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【2022 J2第23節】徳島ヴォルティス 対 ザスパクサツ群馬【レビュー】

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※ザスパクサツ群馬ファンによる、ザスパクサツ群馬贔屓のマッチレビューです。

リーグ戦では6試合勝ちが無いという厳しい状況の中で迎える徳島戦。

徳島もリーグでは9試合勝ちがないという状況だけに、どちらが浮上のきっかけを掴めるか…というゲームになるでしょうか?

リーグでは勝ちが無いものの、週中に行われた天皇杯では浦和レッズを破るという大金星となっているだけに、その勢いをリーグにも持ってこれるか…というのも注目になりそうです。

今回はそんな徳島ヴォルティス戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

徳島ヴォルティス

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 1 ホセ アウレリオ スアレス
DF 6 内田航平
13 新井直人
14 カカ
MF 7 白井永地
10 渡井理己
11 杉森考起
23 玄理吾
36 エウシーニョ
37 浜下瑛
FW 17 一美和成

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 31 長谷川徹
DF 2 田向泰輝
3 石尾崚雅
MF 20 児玉駿斗
27 櫻井辰徳
39 西野太陽
FW 9 ムシャガ バケンガ

 

徳島は前節から1枚のみの変更となり、長谷川雄志に代わって玄理吾が入る。

これにより立ち位置も変更となり、ワンボランチには白井永地が入るようである。

徳島と言えば…やはり前回対戦で良いセーブを見せていたホセ アウレリオ スアレスを中心とした固い守備が特徴のチーム。

そして最前線に入る一美和成が注目のプレーヤーと言えるだろう。

ザスパクサツ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 櫛引政敏
DF 2 城和隼颯
22 高橋勇利也
32 渡辺広大
15 風間宏希
MF 16 久保田和音
25 小島雅也
38 天笠泰輝
FW 10 田中稔也
23 平松宗
39 高木彰人

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 44 山田晃士
DF 4 川上優樹
19 岡本一真
MF 14 白石智之
27 奥村晃司
FW 11 深堀隼平
30 山根永遠

 

群馬は前節から大きくメンバーを入れ替え、天皇杯で結果を出したメンバーが中心の構成となった。

中3日という日程面の心配はあるが、リーグ戦で結果が出ていないこともあり天皇杯の良い流れを持ち込みたいといったところか。

畑尾大翔の怪我具合は公表されていないが、離脱から戻らずに今節は藤井悠太ではなく渡辺広大がスタメン。

藤井は前節途中までは良いプレーを見せていたように見えたが…その後は課題も多く見えたことでメンバー外となったか…。

そして左には高橋勇利也が初スタメンで入る。

ボランチの久保田和音も初スタメンとなり、この辺りは天皇杯の結果を受けての起用と言えそう。

ベンチを見るとこれまで重用されてきた山中惇希、加藤潤也、岩上祐三がメンバー外に。

怪我という心配もあるが…公式SNSでは練習風景に写っており、恐らく怪我ではないだろう。

試合経過

ボールを持つ徳島とカウンター狙いの群馬

前半は徳島のキックオフでスタート。

開始早々の2分、高木彰人のプレスによって苦し紛れに前に出しただけになったボールを城和隼颯が回収。

すぐに縦の位置関係にいた風間宏希に通すと、ここから風間は裏に抜け出した平松宗へグラウンダーのスルーパスを通す。

平松は徳島のCB2枚に挟まれつつもキープして後方に落とし、高木彰人がシュートを狙うも…これは平松の飛び出しがオフサイドの判定。

オフサイドとはなったものの相手のミスから素早いカウンターとなり、風間のスルーパスに平松のポストプレーと、選手の持ち味が出たシーンと言える。

 

8分には一美和成に入れた縦パスに対して、城和隼颯が良い寄せでトラップ際を潰す。

高木彰人がルーズボールを回収すると、久保田和音に預け、そこから左の高橋勇利也に広げる。

左サイド前方の天笠泰輝に預けると、平松宗高木の動き出しに合わせてクロスをファーサイドに。

これを平松がぽっかりと空いたスペースに落とすことに成功するが…ここには誰も入れず。

高木が「自分の頭を超えた」と判断した際に、我慢して残れればフリーでシュートも打てたが…高木がDFを引き連れて下げたからスペースが空いたとも言えるか?

となると田中稔也風間宏希が入り込めれば…と言ったところだが、その前のプレーでの位置関係を考えると稔也が入ってきてほしかったところ。

 

しかし序盤はボールを持つ徳島に対して、しっかりと守備対応しカウンターを狙うスタイルが見て取れる。

群馬が良い試合をするときの戦い方であり、相手にボールを持たせているという展開となっている。

 

13分には渡井理己から2CBの間を通そうというスルーパスが出るが、これは渡辺広大がスライディングでカット。

杉森考起小島雅也を振り切りかけており、通されていれば危なかったシーンと言える。

まだ序盤であり集中力が切れるような時間ではないが、あまり出場時間が与えられていないにも関わらず広大は見事なプレー。

さすがは経験豊富なベテランと言えるだろう。

高木の躍動

21分には最終ラインの城和隼颯から久保田和音に縦パスを付けると、久保田は反転して前を向いて高木彰人へ。

センターライン付近で受けた高木はドリブルで運ぶと、平松宗が斜めの動きでDFラインの裏に抜け出す。

しかしここには出せず…ドリブルで更に運ぼうとするも浜下瑛の良い戻りからのスライディングで奪われてしまう。

平松は良い動き出しを見せたが…高木としては出せなかったか、オフサイドだと判断したか…。

このプレーは残念な結果となったが、ここまで高木が頻繁に中盤に下りてきてはボールを受けるシーンが目立つ。

受けた後は自分で運ぶこともできているし、このシーンでもパスが通せれば大きなチャンスだっただけに…こういったプレーは増やしていきたいところ。

 

22分には、高木彰人小島雅也久保田和音の3人で良いプレスをかけ相手のパスミスを誘発。

これを回収した高木が右サイドを一気にドリブルで突破する。

グラウンダーのクロスは平松宗には合わず、その奥へ入っていた天笠泰輝がシュートを狙うもエウシーニョにブロックされてしまう。

平松に合えば完璧だったし、天笠を使うならもう少し速いクロスがほしいところではあるが…これも高木は良さを出したプレーと言えるだろう。

もう少し、最後の部分をもう少し精度を上げられたら…と言ったところ。

とは言え天皇杯での結果が自信になっているか、ここ最近は高木の躍動が目立つ。

 

この試合では左サイドに寄るシーンや下りて受けるシーンが多く見られ、役割としては加藤潤也と同じと考えて良いだろう。

可変システムを採用していることもあり、攻撃時には3-4-3気味となり頂点に平松宗、右ワイドに田中稔也、左ワイドに高木となるわけだが…高木があれほど下りていってボールを引き出せるとは思わなかった。

ちなみに某所で平松が中央に張り高木KJ含む)が左に流れるから、左が1枚多くなることで左からの攻撃が多い。

右は平松が流れないから1枚少なくなり、右からの攻撃が少ない…という話が出ていたがこれは誤りだろう。

前だけ見ればその通りだが、右は小島雅也が高い位置を取ることで枚数を揃えている。

だから左の高橋勇利也山中惇希含む)はあまり高い位置を取らないわけであり、チームとしてそういう戦術を採用していると言える。

ポスト直撃!運も味方に?

30分、徳島の最終ラインの内田航平から浜下瑛に良い縦パスが入る。

浜下はこれをワンタッチで外を駆け上がるエウシーニョに。

浜下に対して高橋勇利也が出てしまっており、フリーのエウシーニョに対して天笠泰輝が戻るも間に合わずクロスを上げられてしまう。

しかしこのクロスはファーから飛び込んだ杉森考起より先に、風間宏希がスライディングでカット。

一美和成がCBを引っ張って作ったスペースに良いクロスが入ってくるという、非常に危険なプレーだったが…風間が良い戻りを見せて救ってくれたと言える。

風間が少し傷んだことでプレーが止まったこともあり、この時間を利用して高橋天笠が先ほどのプレーを確認しているのも高ポイント。

下がって受けた浜下に対して高橋が付いていくべきだったのか、天笠が戻りながら対応するべきだったのか…この辺りをお互いに話し合って意思の疎通をしておくことが大事である。

 

39分には徳島の最終ライン、カカがパスの出しどころが無かったこともあり自らドリブルで持ち上がる。

左サイドからDFラインの裏に抜け出そうとしている新井直人に対して、良い縦パスを入れるが…これは渡辺広大がコースを読み切りブロック。

しかしこぼれ球は渡井理己に回収され、一美和成にパスを送るとワントラップからシュート。

この一美のシュートはミートせずに枠の外へ。

左ワイドの杉森考起がボールを受けに下がっていたこともあるが、サイドバックの新井が良いランニングでDF裏に飛び込んでくるのは素晴らしい。

群馬のSBにもこういった攻撃参加が欲しい。

ポジション的に対応しにくいものだが、小島雅也がしっかりと付いていたのも素晴らしいところ。

更に広大は今日2本目となる、鋭い読みからの良いインターセプトとなった。

 

43分、白井永地から一気に群馬の左サイド裏へロングボールが入る。

これをエウシーニョが抑えると、ワントラップからすぐにゴール前にクロスを供給。

ファーから杉森考起が飛び込み頭で合わせるが、これはポストを直撃。

こぼれ球も徳島が回収し、白井のミドルシュートは枠の上に。

天皇杯の浦和戦に続いてポストが味方をしてくれるというシーンとなった。

このシーン、なんでエウシーニョがフリーだったのか気になっていたが、リプレイを見返して高橋勇利也一美和成に付いていたことがわかった。

高橋としては大外は天笠泰輝に戻ってほしかったようだが、天笠は恐らく間で受けようとポジションを取っていた玄理吾(か?)に合わせて少し前に上げたのだろう。

結果的にエウシーニョがフリーになり、ボールが出てから高橋が飛び出したのでクロスに間に合わなかった…という形に。

これもプレーが切れてから高橋天笠に対して「外への対応」を訴えているが、天笠がすぐに背を向けてしまったのが気になるところ。

天笠としてはエウシーニョにはサイドバックの高橋が出て対応してほしかったと思われ、この2人はサッカー感の違いというか…プレーの考えの相違が見られる。

しかし高橋はこの試合が初スタメンであり、この辺りの連携面で難が出るのは仕方ない部分。

多くの監督が特に守備の選手のメンバーを固定したがるのは、こういった連携面の不具合が失点に直結するから…と言える。

もうシーズンも折り返しを過ぎたが、ここは練習からしっかりとコミュニケーションを取っていってほしい。

膠着した展開

後半は群馬のキックオフでスタート。

両チームともにハーフタイムでの交代は無しとなった。

 

53分、白井永地から渡井理己へ縦パスが入ると、渡井はこれを外の杉森考起に広げる。

杉森はワントラップから右足で中央にクロスを送ると、これを一美和成が頭で合わせるが櫛引政敏が正面でキャッチ。

クロスを上げた杉森からゴールまでの距離はそれなりにあったが、杉森に対してのプレッシャーがほぼ無いのが気になるところ。

こういった横からのクロスで失点をしている試合が多くあるので、ここは小島雅也にはもう少し距離を詰めてほしい。

 

前半から引き続き、徳島がボールを持ち群馬がカウンターという展開が続くが…試合は徐々に膠着状態に。

しかし先ほどのプレーを筆頭に、杉森渡井がDFラインとボランチの間の良い位置でボールを引き出すシーンが増えている。

ここはDFが前に出るのか、ボランチが下がるのか…マークのズレが出やすい部分なのでしっかりと対応していきたいところとなる。

 

59分、群馬が先に交代カードを切り、高木彰人に代えて白石智之天笠泰輝に代えて山根永遠を投入。

ポジションはそのままとなり、白石はFWでの起用ということに。

久保田の存在感

64分には徳島も動き、杉森考起に代えて児玉駿斗を投入。

66分には早くも群馬が2回目となる交代を使い、平松宗に代えて深堀隼平を投入する。

 

69分、カカから左サイドの浜下瑛にボールが入ると、浜下は少し中にカットイン。

そこからフォローに入った新井直人に出すが、これは完全に狙っていた久保田和音がインターセプト。

久保田はマイボールにしてから、裏に抜け出す深堀隼平に対してタイミングを合わせた見事なパスを送る。

深堀にはカカが対応していたが、ノーファールの範疇で深堀が上手く身体を当て腕を使ってスペースを作り出し左足を振り抜くも…このシュートは枠を外れてしまう。

久保田の読みからのカットも素晴らしかったが…スルーパスも見事の一言。

久保田はやはりサイドよりも中央でプレーした方が活きる。

また深堀も十八番である抜け出しはもちろんだが、その後の身体の使い方でボールを自分のものにしシュートするスペースを作り出した動きは見事。

それだけに最後のシュートが…。

 

73分には左サイドを白石智之がドリブルで抜け出しクロス。

ファーへのクロスは小島雅也が頭で折り返し、風間宏希がミドルシュートを放つも枠の上に。

その直前にも白石の仕掛けからクロスがあったが、白石らしい見事な仕掛けだった。

 

74分には徳島も2回目の交代を使い、浜下瑛に代えて西野太陽一美和成に代えてムシャガ バケンガを投入する。

外からのクロスで失点

76分、相手のミスから深堀隼平がボールを回収しカウンター。

カカを相手に、後ろから2枚が戻ってくるという1対3の形となり深堀は1人で運ぶが…最後はドリブルミスとなりボールはキーパーまで。

するとスアレスからロングスローでセンターライン付近の渡井理己へ。

渡井から西野太陽に広げると、西野はカットインし逆サイドの児玉駿斗へ送る。

児玉西野のカットインに付いていった小島雅也のいたスペースへスルーパスを送るが…これは少し長くなり渡井が完全にキープする頃には小島もマークに戻れる形に。

しかし1つボールを右に持ち出してからのクロスを送られ、これをムシャガ バケンガが頭で合わせて失点。

53分にもあったが…小島のクロッサーへのプレスが甘い…。

と言うか以前から書いているように、小島に限らず今シーズンはクロッサーに対してのプレスが全体的に甘く、チームとしての対応なんじゃないかと思ってしまうレベル。

何度も書いているが、当然プレス強度を上げればドリブルで抜き去られる可能性が高くなるわけで…一長一短となるのは事実であり、抜かれるならクロスを上げさせる方を選ぶというのも対応の1つなのは間違いない。

しかし中央もバケンガに対して城和隼颯が付いていながらやられており、以前の試合でも同様に城和山中惇希が対応出来ずに頭で合わせられて失点というシーンは多くのファンが記憶にあるだろう。

となると、サイドからのクロスは弱いということになるわけで…クロスを上げさせないためにもクロッサーへの強度を上げる必要があると言える。

このシーンとしては…現行のシステムでは小島の走行距離は相当のものになるはずであり、リーグ戦全試合フル出場ということもあり疲労面も考慮はしたいが…。

 

80分、群馬が最後の交代を使い、田中稔也に代えて川上優樹小島雅也に代えて岡本一真を投入。

どうやら川上が右のCBに入り3バックに。

岡本高橋勇利也がWBとなり、その前に右が白石、左に山根と3-4-3の形になるようである。

攻撃時の形のまま…とは言えるが、守備時は元々4枚だったために…上手くやらないと押し込まれて5バックとなってしまうのが気がかり。

両サイドのCBがいかに攻撃参加する形を作れるか、もしくは両WBをいかに高い位置でキープできるかがポイントになるだろう。

 

82分には徳島も交代枠を使い切り、エウシーニョに代えて田向泰輝玄理吾に代えて櫻井辰徳を投入。

85分には左からのクロスと見せかけて山根永遠が直接狙うも枠の外。

86分には高橋勇利也からのクロスに深堀隼平が飛び込むも、これはスアレスが読み切り深堀よりも先にキャッチしてしまう。

92分にはセットプレー4本を含み、櫛引政敏まで前線に送り込んで波状攻撃を見せるも…ゴールを割ることはできずにタイムアップとなった。

ピックアップポイント

メンバー変更はどうだったのか?

やはりこの試合では、前の試合の天皇杯で結果を出したメンバーが多くスタメンで起用されたのがトピックスと言えるだろう。

果たしてこのいわゆる天皇杯組はどうだったのか?

 

これまでほぼリーグ戦に絡めていなかったメンバーというと、高橋勇利也渡辺広大、そして久保田和音の3人か。

まず高橋だがこれと言って気になるプレーは無かったように思う。

守備面では非常に良さを見せており、特にペナルティエリア内で一美和成に対してスライディングで止めたシーンなどは素晴らしいの一言。

攻撃面でも左足から良いクロスを上げており、惜しくもピタッと合うシーンこそなかったものの次第点であろう。

現状のシステムを考えると左SBは相手のカウンター時に3CBの左側となるわけで、ここに守備が上手く高さもある高橋というのは本来最もシステムに合っているチョイスなのではないだろうか?

ここに高橋が使えると解決する問題は多く、更には山中惇希もあの攻撃力を活かすべく前で使えるということで…個人的には高橋はスタメンに定着させて良いと思う。

 

渡辺広大はベテランらしく、良い読みからのインターセプトを見せていたのが印象的。

試合勘が心配だったが、全く問題無いプレーを見せてくれ頼れるベテランが帰ってきたと言える。

畑尾大翔が離脱中の今、城和隼颯川上優樹と共に3人で回していくことになるだろう。

個人的には藤井悠太がここに絡んできてほしいと思っているが…。

 

久保田和音は後ほど。

 

そして最近出番は増えており天皇杯組と言って良いのかは微妙になりつつあるが、高木彰人も非常に良かった。

KJの代わりを見事に務めており、むしろ最前線よりも1つ下がったシャドーのポジションの方がやりやすそうに見える。

今までKJは代えが効かない存在だったために無理させがちだったが、彼も比較的疲労が溜まると怪我をするタイプなので…そういった意味でも高木の存在は大きい。

右に回せば稔也を休ませることもできるわけで、高木はこのままレギュラー定着となりそうである。

 

ベンチからは白石智之がらしさを見せてくれたが、やはりあのドリブル力は魅力。

恐らく守備面が課題となっておりここ数シーズン出番が少ないのだと思うが…攻撃面ではボールを預ければ何かしてくれそうという期待感はチーム随一だろう。

守備のタスクを減らすということでは浦和戦に続いてのFW起用は面白い。

また、後半流れを変えるためのスーパーサブとしても適任であり…このままメンバーに定着してほしいところと言える。

 

岡本一真川上は…この試合に関しては何か言うには時間が短過ぎる。

特に岡本の方は小島がフル稼働状態なので、休ませる意味でも長時間使ってみてほしいところ。

MOM

この試合のMOMは…久保田和音としたい。

リーグ戦ではこの試合が2試合目となり、新潟戦で17分のプレーのみとなっている。

その試合では全く良さを見せることはできなかったと言えるが、この試合は別人のような活躍を見せてくれた。

 

元々技術は高く、攻撃面ではセンスを感じさせるシーンが多かった選手。

そういった意味でも中央でプレーさせた方が活きるのだと思われる。

彼もまた守備面に課題があったと思われ、守備を大事にする監督ということもあり出場機会が少なかった…のではないだろうか?

そもそも他のシーズンを振り返っても久保田に守備の上手い印象は無い。

しかしこの試合は守備面でも良いプレーを見せており、良い読みとポジショニングからのボール奪取の他に体をぶつけてのプレーも多かった。

勢い余ってか…スタメン起用に気合が入り過ぎてか…ファールとなるプレーもいくつかあったものの、ボランチはそのくらいで良いだろう。

正直言って「久保田ってあんなにフィジカル強かったっけ?」という感想である。

 

天皇杯組は全員が良いプレーを見せてくれたと思うが、その中でも特にこの試合で良かったのは久保田だと思う。

本来の持ち味である攻撃面でも深堀に通したスルーパスは見事だった。

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