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【2023 J2第34節】V・ファーレン長崎 対 ザスパクサツ群馬【レビュー】

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※ザスパクサツ群馬ファンによる、ザスパクサツ群馬贔屓のマッチレビューです。

 

第34節はアウェーでの長崎戦。

2試合が雷により中止となり、しばらく空いて行われたのが前節の町田戦。

首位の町田を相手にスコアレスドローの結果となり、次第点以上の結果かつ好調はキープしていると見て良いでしょう。

今節はアウェーの長崎に乗り込むことになりますが、シーズン前には誰が予想したか…プレーオフを争う6ポイントマッチ。

更には長崎からシーズン2勝を狙えるという状況となっています。

簡単な相手ではなく苦戦が予想はされますが、プレーオフ圏内に入り込むためには勝っておきたい試合。

 

今回はそんなV・ファーレン長崎戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

※いつもはホームチームを左側としますが、DAZNのカメラアングル通りで表記します。

V・ファーレン長崎

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 波多野豪
DF 8 増山朝陽
18 今津佑太
23 米田隼也
25 櫛引一紀
MF 2 マルコス ギリェルメ
10 カイオ セザール
19 澤田崇
50 中村慶太
FW 9 フアンマ デルガド
47 マテウス ジェズス

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 31 原田岳
DF 3 岡野洵
5 奥井諒
MF 14 名倉巧
35 安部大晴
38 松澤海斗
FW 32 ジョップ セリンサリウ

 

長崎は前節から1枚を変更。

秋野央樹に代えて澤田崇を起用することとなった。

またスポーツナビ等ではマテウス ジェズスを1アンカーとした4-1-2-3としているところが多いようだが…試合を見た印象では中村慶太をトップ下にした2ボランチ。

そのため、当ブログではマテウスとカイオ セザールのダブルボランチでの表記とする。

 

注目選手はそのマテウスと中村慶太、更にはマルコス ギリェルメといった夏に加入した選手達。

前回対戦時には当然いなかったこともあり、チームのスタイルとしても多少の違いがあるものと思われる。

また長崎の怖い選手と言えば…エジガル ジュニオだが、彼は6月に重傷となり現在も離脱中となる。

群馬からしてはありがたい離脱ではあるが、いちサッカーファンとしては彼が早くまた元気に戻ってくることを願うばかり。

ザスパクサツ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 櫛引政敏
DF 2 城和隼颯
24 酒井崇一
MF 15 風間宏希
36 中塩大貴
38 天笠泰輝
FW 5 川上エドオジョン智慧
10 佐藤亮
13 武颯
23 平松宗
47 杉本竜士

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 42 石井僚
DF 3 畑尾大翔
MF 6 内田達也
FW 7 川本梨誉
9 北川柊斗
14 白石智之
17 山中惇希

 

群馬は前節から1枚を変更。

川本梨誉に代えて武颯がスタメンとなり、引き分けではあったものの負けてない試合の後での変更は珍しい気も。

ベンチまで含めての18名には変更はなく、この1ヶ所のみの変更となった。

 

数節前からベンチには復帰していたものの…やっと武が戻ってきたという印象が強い。

現在チームは開幕前の予想からすればかなり好調と言えるが、より上にいくために足りないのは得点力。

そのため武の復帰が起爆剤となることを願いたい。

また、平松宗とのコンビというのも恐らく初となるのではないだろうか?

この2人は2020年に富山で共に主力としてプレーしており、相性は全く問題無いと思われるため楽しみな起用となった。

試合経過

【0~15分】いつも以上にミスが目立つ序盤

前半は長崎のキックオフでスタート。

開始5分までに自陣の低い位置で奪われるシーンが3回ほど…。

いつも通りと言えばいつも通りではあるが、ビルドアップでヒヤリとするシーンが続いてしまう。

ヒヤリとはさせられても、ここで失点には至らない辺りが昨シーズンからの成長であり現在の順位であると言えるか。

 

5分、ここ数試合この役割をしている平松宗が下りてきてボールを受ける。

ターンからボールを運ぼうとしたところでマテウス ジェズスが手を使って止めてイエローカード。

前節にも書いたが、受けるタイミングや受けてからのプレーの選択等、平松は前節辺りから随分とこの仕事が上手くなった印象。

 

10分、右サイドで受けた佐藤亮が早めのタイミングでゴール前に放り込むと、DFラインの裏を狙って飛び出した平松宗にドンピシャリ。

これを胸トラップからシュートを狙うも、増山朝陽が身体を張ってブロック。

こぼれ球を川上エドオジョン智慧がファーサイドにクロスを上げ直し、武颯が頭で折り返すも…これは平松よりも高い位置でゴールキーパーにキャッチされてしまう。

狙いは非常によくボールも良かったと思うが、ちょっとトラップが長く(距離ではなく時間)なったか?

ダイレクトで狙うには難しいボールかと思うが、ダイレクトで枠に送れていれば得点の可能性が高そうであった。

 

12分、自陣で群馬がボールを回していたが…中塩大貴のパスが中途半端となり、これを読み切っていた中村慶太が頭で直接ゴールを狙う。

インターセプト…と言うよりは頭でゴールに流されたという印象だったが。これはかろうじて枠の外に外れてくれる形に。

キックミスだろうか?もう少し高く長いボールで城和隼颯を飛ばして酒井崇一に…という意図だったと思われるが、これはかなり危なかったシーン。

パスを引き出すために櫛引政敏もゴールを空けており、枠にいけば誰もカバーできなかった。

今シーズンの群馬の戦い方は「後ろから丁寧に」かつ「前半はしっかりと相手を見る」であるため、どうしてもこういったミスが起こりがち。

とは言えど今節はちょっといつも以上に多い印象となる。

【15~30分】猛攻を凌ぐ

15分、右サイドを増山朝陽がボールを持って上がると、一度内側の中村慶太へ。

中村から澤田崇へと縦パスが出されるが、対応した中塩大貴が足を出したこともありコントロールできずにボールが少し流れ、その奥の城和隼颯がクリア。

しかしディフレクション気味で急にボールが現れた形となったこともあり、城和のクリアは短く…これを中村にアウトサイドでシュートを狙われるも枠の外に外れてくれる。

 

続く16分には右サイドからクロスを上げられるが、フアンマのところでは酒井崇一が対応しブロック。

こぼれ球をカイオ セザールがダイレクトで狙ってくるも、このシュートも城和隼颯がブロック。

更にこぼれ球にも詰められるも、これは枠の外に。

攻められておりシュートも打たれているものの、この辺りは失点数の少なさにも表れているようにDF陣がしっかりと身体を張っているのがわかるというもの。

楽には打たせておらずコースも空けておらず、枠に飛べばDFがブロックできるか櫛引政敏のセービング範囲内…という守備ができていると言っても良いだろう。

 

19分、左サイドを使われるが、グラウンダーで中央を経由して右サイドに広げられる。

ほぼフリーで増山朝陽にクロスを上げられてしまうが、これは城和隼颯が跳ね返す。

こぼれ球をマルコス ギリェルメが…シュートだと思うが、ミートせずに中央の密集地帯に入る形に。

これが結果的にフアンマ デルガドの足元に収まる形となり、ターンからシュートを打たれるも櫛引政敏がしっかりとセーブする。

 

22分、中央やや低めのポジションで川上エドオジョン智慧が3枚を剥がしたことで一気にチャンスに。

風間宏希を経由して平松宗、更には左サイドを上がる杉本竜士に広げようとするが…平松のところで時間がかかったことで杉本がオフサイドポジションとなってしまう。

そのため平松がボールをキープしスローダウン、再び下りてきた杉本に預けるが…これでカウンターのチャンスは潰れてしまう。

杉本中塩大貴までボールを下げ、中塩がゴール前にクロスを上げるも…これは直接キーパーにキャッチされてしまう。

どうにも今日は中塩のキックが安定していない印象…。

 

27分、自陣左サイドから米田隼也が前線にロングボールを入れる。

これをフアンマ デルガドが抑えきり、自身の右側を上がる中村慶太へスルーパス。

中村がワントラップからシュートを狙うも、わずかに枠を外れてくれる。

単純なロングボール1本という形ではあるが、米田の素晴らしいキックにフアンマの素晴らしいキープ力であった。

【30~45分】作戦通りか?耐えて0の前半

37分、風間宏希が後ろに下げたボールが城和隼颯ではなくフアンマ デルガドに入ってしまう。

そのままフアンマにドリブルで運ばれ、左側を上がってきたカイオ セザールにパスを出されるが…ここは酒井崇一がノーファールで対応。

ロストしたボールは櫛引政敏がしっかりと抑えて難を逃れる。

しかし長崎はしっかりと群馬の対策をしており、ここまでほぼ両ボランチが仕事をさせてもらえない状態となっている。

風間天笠泰輝へのパスコースをしっかりと切り、入ったとしても後ろ向きであり簡単にプレーさせてもらえない状態となっているため…こういったパスミスが誘発されてしまう。

 

38分、酒井崇一から右サイド高い位置の佐藤亮にパスが通る。

裏側をオーバーラップする川上エドオジョン智慧を囮に、カットインから左足でクロスをゴール前に上げると武颯がバックヘッド気味にフリックしてゴールを狙う。

やや枠を外したようにも見えたが、これは波多野豪がセーブしてコーナーに。

 

しかしこのコーナーからカウンターを食らってしまう。

左サイドへのロングボールに増山朝陽が抜け出すとそのままドリブルでサイドを運び、クロスをファーサイドに送り込むが中村慶太の手前で中塩大貴がわずかに触ったことで、中村のヘディングはミートせず。

ちなみにこの時の増山に対する天笠泰輝の対応が良かったので、これは後ほど改めて紹介したい。

 

こうして前半は苦しい展開をよくゼロで抑え切った…という表現が正しそうな試合に。

DAZNでも「群馬は自分たちのやりたいことができていない」と言われてしまうが、群馬サポとしては作戦通りと言うかいつものことだと理解しているだろう。

しっかりと相手の対応を見た前半となり、後半どうやって崩すのかという指示がハーフタイムで出されるだろう。

【45~60分】開始早々の先制弾

後半は群馬のキックオフでスタート。

両チームともにハーフタイムでの交代は無くリスタートとなる。

 

開始早々の47分、左サイドでコーナーキックを獲得するとキッカーは風間宏希

ほぼ中央に送られたボールに酒井崇一城和隼颯が飛び込み、恐らく頭に当てたのは酒井か?

競り勝ったものの長崎のDFもしっかりと身体をぶつけたこともあり…ほぼこぼれ球という形でボールは前にこぼれる。

これに佐藤亮武颯が反応し、佐藤の方がわずかに早くこれをねじ込んで先制に成功する。

ちなみにこういったシーンではオフサイドになりがちだが、今回はマテウス ジェズスが明らかに出ているためにオフサイドはあり得ない。

これで佐藤は長倉幹樹と並んで5ゴールでチームトップだったが、6得点に伸ばしチーム内での得点ランク単独首位となる。

 

53分、左サイドを米田隼也にドリブルで運ばれ、逆サイドへグラウンダーでパスを出される。

これをダイレクトで中村慶太に狙われるがミートせず。

柏レイソルから加入した中村だが、トップ下で右に左に中央にと自由に動いており神出鬼没。

かなりやっかいな存在であり、正直フィニッシュの精度がもう少し高ければやられているシーンが多々あった。

 

57分、群馬が先に動き杉本竜士に代えて山中惇希武颯に代えて川本梨誉を投入する。

のプレーは悪くはないだけに…ここはやはりまだ怪我の状態が万全ではないのか?

【60~75分】フアンマの同点弾

61分、長崎も動き澤田崇に代えてジョップ セリンサリウを投入。

これで長崎は先発の外国人4人に加えて5人目と…外国人枠をオーバーしているように見えるが、ジョップの国籍は日本。

群馬で言うと川上エドオジョン智慧と同じくハーフであり、日本国籍のため外国人枠は使わない選手となる。

これによりどうやら長崎はフアンマ デルガドジョップの2トップになった様子。

代わりに中村慶太が右サイドに移るようである。

 

63分、右サイドの高い位置でスローインを取られると、投げるのは増山朝陽

大きな助走からロングスローと見せかけ、後方のマテウス ジェズスにスロー。

ワントラップから左に持ち替え、マテウスが中央に放り込む。

これを櫛引一紀ジョップ セリンサリウ酒井崇一と競り合うが…誰も当てられずにボールは後方に流れ、ここに入り込んだフアンマ デルガドが強烈な左足を叩き込んで同点に。

これはフアンマのシュートを褒めるしかないが…川上エドオジョン智慧がそちらを見ずにボールに行ったのがちょっと残念なところか。

落下点は酒井に任せて、自身は外の守備…フアンマの入り込むスペースを抑えておくべきだっただろう。

なんだけど…これは根本的に櫛引一紀はオフサイドでは?

マテウスのキックの時には櫛引はDFラインよりも奥にいるように見え、オフサイドポジションから戻ってきて酒井と競り合っているように見える。

しかし本当にオフサイドだったとしてもJ2にはVARが無い…。

 

65分、良い位置でフアンマ デルガドがボールを引き出すと、DF裏に抜け出したジョップ セリンサリウにスルーパスを通す。

角度は厳しくなったものの強烈なシュートを放ち、これは櫛引政敏もキャッチに行かず弾くことを選択しコーナーキックに。

 

66分、群馬が2度目の交代に動くが…どうやら交代の前に飲水タイムとなる様子。

飲水タイム明けに交代となり、川上エドオジョン智慧に代えて北川柊斗佐藤亮に代えて内田達也を投入する。

これにより風間宏希をアンカーとした3-5-2に変化。

 

72分、左サイドのスローインを平松宗が引き出すとキープから外の山中惇希に落とす。

山中がダイレクトでファーに送り込むと、ここに北川柊斗が飛び込んで頭で合わせるがキーパーの正面に。

波多野豪もキャッチはできず、身体に当てた…というに留まったが跳ね返りは今津佑太に当たり、そのこぼれ球を波多野がしっかりと抑える。

北川のヘディングの際に米田隼也と接触があり、視界の外から勢いを持って飛び込まれたこともあり…米田がダメージを受けたことでプレーが中断する。

視界外から勢いのある正面衝突気味で…危険なぶつかり方であったことは事実だが、恐らくノーファールのはず。

米田も立ち上がり怪我は無さそうということで一安心となるが、相変わらず北川は外からの入り方が抜群に上手い。

彼の右サイド起用はいまだに腑に落ちないのであるが、理由として考えられるのは高さの面と、このクロスへの入り方と思っている。

【75~90分】ジョップのミラクル弾を浴びる

75分、長崎も2度目の交代を使い中村慶太に代えて松澤海斗増山朝陽に代えて奥井諒を投入。

 

78分、米田隼也のミドルシュートは櫛引政敏が片手でパンチングでコーナーに逃れる。

このコーナーキックは、マルコス ジェズスのボールに今津佑太が合わせるも枠の上に外れてくれるが…非常に危ないシーンとなった。

 

80分、クリアボールが前線に送られるが川本梨誉には合わず、これを追った川本のファールとなりフリーキックに。

これをクイックで始めすぐ横に出されると、フアンマ デルガドがボールを引き出し左サイドの今津佑太へ送る。

今津がクロスを上げきると、やや後方となったボールだがジョップ セリンサリウがバイシクル気味に左足で当ててゴールへ送り込む。

見事なシュートではあるが…ファールを受けたところからクイックの判断をし、そのまま左サイドを駆け上がりクロスを上げきった今津を誉めるところか?

群馬側から見ると、不要なファールが原因の失点と言えるだろう。

 

82分、群馬が最後の交代を使い、天笠泰輝に代えて白石智之を投入。

どうやら白石はそのまま天笠のいた左のインサイドハーフに入るようだが、プレーとしてはやや前目で山中惇希と絡んで左サイドを攻める形になるだろう。

84分、長崎も最後の交代を使い、カイオ セザールに代えて岡野洵マルコス ギリェルメに代えて安部大晴を投入。

 

88分、風間宏希がファーへボールを送り込むと、これを北川柊斗がダイレクトで折り返す。

しかしやや平松宗には合わず、これは直接ゴールラインを割ってしまう。

右サイドに大きく振ってから再びファーへ…という素晴らしい形であり、平松はフリーになれていたのだが…ダイレクトで折り返すとなるとやや技術的に難しかったか…。

 

89分、櫛引政敏からのロングボールを右サイドで北川柊斗が競り勝ち、川本梨誉に繋ぐ。

川本のキープから左側の白石智之に落とし、白石はこれを更に外の山中惇希へと繋ぐ。

これをダイレクトでシュートするが、波多野豪がブロックしてコーナーに。

思い切りの良いシュートで終えたのは良かったが…ボールが比較的キーパーの取りやすい中途半端な高さとなったのが悔やまれるところ。

1対1のシュートは転がすか、もっと上を狙わないと身体に当てられやすいものである…。

更に言えばニアではなくファーを狙うのも定石であり、中央には川本が、ファーには平松宗が入り込んでいたため、波多野が弾いたとしても押し込めた可能性が出てくる。

 

こうしてアディショナルタイムの5分が終わり、実に12試合ぶり…6月11日の大分戦以来となる敗戦となった。

しかし12試合ぶりとは言うものの…引き分け数がかなり多かったのが事実。

今日の長崎戦でも痛感したが、プレーオフや昇格を目指すのであれば得点力の改善が必須となるだろう。

ピックアップポイント

39分 カウンターの際の守備対応

今回は39分のコーナーキックのチャンスから一転、カウンターでのピンチを迎えた際の守備対応を振り返りたい。

サッカー経験者からすれば当たり前の対応かもしれず、まさにセオリー通りと言えばセオリー通りだが…基本に忠実で素晴らしい対応だった。

まずは城和隼颯が前に送ったボールだが、これが米田隼也のところとなり、ダイレクトで前線にロングボールを入れられてしまう。

ここに増山朝陽が抜け出してカウンターのピンチを迎えるのだが、増山がボールを受けた時の状態が下記。

 

コーナーキックのチャンスであったためCBは最前線に上がっており、増山朝陽に対応する位置にいるのが天笠泰輝

群馬側は内側に風間宏希がおり、その後方から中塩大貴が帰ってきており、更にはボールの後方側に川上エドオジョン智慧が戻ってきているという状態。

長崎は増山がボールを受け、後方からマルコスが上がってきており、内側には中村慶太となる。

 

増山が内側から左にランニングしたこと、ボールの回転で外に逃げていくことの2つで、増山の2タッチ目は下記のように左サイドに流れる形に。

 

増山が左に流れたことでマルコスは内側を駆け上がる選択をする。

これに対して後方から川上エドオジョン智慧天笠泰輝に対し「中に絞れ」と指示を出しており、それまでほぼ真っすぐ下がっていた天笠は絞りつつマルコスへボールが入った際に対応できるポジションを取るのである。

(下図の〇で作ったスペースを埋める)

 

ついつい外の増山にそのまま行ってしまいがちではあるが、最初からマルコスを視界に捉えて真っすぐに下がっていた天笠

更にはマルコスの後方から天笠に指示を送り、自分が増山に対応することにしたエド

これにより増山は出しどころが無くなり、時間が多少かかったことでマルコスのところには後方から城和隼颯も帰陣。

結果的にファーへのクロスを選択するが、風間がしっかりと中央のスペースを埋め、時間をかけさせたことで中塩の帰陣も間に合い中村の手前で触ることができた。

 

DFをやっている人間からしたらセオリー通りの当たり前のプレーだと思うが、増山の突破を許さずマルコスへのコースを消し…しっかりとディレイで対応した天笠泰輝は素晴らしかった。

その対応を指示し、自らはかなり距離はあったものの増山を追い…多少なりともプレッシャーを与える位置まで戻ったエドの対応も素晴らしかった。

MOM

この試合のMOMは佐藤亮としたい。

単純にゴールを挙げた…というだけでなく、武颯の惜しいバックヘッドを代表にあの左足から出される精度の高いボールは攻撃の中心と言える。

彼の左足からいかに多くチャンスを作り出せるかどうか…。

 

更には平松宗武颯の名前も挙げたい。

敗戦であり…結果的にどちらにもゴールが生まれておらず、本来であればFWの選手の名前を挙げる内容ではないかもしれないが。

まず平松は前節からかなりボールを引き出して起点となるプレーが向上。

随所でボールを引き出してキープして…というプレーが見られている。

更には10分のシーンのように、得意な裏に抜け出して…というプレーも。

彼の良さを活かすためには、もう少し横からのクロスを増やしたいところだと思うが…そこにも佐藤亮の活躍に期待と言える。

 

また武颯だが怪我からの復帰ではあるが、らしいプレーを随所に見せてくれたと言える。

怪我の状況次第ではあるが、もう少し長くプレーしてほしかったが…。

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