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【J2・J3百年構想リーグ第6節】横浜FC 対 ザスパ群馬【レビュー】

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※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。

 

前節はアウェーでの栃木シティ戦。

内容は良かったとは言えないものの、PK戦での勝利と相性の良さを感じた試合でした。

この試合では栃木シティのチケット代の高さを揶揄するような横断幕が話題となりました。

相手を悪く言わず、「群馬ならお弁当とビールも付いてこの値段。だから群馬にも来てね」という非常にセンスのある素晴らしい横断幕だったと個人的には思っていますが…結果としては炎上(炎上したのは栃木Cの社長ですが)

果たして正解かはわかりませんが、「広告費を払わずに広告(と取れる弾幕)を出した」のが問題だったのかなと。

余談が長くなりましたが、今節はアウェー連戦となる横浜FC戦です。

昨シーズンまでJ1だった競合を相手に、今の群馬がどこまでやれるのか注目となります。

 

今回はそんな横浜FC戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

横浜FC

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 市川暉記
DF 16 伊藤槙人
19 杉田隼
22 岩武克弥
MF 8 小倉陽太
13 窪田稜
48 新保海鈴
77 高江麗央
FW 7 山田康太
9 ルキアン
26 横山暁之

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 42 石井僚
DF 5 細井響
20 村田透馬
MF 35 宇田光史朗
39 遠藤貴成
78 岩崎亮佑
FW 10 ジョアン パウロ
49 駒沢直哉
90 アダイウトン

 

横浜FCのスタメンは前節から2枚の変更。

細井響とジョアン パウロに代えて、岩武克弥と横山暁之をスタメン起用。

ベンチを見ると鈴木準弥が外れた形となった。

 

注目は…まぁルキアンとなるだろうが、個人的には高江麗央に注目したい。

高江が攻撃を作り、ルキアン、山田康太、横山暁之辺りがゴールに絡んでくる形となるだろう。

今シーズン神垣陸が入ったことで中盤が安定してきた群馬だが、ここ数節は今一つ中盤が機能していない印象もあるだけに…ここがポイントになるだろう。

 

また気になるのは石井僚だが、今シーズンは開幕からスタメンで4試合。

しかし1勝3敗と、チームとして非常に厳しい結果となったこともあってか、前節よりベンチに。

昨シーズンの守護神であった市川暉記が再びゴールマウスを守ることとなっている。

 

そんなベンチだが、若手が多く入っているのが印象的。

実績のあるのは村田透馬、ジョアン・パウロ、アダイウトンといったあたりか。

ザスパ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 88 キム ジェヒ
DF 3 大畑隆也
8 神垣陸
14 菊地健太
43 野瀬翔也
MF 7 西村恭史
27 藤村怜
37 瀬畠義成
22 貫真郷
FW 29 松本皐誠
99 中島大嘉

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 13 近藤壱成
DF 25 中野力瑠
MF 20 下川太陽
36 安達秀都
97 ソン ミンソッ
FW 11 加々美登生
17 百田真登
38 小西宏登
69 出間思努

 

群馬は前節から1枚を変更。

モハマド ファルザン佐名に代えて瀬畠義成が復帰。

しかしファルはベンチ外となっているので…怪我などではないことを祈りたい。

ちなみに前節メンバー外だった瀬畑だが、どうやら子供が生まれたことが要因だったようである。

ベンチを見るとキム・グニル、米原秀亮が外れ、中野力瑠と加々美登生がベンチ入りとなった。

 

注目はもちろん、モハマド ファルザン佐名がいた左のWBに誰が入るのか?ということだろう。

順当に考えると、左右を入れ替えて貫真郷、もしくは同じく右での起用が多かったが松本皐誠か。

(松本は前節途中から左でもプレーしている)

前節は貫をCBで起用したこともあり、菊地健太を左WBにする手も取れるが…少なくとも沖田さんは健太をサイドの選手として考えていないようである。

 

メンバーも固定されてきた感があり、この試合では特に気になるポイントは他には無い。

個人的には田中翔太が見たい気がするが、残念ながら今シーズンは出番なしとなっている。

出番なしと言えば櫻井文陽だろう。

怪我の可能性が高いのではないかと思うが…今のところクラブから特に発表はない。

試合経過

前半

前半は横浜FCのキックオフでスタート。

このキックオフの段階で違和感を感じたのだが…なんと今節は菊地健太が右CBに入っている様子。

注目だった左WBには松本皐誠が入っており、貫真郷は右WBのようである。

健太を右で使う意図は?攻撃の時は同様にボランチに上がるのか?この辺りに注目したい。

 

7分 ビルドアップで引っ掛かりピンチを招く

群馬のゴールキックはいつものように短くリスタート。

大畑隆也からキム ジェヒに繋ぐと、出しどころがなく…ジェヒのキックは横からプレスにきたルキアンに当たってしまう。

これを貫真郷新保海鈴が競り合う形となったが、これが横山暁之に通る。

横山が内側に一つ持ち出しクロスを送ると、ルキアンがヒールで合わせるが、これはキーパーの正面に。

のスライディングはプレーオンで流されていたが、新保が立ち上がれないためにジェヒがボールを持ったところでプレーが止められる。

そしてにはイエローカードが出されることとなった。

イーブンな競り合いではあったが、リプレイを見るとカードは出ても仕方ないだろう。

今思うと、この段階で既にこの試合の展開が見えていた…と言えるかもしれない。

 

24分 ビルドアップのミスから失点

下からビルドアップしたい群馬だったが、出しどころが作れずにジリジリと下げられてしまう。

大畑隆也からキム ジェヒ神垣陸とつなぐが、神垣から再びジェヒにリターン。

ジェヒが1つ飛ばして中盤(降りてきた西村恭史)を使おうとするが、これが届かず高江麗央にカットされてしまう。

高江がダイレクトで横山暁之に繋ぐと、シュートブロックに飛び込んだ菊地健太を切り返しでかわし、右足で素晴らしいシュートを叩き込む。

健太はやや軽率に飛び込んだ感はあるが…自分たちのミスから一気にピンチを迎えているため仕方ない部分もある。

ゴール自体は横山の素晴らしいシュートを誉めるべきだが、そこに至るまでが本当に頂けない。

相模原が一つお手本のような群馬対策を見せたが、この試合もマンツーマン気味で対応されておりキーパーの+1があまり活きていないと言える。

 

33分 ピンチはギリギリのところで凌ぐ

横浜FCが左サイドからチャンスを作る。

大外の新保海鈴から斜め内側の横山暁之にボールを入れると、横山が勝負を仕掛けようとするが…ここは貫真郷も簡単にやらせず。

しかし神垣陸がフォローに入り挟もうとしたところで、その間にパスを出されてしまう。

ポケットでボールを受けた伊藤槙人が折り返すと、ルキアンが詰めるが…ここは大畑隆也が身体を投げ出してコーナーに逃げる。

横浜FCのレベルの高さが感じられるシーンであったが、特筆すべきはポケットに入り込んだのが伊藤ということ。

3CBの場合、左右の攻撃参加は非常に大事なポイントであるが…まさに理想的な形だったと言えるだろう。

 

36分 カウンターからチャンスを迎えるも

左サイドの高い位置で高江麗央が粘り、スローインを獲得した横浜FC。

新保海鈴が後ろに下げる形でスローを入れると、小倉陽太がゴール前に蹴りこもうとするが…これを神垣陸がブロック。

このボールを中島大嘉が収めると、そのままドリブルで持ち上がっていく。

右には神垣が、左には藤村怜が走り、3対2の数的優位を作り出す。

中島は右の神垣を使うと、神垣はダイレクトでゴール前のフジレンに。

素晴らしいボールに見えたが…やや勢いがあり過ぎたかフジレンは右足に当てたもののミートさせることはできなかった。

決め切っておくべきシーンではあったが、素早い攻撃でシュートで完結したのはOKだろう。

後方から西村恭史も入ってきており、中島としては選択肢がいくつかあった中で神垣を選択。

(この選択は悪い選択ではなかったと思う)

そして神垣は「ここしか通せない」と言えるような素晴らしい折り返しを見せ、技術の高さを見せてくれた。

 

41分 再びミスから失点を重ねる

松本皐誠からパスを受けた神垣陸だったが、ややトラップが思ったように決まらなかったか…。

一瞬処理に手間取ったところで2枚に挟まれてボールを奪われてしまう。

奪った横山暁之だったが、キム ジェヒのポジションを見てここからのロングシュートを選択。

ペナルティエリア外だったジェヒは手が使えず、ダイビングヘッドで頭でボールをクリアしようとするも…コースは大きく変えられず…そのままネットに吸い込まれてしまう。

これも横山のシュートを誉めるシーンではあるのだが、本当につまらないミスである。

神垣クラスでさえもこういったミスが起こるわけで、あまりにもリスクが高い。

(そもそもサッカーは足で行うスポーツということもあり、ミスの多いスポーツと言われている)

そして背負うリスクの割にリターンも少ないと言わざるを得ない。

 

 

後半

後半は群馬のキックオフでスタート。

ハーフタイムで横浜FCが動き、横山暁之に代えて岩崎亮佑を投入する。

この交代はどうやら戦術的なものではなく、怪我と考えてよさそうである。

2点を追う群馬だがハーフタイムでは動かず…。

思えばハーフタイムで大きく動いた記憶が無いような?

指示だけでどれだけ後半を変えられるのか…というのが注目ポイントになるだろう。

 

52分 横浜FCの厚みのある攻撃はなんとかコーナーへ

中央で受けた岩崎亮佑が右サイドの窪田稜に広げる。

窪田がやや後方に戻りながらのカットインから左足でゴール前にクロスを送り込む。

これは野瀬翔也が足を出すと、こぼれ球を高江麗央が回収。

高江から岩崎に通すとダイレクトで裏抜けした山田康太を使おうとするが、これは神垣陸に当たる。

戻ってきたボールを岩崎高江に落とすと、ペナルティエリア外から高江が狙っていくが…これはキム ジェヒがコーナーに逃げる。

良い攻撃だったが、やはり起点となった岩崎の右サイドへの展開が素晴らしかった。

 

53分 セットプレーからの失点再び

このコーナーキックを蹴るのは新保海鈴

ニアに送られたボールは混戦の中、群馬ゴール内にこぼれていく。

リプレイを見ると、中島大嘉の頭を超え、飛び出したキム ジェヒも触れず…といった形か。

結果的にはオウンゴールの判定となったようで、恐らくジェヒ神垣陸辺りに当たったボールが中島に当たってゴールに入ったものと思われる。

まぁこれは仕方ないと言えなくはないが、セットプレーからの失点が昨シーズンから多すぎるのが問題である。

66分、74分、76分、78分 両チーム交代

66分、両チームが同じタイミングで交代カードを切る。

群馬は松本皐誠藤村怜貫真郷に代えて加々美登生下川太陽小西宏登を投入。

これはメンバーを見るに、同じポジションに入るだろう。

横浜FCは伊藤槙人小倉陽太ルキアンに代えて細井響宇田光史朗アダイウトンを投入する。

 

74分、群馬ベンチが再び動く。

瀬畠義成に代えて安達秀都を投入。

 

76分には横浜FCが動き、新保海鈴に代えて村田透馬を投入し使い切り。

78分には群馬も使い切りで、中島大嘉に代えて百田真登を投入する。

珍しく、あまり動きのない展開の中で両チームが全てのカードを使い切った形となる。

 

80分 小西のフリーキックは惜しくも

右サイドの良い位置でフリーキックを得ると、キッカーは小西宏登

これは直接狙っていったか、ゴール左隅に向かったが…市川暉記が好セーブを見せてコーナーに。

ミスキックではなく、飛び出す気満々の市川を見て狙っていったのだと思うが…素晴らしいボールであった。

ここに来るのがわかっていればセーブは難しくないが、飛び出しかけて戻りながらとなったため…非常に難しいボールとなりこれは市川のファインセーブと言って良いだろう。

決まっていれば小西のスーパーゴールと言って良かったのだが…。

 

81分 コーナーのチャンスは活かせず

こうして得たコーナーだったが、キッカーは下川太陽

ファーに送られたボールはやや長く、菊地健太が頭で触るもボールは後方へ。

これを小西宏登が回収すると、縦に持ち出してクロスを送り込む。

このボールを野瀬翔也が右足で当てたものの…触ったに留まり、更にはボールはキーパーの正面に。

市川暉記はゴールライン上でキャッチしており、たとえ正面だったとしてももう少し強く当たっていれば…というところ。

間違いなく実力差というものはあるのだが…この試合はなんとも群馬に運が無いようにも見える。

 

90分 FKのピンチは凌ぎきる

やや遠いところでセットプレーを与えると、キッカーは高江麗央

中央に送られたボールは宇田光史朗が競り勝ったか?しかしボールは後方に流れる。

すると細井響がこれをダイレクトで狙っていく。

ニアを突いた素晴らしいシュートだったが、これはキム ジェヒが右足でブロックしコーナーに。

ジェヒのセーブも素晴らしかったが…細井のシュートは本当に素晴らしかった。

これをきっちり、更にはあの威力で枠内に持っていく辺りが本当に見事なのだが…細井って大卒ルーキーだったよな…。

昨シーズンに特別指定で試合に出てはいたが、今シーズンがルーキーであり、いきなりキャプテンと…色々と規格外である。

 

91分 アダイウトンのシュートは枠の上へ

このコーナーキックは高江麗央がニアに送る。

競り合いからのこぼれ球を下川太陽が持ち出すが、これは窪田稜がコースを読み切り回収。

カウンター返しのような形で再び横浜FCの攻撃に転じると、窪田から高江へ。

高江はオーバーラップした窪田は使わず、ゴール前に再びクロスを送り込んでいく。

これは野瀬翔也がかろうじて触ったか?ボールは後方に飛び、加々美登生がクリアするも距離は出ず。

宇田光史朗が回収からアダイウトンに落とすと、アダイウトンがペナルティエリアすぐ外から狙っていくが、これは枠を外れてくれる。

 

アディショナルタイムは3分となったが、この後も群馬はチャンスを作り出せずにタイムアップとなった。

ピックアップポイント

完成が早いか降格が早いか

この試合だけでなく、ここ数試合を見ての印象はまさにこの通り。

今シーズンは昇格・降格がないが、このままだと26-27シーズンに「完成が先か降格が先か」という状態になるだろう。

既に1シーズンを戦ってきた沖田監督であり、昨シーズンから主力も大きく残せたと言える。

もちろん、キーマンであった高橋勇利也の移籍、終盤の快進撃の立役者となった小竹知恩の返却、船橋勇真の移籍はあるが…比較的多くの戦力を残したシーズンオフだったと言って良いだろう。

 

難しいことに挑戦しており、完成に時間がかかるサッカーだとは思うが…試合展開で書いたようにリスクの高さの割に得るものが少ないサッカーである。

昨シーズンの終盤のように、このサッカーを軸にしつつも臨機応変にロングボールも使っていくのであれば未来が見えるのだが…。

昨シーズンのレビューでも書いたが、将来を見据えた上で敢えてこのサッカーをやっているのであれば期待はできるかもしれない。

しかし現状では完成したサッカーというのは、これの精度が上がるだけのような気がしてならない。

以前も書いたがJ3という舞台であり、選手、ピッチ、審判の質を考えると…精度を上げると言っても限度があるだろう。

このままでは本当に完成よりも先にJFLへの降格となってしまう。

 

願わくば…今シーズンは昇格・降格がないために沖田サッカーを完成させるために割り切っている…ということであってほしいもの。

そしてその完成形というのが、足下にこだわりつつも、相手の対応によってはその裏をかくようなものであってほしい。

今シーズンの結果よりも来シーズン以降の種まきを重視し、敢えて今は多くの約束事で縛っているものと思いたい。

思いたいが…今のままだと完成より先にJFLへの降格か、負けが込んできたところでの監督交代という未来が見えている気がしてならない。

沖田監督にはこの予想を覆すような、素晴らしい手腕を期待したい。

MOM

この試合のMOMは小西宏登としたい。

正直該当なしとしたいところだが…一応群馬から1人選ぶというマイルールのため。

小西は途中出場で、違いを見せたと言えるだろう。

昨シーズン怪我から調子を落とした印象があるが、少しずつらしさが戻ってきたのではないだろうか?

 

他には大畑隆也野瀬翔也は悪くはなかったと言える。

ルキアンを相手に、決定的な仕事はさせていない。

もちろん前半で2点を奪われていることもあり、それほど強引に点を取る必要が無い展開だったというのも無くはないが…それでもきっちりと仕事をしたと言えるだろう。

菊地健太も不慣れな右側であったが、まずまずのプレーを見せた。