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【2024 J2第9節】ザスパ群馬 対 水戸ホーリーホック【レビュー】

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※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。

 

第9節はホームでの水戸ホーリーホック戦。

3連戦の最終戦は水戸をホームに迎えての北関東ダービーということになります。

いまだにホームでの勝利が無い群馬ですが、対する水戸も開幕戦での勝利以降は勝てていないという状況。

ダービーではあるものの、お互いにまずは負けないことが第一の試合展開となることが予想されます。

本来であれば熱く盛り上がり、強引にでも勝ちに行く姿勢が見たいのがダービーではありますが…どちらもそうも言っていられないのが正直なところ…となりそうですね。

 

今回はそんな水戸ホーリーホック戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

ザスパ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 42 石井僚
DF 2 城和隼颯
3 大畑隆也
29 田頭亮太
36 中塩大貴
MF 5 川上エドオジョン智慧
10 佐藤亮
15 風間宏希
22 高橋勇利也
FW 7 和田昌士
23 平松宗

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 13 近藤壱成
DF 24 酒井崇一
MF 6 天笠泰輝
FW 8 髙澤優也
11 山中惇希
40 佐川洸介
41 永長鷹虎

 

群馬は前節から2枚を変更。

天笠泰輝に代えて高橋勇利也、髙澤優也に代えて和田昌士をスタメン起用。

天笠も髙澤もどちらもベンチからのスタートということに。

ベンチを見ると山中惇希が外れて、久々に杉本竜士が復帰という形になる。

天笠はここしばらく調子を落としていることもあり、勇利也が復帰したことでベンチから…ということだろう。

髙澤に関しては正直わからないが、3連戦を考慮して…というのが妥当な理由と言えるだろうか。

杉本は怪我等で離脱していたのか…外されていたのか…その辺りは不明だが、久々のベンチ入りということで再び好プレーでアピールしたいところ。

 

また今節も酒井崇一はベンチからのスタートとなり、まだ本調子では無いのか…それとも安定していると判断して変更しないのか。

更には櫛引政敏はこの試合もベンチ外ということに。

水戸ホーリーホック

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 51 春名竜聖
DF 3 大崎航詩
4 山田奈央
19 村田航一
33 牛澤健
MF 7 新井晴樹
8 落合陸
15 長尾優斗
88 長井一真
FW 96 黒川淳史
45 寺沼星文

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 21 松原修平
DF 5 楠本卓海
42 石井隼太
MF 6 高岸憲伸
23 甲田英將
FW 9 安藤瑞季
22 久保征一郎

 

水戸は前節から1枚を変更。

甲田英將がベンチとなり、代わりに黒川淳史が同じポジションに入る。

ベンチを見ると井上怜が外れ石井隼太が入っている以外には変更が無いようである。

ベンチと言えば元群馬の松原修平だが、開幕からスタメンで出ていたものの…4節の徳島戦を最後に春名竜聖にポジションを譲る形となってしまっている。

 

注目は最前線に入る寺沼星文と、今節スタメン起用となった黒川淳史だろうか。

またトップ下で起用される、柏レイソルからレンタル中の落合陸も要注意の選手となるだろう。

試合経過

【0~15分】開始早々の決定機を活かせず

前半は群馬のキックオフでスタート。

3分、群馬が左サイドでコーナーキックのチャンスを得ると、キッカーは佐藤亮

ゴール前ではなくペナルティスポットやや後方に送られたボールを大畑隆也が頭で合わせるも…これはポスト直撃。

こぼれ球に平松宗が反応するが、大崎航詩も足を出し…結果的にはゴールキックとなってしまう。

このコーナーキックは中塩大貴のロングスローから獲得しており、この試合も前半から前に出ているのは良いところか。

 

8分、今度は右サイドからのコーナーキックを得ると、こちらのサイドは風間宏希がキッカーに。

ファーに送られたボールを大畑隆也が折り返し、和田昌士が競り勝つも…これは枠に飛ばすことはできず。

 

序盤は比較的群馬の時間となり、特に右サイドの佐藤亮田頭亮太の連携から崩しにかかるも…決定機を作り出すまでには至らず。

セカンドボールも比較的拾え、攻撃を繰り返す形は作れているものの…最後の精度の部分で水戸のDFを上回れてはいないと言ったところ。

【15~30分】カニばさみもなぜかイエロー

18分、素早い攻撃を仕掛けるも…これは上手くいかずに後ろに下げて作り直すことを選択。

中塩大貴城和隼颯大畑隆也と最終ラインでボールを回し、大畑からロングボールが中央裏のスペースに送られる。

ここに佐藤亮が抜け出すも…オフサイドの判定となってしまう。

オフサイドにはなったものの、中塩大畑は良いキックを持っているため裏は積極的に狙っていきたいところ。

更に言えば平松宗がターゲットマンとして最前線でのポストプレーと、同様に裏抜けを狙い続けているが…今回の佐藤のように両シャドーの選手も降りてくるだけでなく裏を狙うことで的を絞らせない効果も期待できる。

 

同18分、パスミスとなったところを田頭亮太が回収し佐藤亮へ。

佐藤がターンしたところ、斜め後方から黒川淳史がタックルを行い倒してしまう。

ボールに行った左足自体は全く問題無かったが、残した右足と勢いで佐藤の両足を地面と挟み込む形となり…更にはその後に出した右足でカニばさみ状態を作ってしまう。

意図としては最初に左足でボールを突きに行き、接触でボールが離れたところに右足を伸ばした…ということなのだが、完全にカニばさみとなり悪質なタックルと言われても仕方ないだろう。

即イエローカードが出されたが…審判によっては一発レッド案件。

VARがあればそれによって赤に変わっていても全く不思議ではないタックルだった。

佐藤はどうやら右足を痛めたようで、4分から5分程度時間が止まるが…その後ピッチに復帰。

あれで無事…ということはあり得ないので、ここで無理したことが尾を引かないと良いが…。

 

29分、高橋勇利也が中央でボールを引き出し、佐藤亮へ展開。

佐藤が良いワンタッチでDFを剥がすことに成功し、前を向いてボールを運ぶ。

佐藤から更に右サイドの田頭亮太へ広げると、田頭がクロスをゴール前に送り込むが…これは平松宗にはやや合わず。

右サイドは随分と連携が向上しクロスまで行けるようになってきたが…田頭はもう少しクロスの精度を向上させたいところ。

また中央が平松1枚ではよほどのピンポイントクロス以外はチャンスにならないため、逆サイド…和田昌士川上エドオジョン智慧、更には風間宏希がゴール前に顔を出す厚みがほしい。

【30~45分】お互いに固い展開

31分、右サイド村田航一からゴール前にボールが送られると、寺沼星文がトラップから後方に落とす。

これを長井一真がワントラップからミドルで狙うが、高橋勇利也が滑り込んでシュートブロック。

ゴールラインを割りコーナーキックとなる。

正直よその事は言える状態では無いが…水戸もここまで見ていると今の順位にいることがわかる内容となってしまっている。

攻撃が単発であり、崩しきれず…シュートで終わっているものも多くがミドルで打たされている…という状態と言える。

 

35分、右からのコーナーキックのチャンスを得るが、風間宏希の蹴ったボールは跳ね返されてしまう。

しかしセカンドボールを川上エドオジョン智慧がミドルシュートで狙っていくも、これは春名竜聖がしっかりとセーブ。

春名が一気に前線右サイドに長いボールを送り込むと、落合陸がライン際で残して長尾優斗へ。

長尾がドリブルで持ち運ぶと、最後は田頭亮太が残した足でなんとか突破を止めるも…ルーズボールを黒川淳史がダイレクトでシュートに結び付ける。

やや距離はあったものの良いシュートとなったが、石井僚が左手一本でコーナーに逃げることに成功。

 

この時間帯は35分のこの攻防があった程度で、これといって大きなチャンスもピンチも無く互いに固い展開となった。

【45~60分】互いに最後の精度を欠く

後半は水戸のキックオフでスタート。

両チームともにハーフタイムでの交代は無くリスタートとなった。

 

48分、右サイドからのスローインを寺沼星文が落とし黒川淳史に繋ぐ。

黒川から落合陸に繋ぐと、落合は左に運び大崎航詩へ展開。

ダイレクトでゴール前にクロスを送り込み、寺沼星文が頭で合わせるもこれは枠外となる。

 

55分、水戸ベンチが先に動き落合陸に代えて甲田英將を投入。

57分には群馬も動き、和田昌士に代えて髙澤優也平松宗に代えて佐川洸介を投入する。

 

58分、高い位置でスローインのチャンスを迎えると、ここでも群馬はロングスローを選択。

田頭亮太が放ったライナー性のスローは壁を超えなかったが、こぼれ球を高橋勇利也が滑り込みながらシュート。

これはブロックされてしまうが、こぼれ球を城和隼颯が後方に落とす。

しかしこのボールがやや短く、大畑隆也がゴール前にクロスを上げようとするが…距離を詰められてしまい牛澤健に当ててしまう。

このボールを新井晴樹がドリブルで運び、一気にカウンターのピンチを迎えることに…。

新井から右サイドを駆け上がる黒川淳史にボールが渡り、恐らくゴール前の寺沼星文へのクロスだったと思うが…精度を欠きそのままゴールラインを割って助かる形となる。

【60~75分】良い攻撃を作るも決定機までいかず

63分、群馬が最終ラインでビルドアップをしていたが、城和隼颯からのパスを後ろ向きで中塩大貴が受けると、一気に右足でロングボールを供給。

ここに佐川洸介が抜け出していたが…残念ながらオフサイドの判定。

しかし中塩が後ろ向きかつ右足で…というのが素晴らしく、ここが見えていて狙っていたのであれば今後も期待したいところ。

 

66分、2度目の交代は群馬が先に動く。

風間宏希に代えて天笠泰輝を投入すると、どうやら天笠が左側(いつもの位置)に入り高橋勇利也が右側に移動するようである。

 

68分、交代して入ったばかりの天笠泰輝から右サイド裏のスペースに良いパスが送られる。

ここに田頭亮太が抜け出してクロスを狙うが、これはブロックされ…更にはその後に自分に当たってしまってゴールキックとなってしまう。

田頭は本当にこの数試合で一気に成長した感があるが、この次の課題として「いかにクロスを上げきるか」というステップになりそう。

平松宗髙澤優也佐川洸介と横からのクロスボールに強いFWがいるので、田頭が良いクロスを上げきれるようになれば得点チャンスも増えるだろう。

 

70分に水戸も2度目の交代枠を使用。

寺沼星文に代えて安藤瑞季長尾優斗に代えて高岸憲伸を投入する。

【75~90分】

80分、ファール後のリスタートで佐藤亮が右サイド裏のスペースにスルーパスを送り込む。

ここに田頭亮太が入り込むも、クロスはブロックされてしまいコーナーキックとなる。

 

81分、群馬が最後の交代枠を使い、佐藤亮に代えて酒井崇一田頭亮太に代えて永長鷹虎を投入。

酒井は右CBの位置に入ったように見え、どうやら大畑隆也が外に出てWBに。

鷹虎が右のSMFで4-4-2のように見えるシーンもあるが、基本的には3-4-3のままと見て良いだろうか?

 

82分、コーナーキックのチャンスを得るが…これは誰にも合わず。

跳ね返されたボールを回収し、逆サイドの川上エドオジョン智慧に展開。

エドが一度後方、天笠泰輝に下げると天笠がゴール前にボールを送り込む。

これを佐川洸介が頭に当てるも…ややボールが高かったかゴール方向には飛ばず後方に。

しかしこれをファーで大畑隆也がスライディングしながら折り返し、ゴール前には酒井崇一が詰めているも…通らずクリアされてしまう。

更にはどうやらオフサイドだったようで、リプレイを見ると天笠からのボールのところで佐川がオフサイドポジションとなっている。

 

83分、先ほどのオフサイドでのリスタート前に水戸が最後の交代を使う。

黒川淳史に代えて久保征一郎新井晴樹に代えて石井隼太を投入する。

 

84分には水戸の攻撃を受け、甲田英將がカットインから左サイドにボールを送る。

これを大崎航詩が胸で落とし、久保征一郎がダイレクトでボレーシュートを放つが酒井崇一がブロック。

こぼれ球を大崎に詰められてしまうも、再び酒井がブロックしてコーナーに。

投入から3分ではあるが、既に酒井は攻守に違いを見せ始めているだけに…次節はスタメン復帰が期待される。

 

87分、城和隼颯からのバックパスを石井僚がロングキックで前線に送り込む。

これを川上エドオジョン智慧がしっかりと収めて佐川洸介に繋ぐ。

預けたエドはそのまま左サイド裏のスペースに抜け出しスルーパスを受けると、ワントラップから中央へクロスを選択するが…これはブロックされてコーナーに。

エドが右利き…というのが悔やまれるポイントで、左利きならダイレクトで中央に折り返す選択をしているハズ。

ワントラップ挟んだことで時間が作られてしまい、ブロックが間に合ってしまうことになったと言えるだろう。

 

こうして全体的にはやや群馬が優勢に試合を進めたようにも見えなくはないが…ゴールをこじ開けることはできずにスコアレスドローとなった。

しかし群馬側から見れば「この出来の水戸に勝てないようではどこに勝てるのか…」といった内容であり、逆に水戸側から見ても同様…というまさに今の順位を表しているようなゲームであった。

ピックアップポイント

徐々に良くなってはいるが…

正直今回は何か気になるようなことがある試合では無かった。

そのため、ここで書くことも正直言って何も無い。

お互いにリスクを避けるつまらない展開であり、「負けなくて良かったね」ではあるものの…互いに「負けに等しいドロー」とも言える。

もちろん置かれている現状を考えると、「まずは負けないこと」が何よりも大事で内容は二の次ではあるが…。

 

シーズンを考えると、試合を重ねるごとに徐々に良くなっている…のは事実だろう。

しかし既に9節が終わり、今年からは試合数も減って38試合となっている。

更に言えば3チームが降格ということで、もはや残された時間はわずかである。

MOM

この試合のMOMは高橋勇利也としたい。

現在のチーム状況、順位などの関係から…どちらのチームもあまりリスクを負わないようなゲーム展開となった。

そのためMOMも何も…見せ場があまりなくDAZNのハイライト編集者泣かせのような試合であったことが大前提。

しかしそんな中でも勇利也は今期初スタメンながら、前への推進力を見せてくれたように見える。

前を向くプレー、自分で前へ運ぶプレー、更には前へのパスと、「前へ」という姿勢はこれまでの群馬のボランチに欠けていた部分と言え、これをきっかけにチームも浮上していくことに期待したい。

 

次いで川上エドオジョン智慧の名前も挙げたいところ。

3連戦を81分、90分、90分と出場したことで、さすがにこの試合では疲労の色も見えたが…それでも高い技術と突破力で左サイドで存在感を発揮。

どうしても左サイドに配置…ということでもう少し左足が使えたら…というシーンは多くなっているが、それでも現状最も可能性を感じる選手と言えるだろう。

 

また右サイドも佐藤亮と田頭亮太の連携が徐々に向上しており、左の個の突破力とは違った形で右サイドを使えていると言える。

試合後のインタビューで城和隼颯が語っていたが、サイドは良いアタッカーがいるというのは事実なので…これを活かすためにも中央を使う意識も高めたいところ。

(サイドしか攻撃が無いチームの対策は容易)

そういった意味でも、次の試合で再び高橋勇利也を継続起用できるか…というのがキーになるだろう。

無論、天笠泰輝に戻しても同じように前への意識を持てればそれで良いのだが。

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