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【2022 J2第15節】ザスパクサツ群馬 対 徳島ヴォルティス【レビュー】

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※ザスパクサツ群馬ファンによる、ザスパクサツ群馬贔屓のマッチレビューです。

前節はあまり良い思い出のない甲府を相手に、スコアレスのまま進むも試合終盤に一撃をもらい撃沈という結果に。

やはり相性というものはあるのか…そういう意味では今節の徳島ともあまり相性は良いとは言えないような?

5連戦の最終戦ということでお互いに疲労が気になるところであり、メンバー選考も含めて注目となる試合です。

また3バックと4バックとを使い分け、特にここ数試合は3バックが機能しているだけに…この試合はどちらとなるのかも注目ポイントとなるでしょう。

スタメン・フォーメーション

ザスパクサツ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 櫛引政敏
DF 2 城和隼颯
3 畑尾大翔
6 内田達也
17 山中惇希
25 小島雅也
MF 8 岩上祐三
10 田中稔也
FW 7 加藤潤也
23 平松宗
30 山根永遠

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 44 山田晃士
DF 32 渡辺広大
MF 27 奥村晃司
38 天笠泰輝
FW 9 北川柊斗
11 深堀隼平
39 高木彰人

 

群馬は2枚を変更し、再び山中惇希がスタメン復帰。

そして山根永遠がスタートからの起用という事に。

前節出来が悪かったとは思えないものの…ハーフタイムで交代となった天笠泰輝は予想とは異なりベンチからのスタート。

山根が良かったこともあり、天笠は後半に流れを変えるための要員となるだろうか?

5連戦の最終戦ではあるものの…ベンチまでを含めた18名はほぼ固定となり…怪我人の多さも含めて選手層の薄さを痛感する連戦となっている。

徳島ヴォルティス

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 1 ホセ アウレリオ スアレス
DF 3 石尾崚雅
14 カカ
22 藤田征也
MF 7 白井永地
11 杉森考起
13 新井直人
19 長谷川雄志
20 児玉駿斗
24 西谷和希
FW 15 藤尾翔太

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 29 松澤香輝
DF 6 内田航平
16 川上エドオジョン智慧
25 安部崇士
MF 27 櫻井辰徳
30 坪井清志郎
FW 9 ムシャガ バケンガ

 

対する徳島ヴォルティスはと言うと、今期は主力の流出に苦しんでいる印象も。

しかしGKのスアレス、DFのカカ、更にはFWのバケンガと有力な外国人は魅力。

やはり助っ人という言い方もあるように、ある程度外国人選手の個の力というのは…特にJ2では魅力と言える。

徳島はルヴァンカップの関係で、なんとこの試合が9連戦目という超過密日程。

それもあり前節からは4枚を交代している。

前橋育英の心臓だった櫻井辰徳はベンチからのスタートとなり、これは群馬にとってはラッキーと言えるかもしれない。

試合経過

風の影響?ミスの目立つ徳島

前半は徳島のキックオフでスタート。

今日は正田醤油スタジアムらしく、非常に風の強い中でのゲーム。

いつも通りにホーム自由席側から強い風が吹き、前半は群馬が風上となる。

 

1分、徳島のゴールキーパー、ホセ アウレリオ スアレスまで平松宗がプレスをかけにいったことでミスキックを誘発。

これを田中稔也が回収し、岩上祐三へ落としミドルシュートを狙うが…これはスアレスがセーブ。

相手のミスではあるが、今日もプレスに行くときは良いプレスがかけられそうな好調な出だしとなった。

 

3分、右サイドでのコーナーキックを獲得するが…このボールは跳ね返されてしまいカウンターを浴びることに。

回収した西谷和希がドリブルで運び、加藤潤也のタックルを交わして一気に群馬左サイドをかけあがる。

追いすがる岩上祐三も外し、少し中に切り込んでから…セットプレーで上がっていた両CBの代わりに後方にいた小島雅也山中惇希の間を通すスルーパス。

これに抜け出したのは藤尾翔太だったが、この際に山中を倒してしまいファールの判定。

確かにファールだったが、群馬としてはかなり危ないシーンだったと言える。

 

9分には徳島のビルドアップに対して再び高い位置からプレスを仕掛ける。

これによりミスキックを誘発し、回収した山根永遠がちょっと距離はあったものの直接狙う。

これがブロックに入ったDFにリフレクションとなり、際どいコースを突くシュートとなるがスアレスがコーナーに逃れる。

10分、このコーナーキックを蹴るのは岩上祐三

ニアに送ったボールに城和隼颯が飛び込み、これをフリーで合わせるがわずかに枠の上に。

完全にフリーを作り出しており、これが決まっていれば良い時間帯での先制点となったが…。

 

11分、群馬右サイドからの徳島のスローイン。

これを田中稔也が良い寄せからボール奪取。

回収した岩上祐三が素早く中の内田達也に送る。

フリーで受けた内田加藤潤也に良い縦パスを付け、KJがターンしてドリブルで運び、左サイドを上がる山根永遠に。

山根は一度スローダウンを余儀なくされるが、ここで一気に右サイドを駆け上がる田中稔也に向けてロングボールを供給。

これが風に乗る形でクロスバーを直撃!

直後の山根の表情が苦笑いだったこと、更には稔也がフリーでファーに入り込んでいたことから…本来は稔也へのクロスだったと思うが、これが入っていたら面白かった。

 

このゴールキックを徳島は低い位置から繋ぎにくるが、カカのゴール前を横切るパスが少しミスになり加藤潤也が回収。

しかしこのトラップが上に上がってしまい…このわずかの時間でスアレスが一気に距離を詰めてシュートをブロック。

この際にKJの足がスアレスに入る形となり、スアレスがダメージを受けてプレーが中断。

後ろから繋ぐのが徳島のスタイルだろうが、このゴール前を横切るパスというのは…絶対にやってはいけないミス。

KJがダイレクトでゴールに流していれば得点は間違いなく、トラップしても余裕だったとは思うが…このトラップがミスとなり高く浮いてしまったことが悔やまれる。

ちなみにスアレスは痛がり方が尋常では無く、場所も膝だっただけにプレー続行は難しいと思ったが…立ち上がりどうやら問題はない様子。

膝から出血が見られるので、KJのスパイクピンが入ったと思うが…KJがシュートにいったときには足裏は見せていたようには見えなかった。

そしてそれもあってKJにはカードが出なかったと思われる。

更にスアレスの膝は特に処置をしたようには見えず、対した量では無いものの出血も止まっていないがプレー再開。

ソックスを上に上げて出血ヶ所を抑えたとは言え…これはルール上マズいのではないだろうか?

 

しかし前半わずか10分で徳島は後方でのパス回しの際のミスが3つ。

特に最後は決定的なチャンスだっただけに、決めきれなかったのが悔やまれることになる。

決定機も得点は遠く

18分、セカンドボールが杉森考起だと思うが…収まるものの内田達也が良い寄せからボール奪取。

少しファールかとも思ったがノーホイッスルとなり、内田はすぐ前の加藤潤也にボールを送る。

KJはゴール前に平松宗、中央ペナルティエリアのすぐ外に田中稔也といたものの、自らシュートを選択。

これは危なげなくスアレスに抑えられてしまうが、決定機でもシュートを打たなかったKJとしてはある意味でらしからぬシュート。

この間の大宮戦でのプレーにはファン、サポーターから非難の声も出ていたようだが…チームからも「打て」という声があったか?

しかし平松稔也もパスコースは塞がれていたとも言え、単純にパスよりもシュートの方が確率が高いと判断しただけかもしれない。

 

24分には櫛引政敏からのロングボールを平松宗が頭でフリックして左サイドへ。

最終的に攻撃は繋がらないものの、今節は平松が良い形でターゲットとなれている。

やはり平松にはポストプレーも求めたいということで、これを継続していきたいところ。

 

26分、右サイドからのコーナーキックのチャンスにキッカーは岩上祐三

先ほどはニアで城和隼颯に合わせたが、今回はファーに送り畑尾大翔が頭で合わせる。

これまたドンピシャのタイミングではあったが、なんとスアレスが右手一本でファインセーブ。

こぼれ球を内田達也が詰めるも、これも身を投げ出した杉森考起にブロックされてしまう。

畑尾のヘッドが少し下がりながらとなったのが悔やまれるかもしれないが…とは言っても十分に威力ある良いヘッドだった。

どちらかと言えばコースが少し甘かった方が悔やまれるが…それ以上にスアレスのセーブを褒めるべきだろう。

前半30分までに、既に決定機を3度は迎えており…風上ということを考えても前半のうちに1点が欲しい。

明確な作戦変更 徳島は後半勝負か?

33分には競り合いから、内田達也が少し嫌な形で落下。

左肘が逆を向いたような形で地面に落ちてしまい…本人も相当痛そうな様子。

怪我人が続出しており、特にボランチは細貝萌風間宏希と離脱中なだけに…内田の離脱となると痛いところ。

しかし内田はどうやら続行できるようであり、左手も痛そうではあるものの動かしているので大きな怪我ではなさそう。

 

38分には小島雅也が右サイドを持ちあがる。

これは繋がらず奪われてしまうが、自ら長い距離を追って取り返すという動きを見せる。

奪われたあともしっかりと攻撃を遅らせて、更には奪い返すと…こういったプレーは非常に大事である。

 

ボールは持てているものの…その先までは上手く崩せず決定機は作れないという時間帯が続く。

徳島は明確に作戦を変更してきており、前半の風下は耐えて後半勝負といった形だろうか?

前半の早い時間でビルドアップのミスが続いたこともあり、無理に後ろで繋がずに簡単に蹴るシーンも増えている。

それが故にボールは持てるものの…という時間が続く。

スアレスが負傷してプレーが止まっていた時間が結構あったため、そこでベンチから修正の指示が明確にプレーヤーに伝わった可能性もある。

 

48分には距離はあるものの、山根永遠がシュートを狙うが枠の上に。

シュートが枠に行けば完璧だが、攻撃が停滞していたためにこういったミドルは有効。

やはりシュートで終わることが大事だろう。

とは言え…やはり風上の前半で得点がほしかったものの、あえなくタイムアップとなる。

立ちはだかるスアレス

後半は群馬のキックオフでスタート。

両チームともに選手交代はないものの、風上と風下が入れ替わることで試合展開も変わることが予想される。

 

49分、前半の早々と同様に徳島のDFラインにハイプレスをかける群馬。

藤田征也のトラップがミスになったところを山根永遠が回収し、すぐ前の加藤潤也に預ける。

再びリターンを受け、ゴール前で待つ平松宗にクロスを送るかと思いきや…なんとニアサイドを狙ったシュートを放つ。

これは恐らくミスキックではなく、平松にもっとニアに入って欲しかったクロスでもなく、多分直接狙ったものと思われる。

と言うのも、山根がリターンを受けた段階でスアレスがクロスに備えて一歩左にポジションを取り直しており…ニアサイドががら空きとなっていた。

この動きを確認して、空いたニアサイドを狙ったものと思われる。

 

同49分、このリスタートのゴールキックを岩上祐三が回収。

一度後ろに下げ攻撃を作ろうかというところで、山中惇希が裏に抜け出した加藤潤也にロングボールを供給。

これをKJが見事に収めて前を向くと、中央へカットインしながら右の田中稔也へ。

稔也が少し距離はあったがミドルシュートを狙うと、これがファーサイドのポストギリギリの良いシュートとなったが…スアレスが右手一本で触って枠の外に。

少しシュートの威力が弱かったかもしれないが、GKの手前でワンバウンドしており非常に難しいボール。

これまたスアレスを褒める方が正しいだろう…。

KJなら稔也の前に斜めに抜け出した平松にスルーパスを通すかと思ったが…ここは本人も狙っていたように見えたがタイミングかDFがコースに入ったか…どうやら出せなかったよう。

そうそう平松と言えば、このシュートに対してしっかりとゴール前に詰めているのがポイント。

スアレスが触ってコースを変えてコーナーに逃れたために詰められなかったが…前にこぼしていれば平松がしっかり詰めたであろう。

 

57分に徳島が最初の交代を使い、石尾崚雅に代えて内田航平藤田征也に代えて安部崇士長谷川雄志に代えて櫻井辰徳と3枚代え。

ここから徳島の反撃が始まるだろうか?

お互いに上手くいかない展開

63分、左サイドで得たスローインを山根永遠が外から中に下がりながら入り込む動きで受ける。

これをダイレクトで右足でシュートを狙うがミートせず…しかしこのボールを平松宗がボレー。

こちらもミートしたとは言えず、スアレスの正面にいってしまう。

ゴールとはならなかったが、非常にアイディアを感じる面白いプレー。

練習中からこういったプレーをデザインしているのか、山根の思い付きなのかはわからないが…こういったプレーはどんどんとやっていった方が良いだろう。

 

この時間まで後半はどちらも上手くいかない…という表現が正しいだろうか?

風上になった徳島としても、前半よりはボールを持てる時間が増えたものの…最後のブロックを崩せずに苦労している様子。

群馬としても風下になったこともあり、攻撃が思うように繋がらない状態と言える。

やはり前半で得点がほしかったが…こうなると徳島にボールを持たれるのを中でいかに奪ってから早い攻撃を見せられるかということになるだろう。

 

70分には良い位置でフリーキックを獲得し、これまた面白いトリックプレーを見せる。

しかし山中惇希のクロスが精度を欠き、これもチャンスとはならず。

今期はこういったデザインされたセットプレーが多く、練習で色々と試行錯誤していることが伺える。

 

71分、徳島のDFラインにハイプレスをかけたことでスアレスがロングボール。

これは児玉駿斗も頭に当てるのが精いっぱいのボールとなるが、目の前でリフレクションという形になったか畑尾大翔が足を伸ばして当てるだけに。

このこぼれ球を櫻井辰徳が拾い、前方の西谷和希に縦パスを通す。

小島雅也が対応し、城和隼颯もフォローに入るが…西谷は一歩中に切り込んでシュートを放つ。

これが城和の足に当たり大きくコースが変わり…櫛引政敏も諦めて見送った形になってしまう。

幸いにもボールはバーを越え、外からネットを揺らす形となるが…非常に危ないシーンだった。

とは言えあそこでシュートに対して足を出すのはDFとしては当たり前であり、それがコースを変えてゴールに吸い込まれるのは不運でしかないだろう。

小島は縦に抜け出すことも考慮した位置を取り、カットインには城和がフォローに行っているということで対応としては間違っていない。

遅すぎる交代 スコアは動かせず

72分には徳島が2回目の交代に動き、藤尾翔太に代えてムシャガ バケンガを投入。

1分後の73分には群馬も動き、平松宗に代えて深堀隼平を投入する。

 

79分には徳島がボールをキープした状態で攻撃を組み立てる。

カカから左サイドの安部崇士へ良い縦パスを入れると、阿部はカットインから中央ペナルティエリア内で要求していた西谷和希に。

岩上祐三がこのパスに滑り込むも触れず、更には児玉駿斗が更に縦で受けるべく走りこんだことで城和隼颯はそちらに対応。

西谷が完全にフリーになってしまいシュートを打たれるが、このシュートに対して畑尾大翔が一気に距離を詰めてブロック。

畑尾のナイス判断でピンチを救うことに。

 

80分には群馬が2回目の交代を行い、加藤潤也に代えて高木彰人を投入。

この時間で2人目となるわけで…果たして1枚で良いのだろうかという疑問は残るが…。

82分には徳島が最後の交代枠を使い、杉森考起に代えて坪井清志郎を投入。

群馬とは対照的に5枚のカードを全て切ることとなった。

 

83分、群馬左サイドからのコーナーキックを蹴るのは櫻井辰徳

このキックに対してニアで飛び込んだ安部崇士がバックヘッド気味に合わせるが…これはわずかに枠の外に。

非常に危ないシーンだったが、安部に対しては良い形とは言えないものの山根永遠が競っており、この山根の体の寄せも大きく影響しているのは事実だろう。

終盤ではあるが集中して守れていると言える。

 

85分、徳島のロングボールを畑尾大翔が冷静に小島雅也に繋ぐ。

小島岩上に預け、自らは前線に駆け上がっていく。

岩上は同右サイドの田中稔也に当て、稔也はワンツーの形で(ワンツースリーだが)上がってきた小島を使う。

小島はこれをダイレクトで裏に抜ける深堀にスルーパスを通す。

深堀が右サイドを抜け出し、中央には高木彰人、ファーには山根永遠と3対2の数的優位を作り出すことに成功。

更には少し遅れて小島もゴール前に上がってきているという絶好のチャンスだったが…深堀のクロスは直接キーパーへ。

恐らくはニアへのクロスだと思うが、ボールが狙ったところよりも前に行ってしまったのだろう…。

ダイレクトで繋がり一気に数的優位を作り出すという、この試合で最も徳島DFを崩せたと言って良いシーンだったが…深堀のクロスだけが残念である。

 

88分には群馬も最後の交代を行い、山中惇希に代えて天笠泰輝田中稔也に代えて奥村晃司を投入。

しかしながらアディショナルタイムを含めても10分は無いだろうタイミングとなり…この交代、特に天笠の投入はもっと早くても良かったのではないかと思わせる。

 

93分には自陣で得たフリーキックを櫛引政敏が長いボールを蹴りこむ。

これを高木彰人が競り、ボールは前の深堀に。

深堀がこのボールを競り、高木に落とす。

高木は狭いところを良いタッチで1枚剥がして右の奥村晃司にパスを送る。

奥村がこれをグラウンダーで狙うも…わずかに枠の外に。

奥村は横浜FC戦で似たような位置からゴールを決めており、今度は横浜FC戦とは異なり低く狙うという…やはり技術の高さを見せてくれたものの惜しかった。

高木も良いダブルタッチからパスを通しており、交代選手が1つ良い見せ場を作れた形となった。

しかしアディショナルタイム5分でもゴールをこじ開けることはできず、スコアレスのままタイムアップとなる。

ピックアップポイント

堅守同士の戦い

ゲームが終わってみれば非常に堅守同士の戦いだったように思う。

群馬としては守備が崩壊した試合もあっただけに、再び粘り強く戦いスコアレスに抑えたことは大きかったと言える。

逆に徳島としては特に序盤ではミスが続き、失点しなかったことがラッキーとも言えるが…やはりこれまでわずか7失点というのは伊達ではなかった。

 

贔屓目かもしれないが、群馬としては勝てる試合だったと言え…やはり前半のうちに得点を奪えなかったことが全てと言えるだろう。

またこの試合のMOMとしてはホセ アウレリオ スアレスを上げる人が多いのではないかと思うが…そのくらいキーパーが当たっていたのが不運だった。

 

群馬としては怪我人が多く選手層が厳しい中での5連戦の最終戦。

徳島としてはルヴァンカップも含めて9連戦の最後と…どちらも疲労が濃く見えた試合とも言える。

お互いにフレッシュな状態で見たかった試合、というのが個人的な感想である。

MOM

この試合のMOMは…山根永遠としたい。

両チームを対象とするのであればスアレスであるが、群馬から選ぶとなると山根永遠かなと。

90分を通して最後まで良いアップダウンを見せており、シーズン序盤のように良い活躍を見せた試合と言える。

離脱からの復帰後は気合の空回り感もあったが、ここで本来の姿を取り戻しこれからの活躍も期待できそうなのが大きなポイント。

 

ある意味では今日の山根の出来が良かったが故に、天笠泰輝の投入ができなかったのではないかと考えている。

前節半分で引っ込めて、恐らく温存したのだと思うが…山根の出来が良く、終盤になっても運動量が落ちなかったことで投入が遅くなった(最終的に山中のところに入れているし)と思われる。

小島田中を代えて、右に山根を持っていくという手もあっただろうが…守備面も含めて安定しているところを変えるというのは難しかっただろう。

 

山根以外では、決定機のミスこそあったが今節も安定して高いクオリティを見せてくれたKJを筆頭に、前線で基点となり続けた平松も良かった。

とは言え、誤解を招くような言い方になるが…誰も突出して良かったという選手はいない。

全員がかなり高いレベルで良いプレーを見せてくれたと思う。

ある意味ではチームとして理想とも言える状態かもしれず、今後も出る選手が安定して良いプレーを見せてくれることに期待したい。

あとは決定機をなんとかモノにする力を付けることと、後半の起爆剤となれる存在が出てくることに期待したいところ。

風間宏希白石智之の復帰が待たれる…となるだろうか。

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