※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。
今シーズンより大きく大会形式が変わったことで、Jリーグ杯…通称ルヴァンカップにも出場することとなりました。
1stラウンド1回戦はJ3所属のSC相模原を相手に…本来であればアウェー戦となるのですが、相模原のスタジアムの都合上ホーム開催となります。
大会ルールではアウェーのところ、ホームでの開催ができるという利点を活かせるか?
また週中のカップ戦、週末には再びリーグ戦が行われるという日程上ある程度のターンオーバーが予想されます。
選手選考を含めて、まだ見ぬ選手がどういったプレーをしてくれるのかと注目の1戦となりそうです。
Contents
スタメン・フォーメーション
ザスパ群馬
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 42 | 石井僚 |
DF | 2 | 城和隼颯 |
24 | 酒井崇一 | |
29 | 田頭亮太 | |
50 | 菊地健太 | |
MF | 17 | 山中惇希 |
27 | 藤村怜 | |
33 | 細貝萌 | |
41 | 永長鷹虎 | |
FW | 9 | 北川柊斗 |
23 | 平松宗 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 13 | 近藤壱成 |
DF | 25 | 中野力瑠 |
MF | 3 | 大畑隆也 |
6 | 天笠泰輝 | |
35 | 玉城大志 | |
7 | 和田昌士 | |
FW | 10 | 佐藤亮 |
30 | 小野関虎之介 | |
40 | 佐川洸介 |
群馬は前のリーグ戦から実に9枚を変更。
CB2枚以外を変更しており、ベンチを見ても半分程度はフレッシュな顔ぶれとなった。
注目したいのはこれまでベンチ入りしつつも出番が無かった藤村怜。
中塩大貴が君臨するキーポジションに加われるか、菊地健太といったところか。
また短い時間で良いプレーを見せていた永長鷹虎がスタートからというのも見どころになりそうな予感。
ベンチに目を移すと、出番はない可能性が高いがルーキーの中野力瑠。
若手の玉城大志、小野関虎之介といった辺りのプレーは見てみたい。
ベンチと言えば船橋勇真がこの試合も外れており、開幕戦後のどこかで怪我をしたか?
また齊藤聖七や川上エドオジョン智慧辺りも怪我の可能性が高い…。
SC相模原
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 21 | 竹重安希彦 |
DF | 3 | 水口湧斗 |
7 | 金城ジャスティン俊樹 | |
8 | 橋本陸 | |
25 | 田中陸 | |
MF | 6 | 徳永裕大 |
17 | 伊藤恵亮 | |
20 | 若林龍 | |
40 | 長谷川雄志 | |
FW | 13 | 吉武莉央 |
96 | ブルーノ サントス |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 23 | 川島康暉 |
DF | 93 | パブロ ヒアン |
24 | 牧山晃政 | |
MF | 28 | ファブリシオ バイアーノ |
47 | 岩上祐三 | |
FW | 22 | 福井和樹 |
66 | 栗原イブラヒム ジュニア |
対する相模原だが…申し訳ないがJ3所属ということもあり…あまりわからないというのが正直なところ。
しかし開幕からの2戦のメンバーと見比べると、恐らくこの試合はターンオーバーでサブ主体という形になっている。
群馬サポという立場から見ると、リーグの2試合でベンチ外だった金城ジャスティン俊樹がスタメンに入っていることが喜ばしいが…まさかのCB予想。
確かに守備は悪くないしフィード能力は高いし、身長もCBとしては大きくは無いものの小さくも無い。
もしかしたらジャスにとってこのポジションはフィットするかも?なんて思ったりもする。
そして岩上祐三は主力として活躍していることもあり、この試合はベンチからのスタートとなる。
他には高木彰人が移籍したばかりだが、残念ながらこの試合もベンチ外ということに。
ちなみに戸田和幸監督もザスパ在籍歴があり、逆に今の群馬の選手も古巣が相模原という選手が多いのが面白い。
試合経過
【0~15分】ファーストチャンス?幸先よく先制
前半は群馬のキックオフでスタート。
並びは予想通りとなり、群馬ボールということもあり最初から後ろは3枚で並ぶ。
そのためいつも通りの可変システムとなり、キーポジションである左サイドバックの菊地健太、右サイドバックの田頭亮太の若手2人がどんなプレーを見せてくれるか楽しみなところ。
まずは開始早々の1分、徳永裕大からのボールを受けたブルーノ サントスがドリブルで仕掛けシュートまで持ち込むも枠の外に。
9分には左サイドに開いて受けた吉武莉央から中央に入れたボールを、徳永か?アウトサイドでダイレクトで縦に送り込むも合わず。
合わなかったがアイディアを感じる素晴らしいプレーであった。
序盤はこのように相模原がペースを掴んだかに見えたが、12分に群馬がゲームを動かす。
山中惇希の縦への突破から逆サイドの永長鷹虎にサイドチェンジを送り、永長がコーナーキックを獲得。
このコーナーは跳ね返されるが、しっかりと回収し山中から再び右サイドの永長に長いボールが送られる。
内側に大きく持ち出して左足でクロスを送り込むと、これを平松宗が頭で合わせるが…惜しくもポスト直撃。
しかしこぼれ球を酒井崇一が回収すると、冷静に後方の北川柊斗に落とし北川の弾丸シュートが炸裂し先制に成功。
まずはコーナー獲得に繋がった、山中の仕掛けとサイドチェンジが見事。
そして永長の精度の高いクロスに、難しいヘディングをポストではあったが枠に飛ばした平松。
こぼれ球をしっかりと詰めており、慌てて打たずに冷静に落とすことを選択した酒井。
キーパーの顔の横、という素晴らしいコースを威力あるシュートで打ち抜いた北川と…まさに完璧なゴールであった。
【15~30分】先制から重心が重く…
こうして珍しく?早い時間帯に先制したこともあってか、群馬の重心がやや後ろに。
そのためか田頭亮太はそれほど前に上がって行かず…という印象がある。
また永長鷹虎が大外に開き、田頭は内側のポジションを取るのが今日の形。
ただ田頭の位置はシャドーというには低く、細貝萌をワンアンカーにしたインサイドハーフの右側と言ったところか?
これが今日の策通りなのか、先制したから低めなのか…というのが気になるところ。
20分、左サイド橋本陸の縦パスに抜け出したブルーノ サントスが左足を振り抜くが、これは枠の外に。
24分には相模原がパスワークでペナルティエリア内まで入り込むも、群馬のDF陣が集中して守りきる。
リードしていることもあり、狙い通りのサッカーなのだろうが…やや重心が後ろに重いのが気になるところ。
粘って守っているが、相模原のパスワークはなかなか面白い。
26分、左サイドで平松宗がボールを受けるとしっかりと起点になり、外を回った山中惇希を使う。
左サイド裏に抜け出した山中は、ゴール前が永長鷹虎1枚だったもののピンポイント目掛けてクロスを供給。
しかしこのクロスはブロックされてコーナーキックに。
このコーナーはトリックプレーを選択。
ペナルティエリア外の田頭亮太を使い、細貝萌に落とすとゴール前にクロスを供給。
この細貝のクロスはわずかに城和隼颯に合わずに抜けてしまったが、これはなかなか面白いプレーだった。
今日は群馬らしい強風が吹き荒れており、いつも通りホームゴール裏側からアウェーゴール裏…言い換えると前半は群馬が風上となっている。
それもあり、細貝のキックはやや予想よりも伸びた…と言えるかもしれない。
【30~45分】PK献上から同点に
30分、距離はやや遠いものの右サイドで相模原にフリーキックを与えてしまう。
中央のブルーノ サントス目掛けて放り込まれたボールは、群馬も3人がかりで対応し競り勝つことに成功。
しかし下がりながらのクリアということもあり距離が出ず、こぼれ球を藤村怜がクリアしようとしたところ…先に伊藤恵亮が触って接触。
藤村がボールを蹴ろうとした足で伊藤を蹴ってしまう形となり、これがファールの判定になってPKとなってしまう。
藤村としては完全に死角から伊藤が飛び出してきた形であり、恐らくは蹴る直前まで気付かなかっただろう。
コーチングで防げた…とも思えず、まぁ仕方ないところ。
そして31分、このPKをブルーノ サントスが冷静に沈めて同点に追いつかれてしまう。
35分には高い位置を取る田頭亮太の裏に良いロングパスを通されるも、田頭が身体の強さを見せゴールキックに。
ノーファールで弾き飛ばしたのはもちろんだが、万が一を考えしっかりとペナルティエリアの外の内に身体を当てているのもポイント。
ここまで田頭は守備面は悪くないので、いかに攻撃面で違いを見せられるかがアピールポイントとなるだろう。
このゴールキックだったが、いつも通り短く始めたものの…酒井崇一から田頭へのパスが橋本陸に完全に狙われていた。
奪われたボールはブルーノ サントスに繋がり、DFを揺さぶってコースを作り左足を振り抜くも枠の外に外れてくれる。
正直言ってブルーノ サントスの決定力がもう少し高かったら…既に逆転されたであろうシーンがチラホラと…。
【45~60分】お互いにチャンスを活かせず
後半は相模原のキックオフでスタート。
両チームともにハーフタイムでのメンバー交代は無くリスタートとなった。
48分、左サイドで橋本陸がクロスをゴール前に放り込むと、ブルーノ サントスと城和隼颯が競り合うがどちらも触れず。
逆サイドまで抜けると若林龍が折り返し、伊藤恵亮がシュートするもミートせずにボールは力なくキーパーに。
サントスと競り合っていたこと、風が物凄く強いこと…という2つの要素はあるものの、城和は以前からボールの落下点の読みが怪しいのがウィークポイント。
49分には藤村怜が中盤で水口湧斗にボールを奪われると、徳永裕大へと繋がれる。
そのまま徳永がミドルシュートを狙ってくるが、これは枠を外れて助かる形に。
試合を通してフジレンはこういった形でのボールロストが目立った印象か…。
53分、左サイドで山中惇希がボールを持つと更に菊地健太に広げる。
菊地から内側の藤村怜に送ると、山中に引っ張られていたこともありフリー気味でフジレンがゴール前にクロスを送る。
このクロスに中央で平松宗が飛び込むが、頭には当てたもののそのまま後ろに…。
そしてその奥に飛び込んだ北川柊斗は触れず…大きなチャンスを逃してしまう。
平松がミートするにはやや高かったが…平松が触っていなければ北川でドンピシャだったように見えるだけに…惜しかった。
55分、同点ということもあってか…大槻監督としては珍しい時間帯に、これまた珍しい3枚代え。
北川柊斗に代えて和田昌士、細貝萌に代えて天笠泰輝、平松宗に代えて佐川洸介を投入する。
【60~75分】珍しく?早い時間から交代カードを使う
61分、左からのコーナーキックを得ると藤村怜はショートを選択。
リターンを受けファーサイドにクロスを送り込むと、永長鷹虎がボレーで合わせるもキーパーがしっかりとセーブ。
少し目先を変えたセットプレーであり、藤村もやっと自分の持ち味を見せられてきた印象か。
66分にはフリーキック、コーナーキックと立て続けにチャンスを作るものの…得点は奪えず。
50分という早い時間帯での3枚代えを考えると、やはり90分でしっかりと勝ち切ろうというメッセージと思われるだけに焦りも生まれてくるか?
69分には左サイドで山中惇希が仕掛けるも、ここは引っ掛かってしまう。
これを短く繋いだ相模原だったが、トラップが長くなったところに藤村怜が飛び込み接触し倒れるがノーファールの判定。
大きく蹴りだされボールは最終的に石井僚まで行くが、フジレンが立てないこともありプレーが中断。
リプレイ映像を見る限りではPKが妥当と言えるが、残念ながら取ってもらえず。
群馬…だけに限らないかもしれないが、ここまで3試合続けて審判がゲームをコントロールできておらず、荒いプレーも多くなり怪我人が心配と言ったところか。
71分には相模原も動き、伊藤恵亮に代えて福井和樹、徳永裕大に代えて岩上祐三を投入。
直後の73分には群馬が2度目の交代に動き、田頭亮太に代えて大畑隆也を投入する。
本当に今日は早い交代カードの切り方と言えるが…リーグ戦とカップ戦の違いというのもあるだろうか?
【75~90分】お互いに決め手に欠き延長へ
80分、天笠泰輝からのパスがややズレたこともあり藤村怜がボールを奪われたところからカウンターを浴びる。
ブルーノ サントスに当てると、そこから左に広げクロスでゴール前まで迫られるも…ここは城和隼颯が頭で当ててコーナーに逃げる。
この試合ブルーノ サントスがしっかりと起点になっている印象がある中、もう1枚の吉武莉央との距離感が遠すぎる印象も。
サントスが1トップ気味になり吉武が自由に動いてボールを引き出すスタイルとは思うが、やや孤立気味な印象を受ける。
84分、右サイドの深い位置まで若林龍と福井和樹で入るが、ここは一度福井が後方の長谷川雄志に下げる。
長谷川から一気に左サイドに展開すると、橋本陸が頭で折り返しブルーノ サントスが丁寧に後方に落とす。
これを吉武莉央がダイレクトで狙っていくも、わずかに枠を外れる。
丁寧に作られた素晴らしい攻撃だったが、この試合を通じてやはり相模原の決定力不足に救われていると言えるだろう。
ちなみにこの攻撃の起点も藤村怜がトラップ際を奪われたところ…というのが気になるポイント。
86分、群馬が最後の交代を使い、永長鷹虎に代えて佐藤亮を投入する。
大きなチャンスシーンとなったのは先制点のクロスくらいであったため、鷹虎の名前があまり出てこなかったと思うが…ボールを持った時の期待感は凄かった。
後半開始の時間帯こそ消えていたものの中盤からは戻ってきており、やはり自ら仕掛けられる選手がいると違うなと思わせる展開であった。
ややボールを持ち過ぎる印象もあるが、その辺りは加入直後ということも関係あるだろう。
こうして交代カードを積極的に使い勝ちに行った群馬だったが、1点が遠く試合は延長戦にもつれ込むことになる。
【90~105分】佐藤が違いを見せる
延長前半は群馬のキックオフでスタート。
再びエンドを入れ替えて、群馬が風上側となる。
またこの延長が始まる前の交代は両チームともなくリスタートとなった。
右サイドが大畑隆也と佐藤亮のコンビになってからは、どうやら大畑が外、佐藤が内側でポジションを取っている様子。
108分、佐藤亮が大きくサイドチェンジで素晴らしいボールを左サイドに送ると、山中惇希が縦に勝負してからクロスを送り込む。
佐川洸介が頭で合わせるも、やや体制が厳しかったか…このシュートは威力なくキーパーが収めることに。
110分、相模原のビルドアップだったが藤村怜が足を延ばしてインターセプト。
このボールを和田昌士がダイレクトで佐川洸介に落とすと、佐川は少しドリブルで運んでから右サイドに展開する。
佐藤亮がやや左に持ち出してからコースを狙った低いシュートを放つと、これはキーパーがセーブするもこぼれ球を和田が押し込んで再びリードを広げることに成功。
解説の太田宏介さんの言う通りだが、佐藤に対応した田中陸が左足を切らなかったのが痛い。
そこまでスカウティングしているのかは不明だが…リーグ戦でひたすらに右足を見せた佐藤の成果が活きたと言えるだろうか?
ちなみにこのゴールに対して相模原ベンチからオフサイドの抗議があり、スタッフ2名にカードが出されることに。
真横の映像では無いものの…リプレイを見ると和田は水口湧斗よりも後ろに見え、恐らくオンサイドだっただろう。
しかし相模原側からすればオフサイドをアピールしたくなるシーンである。
再び群馬がリードを広げたということもあり、いつも通りにコンパクトで硬い守備ブロックを構築。
相模原も攻めあぐねる形で残り10分が経過することになった。
【105~120分】最後まで緩めず
延長後半は相模原のキックオフでスタート。
再開前に両チームともに交代カードを使い、群馬は藤村怜に代えて玉城大志を投入。
相模原は吉武莉央に代えて栗原イブラヒム ジュニアを投入。
群馬は6枚目のカードとなるが、延長戦では+1が可能ということでルールに乗っ取った交代となる。
得点を取るしかない相模原…ということで105分には岩上祐三が、107分にはブルーノ サントスが遠目から狙っていくも枠の外に。
しかし110分、群馬が2本続けたコーナーキックから得点差を広げることに成功する。
佐藤亮のキックを中央ややニアで和田昌士が頭で合わせて追加点。
(全員がでは無いが)ゾーンで守った相模原だけに和田にはマークがついておらず、選手と選手の間の守りにくいところに良いボールが入った…ということになるか。
点差が開いたこともあり、相模原がリスタート前に交代カードを切る。
若林龍に代えてファブリシオ バイアーノを投入。
アディショナルタイムとなる122分には相模原が猛攻を見せ、上手く左右に揺さぶってから左サイドの深い位置からクロスを送り込む。
これをブルーノ サントスが頭で合わせるが…このヘディングは浮いてしまう。
やや際どいコースとなったこともあり、石井僚はキャッチを選択せずに安全策で後ろに弾いてコーナーに逃げる。
このコーナーキックを佐川洸介が跳ね返すと、このボールを佐藤亮が回収。
時間帯と点差を考えるとこのまま前に蹴りだしても良かったのだろうが…群馬の選手は誰も緩めることなく猛ダッシュで佐藤を追い越していく。
佐藤もドリブルで運び、右サイド裏に流れた天笠泰輝を囮に…逆の左サイドの和田昌士を選択。
やや短くなってしまったものの、戻りながら対応したファブリシオ バイアーノがコントロールをミス。
和田が回収しすぐに横を上がる佐川洸介にパスを送ると、佐川が冷静にキーパーとの1対1を沈めて3点差に広げる。
ちなみに佐藤からのパスは福井和樹が最終ラインなので、和田は間違いなくオンサイド。
和田からのパスは際どいが…バイアーノよりも佐川の方が後ろでオンサイドのように見える。
こうして延長戦までもつれ込んだ接戦となったが、なんとかJ2の意地を見せることに成功し2回戦に進むことに。
余談ではあるがJ2とJ3でカテゴリーが違い、当然J2の方が上なのは間違いないが…実況の「格下の相模原」「格下」「格下」と繰り返される発言は気になったもの。
J2とJ3なので決して間違ってはいないのだが…もう少しリスペクトを持った言い方が無いのだろうかと思ったりもする。
ピックアップポイント
ニューヒーローはいたのか?
やはりカップ戦ということもあり、最大のポイントはここになるだろう。
ターンオーバーを採用し、これまでチャンスを得られていなかった選手も多く出場したことで…チームにとっても新たな起爆剤を期待したいところ。
結論から言ってしまうと、新たなスターと言える選手は出てこず…リーグ戦の主力で出ている選手はやはりスタメンに選ばれるだけの違いを持っていると思わされる結果に。
この試合で大きな違いを見せたのは永長鷹虎だが、彼もリーグ戦では出場は少ないとは言え2戦ともベンチ入り。
2得点1アシストの和田昌士も、リーグで2試合ともベンチに入っている。
そういう意味では彼らは主力組と言って良いだろう。
期待していた田頭亮太は守備面では次第点以上だった印象だが、攻撃参加で物足りなさを感じる形に。
難しい役割となるポジションではあるが、やはり点が欲しくて途中から大畑隆也を投入した…と見えてしまう。
逆サイドの菊地健太は可もなく不可もなく、無難にしっかりと自分のタスクをこなしたと言えるか。
また注目ポイントだったボランチも、風間宏希と天笠泰輝の牙城を崩すのは難しそうか…というのが率直な印象。
藤村怜はキックの精度で持ち味を見せたものの、ボールロストが目立った。
結局的にこの試合で大きくアピールしたと言える選手はいなかったが、まだまだシーズンも序盤である。
シーズンの頭から最後までメンバーが変わらない…なんてチームは無いので、しっかりとアピールして良い競争をしてほしいところ。
ルヴァンカップの次戦はJ1の柏レイソルとなるため、どういったメンバーになるかはわからないが…少なくとも天皇杯もある。
是非ともニューヒーローの登場に期待したい。
MOM
この試合のMOMは永長鷹虎としたい。
試合展開内でも書いたが、ボールを持てば何かしてくれる期待感が溢れる試合であった。
このチームにはリーグでスタメンが多い佐藤亮、杉本竜士に永長と山中惇希が主なサイドアタッカー。
その中で最もテクニカルなタイプなのが鷹虎だろう。
技術に自信があるからか、やや球離れが悪い印象もあるが…この辺りは時間経過で周囲との連携が上がることで解決する予感も。
開幕戦の佐藤亮で触れたが、やはり縦にも中にも仕掛けられるのは大きい。
杉本がやや苦しんでいる印象もあるので、佐藤と鷹虎を両サイドに並べることはできないだろうか?
サイドが変わると全然景色が変わるので…片側しかできない選手もいるが、左サイドはできるのだろうか?
次点では和田昌士か。
2得点という結果を出したことで、このままリーグ戦でもノッていけることに期待したい。
戦術を考えると髙澤優也を頂点に、左に和田、右に佐藤となるのが理想と思われるだけに、彼の今後の活躍は期待がかかる。
最後に触れたいのが石井僚。
正直言って相模原のシュートが枠に飛ばず、失点もPKだったためセービングの技術については評価できないところ。
しかし足元は悪くないところを見せ、キックの精度もなかなかのもの。
そして向かい風に負けないキックの質は素晴らしかった。
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