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【2023 J2第16節】ザスパクサツ群馬 対 水戸ホーリーホック【レビュー】

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第16節はホームの水戸戦。

前節は磐田の強さを見せつけられる形で4失点。

そこからなんとか2点を返せたことだけが収穫と言えるものの…今までの群馬であれば無得点で終わっていた可能性も。

そう考えると着実に成長はしていると言え、その成長を結果に繋げるためにも今節で連敗しないというのが大事になってくるでしょう。

もちろん北関東ダービーということもあり、いつも以上に結果にこだわりたいところ。

 

今回はそんな水戸ホーリーホック戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

ザスパクサツ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 櫛引政敏
DF 3 畑尾大翔
24 酒井崇一
MF 15 風間宏希
19 岡本一真
36 中塩大貴
38 天笠泰輝
FW 10 佐藤亮
17 山中惇希
23 平松宗
39 高木彰人

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 42 石井僚
DF 2 城和隼颯
MF 5 川上エドオジョン智慧
6 内田達也
14 白石智之
FW 9 北川柊斗
13 武颯

 

群馬も前節から3枚を変更。

連戦であることを考慮した…と言うよりは敗戦の次だから…となるだろうか?

右サイドに佐藤亮が復帰し、左には山中惇希をスタートから、最前線に平松宗が入ることとなる。

前節このポジションでスタートした北川柊斗、川上エドオジョン智慧、武颯はベンチからということに。

 

今節も長倉幹樹はベンチ入りせず、どうにもDAZNの放送を聞く限りでは川本梨誉と共に怪我という感じである。

大きな怪我では無いと思うが…武も復帰に時間がかかっただけに…気になるところ。

ちなみに怪我明けで復帰戦となった前節に続いて高木彰人がスタメン起用となるが…どうにもファン・サポーターの評価としては低い様子。

前節確かに見せ場らしい見せ場は作れなかったが、個人的には本人の問題と言うよりはチーム全体の問題だったかなと。

水戸ホーリーホック

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 41 中山開帆
DF 5 楠本卓海
16 井上怜
22 長井一真
29 田辺陽太
MF 7 武田英寿
10 前田椋介
14 小原基樹
17 新里涼
FW 11 草野侑己
20 梅田魁人

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 45 遠藤雅己
DF 4 タビナス ジェファーソン
21 山田奈央
MF 8 安永玲央
25 鵜木郁哉
FW 23 寺沼星文
38 唐山翔自

 

対する水戸は前節から6枚代えか?

どうにも怪我人が多く…更には同じポジションの選手が離脱気味ということもあり、やりくりにかなり苦労している様子。

注目したいのはやはり今シーズンから水戸に育成型で移籍している武田英寿。

昨シーズンは大宮でプレーしており、まだまだ若さは感じるものの…かなり光るプレーを見せている選手。

他にはどちらもベンチスタートとなっているが、大卒ルーキーながら既に4ゴールを記録している寺沼星文と、昨シーズンの苦い記憶が蘇る唐山翔自か。

試合経過

【0~15分】開始早々の失点再び

前半は水戸のキックオフでスタート。

この試合は5月とは思えない気温となり、19時キックオフながらもまだまだ暑さの残る試合となる。

風はそれほど強くはないものの時折強く吹くことがあり、いつも通りメインスタンドから見て左から右に流れる。

 

開始早々の5分、水戸が右サイドからのコーナーキックを獲得すると、キッカーは武田英寿

ファーに送られたボールをドフリーで梅田魁人に叩き込まれてしまう。

昨シーズンから書いていた気がするけど…大槻監督になってからのセットプレーってファーサイドが脆過ぎる。

このシーンは岡本一真しかおらず、彼は新里涼にブロックされる形で前に出れず。

もう一人は中塩大貴だが、目測を誤ったか…飛んではいるものの競ったとは言えないレベルでプレッシャーすらかけられていない。

目測を誤った部分はあると思うが、そもそもの立ち位置が中央過ぎる気がする。

ここは中塩の判断ではなく、チームとしてのセットプレー時の立ち位置のため意図はあるのだろうが…。

ゾーンでスペースを埋める対応となるため、もう少しファーに寄せないと…あの広さを岡本だけではカバーできないと思う。

 

7分、水戸のゴールキックを天笠大輝が頭で前の平松宗に繋ぐ。

平松はターンして、左を上がる高木彰人へ。

高木が更に外の山中惇希に広げると、山中がクロスを送り込むが…これは合わず。

しかしクリアも不完全となり、こぼれ球を佐藤亮がダイレクトで天笠に落としミドルシュートを狙うも…これはキーパー正面に。

 

14分には田辺陽太からのフィードを草野侑己が競り勝つが、ボールは梅田魁人には合わず畑尾大翔の元へ。

しかしこれを畑尾が触らずに身体を入れ替えて後ろ向きでキープしようとしたところを、新里涼に狙われてしまいロスト。

新里から梅田にスルーパスを通され、多少距離はあるもののキーパーとの1対1のピンチとなってしまうが…梅田のシュートは狙い過ぎたか、威力なく櫛引政敏が難なくセーブ。

結果的に畑尾の対応がマズかったわけだが、このプレーの選択をした理由は理解できる。

競りに行ったのが草野であり、もう1枚のFWの梅田はボールが合わずに自分の前にいるわけで…これは慌ててクリアせずに一度後ろに戻して作り直して…と言ったところだろう。

判断としては間違っていない。(新里があの位置にいなければ)

右サイドハーフの新里があの位置にいるとは思っていなかったと思われ、プレーとしても見えていないわけで…周囲からサポートの声が欲しかったところか。

【15~30分】見せ場を作れない群馬

今節はここまで水戸ペースで進んでおり、群馬はほぼ見せ場を作れていない。

早々に失点していることもあり、なかなか厳しい展開になっているものの…良い点としては平松宗が比較的競り勝てておりポストになれていること。

ただし中塩大貴のパスが今日も乱れているのが懸念点か。

 

21分、櫛引政敏からのゴールキックは平松宗がコントロールしきれず…ボールは水戸に渡ってしまう。

しかしすぐに切り替えて田辺陽太にパスが入ったところで猛プレスをかけ、ここでボール奪取に成功。

そのまますぐ左を上がる高木彰人に落とすと、楠本卓海と駆け引きしながら左足を振り抜くも枠の上に。

高木のシュートは枠に持っていきたかったところだが…楠本の対応が凄く良かった。

飛び込まず抜かせず、かと言って簡単には打たせず、身体の向きで徐々に外に追いやってコースを消し…まさに理想的な対応と言える。

 

水戸が先制したことで少しペースダウンとなっているか、徐々に群馬もボールを持てる時間が増えてはきた。

しかしこれといった攻撃の形は作れず、やはり流れとしては水戸のままと言って良いだろう。

なかなか得点の匂いがしない状態だけに、どこかでテコ入れが必要か。

【30~45分】少しずつ攻撃の形を作るも

35分、失点したシーンと同じく右から水戸のコーナーキックとなる。

このボールも同様にファーサイドの梅田魁人に送られるが、先ほどに比べると滞空時間の長いボールとなり中塩大貴もしっかりと競り合う。

梅田が競り勝つが、これは当てるのが精いっぱいとなったか中央に高いボールを返すに留まり…このボールに対して櫛引政敏が飛び出す。

しかし競り合った前田椋介に身体をぶつけられる形となり櫛引がファンブル。

こぼれ球に対して両チーム入り乱れるスクランブル状態となるが、結果的に水戸がシュートし群馬がブロック。

次のシュートもブロックし、大きく蹴りだして難を逃れる形となる。

櫛引は「ちょっと押してるんじゃないか」と主審にアピールしているが…これはファールを取るのは難しいかもしれない。

なんにせよ失点に繋がらなくて良かったシーン。

 

37分には群馬も攻撃を見せ、右サイドを岡本一真が抜け出してクロスを送り込む。

佐藤亮がワントラップからシュートを放つも、これはブロックされてしまう。

 

44分には群馬が左サイドからのコーナーキックを獲得。

風間宏希のボールに対し、山中惇希が倒れながら左足で合わせるも…これはわずかに枠の外に外れてしまう。

 

45分、水戸が右サイド新里涼から中央の前田椋介へ短く繋ぐ。

これを前田が縦の小原基樹に付けると、小原はダイレクトで内側の草野侑己へ。

草野から梅田魁人にパスが出るも、これはコントロールしきれず畑尾大翔がブロック。

こぼれ球を小原に打たれてしまうが、櫛引政敏がしっかりとセーブする。

連携で中央を崩されかけたが、なんとか凌ぎ切って1点に抑えてハーフタイムを迎えることとなった。

【45~60分】ハーフタイムで2枚代え

後半は群馬のキックオフでスタート。

ハーフタイムでは両チームが動き、群馬は高木彰人に代えて北川柊斗佐藤亮に代えて川上エドオジョン智慧を投入。

水戸は長井一真に代えて山田奈央を投入する。

北川高木の位置にそのまま入り、佐藤のいた右には山中惇希が回りエドは左に入るようである。

水戸の方はどうやら後ろを3枚に変更する様子。

高木は正直言ってこの試合も見せ場は作れなかったが、頻繁に前から降りてきてはボールを引き出して起点になろうとする姿は見られた。

彼の得意なスタイルではないだろうが、現状長倉幹樹以外にあのプレーができる選手は高木くらいかもしれない。

後ろ向きで受けて、前を向く能力を磨ければ面白くなりそうだが…なかなか前を向かせてもらえずに苦しんだ印象。

昨シーズンの怪我の前に比べてもパフォーマンスは悪いので、この辺りは試合勘も含めてもう少し辛抱強く使って待ってみる必要もあるだろう。

代わって入る北川はダービーに強い印象もあるし、本職であるFWでの起用ということもあり結果を残したいところ。

 

50分、左サイドの裏へ抜け出した川上エドオジョン智慧に向けて、風間宏希から良いスルーパスが送られる。

中では完全に平松宗がDFを置き去りにして抜け出しており、良いクロスを遅れれば1点もののシーンだったが…残念ながらエドの左足はミートせず…。

エドもなかなか左足の頻度が少ないタイプで…恐らくあまり蹴れない…苦手意識があるのではないかと思われる。

逆サイドの山中惇希も基本的には左足がメインであり、この配置は逆にした方が双方やりやすいのではないだろうか?

 

56分、再び両チームが同じタイミングで交代に動く。

群馬は天笠大輝に代えて内田達也を投入し、水戸は草野侑己に代えて寺沼星文を投入する。

ここの意図が正直自分にはよくわからず…ここ最近は試合展開に関わらず天笠内田という交代が行われている。

最初から天笠を90分使うつもりが無い…という計画のように感じるが、それであれば内田をスタートから使っても良いのではないだろうか?

内田は途中出場が続いているがどの試合でも次第点以上の活躍をしているし、今シーズンは持ち前の守備面だけでなく攻撃面でも良いパスを供給できている。

逆に天笠はここ数試合パフォーマンスを落としている印象があり、暑さや連戦を考えると休ませるのも手だったのではないか。

内田がゲームを落ち着かせて流れを変える展開が続いており…それを期待しての途中出場なのかもしれないが。

【60~75分】見事な逆転劇

63分、風間宏希が逆サイド(右サイド)に広げようと山中惇希にパスを送る。

これが少し弱く短くなり、インターセプトを狙って小原基樹が飛び出すも触れられず。

そのため山中がフリーでボールを受けると、縦に突破を仕掛けると見せかけて左足に持ち変えてクロスを供給。

ここに北川柊斗が飛び込んでゴール…と言いたかったのだが、バウンドが合わなかったか伸ばした左足の膝に当たる形でボールは横に。

しかしこれをしっかりと平松宗が押し込んで同点に追いつく。

山中のクロスに北川がしっかりと決めていれば完璧だったが、逆に言えばよく平松が詰めていたと言えるだろう。

ちなみに北川の裏を取る動きは完璧であり、それが故にしっかりと決めきってほしかったところ。

このゴールの直後の64分、群馬が交代に動き平松宗に代えて武颯を投入。

 

後半からはメンバー交代も影響はあると思うが、水戸がシステムを変えたこともあってか群馬がボールを持てる時間が増えた印象。

全体的に後ろ重心となっており、プランとしては群馬に持たせてしっかり守ってカウンター…だったと思われる。

しかしあまりにも重心が後ろにありすぎた印象もあり、小原基樹のインターセプトが決まらなかった…という結果論ではあるが、引き過ぎが原因で同点弾を許したと言える。

 

71分には水戸が交代に動き、梅田魁人に代えて唐山翔自新里涼に代えて鵜木郁哉が投入される。

 

74分、左サイドで川上エドオジョン智慧がボールを受けると、中央から北川柊斗が受けに行く。

北川とワンツーで再びエドに戻ると、一度中央のやや後方に位置する風間宏希へ。

風間は再び左サイドを選択するが、ここにはエドが中央に入って行ったこともあり北川が残っている形になっている。

フリーでボールを受けるとペナルティエリア内にドリブルで侵入してから左足でクロスを送り込むと、これをエドがしっかりと合わせて逆転に成功する。

余談にはなるが…アシストを決めた北川が、まるで自分のゴールのようにサポーターの前に向かっていくのが印象的だった。

誤解を恐れず言ってしまえば、ダービーなんぞサポーターのものであり選手や監督からすれば42試合の中の1試合に過ぎない。

ましてや群馬出身やゆかりがあるわけでもなく、10年近く在籍する選手がいるようなチームでもないわけで、選手に取ってはそれほど大きな意味をなさないかと思っている。

しかしこういったところで結果を出し、気持ちを爆発させるような選手は応援したくなるし応援しがいがあるというもの。

【75~90分】いつも通りの逃げ切り策

この時間帯で逆転に成功したこともあり、いつも通り5-4-1気味のシステムに可変。

最前線に武颯を残して、北川柊斗は2列目に入ったり前から追ったりと臨機応変に対応する形となった。

 

80分に水戸が最後の交代を使い、井上怜に代えてタビナス ジェファーソンを投入する。

しかししっかりと群馬がブロックを作って固めていることもあり、水戸はボールを保持するものの崩せず…という状態が続く。

群馬も回収したあとは無理に攻めることはせずに、キープ第一という形に。

しかし守り一辺倒となり、水戸がパワープレーに出たこともあり段々と大きくクリアするのが精いっぱいという形になっていく。

群馬の残る交代枠は1枚であり、白石智之城和隼颯が投入できる。

後ろに城和を入れて守備固めをするのが1つ、中盤に白石を入れて前のプレスの圧力を上げるのが1つ。

しかし最前線の武颯、2列目には北川柊斗川上エドオジョン智慧、更には内田達也と途中交代の選手が多いため…前の圧が落ちているとは言えず後ろを足すのが正解か?

なんて考えていたところ、86分に群馬が最後の交代に動く。

やはり山中惇希に代えて城和隼颯が投入され、後ろを厚くするという選択肢を取ったようである。

 

その後、アディショナルタイムは4分となったが水戸にチャンスらしいチャンスは作らせず逃げ切りに成功する。

事故が起これば同点に追いつかれる危険があるだけに、最後の守備固めは賛否両論あるとは思う。

しかしながら、今回の交代の流れからすれば最善の手を取り、結果として見事に守り切ってみせたのではないだろうか。

前半の不甲斐ない戦いが気にはなるが…それでもそういったゲームでも途中で修正して逆転したのは大きな成果だろう。

もちろん水戸が怪我人に苦しんでいることもあり、あまり出来が良くなかったという部分はある。

しかし大敗した直後なだけに、それを引きずらずに連敗阻止…どころかしっかりと勝ち点3を積み上げたこのゲームは評価されるべきだろう。

ピックアップポイント

選手配置に対して思うこと

以前から気になっていたが、川上エドオジョン智慧の左サイド配置について考えたい。

徳島では右サイドバックでプレーしていたようであり、個人的にも適性は右サイドだと思っている。

現チームでサイド要員として起用され、主に利き足しか使えない選手はエドの他に山中惇希佐藤亮の3人。

 

この3人の中で佐藤亮の逆足配置、つまりは右サイドハーフというのは理解出来る。

彼はスピードがあるタイプではなく、縦への推進力がある選手ではない。

テクニックとキックの精度が持ち味であるため、高い位置で逆足で持たせてカットインからシュート…という絵が描けるだろう。

 

しかしエド山中はタイプは多少違うものの、どちらもスピードがあり縦への推進力があるタイプ。

(どちらかと言えば山中の方が前にスペースがあった方が活きるタイプで、エドの方が速度ではなくテクニックも使って突破するタイプか?)

サイドでのプレーというのは、対応するDFに対して遠い方の足で持てる方がプレーがしやすく、逆足配置となるとカットインが主体となる。

利き足側でのプレーであれば、同じように遠い方に置くため縦への突破がやりやすくなる。

(相手DFとボールとの間に自分の身体を入れることができるから、遠い足で持った方が楽)

 

プレースタイルを考えると、山中エドも縦に抜けさせた方が活きるのではないかな?というのが個人的見解である。

他の選手との兼ね合いで、多少苦手だろうと苦手なサイドでプレーさせざるを得ないことはあるだろう。

山中の左は問題無いことが証明されているが、エドの右だとウィングでもサイドハーフでもなくシャドーに近いプレーを求められるということもある。

岡本一真との連携がどうなのか…というのもある。

しかし前節の北川のように右サイドハーフを大きく開かせて、岡本をシャドーに近い形でプレーさせる方法もあった。

 

この辺りは様々な要素が絡み合っており、何が正解かはやってみないとわからない。

やってみないとわからないからこそ、恐らく練習では色々と試しており…それを踏まえて逆足配置になっているとも言えるだろう。

外野が試合だけを見てどうこういう問題ではないだろうが…個人的には山中を左で、エドを右で見てみたいと思う。

 

ちなみに多少余談にはなるが…逆転弾の時の北川のボールの運び方、クロスの上げ方というのが左サイドの選手には必要なこと。

ドリブルのタッチもクロスも全て左足で行っているのがわかると思う。

彼は右利きだがこのシーンでは左足でボールを扱えるわけであり、エド山中惇希が逆足配置でやりにくそうにしている理由がここにある。

 

もう一人名前を挙げると、今日は出番が無かったものの白石智之も両サイドでプレー可能な選手。

Wikiでは左利き、クラブの公式では右利きとなっているが…ボールの持ち方を見ると間違いなく右利きだろう。

(明らかに右足でのボールタッチが多く、左で触る方が理想的なシーンでも右足で触れることが見られるため)

しかし彼も左足は相応に蹴れる選手であり、ドリブルタッチでもキックでもそれほど逆足を苦にしていない。

MOM

この試合のMOMは川上エドオジョン智慧としたい。

まずはめでたいキャリア初ゴール!

そしてこのシーンに限らず、北川柊斗がフォローにきたときの連携が大きな収穫だったと言える。

監督・コーチとしては練習からこの2人の連携の良さは感じていたかもしれないが、恐らく多くのサポーターに関してはこの試合で初めて知っただろう。

北川も本職であるFWでの起用となった…だけでなく、近くにエドがいたことが今節の輝きの大きな要因の1つだったと思われる。

今名前が挙がった北川柊斗も素晴らしいプレーを見せてくれ、1点目を自ら決めていればMOMにしたかったところ。

 

逆に今まで比較的好調だった守備陣がここ数試合あまり良くない印象。

櫛引政敏含め、後ろの5枚は全員がここまでフル出場していることもあり…疲労面はあるだろう。

しかし前節の失点に繋がった中塩大貴のパスミス、今節でも1失点目は「だけじゃない」が中塩にも責任があるだろう。

岡本一真もさすがに少し精彩を欠いているシーンもあり、畑尾大翔も前節今節と大きなミスがあった。

逆に酒井崇一はシーズン序盤に多くのパスミスをやっているが、ここしばらくは安定してきたか。

これから夏場を迎えるわけで、ここは控え陣の奮起によりDF4人を休ませられるようにしたいところだろう。

 

コンスタントに城和隼颯がベンチに入っているため、CBはまぁなんとかなるかもしれない。

右サイドバックも中盤はメンバーが豊富なこともあり、川上エドオジョン智慧を起用する手が取れる。

特別指定選手として新たに加わった田頭亮太も未知数ながら期待したい。

問題は左サイドバック。

控えとしては高橋勇利也菊地健太となり、現行システムには高橋は合っていると思うのだが…。

(菊地は未知数だ)

 

大槻監督のこれまでを見ていると、大幅にメンバーを変えるというのは考えにくい。

そのため大きく入れ替わる可能性があるのは6/7の天皇杯だろう。

ここで特に守備陣の控えメンバーの奮起に期待したいところであり、ここでの活躍によりレギュラー争いに食い込んでほしいところである。

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