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【2023 J2第13節】ロアッソ熊本 対 ザスパクサツ群馬【レビュー】

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※ザスパクサツ群馬ファンによる、ザスパクサツ群馬贔屓のマッチレビューです。

 

第13節はアウェーの熊本戦。

前節から再び3連戦となり、更には今回は移動距離も長く…選手選考に注目したいところです。

熊本と言えば昨シーズンの2敗が思い出され…選手が大きく変わったとは言えど相性というものはあるような気もします。

また熊本は昨シーズン4位と躍進したことで大幅に選手が引き抜かれ、今シーズンは苦しんでいる印象も。

前節の甲府戦で見事な逆転勝利を挙げただけに、再び良い流れに乗りたい試合と言えそうです。

 

今回はそんなロアッソ熊本戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

ロアッソ熊本

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 1 田代琉我
DF 2 黒木晃平
3 大西遼太郎
24 江崎巧朗
MF 4 藤田一途
8 上村周平
14 竹本雄飛
17 平川怜
FW 16 松岡瑠夢
18 石川大地
19 島村拓弥

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 23 佐藤優也
DF 26 宮嵜海斗
MF 7 田辺圭佑
9 大本祐槻
FW 11 粟飯原尚平
20 大崎舜
29 道脇豊

 

熊本は前節からスタメンの11人に変更は無し。

ベンチを見ても豊田歩に代わって道脇豊の1枚のみの変更となっている。

群馬もメンバーを固定している印象が強いが、熊本は更にメンバーが固定されている印象があるだろうか。

 

注目はやはりトップ下に入る平川怜。

鳥取から加入し、ワントップに入る石川大地も気になるところ。

守備では昨シーズンの3枚から唯一残った黒木晃平となるだろう。

ザスパクサツ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 櫛引政敏
DF 3 畑尾大翔
19 岡本一真
MF 24 酒井崇一
36 中塩大貴
10 佐藤亮
15 風間宏希
FW 38 天笠泰輝
7 川本梨誉
17 山中惇希
28 長倉幹樹

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 42 石井僚
DF 2 城和隼颯
MF 6 内田達也
33 細貝萌
FW 9 北川柊斗
14 白石智之
23 平松宗

 

群馬は再び全く同じ18人を起用。

今シーズン2度目の連戦となり、前回の連戦では疲労からか動きの悪さを見せて敗戦…という印象があるだけにメンバーを代えるかと思ったが…。

疲労の影響はさほど無いということなのか…それともターンオーバーしたくてもできない選手層ということなのか…。

 

またベンチのバランスの悪さも気になり続けているポイントであり、内田達也と細貝萌の2枚が重なっている印象が強い。

もう1枚は攻撃のカード…できればサイドができる選手を入れたいところだが、開幕で起用した岩元ルナはどうしたのか?

大卒で獲得して2シーズン目、いまだに出番のない田部井悠はどうしたのか?

更には本来はサイドの選手では無いが…奥村晃司もどうしてしまったのか…。

試合経過

【0~15分】良い形でゲームに入るも…

前半は群馬のキックオフでスタート。

4分、中央で佐藤亮がボールを受けると熊本DFに囲まれながらもボールをキープ。

DFは奪い切れずにポジションに戻っていったため、佐藤は再び前を向いてドリブルからミドルシュートを放とうとするも江崎巧朗が良い判断で前に出て打つ前にブロック。

 

12分、意表を突く形で竹本雄飛がミドルシュートを放つ。

これがキーパー手前でバウンドする良いボールとなり、櫛引政敏も弾くの精いっぱいとなるが山中惇希がしっかりとクリア。

かなり距離はあったものの…もう少し佐藤亮なり川本梨誉なりが距離を詰めておきたいところ。

 

14分には中央センターサークル内で藤田一途がトラップミスしたところを川本梨誉が回収。

山中惇希風間宏希、再び山中と繋ぎ、山中がドリブルで中央を突破してから左サイドに開いた川本へ。

これを川本がダイレクトで折り返すが…残念ながら中では誰も合わせることができずにクリアされてしまう。

【15~30分】徐々に流れは熊本に

20分、群馬が左サイドからのコーナーキックを獲得。

キッカーの佐藤亮はトリックプレーを選択し、後方の天笠泰輝にグラウンダーのボールを送る。

これを天笠がファーに送り込むと、畑尾大翔がマークに付かれながらも競り勝ちヘディングシュートを放つ。

しかしこれは田代琉我がファインセーブを見せ再びコーナーに。

 

23分、ロングボールがファーに入り、その折り返しを櫛引政敏がキャッチしに行くが…ここで石川大地と接触。

石川のファールを取るが、櫛引が右肘を抑えてしばらく時間が止まる。

30分には再び櫛引が右肘を気にする形でゲームが止まってしまう。

守護神として君臨しているだけに、ここで怪我による離脱となってしまうと非常に痛いが…。

結果として90分プレーしきったものの、試合後に検査したら怪我…なんてことがないことを祈りたい。

 

この時間は膠着した時間帯となるが、序盤こそ群馬ペースだったものが徐々に熊本ペースに。

決定機は作らせていないものの、熊本が自分たちのペースで攻撃を組み立てる展開となる。

特に3バックの右側である黒木晃平が、下りて受ける長倉幹樹に対してしっかりと付いていくようにしてからは基点が作れていない。

黒木は最終ラインを捨ててかなり前まで長倉を追う形となり、裏のスペースは藤田一途上村周平が代わりに埋める…というパターンとなっている。

【30~45分】耐えきれずに悪い時間帯に失点

38分、上村周平がダイレクトで群馬のDFライン裏にボールを送り込む。

ここに石川大地が抜け出して右足を振り抜くも、わずかに枠を外れてくれる。

完全に石川をマークしていた酒井崇一が出遅れており、非常に危ないシーンだった。

石川がオフサイドポジションから一度戻りつつ、再び裏に飛び出すという…セオリー通りだが素晴らしい飛び出しでもあった。

 

39分には右サイドを岡本一真が運んでクロスをファーサイドに送り込むも、山中惇希の手前で藤田一途がしっかりと戻って先に触る。

自陣で奪ってから良いドリブル突破でカウンターのチャンスを作り出したが、あと少し…最後の部分の精度を上げていきたいところ。

 

41分にはゴールキックを田代琉我が素早いリスタートで一気に右サイド裏に放り込む。

ここに櫛引政敏が飛び出すも…バウンドが想像より伸びたか、藤田一途を背負う形となりヒヤリとするシーンも。

結局群馬ボールのスローインとなるが…リプレイを見ると櫛引はかなり藤田のユニフォームを引っ張っており、ファールを取られていてもおかしくないシーン。

 

43分、自陣での風間宏希のパスを平川怜が引っかけると石川大地が回収。

横の松岡瑠夢に付けると、これを右にドリブルで運びつつ右サイドの島村拓弥に展開。

島村のクロスを平川がダイレクトで落とし、石川がシュートフェイントから再び平川に戻すとワントラップから左足を振り抜き先制を許してしまう。

ビルドアップでのパスミスからの失点ではあるが…非常に見事な崩しだった。

 

47分には左サイドで受けた竹本雄飛から、左サイド裏のスペースに浮き球が入る。

ここには平川怜が飛び出しており、これをダイレクトでヒールで上村周平に落とすと更にこれを内側後方へ。

ここに藤田一途が入り込んで強烈なミドルシュートを放つも、櫛引政敏が正面でブロック。

キャッチはできなかったものの、こぼれ球に対して石川大地も合わせられず当たっただけになり櫛引が回収。

リプレイ見ると石川はオンサイドだったかもしれず、非常に危なかったシーンだった。

先ほどの得点シーンと言い…非常に素晴らしい熊本の崩しとなる。

【45~60分】ハーフタイムでの修正

後半は熊本のキックオフでスタート。

ハーフタイムで群馬が動き、佐藤亮に代えて白石智之を投入する。

今日の佐藤は…狙われている印象が強く挟まれてロストするシーンも目立ったのは事実。

元々ボールを持つ傾向があるが、今日は特にトラップしてから一気に熊本のDFが寄せてくる印象があり…狩りどころとして狙われていたかもしれない。

また疲労なのか…佐藤自身の動きや判断が遅かったのもある。

これによりポジションはどうなるかと思ったが、どうやら交代で入った白石は前節同様にFWに。

FWだった川本梨誉が左に入り、山中惇希が右に回るようである。

 

49分、右サイドに張りだしていた山中惇希がボールを受けると、カットインから左足を振り抜くが…わずかに枠を捉えられず。

山中は基本的に左足しか使えず…左サイドでは縦に突破、右サイドではカットインからシュートというのが基本になるのだが…これは非常に良いプレー。

試合を通して…またはスカウティングで左足を封じ込まれるまではこれも大きな武器となるだろう。

今後を考えるともう少し右足を使えるようになっていってほしいが…昨シーズンはダイレクトで右足で良いボール蹴っていたイメージがあるようにも…。

ただダイレクトって意外と逆足でも蹴りやすく、ドリブル時のタッチや動いているボールを逆足で触るのは難しい傾向はある。

 

ちなみに純粋なサイドアタッカーである山中が右になったことで、システムをどうするかと思ったが…岡本一真が内側に入る形に。

これは後ほど紹介したいと思う。

【60~75分】決定機は作りつつも…

60分、ここで両チーム交代に動く。

群馬は川本梨誉に代えて北川柊斗天笠泰輝に代えて内田達也を投入する。

熊本は島村拓弥に代えて粟飯原尚平藤田一途に代えて大本祐槻を投入。

北川が投入されたことで山中が左に戻るかと思ったが…北川はそのまま左サイドに。

どうやらこれはハーフタイムで単に立ち位置を変えたということではなく、修正としてシステムを変えたと解釈して良さそうである。

 

62分、岡本一真のパスに長倉幹樹が抜け出して中央に折り返すと、白石智之がシュートを放つも…ブロックされてコーナーキックへ。

うーん…これ長倉オフサイドだっただろ?

櫛引のファール未遂といい、こちら側の副審怪しいな…。

 

69分、ゴールキックでのリスタートに時間がかかるなと思ったら…ここで白石智之北川柊斗の位置を変更。

するとこの直後、左サイドを白石が深く使ってから風間宏希にボールを戻す。

風間のクロスを中央で北川が頭で合わせるも…枠を捉えられず。

しかし早速立ち位置を変更した結果が出たと言えるか。

 

71分、白石智之の裏を取る形で大本祐槻がスプリント。

黒木晃平からのロングボールに追いつくと、冷静に白石のスライディングブロックを切り返しでかわしファーサイドへクロスを送る。

これを松岡瑠夢が頭で合わせるも、対応した山中惇希がしっかりと身体を当てて枠には飛ばさせず。

 

72分に熊本が動き、黒木晃平に代えて田辺圭佑松岡瑠夢に代えて大崎舜を投入。

 

74分、ルーズボールを岡本一真が回収すると一気にドリブルで持ち上がる。

ちょっとタッチが長くなったところを江崎巧朗が飛び出して、パスをブロックするが…これはそのまま内田達也に繋がる形に。

内田がこれをダイレクトで縦の長倉幹樹に付けると、DF裏のスペースにスルーパスを供給。

これに飛び出した北川柊斗がダイレクトで左足を合わせるも、シュートは枠の外。

ストライカーとしてここは枠に送りたいところ…。

しかし内田はこういったダイレクトで縦に付けるパスが上手い。

単純にパスという意味…技術面では風間宏希天笠泰輝の方が上手いのだが、判断も含めてこういったシーンは内田が上手い印象がある。

【75~90分】同点を狙うもカウンターに沈む

79分、再び両チームともに同じタイミングで選手交代。

群馬は山中惇希に代えて平松宗を、熊本は竹本雄飛に代えて宮嵜海斗を投入する。

これにより最前線に平松が入り、北川柊斗が右サイドへ移る。

 

81分、風間宏希が良いプレスをかけてボール奪取。

これを岡本一真に繋ぐとクロスを供給する。

ブロックにいった足に当たったか?予想以上にボールが伸びる形となりキーパーの田代琉我がかろうじて触るも後方へ逸らす形に。

これを白石智之がダイレクトでボレー…のフェイントから横の長倉幹樹に落とす…がこのパスがズレる。

確かに白石のシュートコースには大本祐槻と、田代琉我が飛び込んでおり…シュートフェイントから横に落とすという判断は大正解だっただろう。

しかしパスがズレたことでチャンスを失い…その後の大槻監督の態度を見ると…再び白石の出番が減りそうな予感も。

 

88分には中塩大貴からのロングボールを長倉幹樹宮嵜海斗が競り合う。

ちょっと早めに長倉が飛び、身体を宮嵜にぶつけると…どちらもボールには触れられずにボールは2人の後方へ。

これを長倉が回収しシュートまで持ち込むも、江崎巧朗がブロックしてコーナーに。

ファールを取られていた可能性もあるプレーではあるが、技ありプレーでシュートまで持ち込んだが…ここも決めることはできず。

 

91分、長倉幹樹がパスを引っかけると、そのまま一気に左サイドをドリブルで持ち上がる。

北川柊斗にパスを通すと、トラップから内田達也に通しシュートを放つも…これはブロックされてしまう。

こぼれ球を長倉が狙おうとするも、一足早くかき出されてしまう…。

するとこのボールが粟飯原尚平に繋がってしまう。

熊本は勝っていることもありカウンター…というほど早い攻めは見せなかったがさすがにこの時間、群馬の戻りも遅い…。

ここで粟飯原の裏を大本祐槻が一気にオーバーラップすると、対応した中塩大貴を置き去りにし切り返しから再び粟飯原へ。

必死に戻った白石智之のブロックを身体を上手く使いかわすと、そのまま左足を振り抜いて追加点。

アディショナルタイムは4分だったが…この失点により試合は決まってしまうこととなった。

結果的に同点を狙いに行ってのカウンターであり、この失点自体は仕方ない。

が…粟飯原のところで時間がかかりそれほど早いカウンターでは無かったものの戻れない群馬。

更には大本に完全に置いて行かれる形となった中塩と…やはり連戦と移動の疲労を感じずにはいられない。

ピックアップポイント

ハーフタイムでのシステム変更

今回はハーフタイムでのシステムの変更に触れたいと思う。

まず群馬の基本となる守備陣形は4-4-2で2ラインを作る…というもの。

この試合でも基本的にはこの形で入ったが、後半からは4-4-1-1という感じで白石智之を前に、長倉幹樹を後ろにという縦の関係に変化。

 

だが、それ以上に大きな変化となったのが攻撃の形。

基本的には攻撃時に右サイドバックの岡本一真が高い位置を取り、後ろが3枚に可変。

形としては3-4-3というのが基本スタイル。

 

この試合でも前半はこの形でプレーしていたが、ハーフタイムで白石智之を投入したことで形を変更。

白石を投入…というよりは山中惇希を右に持ってきたことでシステムを変更した…という言い方が正しいだろうか?

形としては熊本に対してミラーとなる3-3-3-1と言える。

実はこれは仙台戦で見せた形と同じ…でもある。

 

もちろん状況に応じて臨機応変に動いている部分もあり、攻守で違う並びに変化することもあり上記のように完全にシンメトリーではないが。

ここからわかるのは岡本一真の負担の大きさ…。

普段の4-4-2及び3-4-3の可変システムでは誰よりも移動量が多く、これを90分続けている岡本は本当に凄いことがわかる。

それだけではなく、3-3-3-1の形ではボランチの横のインサイドハーフ…言い方を変えればトリプルボランチの一角としてプレー。

もちろん求められるプレーは天笠泰輝風間宏希とは違うのだが…外だけでなく中でもそつなくプレーできることを証明している。

 

システムの変更としては熊本を相手にして上手くいかなかった部分の修正…という面もあるとは思うが、どちらかと言えばより選手個々の特徴を活かすための変更という面が大きいか?

後半35分に山中惇希を下げて平松宗を入れてからは、いつもの3-4-3に戻り北川柊斗が2シャドーの右側としてプレーし岡本一真はワイドに開いていった…ところからも個人的には上記のように見ている。

 

現在のチームは攻撃は長倉幹樹のチームであり、守備は畑尾大翔のチームと言って良い。

だがしかし…屋台骨を支えているのは…高卒2年目の岡本一真かもしれない。

この重要なタスクを他の選手が担えるのか…というのは長いシーズンを戦う上で重要なポイント。

ほぼフル出場を続けている岡本だが、それが故にコンディションを落とすこともあるだろう。

考えたくはないが怪我をする可能性だってある。

その時にどう対応をするのか、とても興味深いところである。

MOM

この試合のMOMは櫛引政敏としたい。

2失点したものの…失点シーン自体はキーパーとしてはノーチャンスだっただろう。

ただし…抜群に良かったというわけではなく…全体的に動きが悪かったこともあり80点90点の櫛引を選んだ…という部分も無きにしも非ず。

次点では岡本一真だろうか?

 

途中出場では珍しく45分も時間を貰った白石智之は次第点だったが…やはり長倉幹樹への落としが痛かったと言える。

内田達也は特別目立つシーンは無かったが、彼のプレースタイルはいぶし銀であり見えない部分での貢献度が高いタイプ。

守備の方が得意なタイプだとは思うが、最近は攻撃面でも良い動きを見せている印象が強く…この先内田のスタメンを試してみるのもアリではないだろうか?

少なくとも今節に限っては(疲労等々の理由はあるだろうが)、ボランチはどちらかを内田にしてみても良かったかもしれない。

 

今節は連戦かつ長距離移動ということもあってか…全体的に重かった印象が強い。

前回の連戦のいわき戦でも同様だっただけに…これは今後の課題だろう。

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