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【2024 J2第21節】ファジアーノ岡山 対 ザスパ群馬【レビュー】

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※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。

 

第21節はアウェーでのファジアーノ岡山戦。

前節はホームで山口戦でしたが、試合結果という意味では天皇杯も含めてまさかの3連敗。

天皇杯はPK戦だったので90分という意味では1分2敗ではありますが、同じ相手にシーズン3敗は情けないの一言です。

シーズンは既に折り返しを過ぎ、いまだに復調の兆しも見えてこない状況ですが試合はやってくるというもの。

現在5位に付けている強豪の岡山が相手となりますが、もはやどこが相手でも勝点3という結果を出し続けていかないと残留すら難しい段階です。

ある意味では今シーズンは諦め、早くも来シーズン以降を見越した行動に移るべきなのかもしれません。

 

今回はそんなファジアーノ岡山戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

ファジアーノ岡山

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 49 スベンド ブローダーセン
DF 4 阿部海大
5 柳育崇
43 鈴木喜丈
MF 7 竹内涼
17 末吉塁
24 藤田息吹
88 柳貴博
FW 19 岩渕弘人
39 早川隼平
99 ルカオ

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 21 川上康平
DF 18 田上大地
MF 6 輪笠祐士
10 田中雄大
27 木村太哉
55 藤井葉大
FW 29 齊藤恵太

 

岡山は前節からスタメンの変更は無し。

熊本を相手に試合終了間際にもぎ取った1点で勝つという、まさに勝負強さを見せた試合でした。

ベンチを見てもGK以外のメンバーに変更は無く、前節から変わりないと言って良いだろう。

 

良い選手が多いのだが…注目はやはりセンターラインだろうか?

GKのブローダーセン、CBの柳育崇、ボランチの藤田息吹、最前線にはルカオと怖い選手が揃っているのが特徴。

個人的には藤田がJ2では屈指のボランチだと思っており、神出鬼没でゴール前に迫る得点に直結する怖さと、底からゲームを組み立てる能力の両方を兼ね備えた選手。

いかに中盤で藤田に自由を与えないか…というのがポイントになりそうである。

 

岡山と言ったら高木友也が在籍しているが…なんとここまでリーグ戦出場無し。

直近の天皇杯で出場していたので怪我などではないわけで、完全に戦力外という扱いになってしまっている。

あの攻撃力、推進力は今の群馬にとっては喉から手が出るほどに欲しい存在だが…。

ザスパ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 櫛引政敏
DF 2 城和隼颯
3 大畑隆也
36 中塩大貴
MF 5 川上エドオジョン智慧
6 天笠泰輝
10 佐藤亮
15 風間宏希
50 菊地健太
FW 8 髙澤優也
14 川本梨誉

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 42 石井僚
DF 24 酒井崇一
MF 7 和田昌士
22 高橋勇利也
FW 11 杉本竜士
23 平松宗
40 佐川洸介

 

群馬は前節から2枚を変更。

レッドカードによる出場停止から復帰した川上エドオジョン智慧がスタメンに戻り、田頭亮太がベンチ外に。

怪我から復帰し途中出場をメインに出場時間を増やしてきていた佐藤亮が、和田昌士に代わりスタメンに復帰となった。

また試合前の段階でシステムを変えてくるのでは無いか?という話もあり、開始時の立ち位置には注目したいところ。

正直メンバーが固定化されてきているので、とりたてて書くことは無いのだが…前々節にあまりにも痛いレッドカードで退場となったエドに期待したいところか。

チームに迷惑をかけたところを、この試合ではしっかりと取り戻してほしいところ。

試合経過

【0~15分】序盤は勢いのあった群馬

前半は群馬のキックオフでスタート。

3分、群馬がロングスローからチャンスを作ると、左サイドからのコーナーキックを獲得。

このコーナーを風間宏希が中に放り込まずに後方に下げると、これを天笠泰輝がダイレクトでゴール前に送る…というデザインされたプレーを見せる。

このクロスはブローダーセンが飛び出してパンチングするが、こぼれ球を佐藤亮がワントラップからミドルで狙う。

悪くないシュートだったが、これはブローダーセンがナイスセーブを見せて逆サイドからのコーナーとなる。

 

5分、この2本目のコーナーは右サイドということもありキッカーは佐藤亮

ニアに人を集める中、フリーでファーに流れた菊地健太にドンピシャのボールが入るが…健太的にはちょっと長かったのか、飛び込んでインサイドに当てるものの浮いてしまい枠を大きく外してしまう。

完全に岡山ディフェンスの裏をかき、更にはブローダーセンも飛び出しかけて戻る…という絶好のチャンスだっただけにこれは枠に飛ばしたかった。

 

序盤にコーナー2つからチャンスを作り出したが、その後は少し落ち着いた展開になっていく。

この辺りでハッキリ間違いないことがわかるが、どうやら今日は3-5-2ではなく3-4-3を採用している様子。

前節の終盤と同じ形で、ダブルボランチを採用し岡山とはミラーゲームとなっている。

 

11分、左サイドを川本梨誉が抜け出すとグラウンダー気味のクロスをゴール前に供給。

この速いボールに髙澤優也が飛び込むも…岡山DFとの競り合いで倒されて触れず…。(ノーファールで妥当)

ここ数試合川本が前を向け、ボールを運べるシーンが多くなっているだけに、髙澤はこのようにゴール前に入り込んでいきたい。

 

14分、城和隼颯から天笠泰輝にパスが出るが、ここで早川隼平の厳しいチェックにあいボールロスト。

挟む形で前に出ていたルカオがそのまま抜け出しシュートを狙うが、これは城和が滑り込んでシュートブロックに成功する。

やや狭いところにパスを出した形だったが…天笠は足元に止めずにそのまま左足のトラップで前を向けたシーン。

パスの勢いのままに前を向いていれば早川に詰められることもなく、更にはスペースもあり攻撃に繋がったと思われる。

天笠は自身の左側が見えていなかった、パスの前に状況が確認できていなかったため、失わないように足元に止めたと思われる)

この辺りは城和天笠だけでなく周囲の連携面と言えるか?

「ターン」の一言で防げたシーンと言える。

【15~30分】守護神の復活か?

序盤は群馬の時間帯とも言えたが、14分の天笠のミスに続いて17分でもビルドアップでミスが出てしまう。

城和隼颯から櫛引政敏に戻したボールだったが、櫛引のトラップが長くなりここをルカオに詰められる。

なんとかルカオより先に櫛引が蹴りだすが、足を踏まれた形となってしまい櫛引の負傷によりやや時間が止まる。

2つミスが続いて失点しなかったのはラッキーと言え、ここはしっかりと締め直していきたいところ。

櫛引としても痛いのは事実だろうが、恐らく少し流れを変えたいという思いもあって時間を止めたのではないだろうか?

 

19分、菊地健太のファールで右サイドの深い位置でフリーキックを与えてしまう。

これを早川隼平が意表を突く形で、直接ニアを狙っていくが…ここは川本梨誉が頭で当てコーナーに逃げる。

櫛引政敏が予想していなかったように見え、川本を抜けていたら危なかったかもしれない。

 

20分、このコーナーキックもキッカーは早川隼平

ファーサイドに送られたボールは柳育崇が折り返すが、ここは櫛引政敏がパンチングでかき出す。

しかし髙澤優也と同時に行ってしまう形になり…このパンチはミートせず短くなってしまう。

このこぼれ球を柳貴博がダイレクトでボレーで狙うが、櫛引が身体を張ってセーブして再びコーナーに。

 

27分、川本梨誉が良い形でボールを引き出すと、左サイドを駆け上がる菊地健太を使う。

健太は縦には仕掛けず、少し中にボールを持ち出してから中央の天笠泰輝にパスを付ける。

天笠から右サイドの大畑隆也に広げると、ファーにクロスを送り込み健太が飛び込むが…これは枠の外に。

手前に佐藤亮も入り込んでいたために…一瞬ボールを見失ったのかもしれないが、5分のシーンでも健太は外しているだけにこここそ枠に送りたかった。

持ち前の攻撃参加で良い形でゴール前に入り込めているところは高く評価されるところなので、あとは最後のフィニッシュの精度を上げていきたい。

 

28分、左サイドの末吉塁からボックスで岩渕弘人がボールを引き出す。

ターンからシュート…というイメージだったと思うが、背負っていた大畑隆也だけでなく天笠泰輝もスライドして対応したため一度横の藤田息吹に落とす選択。

藤田はワントラップからミドル…と見せかけ、その裏を取る形で岩渕にリターン。

誰もが完全に騙される形のエグいパスで、完全にゴールキーパーと1対1を作り出されたが…岩渕のシュートは櫛引政敏が身体に当てるというスーパーセーブを見せる。

櫛引は今シーズンここまで決して悪いパフォーマンスではなかった…というか良いパフォーマンスは見せていたが、神がかったスーパーセーブは減っていた印象も。

絶体絶命の決定機さえも止めてしまう守護神が戻ってきた。

【30~45分】終盤は動き少なく

32分、右サイドのスローインを髙澤優也が岡山DF裏のスペースで引き出す。

スローインにはオフサイドが無いため、完全にオフサイドポジションに張り出してボールを受けたのちに佐藤亮に落とす。

佐藤から左サイドにサイドチェンジするが、これが主審に当たってしまうというアクシデント。

しかしボールはそのまま風間宏希が回収したことで、止まることなくプレーは流れ、風間から更に菊地健太に広げる。

健太のクロスに川本梨誉が入り込むが…これは触れずにボールは逆サイドまで抜けてしまう。

 

40分、群馬がフリーキックのチャンスを得るも…これは跳ね返されてしまう。

ボールは櫛引政敏がワントラップから前方に大きく放り込むも、これは髙澤優也がオフサイドポジション。

これに対して髙澤は「右サイドだろ」という感じで怒りをあらわにする。

そういえば今シーズンは櫛引に対して誰かが声を荒げるシーンというのは初めて見たような?

当然怒りだけで行動してはいけないものの、連携や意思疎通という意味ではこういったやり取りは大事である。

櫛引に対して臆せず言える髙澤…というのは大事かもしれない。

【45~60分】お互いにチャンスを作りつつ

後半は岡山のキックオフでスタート。

両チームともにハーフタイムでの交代はなくリスタートとなった。

 

47分、左サイドからのコーナーキックのキッカーは岩渕弘人

中央に送られたボールは大畑隆也が競り勝ったようだが、こぼれ球を末吉塁がダイレクトで狙っていく。

しかし川本梨誉が目の前に入ったこともあってかこれはミートせず、ボールは鈴木喜丈の足元に入る。

これを振り向きざまにシュートするも、ブロックに入った風間宏希の足に当たったようで枠を外れていく。

 

48分、これにより再び同サイドからのコーナーとなり、岩渕弘人は今度はファーサイドにボールを送る。

柳育崇が競り勝つと、折り返しを阿部海大が頭で押し込みにいくが…これは櫛引政敏がファインセーブ。

こぼれ球を風間宏希が頭でクリアし、再びコーナーとなる。

 

51分、藤田息吹の縦パスを風間宏希がインターセプト。

風間が当てたボールは髙澤優也から再び風間に戻ると、左サイドの川本梨誉に広げていく。

川本が自らドリブルで仕掛けると、やや強引に左足を振り抜いていくが…これは枠を捉えられず。

髙澤が猛ダッシュかつ良いコース取りでニアにフリーで入り込んだだけに、ここは使いたかったところ。

この強引さは川本の良さではあるが、もう少し周囲が見えるようになると更に伸びるのだが…。

 

55分、中塩大貴から天笠泰輝が縦パスを受けると、横の川本梨誉に落とす。

川本がヒールで更に後ろの佐藤亮に流すと、そのまま侵入しシュートまで持ち込むもミートせず。

トラップのところに滑り込んだ鈴木喜丈が足に当て、佐藤の身体に当たって前にこぼれたボールだったが…柳育崇にユニフォームを引っ張られていたこともありミートできなかったか。

厳密に言えばのファールなのだろうが…絶妙なタイミングで手を離す経験値の高さでノーファールの範疇に収めたと言えそうか。

佐藤自身もシュートが外れた後に「ファールは?」という感じで主審の顔を見るが、その後は特に抗議することも不満を表すこともなく。

引っ張られたのは事実だが、まぁよくある範疇…と言ったところか。

 

58分、岡山ベンチが先に動き、早川隼平に代えて田中雄大を投入する。

【60~75分】天笠のミドル

63分には群馬ベンチも動き、髙澤優也に代えて佐川洸介を投入する。

川本梨誉が戻ってきてから明らかにチームは調子が上がっているが、気になるのは髙澤の存在感が薄くなっていること。

消えてしまっていることが多く、川本との相性もあまり良さそうではないのが気がかりである。

圧倒的な得点力不足かつ攻撃の形が作れていないだけに、上手く共存させる方法を模索するか…ズラして起用することで良さを引き出したいところ。

 

67分、佐藤亮からの横パスを天笠泰輝が強烈なミドルでゴールを狙っていく。

ややアウトにかかったか…かけたものがかかり過ぎたのか…枠の上に外れてしまうが、ブローダーセンも動けない良いシュートだった。

その直後にも天笠が積極的にシュートを狙っていくが、これは枠の右に外れてしまう。

今日の天笠はダブルボランチの位置ながら、攻撃時には高めのポジションが取れていることが大きい。

風間宏希をやや低めに配置し、ダブルボランチながら少し縦の関係を作っていると言える。

しばらく3-5-2で1アンカーを採用しており、天笠はインサイドハーフとして半列高い位置でプレーしていたのが良い影響となっているだろうか?

 

71分、同じタイミングで両チームが動く。

群馬は風間宏希に代えて高橋勇利也を投入。

岡山は竹内涼に代えて輪笠祐士ルカオに代えて木村太哉を投入する。

この交代の後で気付いたが…攻撃時には勇利也の1アンカー気味になっているようにも見える。

守備の際にも5-3-2気味になっているように見え、もしかしたら63分の佐川洸介投入のタイミングで変更されたか?

それもあって立ち位置がやや前になり、先ほどの天笠のミドルが2つ続くシーンとなったのかもしれない。

【75~90分】立て続けのコーナーからついに…

81分、群馬がコーナーキックのチャンスを得ると、佐藤亮がニアサイドに放り込む。

ここに城和隼颯が飛び込むが…ボールはゴールではなくファーサイドに流れていく。

岡山にクリアされるも、川上エドオジョン智慧が回収し再びクロスを供給。

このクロスに中塩大貴が合わせるも、このヘディングは枠を外れてしまう。

今シーズンは本当にセットプレーから点が取れない…。

 

82分、両チームが同じタイミングで動き、群馬は佐藤亮に代えて杉本竜士川本梨誉に代えて和田昌士を投入。

2人は少し前から準備が完了していたものの、先ほどのコーナーキックの際にはキッカーとして佐藤を残したかったこともあり待った形に。

岡山は鈴木喜丈に代えて田上大地岩渕弘人に代えて齊藤恵太を投入する。

 

83分、右サイドを木村太哉が突破。

菊地健太を引きずり倒しながらも突破しクロスを送ると、ボールはややマイナス気味だったものの右足を残すようにして田中雄大が技ありのシュートを放つ。(木村はノーファールどころか健太のファールをプレーオンで流した)

致命的なシーンだったが、ここも今日は当たりに当たっている櫛引政敏がファインセーブを見せてコーナーに逃れる。

正直櫛引じゃなかったら入っていたとは思うが…体勢の悪かった田中ではなく、その裏から入ってきた末吉塁に打たれていたらもっと危なかった。

 

84分、このコーナーキックは田中雄大が中央に放り込む。

競り合いはイーブンとなり、頭で当てたボールはファーサイドに飛んでいくと輪笠祐士が回収し再びクロスを送り込む。

これを阿部海大が頭で合わせ、ループ気味にゴールに向かうが…なんとこれも櫛引政敏が触ってコーナーキックに逃げる。

 

85分、再び同サイドからのコーナーキックは再び田中雄大が放り込む。

ファーサイドに送られたボールに柳育崇が合わせて、ついに先制ゴールを奪われてしまう。

あれだけコーナーが続けば失点もするだろう。

それにあれだけに競り負けているかつ、今シーズン機能していないゾーンとなれば…。

結局シーズンも折り返し地点を過ぎたが、いまだにセットプレーの守備もどうにもならないのが痛い。

 

88分、群馬が高い位置でフリーキックのチャンスを得ると、キッカーは杉本竜士

和田昌士がアイディアを見せ縦でボールを受けるという選択を見せるも、流れからシュートまで持ち込むことが出来ず。

更には最終的にミスからカウンターを浴びキーパーと1対1の状況を作られるが、木村太哉のファーストタッチが長くなったことで櫛引政敏が先に蹴りだして難を逃れることに成功する。

セットプレーを簡単に放り込まずアイディアを見せる…ということ自体は決して悪くは無い。

しかし負けている状況かつこの時間帯でそれを選択するなら、絶対にゴール前に放り込む…シュートに持ち込むところまでやらないといけない。

 

こうして岡山は最後の最後で勝利を手繰り寄せるという試合を2試合続けるという強さを見せた。

対する群馬は内容こそ少し良くなり、ゲームとしても以前よりも面白さはあったものの…根深い得点力不足に苦しむという展開となった。

ピックアップポイント

85分の失点シーンはオフサイド?

今回は群馬の固い守備が戻ってきたこともあり、岡山としてもなかなか攻略しきれなかったように思う。

岡山としては負けるイメージは無かったものの、残り時間が減っていく焦りはあったのではないだろうか?

それもあってかピックアップしたいような、つい唸ってしまうプレーは少なかったように思う。

個人的に思わず声が出たのは、28分の藤田息吹からのリターンパス。

誰もがミドルを打つだろうと騙された、見事なスルーパスだった。

(が、あれは藤田の技術力であり解説するようなところは多くないとも言える)

 

そのため、今回は85分の失点シーンを振り返りたい。

自分が目を通した範疇ではオフサイドの声は見かけなかったが、これ実はオフサイドではないだろうか?

もちろん誤審と言うには際どく、またこれが無ければ勝ったとか引き分けたとか言うつもりも無い。

完全に実力差を見せつけられた試合だったことは間違いないだろう。

 

さてこのコーナーキック、田中雄大のキックをファーで柳育崇が合わせるわけだが…のシュートに対して木村太哉がコースを変えようと頭を振っている。

触ったか触っていないかは定かではないが、触っていなかったとしてもこれはプレーに関与したと捉えて良いだろう。

避けたのではなく、間違いなくコースを変えにいっているわけであり、プレーに関与したと言える。

 

となるとオフサイドラインが問題となるわけだが、群馬のオフサイドラインはニアポストからの延長上にいる天笠泰輝か、ニアサイドにいる川上エドオジョン智慧のどちらか。

映像に角度があるため断言はできないが…ほぼ同じか、エドの方が後方にいるだろうか?

これに対して木村の位置が問題となるが…これまた映像では角度があるため正直わからない。

現状のルールでは木村の右足(右膝辺りか?)が恐らく最も出ている部分となり、エドにせよ天笠にせよ同様に右足位置がオフサイドラインとなるだろう。

うーん、微妙に木村の右足の方が前に出ているようにも見える。

とは言え映像を見ても断言できないレベルであり、これを現場で判断するのは非常に難しいのも事実。

誤審と言うつもりも無いし、これが無ければ…というつもりも無いことを繰り返しておく。

 

ちなみにオフサイドと言えば、「身体の一部でもオフサイドラインより自陣に残っていればオンサイド」に変更される(可能性)という話が出ていたが…現状世界的にも見送られている。

(一部カテゴリで試験導入中)

Jリーグでも現状は「身体の一部でもオフサイドラインより出ていればオフサイド」である。

(当然「身体の一部」に手は含まれない)

MOM

この試合のMOMは櫛引政敏としたい。

チームの低迷と共に櫛引もスーパーセーブが減っていた印象があったが、頼れる守護神が帰ってきたと言える。

櫛引じゃなかったらこの試合何点入っていただろうか?

それだけに最後の失点はもはや「櫛引が可哀そう」といったレベルである。

櫛引本人としても岡山は古巣ということで、いつも以上に気合いが入っていたのかもしれない。

(試合中は櫛引が持つたびブーイングが聞こえた)

 

次いで名前を挙げたいのは川本梨誉

前節同様に、前を向きボールを前に運ぶという仕事ができる唯一の選手となっている。

視野が狭いのか、FWらしく見えているけど自分で強引にいくのか…わからないが、もう少し周囲が使えるとベスト。

強引にいってロストするシーンも多く、もう少し周りを使いたいが…周囲のサポートが少ないのもまた事実であろう。

 

最後に佐藤亮の名前を挙げたい。

天皇杯でのフル出場から、今までと同様の出場時間に戻ってきており、そろそろ怪我からは完全復活と言えるか?

佐藤の期待値から考えればまだまだ物足りないと言えるが、要所要所に彼の良さが見えたと言える。

とにもかくにも点が取れていないチームにとって、精度の高い左足からのセットプレーは重要である。

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