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【2023 天皇杯 2回戦】東京ヴェルディ 対 ザスパクサツ群馬【プチレビュー】

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※ザスパクサツ群馬ファンによる、ザスパクサツ群馬贔屓のマッチレビューです。

 

リーグ戦に挟まる形で、水曜開催となった天皇杯の2回戦。

群馬は2回戦からの登場となるため、今シーズンはこれが初の天皇杯となります。

リーグ戦では比較的好調を維持はしているものの、序盤の勢いからは少し落ちてきているのも事実。

ここからズルズルと落ちないためにも、更に上を目指すためにも選手層の厚みというのが必要になる…という状態ではないでしょうか?

そのため控え陣のアピールの場となるであろう天皇杯で、ここでチャンスを掴んでリーグ戦に出場する選手の出現に期待したいところです。

※この試合は観戦せずハイライト視聴のみのため、いつもとは違いプチレビューとなります。

スタメン・フォーメーション

東京ヴェルディ

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 41 飯田雅浩
DF 15 千田海人
23 綱島悠斗
24 奈良輪雄太
38 アルハン
MF 9 杉本竜士
17 加藤弘堅
27 山田剛綺
28 楠大樹
34 西谷亮
FW 30 佐川洸介

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 31 佐藤久弥
DF 3 谷口栄斗
8 齋藤功佑
MF 19 小池純輝
33 橋本陸斗
49 山本丈偉
FW 42 白井亮丞

 

東京Vは前節から10人を変更。

やはり天皇杯ということもあり、基本的には控え陣をベースに…ということになる。

群馬としては中盤の底に入る加藤弘堅の存在が気になるところ。

またベンチを見ると小池純輝の名前も。

ザスパクサツ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 42 石井僚
DF 2 城和隼颯
4 川上優樹
22 高橋勇利也
MF 14 白石智之
18 岩元ルナ
33 細貝萌
41 田部井悠
50 菊地健太
FW 23 平松宗
39 高木彰人

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 44 山田晃士
DF 24 酒井崇一
MF 8 岩上祐三
20 中田湧大
FW 7 川本梨誉
27 奥村晃司
30 小野関虎之介

 

群馬はスタメンの11人全てをリーグ戦から変更。

リーグでもベンチに入っている顔ぶれと言うと、石井僚、城和隼颯、白石智之、平松宗、高木彰人といったところか?

高木と言えば負傷交代が気になっていたが、スタートから起用ということを見ると…どうやら軽傷であったようである。

メンバー表を見たところでは高橋勇利也と菊地健太ということで…左が2枚かつボランチが細貝萌しかいないなと思ったが、やはり高橋はボランチ起用。

清水戦で最後の短時間ではあったがボランチ起用したのは消去法ではなく、高橋をボランチとして考えているということだったのだろう。

個人的な予想としては細貝と岩上祐三かと思っていたが…。

リーグ戦でも全く起用がなかったメンバーとしては、川上優樹と山田晃士、小野関虎之介。

川上は間違いなくCBの4番手だろうと思っていたため疑問は無いし、高卒ルーキーの小野関はこれからが楽しみな存在と言える。

試合経過

前半

※天皇杯はDAZNによる放送が無く、観戦することができなかったのでハイライト映像部分のみレビューします。

 

並びはいつも通りの4-4-2となり、気になる右サイドバックには田部井涼が。

ハイライトのみのため…どういうシステムとなったのかは不明だが、リーグ戦通りであればこの右SBはかなりタスクが多いポジション。

田部井は本来もう一列前の選手だと思うが、可変で高い位置を取ることを考えると適任なのかもしれない。

一列前と言えば右に白石智之、左に岩元ルナとなり、ここは正直理由は不明。

岩元はリーグ戦でわずかな時間出場しているが、その時も左のサイドハーフ。

ここが適性ポジションというだけのことかもしれないし、右も出来るものの…白石がFW気味で使われていることから可変システムでシャドーになる位置に白石…ということかも?

 

34分、左サイドでスローインを得ると高木彰人がボールを引き出して受ける。

一度菊地健太にリターンし、再びボールを引き出すと縦の岩元ルナに送る。

岩元がカットインから右足を振り抜くが、少しコースが甘くゴールキーパーが弾き…こぼれ球はクリアされてしまう。

 

36分、コーナーキックよりやや近い位置でフリーキックとなる。

このフリーキックを蹴るのは…なんと高木彰人

確かに今日のメンバーを見るとセットプレーを誰が蹴るのか?という思いはあったが、どうやら試合を通して高木が基本的に蹴ったようである。

高木のキックはファーに送られ、ゴールキーパーが飛び出すも触れず…その奥の川上優樹にもわずかに合わず…。

しかし更に奥にいた東京Vの選手に当たりゴールに吸い込まれる。

形としてはラッキーゴールではあるが、川上にわずかに合わなかった…というものであり、しっかりと狙いをもったセットプレーだったと言って良いだろう。

 

39分、群馬の左サイドを深く使われる。

張った位置で楠大樹がボールを受けると、斜めのランニングで更に裏のスペースに抜け出した山田剛綺にスルーパスが送られる。

タッチライン際でかろうじて残すと、そのまま縦に突破から右足でファーサイドにクロスを供給。

ここに杉本竜士?が飛び込むも、わずかに合わずにそのまま左サイドまでボールは抜けてしまう。

回収したアルハン?から再びゴール前にクロスが送られるが、これは石井僚が難なくキャッチ…かと思いきやファンブル。

さすがに予想外だったか、は触れずその奥の山田がボレーシュートを放つもわずかに枠の外。

ちょっと画面の切り替えが早過ぎて…触ってコーナーだったのかシュートは外れたのかは不明。

石井もプレーが切れた後に両手を上げてチームに謝っているが、これは絶対にやってはいけないレベルのミス。

とは言えまだ22歳かつ191cmという長身だけに、これからの成長は非常に楽しみな選手である。

 

44分、東京Vが左からコーナーキックを得るとゴール前ややニア寄りに。

これは細貝萌が頭でクリアするが、こぼれ球を楠大樹が回収。

一度後方の奈良輪雄太に下げ、奈良輪から再びゴール前に送られるとこれを加藤弘堅?が頭で折り返し山田剛綺がコースを変えて同点に。

ハイライト見れば一目瞭然だが…ちょうど弘堅が浮いているんだよね。

大外は…岩元ルナだったかな?

ボールが奈良輪に下げられた時点で、白石岩元のポジションが重なり…白石が「俺が前に行くからお前は後ろ」といった形で指示を出しているのがわかる。

その流れで大外のマークに付くのだが、その内側に弘堅がポッカリと。

中が余っていたこともあり、岩元が大外に付くこと自体は間違いではなかっただろうが…その内側は…誰だろう?

田部井悠?と平松宗?が重なっており、田部井弘堅に付くのが正しい形だったと思われる。

しかし…セットプレーからの流れであり、立ち位置もセットプレーのため変わっており…これは穴無く埋めるのは非常に難しいシーンと言える。

後半

ハーフタイムで東京Vが動き、佐川洸介に代えて谷口栄斗を投入。

 

48分、田部井悠から中央でボールを受けた高橋勇利也がダイレクトで左前方に。

一瞬これミスキックじゃ?と思ったが、ポッカリと大きくスペースが空いておりここで高木彰人が回収。

大きく左サイドの岩元ルナに広げると、岩元はドリブルで運び…大外を駆け上がる菊地健太を囮にカットインからシュートを放つも枠の外に。

高橋は書いたようにキックミス?と思ったが…これスペースが見えていて敢えてこういうボールを送ったのだとしたら…かなり面白いボランチになりそうだ。

岩元はハイライトでも2つ目となるカットインからのシュートであり、右利きというだけにこういったプレーは得意としているように見える。

 

57分、流れの中では群馬が先に動き、細貝萌に代えて中田湧大田部井悠に代えて岩上祐三を投入。

これはどちらもそのままのポジションに入る形となり、岩上は右サイドバックでの出場ということに。

群馬でも何度も右サイドバックでプレーした岩上ではあるが…個人的に適性はボランチだと思う。

ボランチの層が厚いのも事実であり、右サイドバックの層が薄いのも事実であり…この辺りのチーム事情も影響しているだろう。

 

60分、東京Vが右サイドから攻撃を作る。

ここから左サイドに大きく展開すると、ボールを受けた杉本竜士がダイレクトで中央に送り山田剛綺が飛び込むも…これはわずかに枠の上に外れてくれる。

川上優樹の前に入り込んでおり…完璧にやられたシーンではあった…。

 

62分、東京Vも交代に動き杉本竜士に代えて斎藤功佑を投入。

67分に再び動き、綱島悠斗に代えて白井亮丞を投入する。

対する群馬も74分に動き、平松宗に代えて川本梨誉高木彰人に代えて奥村晃司を投入。

恐らくポジションはそのまま、どちらもFWに入ったと思われる。

82分には両チーム共に最後の交代に動き、群馬は岩元ルナに代えて小野関虎之介を、東京Vは西谷亮に代えて小池純輝を投入する。

 

83分、東京Vが左サイドでスローインを得ると、アルハンがロングスローをゴール前に投げ込む。

これを両チーム競り合うが…不運にも当たったボールがゴールに吸い込まれてオウンゴールに。

両チームにオウンゴールが生まれるという珍しい試合となった。

 

48分、高橋勇利也からロングボールが送られると左サイドで白石智之?がキープ。

一度後方に落とし、菊地健太がファーサイドにクロスを送りフリーとなった岩上祐三が飛び込むも…これはゴールキーパーも飛び出しており接触。

岩上のファールとなり…狙いとしては面白いもののゴールは奪えず。

立ち位置を見ると…どうやら川上優樹を前線に送り込んでパワープレーとなっているようである。

CBには高橋が入っており、となるとボランチには奥村晃司がスライドしたのだろうか。

 

パワープレーも実らず…タイムアップとなり今シーズンの天皇杯は1試合目にして敗戦ということに。

ピックアップポイント

天皇杯でヒーローは生まれたのか?

毎年のように天皇杯からヒーローが生まれ、シーズン後半戦でも活躍することが多いだけに…今シーズンも控えの奮起に期待したこの試合。

しかし超ザスパクサツ群馬掲示板を見ると…ニューヒーローは生まれなかったようである。

リーグ戦のメンバーが固定なのがわかる…とか、リーグ戦に絡めない選手がその理由をピッチで証明した…とか、なかなか散々なコメントが並ぶ。

良かったという意見では岩元ルナ菊地健太中田湧大高橋勇利也といった名前が挙がっている印象である。

 

ハイライトしか観ていない人間が評価をするのはいかがなものかと思うが…個人的な感想も少し。

岩元ルナは良いカットインからのシュートが2本。

右利きを左に置いているだけにここは1つ持ち味であり、問題は縦への突破力がどうか?

リーグ戦ではわずかな時間ではあったがスピード溢れるプレーを見せてくれており、掲示板によるとどうやらこの試合でもスピードを活かした突破を見せていたようである。

 

菊地健太はそつなく左サイドバックをこなしたように見え、囮になりボールはこなかったが…攻撃参加のシーンもハイライトに含まれている。

リーグ戦では中塩大貴のミスが目立ち…疲労が感じられる試合もあっただけに、ここは貴重なバックアッパーとして名前が挙がるようになってほしいところ。

 

中田湧大は正直ハイライトではわからない。

掲示板によるとセンスあるボールタッチと配球を見せたようだが…。

ボランチは天笠泰輝風間宏希のコンビが定着し、途中から内田達也というのが今の状況。

内田はどちらかと言うと守備寄りの選手であり、細貝萌は完全にクラッシャー。

奥村晃司はFW起用にコンバートと考えると、攻撃で違いを見せられると中田の出番も増えるかもしれない。

 

高橋勇利也はハイライトでも良さが見えたと思う。

何よりもボランチ、CB、左サイドバックとこなせることを考えると…是非ともベンチに置きたい選手じゃないだろうか?

個人的には彼が左のサイドバックに入るのが良いかと考えていたが、このマルチロールさを活かすのも面白いだろう。

MOM

この試合のMOMは…高橋勇利也としたい。

90分観戦せずにハイライトのみの観戦であるので、正直言ってMOMも何も言う資格は無いのだが…。

非常にそつなく久々の出場かつ、本職ではないボランチをこなしてみせたように見える。

更には最後はパワープレーのため前線に上がった川上優樹に代わってCBでプレーするなど、このポリヴァレントなところは試合中の戦術の自由度を高めてくれるだろう。

是非ともリーグ戦に絡んできてほしいところ。

 

もう一人名前を挙げるとなると菊地健太だろう。

こちらもハイライトのみではあるが…リーグ戦でも見てみたいと思わせるプレーをいくつか見せてくれている。

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