※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。
第34節はアウェーでのジェフユナイテッド千葉戦。
前節はホームでロアッソ熊本を相手に2-3での敗戦。
試合前に既に降格が決まっていた状態でしたが…熊本を相手に途中までは決して悪くない試合を見せました。
しかし終了間際の失点の仕方など…これが降格するチーム…という姿を見せたのも事実かもしれません。
今節はプレーオフ争い真っただ中の千葉が相手ということで、厳しい戦いが予想されますが…少しでも来期に繋がる戦いを見せたいところ。
今回はそんなジェフユナイテッド千葉戦をレビューします。
Contents
スタメン・フォーメーション
ジェフユナイテッド千葉
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 23 | 鈴木椋大 |
DF | 2 | 高橋壱晟 |
22 | 佐々木翔悟 | |
36 | 松田陸 | |
55 | 小川大貴 | |
MF | 16 | 横山暁之 |
18 | 杉山直宏 | |
33 | エドゥアルド | |
44 | 品田愛斗 | |
FW | 7 | 田中和樹 |
10 | 小森飛絢 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 1 | 藤田和輝 |
DF | 3 | 山越康平 |
4 | 田口泰士 | |
MF | 14 | 椿直起 |
19 | 岡庭愁人 | |
FW | 17 | 林誠道 |
77 | ドゥドゥ |
千葉は前節から1枚を変更。
ドゥドゥに代えて横山暁之がスタメン起用となった。
ドゥドゥはそのままベンチに入り、高木俊幸がベンチ外ということに。
注目はもちろん、ここまで21得点で得点ランクトップを走る小森飛絢。
ちなみに群馬はチーム全体で23得点となっており…シーズン終了時点では小森一人に得点数で負ける可能性も十分に考えられる状況となっている。
他にも良い選手が多く揃っているが…もう一人だけ名前を挙げるならば田中和樹だろうか?
抜群の突破力からアシストを量産しているが、サイドの攻防でどこまで彼を止められるか…というのが一つのポイントになるだろう。
ベンチを見ると田口泰士、椿直起、ドゥドゥと…これまた良いメンバーが揃い層の厚さを感じさせる。
ドゥドゥもこれまで6ゴールとなっており、ある意味ではいかに群馬が点を取れていないか…というのがわかる状態と言える。
ザスパ群馬
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 21 | 櫛引政敏 |
DF | 34 | 小柳達司 |
36 | 中塩大貴 | |
37 | 瀬畠義成 | |
MF | 5 | 川上エドオジョン智慧 |
6 | 天笠泰輝 | |
17 | 山中惇希 | |
44 | 仙波大志 | |
FW | 14 | 川本梨誉 |
23 | 平松宗 | |
28 | 樺山諒乃介 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 42 | 石井僚 |
DF | 22 | 高橋勇利也 |
29 | 田頭亮太 | |
MF | 15 | 風間宏希 |
7 | 和田昌士 | |
FW | 32 | 河田篤秀 |
40 | 佐川洸介 |
群馬は前節から2枚を変更。
高橋勇利也に代えて中塩大貴、風間宏希に代えて天笠泰輝が起用され…恐らくそのままの位置に入ることに。
両者どちらもベンチスタートとなり、累積で出場停止が明ける佐川洸介がベンチに復帰。
それによって酒井崇一と北川柊斗がベンチ外ということになった。
注目は久しぶりに起用となる中塩大貴だろうか?
ここしばらくは高橋勇利也が起用されており、ベンチ外も多かった状態だが…この感じだと特に怪我などで離脱していたわけではないのか?
怪我と言えば酒井崇一がベンチ外となったが、恐らくあまり良い状態ではないのだろう。
前節ベンチ入りしていたため大きな怪我ではないのだろうが、テーピングが巻かれていたこともあり…それもあってベンチ外となっただろうか。
試合経過
【0~15分】まさかの4-4-2
前半は千葉のキックオフでスタート。
なんと群馬はいつもの3-4-3ではなく、4-4-2の守備ブロックを作っている様子。
4-4-2と言うよりは…4-4-1-1と言った方が正しいだろうか?
川上エドオジョン智慧がDFラインに加わり4枚を構成。
中塩大貴を左SBに置く形となり、これが高橋勇利也と入れ替えた理由…となるだろうか?
樺山諒乃介が右のSMFという形になり、2トップは平松宗を最前線に川本梨誉がやや低い位置で縦関係を作っており4-4-1-1が正しい表現となりそうである。
武藤監督になってから4-4-2を採用した記憶が無い…ような?
試合中に後ろが4バックに変更されることはあったが、1アンカーで2インサイドハーフの4-3-3が多かったように思う。
また2トップを使う際にも3-5-2の形が多かったのではないだろうか?
序盤の時間帯は攻撃でも4-4-2のまま…という形に見える。
対する千葉も攻撃時は4-2-3-1の形で左右のウィングが高い位置を取っているものの、守備時にはSMFとなりトップ下の横山暁之が小森飛絢に並び4-4-2でミラーを作っている。
5分、群馬がフリーキックのチャンスを得るとキッカーは3人並ぶ形に。
結果的に長い助走を取っていた川本梨誉が蹴り、強烈なシュートが千葉の壁の間(2枚3枚で間を空けていた)を抜けていく。
しかしこれは鈴木椋大がコーナーにしっかりと逃げてコーナーキックとなる。
空いていた壁の間だけにキーパーとしても防ぎやすいコースではあるが、川本らしいパンチのあるシュートでコーナーを獲得したのは悪くないだろう。
この試合序盤は群馬が4-4-2を採用したこともあってか、お互いに様子見のような展開となった。
【15~30分】疑惑のノーファール
19分、松田陸からのロングボールを田中和樹が受けると、対峙した川上エドオジョン智慧を相手に股抜きから抜け出す。
ペナルティエリア内まで侵入してからの折り返しは瀬畠義成が足を出すが、こぼれ球を品田愛斗がミドルで直接狙う。
しかしこれはミートしなかったか、枠を大きく外れていき助かる形に。
エドは元々守備よりも攻撃が持ち味の選手だが…4-4-2で縦の関係の樺山諒乃介も守備が上手いとは言えず。
更にはこちら側のボランチである仙波大志も、どちらかと言えば攻撃的な選手。
千葉の左サイドの攻撃をどう防ぐか…というのは群馬ベンチは早々に何か考える必要がありそうである。
21分、仙波大志からタッチライン際で川上エドオジョン智慧がボールを受けると、少し距離のあった中央の天笠泰輝へ。
天笠からワンツーをもらう形で右サイドを抜け出すと、DFラインの裏に平松宗が、やや動きを止める形で前方にスペースを作りペナルティスポット付近で川本梨誉が。
更には大外のファーに山中惇希が入り込む形となったが、エドは自ら直接狙う選択をする。
良いシュートだったが、ここは鈴木椋大が身体でブロックしコーナーキックとなる。
個人的にはDFラインとGKの間にシュート性の速いボールを送り込んで平松が触る…というのが面白いかと思ったが、ニアへのシュートで終わりコーナーを得たと考えると悪くは無かったと言えるだろう。
エドに対応していたのは田中和樹であり、あっさりとワンツーで抜け出され…その後も全く追っていない辺り…やはり田中も守備は上手いとは言えない選手。
エドも田中もどちらも守備対応が良い選手ではないので、ある意味ではどちらがより長い時間攻撃できるか…というのがこのサイドの攻防になるかもしれない。
24分、杉山直宏が中塩大貴をかわしてペナルティエリア内に侵入。
これを中塩が後ろから倒してしまったように見えたが…ノーファールの判定。
正直言ってPKでもおかしくない、ラッキーな判定だったと言って良いだろう。
28分、千葉が左サイドを深く使ってクロスを供給。
これを高橋壱晟が合わせるが枠の外に外れていく。
千葉はワンタッチをアピールするもゴールキックの判定だったが…リプレイを見るとワンタッチかな。
先ほどのPK疑惑といい、やや群馬に有利な判定が続き千葉としてはフラストレーションが溜まるところか。
30分、櫛引政敏からのフィードがミスキックとなったか…品田愛斗が回収。
杉山直宏に繋ぎ、エドゥアルドに繋がると、やや遠めからエドゥアルドがシュートを狙っていく。
ここは櫛引もしっかりと反応しコーナーキックとなるが…櫛引はキックの精度があまり高くないのでこういったところは気を付けたいところか。
【30~45分】やはり小森
32分、小川大貴からの縦パスに田中和樹が抜け出す。
スルーパスに対して並走した川上エドオジョン智慧が足を出すも、バランスを崩しながらも田中が突破。
フォローに入った瀬畠義成の股下を抜く形で中央に折り返すと、横山暁之がワントラップからシュート。
このシュートはエド、瀬畠、小柳達司とブロックするも…こぼれ球を小森飛絢にヒールで流し込まれて先制を許してしまう。
…うーん、素晴らしいの一言。
DAZNで解説の柴村直弥さんが言っていたように、小森はあれを左足を振らずに溜めてからヒールで流したのが見事。
左で打ちに言っていれば、面を作っていた櫛引政敏や中塩大貴に当たっていた可能性もあるだろう。
意表を突く形で、ファーポスト側に流したヒールが技ありと言える。
エドのスルーパスへの対応、フォローに入った瀬畠が股を抜かれたこと…気になる点は色々とあるが、横山がフリーだったのが最大の問題点か?
立ち位置的には見るべきは天笠泰輝となるのだろうが、ボールしか見てなくて横山の位置を捉えられていない。
…まぁ自身の背後から出てくる動きで対応が難しいのは事実だが…。
ここまで30分ちょっとの試合時間となったが、序盤は攻撃時にも4-4-2の形だったのは最初に触れた通り。
ビルドアップでは天笠泰輝が最終ラインに降りて(両CBの左側に降りる形が多かったか)3枚を作っていた。
しかし30分を過ぎた辺りから、中塩大貴が残り3枚を構成。
守備の形は4-4-2(4-4-1-1)から変わっていないので、大槻監督時代の可変システムに近いと言えるだろうか?
攻撃時だけに限れば後ろが3バックとなり、エドが高い位置を取ることで樺山諒乃介がやや内側に入り3-4-3…もしくは3-5-2と言える。
そのため序盤こそ今までと違う形を取っていたが、この辺りからは攻撃面では今までと似たようなシステムに変更したとなりそうである。
こうして良い時間帯に1点が入ったこともあってか、やや千葉の攻撃も緩み…群馬としても決定的なチャンスは作り出せないまま前半が終わる。
【45~60分】後半も千葉の時間が続く
後半は群馬のキックオフでスタート。
両チームともにハーフタイムでの交代は無くリスタートとなった。
47分、山中惇希から縦位置にいた川本梨誉にボールが入る。
すると川本は対峙したDFをかわしきらずに、半分ズラした状態から速く低いクロスをゴール前に送り込む。
ここに平松宗が飛び込み、前節の熊本戦でのゴールを思い出させる良い形を作り出すが…今回はDFにしっかりとブロックされてしまう。
49分、高橋壱晟が良い切り返しで対応した天笠泰輝をかわし、遠めから左足で狙っていくも…このシュートは落ち切らず。
52分、群馬の右サイドでのスローインだったが、川本梨誉が小川大貴に身体をぶつけられてボールをロスト。
両チームともにファールとセルフジャッジしたか、一瞬プレーが止まりかけるもノーファールの判定。
ボールを回収した品田愛斗が遠目からシュートを狙うも、これは枠を外れていく。
それにしてもあれがノーファールか…。
前半はやや群馬寄りの審判かと思ったが…違う、単にジャッジが安定していないだけだ。
(結局ジャッジの不安定さは最後まで尾を引くこととなった)
56分、群馬が右サイドでコーナーキックを得るとキッカーは仙波大志。
ファーに送られたボールを瀬畠義成がボレーで合わせるが…これはミートせずに威力なくキーパーに収まってしまう。
瀬畠としてもその前の山を抜ける形であり、目の前の高橋壱晟か?もいたためにボールがしっかりと見えていなかったかもしれない。
58分、群馬ベンチが先に動き、山中惇希に代えて和田昌士、平松宗に代えて佐川洸介を投入。
これで山中のいた左サイドに川本梨誉が移り、和田は川本のいた左側のFWに入ることとなった。
しかし川本と和田のプレースタイルの違いもあり、佐川と縦関係になりFWというよりはトップ下気味にプレーすることとなるだろう。
【60~75分】躍動する和田
60分、川本梨誉がパスカットからボールを縦に付ける。
受けた佐川洸介が右サイドに広げると、受けた樺山諒乃介がボールを運んでいく。
樺山の外を川上エドオジョン智慧が回ると、それを囮にエドにスライドするべく立ち位置を広げた千葉のDF間を縦に通す。
ここに入り込んだ和田昌士がダイレクトでヒールで落とすと、樺山が入り込むが…千葉のDF枚数も多くシュートではなく縦に突破を選択。
この突破は引っ掛かってしまうが、こぼれ球を仙波大志が直接狙っていくも…狙いすぎたか枠の左側に外れてしまう。
63分、千葉ベンチも動く。
杉山直宏に代えて椿直起、エドゥアルドに代えて田口泰士を投入する。
椿が左に入っていくようだが…どうやら田中和樹が右にポジションを移すようである。
73分には群馬が2度目の交代を使い、樺山諒乃介に代えて河田篤秀を投入する。
これで和田昌士が右にポジションを移し、河田は佐川洸介と2トップの形となった。
しかし攻撃時には3バックの形になっていることもあり、和田はやや右側にポジションを取るも…2ボランチの前でトップ下のようなプレーが多く続く。
そしてこの位置で和田が躍動するシーンが増えていくことになる。
J2に上がってからと言うべきか、群馬ではと言うべきか…悩ましいところだが…なかなかJ3時代のようなプレーが見せられていなかった和田だったが、これが本来の姿とでも言うべき躍動感であった。
【75~90分】後味の悪い終わり方
78分、千葉も2度目の交代を使う。
横山暁之に代えてドゥドゥ、田中和樹に代えて岡庭愁人を投入する。
85分に群馬が最後の交代枠を使い、天笠泰輝に代えて風間宏希、川上エドオジョン智慧に代えて田頭亮太を投入する。
負けている状態でもあるし、もう少し早く最後の交代を使い切っても良いのでは無いかと思うのだが…。
この交代の後のリスタートは千葉のスローインだったが、最終的に岡庭愁人が強烈なシュートを放つも…櫛引政敏がセーブしてコーナーに。
真ん中で品田愛斗がポッカリと空いていたのが気になるところ…。
92分、小森飛絢が頭で右サイドの岡庭愁人に落とす。
岡庭から再び小森にボールが入ると、これを上手く収めてターンから右足を振るが…これは枠を外れていく。
枠は外れてくれたが…これが点が取れるFWの動き…と思わせる良い動きだった。
93分、群馬がフリーキックを得ると…アディショナルタイムが3分ということもあり櫛引政敏も前線に上がっていく。
風間宏希がファーに送るが、これは田口泰士が頭でクリア。
田頭亮太が回収するとゴール前にクロスを送ろうとするが…これが対峙した椿直起に当ててしまう。
群馬の選手の多くがハンドをアピールしたもののプレーは流れ、こぼれ球は田口がクリア。
ここに岡庭愁人が抜け出すが、仙波大志が先にボールに触るも…岡庭に当たり抜け出されてしまう。
結局仙波が手をかけ岡庭を倒して止める形を取るが、当然これに千葉の選手たちが猛抗議。
詳細は後ほど書くが、結果として非常に後味の悪い終わり方となってしまった。
まぁ…一言で言ってしまえば主審の力量不足である。
ピックアップポイント
93分の荒れたシーンに関して
今回は最後の後味の悪いシーンを振り返りたい。
アディショナルタイムが3分ということもあり、負けている群馬は同点に追いつこうとゴールキーパーの櫛引政敏も最前線に上げた。
しかし風間宏希のキックは合わず、セカンドボールは回収したものの…ゴール前に送れずに椿直起に当ててしまう形となった。
まず論点はこの椿に当たったシーンはハンドだったのか?ということ。
DAZNの画角では正直ハンドだったのかどうかはわからない…。
手に当たったようにも見えるが…というところである。
そして恐らく主審からは見えないと思われる。
見えない…と言うより、クロスが送られた時のゴール前でのポジション争いの方を注視していた…というのが正しいか?
副審もオフサイドラインを確認しつつ…ということもあり、結果としてこのハンドは見逃されることとなった。
(もしかしたらしっかりと見た上でノーハンドとジャッジしたのかもしれないが…)
続いて田口泰士のクリアしたボールに対し、仙波大志と岡庭愁人が競い合うが…立ち位置として圧倒的に優位だったは仙波。
にもかかわらず岡庭に当てて抜け出されてしまったのは…ラストプレーになりそうだったから…というのが大きいだろう。
通常であれば簡単にタッチラインに逃げるべきシーンであったが、この場面でそれをやれば試合終了の笛が吹かれる可能性が高い。
そう判断したであろう仙波は右足で大きく後方(ゴール前方向)に蹴り上げて、ゴール前にボールを送ることでプレーを続かせようとしたと考えられる。
そのため体勢が多少厳しく、蹴り上げたボールが岡庭の出した足に当たってしまった…となる。
これにより抜け出した岡庭だったが、残っていたのは風間宏希のみであり…更には立ち位置としてもやや間に合わない可能性のあった位置。
櫛引政敏もゴール前に上がっていたことで無人のゴールとなっており、仙波大志がカード覚悟で止めた…となる。
これをDOGSOとするかどうかは判断が分かれることになると思うが…レッドカードが出てもおかしくはないだろう。
個人的には距離もまだあり…あそこからシュートを打ったとしても枠に行くかどうか…という形でイエローで良いかと。(レッドでも全く異論はないが)
仙波としてもカード覚悟で手をかける形で止めており、いわゆる戦術的ファールであり怪我をさせない配慮はしていたように見える。
これに対して主審はノーカードのジャッジとしたが…これは正直理解不能。
何を見ていたらノーカードになるのか全くわからない。
レッドが出てもおかしくなく、イエローは間違いなく出さなければならない状態であった。
また長い時間かけて副審と協議もしており、仙波にカードを出し忘れたわけではなさそうである。
(協議の内容は恐らく仙波のファールに関してではなく、その後の乱闘で何があったのかのすり合わせだろうが)
結果としてこのノーカードが後の乱闘騒ぎを引き起こしたといえ、ファール直後にポンとカードを出していればここまで荒れなかっただろう。
仮にイエローであっても、千葉から当然文句は出るものの…もっと両チーム落ち着いた状態で話ができただろうと考える。
その後はドゥドゥが主審に詰め寄り、佐川洸介が割り込む形でその前のハンドをアピール。
その際にドゥドゥを後ろから突き飛ばしており、それを見た小川大貴が佐川を手で押す。
ドゥドゥが怒って佐川に詰め寄るが…小柳達司が制していたこともあってか、佐川は小川に身体をぶつけにいき倒してしまう…。
これでドゥドゥと佐川が胸倉をつかみ合う形になるが、佐川の後方から田口泰士が走ってきてヘッドロック気味に引きはがす。
落ち着かせるために引きはがした…のかと思ったら田口は佐川に詰め寄っており、事態を収めるためではないのが…なんとも。
田口と一緒に佐川を引きはがしにいった佐々木翔悟は、佐川に睨みを効かせてはいるものの…詰め寄るまではやってない。
田口が詰め寄ったために自分はいかなかっただけ…という可能性は無きにしも非ずだが、田口の気持ちはわかるがこのくらいであってほしかった。
という一連の流れがあったが、一旦落ち着いたところで審判団で協議。
結果として佐川洸介にのみイエローカードが出される形で幕を閉じた。
あくまでも個人的な意見だが、全ての流れを考慮すると…仙波大志がイエロー。(レッドでも良い)
小川を突き飛ばした佐川にイエロー。
田口にもイエローカードを出しても良いかなといったところ。
何にせよ笛を吹いた際に、さっさと仙波大志にカードを出しておけば全くこんなことは起こらなかったと言える。
群馬の選手たちがハンドをアピールするのは間違いないが、少なくとも千葉の選手と口論から荒れることはない。
仙波のファール自体は戦術的ファールであり怪我をさせない最低限の配慮は見られたもので、サッカーではよくあるシーンと言える。
その証拠というわけではないが、倒された岡庭愁人は仙波のところに寄っていって文句は言っているものの…この2人は言い争っていない。
このシーンに限らず、疑問の残るジャッジが非常に多く…力量不足と言わざるを得ない試合捌きであった。
MOM
この試合のMOMは和田昌士としたい。
途中出場で、自身に与えられた役割をしっかりと体現してみせたと言える。
チームとして得点が無かったこともあり、得点機会や決定機に絡むシーンは60分の樺山諒乃介とのワンツーくらいではあったが…トップ下で躍動する姿を見せてくれた。
他に名前を挙げたいのは天笠泰輝か。
失点シーンこそ、もう少し背後からの相手の動きに意識を向けて欲しい部分はあるが…持ち前の運動量と守備強度の高さを今日も見せてくれた。
それとこれは選手個人の話では無いが、今日の4-4-2(4-4-1-1)は良かったと思う。
5バックの際のように重心が不必要に後ろに重くなることもなく、やはり4バックの方が良いのではないかと思われる。
千葉がそれほど好調では無かった…という部分もありそうだが、4バックを次節も試してみてほしいところである。
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