※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。
第25節はホームでのヴァンフォーレ甲府戦。
夏の中断期間があり、約3週間ほど試合の無かった時期がありました。
同時に移籍期間でもありますが、群馬に関しては前節の段階で既に加入していた仙波大志が最後となっており、出て行く方も今のところ0という状況。(まだ移籍期間中)
3週間で新加入選手を始めとして、全ての選手の連携をどれだけ深めることが出来たか…というのがこの試合のキーポイントとなるでしょうか?
また今節の対戦相手である甲府は、良い選手が揃っているものの…物凄い数の怪我人が出ていたこともあり低迷中。
奇跡の残留のためにも、負けるわけにはいかない試合となるでしょう。
今回はそんなヴァンフォーレ甲府戦をレビューします。
Contents
スタメン・フォーメーション
ザスパ群馬
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 21 | 櫛引政敏 |
DF | 2 | 城和隼颯 |
3 | 大畑隆也 | |
36 | 中塩大貴 | |
5 | 川上エドオジョン智慧 | |
MF | 37 | 瀬畠義成 |
44 | 仙波大志 | |
50 | 菊地健太 | |
FW | 10 | 佐藤亮 |
14 | 川本梨誉 | |
32 | 河田篤秀 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 42 | 石井僚 |
DF | 29 | 田頭亮太 |
MF | 11 | 杉本竜士 |
15 | 風間宏希 | |
FW | 23 | 平松宗 |
28 | 樺山諒乃介 | |
40 | 佐川洸介 |
群馬は前節から2枚を変更し、ダブルボランチに新加入選手である瀬畠義成と仙波大志を起用。
天笠泰輝は累積警告によりベンチ外となり、風間宏希がベンチスタートということに。
以前「ボランチがキー」と書いたが、戦術面だけでなく意識の部分も変わったのか…ここ数節は天笠風間コンビも良いプレーが出ていたと言える。
ここで新加入選手により、お互いに高め合って更に活性化することに期待したいところ。
気になるのは今節も河田篤秀が最前線に入ること。
加入時点では期待感が高かった河田だが、前節の1試合を見た限りでは…となったサポも多いのでは?
裏抜けが得意なタイプと思われ、現在の群馬のサッカーでは最前線の1トップは向かないと思うのだが…今節もここは変更無しとなっている。
あくまでも個人的に…だが、今のサッカーならば1トップは佐川洸介だろう。
ベンチを見ると田頭亮太が復帰し、細貝萌がベンチ外となっている。
田頭の復帰は嬉しいポイントだが、気になるのはCBができる選手の不在。
また非科学的かもしれないが…ここまで負けなしの細貝を外す…というのも疑問点ではある。
(スピリチュアルな部分だけでなく、細貝はCBもできる…という部分も含めて)
気になるのは相変わらず酒井崇一がベンチにもいないことだが…噂によると別メニューだったという話もある。
ヴァンフォーレ甲府
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 88 | 渋谷飛翔 |
DF | 3 | 孫大河 |
16 | 林田滉也 | |
23 | 関口正大 | |
MF | 7 | 荒木翔 |
13 | 村上千歩 | |
14 | 中山陸 | |
21 | ヘナト アウグスト | |
FW | 10 | 鳥海芳樹 |
51 | アダイウトン | |
99 | ピーター ウタカ |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 33 | 山内康太 |
DF | 41 | 井上樹 |
MF | 6 | 小林岩魚 |
8 | 武富孝介 | |
34 | 木村卓斗 | |
FW | 11 | マクーラ |
44 | 内藤大和 |
甲府は前節からは1枚を変更。
山本英臣に代えて、前節はボランチで出ていた林田滉也がCBに入る。
そしてボランチのところにはヘナト アウグストが起用されることに。
注目選手はもちろんピーター ウタカとなるが…同じくここまで8ゴールのアダイウトンも怖い選手である。
また鳥海芳樹も良いプレーヤーで、攻撃陣のこの3枚を群馬DF陣が抑えきれるか…というのがポイントの1つとなりそう。
ベンチを見ると、マルタ共和国のグジラ ユナイテッドFCというところから加入したブラジル人プレーヤーのマクーラという新戦力の名前が。
J初挑戦ということもあり未知数ではあるが、助っ人外国人というのは間違いないので警戒は必要だろう。
試合経過
【0~15分】早々に違いをみせるボランチ
前半は群馬のキックオフでスタート。
開始早々の1分、仙波大志がパスカットから少しボールを運び、右サイドの川上エドオジョン智慧に広げる。
エドがここで少し溜めると、再び仙波に戻してワンツーを受けてペナルティエリア内に侵入していく。
ワントラップからゴール前に送ると、佐藤亮がワントラップからシュートを放つが…ヘナト アウグストがしっかりとブロック。
こぼれ球もクリアされてタッチラインに逃げられてしまう。
佐藤のところはダイレクトで合わせていれば間違いなくブロックされずに打てたと思うが…左利きの彼には打ちにくい角度だったか。
3分、左サイドのアダイウトンが抜け出すと、対応した大畑隆也が斜め後ろからチャレンジし…結果的に倒してしまった形となるが…これはノーファールの判定に。
どうやら並走している時に足を滑らせた形だったようだが…微妙なところだがファールでPKとなっていてもおかしくはなかったか?
ちなみに大畑は今日はスパイクが芝に合わなかったか、足を滑らせるシーンが多かった。
11分にはアダイウトンが1人スルーパスの形で、前方のスペースにボールを長く出しスピードで抜けようとするが…ここは仙波大志が身体を当ててブロック。
カード覚悟のプレーだったと思うが、ここにはイエローカードは出ず。
先ほどの大畑の際どいシーンと、やや今日の主審は判定が甘目となるだろうか。
あくまでもわずか15分での印象だが、ボランチが2枚変わったことで立ち位置がかなり高くなった印象。
簡単に失わず、ボールを持てて時間を作れるために周囲も上がりやすい印象を受ける。
またどちらのボランチも前を向いて受けられるシーンが多いのも大きな違いだろう。
【15~30分】ピンチからの素晴らしいカウンター
15分を過ぎたところだが、ミラーゲームということもありマッチアップが面白い試合となっている。
特に群馬の左サイド、甲府の右サイドである菊地健太と村上千歩のマッチアップが熱い。
どちらもバチバチにやり合っているが、この2人は専修大の先輩後輩の関係。
ここまでは健太が先輩の意地を見せて…なのか、攻守ともにやや勝っている印象となる。
21分、ペナルティエリアとセンターラインの間くらいの位置でファールを与えてしまう。
ゴール前、ファーサイドに長く放り込まれたボールはやや長く、ヘナト アウグストが触るので精一杯。
しかしこぼれ球をアダイウトンが回収すると、中に運びながらゴール前にクロスを送り込む。
ここに孫大河が飛び込むが、ややボールが長くなったか触ったものの浅く…という形で助かることに。
孫の裏にはウタカも入り込んでおり、DFは瀬畠義成のみという非常に危ない形だった。
28分、群馬が後方でボールを回していたが…瀬畠義成から受けた大畑隆也が足を滑らせて転倒。
立ち上がりボールを追おうとするも…再び足を滑らせて転倒するという珍しいシーンとなり、アダイウトンがボールを奪い抜け出していく。
ゴールライン際まで持ち出してから低く速いボールをゴール前に送るも、これはウタカに合わず…ボールは菊地健太が回収。
健太から川上エドオジョン智慧へのパスからカウンターを発動し、エドが持ち上がってから右サイドに開いた佐藤亮に。
ゴール前には河田篤秀1枚だったが、パス&ゴーでエドがニアサイドに流れ、後ろからは川本梨誉も中央に走り込み3枚に。(河田はファーに流れていった)
しかし佐藤はカットインから自ら狙う選択をし、コースを狙った良いシュートを放つが…これは渋谷飛翔が良いセーブを見せる。
弾いたボールはタッチラインをそのまま割り、カウンターは不発となるが…ピンチから一転一気にゴール前に迫りシュートで終わったことは高く評価するべきところだろう。
大畑は先ほども書いたように、足を滑らせるのが今日2回目となっているので…ハーフタイムでスパイクを変える必要がありそうだ…。
【30~45分】
31分、左サイドで菊地健太がロングボールを引き出すが、これは村上千歩が頭で関口正大に繋ぐが…やや落としたところが悪くなる。
川本梨誉がプレッシャーをかけたが…ここは関口がスライディングでしっかりと中山陸に繋いでいく。
しかし中山のトラップがやや長くなり、ここに瀬畠義成がプレッシャーをかけたことで中山のパスがミスになり中塩大貴が回収。
中塩から佐藤亮、川本と繋ぐと川本が仕掛けようとするが…しっかりと対応されたこともあり右サイドの川上エドオジョン智慧に広げる。
エドから中央で佐藤がボールを引き出すと、黄金の左足をフェイクに、シュートモーションから切り返し右足でシュートを狙うという頭脳プレー。
狙いは非常に良かったが…やや右足の精度を欠き枠を左に外れてしまう。
アダイウトンの守備意識が足りないのか…この2列目のやや外側のスペースが空いている印象。
そこを佐藤が上手く使えているシーンが何回かあっただけに、ここは決めきりたいところだったか。
41分、甲府が右サイドでスローインを得ると、後方で受けた関口正大がゴール前に長いボールを送り込む。
これはピーター ウタカにもアダイウトンにも合わなかったが、抜けたボールを荒木翔が回収。
荒木がゴール前に上げ直すと、これを鳥海芳樹が合わせるも…ややボールが高かったか、身体が伸び切ってしまい上に外れていく。
DFから見ると左サイドから前を横切り右サイドに流れ、再びゴール前に上がるという難しい対応になるが…城和隼颯が鳥海を見失って完全に前に入り込まれているのが気になるところ。
どうしてもボールウォッチャーになりがちなシーンだが、この対応はマズいのも事実。
ボールが外れた後に、中塩大貴が首を振りながら城和に何か言っているが…それが全てを表している。
45分、低い位置からの村上千歩のクロスはヘナト アウグストが競り勝ち頭で落とす。
これをアダイウトンがキープしようとしたところ、結果的にピーター ウタカへの良い落としとなる。
ダイレクトでウタカがシュートを狙うが、これは仙波大志がブロック。
こぼれ球をアダイウトンが拾うと、やや溜めてから右サイドのスペースを上がった村上へ。
村上がダイレクトでゴール前に放り込むと鳥海芳樹が頭で合わせるが、これも枠の上に外れてくれる。
ここも鳥海への対応は城和隼颯…。
以前よりは良くなっているものの、城和はサイドからのクロスボールへの対応があまり良くない印象がある。
【45~60分】珍しいアクシデントとそれを活かした群馬
後半は甲府のキックオフでスタート。
両チームともに、ハーフタイムでの交代は無しでのリスタートとなった。
47分、主審の左腕のコミュニケーションシステムの不具合か、主審が一旦時間を止めて色々と確認を行うという珍しいトラブル。
まぁサッカーを長く見ていると時折見るシーンなので、それほど珍しくはないかもしれないが…。
無事解決したようで再開となるが、そこに至るまでの一連の流れでの主審の態度が人柄を表していて好印象。
終始申し訳なさそうに行動し、再開前には両チームのキャプテン?に一声かけ、(スローインでの再開なので)スローワーには「笛で始めますよ」と一声かけていた。
今日の主審は須谷雄三さんである。
前置きが長くなったが…このトラブルのリスタート、スローインを受けた川上エドオジョン智慧が一気に縦に突破を仕掛ける。
川本梨誉にグラウンダーのクロスを送るが、川本は打たせてもらえず。
こぼれ球がエドの方にこぼれるが、オフサイドポジションだったこともあり触らずにゴールラインを割らせてコーナーキックを獲得する。
リスタートというやや集中が切れた瞬間を狙った、エドの素晴らしい突破だった。
57分、甲府ベンチが先に動き、アダイウトンに代えて武富孝介、ヘナト アウグストに代えて木村卓斗を投入。
アダイウトンは明らかにこの交代に不満な様子で、最終的にはベンチに戻らずにそのままロッカールームに戻ってしまったようである。
確かにアダイウトンはここまで左サイドに張って良いプレーを見せており、個人的にも「あれ?下げちゃうの?」と思った交代ではあった。
59分には群馬ベンチも動き、川本梨誉に代えて樺山諒乃介を投入する。
川本は今日も良くも悪くも川本であったと言えるか。
らしさ溢れるプレーを見せてくれ、常に積極的に仕掛けシュートを狙う姿勢は今の群馬には必要な姿勢なのは事実。
しかし…それが故に周りが見えていないのか、見えているが使わないのか、もう少し周囲を使えるようになると更にレベルアップすると思うのだが…。
【60~75分】
62分、木村卓斗が右サイドの深い位置からカットインしてゴール前、中央まで入り込みシュートを狙うが…ここは城和隼颯がしっかりとブロック。
64分、関口正大からのロングボールがゴール前に送られると、ここにピーター ウタカが抜け出すが…トラップ際に城和隼颯が身体を入れてシュートは打たせず。
ウタカがトラップしたボールが櫛引政敏の身体に当たり(シュートに対して面を作っていたため、流れたボールに対応はできなかった)、自ら回収して難を逃れる。
このロングボールに対して、城和がややウタカを見失っていた感はあったが…しっかりとトラップ際に対応したのは良いプレーだった。
68分には群馬が左サイドで人数をかけて攻撃の形を作る。
最終的には菊地健太がゴール前にクロスを送り込むが、これは河田篤秀に合わず、その奥でDFにクリアされてコーナーに逃げられてしまう。
両サイドを使った攻撃が主体の群馬だけに、健太に限らず…最後のクロスの精度をもう少し上げていきたいところ。
71分、飲水タイム明けのタイミングで両チームが交代に動く。
群馬は河田篤秀に代えて佐川洸介、仙波大志に代えて風間宏希を投入。
甲府はピーター ウタカに代えてマクーラを投入する。
河田は正直消えている時間が長く、この試合に関しては期待外れと言わざるを得ないだろう。
もちろん河田だけの責任ではなく、裏を狙うタイミングでボールが出なかったり…という部分もあるのだが。
今の群馬のサッカーだと最前線はポストプレーヤーの方が良い形を作れており、河田を使うならシャドーの方が良いのではないだろうか?
(本来は2トップで裏のスペースを使う役割の選手かと思われ、佐川と河田を並べると面白そうだが…今からシステムを変えるのは現実的ではないだろう)
仙波に関しては素晴らしいの一言。
逆に、なぜこのタイミングで下げるのか理解できない。
(風間のプレースタイル的に、ボランチを代えるなら瀬畠義成ではなく仙波、というのはわかるが)
【75~90分】佐藤の負傷と痛恨の一打
76分、佐藤亮がアクシデントでピッチに座り込んでしまう。
右足の腿裏を抑えているようで、特に接触等も無かったように見えるだけに…これは筋肉系の故障で長期離脱というパターンも考えられるか…。
幸い…と言って良いのかわからないが、担架でピッチアウトした後に、自らの足でベンチに歩いて帰ってきているので大事ではないか?
77分、佐藤の搬送の関係で少し時間がかかったタイミングで甲府ベンチが動く。
鳥海芳樹に代えて内藤大和、村上千歩に代えて井上樹を投入する。
群馬ベンチは佐藤の代わりを用意しなければならないが、アクシデントということもあり…ここでは投入できずに10人でのプレーとなる。
79分、群馬ベンチが動く。
負傷して既にピッチを離れている佐藤亮に代えて杉本竜士、更には大畑隆也に代えて田頭亮太を投入。
これで杉本が左に回り、樺山諒乃介が右サイドに移ることになるだろう。
気になるのは田頭の位置となり、そのまま3バックの右に入るのか…4バックに変更するのか?
どうやらシステムは変えずに、田頭は3バックの右側にそのまま入った形となる。
82分、右サイドで受けた関口正大がカットインから大きく左サイドに展開。
受けたのは荒木翔か?左足でのキックモーションで樺山諒乃介を外すと、右に持ち替えてファーサイドにクロスを供給。
ここに入った内藤大和が…狙ったのかゴール前に折り返したのか…合わせたボールがそのままサイドネットを揺らして先制を許してしまう。(リプレイ見ると狙っているように見える)
中塩大貴がこのボールに足を出したものの…やや高さが中途半端だったこともあり膝の上を抜けてしまった形に。
櫛引政敏としては中塩がクリアするべきシーンだったために、抜けたボールに反応することはできなかったとなった。
言葉が適切かはわからないが…こういうつまらない失点が多いのが今期の特徴であり、それが故に最下位になっていると言えるだろう。
正直言って失点するようなシュートではなく、どちらかと言えば簡単にクロスを許した樺山の対応の方が問題と言えるシーンであった。
それと気になるのが、この失点に直接関わっていないが…右CBに入った田頭亮太のところに短時間で2度ほどロングボールを放り込まれている。
180cmの大畑隆也に代わり170cmの田頭となったわけで…ここは当然甲府からすれば狙い所となる。
台所事情の問題はあるだろうが…ベンチにCBが不在で、田頭をCBで使わざるを得なかった…というのは失策だと思ってしまう。
87分、ペナルティエリアの外、中央の位置でポストプレーを見せた佐川洸介がファールを受けて良い位置でフリーキックを獲得。
89分、このフリーキックを風間宏希が直接狙っていくが…やや巻き過ぎたか、ファーを狙ったボールはわずかにゴールを外れてしまう。
90分、杉本竜士が仕掛けてから佐川洸介にボールを送る。
佐川が粘って風間宏希に落とすと、風間がやや遠めからミドルを狙っていくが…これは頭を出されてコーナーに逃げられてしまう。
91分、このコーナーを風間がややニアサイドに送ると、佐川が頭で合わせるがDFに当たりGKに当たったか?ボールは中央の密集地帯に跳ね返る。
これを詰められずクリアされるも、川上エドオジョン智慧が回収し樺山諒乃介がクロスを送り直すもミスキック。
こぼれ球を菊地健太がゴール前に上げ直すと、佐川が良い落としを見せるが…中塩大貴とはやや合わずにクリアされてしまう。
94分、内藤大和が前に送ったボールを、マクーラが素晴らしタッチを見せて縦に抜け出す。
前に持ち出したボールに対して田頭亮太が間に合ったかに見えたが…長い足で先に切り返すと、戻ってきた瀬畠義成もやり過ごしシュートを狙うが…これは枠の外に外れてくれる。
マクーラの個人技が光ったシーンだったが、ちょっと気になるのは菊地健太の対応か?
マクーラに対してやや距離が遠く、瀬畠と2枚だったにもかかわらず間を抜かれるシュートを打たれているのは良くないところ。
アディショナルタイムは7分と長かったが、群馬は1点が遠く…このまま0-1でタイムアップとなった。
ピックアップポイント
敗因はベンチワークか?
中断期間明けの試合となったが…正直言って期待外れ感が強い試合となった。
もちろん以前に比べれば格段に良くなっているのは事実であり、この試合では特に新加入のボランチコンビが躍動していたのも事実。
しかしながら3週間でその先の連携を深めるまでは至らず、最後の攻撃の形が未だに見えないのも事実と言えるだろう。
またコンディション面や、クラブから発表の無い怪我等の台所事情はあると思うが…メンバー選考に疑問が残る試合だったと言える。
まずは山口戦から6試合外れている酒井崇一の存在。
確かに酒井も昨シーズンほどのスーパーな活躍は見せられておらず、大畑隆也にスタメンを譲ったところまでは理解できなくはない。
しかし山口戦と岡山戦、藤枝戦の3試合の後に、愛媛戦から3試合ベンチ外。
この試合の前には怪我の噂も聞こえてきており、起用できない状況という可能性はあるが…ベンチにいないのは理解できない状況と言える。
それが故に、田頭亮太をCBで使わざるを得なくなり、そこを狙われていたのは試合展開で書いた通り。
中野力瑠は力不足という判断なのかもしれないが、CBができる細貝萌をメンバーに入れるという手も取れたかと。
また瀬畠義成もCBでプレー可能と言われており、高橋勇利也や玉城大志をベンチに入れておくこともできた(もちろん細貝をCBではなくボランチで起用し、瀬畠をCBに移すのでも良い)
勇利也、玉城の両者ともに力不足という判断なのかもしれないが…。
この試合では平松宗が使われなかったが、平松と佐川洸介、杉本竜士と樺山諒乃介と(多少タイプは違うが)2タイプのプレースタイルのところに4枚いたわけで…1枚削って上記策を取れたように思う。
また試合中の采配に関しても、河田篤秀が全く機能していなかったのは試合展開に書いた通り。
前節の段階で河田の1トップは諦めて良いと思うレベルだったが…練習では輝いたのだろうか?
更に言えば仙波大志の交代も理解できないと書いた通りであり、事実仙波が下がってからは攻撃が停滞したと言えるだろう。
この試合で佐藤亮が負傷退場となっており、筋肉系のトラブルであれば次節どころかしばらく復帰は難しいとなるか?
戦力的に見れば痛い離脱であることは間違いないが、これを機に河田篤秀のポジションを見直してほしいところ。
1トップに佐川洸介を入れ、佐藤のいた右のシャドーに河田ではダメなのだろうか?と思ってしまう。
(練習で既に試しており、全く機能していないのかもしれないが)
是非とも攻撃面は見直してもらいたいところだが、次節は樺山諒乃介がそのまま佐藤のポジションに入っている可能性が高そうである。
その樺山も前を向く姿勢は素晴らしいものの、今節はDFに引っかかるシーンが目立ったのが気になるところ。
ポジションの適正としては佐藤のところにそのまま…で良いとは思うのだが…。
MOM
この試合のMOMは川上エドオジョン智慧としたい。
現状の群馬で数少ない違いを作れる選手であり、この試合でも持ち前の攻撃力を見せてくれたと言える。
続いて佐藤亮の名前を挙げたい。
カットインからの左足で惜しいシーンを作ったが、シュート数12、枠内2のうち決定機と言えるのはこれくらいか?
負傷離脱が悔やまれ、大事無くすぐに復帰してくれることを祈りたい。
プレー時間が約70分となったことでMOMにはしなかったが、仙波大志の名前も挙げたいところ。
恐らく本来はもう1列、半列前で攻撃のタクトを振るうタイプと思われるが…ボランチでも持ち前の展開力を見せてくれた。
ボールを失わない、前を向いて攻撃のリズムを作る、この辺りが抜群だったと言える。
岡山時代に対戦しているが、やはり良い選手である。
瀬畠義成というサイズもありDF能力も高い選手と組んだため、もう少し縦関係にして攻撃に重きを置けるようにしても面白いのではないだろうか?
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