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【2024 J2第32節】V・ファーレン長崎 対 ザスパ群馬【レビュー】

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※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。

 

第32節はアウェーでのV・ファーレン長崎戦。

前節はアウェーでモンテディオ山形を相手に4失点。

1点を返す意地を見せたものの…という試合でした。

開始早々の早い時間に失点するという悪癖がまた顔を見せ、3点差になっても攻撃の速度が上がらないという…この時期になっても課題の改善が見られない結果だったと言えるかもしれません。

もはや残留さえ争えていない状況ではありますが、それぞれの来シーズンのためにも最後まで戦わなければならない時期…となるでしょうか?

 

今回はそんなV・ファーレン長崎戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

V・ファーレン長崎

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 若原智哉
DF 4 ヴァウド
5 田中隼人
23 米田隼也
44 青木義孝
MF 6 マテウス ジェズス
17 秋野央樹
35 安部大晴
FW 7 マルコス ギリェルメ
19 澤田崇
32 ジョップ セリンサリウ

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 31 原田岳
DF 48 照山颯人
MF 8 増山朝陽
13 加藤大
20 中村慶太
24 山田陸
33 笠柳翼

 

長崎は前節から2枚を入れ替え。

照山颯人に代えて田中隼人が起用され、前節のイエローカードで出場停止となったフアンマ デルガドに代えてジョップ セリンサリウを起用。

ベンチを見ると先ほどの照山と田中の入れ替えのみ、となった。

 

個人的に注目したいのはフアンマに代わって起用されるジョップ セリンサリウ。

今シーズンは松本山雅FCに育成型でレンタルとなっていたが、7月に長崎に復帰している選手。

復帰後は山口戦での途中出場しか出場がなく、ある意味ではこの群馬戦での大抜擢と言えるだろう。

 

他にはマルコス ギリェルメ、マテウス ジェズスなどの強力な助っ人外国人にも注目。

長崎は他にもフアンマ デルガドやエジガル ジュニオなど、まさに助っ人外国人という表現がピッタリな強力な選手がいるチーム。(どちらも今節はベンチ外だが)

更には7月から守護神の座をつかみ取った若原智哉にも注目と言えるだろう。

ベンチで注目なのはやはり前橋育英出身の笠柳翼か。

ザスパ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 櫛引政敏
DF 22 高橋勇利也
24 酒井崇一
34 小柳達司
MF 5 川上エドオジョン智慧
15 風間宏希
17 山中惇希
44 仙波大志
FW 14 川本梨誉
23 平松宗
28 樺山諒乃介

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 42 石井僚
DF 29 田頭亮太
36 中塩大貴
MF 6 天笠泰輝
FW 9 北川柊斗
32 河田篤秀
40 佐川洸介

 

群馬は前節から3枚を変更。

天笠泰輝に代えて風間宏希を起用し、契約の関係で出場できない瀬畠義成の代わりに樺山諒乃介を起用。

これで仙波大志がボランチに降りて、樺山が右のシャドーに入ると思われる。

更には河田篤秀に代えて平松宗を起用となり、やっと河田の1トップを止めたかと思ったが…代わりに起用されるのが平松というのは少々意外であった。

佐川洸介の方が起用率が高かった印象だが、佐川は後半からの馬力アップに残しておきたい…ということだろうか?

 

ベンチを見ると中塩大貴と北川柊斗が復帰。

中塩は詳細が発表されていないものの、恐らく軽度の怪我で離脱していたのではないだろうか?

北川に関しては実に5/6の清水戦以来の復帰となり、3連戦で3スタメンに無理があったのか…開始早々に負傷退場となったことが記憶に新しい。

良い状態だったにもかかわらず負傷離脱ということが悔やまれた北川だけに、この復帰戦は期待したいところ。

試合経過

【0~15分】互いにチャンスを作りつつ

前半は群馬のキックオフでスタート。

この試合は長崎のホームであるトラスタでのラストマッチということもあり、長崎はスペシャルユニフォームとなった。

長崎とは相性が非常に悪い群馬だが…確かこれまでトラスタで勝ったことが無いハズ。

このまま未勝利で終わることは避けたいところ。

 

5分、マルコス ギリェルメへのロングボールは山中惇希が競り勝つが、セカンドボールをマテウス ジェズスが回収。

カットインから左足を狙おうとするも、ここは風間宏希が粘り強く対応し良いタイミングでスライディングでシュートブロックにも入り打たせず。

そのためマテウスはそのまま左サイドの澤田崇にボールを預けると、澤田は右から中央に流れてきたマルコスへ。

ワントラップからコントロールショットを放つが、これは櫛引政敏がしっかりとセーブ。

画面で見ていてもいつの間にマルコスは中央へ…?という感じだったが、ピッチでプレーしている選手としてはもっとその感覚が強いだろう。

このスペースを埋めるべき風間宏希仙波大志の両ボランチも全く見れておらず、遅れて風間がシュートブロックに入ったために簡単に打たれてしまった印象がある。

 

6分、左サイドへのロングボールを山中惇希がフリーで受ける。

ここからゴール前にクロスを送り込むが…これは平松宗には合わずに直接キーパーに行ってしまう。

山中はこのクロス精度が今の最大の課題と言えるだろう。

 

7分、再び左サイドの山中惇希が縦に仕掛けるが…ここは引っ掛かってしまいロスト。

ここから一気に長崎のカウンターを浴びることとなる。

ボールを受けたマルコス ギリェルメが縦に持ち出すと、ファーにクロスを送り込む。

ジョップ セリンサリウが折り返すが…ここには長崎の選手がおらず風間宏希がクリア。

しかしクリアボールは秋野央樹が回収し、距離はあったもののミドルシュートを狙ってくる。

このミドルが無回転の良いボールとなり、櫛引政敏もキャッチではなくパンチングの判断をしたものの…やや後方に反れるような危なさを感じるシーンとなった。

(狙ってコーナーに逃げたのかもしれないが…思ったよりボールがブレて前に跳ね返せなかった…ように見えた)

 

11分、高橋勇利也山中惇希と左に広げると、左サイド裏のスペースに川本梨誉が流れてボールを引き出す。

川本が深い位置まで侵入しボールを受けると、少し溜めてから内側に入ってきた山中にリターン。

ワントラップから左足を振るも、これは安部大晴がブロックし…後方に流れたボールも田中隼人にクリアされてしまう。

こぼれ球をマルコス ギリェルメが回収すると、一気にスピードを上げてカウンターを発動。

右に開いたマテウス ジェズスと、左から右に流れたジョップ セリンサリウが重なってしまう…というハプニングはあったが、ボールを受けたマテウスがファーポストを狙ったコントロールショット。

わずかに小柳達司が触ったか、これはポストを直撃しピンチを逃れることとなった。

群馬の攻撃の形も非常に良かったが、最後の山中のところは右足で打ちたかったところ。

 

13分、自陣からのフリーキックでのリスタートは櫛引政敏が大きく前方に放り込む。

これは田中隼人が競り勝つも、セカンドボールを川本梨誉が回収。

やや時間を作ると、最前列から樺山諒乃介が長崎の2ライン間に降りてボールを引き出す。

素早いターンから左足を振り抜くも…これは枠の上に外れてしまう。

いつもはDFとMFの2ライン間を上手く使われている印象がある群馬だが、逆にここを上手く使えたのはあまり記憶が無い。

樺山のシュートも強烈な良いシュートだったが…枠に送りたかったところ。

 

なかなか見どころの多い15分間となったが、ここまで見て群馬は長崎の3ボランチを捉えきれていない印象がある。

ジョップ セリンサリウの1トップに対して3バックということもあり、中盤の人数が足りていない…という部分はあるだろう。

更には右サイドのマルコス ギリェルメが攻撃時には自由に動いており、ここも誰が対応するのかが難しいところ。

空いたマルコスのスペースにマテウス ジェズスが入り込むことが多いため、安部大晴がやや下がり気味で秋野央樹とダブルボランチ気味にも見える。

この辺りを早めに判断して対応策を指示したいところ。

飲水タイムもあるため、前半のうちにしっかりと修正して対応できるかどうか?

(名目上は飲水タイムに戦術指示はしてはいけないことになっているが…)

【15~30分】ネットを揺らされるもオフサイドに救われる

23分、仙波大志がボールの無いところでの接触によりファールを取られてしまう。

このフリーキックはマルコス ギリェルメがゴール前に送り込むと、中央でヴァウドが詰めるも触れず…その裏でマテウス ジェズスが…これまた触ったか触ってないかで、ボールはそのままゴールに吸い込まれていく。

しかしこれはオフサイドの判定によりノーゴールとなり助かる形となった。

リプレイを見ると…ヴァウドのところは正直微妙なところであり、山中惇希がラインより出ており…オンサイドだったかもしれない。

マテウスはオフサイドで間違いなく、誰が触って触っていないのかわからないが…まぁオフサイドの判定で問題ないだろう。

ラインが揃っていなかったことの方が気になるところで、完全に狙って取ったオフサイドとは言えないのが…というところ。

 

27分、長崎が左サイドを崩す。

ワイドで安部大晴がボールを受けると、その内側を澤田崇が上がりポケットでボールを引き出す。

ダイレクトでゴール前ペナルティエリアのやや外付近に折り返すと、マルコス ギリェルメがダイレクトでシュート。

枠を捉えていたように見えたが、これは櫛引政敏が右手一本でファインセーブを見せコーナーとなる。

 

30分、長崎が自陣でフリーキックを得ると、すぐ近くのマテウス ジェズスに送り早いリスタート。

ボールを受けたマテウスから一気にDF裏にロングボールが送られると、ここに澤田崇が抜け出してキーパーと1対1の状況を作るが…このシュートは枠の上に外れてくれる。

【30~45分】この試合最大の決定機も…

32分、群馬が右サイドのスローインを得ると、川上エドオジョン智慧は一度後方に下げる選択。

スローインを受けた酒井崇一から、仙波大志にパスを送ると、仙波はハーフライン辺りから一気にロングボールの選択。

DF裏に抜け出したのは平松宗で、完全にフリーとなりキーパーと1対1の状況となった。

平松は手前でバウンドするというやや難しいボールだったが、右足アウトで見事にコントロール。

抜け出したスピードを殺しきらず、かつトラップが流れてキーパーが飛び出せない絶妙なコントロールを見せたが…その後のシュートを若原智哉の足に当ててしまう。

こぼれ球は青木義孝が大きく蹴りだし、群馬は千載一遇のチャンスを決めきれず…となってしまった。

平松若原の股下を狙ったか?

しかし若原が下手に動かずどっしりと構え、素早い反応で足に当ててセーブしたファインセーブ。

若原のセーブを誉めるべきシーンと言えるだろうが…平松はここはしっかりと決めきりたかった。

 

39分、山中惇希が左サイド深くからクロスを送る。

このクロスに樺山諒乃介は競り勝てなかったが、セカンドボールを川上エドオジョン智慧が回収。

樺山とのワンツーで縦に抜け出すと、エドのクロスを川本梨誉が頭で合わせるが…枠の左に外れてしまう。

川本がPKスポット付近でドフリーとなっており、エドはそれをよく見ていたが…惜しむらくはもう少しクロススピードが欲しかった。

山なりクロスとなったために、川本に対して青木義孝が身体をぶつける時間ができてしまった。

 

こうして上位の長崎を相手に、どちらに得点が生まれていてもおかしくないという前半を見せてくれた。

群馬としては珍しく前半からシュート数も多く、決定的なチャンスも作れており…どうしてもっと早いタイミングからこういった試合ができなかったのか…という思いの前半となった。

【45~60分】良い前半が…後半開始早々に崩壊

後半は長崎のキックオフでスタート。

両チームともにハーフタイムでの選手交代は無くリスタートとなった。

このキックオフから群馬は積極的にプレスをかけていく。

前半は比較的相手陣地までの深いプレスはかけておらず、それでいながらドン引きではない良い距離感を保っていたように見えたが…ハーフタイムで積極的にプレスをかけていこうという指示になったか?

しかしハイプレスを剥がされ、ゴール前に迫られるとコーナーキックのチャンスを与えてしまう。

 

46分、この左サイドからのコーナーキックを蹴るのはマルコス ギリェルメ

ファーに送られたボールをジョップ セリンサリウが頭で合わせると、櫛引政敏の手前で安部大晴が触りコースを変えてゴールネットを揺らす。

ジョップが上手いこと川本梨誉を抑え込んだ感があったが…このファーへのコーナーで今季何点失ったのか…。

櫛引は自身の手前でコースを変えられたためオフサイドをアピールしたが、(コーナーに対して)ニアポストにいた樺山諒乃介がいたためオンサイド。

非常に良かった前半を、後半開始早々にぶち壊す失点となってしまった。

 

51分、若原智哉のキックがミスとなり、プレスに行った樺山諒乃介に当ててしまう。

すぐに空いたゴールに…というシーンだったが、後ろ向きでの回収となったために時間がかかり…最終的には平松宗とのワンツーからシュートを狙うも、これはブロックされてしまう。

 

52分、右のワイドでボールを受けた川上エドオジョン智慧が、樺山諒乃介とのワンツーで縦に抜け出す。

低く速いクロスをGKとDFの間に送ると、平松宗がヒールでコースを変えるが…やや当たりが浅く流しきれずに枠の左に外れてしまう…。

これは完璧な形だっただけに、もう少し厚く当てて枠に流し込みたかったところ。

平松はこれで決定機を2つ外した形となり、決定力不足と言われてしまうのは間違いないところだが…そもそも今の群馬としては決定機を作り出したことで平松を誉めるべきか?

 

60分、1点を追う群馬ベンチが先に動く。

平松宗に代えて河田篤秀樺山諒乃介に代えて北川柊斗を投入。

先ほど書いたように平松は決定機2つを外したものの、言い換えると決定機を2つ作り出した。

1トップで機能していない印象が強い河田に代えてどうなるのか?というのが注目ポイントになるだろう。

また、川上エドオジョン智慧と良いコンビネーションを見せている樺山を下げて…長期離脱から戻る北川を入れることでこの右サイドがどうなるか?

【60~75分】出し所なく?ビルドアップのミスから失点

63分、非常に良い位置でのフリーキックを獲得すると、ここにキッカーを3人並べる形の群馬。

本命は風間宏希だが、左足の山中惇希も立たせ、長い助走を取って蹴る気満々に見える川本梨誉を置く。

やはりキッカーは風間であり、直接ゴールを狙った良いキックを放つも…ここはキーパーが読み切った…という印象でセーブ。

こぼれ球を酒井崇一が回収しクロスを上げるが…これは誰にも合わずに逆サイドに流れていく。

左サイドで回収した高橋勇利也がクロスを上げ直すも、これは若原智哉が直接キャッチ…となってしまった。

今シーズンはサイドからの攻撃しかパターンが無い割に…クロスの精度が上がらないのも得点力不足の大きな要因の1つだろう。

 

66分、長崎ベンチが動き、ジョップ セリンサリウに代えて加藤大を投入する。

コーナーでの得点は安部大晴のゴールと記録されることになるだろうが、ほぼジョップのゴールとも言って良いだろう。

 

74分、自陣でのパス回しをしていた群馬だったが…風間宏希から小柳達司に下げると、小柳がこれをダイレクトで酒井崇一に。

しかし小柳は前向きのパスを出したが、酒井は下がって受けようとしており…この意図のズレにより澤田崇がボールを回収。

ほぼ3対2の数的不利状況となり、中央からニアに流れたマテウス ジェズス小柳が対応するも…ファーに入ってきたマルコス ギリェルメには高橋勇利也は間に合わず…。

必死に戻ってトラップしたマルコスの前には入ったものの…しっかりと見ていたマルコスは落ち着いて、少し右に持ち出しループでゴールに流し込んで追加点。

…まぁ直接は小柳のミスだが…だけではないのも事実か。

勇利也も必死に戻ったものの…技ありシュートも含めてマルコスが上手かった。

とにかく1点を追う展開の中、こういったつまらないミスから点差が開くのは本当にもったいない。

 

このゴール後のリスタート前に長崎が交代を使う。

マルコス ギリェルメに代えて増山朝陽澤田崇に代えて笠柳翼を投入する。

【75~90分】2点を追う展開も、上がらぬ攻撃スピード

77分、群馬ベンチが動き、川本梨誉に代えて佐川洸介を投入。

今日の川本は今一つな感じであり、持ち味の強引な仕掛けが引っかかるシーンが目立った。

良くも悪くも引っ掛かりつつも強引に仕掛けるのが川本だが…今日はその強引さがプラスには出なかった印象がある。

これによりどうやら3-5-2に変更となり、風間宏希をアンカーに左に仙波大志、右に北川柊斗となる。

河田篤秀佐川洸介が2トップとなるが、北川仙波のプレースタイルから…やや右上がりの形となるだろうか。

 

83分、ここで群馬が交代枠を使い切り、風間宏希に代えて天笠泰輝高橋勇利也に代えて中塩大貴を投入。

84分、長崎も交代を使い切り、青木義孝に代えて山田陸秋野央樹に代えて中村慶太を投入する。

 

89分、群馬が左右に揺さぶると最後は左サイドで下げたボールを中塩大貴がゴール前に送る。

河田篤秀が落とすが…これは佐川洸介には合わず、しかしクリアボールを河田が再び拾うと後方の北川柊斗に落とす。

北川がミドルで狙っていくが…これは力なくキーパーに収まってしまう。

 

アディショナルタイムは6分。

足を攣った選手がいたこともあり、7分台までプレータイプがあったが…結局ゴールをこじ開けることができずにタイムアップ。

いつもは最後の10分くらいは猛攻を見せるが…この試合はこの時間、この展開でもプレースピードが上がらないという内容であった。

この時間帯で書くシーンが89分の1つしか無かったように、長崎が2点を上手く守り切ったという試合か。

ゴール前を固めつつも、ドン引きにはならずに群馬の選択肢をしっかりと潰して対応していた。

前半は上手く戦えていただけに…後半からハイプレスにしたのが裏目と出て、更には交代策もハマらなかった…というのが残念な試合である。

ピックアップポイント

進歩は見えるが…

引き分けだったものの良い試合ができた仙台戦のあと、どうしてこうなったという山形戦が前節。

その反省を活かしてか、強敵長崎が相手だったが前半は非常に良い戦いができていたと思う。

やや引いた守備をセットしていたように見えたが、重心が重いという印象は受けず、奪うための狙い所などもしっかりと見えた前半であった。

自分達の課題と、長崎のスカウティングをしっかりと擦り合わせて試合に臨んだ…という印象を受けた前半であり、それが当たり前だとは思うが…群馬としてはできていなかったことができたのは事実。

 

それだけになぜ後半頭にハイプレスをかけたのか?

それがハマらずコーナーを与え、そこから開始早々に失点したのは結果論ではあるが…前半の戦いを継続しても良かったのではないだろうか?

絶対に勝点3が必要な群馬だけに、どこかで積極的に攻めて得点を奪わなければいけないのはあるが…それは昇格に望みを繋ぎたい長崎とて同じ。

もう少し前半と同じ戦い方をしていれば良かった…というのも結果論だろうか。

 

交代策も全くハマらなかったのも痛い。

最初の交代は60分の平松河田樺山北川だったが、効いていた2枚を下げた意図は?

この交代から長いボールが出なくなり、中盤で出し所を探すようなシーンが増えた印象がある。

河田北川も裏のスペースを狙う動きはしているので、受け手の問題だけではないのだが…その前は出ていたのも事実。

特に河田は1トップで起用され続けていて、効果的なロングボールが出た記憶が無い。

決定機を外したのは物凄いマイナスポイントではあるが、そのチャンスを作る動きが出場1試合目でできたのが平松…という見方もできるのかと。

 

この敗戦により、他ゲームの結果次第では次節の試合が始まる前に降格が決まる。

そして次節の結果次第でも降格が決まることになった。

もはや降格は避けられない状況となっているが、少なくとも意地と爪痕を残してほしいところ。

負けても良い…とは言わないが、負けてもがむしゃらに泥臭く、得点を奪いにいくサッカーを見せて欲しい。

MOM

この試合のMOMは仙波大志としたい。

少なくともこのチームでは仙波はボランチの選手だということを改めて実感したゲームである。

効果的なパスと、技術力で時間を作るシーンはさすがの一言であった。

 

他には平松宗の名前を挙げたい。

古巣の長崎ということも起用に影響があったかもしれないが、久々のチャンスを…活かしきれたとは言わないが…。

決定機2つのうち1つでも決めていれば…といったところ。

しかし個人的には攻撃に問題が山積みの今シーズンを考えると、外したのが戦犯とも言えそうなレベルの決定機を2つ作り出したことを評価したい。

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