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【2022 J2第17節】FC町田ゼルビア 対 ザスパクサツ群馬【レビュー】

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※ザスパクサツ群馬ファンによる、ザスパクサツ群馬贔屓のマッチレビューです。

前節は岡山を相手に久々の勝利をあげ、嫌な流れを断ち切ったかに見えた試合でした。

前節から1週間空いたものの、ここから再び5連戦となるだけに…今回こそスタートダッシュが切れるかどうかが大事になりそうな今節。

上位の町田だけに難しいゲームとなることが予想されますが、前回の連戦では後半戦では疲労の色が濃く見られただけに…良いスタートを切りたいところです。

今回はそんなFC町田ゼルビア戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

※普段はホームチームを左側にしていますが、今節はメインスタンド側からの配置の通り上記向きになっています

FC町田ゼルビア

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 23 ポープ ウィリアム
DF 2 奥山政幸
17 高橋祥平
22 翁長聖
24 岡野洵
MF 6 佐野海舟
8 高江麗央
18 長谷川アーリアジャスール
19 山口一真
28 太田修介
FW 9 鄭大世

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 42 福井光輝
DF 13 菅沼駿哉
MF 16 宇野禅斗
41 安井拓也
FW 7 ドゥドゥ
20 佐藤大樹
40 ヴィニシウス アラウージョ

 

町田は前節から2枚代えとなり、累積による出場停止となっている深津康太に代わって奥山政幸が入る。

更には理由はわからないものの、トップスコアラーの平戸太貴がベンチ外となっており…これは群馬からすれば非常にラッキーな展開と言える。

前節特に何か…というわけではないので練習中に怪我があったか、はたまたコンディション不良か。

平戸のところには長谷川アーリアジャスールが入り、山口一真、鄭大世といった攻撃陣になる。

大ベテランとはなるが…やはり注目は最前線の鄭大世となり、ここにいかにボールを入れさせないかがポイントになるだろうか。

またそのボールの供給源であり、攻守のキーマンとなるダブルボランチもレベルが高いのが町田の特徴。

佐野海舟と高江麗央の2人がゲームの鍵を握るだろう。

ザスパクサツ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 櫛引政敏
DF 2 城和隼颯
3 畑尾大翔
6 内田達也
MF 7 加藤潤也
8 岩上祐三
10 田中稔也
17 山中惇希
25 小島雅也
FW 23 平松宗
30 山根永遠

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 44 山田晃士
DF 32 渡辺広大
MF 15 風間宏希
27 奥村晃司
38 天笠泰輝
FW 11 深堀隼平
39 高木彰人

 

群馬は前節から変更無しのスタメンとなり、ベンチには風間宏希が復帰。

それに伴い北川柊斗がベンチ外となった以外は変更無し。

だいぶメンバーが固定されてきた印象があるが…怪我人も含めて選手層の薄さが気になるところ。

とは言え風間の復帰は大きく、途中出場で流れを変えられる選手がベンチにいるというのは心強い。

更には風間の復帰により奥村晃司が外れるかと思ったが、奥村はベンチに残っているということで…この2人の併用も十分に考えられる。

どちらかを右サイドで使う以外にも、両方をボランチに置いて内田達也をCBに入れて守備固め…なんて形で戦術の幅が広がったのは大きいと言えるだろう。

試合経過

流れを掴んだ序盤

前半は群馬のキックオフでスタート。

開始早々の1分、平松宗を先頭に良いプレスで町田のDF陣にプレッシャーを与えると内田達也がセンターサークル付近でパスカットに成功。

左サイドへ開いていく山根永遠を使い、クロスを上げるがこれはブロックにあいコーナーキックへ。

中央2人にはマークがついていたものの、その外の田中稔也、更にはリターンを受けに行った内田がフリーだっただけに…山根のところで時間がかかってしまったのが悔やまれるところ。

しかしこの試合も良い入り方をしており、いつも通り良いプレスが見れらる試合となりそうな予感。

 

7分、再び相手のミスを誘ったところで平松宗がボールを回収。

田中稔也に繋ぎ、稔也は右サイドを駆け上がる小島雅也を使いたかったが…ここには出せず一度岩上祐三に下げる形に。

左サイドへ広げ、更に最奥の山根永遠がクロスを上げるも…これもブロックにあいコーナーキックとなった。

最後の部分にもう一工夫欲しいが、良いプレスからボールを奪い攻撃を完結させるという意味では非常に良い形が続いている。

 

11分、攻撃の形が上手く作れず一度後ろに下げてから作り直しといったところ。

左サイドからCBまで戻り、逆サイドの田中稔也まで広げたところで稔也がロスト。

これはその後にしっかりと再回収するが…今まであまり高い位置までこなかった町田がこの時間に初めて動いたと言えるシーン。

これを機に高めのところまでプレスに来るだろうか?

 

13分、良い位置で町田にフリーキックを与えてしまう。

このボールはニアで山中惇希が頭に当てるも、クリアはしきれずボールは上空に。

これは一度跳ね返すことに成功するが、セカンドボールを拾った山口一真から良いボールが入り佐野海舟が頭で合わせるも…これは櫛引政敏の正面。

佐野がポッカリとフリーになっているのが気になるところ。

セットプレーの守備は難しいが…どうにも今期はこういったシーンが目立つ印象がある。

今期何度目か?コーナーキックからの失点

前半の早い時間帯は良いプレスから流れを掴んだかに見えた群馬だったが、町田のプレス強度が上がったこともあり膠着状態に。

ボールは持てているものの、中盤より前に良い形でボールが供給できない状態へと移っていく。

 

24分、町田が自陣から攻撃を作り左サイドへ広げていく。

奥山政幸から太田修介に広げると、太田がダイレクトで一気にDFラインの裏へ抜ける鄭大世に。

鄭大世が抜け出すコースの先に畑尾大翔がしっかりと体を入れて、抜け出すことは許さないが…大世はここで上手くボールをキープ。

少し時間を作り、右サイドを上がってきたフリーの長谷川アーリアジャスールへ決定的なパスを通す。

ダイレクトで打たれていたら危険なシーンだったが…長谷川が時間をかけてくれたことで山中惇希がしっかりと対応。

良い足の出し方で抜きにきた長谷川のボールを触ることに成功するが、セカンドボールは町田に拾われ最終的に佐野海舟のシュートは岩上祐三がブロックしてコーナーに。

これは…鄭大世はオフサイドポジションだったようにも見えたが…その後のキープはさすがの一言。

畑尾もオフサイドトラップをかけたことにより、一度は完全に前に出られているがその後の対応は見事。

畑尾の対応が良かったことにより、大世は突破できなくなりボールキープとなったと言える。

山中も簡単にシュートブロックに飛び込まなかったことで、最後まで足を残せて長谷川に対応したと言えるだろう。

 

しかしこのコーナーキック…翁長聖のキックは平松宗がニアで跳ね返すも、セカンドボールを拾った高江麗央が再びクロスを供給。

これを佐野海舟に頭で合わせられ、セットプレーからのセカンドプレーで失点することとなってしまった。

高江には山中惇希が出て行き対応はしていたが…少し距離を取り過ぎて簡単にクロスを上げられた印象も。

詰めれば抜かれやすくなるので…結果論ではあるが…。

しかし佐野に対しては城和隼颯の対応が後手になっており、最初の翁長のキックの際にも佐野に入っていたらやられていたと思われる位置取り(結果としては佐野のいた中央ではなく、ニアにボールは入ったが)

セットプレーの守備は本当に課題となっている。

 

27分には山中惇希のパスミスからボールを失うとショートカウンターを受ける。

逆サイドに広げられ、山口一真がDFの間を通す面白いグラウンダー気味のクロスをゴール前に送るが…これは鄭大世の手前で畑尾大翔が滑り込んでクリア。

 

30分には山根永遠のパスミスをカットされカウンター。

山口一真が仕掛けミドルシュートを狙うも枠を大きく外すことに。

ボールを持たされ中央を閉めて守られると崩せない…という群馬の弱点が出ている状態と言える。

そこでプレスをかけられパスミスを誘発させられ、奪われたところからカウンター…という一連のパターンにハマってしまっている。

ボールは握るも決定機を作れず

ここまで観ていて気付いたこととして、町田は群馬に対してマーカーがハッキリとしている印象。

例えば群馬の右サイドであればワイドに張る小島雅也に対しては、同じくワイドの太田修介が。

中に入ってくる田中稔也に対してはCBの奥山政幸が見る、ということが徹底されている。

群馬が攻撃時には3バックになり、町田同様に3-4-3気味になるためにそのまま対面でマークをしているように思われる。

ここをちょっと工夫してズラさないと…簡単には崩せそうにない。

 

32分、長いボールを平松宗が収め小島雅也に落とす。

田中稔也とのワンツーから縦に抜け出しペナルティエリアに侵入するが…クロスはブロックされコーナーに。

最後のところが…というのは序盤からあるが、この試合初めて小島がここまで高い位置まで入り込めたのは良いところ。

 

35分、2本続けてのコーナーキックとなった2本目。

岩上祐三からのボールを城和隼颯が頭で合わせるが…これは枠の外へ。

少しだけボールが高かったか…城和が入り込むのが早かったか…頭で触るも後ろにいってしまう形になってしまった。

フリーを作ることはできていただけに、ここは決めておきたかったところ。

 

41分、パス回しで組み立てていたところ、山中惇希から裏へ抜けた平松宗へロングボールが入る。

これは平松奥山政幸に引っかかる形で転倒するもノーファールの判定。

お互いに走ってたところで奥山の足が平松の足に後ろから当たってしまった感じだったが…。

しかし山中からのロングボールというのは珍しい印象がある。

良いキックを持っているだけに、こういったプレーは増やしていきたいところ。

 

43分にはロングボールに抜け出した山根永遠が裏を取る。

一度内田達也に下げ、同サイドを後ろから駆け上がる山中惇希を使う。

これはタッチラインに逃れられてしまうが、この時間になって山中が初めて高い位置を取れたシーン。

3バックとなるとやはりサイドのどちらかは攻撃参加させたいところ。

そして城和隼颯は純粋にCBであり、山中は本来CBのプレーヤーではないことを考えると…山中の攻撃参加のシーンを増やしていきたいのだが…。

 

こうしてボールは持てているものの…町田の固い守備をこじ開けられずに前半が終了となった。

徐々に町田ペースに

後半は町田のキックオフでスタート。

両チームともに交代は無し。

 

46分、町田の最終ラインから一気に高い位置を取った太田修介にロングボール。

太田のクロスに鄭大世が頭で合わせるが、ミートせずにボールはファーへ。

回収した翁長聖のクロスは城和隼颯が跳ね返すが、ボールは再び翁長の下へ。

これを山根永遠が手をかけて倒してしまうが、ノーファールの判定。

かけた手が見えていなかったか、倒れるほどの力ではない(倒れにいった)と判断してくれたか…どちらにせよ群馬にとってはラッキーな判定。

山根は今日は攻撃が良いが守備が非常に軽いのが気になるところ。

対応に軽さがあるし、守備への切り替えが遅くこのシーンのように遅れていくのが目立つ印象がある。

 

47分、群馬左サイドから翁長聖がロングスローを入れる。

これを鄭大世が頭でファーに流し、太田修介がダイレクトでシュートするも櫛引政敏がブロックしてコーナーに。

最終ラインから岡野洵が上がってきたことでマークに混乱があったのかもしれないが…太田を全く見ずにフリーにした田中稔也の対応は頂けないところ。

中央はまだしもここにマークのズレも何もないので、稔也が単にボールウォッチャーになったと言える。

珍しく?内田達也がこのプレーに対して手を広げて不満を示していたのが印象的。

 

51分、勝っている町田が先に動き山口一真に代えて安井拓也を投入。

56分には群馬も動き、山根永遠に代えて天笠泰輝田中稔也に代えて奥村晃司を投入。

山根は前半は攻撃面で非常に良いプレーを見せていたが…守備の軽さが目立ち、稔也に関しては良いところを探す方が難しいという不調日だった印象。

代えるべきところを代えてきたと言えるだろうか。

 

ちなみに今日は町田は鄭大世、群馬は平松宗と割とどちらもボールが収まる印象がある。

平松にしっかりと入るのだが、その後にプレーが続かないのが気になるところで…加藤潤也が低いポジションまで下りてしまうのでフォローに行けないのが要因か。

となると逆サイドの田中稔也にその役割が求められるわけで、代わった奥村晃司にはその辺りも期待したい。

風間投入で流れが変化

66分には内田達也に代えて風間宏希を投入。

恐らく正式なアナウンスは出ていなかったと思うが、風間は怪我からの復帰となるはず。

細貝萌が離脱し風間も離脱となり、ボランチは岩上祐三内田、更には奥村晃司と3人で回していただけにこの復帰は大きい。

天笠泰輝も本職はボランチのはずだが、起用を見る限りでは左サイドで考えられていると思って良いだろう。

ちなみに今日は内田の出来は良くも悪くも無く、どちらかと言えば岩上の方が不調な感が強い。

パスミスが多いと言うか…プレーが雑な感じが目立つため、岩上に代えて風間を入れた方が良いのではないかとも思うところ。

しかし1点ビハインドなこともあり、攻撃を作る岩上を残し風間と2枚でゲームメイクする…という意図があるのだろう。

 

68分、風間宏希が左に下りてボールを引き出すこともあってか、山中惇希風間投入前に比べると高い位置を取れている印象。

その高い位置でボールを受けた山中は、中央から左サイドの裏に流れる平松宗へパスを通す。

平松が中央に入れたボールは中に入り込んだ選手の意図と合わずにカットされるが、こぼれ球を山中が回収。

風間に落としミドルシュートを狙うが…わずかに枠の上。

キーパーが触ったようにも見えたがゴールキックの判定となった。

ちなみに平松は完全にオンサイドの良い飛び出しだったが、深堀隼平ほどのスピード感は無いものの…こういったプレーもできるということを見せてくれた。

また風間は距離はあったものの抜群のシュートを見せ、シュートの少ない群馬としてはこういったプレーを観たい。

 

72分には加藤潤也がペナルティエリアすぐ外で仕掛けるが、交わしきれず一度下げて風間宏希へ。

これをダイレクトで右サイドの小島雅也に送り、小島は頭で中央に折り返すが平松宗には合わず。

ここが合っていれば…という惜しいシーンだった。

しかし風間が入ったことでリズムを作れるようになった。

要因は色々とあるとは思うが、先ほども書いたように風間が2CBの左側に下りて受けることで山中惇希が高い位置を取れるようになっている。

システムとしては変えていないかもしれないが、今までの3-4-3から守備時と同じく4-4-2でSBとなった山中というイメージが近いだろう。

 

73分、町田が再び動き鄭大世に代えてドゥドゥ長谷川アーリアジャスールに代えて佐藤大樹を投入。

ドゥドゥの今期初ゴールに沈む

81分には群馬も動き、加藤潤也に代えて深堀隼平岩上祐三に代えて高木彰人を投入。

KJはそのちょっと前のシーンで足を痛そうにしており、その時は攣ったのかと思ったが…どうやら怪我のように見える。

KJも割と怪我がちな印象があり、昨シーズンほどではないと思うが今シーズンも酷使しているだけに…故障となってしまったか。

KJが離脱するとなると非常に痛いだけに、軽傷であることを願いたい。

これにより高木KJのいた2トップの左に、深堀が右サイドハーフに入り、奥村晃司がボランチに移ることになる。

深堀が前で高木を右にするかと思ったが…これは意外。

まぁ攻撃時は2シャドーと思えば…というのはあるが、守備面で高木をサイドハーフにするかと思っていたのだが。

 

84分にはコーナーキックを獲得し、岩上祐三が下がったことでキッカーは風間宏希に。

ファーで畑尾大翔が競り勝ち頭で合わせるも…これが枠の上に。

手を肩に乗せていた印象はあるが…完全に競り勝って合わせただけに枠には飛ばしたかったところ。

 

85分には町田の攻撃を受けるが、畑尾大翔がパスカット。

これを少し運ぶが出しどころを探しているところで後ろからプレスをかけられロスト。

これを群馬右サイドの太田修介に展開され、ほぼ縦関係の少し左に流れた佐藤大樹にスルーパス。

佐藤のクロスは城和隼颯に当たりリフレクションとなるが、ドゥドゥが収めて左足を振り抜き追加点。

ある意味では城和に当たらなかった方が良い結果になった気もするが…それは結果論であり城和としては必死でブロックに行くのが当たり前。

遡ると単純に畑尾のミスになるが、ボールの出しどころが無くチームのフォローが無かったのも原因の一つだろう。

この試合は5連戦の初戦にもかかわらず、まるで最終戦かのような体の重さが全体的に見られた試合。

人任せなプレーも目立ち、前節勝利したにもかかわらず体力的にも精神的にも追い込まれているかのような試合だった。

 

この後はパワープレーに出ていくつかチャンスは作るものの…どうにもプレーが合っていない印象が最後まで残る。

チームとして共通意識がしっかりとしており、攻守にやることがハッキリしていた印象の今シーズンだったが…。

このままタイムアップとなり、今期初となる2点差での敗戦となった。

ピックアップポイント

風間投入後の30分

今節は風間宏希を投入してから明らかに変わった最後の30分を見たいと思う。

1点ビハインドということで戦い方も前半とは変わるため、風間が入ったから…だけでは無い部分もあるだろうが。

 

本文内でも触れているように、明らかに山中惇希が高い位置を取れるようになったのがポイント。

山中は本来もっと前の選手であり、武器としても左足の精度にドリブルでの突破力。

比較的密集でもボールを持て、運べるといった能力もあるので是非とも前でプレーさせてあげたいところ。

 

風間宏希畑尾大翔の左側に下りることで、そこで3枚を形成するため山中はもっと前に移ることが可能となる。

更には風間は簡単にボールを失わないし、長短で良いボールを蹴れることも安心して前に出られるポイントになるだろう。

ここで簡単に失ってしまったり、ボールを溜めておけない選手だと…両ワイドは上がったあとに戻ることを考えなくてはいけないので…結果高い位置を取れなくなってしまう。

 

怪我前の試合でも同様の事は思ったが、風間はCBのところに下りてボールを受ける意識が強いと思う。

岩上祐三はそれほど下りず、相手のFWとMFの間でCBからパスを引き出すという形を取ることが多いように見える。

これはどちらが良いとか悪いとかではなく、プレースタイルの違いであり、チームのスタイルとも関係してくるもの。

3CBでも良いし、2CBにボランチの3人でも良いし、はたまた2CBにどちらかのSBで3枚を作っても良い。

要は相手FWに対して数的優位を作り、複数のパスコースを用意できることが大事になってくるだけのこと。

 

ただこの試合を観る限りでは、最終ラインのビルドアップに山中が加わるよりも風間が加わった方が良い攻撃ができそうな気がする。

繰り返すが、これも山中がダメで風間が良い…という意味ではない。

山中のプレースタイルを考えると、ビルドアップさせるよりも前でボールを運ばせた方が活きる…という話である。

MOM

この試合のMOMは…風間宏希としたい。

誤解を恐れず言うのなら、今期ワーストゲームだった気もする今節。

守備の固いチーム同士の試合と言うこともあり、お互いに崩せずに終わった試合とも言えるかもしれない。

 

これを言うと負け惜しみになってしまうが…群馬としても町田の守備を最後まで崩すことができなかったが、町田にも崩されてはいないだろう。

セットプレーでやられたのと、終盤は前がかかりになっているところでミスからの失点であり、守備が崩されたのとは少し違う。

ただコーナーキックが群馬は9本あったにもかかわらずノーゴールであり、町田は3本あった中で1本を決めている…ということは大きな違い。

素直に町田を称えるべきであり、崩されていないとは思いつつも完全に負け試合だったことは確かだろう。

 

そんな中で違いを見せたのが風間

内容に関しては改めて書くまでもなく、これまでに触れてきた通り。

 

もう一人名前を挙げたいのが平松宗

FWとしてはゴールが無く負け試合となったことからMOMにはしなかったが、彼もこの試合で数少ない好プレーを見せた選手と言える。

本文内にも書いたが…まるで連戦の最後のような動きの重い選手が多い中で90分を通してハイプレスをかけ続けたのが印象的。

最前線でターゲットとなり、いつも以上にボールも収まっていただけに…そこをもっとサポートしてあげられたら…という思いが強い。

 

セットプレー時にも守備ではストーンとなり相手のボールを跳ね返し、味方を鼓舞しと…なんと言うかシーズン序盤に比べると風格が出てきた印象がある。

最初はベンチスタートということだったが、チーム最多の5ゴールを記録しエースとなったことが自信となっているのではないだろうか?

エースとして覚醒しつつある平松の今後の活躍が楽しみであるとともに、全くタイプが違うこともあり深堀隼平の巻き返しにも期待したいところ。

特に深堀は後半出てくる方が相手としては嫌なプレーヤーだけに、深堀の奮起は期待したい。

また高木彰人も短い時間ながららしさを見せており、北川柊斗と共にFW陣の底上げを期待したいところ。

 

KJの名前を出さなかったが、個人的には彼はMFの役割だと思っているため。

変えの効かない選手だけに怪我が軽傷であることを願いたい。

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