※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。
第9節はアウェーでのSC相模原戦です。
ホーム2連戦が終わり、ここからはアウェーでの2連戦となるわけですが…今シーズン未だアウェーでの勝利がない群馬。
下位に沈む同士の試合となるこの試合は、何が何でもアウェーでの初勝利といきたいところです。
また、前節で連敗は止めたものの…2試合ノーゴールという「超攻撃的サッカー」とはほど遠い現在地なのも気になるところでしょう。
やりたいことはわかるものの…まだまだ完成度が付いてこない沖田サッカーも気になるところと言え、結果が出るのが先か…手遅れになるのが先か…となりそうな予感。
今回はそんなSC相模原戦をレビューします。
Contents
スタメン・フォーメーション
※通常ホームチームが左側ですが、メインスタンドから見た構図で前半はアウェー群馬が左側でした
SC相模原
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 46 | バウマン |
DF | 2 | 加藤大育 |
5 | 田代真一 | |
33 | 常田克人 | |
MF | 4 | 島川俊郎 |
7 | 河野諒祐 | |
11 | 武藤雄樹 | |
16 | 高野遼 | |
36 | 中塩大貴 | |
FW | 14 | 高木彰人 |
23 | 加藤拓己 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 1 | 三浦基瑛 |
DF | 18 | 三鬼海 |
28 | 小笠原佳祐 | |
MF | 6 | 徳永裕大 |
17 | 竹内崇人 | |
25 | 田中陸 | |
FW | 9 | ラファエル フルタード |
22 | 福井和樹 | |
99 | イスマイラ |
相模原は前節から5枚を変更。
三浦基瑛、ピトリック、三鬼海、西山拓実、ラファエル フルタードが外れ、バウマン、田代真一、高野遼、中塩大貴、高木彰人がスタメン起用される。
三浦、三鬼、フルタードはベンチスタートとなり、ピトリックと西山はベンチ外ということに。
注目は守護神のバウマンの復帰と、こちらも復帰と言って良い高木彰人。
どちらも開幕からスタメン出場が続いていたが、特に高木は開幕戦と第2節で2試合連続ゴール。
過去は怪我に泣いたイメージもあるだけに…高木には(この試合以外)頑張ってほしいところ。
また元群馬と言えば、中塩大貴が今シーズン初のスタメン…どころか初のメンバー入り。
出場機会に恵まれているとは言えず…この試合をきっかけに、と言ったところだろう。
また出場機会と言えば…元群馬の高井和馬も出番が限られているようで、この試合もメンバー外に。
この試合の前までは時間は限られているものの、6試合続けて途中出場しており…メンバー入りはするかと思ったが…。
ザスパ群馬
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 13 | 近藤壱成 |
DF | 3 | 大畑隆也 |
4 | 船橋勇真 | |
8 | 山内陸 | |
43 | 野瀬翔也 | |
MF | 7 | 西村恭史 |
15 | 風間宏希 | |
27 | 藤村怜 | |
FW | 9 | 青木翔大 |
17 | 山中惇希 | |
38 | 小西宏登 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 21 | キム ジェヒ |
DF | 22 | 高橋勇利也 |
MF | 35 | 玉城大志 |
36 | 安達秀都 | |
37 | 瀬畠義成 | |
FW | 2 | 田頭亮太 |
18 | 田中翔太 | |
20 | 下川太陽 | |
23 | 小野関虎之介 |
群馬は前節からスタメンに変更はなし。
ここまで比較的スタメンを固定せずにきた沖田監督としては、珍しく何も変えず…という形となった。
ベンチは2枚を変更し、菊地健太と河田篤秀が外れ、玉城大志と瀬畠義成が入ることに。
気になるのはこの外れた河田篤秀と、前節からベンチ外となっている加々美登生…。
どちらもそう簡単にベンチ外になる選手とは思えず、特に加々美は2試合続けてとなっているので…怪我の可能性が高いのではないだろうか?
注目は右のWGに入るであろう小西宏登。
連携がまだまだの現状としては、小西の個人技にかかる期待は大きく…誤解を招くのを恐れずに言えば…ここしか可能性を感じない。
右の小西、左の山中惇希がどれだけサイドを押し込めるか?が一つのポイントとなるだろう。
そしていよいよ本格的に米原秀亮の離脱が間違いないものとなった形なので、風間宏希と藤村怜にかかる期待も大きい。
3人ともタイプは異なるものの、下からゲームを組み立てコントロールしなければならない選手である。
(西村恭史は同ポジションながら、役割としてはもう一つ前と考えて良いだろう)
試合経過
【0~15分】珍事?キックオフが送れる
今節は強い雨が降る中での試合となった。
主審がユニフォームを着替えるという…なかなか珍しいハプニングにより試合の開始が遅れることに…。
審判団が緑色のユニを着ており、相模原と色が似ているために変更することになったと思われる。
審判団ではなくマッチコミッショナー等の問題なのかもしれないが…相模原の1stユニが緑なので…なぜ緑を着てきたのかという疑問しかない。
前半は相模原のキックオフでスタート。
この試合も前節同様に、攻撃時には風間宏希をアンカーに、右には山内陸、左には藤村怜が入る形。
その前に右が西村恭史、左が船橋勇真となっており、左右で守備から攻撃に変化する形が多少異なる。
2分、右からのコーナーキックを得るとキッカーは小西宏登。
ニアで船橋勇真が入り込んだものの、上手くフリックできずにボールは再び小西の下に。
風間宏希に下げて、再びゴール前に上げ直すも…これも跳ね返されてしまう。
しかし再び回収し、ポケットの良い位置に入った青木翔大に当ててから外の小西に広げると、縦に仕掛けるフェイントからカットイン。
西村恭史にパスを通すと、西村が右に持ち替えてシュートを放つもブロックされて再びコーナーとなる。
開始早々に小西が持ち味を1つ見せたと言えるだろう。
12分、大畑隆也が少し持ち運ぶと、大外に張っている山中惇希にパスを送る。
ここに藤村怜がフォローに入ると、山中はフジレンに預けて縦にダッシュ!
ワンツーを受ける形で縦のスペースに抜け出すと、そのままダイレクトで低く速いクロスを送り込む。
これはニアの青木翔大にも、ファーから中央に入った小西宏登にも合わずにクリアされてしまうが…セカンドを船橋勇真が回収。
内側の山内陸に送ると、山内は空間を使ったループのパスをDFラインの裏に。
これを西村恭史がトラップから反転し、シュートに持ち込むも…ミートせず。
ミートしなかったことでバウマンがタイミングを崩されるが、威力も無かったため必死に戻り手でかき出されてしまう。
この西村の奥で、フジレンが非常に良いランニングで入っており…山内はフジレンへのパスだったのではないだろうか?
フジレンが受けていれば前向きのままダイレクトで打てたように思う。
しかしゴールには繋がらなかったが、良い形を1つ見せられたと言えるだろう。
14分、再び藤村怜と山中惇希で左サイドを崩していく。
山中からのパスをフジレンがクロスに持ち込むが、これはブロックされてしまう。
こぼれ球は相模原ボールとなるが、山中がパスをインターセプトしそのままシュートするが…これもブロックされてしまう。
このこぼれ球を西村恭史が回収すると、一度船橋勇真に落としてゴール前に入り込んでいく。
船橋からリターンだったのか、山中へのパスだったのか…わからないが、ボールは山中の足元に入り、シュートを放つも枠の左側に外れてしまう。
これも枠は外れてしまったが、良い連携から左サイドを深く突破し、セカンドも拾い続けて二次三次と攻撃を繋ぐことができたと言える。
【15~30分】セットプレーからの失点
18分、フリーキックのチャンスを得るとキッカーは風間宏希。
しかしゴール前に放り込んだボールは中塩大貴が競り勝つ。
このこぼれ球を山中惇希がダイレクトで狙っていくも、これは枠の外に外れていく。
精度の部分はこれからであるが…今日の山中は積極的にシュートを放っていっているのは好印象。
しかし20分、今度は相模原がフリーキックのチャンスを得る。
高野遼がファーに送ったボールには誰も入っておらず、西村恭史が頭でサイドに逃げる。
しかしこれがタッチを割らずに常田克人が回収すると、後方の河野諒祐に下げる。
河野がダイレクトでゴール前にクロスを送り込むと、加藤拓己が頭一つ抜け出した形で頭で合わせ…先制を許してしまう。
競り合った船橋勇真の肩の上から自らの身体をねじ込み、船橋に飛ばせない…競らせない見事なポジション取りで勝負あり。
ここは加藤が非常に上手かったと言えるが…個人的に気になるのはその前のクロスを上げた河野のところ。
風間宏希が行ってはいるものの…昨シーズン同様にこの位置へのプレッシャーが非常に甘い。
藤村怜が比較的早い段階で指示は出しているのだが…。
29分、群馬が良い形でビルドアップを見せる。
藤村怜のスルーパスに山中惇希が抜け出すと、対応したDFを抜き切らないタイミングでクロスを送る。
しかしこれはやや青木翔大に合わず…。
精度はもっともっと詰めていかなければならないが…このフジレンと山中の連携はかなり向上しているのは収穫と言えるだろう。
【30~45分】風間の負傷退場
34分、中塩大貴のロングスローからコーナーキックを与えてしまう。
河野諒祐がニアに入れたボールは船橋勇真が競り勝ったが、このヘディングはほぼ真上に飛ぶ形に。
これを再び頭でクリアするも、青木翔大と重なる形で大きく前には飛ばせず…。
こぼれ球を常田克人がダイレクトで狙うも、大畑隆也がブロック。
このこぼれ球を加藤拓己が1トラップからボレーで狙うが、ここも野瀬翔也が飛び込みブロック。
このこぼれ球を高木彰人が狙っていくが、枠の左側に外れてくれる。
集中して身体を張ってブロックできているのは良いのだが…船橋と青木が重なったところなどは要改善だろう。
当然後ろの青木が声をかけているとは思うが…あれは青木に任せて大きく跳ね返せていればここまでピンチは招かなかった。
(そのセカンドから違う形でピンチを迎えた可能性はあるが)
43分、加藤拓己と船橋勇真の接触で、加藤が肩を抑えて倒れていたため試合が止まる。
接触の仕方と痛がり方から脱臼かと思ったが…どうやら大事はないようでプレーは続けられる様子。
しかしこのタイミングで風間宏希が座り込んでおり、スパイクも脱いで足の状態を確認している。
このプレーの前に接触があり、痛そうにしていたのだが…どうやらこのまま負傷交代となるようである。
安達秀都を投入し、風間は担架に乗せられたままピッチを後にすることとなった。
シーズン前の負傷から戻ってきたばかり…でもあるため、新たな怪我で長期離脱とならないのを祈る限りである…。
この交代により山内陸が風間のいたアンカーに入り、安達が山内のいた右SBに入ることとなった。
46分、大畑隆也からのロングボールは青木翔大と常田克人が競り合うも、常田が競り勝った形に。
しかしセカンドボールを小西宏登が回収すると、縦に仕掛ける素振りからカットインで中塩大貴を振り切りクロスを送る。
ここに青木が入り込んだものの…加藤大育に潰される形で、背中辺りに当てるのが精いっぱいとなり、ボールはポストに嫌われて跳ね返ってしまう。
非常に惜しいシーンだったが…小西は本当に良い仕掛けを見せている。
こうして終始ボールは持ち続けたものの、決定機を決めきれず…。
逆に相模原に少ないチャンスを決めきられて、リードされたままハーフタイムを迎えることとなった。
【45~60分】ハーフタイムで動く群馬
後半は群馬のキックオフでスタート。
ハーフタイムで群馬ベンチが動き、船橋勇真に代えて下川太陽を投入する。
確かに今日の船橋はやや雑なプレーが多かった印象だが…ここで2枚目のカードを切るか…。
まぁ現在は5枚切れるため残り3枚あり、回数としてもハーフタイムは含まないのであと2回あるので問題はないだろうが。
前半だけで下げるほど船橋は悪かっただろうか…?
この交代により、山内陸を左サイドバックに移し、山内のいたアンカーに藤村怜が入る。
そしてフジレンのいた左のインサイドハーフに下川太陽が入ることとなった。
プレーを見ていると、山内が左に移ったことでアンカーのフジレンの左右にはどちらもSBが入る形に(安達と山内)
そしてその前に西村と下川が入る形となっているようである。
しかし安達はやや前目にポジションを取り、フジレンと山内のダブルボランチ気味に組み立てているシーンも多いように見える。
49分、山中惇希、下川太陽、西村恭史で左サイドを作る。
西村からのパスがややズレたように見えたが、なんとか下川が足を残して落とすと、これを西村がミドル。
このシュートはブロックされてしまうが…今日は左サイドから再三に渡り良い形を作れている。
左は連携で良い形を作れており、右は小西宏登の個人技でチャンスを…となっており、理想は更にもう一段階…といったところだろうか?
左も山中が個人で縦に中に仕掛けれれるようになり、右も西村や山内陸(この後半だと安達秀都だが)ともっと絡むシーンを増やしたい。
【60~75分】完全な崩し
62分、相模原ベンチが動く。
加藤拓己に代えてイスマイラ、中塩大貴に代えて徳永裕大を投入する。
中塩は…正直ロングスロー以外は全く目立たなかった…。
69分、野瀬翔也から下川太陽に繋ぐと、更に外の山中惇希へと広げる。
ダイレクトで下川に戻すと、下りてきた西村恭史に繋ぎ、西村がワンタッチで藤村怜に落とす。
フジレンからダイレクトでポケットにスルーパスが送られると、ここに山中が入り込みゴール前に折り返す。
ドンピシャのタイミングで安達秀都が入り込み、シュートを放つも…これはバウマンがファインセーブ。
しかしこぼれ球を逆サイドから入ってきていた小西宏登が詰め込んで同点に追いつくことに成功する。
流れるようなパスワークで見事な崩しを見せた。
安達のところで決めきっていればパーフェクトだったが、あれはバウマンのファインセーブを誉めるべきところか。
ボールウォッチャー…と言うには、山中も視界に入っていたであろう時間が長かったが…それだけに簡単に山中に簡単にポケットに入り込まれた河野諒祐の対応がマズい。
(本人も当然わかっているようで、失点後に顔を手で覆う姿が見られたが…)
73分には小西宏登からのパスを受けた藤村怜が、ワントラップでポケットまで入り込む。
すぐ横の青木翔大にパスを送ると、青木がシュートを放つが…濡れた芝に足を滑らせたかこのシュートは枠の左に。
ファーに入り込んでいた山中惇希が滑り込んで合わせるも、ボールを止めてしまう形となるが…すぐにゴールに流し込んでネットを揺らすも…これはオフサイドの判定に。
確かに流れの中で見てもオフサイドだろうと思うレベルで、やや最終ラインから飛び出していたように思う。
しかしアンカーの位置からここまでフジレンが入り込んできており、こういったプレーは風間宏希には見られないところである。
このシーンでは下川太陽も右サイドに流れており、この辺りが計算された流動性となると面白くなりそうではあるのだが…。
【75~90分】互いに決めきれずドロー
76分、相模原ベンチが動く。
武藤雄樹に代えて竹内崇人を投入する。
81分には群馬ベンチが動き、青木翔大に代えて田中翔太を投入。
このメンバーでは当然となるが田中はそのまま青木の位置に入り、本職であるCFとなるためチャンスを活かしたいところ。
85分には相模原ベンチが交代を使い切り。
河野諒祐に代えて福井和樹、高木彰人に代えてラファエル フルタードを投入する。
88分、相模原がフリーキックのチャンスを得ると、キッカーは竹内崇人。
中央に送られたボールをイスマイラが頭で合わせるも、これは枠の外に外れていく。
ペナルティライン付近でやや距離が遠かったこともあり、助かった形となった。
90分、スローインのリスタートを簡単にゴール前に放り込まれ、これをラファエル フルタードが頭で合わせるも枠の右に。
やや集中力が切れていると言うか…もう少ししっかりと対応したいところ。
91分、群馬ベンチが最後の交代枠を使う。
山中惇希に代えて小野関虎之介、藤村怜に代えて瀬畠義成を投入する。
93分、94分と続けて福井和樹にシュートを打たれるが、どちらも枠の上に外れてくれる。
相模原がパワープレーに移ってから、やや押し込まれる時間が続く形となっている。
対して群馬は相変わらず、最後まで足下を繋ぐことにこだわり…5分のアディショナルタイムが終わりドローとなった。
足下を繋ぐことにこだわるのは構わないが…時間が無い最後の最後はもっと簡単に放り込んでも良いと思うのだが…。
焦って始めてミスで失うのは当然ダメだが、最後のスローインも貰いにいく選手がおらずに時間がかかったのが気になるところ。
「自分達のサッカー」という美学は大事だが、美学で勝点3が取れるわけではない。
最後くらいは死に物狂いで、どんな形であれ、泥臭くゴールを狙う姿勢を見せてほしい。
ピックアップポイント
評価の分かれそうな試合内容
こうして連敗は止めたものの引き分けに終わり、アウェー初勝利はまたお預けということになった。
ボール支配率は70%を超え、シュート数も8対6ではあるものの…相模原の最後のパワープレーを除けばほぼシュートは打たれていないと言える。
失点シーンは唯一と言える相模原のチャンスのセットプレーであり、逆に群馬は完全に崩し切っての得点。
12分の西村恭史のシュート、46分の青木翔大のシュート、更には73分の山中惇希のオフサイドのシーンと、少し何かが違っていれば2点3点と奪えていた可能性はある。
左サイドでは何度も良い形で連携を見せており、少しずつやりたいことが形になってきた…と思わなくもない。
そういった意味では引き分けに終わったものの、評価しても良いゲームだったのかもしれない。
しかし今日の相模原の出来を考えてほしい。
相手チームを悪く言いたくはないが、正直言って上手く機能しているとは言えず、最後のパワープレーくらいしか怖さのあるシーンはなかった。
現在の順位に甘んじていることがよくわかるような内容であり、この相模原を相手に良いサッカーができたからと言って…というところであろう。
(もちろん群馬もドングリでしかないのは重々承知した上の発言である)
言い換えれば今日の相模原相手に通じないものは、この先どこのチームにも通じない…ということ。
今日のゲームは決して悪くはなかったことは事実だが、もっともっと精度を上げていかなければならないことは間違いないだろう。
のんびりしていると、本当にチームが完成する前にシーズンが終わる。
そしてポゼッションサッカーを完全に否定するつもりはないが、もう少し柔軟にやらないとダメであろう。
理想のサッカーを完成させるため、戦術を落とし込むため、ある程度縛りを設けてプレーさせているようには見えるが…どこかでもう少し現実的に舵を切らないと未完でシーズンを終えそうである。
とは言え、相変わらずの小西宏登の突破力や、青木翔大の献身的なプレーの数々。
山中惇希と藤村怜の左サイドの連携など、向上している部分が見られるのも事実。
この試合結果に慢心せずに、危機感を持って沖田サッカーの精度を高めていってほしいところ。
試合後の選手たちの表情が…どことなく満足気でまるで勝った試合の後のように見えたのが気になるのである。
MOM
この試合のMOMは藤村怜としたい。
米原秀亮が離脱した今、攻撃のキーマンとなるのはフジレンだろう。
今日の試合では受け手と意図が合わずにズレたスルーパスも多かったが、今シーズンあまり見られていなかった効果的なスルーパスを多く繰り出した。
ズレたパスもほとんどが「あぁアレ感じて走っていればチャンスだったよね」というようなパスであり、意思疎通とタイミングの問題と言える。
このメンバーであれだけ空いたスペースが見えているのはフジレンだけなんじゃないだろうか?
(個人的には山内陸にも期待したいのだが…どうにも守備のタスクに追われているせいか、ここ数試合は精彩を欠いているように見えて心配)
今後連携面が上がり、フジレンからのスルーパスがバンバン通るようになると面白くなりそうである。
また風間宏希の怪我具合が現時点では不明だが、フジレンをアンカーに据えるのもアリではないか?という内容であった。
続いて小西宏登の名前を挙げたい。
もはや内容は言う事無し。
夏に引き抜かれないように、クラブとして何か対策を立てておいてほしいところ。
最後に西村恭史の名前を挙げたい。
あまり目立たないプレースタイルかもしれないが、前に後ろに終始顔を出し続けている。
得点が狙えるタイプのMFなのだろうが、足下も十分で後ろでもプレーはできるだろう。
器用が故に様々なポジションで起用されてきているが、監督の信頼は厚いことを感じさせるプレーを終始見せている。
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