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【2022 天皇杯 3回戦】浦和レッズ 対 ザスパクサツ群馬【プチレビュー】

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※ザスパクサツ群馬ファンによる、ザスパクサツ群馬贔屓のマッチレビューです。

リーグ戦に挟まる形で、水曜開催となった天皇杯の3回戦。

2回戦ではモンテディオ山形に勝利し、ついに3回戦からはJ1組が登場となります。

しかも今回の相手は…今シーズン苦しんでいるとは言えど前回王者の浦和レッズ。

リーグ戦もある中で、格上相手にどういったメンバーを選ぶのか…というのも注目になるでしょう。

いつものメンバーで行くのか、いわゆる天皇杯組に改めてチャンスを与えるのか?

※この試合は観戦せずハイライト視聴のみのため、いつもとは違いプチレビューとなります。

スタメン・フォーメーション

浦和レッズ

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 1 西川周作
DF 4 岩波拓也
24 宮本優太
28 アレクサンダー ショルツ
44 大畑歩夢
MF 3 伊藤敦樹
14 関根貴大
19 岩尾憲
21 大久保智明
FW 15 明本考浩
33 江坂任

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 16 牲川歩見
DF 6 馬渡和彰
20 知念哲矢
MF 10 ダヴィド モーベルグ
22 柴戸海
27 松崎快
FW 11 松尾佑介

 

天皇杯ということもあり、控え中心のメンバーでくるかと思いきや…これはほぼベストメンバーなのでは?

前回王者ということでしっかりと勝ちにきたということになるだろうか。

注目はもちろん江坂任となり、群馬時代から比べて成長した姿を見せてほしいところだが…恩返し弾は避けたいところ。

また牲川歩見もベンチではあるものの、メンバー入りとなっている。

ザスパクサツ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 櫛引政敏
DF 2 城和隼颯
4 川上優樹
19 岡本一真
22 高橋勇利也
MF 10 田中稔也
16 奥村晃司
27 奥村晃司
38 天笠泰輝
FW 23 平松宗
  39 高木彰人

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 44 山田晃士
DF 32 渡辺広大
MF 14 白石智之
15 風間宏希
17 山中惇希
FW 11 深堀隼平
30 山根永遠

 

群馬は基本的には前回の天皇杯のメンバーが主体…という言い方になるだろうか?

リーグ戦からは櫛引政敏、城和隼颯がスタメン入りし、レギュラーメンバーという意味では田中稔也と天笠泰輝、平松宗が入る形に。

コンディション不良とされていた渡辺広大は前リーグ戦に続いてベンチ入りし、代わって藤井悠太が外れた形に。

注目していたのは白石智之だが、こちらはベンチスタート。

更には光永祐也はベンチ外ということで…まだ怪我の影響が…ということになるだろうか?

試合経過

前半

※天皇杯はDAZNによる放送が無く、観戦することができなかったのでハイライト映像部分のみレビューします。

まずは前半18分、久保田和音から右サイドの岡本一真に広げると少しドリブルで縦へ進める。

再び久保田に戻し、動き出した平松宗へ向けてクロスを送るが…これがわずかに頭の上を超える形に。

平松がドフリーなのは付いていたアレクサンダー ショルツがオフサイドトラップをかけているので良いとして…クロスを上げた久保田へのプレッシャーが無いのが気になるところ。

浦和はリーグ戦で苦しんでいるようだが、こういった部分からもなんとなくわかるような気がする。

 

35分、関根貴大の横パスを良い出足で天笠泰輝がインターセプト。

すぐ横の平松宗に預けると、キープして時間を作りフォローに入った田中稔也へ。

稔也がサイドに流れて受けたことで、その後ろからオーバーラップしようとしていた岡本一真は走るコースを変えインナーラップに。

インナーラップで裏に抜け出した岡本に合わせ稔也からスルーパスが出ると、岡本はワンタッチで前に持ち出してグラウンダーの優しいクロスを中央に送る。

このクロスは中央の平松高木彰人を抜け、ファーを駆け上がっていた天笠泰輝がトラップするも宮本優太に倒されてしまう。

しかしこのこぼれ球を高木が反転しながら右足を振り抜きゴールへ叩き込んで先制に成功。

本人に聞いてみないとわからないが…恐らく岡本のクロスは速度や位置から平松に送ったものだったと思われる。

しかし平松に対しては少しだけプラス過ぎたことでファーに抜けた…ように見える。

天笠はインターセプトから素晴らしいオーバーラップで、よくファーに入り込んだ。

そして天笠に対しては…宮本はファールかな?

レフェリーはアドバンテージを取ったのか、ノーファールのジャッジだったのかはわからないが…プレーオンをかけていたならナイスジャッジと言える。

またショルツ天笠が倒れた際のハンドをアピールしているが…あれは取るのは難しいだろう。

ルール…と言うより心情的な意見になるが、ハンドの判断をするならばロールバックしてその前の宮本のファールでPKというのが妥当になりそうである。

高木はストライカーらしい見事なゴールと言え、天皇杯男になりつつあるが…このままリーグ戦でも勢いに乗ってほしいところ。

 

42分、群馬左サイドからクロスが上がり、これは川上優樹が頭に当てるもクリアはしきれず逆サイドへ。

これを関根貴大が回収すると1対1の勝負に行くと見せかけ、少し下りたところで待っていた江坂任へ。

江坂の左足はミートせず、ブロックに入った川上に当たり、その奥で平松宗に当たりコーナーキックへ。

 

続く43分、このコーナーキックはファーで競り合ったことでボールは逆サイドに。

これを再び関根貴大が回収すると、後ろから入ってくる岩尾憲に落としミドルシュート。

このシュートに奥村晃司が飛び込んだことが影響したか、クロスバーをわずかに超えてくれて助かる形になった。

前半はしっかりと耐えてワンチャンスをものにした形で、リードしてハーフタイムを迎えることに。

後半

49分、浦和が後方からビルドアップで群馬の左サイドへ展開。

後半は関根貴大がこちらのサイドに移ったようであり、対面した高橋勇利也を交わしてクロスを供給。

このクロスは戻りながら城和隼颯が足に当ててコーナーに逃げようとするも…これがポストに直撃。

危うくオウンゴールとなる危ないシーンだった。

このこぼれ球を奥村晃司が回収し、天笠泰輝高橋と繋ぐが…高橋がトラップしたのを見て一気に宮本優太が距離を詰めてパスをブロック。

これがタッチラインを割ったように見えたが…判定はインプレーとなり、そのまま一気に縦に抜けだす。

ニアの関根に送り、更に中央の岩尾憲に落としミドルシュートを放つが…明本考浩か?に直撃。

こぼれ球も拾われてクロスを上げられてしまうが、これは誰にも合わずにファーまで抜けて天笠が回収する。

相手が関根ということは考慮するべきだが…高橋が簡単に抜かれたのはちょっと頂けない。

その後も宮本に一気に距離を詰められたところや、アウトプレーと判断してプレーが止まったところなど…反省すべきプレーが続いてしまった。

とは言え高橋はまだまだ若手ということで、J1浦和との経験をもとにこれから成長してくれるだろう。

やはり公式戦に出場するということが大事である。

 

続く51分、浦和の最終ライン(岩波拓也か?)から一気にロングボールが前線に送られる。

抜け出した明本考浩がワンタッチで左サイドへ送り、受けた大久保智明はカットイン。

そして斜めの動きで縦に抜け出した伊藤敦樹に送ると、伊藤はヒールで落とす。

これをワンツーの形でペナ内に入り込んだ大久保がシュートを放つが、これはクロスバーに直撃し跳ね返る。

さすがはJ1!と言うような見事なプレーだったが、クロスバーということで運はまだまだ群馬を味方しているようだ。

大久保のカットインは見事ではあったが、付いていた岡本一真は縦パス後にボールウォッチャーになり大久保をフリーにしてしまっている。

また中央にいた江坂任伊藤とプレーが被ってしまったが、江坂に対しても奥村晃司が見失っているのが気になるところ。

まぁ奥村大久保がカットインしてそのままシュートにいくことを考えると、江坂には付いていけない…付いていかずにスペースを埋めるので正解とも言えるか。

対応が難しく、浦和の連携を褒めるべきではあるが…非常に危ないシーンを運も味方に乗り越えた形となった。

 

62分には群馬が先に動く形で、天笠泰輝に代えて山根永遠平松宗に代えて深堀隼平を投入。

この交代は役割的な変更は無いと思われ、連戦ということで疲労や運動量の低下、更には週末のリーグ戦などを考えた交代となりそう。

65分には浦和も動き、関根貴大に代えて松尾佑介を投入する。

71分に再び群馬が2枚代えを行い、高木彰人に代えて白石智之を、田中稔也に代えて風間宏希を投入する。

どうやら白石はいつものサイドハーフではなく、高木がいた最前線、2トップの一角にそのまま入ったようである。

78分には浦和も2枚代えとなり、宮本優太に代えて松崎快大畑歩夢に代えて馬渡和彰を投入。

どちらも流れを自分たちに引き寄せるべく、交代カードを使った形と言えるだろうか。

 

79分、松崎快のファールで得たフリーキック。

奥村晃司山根永遠がキッカーとしてボールに行くが…奥村が意表を突く形でボールをチョンと触って山根に送る。

山根がこれを右足ワンタッチで中に切り込みミドルシュート。

キーパーの手前でワンバウンドさせる良いボールだったが、弾くことなく難なくキャッチしてみせたのはさすが西川周作と言える。

その手前で高橋勇利也が飛び込んでおり、触れなかったものの…少しでも触れてコースを変えていればゴールに吸い込まれたであろう可能性を感じるプレーだった。

 

91分、群馬が最後の交代を使い、久保田和音に代えて渡辺広大を投入。

広大は最近は最後の守備固めとしての投入が多く、豊富な経験を活かして試合を終わらせる役割となる。

虎の子の1点を守り切るべく、最後は両サイドハーフも下がり6バック状態だったという声もあり…まさに見事プラン通りに勝利をつかみ取ってみせた。

ピックアップポイント

いわゆる天皇杯組

この試合は前回に比べるとメンバーを少し代えたとは言え、控え組の選手が多く起用された試合と言える。

いわゆる天皇杯組…というものだが、前回に続いて結果を残したことは大きいだろう。

前回の2回戦のあとは高木彰人の序列が少し上がったように見えたくらいで…他のメンバーはあまり大きな変化は無かったように思う。

確かに山形はかなりメンバーを落としており、J2レベルだったかと言われると…という部分はあるだろう。

しかし今回はJ1の浦和でありほぼベストメンバーと言え、ここで結果を出した選手たちにとっては大きな自信になったと思われる。

是非ともリーグ戦でも起用してほしいところだが…果たしてどうなるだろうか?

 

現状リーグに絡めていない選手…両サイドバックの岡本一真高橋勇利也と、ボランチで出場した久保田和音

ハイライトと現地観戦した方の話しかわからないが…この3人はかなり良い仕事をしていたようである。

更には途中出場となった白石智之もFWで起用されたものの、持ち味である縦への推進力を見せつけてくれたとのこと。

この4人がリーグ戦にも絡んでくれば、リーグ戦も上向くのではないかと思ったりするが…。

 

もちろんこの試合は浦和がボールをポゼッションするという、今期の群馬にとっては得意な展開。

逆にボールを持たされる展開の方が上手くいかないことが多く、単純に強豪相手に勝った天皇杯のメンバーの方が良いのでは?ということではないのだが…。

リーグ戦が上手くいっていないからこそ、結果を出している天皇杯組にもチャンスを与えてほしいところである。

MOM

この試合のMOMは…高木彰人としたい。

90分観戦せずにハイライトのみの観戦であるので、多くは語れないが…ストライカーらしい見事なゴールだった。

毎年天皇杯から一気にブレイクする選手…というのが1人くらい出るものだが、今シーズンは高木になりそうな予感を感じさせてくれている。

リーグ戦でも出番が増えているので、この勢いで一気にFWの競争を激化させて戦力の底上げをはかりたい。

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