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【2023 J2第12節】ザスパクサツ群馬 対 ヴァンフォーレ甲府【レビュー】

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第12節は再びホームが続く甲府戦。

甲府と言えば…昨シーズンはアウェーで1度はオフサイドの判定に救われながらも三平にやられたのが思い出されます。

ホームでは先制に成功するも…再び三平にやられて追いつかれ、1分1敗という苦い記憶が…。

更には甲府は現在2連勝中で4位につけている状態であり、非常に難しいゲームとなることが予想されます。

 

前節スコアレスドローではあったものの連敗を避けることに成功。

昨シーズンのように好調から一気に転落…というパターンを避けるためにも、再びこの試合では負けないことが大事になりそうな予感。

 

今回はそんなヴァンフォーレ甲府戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

ザスパクサツ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 櫛引政敏
DF 3 畑尾大翔
24 酒井崇一
MF 15 風間宏希
19 岡本一真
36 中塩大貴
38 天笠泰輝
FW 7 川本梨誉
10 佐藤亮
17 山中惇希
28 長倉幹樹

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 42 石井僚
DF 2 城和隼颯
MF 6 内田達也
33 細貝萌
FW 9 北川柊斗
14 白石智之
23 平松宗

 

群馬は前節と全く同じ18人を起用。

脳震盪で途中交代となっていた川上エドオジョン智慧は今節も復帰せず、場所が場所だけに大事を取りつつしっかりと状況を見極めて…ということになるか。

怪我と言えば、そろそろ武颯の復帰に期待したいが…未だにクラブから公式のアナウンスは無し。

アナウンスが無い…ということなので、大怪我ではないと思うのだが…。

ヴァンフォーレ甲府

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 1 河田晃兵
DF 2 須貝英大
13 三浦颯太
40 エドゥアルド マンシャ
49 井上詩音
MF 7 荒木翔
16 林田滉也
24 松本凪生
FW 9 三平和司
19 宮崎純真
99 ピーター ウタカ

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 21 渋谷飛翔
DF 5 蓮川壮大
23 関口正大
MF 6 小林岩魚
41 土肥航大
FW 11 松本孝平
15 飯島陸

 

対する甲府もスタメンの11名に変更は無し。

ベンチには水野颯太に代えて土肥航大が入るのみの変更となった。

注目は何と言っても昨シーズン2試合で2ゴールの…群馬キラーとも言える三平和司だろう。

そして年齢こそ39歳となったものの、やはり破壊力が怖いピーター ウタカ。

ベンチに目を移すと前橋育英出身の飯島陸がいるが…年齢的には岡本一真とは同じチームではプレーしていないか。

試合経過

【0~15分】ミスの目立つ序盤

前半は群馬のキックオフでスタート。

開始早々の0分、リスタートでエドゥアルド マンシャが長いボールを放り込むと畑尾大翔が頭でクリア。

しかしこのボールを荒木翔に頭で繋がれ、三平和司が胸トラップからボールを落とさずにボレーシュートを放つ。

強烈なシュートとなったが、櫛引政敏がセーブして難を逃れる。

開始早々に強烈な挨拶を受けることとなった。

 

甲府も比較的ポゼッションを重視するチームだと思うが、どうやら2CBの間に林田滉也が下りて3枚でビルドアップの形をつくるようである。

時間帯や展開によって逆になることもあるが、基本的にはダブルボランチの林田の方が下りて最終ラインに。

松本凪生の方がその前でボールの出処を作る…という形になっている。

 

13分、左サイドの宮崎純真から中央にボールを入れると、松本凪生ピーター ウタカと繋ぎ、落としたボールを須貝英大がミドルで狙うも枠の上に。

この時間帯までどう見るか…。

良い見方をすれば中はしっかりと固めており崩せていないから、他に選択肢がないからミドルで終えているとは言える。

しかし悪い見方をすれば、甲府がボールを保持する時間が続き崩されかけて…最後はシュートで終えられているとも言えるだろう。

 

直後の14分、中塩大貴のパスがカットされてしまい…これをダイレクトでピーター ウタカに付けられてしまう。

ウタカもダイレクトでゴールを狙うも、これはミートせずにゴールラインを割る形となる。

ミートしていれば1点ものだっただけに…危ないシーンだった。

後ろから繋ぐサッカーをする以上、こういったミスからのピンチのリスクは抱えることとなるが…今節はちょっとミスが多く見えるのが気になるところ。

【15~30分】決定機を作るも河田のファインセーブ

16分、畑尾大翔から佐藤亮に向けてロングボールが放り込まれるが、これをエドゥアルド マンシャ三浦颯太が中からと外から同時に行く形になってしまい交錯。

こぼれ球を長倉幹樹が回収し、右サイドには岡本一真がフリーで中央にはDFと同数ながら川本梨誉佐藤が…というチャンスではあったが、頭同士の接触であり2選手が倒れたままとなっていることで主審はプレーを中断。

群馬としては好機を潰される形となったが…これは仕方ないところ。

結果的にマンシャ三浦も比較的すぐに立ち上がり大事は無かったようだが、これは主審が止めるべきシーンで間違いない。

 

主審が笛で止めたため、直前までボールを保持していた群馬へのドロップボールでリスタートとなったが…主審が再三三平和司に対して「もう少し距離を取るように」「ドロップしたところにガツンと行かないように」といったジェスチャーをしているのが印象的。

場所が場所だけにすぐにピンチになるわけで、三平の気持ちもわかるが…少し笑ってしまうシーン。

結果的にドロップを受けた長倉幹樹も一度後ろに下げる選択をし、三平も過度なプレッシャーをかけることもなく、主審がゲームを止めた部分を含めてフェアプレーの良いシーンとなった。

このドロップボールを一度後方に下げ、再び作り直すと畑尾大翔から右サイド裏に抜けた岡本一真へロングボールが入る。

これを佐藤亮がフォローに入り、更には後方の酒井崇一に下げる。

酒井からゴール前にクロスが放り込まれると、川本梨誉が競り勝つも…これは枠の外に。

酒井のボールの質もよく…川本もDFの間にポジションを取り完全に競り勝っただけに枠には飛ばしたかったところ。

しかしここ数節右サイドでこういった形を作れており、酒井のクロスの質も少しずつ良くなってきているのは好材料だろう。

 

22分、左からのコーナーキックを風間宏希がニアに放り込むと、中塩大貴が競り勝つ。

このヘディングは酒井崇一井上詩音の肩付近に当たってしまい、ボールは上に跳ね上がるが…これを長倉幹樹がダイレクトでボレーを放つ。

しかしこのシュートは河田晃兵がライン上でファインセーブを見せブロック。

シュートがキーパー正面に行ってしまった感はあるが…それでもファインセーブと言って良い素晴らしい反応だった。

 

27分には中塩大貴からのロングボールに佐藤亮が飛び込んで、頭で合わせるも枠の外に。

基本的には後方から丁寧に繋ぐのが今の群馬のサッカーだが、チャンスがあればこういった1本の展開を変えるパスが出せるのも今の群馬の強み。

後ろの3バックは比較的フィードが良い選手が揃っていると言える。

【30~45分】膠着した前半終盤

最後の15分は膠着した時間が続き、お互いになかなか決定機を作り出せない状態が続く。

お互いにサイドの深い位置までは取れるものの、その先まではやらせてもらえない…といった状態か。

しかし甲府は三平和司が自由に動き、その空いたスペースを宮崎純真が上手く使っている印象。

この宮崎を捉えるのにちょっと苦労しているか…。

 

逆に群馬は長短のボールで岡本一真が右サイド裏を攻略しており、ここに佐藤亮酒井崇一が良い形でフォローに入っている。

特に酒井は先ほども書いたが、ここ数節非常に良い形でこの右サイドに絡んできている印象。

攻撃時は3バックとなるだけに、やはりここにCBが攻撃参加してこれると攻撃に厚みがもたらせると言える。

 

こうして非常に膠着した前半はお互いにチャンスは作りつつも、決定的と言えるほどのものは作れずに終了となる。

【45~60分】ゲームが動く後半の序盤

後半は甲府のキックオフでスタート。

両チームともにハーフタイムでの交代は無しとなった。

 

開始早々の46分、左サイドでボールを受けた三浦颯太が一気に縦に勝負。

深くえぐりゴール前にクロスを放り込むと、三平和司が競り勝ち先制弾を許してしまう。

ちょっと佐藤亮はあの位置から一気に縦に突破を仕掛けてくると予想していなかったか…?

出だしで遅れてしまい最終的には滑り込むも足に当てることはできず…。

三平は相変わらずのハイボールへの強さだが…畑尾大翔よりも先に飛び、腕を畑尾の肩にかける形で畑尾を飛ばせず。

露骨にやればファールだが、手ではなく腕であり…この程度ならば許される範囲と言え、テクニックと言って良いだろう。

実際問題、畑尾も一切ファールのアピールをしていない。

ポジションの取り方、競り合いのテクニック、下がりながらの難しい形ながら枠に飛ばす技術と…本当に三平はヘディングが上手い。

後半開始早々に失点したことで…恐らくハーフタイムでの指示…と言うかゲームプランは一気に狂った形となったわけだが、果たしてゲーム中に修正ができるだろうか?

 

53分にはカウンターの形で再び三浦颯太が左サイドを突破。

自らシュートに持ち込むが、これは枠を大きく外してしまう。

対応した岡本一真もスピードで振り切られる形となり…これは本当に素晴らしい突破力である。

 

56分、佐藤亮がDFの股下を通してゴール前に抜け出した風間宏希へスルーパスを付ける。

風間のシュートは残念ながらブロックされてしまい、結果的にゴールキーパーまで行ってしまう。

しかし風間もここしばらく絶好調と言える状態で、持ち前のえげつないパスはもちろんだが、こういった形でしっかりとゴール前に入っているシーンが多い。

運動量も出せており調子が良いということだろう。

 

58分、佐藤亮が前のプレーで左に流れたまま残っておりそこを使う。

代わりに1つずつズレて、山中惇希が左のFWのポジションに、長倉幹樹が右のFW、川本梨誉が右サイドとなっている。

受けた佐藤はニア、ペナルティエリア内に入った山中に付け、山中はターンから更に中央にパスを通す。

ここで長倉川本が重なってしまうが、長倉が先にトラップし反転しながら放ったシュートがゴールに吸い込まれて同点に。

佐藤のパスがマイナスにズレたように見えたが…もしかしたらこれはこういう意図を持たせたパスだったのかもしれない。

また長倉がトラップしたところで、重なった川本はさりげなくエドゥアルド マンシャに身体を当ててブロックしているのもポイント。

時間としては一瞬だが、この一瞬を遅らせたことで長倉のシュートをブロックしに行けなかったと言って良いだろう。

【60~75分】いつもと違う交代策

62分、風間宏希のスルーパスに長倉幹樹が抜け出して…倒されるがファールの笛は鳴らず。

この直後に群馬が交代に動き、川本梨誉に代えて白石智之天笠泰輝に代えて内田達也を投入。

普段であれば平松宗が使われるのだが…今節は白石智之をFWの位置で起用するという判断。

恐らく準備をしていた時間も考慮すると、同点に追いつく前に白石は呼ばれていたかと。

となると…同点に追いつくためのプランだったが、同点に追いついてからも変更無しで白石を起用か?

それとも同点から更に追加点を取りにいくために白石を呼んだのか?

この辺りは是非とも起用の意図を聞いてみたいところ。

そして結果的に残り30分で白石は主に左サイドでパワーを発揮し、大槻采配ズバリとなる。

 

63分には左サイドからのクロスを三平和司が頭で合わせるも枠の外。

65分には長倉幹樹がペナルティエリア内の左側に抜け出し、そこに風間宏希から良いパスが入る。

これを折り返すが…逆サイドから飛び込んできていた佐藤亮とはわずかに合わずと…お互いにチャンスを演出する。

 

68分、エドゥアルド マンシャからのロングボールを三浦颯太が競り勝つと、三平和司が胸トラップからDF裏に柔らかいパスを供給。

これに宮崎純真が抜け出すがシュートは枠の上に。

これは完全に決定機だったが…酒井崇一の粘りもあってか枠を外してくれて助かった。

しかしこの試合は甲府の両SBが非常に高い位置を取れており、ここをなんとかしないと厳しい…。

 

69分に甲府も交代に動き、松本凪生に代えて土肥航大宮崎純真に代えて小林岩魚を投入する。

73分には群馬が2度目の交代を使い、佐藤亮に代えて北川柊斗を投入。

ポジションをどうするかと思ったが、北川はそのまま右サイドに入り白石智之がFWのままとなるようだ。

確かに北川は左より右の方がプレーしやすそうであり、攻撃時にはどちらもシャドーと同じ役割ということを考えると…これで良いのかも。

【75~90分】岡本一真J初ゴール

75分、左からのコーナーキックを畑尾大翔が頭で合わせるも河田晃兵がブロック。

河田はクロスに対して出かかっており、出れないと判断して戻りながらのシュート対応となり…素晴らしいセーブ。

こぼれ球をエドゥアルド マンシャがクリアするが、これはフリーで岡本一真が回収し一度下げて再び作り直す選択をする。

風間宏希から左サイドの山中惇希にボールが入ると、山中長倉幹樹を飛ばしてその奥の白石智之を選択。

白石はこれを更に奥の北川柊斗に送ると、恐らく北川は背中で三浦颯太を抑えながら左足でボールを引いて反転して右足でシュート…というイメージだったかと。

しかし三浦を背負うことには成功するも、三浦のプレスが強かったか…左足でコントロールはできずにボールは更に奥に流れていく。

ここに入り込んできていたのが岡本一真となり、ワントラップから右足を振り抜いて逆転に成功する。

ワントラップが長く…更には外になったことで角度が減ってしまったが…これが結果的にエドゥアルド マンシャから離れる形となりマンシャがシュートに間に合わない形を作れた。

岡本の反応を見るに…このトラップは自分の意図したものでは無さそうだが…。

とにもかくにも、逆サイドからの攻撃に対してサイドバックがここまで入ってきていることが大切であり、岡本としては今シーズン何度も得点のチャンスを決めきれていなかっただけに嬉しい嬉しい初ゴールとなった。

 

76分、甲府も2度目の交代に動きピーター ウタカに代えて松本孝平三平和司に代えて飯島陸を投入する。

逆転に成功したこともあり、前線には長倉幹樹1枚を残し5-4-1気味に可変。

79分には山中惇希が足を攣ったこともあってか、白石智之山中の位置を入れ替える。

 

82分、群馬が最後の交代を使い風間宏希に代えて細貝萌山中惇希に代えて平松宗を投入。

平松が左に入り、白石智之山中と入れ替わった時のまま5バックの左に入る形となる。

87分には甲府も最後の交代を使い、荒木翔に代えて関口正大を投入。

 

甲府は最後はマンシャを上げてパワープレーに出るが、畑尾大翔酒井崇一を中心に跳ね返す。

前では平松宗白石智之を中心に、更には北川柊斗長倉幹樹の4人で徹底的にボールをキープしきり、見事に逃げ切りに成功。

上位の甲府に価値ある逆転勝利を見せることとなった。

ピックアップポイント

強者のゲーム運び

最初に断っておくが…決して甲府を相手に圧倒した…ということではない。

見事な逆転勝利であり、スコアだけでなく内容を見ても勝った試合と言えるが…決して楽勝なゲームだったわけではない。

先制を許した時は点が取れる気配もあまりなく、10分で追いつけなければどうなっていたかわからないゲームではあったと思う。

 

しかしながら、(怪我人が多く苦しんでいるとは言え)強豪の甲府を相手に逆転勝利というのは群馬も力を付けてきた証拠。

昨シーズンは逆転勝利が確か無かったと思うが…こういった試合を勝てるようになったのは強くなった証拠だろう。

そして逆転してからの試合運びはまさに強者のそれ。

無理することなく危なげなく徹底的にボールをキープしきり、後方ではロングボールをほぼ全て確実に跳ね返して見せた。

アディショナルタイムに入ってからは…甲府の選手が試合を諦めた…とは言わないものの、やはり足が止まって強度が落ちたように見える。

 

逆に甲府は焦りもあったとは思うが…上位にいるチームとは思えないシーンもあった。

例えば84分の右サイドからのクロスに対しての松本孝平の対応。

酒井崇一の頭を突き飛ばすような形で接触し、ファールを取られておりそれに対して酒井が激怒。

珍しく?怒り心頭で手は出さなかったものの…胸で松本に対してどついている。

酒井としては80分頃にも、松本に同様に頭を突き飛ばされており…2度目ということでかなり怒りがあったのは事実だろう。

そして胸でぶつかりにいったことは褒められたことではなく、これには場合によってはカードが出ていてもおかしくはない。

ということで、酒井は単純に…本当に怒りからの行動だったかもしれないが…時間と展開を考えるとリードしている群馬としては時間を稼ぐ絶好の機会。

逆に松本としてはつまらないことで時間を失った勿体ないシーンだったと言える。

 

櫛引政敏も接触があって倒れていたため(接触は松本ではなく酒井とだと思うが)審判に抗議。

これは恐らく抗議の気持ちは大して無かったのではないかと予想している。

審判と話をすることでゆっくりと時間を使った…と見るのが妥当だろう。

サッカーが嫌いな人からは「これだからサッカーは嫌」と言うのだろうが、これは勝負に勝つための頭脳プレーである。

もはや櫛引もベテランに差し掛かっているわけで、こういったところは今後も同様に上手さを見せていかねばならない。

 

更にはこのリスタート。

櫛引政敏のキックを跳ね返したところのルーズボールに内田達也林田滉也が競り合って接触。

これに対して林田にカードが出たシーン。

これも先に内田が完全にポジションに入っており、林田はアフターであるため…わざわざぶつかりに行く必要は無い。

時間も残り少なく焦りはあったと思うが…。

更にはリプレイを見ればわかるが、これ…内田は頭を抑えて倒れているものの頭は当たっていない。

足は踏まれる形となりファールは間違いなく、更には内田が気付かずに避ける行動をしなければ大きな怪我になっていたかもしれない危ないシーンであることは確か。

ではあるが…内田としてはしてやったりの形となっただろう。

 

もちろん試合が止まっている間は時間も止まっているわけだが、一般的には失った時間の方が加算される時間より長い。

時間稼ぎとして意味のある行動と言える。

追う立場の甲府としては…こういったプレーでフラストレーションが溜まり、この後のプレーが雑になりがち。

フェアプレーの精神だとか…意見は色々とあるだろうが、個人的にはこれもまたサッカーだと思う。

 

甲府としては非常に勿体ない時間の失い方を続け、群馬としては非常に上手く時間を使った。

こういった時間の使い方ができるようになった、というのがゲームを支配する力を得た証拠であり、強くなった証拠ではないだろうか?

昨シーズンも序盤は快進撃だったが、それに比べても今シーズンは強さを感じているサポーターも多いかと。

その強さの1つがこういった形に見えた気がしたゲームだった。

MOM

この試合のMOMは長倉幹樹としたい。

いつも通り相変わらずのレベル違いぶりを見せてくれたが、今節はいつにも増して90分フルに攻守に躍動したと言える。

攻撃の選手なので攻撃面はもちろんだが、アディショナルタイムでの前線でのキープ時間帯に奪われてからの守備などは特に評価したい。

 

次いでJ初ゴールとなった岡本一真か、今節もキレッキレのパスを見せた風間宏希か。

山中惇希も足を攣るまで左サイドを攻略し、白石智之が出てきてからはこのコンビは非常に面白いことになりそうな予感を感じさせてくれた。

更には途中交代では、今名前を挙げた白石は出場30分の全てにパワーを見せてくれたと言える。

また他の選手、内田達也北川柊斗平松宗細貝萌と交代選手が全員自分の与えられた役割をしっかり果たした試合だったように思う。

そういった意味で、今節は素晴らしいベンチワークだったのではないだろうか?

これからまた3連戦となり、しかも次節は遠方のアウェー熊本。

大槻監督の選手選考にも注目したい。

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