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【2024 J2第23節】愛媛FC 対 ザスパ群馬【レビュー】

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※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。

 

第23節はアウェーでの愛媛FC戦。

前節は藤枝を相手に…先制したものの逆転を許し、対藤枝としては2試合ともまさかの逆転負けという結果になりました。

最近は粘り強い守備が戻ってきていただけに、この2失点はかなり痛いですが…以前に比べれば内容は向上しているのも事実。

何か1つきっかけを掴んで浮上したいところです。

そんな中この試合を前に3選手の補強が発表されており、これがきっかけになることを願いたい…そんな試合になるでしょうか。

 

今回はそんな愛媛FC戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

※通常ホームチームを左側に書きますが、メイン席から見たままで記載

愛媛FC

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 1 徳重健太
DF 4 山口竜弥
19 尾崎優成
33 小川大空
37 森下怜哉
MF 8 深澤佑太
13 窪田稜
14 谷本駿介
25 石浦大雅
28 浜下瑛
FW 10 松田力

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 36 辻周吾
DF 21 パク ゴヌ
MF 6 谷岡昌
17 茂木駿佑
18 菊地俊介
38 浦十藏
FW 9 ベン ダンカン

 

愛媛FCは前節0-4と大敗した熊本戦から2枚を変更。

茂木駿佑に代えて浜下瑛、曽根田穣に代えて石浦大雅を起用。

石浦は3試合を欠場となったが復帰ということで、これもあってフォーメーションは前節から変更で4-2-3-1と思われる。

注目はこの石浦と、その前に位置する松田力となるだろう。

また飛び抜けて点を取っている選手はいないものの、松田を筆頭に谷本駿介、窪田稜、石浦、更にはベンチスタートのベン ダンカンが3ゴール。

どこからでも、誰でも点が取れる…という言い方もでき、それが一桁順位という好成績に繋がっているとも言えるだろうか。

ベンチと言えば、神戸から育成型で加入した浦十藏が早速ベンチ入り。

サガン鳥栖のU-18から東福岡高校に転入という異色の経歴を持つ選手であり、まさにスピードスターといった印象の選手。

ザスパ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 櫛引政敏
DF 2 城和隼颯
3 大畑隆也
36 中塩大貴
50 菊地健太
MF 5 川上エドオジョン智慧
6 天笠泰輝
14 川本梨誉
15 風間宏希
FW 10 佐藤亮
40 佐川洸介

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 42 石井僚
MF 33 細貝萌
37 瀬畠義成
FW 11 杉本竜士
23 平松宗
28 樺山諒乃介
41 永長鷹虎

 

群馬は前節からスタメンは変更無し。

しかしベンチを見ると実に5枚を入れ替えるという大幅な変更となった。

酒井崇一、山中惇希、高橋勇利也、和田昌士、髙澤優也が外れ、細貝萌、瀬畠義成、杉本竜士、平松宗、樺山諒乃介がメンバー入り。

新加入の瀬畠と樺山を早速ベンチに入れてくることとなったが、もう一人の新加入である河田篤秀はメンバー外。

(これは瀬畠と樺山は育成型のためいつでも登録可能であり、河田は育成型ではなく完全移籍のため…まだ移籍期間外だから登録できない)

 

早速新加入がベンチ入りというのは良いが、気になるのはここしばらくスタメンを外れており…更にはベンチ外になった酒井か…。

故障やコンディション不良以外では外す理由がわからず、最悪移籍のため…という可能性すらあり得るか?

新加入の瀬畠がCBもできるためか、DF登録の選手がベンチにいないということになっている。

他には髙澤優也もベンチ外となった理由が気になるが…前節は週中の練習中に負傷したという情報も。

ベンチ入りはしており途中出場していたが、それにより悪くなってしまって今節はベンチ外…となったか?

それとも単純に序列を落としてベンチ外なのか…?

試合経過

【0~15分】見どころの多かった序盤

前半は群馬のキックオフでスタート。

開始早々の1分、佐藤亮が戻りながらの良い守備対応を見せボール奪取。

そのまま最終ラインの城和隼颯に戻すと、中塩大貴菊地健太と繋いでサイドを変える。

ここで川本梨誉が左サイド裏のスペースに抜け出し、健太からグラウンダーのスルーパスを引き出すとドリブルで運んでからゴール前にクロスを送るが…これは小川大空にカットされてしまう。

ゴール前が佐川洸介1枚だったため難しくはあったが、川本のボールの引き出しから素早くゴール前に迫る良い形ではあった。

 

6分、大畑隆也が左のふくらはぎ周辺を傷めた様子でプレーが止まる。

筋肉系の負傷にも見え…更にはベンチにはCBがいないということもあり心配ではあったが、そのままプレーに戻っていく。

結局90分を通して大畑は最後までプレーしてくれた。

 

9分、中塩大貴のファールから愛媛にフリーキックを与えると、石浦大雅が意表を突く形で横の深澤佑太にボールを出す。

深澤がゴール前にボールを送り込むと、中央でフリーで尾崎優成が飛び込むも…このヘディングは櫛引政敏の正面。

弾いたボールに櫛引松田力が飛び込む形となるが、ここは松田のファールを取った形に。

クイック…というほどではなく、既に守備陣形はしっかりとセットしていたが…直接放り込まずにタイミングをズラしたことでポッカリと穴が出来てしまったと言える。

ハッキリ言って失点していても何らおかしくなく、しっかりと気を引き締めないとならない。

 

12分、今度は群馬のフリーキックのリスタート。

最初のクロスはゴール前で合わなかったが、大外で川本梨誉がボールを回収。

川本から低く速いクロスが送られるが、これも尾崎優成に跳ね返されてしまう。

しかしこぼれ球を風間宏希が回収し、再び川本に送ると右足で上げると見せかけて左足に持ち替えクロスをゴール前に送り込む。

これを佐川洸介がバックヘッド気味に当てるが、徳重健太が良いセーブを見せてこぼれ球も窪田稜にクリアされてしまう。

【15~30分】徐々に群馬ペースに

18分、群馬が波状攻撃を見せる。

最終的には川上エドオジョン智慧から風間宏希にボールが送られると、風間がワンタッチで佐川洸介に付ける。

佐川がDFを背負った状態からターンし、左足でのシュートフェイントから右足を振り抜くが…これは枠外に外れてしまう。

これは枠には持っていきたいところだったが…形としては非常に良かった。

佐川が地力でシュートに持ち込んだが、風間のパス&ゴーも良く…今シーズンの風間はこういったフィニッシュに繋がるパスが供給できていなかった印象。

その後のゴール前に侵入する動きもあまりなく、どうにも守備のタスクに追われ切っている印象があったと言える。

この試合は風間だけでなく、全選手に気合い…気迫を感じるし運動量も豊富で後ろから追い抜いていくシーンが多いのも特徴。

補強によりチームの雰囲気が変わったか?はたまたベテラン細貝萌がベンチにいることが効いているか?

 

29分、縦パス1本に松田力がフリーで抜け出すが…これはオフサイドの判定に。

愛媛としてはこれがこの試合で初めての裏抜けとなるか?

大畑隆也がしっかりと松田を捉えており、オフサイドポジションにも置いていると言えるが…ややラインは乱れておりヒヤッとしたシーンであった。

 

この時間帯は両チームともにゴール前まで迫ることは出来なかったが、やや流れは群馬に…といった様子。

愛媛のプレッシャーの強度がそれほど高く無いこともあるが、群馬が落ち着いてボールを回してリズムを作っている印象となった。

落ち着いてボールを回して…と言ってもいつものように攻めあぐねているビルドアップではなく、今日は前向きのパスが多いのも印象的である。

【30~45分】今シーズン初の複数得点

35分、左サイドの高めの位置でスローインを獲得すると、菊地健太がこれを後方の中塩大貴に下げる。

スローインを受けた中塩は中の動きをしっかりと確認してクロスをゴール前に送り込む。

このクロスが佐川洸介を超え、その奥で川上エドオジョン智慧が飛び込み先制に成功!

大外、狙い通りのクロスだったのか…中央の佐川に合わせたものが長くなったのか…この辺りはわからないがとにかく先制に成功。

エドも勢いよく飛び込んだものの、しっかりと丁寧にインサイドで合わせてゴールに流し込んだ見事なシュートだった。

しかし気になるのは中塩にノープレッシャーだった愛媛陣営…。

いつも群馬がやられるパターンだが、やはりここで少しもプレッシャーがかかっていないと良いクロスを上げられて得点に繋がってしまうというもの。

またニアに寄りすぎてファーのエドがドフリーという最終ラインの対応も気になるところ。

前節4失点していることもあるのか…今日の愛媛はどうにもミスが多いし覇気がないように見える。

 

続く45分、櫛引政敏からのロングボールを川本梨誉が頭で佐藤亮に繋ぐ。

佐藤から横の風間宏希に落とすと、風間から縦位置の佐川洸介に送る。

佐川が背中でDFを背負いながらダイレクトで落とすと、ここに天笠泰輝が入り込みそのままペナルティエリア内に侵入。

低いクロスを送ると、ブロックに飛び込んだ森下怜哉の足に当たりながらもゴール前に。

森下に当たったことでコースが変わったハズだが、ここに佐藤が身体ごと飛び込み山口竜弥ともつれながらも足裏か?で押し込んで追加点。

多くの選手が連動した素晴らしいゴールであり、難しいボールをねじ込んだ佐藤を誉めるゴールだが…個人的には風間のプレーを拾いたいところ。

今シーズンのこれまでであれば、佐藤から受けた後に下げてしまっていたのではないだろうか?

ここで佐川に楔のパスを打ち込めたのが大きく、今日の風間はプレーの矢印がしっかりと前を向いている印象である。

今シーズン(だけではないか…?)の群馬は攻撃のスイッチを入れるパスが出せるハズの風間から…こういったパスが入らなかったために得点力不足になっていたように思う。

天笠も数試合前からボックスを超えてペナルティエリア内まで高い位置を取るシーンが増えており、ここも大きなポイントである。

 

こうして群馬が今シーズン初の複数得点を記録し、このまま前半を無失点で折り返すこととなった。

【45~60分】まさかの?追加点

後半は愛媛のキックオフでスタート。

両チームがハーフタイムで動き、愛媛は石浦大雅に代えてベン ダンカン山口竜弥に代えてパク ゴヌの2枚代え。

これによりベンが最前線に入り、松田力がトップ下に降りる形になるか?

群馬は佐川洸介に代えて平松宗を投入するが…正直この采配は謎…。

佐川はかなり効いていたと思うし、2点差で残り45分ということを考えると…平松の守備力を期待して守りきるにしても早過ぎるだろう。

無理はしなくて良いがしっかりと3点目を取りに行く姿勢を見せなければ…前節の藤枝戦の悪夢の再現も無きにしも非ず。

個人的に納得のいく1つの仮説としては、試合前からハーフタイムで佐川を下げることが決まっていたケース。

今日の佐川はかなり運動量もあったため、ペース配分が元々45分前提だったという可能性はあるだろう。

 

48分、小川大空のクリアはベン ダンカンが収めるが、城和隼颯が後ろから身体を寄せ、更には大畑隆也が挟みこむ形でボール奪取。

回収した風間宏希から平松宗に送ると、平松が上がってきた天笠泰輝に落とす形でポストプレーを見せる。

これを天笠がミドルシュートで狙っていくが…強烈な良いシュートながらもコースが甘くキーパーの正面に。

正面ながらも強烈なシュートだったため、徳重健太もキャッチではなくパンチングを選択したが…こぼれ球はしっかりと森下怜哉がクリア。

本当にシュートが正面だったことが悔やまれるが…形としては非常に良かったと言える。

 

54分、愛媛が久々に良い形を作る。

左サイドライン際でボールを受けたパク ゴヌがやや中にボールを動かしてから、良い縦パスを入れる。

これを窪田稜が受けると、大畑隆也とのマッチアップを制する形でクロスをニアサイドに供給。

松田力が右足アウトサイドでゴールに流すも、これは櫛引政敏がしっかりとセーブする。

 

56分、左サイド深い位置でスローインを獲得すると、平松宗が愛媛DF陣の死角から裏を抜けコーナーフラッグ付近でボールを受ける。

スローインにオフサイドが無いという、ルールを上手く活用したボールの受け方である。

平松天笠泰輝平松とボールを繋ぎ、最後は平松がヒールで裏に流すと、ここに菊地健太が抜け出して狭いところながらも短いワンタッチでDFのタイミングを狂わせゴール前にクロスを送る。

ここに後方から佐藤亮が勢いを持って飛び込み、打点の高いヘディングを見せて追加点を奪う。

これまた狭いところで平松天笠健太が絡む非常に良い形だったが、健太は上手いタッチでよくDFを剥がしてクロスを上げた。

また佐藤も…らしくないと言ったら失礼だが、素晴らしい打点の高いヘディングを見せてくれた。

ゴール後には佐藤の1番近くにいた川本梨誉がすぐに佐藤の元に行ったが、抱き合って喜びながらゴール裏を指差し「サポーターのところに行こう」といった様子。

苦しいチーム状況だけにサポーターからは叱咤激励だけでなく、罵声や暴言も受けていると思うが…それでも川本がこういった行動をとってくれたことに感謝したい。

【60~75分】幻のゴールからの…

61分、川本梨誉がボールを奪うと平松宗へ。

リターンを受けるとシュートではなくゴール前へのパスを狙うが、これは愛媛DFに当ててしまう。

こぼれ球が再び川本のところに戻るが、角度も無くなったために当ててコーナーを選択する形に。

 

63分、愛媛ベンチが動き、谷本駿介に代えて菊地俊介浜下瑛に代えて茂木駿佑を投入する。

3点を追う愛媛としては、不測の事態に備えた1枚を残して残りを使い切らないといけない状況であろう。

 

64分、中塩大貴のロングスローに平松宗が飛び込むが…これは競り合った小川大空に先に触られる形でコーナーキックに。

しかしニアポスト付近まで飛んだ素晴らしいロングスローだった。

65分には右サイドからのクロスが上がるが、中央では佐藤亮、ファーでは平松宗が入っていたものの触れず…。

 

71分、今度は菊地健太がロングスローを送ると、これは松田力が跳ね返す。

しかしこぼれ球を川上エドオジョン智慧がワントラップから、低く抑えた強烈なミドルを叩き込んで4点目!

かと思ったが…ゴール前にいた川本梨誉がオフサイドポジションであり、ボールを跨ぐような仕草をしていたために関与と取られオフサイドの判定に。

ノーゴールにするにはもったいない素晴らしいシュートだったが…まぁ川本の位置と動きを考えるとオフサイド以外にはあり得ないだろう。

 

73分、群馬ベンチも動く。

川上エドオジョン智慧に代えて瀬畠義成風間宏希に代えて樺山諒乃介を投入。

瀬畠風間の位置に入るのは間違いないが、樺山をどうするのか?

どうやら樺山が右のシャドーに入り、佐藤亮エドのいたWBにポジションを落とす形のようである。

エドも相当走ったが、佐藤もかなり走っているだけに…この後、運動量が必要なWBというのは少し心配だが…。

 

74分、その樺山諒乃介が早速積極的にシュートを狙っていくが…これはブロックされたこともあって外からネットを揺らすに留まる。

このコーナーキック、佐藤亮がニアに送ったボールは跳ね返されるが樺山が回収。

ゴール前、ややファーにクロスを送ると…これもパク ゴヌが競り勝つが飛距離はそれほど出ず、落下したところを天笠泰輝が直接叩いて追加点を奪う。

ボールの落ち際を下から蹴るのではなく、一度落として跳ね帰り際を蹴る…いわゆるドロップキックを選択したために浮かずに枠に飛んだか?

天笠はここ数試合積極的にミドルも狙っており、キックの感覚が調子良いことが伺える。

【75~90分】危なげなくクリーンシート

76分、このゴール後のリスタート前に愛媛が交代カードを使い切り、窪田稜に代えて浦十藏を投入。

77分、尾崎優成に入ったところで川本梨誉がボールを奪うと、横の天笠泰輝を使う。

天笠から縦、尾崎の裏のスペースに抜け出した菊地健太にスルーパスが通るとそのままドリブルで持ち上がる。

中央には平松宗が、ファーにはややマイナス方向に樺山諒乃介が入るが、健太平松を選択。

ピンポイントの良いクロスを上げたが…平松は力が入り過ぎたか…このヘディングは枠の上に飛ばしてしまう。

平松としてもゴールが欲しいだけに、ここは少し力みもあったか?

 

79分、ベン ダンカンが接触がないところで負傷。

城和隼颯との競り合いではあったが、怪我をするようなコンタクトはなかったため…恐らく筋肉系の長期になりそうな怪我…。

交代枠を使い切っていることもあり、これで愛媛は10人となってしまう。

どうやら後ろを3枚にして、前の人数を保つ形とするようである。

 

81分、群馬ベンチが動き、天笠泰輝に代えて細貝萌を投入。

残り10分だが…まだ1枚残すか…。

4点差はあるが…今日はかなり運動量もあり、暑さもあったため、引っ張らなくても良いと思うが。

 

82分、浦十藏のパスがミスになったところを川本梨誉が回収し樺山諒乃介へ。

樺山は距離はあったもののミドルを選択すると、強烈なシュートではあったがキーパーの正面となってしまう。

自分達の攻撃から失いかけてすぐに取り戻した…というシーンではあったが、この時間でも両WBが高い位置を取れているのが大きい。

佐藤亮は裏に抜けようとした自分にボールは出なかったにもかかわらず、キーパーが弾いた際に押し込めるようにそのまま詰めているのも好印象。

かなり走っているため、もう苦しい時間帯だと思うが…。

 

84分、群馬が最後の交代枠を使い切り、川本梨誉に代えて杉本竜士を投入。

87分にはその杉本竜士がペナルティエリア内で仕掛け、倒されるもノーファールの判定となり杉本が主審に抗議してカードを貰う。

熱い男である杉本らしいシーンではあり、気合いの入り方も素晴らしいのだが…これは不要なカードと言える。

 

92分、佐藤亮のパスが樺山諒乃介に合わず、深澤佑太に回収されてしまうが…ここはすぐに平松宗がファールで止める。

ファールではあったが、最前線での守備対応が上手い平松らしい気の利いたプレー。

笛が鳴った後にボールを蹴ったとして、遅延行為で細貝萌にイエローカードが出されるが…これも不要なカードか。

細貝は大ベテランであるが…昔から現在までこういったカードは多い印象。

大ベテランだけに、ミスからピンチを招きかけたというところで…カードを受けてでも時間を作ることに意味があると考えたか?(考えすぎか?)

 

93分には愛媛の最後の猛攻を受けるが、ここは菊地健太が身体を張って素晴らしいスライディングでのシュートブロックを見せる。

4点取って長い長いトンネルの出口が見えた感があるが、失点してケチを付けたくないところだろう。

こうして最後まで集中を切らさずにクリーンシートで試合を終えることとなった。

ピックアップポイント

いったいどうしたのか?

苦しみ続けている今シーズンだが、まるで違うチームかのように素晴らしい試合を見せてくれた。

スタメンの顔触れは前節と変わっていないが、やっているサッカーは大きく変わったと言えるだろう。

とは言っても…どちらかと言うと戦術うんぬんよりも精神的なところな気もするが…。

 

当然これまでも選手たちは必死でプレーしているわけだが、やはり精神的な部分の影響はあると言える。

こういったチーム状況だけに、プレーが消極的になり負のスパイラルに落ちていくのである。

ところがこの試合は前への矢印が攻守ともに見え、運動量も多く、球際などのもう1歩も出ていたと言える。

(数字としても「シュート数 14本」という数字に表れている)

精神論で片付けてはいけないだろうが、気持ちの部分と言いたくなるほどに全員に気合いが見えた試合であった。

 

いったいこの1週間で何があったのか…という感じだが、真っ先に考えられるのは新加入選手の存在。

3人が加入したことで、チームに新たな風をもたらしてくれたことは事実だろう。

川本梨誉が加入した際にも少し浮上の兆しが見え、停滞しているチームの雰囲気を変える…換気の効果はあると思われる。

川本もそうだが、この時期に新加入となる選手は当然並々ならぬ決意があるわけで…そういったハングリー精神がチームに好影響をもたらせたという部分はあるだろう。

 

あとは希望的観測も込めて、時間がかかったものの武藤監督の色が浸透してきたとも思いたい。

大槻監督のやり方をガラッといきなり変えるのにはリスクが伴ったのも事実であり、時間をかけて変えてきた成果が出てきたのかもしれない。

(ガラッと変えないと何も変わらないのも事実だが、急に違うことやって完全に崩壊する例もある)

 

個人的には細貝萌の存在も気になるところ。

今シーズン初出場となったが、ベンチ入りしたのはこれで3試合目か?

秋田戦、山形戦と2試合続けてベンチ入りし、どちらも勝てなかったものの引き分け。

つまり細貝がメンバー入りした試合は負けていないのである。

カップ戦を見てもルヴァン杯で1勝(柏に負けた時はメンバー外)、天皇杯ではPK負け。

こちらも90分では負けていないのである。

もちろん「細貝を起用すれば勝てる!」なんて事を言うつもりは無いし、そう単純なことではないが…苦しいチーム状況の中に必要なのは大ベテランの経験値、というのも事実ではないだろうか?

大ベテランと言えば、4得点かつクリーンシートという数字上では完璧な試合ながら…試合後には櫛引政敏が全員を集めて何か強い口調で言っていたのも印象的。

この試合ももちろん大事だが、もっと大事なのはここから勝っていくこと。

大勝に浮かれず、引き締め直したというのも大ベテランの重要な力だろう。

MOM

この試合のMOMは川本梨誉としたい。

今日の試合は本当に効いていた。

数字として残した結果は無いものの、攻守のどちらでも全開でパーフェクトな仕事をしてくれたと思う。

 

次いで佐藤亮は触れないわけにいかないだろう。

どちらかと言えば技巧派ながら、2得点は泥臭く奪い取り、90分を通して気迫を見せ続けてくれたと言える。

序盤から運動量も多かったが、最後は更にWBで起用されるというスタミナに厳しい形ながら、最後まで走り切ったのも印象的であった。

 

キレッキレだった川上エドオジョン智慧、前線で起点になり続けた佐川洸介、他にも素晴らしいプレーが多くまさに全員が頑張った試合だったと言える。

しかし個人的に最も印象に残ったポイントに触れて終わりにしたい。

それは風間宏希のプレーである。

この試合も抜群に良かった…とは言えないものの、ダイレクトやワンタッチを織り交ぜ攻撃にリズムを作った。

また試合展開で何回か触れたように、何と言ってもこの試合はプレーの選択肢が前向きだったのが印象的である。

思わず唸るようなエグいパスを通せるのが風間であり、今シーズンは全くその片鱗が見られなかったことがチームの低迷に繋がっていた印象だった。

得点が取れていなかったわけだが…何せFWまでボールが行かなかったわけで…。

特に大槻監督の際には戦術面から、求められるタスクやプレーが守備に重かった…という足かせはあったのは事実。

セーフティ第一で後ろや横へのパスが多かった…というのはあるだろうが、やはりボランチから良い縦パスが入らないと攻撃は作れない。

そんな当たり前のことが改めてよくわかった試合と言える。

次節以降も風間から前に良いパスが供給され、天笠泰輝も高い位置でプレーできるようにすることが大切になるだろう。

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