※ザスパクサツ群馬ファンによる、ザスパクサツ群馬贔屓のマッチレビューです。
第22節はホームでの清水エスパルス戦。
ここからリーグ戦は折り返しを迎えることとなり、対する清水にはアウェーで3-1で勝利した記憶が蘇ります。
佐藤亮が1得点2アシストという驚異的な活躍をした試合でしたね。
最近の群馬の試合としては、16節の水戸戦で勝利して以来勝ち星無し。
しかし連敗はせずに、引き分けの試合も多く昨年とは違うという部分も見せられているかと。
今節も実力のある清水が相手だけに、難しいゲームとなることが予想されますが…しっかりと勝ち点を積み上げたいところでしょう。
今回はそんな清水エスパルス戦をレビューします。
Contents
スタメン・フォーメーション
ザスパクサツ群馬
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 21 | 櫛引政敏 |
DF | 3 | 畑尾大翔 |
19 | 岡本一真 | |
24 | 酒井崇一 | |
36 | 中塩大貴 | |
MF | 9 | 北川柊斗 |
15 | 風間宏希 | |
17 | 山中惇希 | |
38 | 天笠泰輝 | |
FW | 10 | 佐藤亮 |
13 | 武颯 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 42 | 石井僚 |
DF | 2 | 城和隼颯 |
MF | 6 | 内田達也 |
22 | 高橋勇利也 | |
FW | 5 | 川上エドオジョン智慧 |
14 | 白石智之 | |
23 | 平松宗 |
群馬は前節から2枚を変更。
契約の関係上出場できない川本梨誉に代わり、左サイドには山中惇希がスタートから。
そして高木彰人のところに北川柊斗が入ることに。
高木はベンチにもおらずコンディション面なのか、怪我があるのか?
怪我と言えば長倉幹樹は今節もベンチ入りせず、一度復帰したものの…思ったよりも長引いている様子である。
ベンチを見ると高橋勇利也が入っており、今期はボランチとして起用されているようで楽しみな存在と言える。
また川上エドオジョン智慧が復帰となっており、この復帰は非常に大きいだろう。
清水エスパルス
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 57 | 権田修一 |
DF | 5 | 北爪健吾 |
16 | 西澤健太 | |
38 | 井林章 | |
50 | 鈴木義宜 | |
MF | 10 | カルリーニョス ジュニオ |
11 | 中山克広 | |
13 | 宮本航汰 | |
14 | 白崎凌兵 | |
FW | 33 | 乾貴士 |
45 | 北川航也 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 1 | 大久保択生 |
DF | 4 | 高橋祐治 |
MF | 3 | ホナウド |
7 | 神谷優太 | |
29 | ディサロ 燦シルヴァーノ | |
FW | 9 | チアゴ サンタナ |
20 | オ セフン |
清水は前節からは5枚を変更。
一つ前の試合という意味では、ルヴァン杯から3枚を変更か。
気になるのはもちろん権田修一、乾貴士、北川航也といった元代表戦士。
特に乾は前回対戦の際にはいなかったこともあり、この試合では脅威になりそうな予感。
他にも中山克広やカルリーニョス ジュニオなど、特に前線には怖い選手が並ぶことになる。
ベンチを見ると元J1得点王であるチアゴ サンタナ、前回対戦でゴールを奪われているディサロ 燦シルヴァーノなど…非常に層の厚さを感じさせるメンバーが。
試合経過
【0~15分】一瞬の隙を突いた先制点
前半は清水のキックオフでスタート。
開始早々にピンチを迎え、西澤健太にシュートを放たれるもこれは枠の外に。
キックオフ時の位置はいつも通りだったが、どうやら流れの中ではなく佐藤亮と山中惇希の立ち位置を逆に変更している様子。
(試合後のインタビューによると、開始2分で変更したとのこと)
最近は佐藤が外に張り岡本一真が中に入っていることが多いが、確かにこの形であれば左利きの佐藤は左サイドの方がやりやすいか?
山中も同じく左利きだが、佐藤と比較すれば縦にも突破できるタイプと言えるだろう。
恐らく山中は右サイドに入った今日も外に張る形を取り、岡本が中に入る形となる。
5分、風間宏希が良い粘りから少しの時間を作り、山中惇希にスルーパスを送る。
ここにカルリーニョス ジュニオの寄せが非常に早く、身体をぶつけられたことで山中のクロスは精度を欠いてキーパーの下に。
しかしDFと重なって一瞬見えなかったか…権田修一がまさかのファンブル。
後方に誰もおらず得点機会とはならなかったが、しっかり詰めておければ1点もののシーンとなった。
(ちなみにこの試合の権田はちょっとファンブルが多かった印象がある)
7分、右サイドからのコーナーキックを獲得するとキッカーは風間宏希。
これをややファー側で中塩大貴が合わせるも、少し叩き過ぎてしまったことと、コースがキーパー正面になってしまい権田修一が難なくキャッチ。
ここに山中惇希が詰めており、素早くリスタートしようとした権田と接触。
山中は謝りに行くが早くプレーを続行したい権田は山中を突き飛ばすという…相変わらずの権田らしさを見せてくれた。
もちろん山中も善人なわけではなく、プレーを遅らせる意図もありつつの行為ではあるが…。
8分、宮本航汰からの縦パスに中山克広が抜け出す。
完全にDF裏に抜け出されキーパーと1対1に近い形になってしまうが、これは櫛引政敏がファインセーブ。
マーカーであった中塩大貴が足下を抜かれてはいるが、しっかりとシュートブロックに飛び込んだことも多少コースが甘くなった理由の1つであろう。
9分、左サイドの高い位置でスローインを獲得すると、このボールを佐藤亮が持つ。
中塩大貴がスローワーを代わりにくると、佐藤はボールを渡した瞬間に縦にダッシュ。
意表を突いた形でボールを引き出すも、中山克広も一瞬遅れつつもしっかりと対応。
しかし佐藤が粘ってクロスを上げきると、ここに北川柊斗が飛び込んで右足アウトで技ありのシュートを見せ先制ゴールを奪う。
佐藤が2枚に挟まれかかっていたこともあり、鈴木義宜はクロスが上がると思っていなかったか…ワンテンポ遅れたその前に北川が飛び込む素晴らしい動きで先制に成功する。
佐藤はクロスと言うよりは中山に当ててコーナーを…というようにも見えたことも鈴木の対応が遅れた要因の1つか?
12分、清水がボールを右サイドに展開しDF裏に抜け出した中山克広に白崎凌兵がスルーパスを送るも、これは佐藤亮がインターセプト。
しかしこぼれ球を北爪健吾がダイレクトでゴール前に送ると、これをカルリーニョス ジュニオがバイシクルで合わせるが…このシュートは櫛引政敏の正面に。
13分には自陣で粘った酒井崇一から縦にパスが入ると、山中惇希が落として天笠泰輝が回収。
これをダイレクトで北川柊斗に付けると、北川がドリブルで運んでから左サイドの佐藤亮に展開。
佐藤が素早く縦に仕掛けることを警戒したか、マーカーの北爪健吾が下がっていくのを見ると…少しドリブルで前に持ち出して左足を振り抜く。
クロスだったのか…権田修一の位置を見てのロングシュートだったのかは不明だが…シュート性のボールが枠を捉えると、権田が戻りながら外にかき出してコーナーキックとなる。
佐藤は前回の清水戦で大活躍しているだけに、ここはチャンスと見て狙っていった可能性もありそうだ。
このように序盤の15分はお互いに良い攻撃が多く出た展開となる。
【15~30分】痛すぎるミスからの失点
21分、乾貴士から縦パスをカルリーニョス ジュニオが引き出すと中央突破。
中央だけに5人くらいDFが対応するが…スルスルと隙間を抜けるように進んでいき、少し長くなったボールは中山克広に。
中山の落としをカルリーニョスが狙うも、ちょっと足のタイミングが合わなかったかシュートは弱くなり櫛引政敏がセーブ。
こぼれ球もクリアしなんとか難を逃れる。
22分、右サイドの山中惇希からグラウンダーのクロスと言うべきか…スルーパスと言うべきか、ゴール前に送られる。
ここに武颯が滑り込んでつま先で触るが、ほぼコースは変わらずに権田修一が触ってコーナーキックへ。
もう少しコースが変わっていれば得点の可能性が高かったが…。
25分、カルリーニョス ジュニオからのスルーパスが北爪健吾に送られるが…これは天笠泰輝が読み切ってインターセプト。
しかし北爪の切り替えも早く、素早く天笠に対してプレッシャーをかけると…天笠は北爪に当てて出そうとしたか…蹴ったボールが中央のペナルティエリアすぐ外辺りに。
これが北川航也に繋がってしまい、素晴らしい切り返しから素晴らしいシュートを放ち同点に追いつかれてしまう。
天笠はパスにしては周囲を見ておらず、出しどころも疑問が残るので…当ててスローインに変えようとしたかと思うが…前節に続いて失点に絡むミスをしてしまうことに。
痛過ぎるミスであり、自陣ゴール前で絶対にやってはいけないミスなのは事実だが…まぁ北川の切り返しとシュートを褒めるべきか。
【30~45分】清水の時間?も逆転は許さず
32分、清水が右サイドでスローインを得るとその流れから乾貴士にボールが入る。
ターンから縦に流れると見せかけ、ヒールで落とすとここに中山克広が入り込み左足を振り抜くが…これはわずかに枠を外れて助かる形に。
36分、清水が素早いスローインでリスタート。
北爪健吾のスローを縦位置で北川航也が引き出すと、クロスを供給。
ここにカルリーニョス ジュニオが頭で合わせるも枠の外。
39分、距離はあるものの正面やや右側で清水がフリーキックを獲得。
西澤健太のボールに鈴木義宜が飛び込むが、わずかに枠の外に外れてくれる。
鈴木が完全にフリーで入り込んでおり、ゾーンの穴の部分を上手く突かれた形と言える。
また井林章が後ろから畑尾大翔をブロックする形を取っており、ここにスペースを作り鈴木が飛び込むというデザインされたプレーであった。
46分には北川柊斗が良いターンからドリブルでボールを運ぶ。
左サイドに流れながら佐藤亮にボールを預けるが、ここは清水の戻りも早く遅らされてチャンスとはならず。
このシーンはチャンスにならなかったが、今日の北川は足元でしっかりとボールを引き出して攻撃の起点となれている。
またポストプレーだけでなく、このようにターンしてから自ら運ぶシーンも多々あり躍動していると言って良いだろう。
佐藤亮はサイド要員と考えると…こういったシーンで速い攻撃ができないのが痛いか…。
技術とキック精度の高さを考えると、もう少し中でプレーした方が活きるだろうか?
【45~60分】群馬ベンチヒートアップ
後半は群馬のキックオフでスタート。
両チームともにハーフタイムでの交代は無くゲーム再開となる。
後半の序盤は両チームともにしっかりとハーフタイムで修正を行ったか、動きの少ないまま時間が過ぎていく。
どちらも大きなチャンスを作り出すことができずに、突破口を探り合うような形と言えるだろうか。
54分、群馬が自陣から丁寧に繋ぎ風間宏希に入ったところで北川航也が斜め後方から激しくタックルにいくが…これは風間も交わして中塩大貴に繋ぐ。
しかしこの中塩のところも北川が追い、厳しめのタックルを見せファールの判定。
このファールにはイエローカードが提示されるが、群馬ベンチ前かつ2度続けて厳しめのチャージを見せたことで群馬ベンチがヒートアップ。
北川もこれに対して言い返す形となりヒートアップ。
56分、このフリーキックは佐藤亮が良いボールをゴール前に供給。
良いボールではあったがこれは清水が跳ね返し、こぼれ球を天笠泰輝が狙っていくも…これも身体を張ってブロックされてコーナーにされてしまう。
このコーナーキックは中塩大貴が競り勝ち合わせるが、権田修一の正面となり…良い形は続いたもののチャンスは活かせずとなる。
【60~75分】お互いにシステムの変更
61分、乾貴士から良いボールが右サイドの北爪健吾に入る。
北爪の折り返しをダイレクトで北川航也が合わせるも、畑尾大翔がブロックしてコーナーに。
このコーナーはファーまで流れ、北爪がワントラップで前に持ち出してからシュートを狙うも外からサイドネットを揺らすにとどまる。
65分、清水が先に動き中山克広に代えてチアゴ サンタナを投入。
これでチアゴが最前線に入り、北川航也が左サイドに、カルリーニョス ジュニオが右サイドに移る。
66分には群馬も動き、天笠泰輝に代えて高橋勇利也、佐藤亮に代えて川上エドオジョン智慧を投入。
高橋はそのままボランチに入り、エドもそのまま左サイドに入る。
70分、中央で北川柊斗がボールを引き出し…ファールで潰されるがチャンスが続いたためプレーオンの判定。
高橋勇利也が運び、左サイドの川上エドオジョン智慧に広げる。
エドの戻しを高橋が左足でシュートを狙うが、これはブロックされてコーナーに。
71分、再び清水が動きカルリーニョス ジュニオに代えて高橋祐治、北川航也に代えてディサロ 燦シルヴァーノを投入。
この交代でチアゴ サンタナとディサロが2トップとなり、後ろは北爪健吾が上がる形で3枚に。
3-5-2と言えるだろうか?形を変えてくることになる。
75分には群馬も2度目の交代を使い、北川柊斗に代えて白石智之、風間宏希に代えて内田達也を投入する。
川上エドオジョン智慧に対して「守備5枚」という指示が出され、群馬もシステムを変更。
「守備5枚」という言い方ではあるが、中身としては攻撃時の3-5-2のままと言って良いだろう。
守備時に4-4-2に戻すのを止める…と考えて良いかと。
【75~90分】猛攻を凌ぎ切り勝ち点1を掴む
79分、清水が最後の交代を使い乾貴士に代えてオ セフン、宮本航汰に代えてホナウドを投入する。
80分、群馬が自陣で繋ぐが…出しどころがなく一度櫛引政敏までボールを下げる。
ここで櫛引から良い形でボランチの高橋勇利也にパスを通すも、ここで高橋が潰されてチアゴにシュートを打たれてしまうが…枠の外に。
櫛引はそれほど足元が上手いタイプでは無いが、上手く良いところに通して清水のプレスをいなしただけに…ここで奪われるのは避けたいところ。
高橋は不慣れなボランチ起用、更には試合勘の欠如という部分があるとは思うが…大槻監督はボランチ要員として考えているように見えるだけに、こういったプレーはしっかりと学ぶ必要があるだろう。
81分、群馬も最後の交代を使い、山中惇希に代えて平松宗を投入する。
83分、左サイドからのコーナーを獲得すると、キッカーは高橋勇利也。
このボールは跳ね返され、北爪健吾から一気にカウンターが発動し左サイドを突破。
ファーでディサロ 燦シルヴァーノがフリーというピンチではあったが、北爪のクロスは川上エドオジョン智慧がしっかりと足に当ててコーナーに逃れることに成功。
86分、左サイドの裏に武颯が抜け出すと、ここに白石智之からスルーパスが通る。
武のクロスはブロックされてコーナーとなってしまうが、ここまでの形としては悪くなく、中央もしっかりと良い形で平松宗が入れていた。
89分、西澤健太と岡本一真の1対1は西澤が勝ち低いクロスを供給。
ニアで白崎凌兵がコースを変え、ゴール前でディサロ 燦シルヴァーノが詰めるも…櫛引政敏が左足でスーパーセーブ。
うーん、微妙にオフサイドな気もするが…中塩大貴の方がやや後ろだったか?
白崎がフリック気味にコースを変えているので、副審としてもかなり難しい形となり見れなかった可能性もありそうだ。
なんにせよ櫛引のファインセーブでなんとか凌ぐことに成功する。
94分には岡本一真が倒れていたためプレーが止められたところから、ドロップボールで再開。
左サイドの深い位置であり清水としてはチャンスだったこと、更には倒れていた岡本が治療に出ずにプレーを再開したことなどでブーイングとなる。
ちなみにこのドロップボールでの再開も…再開の瞬間が群馬DF陣は怪しかったようにも見え、しっかりと笛で再開を知らせるなど…主審はもう少しコントロールのしようがあったようにも見える。
ドロップボールを受けた西澤健太のクロスは畑尾大翔が跳ね返すが、清水が回収し再び西澤に。
2つ目のクロスは大外に送られると、ここに高橋祐治が飛び込み頭で合わせるが櫛引政敏が右手一本でセーブ。
こぼれ球をオ セフンがダイレクトでシュートするも、これも櫛引が身体でブロック。
このこぼれ球も打たれるが、これが枠を外れたところでタイムアップの笛。
最後はかなり押し込まれる状態となったが、櫛引のスーパーセーブもあり…なんとか勝ち点1を積み重ねることに成功する。
ピックアップポイント
岡本一真の代役はいるのか?
今回は試合終盤に負傷した岡本一真に関して考えてみたい。
しばらく倒れていたものの…プレーには戻り最後までプレーをしたが、試合終了後の挨拶にはいなかった。
そして松葉杖を付いていたという情報もあり、個人的には怪我の可能性が高いように思う。
競り合った際の接触ではなく、恐らく同時に飛んだ酒井崇一に左足の甲を踏まれたのが原因と思うが…スパイクだけに甲の骨折等が考えられるだろうか…。
岡本一真はこれまで全試合スタメンで出場しており、90分プレーしなかったのはわずか2試合。
それも85分と83分に交代となっており、まさに代えの効かない選手であることがわかる。
また現在の可変システムのキモとなっている選手でもあり、彼があれだけ攻守にプレーできるために成り立っているシステムとも言える。
怪我がたいしたことなく次節もプレー出来れば何の問題もないが…仮に出場できないとなると誰が起用されるだろうか?
個人的には第一候補としては川上エドオジョン智慧ではないかと考える。
徳島時代には右サイドバックでプレーしており、群馬では両サイドハーフでプレー。
高い位置でも低い位置でもプレーが可能であり、どちらかと言えば右サイドの方がプレーしやすそうに見える。
サイドハーフも今日スタメンの佐藤亮に山中惇希、更には川本梨誉に白石智之と人数はいるためエドを岡本のポジションに移すことは全く弊害が無いだろう。
ただ監督がエドのサイドハーフ起用にこだわっている場合はどうなるか?
唯一岡本一真が出場しなかった天皇杯では、このポジションで起用されたのは田部井悠。
しかし…天皇杯の内容を考えるとリーグ戦で田部井を使うというのは少し考えにくく、同様に交代で入った岩上祐三も考えにくいだろう。
天皇杯と言えば菊地健太は良かったように思うが、彼は左利きということもあり右サイド起用の可能性はこれまた考えにくいか。
そう考えるとエド以外では、特別指定で加入した田頭亮太はこのポジションのプレーヤー。
いきなりリーグ戦での起用というのは考えにくいだろうが、ベンチ入りの可能性は十分あるかと。
もしかしたら山中惇希を右サイドバックで使ってみるのも面白いかもしれない。
昨シーズンは左サイドバックだったために3CBの一角とならねばならず、失点源になっていたのは事実。
しかしおかげで守備能力も向上しており、なにより攻撃参加の多い右サイドであれば機能する可能性はある。
岡本一真が怪我していないのが1番ではあるが、今シーズン残り全部フル出場することを前提とするには楽観的過ぎるだろう。
また今の活躍であればシーズンオフに引き抜かれる可能性も高く、このポジションの代役は注目しておきたいところと言える。
MOM
この試合のMOMは櫛引政敏としたい。
1失点あり全く反応できなかったようには見えたが…失い方が悪過ぎる。
そして北川航也の切り返しからのシュートが見事過ぎて、あれを防げるキーパーはそうそういないだろう。
それ以外に関しては試合終了間際を筆頭に、彼の活躍により勝ち点1を取ることができたと言っても過言では無い。
しかも櫛引は「いつも通り」ファインセーブを連発してくれたという部分も素晴らしいの一言である。
ちなみに最後のシーンが無ければ、MOMにしようかなと考えていたのが北川柊斗。
ストライカーらしいゴールはもちろんだが、この試合は本当に良い形でボールを引き出して起点となれていたように思う。
普段(と言っても最近怪我で出ていないが)長倉幹樹がやっているプレーに非常に近く、北川という選手の器用さが表れていたように思う。
器用が故に…サイドハーフでの起用となったりというのが個人的には不満であり、今日の試合を見てもわかるように彼の適性ポジションは左のFWで間違いない。
川上エドオジョン智慧が復帰したことで、エド、山中惇希、佐藤亮…更には今日は契約上出られなかったが川本梨誉と枚数は揃い…北川のサイドハーフ起用はもう無いと思いたいが…。
また今名前が挙がったエドは途中出場ながら違いを見せられていたと言える。
山中も今日は右サイドであったが良いプレーを見せており、佐藤も運動量の低下が早いのが気にはなるが…それまでのプレーは良かったと言える。
アシストも見事だった。
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