り込むと、ニアで佐川洸介が潰され、中央で小柳達司が競り合うも触れず…ボールはそのままファーの山中惇希の足元に。

胸トラップから左足を振るも、これは森俊貴がブロックしてコーナーに…。

ダイレクトは難しいボールであり、胸トラップまでは良かったが…上手くコントロールできずに一度落としてから…と時間がかかったのがマズかった。

またシュートはミートしておらず、恐らく右に外れていただろう。

ニアで潰された佐川のところと、競り合いのポジション争いでの小柳のところでファールをアピールするも…これはノーファールの判定でコーナーキックで再開となった。

 

このコーナーキック、風間宏希がニアに送ったボールを中塩大貴が合わせるが…これはゴールの右側に外れてしまう。

非常に良い形で合わせるところまではパーフェクトなのだが…。

群馬に限らず、この試合はお互いに決定力不足に泣かされる形となっている。

 

こうしてアディショナルタイム6分が経過し、どちらかと言えば栃木に痛いスコアレスドローとなった。

互いに決定機を作りつつも決めきれない試合となり、この決定力の無さが降格するチーム…という印象となった試合であった。

ピックアップポイント

来シーズンに向けて意味のある試合になっているか?

この試合が第35節となり、今シーズン残りは3試合。

この試合の結果で群馬の最下位も決まったわけだが、降格が決まったことで来シーズンに向けて動き出しているのだろうか?

前節の千葉戦、今節の栃木戦と(相手の調子があまり良くないこともあるが)決して悪くはない戦いを見せられている。

千葉戦からは4-4-2を採用し、和田昌士平松宗の好調と非常に良いニュースも多い。

問題は…これが来シーズンに活かされるだろうか?というところ。

 

J3に降格ということで選手は多く変わることになるだろう。

レンタル組の多くは返却となるだろうし、今の主力でも引き抜かれる形で個人残留となる選手も多いと思われる。

またチーム内がゴタゴタしている部分もあり…同じJ3だとしても他チームのオファーに応じる選手もいるだろう。

更に言えば監督も変わる可能性があるどころか、強化部も今シーズンの責任を取って退任という可能性も高い。

社長を始めとするフロントもどうなるかわからず、せっかく少しずつ良くなってきているものが全く活かせない可能性もあり得るだろう。

 

当然水面下では来シーズンに向けてクラブは動いていると思うが、歴代そういったところがヌルいのがこのクラブ。

これだけ早く降格が決まるというのは不名誉だが、逆にそれを活かして素早く来シーズンに向けて動いてほしいものである。

武藤監督が残るにしろ退任となるにしろ、選手が変わるにしろ変わらないにしろ、何か来シーズンに今シーズン末の成果を感じたいところ。

残り3試合をただの消化試合とするか、来シーズンに繋がる試合とするかはフロント次第であろう。

監督を残せ、強化部を残せ…と言っているわけではない。

(個人的には監督はまだしも、強化部は絶対に変えるべきだと思っている)

クラブが考える「本来あるべき場所」というのがどこなのかはわからないが、1年でJ2復帰を目指すような本気度を見せてほしいものである。

MOM

この試合のMOMは和田昌士としたい。

前節に続いて2試合連続でのMOMとなる。

やっと…本当にやっとという言葉が正しい気がするが、本来の輝きを見せていると言えるだろう。

現状では平松宗和田の2トップが良さそうであるが…そうすると川本梨誉が消えてしまうのがネックか。

左に山中惇希、右に川上エドオジョン智慧、右SBに田頭亮太というのが面白そうだが…一度試してもらえないだろうか?(川本は途中から試合の流れを変えてもらう形で)

 

続いて平松宗の名前を挙げたい。

これで得点を取れれば評価されると思うが…それでも平松起用により圧倒的にチャンスの数が増えていると言える。

いぶし銀な守備対応はもちろん、裏抜けの上手さやポストプレーと持ち味をしっかり見せているのではないだろうか?

あとはゴールであるが…現状では来シーズンのエースは平松になりそうな予感。

髙澤優也の怪我が治ったら並べて起用しても面白そうだが…機能するかは未知数か。

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