※ザスパクサツ群馬ファンによる、ザスパクサツ群馬贔屓のマッチレビューです。
第29節はホームでの栃木戦。
前節はアウェーで秋田を相手に、秋田のサッカーに付き合わされる形となり…と言うべきか秋田の策がハマったと言うべきか…とにもかくにも苦しんでのスコアレスドロー。
櫛引政敏のファインセーブ連発を始めとした守備陣の頑張りがなければ負けていた試合でした。
とは言え大事な結果はドローで勝ち点1を獲得しており、ここまで8試合で負けなしの状態を続けています(2勝6分)
今節は北関東ダービー王者のかかる栃木戦。
勝てば王者が決まり、更には天皇杯から中3日の栃木ということでしっかりと結果を出したいところ。
今回はそんな栃木SC戦をレビューします。
Contents
スタメン・フォーメーション
ザスパクサツ群馬
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 21 | 櫛引政敏 |
DF | 2 | 城和隼颯 |
5 | 川上エドオジョン智慧 | |
24 | 酒井崇一 | |
36 | 中塩大貴 | |
MF | 7 | 川本梨誉 |
15 | 風間宏希 | |
38 | 天笠泰輝 | |
FW | 10 | 佐藤亮 |
23 | 平松宗 | |
47 | 杉本竜士 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 42 | 石井僚 |
MF | 3 | 畑尾大翔 |
6 | 内田達也 | |
FW | 9 | 北川柊斗 |
14 | 白石智之 | |
17 | 山中惇希 | |
39 | 高木彰人 |
群馬は前節から1枚を変更。
前節に移籍からわずか4日?ぶっつけ本番に近い形でベンチ入りしていた杉本竜士が早速のスタメン起用。
これにより山中惇希がベンチからのスタートとなる。
そのベンチには我らがキャプテン畑尾大翔が怪我から復帰し、代わりに菊地健太がベンチ外ということに。
畑尾は離脱期間もそれなりにあったためか、城和隼颯がまずまず以上の結果を出していることからか、まずは短時間での起用となるか?
勝っていれば終盤のクローザーとして、負けていればパワープレー要因として、どちらにせよ恐らく試合終盤で起用があるのではないだろうか?
栃木SC
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 41 | 藤田和輝 |
DF | 6 | 大森渚生 |
16 | 平松航 | |
23 | 福島隼斗 | |
3 | 黒崎隼人 | |
MF | 4 | 佐藤祥 |
8 | 高萩洋次郎 | |
30 | 福森健太 | |
FW | 19 | 大島康樹 |
36 | 山田雄士 | |
37 | 根本凌 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 1 | 川田修平 |
MF | 5 | 大谷尚輝 |
21 | 吉田朋恭 | |
FW | 31 | 石田凌太郎 |
45 | 安田虎士朗 | |
38 | 小堀空 | |
99 | イスマイラ |
栃木は前節…というより直近の試合である天皇杯からは7枚を変更。
とは言えベンチまでの18人を見ると、多くの選手が天皇杯でもプレーしていると言える状態。
ナイターとは言えこの暑さのため、中3日の影響は少なくないだろう。
群馬サポとして気になるのは…もちろん中盤の佐藤祥と最前線の大島康樹。
どちらも群馬にいた時から更にスケールアップしており、成長は嬉しいものの複雑な気分もまた事実か。
ベンチには京都から期限付きで加入している、イスマイラの起用に注目となりそう。
J3時代に対戦したこともあり、イスマイラは福島のイメージが強いだろうか。
試合経過
【0~15分】栃木の早いプレスに苦しむ
前半は栃木のキックオフでスタート。
今節は雨予報もあったが、どんどんと予報が後ろにズレていきどうやら試合中は降らなそうな予報となる。
1分、平松宗が前線でボールを受けると良いキープを見せながら自らドリブルで運ぶ。
正直言って平松はこんなプレーができたのか…という印象だったが、結果的にはこの序盤以外には効果的なポストプレーが出来なかった。
6分、中塩大貴のトラップが長くなったところから奪われ、素早い攻撃を受ける。
奪ったところから一気に右サイドを縦に突破され、クロスを送り込まれるがこれは櫛引政敏がパンチングで跳ね返す。
こぼれ球もミドルシュートを放たれるも、城和隼颯がブロックしてコーナーに。
9分、大森渚生から大きなサイドチェンジで高萩洋次郎に送られると、これを更にその外の黒崎隼人へ送る。
黒崎からのボールをファーで大島康樹が頭で合わせるも、これは枠の上に外れてくれる形に。
11分、高萩洋次郎から早めのクロスがファーサイドに送られると福森健太が頭で折り返す。
ちょっとクロスが長かったこともあり、福森は当てるのが精いっぱいとなりこの折り返しはゴール前ではなくややマイナスのペナルティスポットより後方に。
しかし山田雄士が見事なコントロールでマイボールにすると、後方の佐藤祥に落としミドルシュートを狙う。
これは落としの位置が多少合わなかったこともあり、ワントラップからやや右に持ち出してのシュートとなったことで櫛引政敏も余裕をもってセーブ。
こぼれ球もしっかりと回収しピンチを逃れることに。
14分、左サイドをオーバーラップした大森渚生のクロスは誰にも合わず、平松宗が回収する。
しかしドリブルを開始したところで3枚に囲まれる形で奪われ、高萩洋次郎にミドルシュートを打たれるがこれは枠を外れてくれる形に。
群馬はスタイルが違うということもあるが…この大森のように3CBの外側が攻撃参加を増やせるともっと厚みを持たせられるのだが…。
考え方、システムの違いもあるので一概に良い悪いとは言えないものの、酒井崇一も中塩大貴もオーバーラップが少ないのが気にはなる。
序盤こそ群馬が少しペースを掴んだかに見えたが、栃木の早いプレスを受け徐々に栃木ペースに。
前節の秋田戦同様にボランチが前を向かせてもらえないだけでなく、栃木はCBまでプレスをかけてくることもあり…なかなかこのプレスに苦しんでいる印象となる。
【15~30分】距離感が悪くボールが回らない群馬
15分を過ぎてからは少し群馬もハイプレスに慣れてきたか…お互いにチャンスらしいチャンスは作れないもののピンチも迎えないという状態に。
23分、左からのコーナーキックを獲得するとショートコーナーを選択。
後方からファーサイドに放り込むが…これは城和隼颯がコントロールしきれずにゴールラインを割った判定に。
城和の手前で栃木のDFが触れそうで触れなかったこともあり、城和としてはコントロールするのは難しかっただろう。
この試合栃木はどうやら佐藤祥のワンアンカーで、右に高萩洋次郎、左に山田雄士という表記になっているよう。
しかしながら個人的には佐藤と高萩のダブルボランチで、トップ下に山田という方がしっくりくるので当サイトではこれでフォーメーション図を作成。
守備の際には山田が最前線の2トップの列まで上がり、前3枚で群馬の3CBにプレッシャーをかける形を取る。
そして両ボランチが群馬の両ボランチを見る形を取っていると言えるだろう。
またDAZNでは解説の渡邉一平さんが指摘しているが、とにかく群馬の3CBは距離が近い。
横幅が狭くペナルティエリアの幅しか使えていないために、栃木のファーストディフェンダーが2度追い…つまりはパスの出たところにも再びプレスをかけに行けている。
上記のように前3枚で数的同数を作っていることもあり、パスの出しどころがなくハイプレスに苦しんでいる状態と言って良いだろう。
とは言え3CBの距離が近いのは昨シーズンからとも言え、ある程度は意図を持って狭くしているとは思われる。
なのだが…群馬のビルドアップが綺麗に回る時はもう少し距離が遠目な印象も…。
また左サイドで起用されている杉本竜士だが、加入から日が浅く連携が取れていないこともあってか…裏のスペースを使われるシーンが目立つ。
杉本としては2トップと連動してプレスに行きたいように見えるが、後ろはそこまでプレスに行ってほしくないようで…杉本が前に出た際のスペースが埋まらない。
…という状態だったが、杉本のところは試合開始から20分程度で落ち着きを見せ、序盤ほど気になるシーンはなくなったと言える。
【30~45分】栃木ペースが続くも耐えきる
やや膠着した時間が続く前半中盤だったが、30分を過ぎて少し動きを見せる。
34分には杉本竜士が良い位置でフリーでボールを受けると、縦への突破からグラウンダーのクロス…と言うかパスと言うか…を供給。
これは川本梨誉の足元にしっかりと入るものの、栃木のDF陣もしっかりと対応しシュートは確実にブロックされる。
38分、群馬がビルドアップでボールを引っかけてしまう。
佐藤亮のパスがカットされる形となり、櫛引政敏がボールを引き出すためにゴールマウスを空けていたが…高萩洋次郎のシュートは城和隼颯がブロックして難を逃れる形に。
栃木の早いプレスに苦労しており、長倉幹樹が見せていたように上手くターンして剥がす…というプレーが無いのが痛い。
川上エドオジョン智慧が時折テクニックを見せ、1枚2枚と剥がしてプレスをかいくぐるシーンがあるものの…本当であればもう少し高い位置でそれをやりたいところ。
46分、左サイドからのコーナーキックを栃木が獲得するとキッカーは福森健太。
大外へ送られたボールを根本凌が折り返すと、これが目の前の川上エドオジョン智慧に当たる形でリフレクション。
しかし上に上がったボールは冷静に櫛引政敏がキャッチ。
櫛引が物凄く怒りをあらわにしているが…ゾーンで立っており、ニアに人を集中させてファーを減らしているだけに…これは折り返されるのは仕方ないところか。
敢えて…なのだとは思うが、今シーズンのセットプレーの守備は以前から気になっており何度か書いているかと。
もちろんマンツーマンにしろゾーンにしろ完璧な形というのはあり得ず…強みと弱みが出るのは当たり前。
しかしながら現状のこのシステムでは、群馬はファーが穴だから「ファーサイドを狙って折り返せ」というのがスカウティングの結果となるだろう。
(当然群馬スタッフはわかっているが、ニアの方がもっと危険と判断してニアに人を集めていると言えるだろうが)
前半は完全に栃木のペースで試合が進んだが、ハイプレスに苦しみながらもしっかりとゼロで抑えたのは大きいだろう。
ハーフタイムでしっかりと修正できるかどうか…となりそう。
【45~60分】セットプレー1本の破壊力
後半は群馬のキックオフでスタート。
46分、開始早々に左サイドの良い位置でフリーキックを獲得する。
佐藤亮がファーサイドに送り込むと、酒井崇一が頭で折り返し平松宗がダイレクトでインサイドで合わせて幸先よく先制点を奪う。
完全に栃木ペースだった前半に点を与えず、むしろ後半早々に先制だなんて…これはかなり重要なゴールになりそうな予感。
とにもかくにも佐藤のキックは素晴らしく、酒井が折り返しているからアシストが付かないのがかわいそうと言いたいくらいに精度の高いボール。
酒井の折り返しも完璧であり、更にはその外にもしっかりと城和隼颯が入り込んでおり、本当に今期のセットプレーは完成度が高い。
平松もダイレクトで綺麗に合わせこんでおり、彼は頭にしろ足にしろこういったゴールが本当に上手い。
横からのボールをワンタッチでゴールに流し込むプレーが上手く、近いシーズンだと高澤優也がこういったプレーが上手かった印象。
まぁ高澤はほぼ全て頭だったが…。
50分、栃木が左サイドからのコーナーを獲得。
ファーサイドで根本凌が合わせるも、これは枠の上に外れてくれて助かる形に。
中塩大貴が競りに行ってはいるが、頭の上を超えており根本にもほぼプレッシャーをかけられておらず…これは危ないシーンだった。
57分、川上エドオジョン智慧のインターセプトから素晴らしい連携を見せる。
エドが引っかけたボールを風間宏希が回収すると、中央の平松宗を経由して左サイドの杉本竜士へ。
杉本がカットインから平松をポストに使い、平松の落としをダイレクトで天笠泰輝がファーサイドへ。
佐藤亮がインサイドでゴール前に折り返すも、杉本にも川本梨誉にもわずかに合わず…。
【60~75分】息を吹き返す群馬
先制ゴールを奪ってからは群馬がボールを持てるようになったが、なんと言ってもやはり栃木のプレスが弱まったことが大きい。
サッカーはやはりメンタルのスポーツなのか…それとも中3日かつ序盤からのハイプレスで落ちてきたのか…。
相変わらずボランチにはしっかりと対応しているものの、CBまで圧力の高いプレスがかけられなくなり群馬のCB陣が余裕を持ってボールを持てるようになっている。
やはりそういった部分もあってか、63分に栃木が先に動く。
大島康樹に代えて小堀空、高萩洋次郎に代えて安田虎士朗を投入する。
70分には群馬も動き、佐藤亮に代えて内田達也、川上エドオジョン智慧に代えて北川柊斗を投入する。
これでここ3節続いているように3-5-2と言うべきか、5-3-2と言うべきか…中盤が風間宏希をアンカーにした3枚体制に。
風間を中央に右に内田、左に天笠泰輝となり、WBは右に北川、左に杉本竜士となる。
内田の投入は良いとして…なんで北川の右WB起用にこだわるのかは謎のまま…。
正直これまで機能しているとは言い難く、山中惇希も白石智之もベンチにはいるわけで…。
北川使うなら今日で言えば平松宗のところだろう。
【75~90分】集中した守備でシャットアウト
77分、群馬がFKからチャンスを迎えるが栃木もしっかりと跳ね返す。
こぼれ球を回収し再び放り込む…ということを数回行い、最後は内田達也がミドルシュートを放つも枠の上に。
これがワンタッチあったと群馬の選手たちが抗議するも…判定は変わらずゴールキックのままに。
このゴールキックでの再開前に栃木が動き、黒崎隼人に代えて石田凌太郎、福森健太に代えて吉田朋恭を投入。
78分、群馬が後ろからビルドアップを行っていたが、櫛引政敏からの低い縦パスがインターセプトされてしまう。
左に展開しクロスを上げられてしまうも、中塩大貴がコーナーに逃れてまずは一段落。
今日はこういったビルドアップからのミスが多めの印象であり、序盤に比べれば随分とボールが回るようになったものの…栃木のプレッシャーはかかっていると言える。
79分、群馬ベンチが動き川本梨誉に代えて白石智之、杉本竜士に代えて山中惇希を投入。
ハッキリ言って杉本は非常に出来が良かった。
この辺りは後ほど詳しく見ていきたい。
やや遅れる形となったが、同じタイミングで栃木が最後の交代を使い、山田雄士に代えてイスマイラを投入。
83分には群馬も最後の交代を使い、平松宗に代えて畑尾大翔を投入する。
畑尾としては久々の実戦となり、良い形でシャットアウトして終えたいところ。
これで後ろは右から酒井崇一、畑尾、城和隼颯の3CBに。
右に北川柊斗、左に中塩大貴の5バックと言っても良いだろう。
中盤は4枚に変更し、右から山中惇希、内田達也、風間宏希、天笠泰輝。
最前線に白石智之となる。
ちょっと横に逸れるが…この展開になると最前線に白石というのは非常に意味を持ち、クリアボールを収めることさえできれば1人で相手陣地まで運んでくれる。
(ポストプレーが上手いわけではないが、降りてきてでもボールを受けられればテクニックで前を向け、ドリブルで前に運べる)
守備一辺倒にならず、ある程度攻撃にも怖さを残したまま終盤の時間を使うことができると言える。
ここで北川柊斗の右サイド起用にも繋がってくるのだが…であれば、最初に右で白石入れて終盤に入れ替えても良いのではないかと…。
こうして最後はしっかりと時間稼ぎも行い、5分近くを稼ぎ出すことに成功するが…ちょっと最後の最後だけは栃木にボールを持たれてゴール前に放り込まれるシーンも。
DFがしっかりと集中して跳ね返し見事に1点を守り切った形とはなったが、しっかりと時間を使い切って危なげなくゲームを終わらせられれば完璧だっただろう。
ピックアップポイント
新戦力 杉本竜士
今回は夏の移籍で加入した杉本竜士について考えたい。
前節は合流からわずか4日ほどでいきなりのベンチ入り。
途中出場で25分ほどのプレーとなったが、随所に持ち味を見せてくれたと言える。
しかし今節はスタメンで起用されると…まさに杉本劇場と言えるプレーを連発。
彼がボールを持てば何かを起こしてくれそうなワクワク感を含め、夏にレンタルという即戦力を期待しての移籍を見事に成功させたと言える。
性格は正直関わってみないとわからないものではあるが…プレーを見る限りではかなりの負けず嫌い。
守備もサボらず積極的に行い、自分が奪われたボールは特に守備を頑張るのが印象的。
長倉幹樹の移籍の穴埋めに取ったわけではなく、それ以前から狙いを定めていた…という噂もあるようだがなるほど役割としては昨シーズンの高木友也。
左サイドのアタッカーとして単独で違いを作り出せる選手と言える。
ここには山中惇希がおり、今シーズンは非常に良い活躍を見せているだけに起用をどうするかと個人的に注目していたが…ターンオーバーで使っても面白い気がする。
特にサイドは毎試合90分躍動できるポジションではないだけに。
特に山中はここしばらく酷使されており、試合終盤には足が攣ってしまうシーンも目立っていた。
山中を休ませることで万全の態勢で両名を使い分けることができるとなれば、かなり戦術の幅が広がるだろう。
個人的には山中と白石智之で回せば良いかと思っていたが、大槻監督としては白石はその前のポジションで考えている様子。
また白石を含めても、この3人はドリブル突破が持ち味という共通点ではあるものの…その突破の仕方は異なるのも面白い。
対応することになる相手の右サイドバックはかなり苦労するだろう。
白石と山中が左サイドで良いコンビネーションを見せたように、同時起用でどういった化学反応を起こすのか…というのも期待したいところ。
まだ2試合で評価するのは早過ぎるとも言えるが、なんとかシーズン終了時には完全移籍で獲得したい選手である。
MOM
この試合のMOMは杉本竜士としたい。
かなり悩む試合ではあったが、とにもかくにも杉本がボールを持てば会場が沸いた…というところが全てか。
プレー自体も素晴らしかったが、試合に挑む姿勢などもサポーターに好かれるタイプと言えそう。
そして値千金の決勝点を決めた平松宗は見事なゴールだったが、それ以外のプレーでもう一息というところか。
今日はいつものワントップの位置では無く、慣れない長倉幹樹の役割を担ったとなるが…開始早々のプレー以外には機能したとは言い難いのも事実。
個人的には北川柊斗がこのポジションとなるかと思っているが、誰がこの役割を果たせるのか…現状ではまだまだ埋まらないピースと言える。
相手が長倉だけに完全に埋めるのは無理だろうが、同様の役割で埋めにいくのか…それともシステムを多少変更することで対応するのか…この辺りも注目したいところ。
意外(でもないかもだが)に杉本がここに収まるのもありかもしれない。
また先制弾の起点となった佐藤亮は今日も見事なキック。
酒井崇一の折り返しも素晴らしく、城和隼颯と共に無失点に大きな貢献をしてくれたと言える。
個人的にもう1人触れたいのが天笠泰輝。
ハイプレスの序盤こそ矢印の向きが後ろ気味で、効果的なパスを出せずにバックパスが多くなったのが気にはなった。
徐々にリズムを取り戻したが、試合を通して効果的なパスを供給したのは風間宏希の方だったか。
しかし天笠は最終版に5-4-1に可変して左に入ってからも、最前線まで効果的なプレスをかけてくれた。
右に入った山中惇希は途中出場だけに運動量も求められて当然だが、スタートから出ている天笠がここまで最後走ってくれる献身性はチームとして本当に助かるところ。
素晴らしいインターセプトを見せたとか、決定機をブロックした…なんてことは無いが、こういった地味なプレーこそ高く評価されてほしいと個人的には思う。
コメント
コメントはありません。