※ザスパクサツ群馬ファンによる、ザスパクサツ群馬贔屓のマッチレビューです。
第8節はホームに戻ってきての長崎戦。
全くもって良い印象のない…苦手意識の強い長崎です。
しかし宿敵清水に勝ち、更には栃木との北関東ダービーを制し連勝中ということで、この勢いのまま長崎への苦手意識を払しょくしたいところ。
とは言え、そんな長崎も現在3連勝中と非常にチームの状況は良さそうなのが気になるところ。
また今節は天気は悪くないものの、群馬名物とも言える強風が予想されるゲームとなっています。
ホームながら風を活かせていない…むしろ風でやりにくそうにしているのは群馬…というのがこれまでのシーズンだけに、そろそろ風も味方にしたいところ。
今回はそんなV・ファーレン長崎戦をレビューします。
Contents
スタメン・フォーメーション
※いつもは左側をホームにしますが、この試合は群馬がエンドを入れ替えたため上記表記です
ザスパクサツ群馬
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 21 | 櫛引政敏 |
DF | 3 | 畑尾大翔 |
24 | 酒井崇一 | |
MF | 5 | 川上エドオジョン智慧 |
15 | 風間宏希 | |
19 | 岡本一真 | |
28 | 長倉幹樹 | |
36 | 中塩大貴 | |
38 | 天笠泰輝 | |
FW | 10 | 佐藤亮 |
23 | 平松宗 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 42 | 石井僚 |
DF | 2 | 城和隼颯 |
MF | 6 | 内田達也 |
33 | 細貝萌 | |
FW | 7 | 川本梨誉 |
9 | 北川柊斗 | |
17 | 山中惇希 |
群馬は前節からスタメンとベンチの18人はメンバーが変わらず。
スタートの11人も変更無しということで、栃木戦と全く同じ形となった。
やはり勝った試合のあとは変更無しということになったか?
個人的には山中惇希が栃木戦で非常に良いプレーを連発したため、スタートから使う可能性も考えてはいたものの…彼は途中交代の方が有効という面もあるだろう。
V・ファーレン長崎
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 21 | 波多野豪 |
DF | 8 | 増山朝陽 |
23 | 米田隼也 | |
25 | 櫛引一紀 | |
39 | カイケ | |
MF | 6 | 鍬先祐弥 |
10 | カイオ セザール | |
19 | 澤田崇 | |
24 | 宮城天 | |
FW | 9 | フアンマ デルガド |
35 | 安部大晴 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 1 | 富澤雅也 |
DF | 28 | 高橋崚希 |
40 | 白井陽貴 | |
MF | 13 | 加藤大 |
33 | 笠柳翼 | |
34 | 五月田星矢 | |
FW | 11 | エジガル ジュニオ |
対する長崎は前節から1枚代え。
大竹洋平のところに安部大晴が入ることに。
ベンチに目を向けると、今節は元群馬の都倉賢が外れエジガル ジュニオが。
そして加藤大も前節はメンバー外だったがベンチ入りとなっている。
注目はもちろん外国人トリオになるわけだが、その中でも最前線のフアンマは怖い存在。
更には今シーズンからレンタル加入となっている宮城天も気になる存在である。
まだ21歳と若いがJ3富山での活躍から川崎フロンターレに復帰し、昨シーズンはリーグ戦20試合出場と…正直言ってなぜJ2に武者修行にきたのかというレベル。
ベンチは都倉が外れたものの…代わって入るのがエジガル ジュニオと…豊富なタレント力が羨ましい。
また岡本一真と同期の前橋育英出身、笠柳翼も気になる存在と言える。
試合経過
【0~15分】風下を選択。耐える前半
コイントスで勝ったのはどうやら群馬の畑尾大翔。
ここでピッチを選択し、エンドを入れ替えることで前半は風下を選択。
これにより前半は長崎のキックオフでスタートすることとなった。
この日は群馬県らしく非常に強い風が吹いていたが、天気予報では後半に向けて更に強くなるという予想。
前半は耐えて後半勝負となりそうだが、この選択が吉と出るか凶と出るか…。
2分、後方でのパス回しで少し慌てた形になり岡本一真から下げたボールを櫛引政敏がキックミス。
低いボールとなり宮城天の足元に入ってしまう。
しかしここは風間宏希と岡本一真でしっかりと挟み込んでピンチを脱する。
7分、長崎が左サイドでスローインを獲得すると、スローを受けた安部大晴が再び米田隼也にリターン。
これを低めのクロスでゴール前に送るが、ここは酒井崇一がクリア…と思いきやミスキックで空振りに近い形となりボールは後方へ。
澤田崇が回収すると後方へ落とし、入り込んできた鍬先祐弥がミドルシュートを放つも畑尾大翔がブロックしてコーナーへ。
このコーナーキックをカイオ セザールが頭一つ抜け出て合わせるも、これは櫛引政敏がファインセーブで再びコーナーへ。
非常に危ないシーンが続くも、こういったところで失点をしない辺りに連勝中という勢いを感じる。
10分、逆に今度は群馬がフリーキックを獲得。
川上エドオジョン智慧が仕掛けて受けたFKとなり、彼もここ数試合どんどんとフィットしてきている感がある。
これは佐藤亮が良いボールを入れ、畑尾大翔が飛び込むもわずかに触れずそのままボールは流れてしまう。
【15~30分】左サイドの活性化
16分、前線から下りてきた長倉幹樹が中塩大貴からボールを引き出すと、すぐ横の風間宏希へ。
そのままワンツーでリターンを受ける形で抜け出すと、ドリブル突破から左サイドを駆け上がる川上エドオジョン智慧を使う。
エドの左足のクロスは中で誰にも合わずに逆サイドまで抜けてしまうも、これを岡本一真が回収し酒井崇一に下げる。
これを酒井がダイレクトでファーに放り込むと、長倉が競り勝ち頭で叩きつけるも…これは波多野豪にセーブされてしまう。
20分には佐藤亮がファールを受けフリーキックを獲得すると、これを佐藤がDFとキーパーの間…キーパーが出れない絶妙な位置に蹴り込む。
しかしここに飛び込んだ酒井崇一もわずかに触れず得点機会を逃す形に。
とは言え本当に佐藤亮のキックは素晴らしく、チームとしてセットプレーのアイディアも面白く可能性を感じるプレーが多い。
先ほどの16分のシーンを筆頭に、この試合では左サイドを使っての攻撃が多く川上エドオジョン智慧がだいぶサイドで勝負をできている印象。
長倉幹樹や風間宏希、更には中塩大貴のフォローも良いのだが、エド自身もチームのスタイルに馴染んできたなという印象がある。
なのだが…やはり右足でボールを持つために縦への突破は多少窮屈感を感じるのも事実。
チーム事情でこれがベストなのではあるが…本来であれば右側で使ってあげたい選手ではある。
【30分~45分】素晴らしきショートカウンター
33分、畑尾大翔から櫛引政敏、そして酒井崇一へと後方で繋ぐが…酒井のパスが狙われてカットされてしまう。
しかしこのタッチが長くなったことで櫛引が飛び出して難を逃れる形に。
どうしても後方からビルドアップするスタイルを採用する以上、こういったリスクは高くなるのは仕方ないところ。
まだまだミスシーンはあるものの…昨シーズンに比べればかなりプレスを剥がせるようになってきたと言えるだろう。
34分、中塩大貴から天笠泰輝がボールを受けるとターンしてドリブルを開始。
長倉幹樹とのワンツーで更に抜け出すと、左サイドを上がる川上エドオジョン智慧を使う。
エドはこのスルーパスに抜け出しながらしっかりと中央を確認し、中は平松宗が1枚だけでありその前にはカイケがしっかりといることをチェック。
そのため左足でクロスと見せかけて切り返し、ワンテンポ溜めてからの右足のクロスを選択する。
ここに佐藤亮が飛び込んで左足で合わせるが…ちょっとミートせずにこのシュートはカイケがブロックする形に。
しかしそのこぼれ球を冷静に再びシュートし、波多野豪も触る物の…ボールはゴールに吸い込まれていく。
奪ったボールを一気にひっくり返した…というものではないのでショートカウンターとは言わないだろうが、ショートカウンターのお手本のような非常にスピーディで流れるような得点シーンとなった。
全ての選手が素晴らしかったが、その中でもあの位置でドリブルという選択を選んだ天笠泰輝が素晴らしかった。
ちなみにこれで佐藤亮は3試合連続ゴールとなる。
この試合は群馬のビルドアップが非常に上手くいっており、長崎の前線は最終ラインまでプレスをかけているのだが…その先のボランチのところで取りに行けない…というシーンが目立つ。
この辺りは後ほど触れたいと思う。
45分には長崎が左サイドから放り込み、これをフアンマ デルガドが競るも届かず。
群馬が非常にコンパクトに守れているため、中が崩せずに外から簡単にクロスを放り込むしか選択肢がない状況となっている。
とは言え…やはりフアンマの高さは怖いのも事実ではある。
畑尾大翔も酒井崇一も高さでの勝負には強いにもかかわらず…ということで、やはりフアンマは凄い。
こうして前半はリードして折り返すも、長崎もハーフタイムでしっかりと修正してくるだろうと思われる。
【45~60分】長倉の技ありシュートは惜しくも外れる
後半は群馬のキックオフでスタート。
両チームともにハーフタイムでの交代は無しでリスタートとなる。
47分、左サイドを使っていたが佐藤亮が中央で風間宏希からボールを引き出す。
ここで右サイドに広げるかなと思ったが、縦でDFライン裏に抜ける長倉幹樹を選択。
長倉はこれを受けてカットインから意表を突くニアサイドへのシュートを選択するが、ちょっとしっかりかかり過ぎたか枠を外してしまう。
佐藤の縦パスのような怖さのあるパスは素晴らしいし、長倉の技ありシュートも素晴らしかったが…どうも今シーズンの長倉はシュートが枠にいかないのが気になるところ。
55分、リードしている群馬が先に動き、平松宗に代えて川本梨誉、川上エドオジョン智慧に代えて山中惇希を投入。
平松はここまでほとんど名前を書く機会がなかったが、この試合は常に最終ラインと駆け引きしており長崎のDFラインを下げることに貢献していた。
その辺りもありビルドアップが上手くいっていたので詳しくは後ほど。
【60~75分】上手くいかない長崎
60分、左サイドからカイケがクロスを上げるも、これは逆サイドまで流れてしまう。
これを増山朝陽が回収し再び中央へ放り込むと、これをフアンマ デルガドが頭で合わせるもわずかに枠の外。
左サイドから右サイドへと大きく振られたこともあるが…ボールが右サイドにいった段階でフアンマを捕まえられていなかったのが気になるところ。
63分、ミドルシュートがDFに当たり大きくコースが変わったこともあり、ゴール前のフアンマにフリーでボールが入ってしまう。
いち早く岡本一真がフアンマの前に入りシュートは打たせず、キープしながら下がりつつシュートという難しい体勢に追い込むことに成功。
中塩大貴が副審にオフサイドをアピールするが…酒井崇一が出ているんだよなぁ…。
この辺り酒井はもう一息と言わざるを得ず、ビルドアップと共に彼の課題の一つであろう。
(空中戦は抜群に良いが)
64分には長崎が動き、安部大晴に代えて笠柳翼、宮城天に代えてエジガル ジュニオを投入する。
笠柳は宮城のいた左サイドに入ったため、これで岡本一真と育英対決となることに。
68分、長崎が後方からビルドアップし右サイドの増山朝陽が早めのタイミングでクロスを送る。
これが風の影響か…フアンマ デルガドはわずかに届かず、その後方にいた笠柳翼へ抜ける。
フアンマを超えたところで岡本一真がクリアしに飛び込んでいたのだが…これも風の影響があったか…触れなかったのが痛い。
しかし笠柳のシュートは酒井崇一がスライディングブロックで弾き返して難を逃れることに成功する。
69分にはこの一連の攻撃を凌ぎきり、クリアボールを長倉幹樹が一気に運んでいく。
ゴール前に入った川本梨誉へのクロスはカイケに跳ね返されてしまうが、こぼれ球を岡本一真がダイレクトで叩くも枠の外。
枠は大きく外してしまったが、この流れでしっかりと逆サイドからゴール前に入り込んでくる岡本は本当に凄い。
昨シーズンは小島雅也がスタミナお化け状態だったが、途中から…そして今シーズンに至るまで岡本も同様のスタミナお化けっぷりを発揮している。
71分、群馬が二度目の交代を使い、風間宏希に代えて内田達也を投入する。
ガチガチに固められた右足のテーピングが痛々しいが…内田もなんだか貫禄が出てきたような…?
今はそれだけ自信をもってプレーできている…ということかもしれない。
【75~90分】90分を上手くコントロールしたゲーム
76分、長倉幹樹がボールを収めキープするが前へは運べず一度下げる選択をする。
これを受けた内田達也がダイレクトで左サイドを駆け上がる山中惇希に通すと、山中から中央の佐藤亮へ。
佐藤が川本梨誉に落とし、川本が左足を振り抜くも…これは枠を大きく外してしまう。
これは枠には収めてほしいところ…。
しかし内田のダイレクトパスが非常に良かった。
80分に長崎が二度目の交代を使い、カイオ セザールに代えて加藤大を投入する。
86分、山中惇希からボールを受けた川本梨誉が強引に行くが…これはブロックされてしまう。
内側で佐藤亮がフリーになっており、ここは佐藤を使うべきだったが…今の状況的に結果が欲しいという川本の気持ちもわかるというもの。
87分、佐藤亮が右サイドでボールをキープしながら内田達也にボールを戻す。
これをDFラインで呼んでいた長倉幹樹に縦に通すと、縦への突破…ではなくカットインを選択し左足を振り抜く。
良いシュートではあったが…ちょっと高さ的には最も取りやすいコースになってしまったと言え、これは波多野豪がセーブしてコーナーに逃れる形に。
やはりボランチから縦にボールが入ると攻撃は怖さを増す。
88分、長崎が最後の交代を使いカイケに代えて高橋崚希、澤田崇に代えて五月田星矢を投入する。
ちょっと遅れる形で時間がかかったが、リスタート前に群馬の交代も認められ佐藤亮に代えて北川柊斗、長倉幹樹に代えて城和隼颯を投入。
5バックに変更し残り時間の逃げ切りを図る。
94分、アディショナルタイム4分が終わろうという時間だったが…後方から一気に放り込んだボールに対してフアンマ デルガドと北川柊斗が交錯し北川のファールの判定。
フアンマは終盤は高さに強い2CBのところではなく、身長差を活かせる岡本一真のところで競り合っており勝ち続けていた。
それだけにフアンマのところに入れられたらマズい…という思いが北川にはあったのかもしれないが…落下点を確認しきれず人に行ってしまった形となりファールは妥当。
時間帯的にも点差的にも、言い方は厳しいが不要なファールとなってしまう。
しかし…転倒したフアンマはどさくさに紛れて北川に蹴りを入れており、この試合は終始イライラしていたように相当のフラストレーションが溜まっているように見える。
このセットプレーもこぼれ球が長崎の選手の足元に入ってしまう…というピンチはありつつも、しっかりとかき出すことに成功。
このタイミングで試合終了の笛が吹かれ、苦手な長崎を相手にリーグ3連勝となった。
ピックアップポイント
裏目に出た長倉対策
この試合は特に前半が顕著だったが、群馬が長崎のプレスをかいくぐってビルドアップするシーンが多く見られた。
特に形として、いつも通り3CBで回しつつ長崎のフアンマと安部のFW2枚をいなしてボランチにボールを供給。
このボランチにあまりプレッシャーがかかっておらず、そこから展開する…というパターンが多かった。
その理由として1番大きかったのが、長崎のボランチの1枚である鍬先祐弥が長倉幹樹を常に見ていたからと言える。
マンマークとは言わないものの、通常のゾーンよりは遥かにしっかりと長倉に付いており、そのために長崎の中央はカイオ1人となってしまった形に。
群馬は攻撃時に3-4-3となり、特に左側の長倉が前線から下りてきてボールを引き出すことが多い。
ここにCBが付いていくのか、それともボランチが背後を見るのか、はたまたサイドの選手がケアするのか…正解は無いがここが曖昧になり結局誰もいけずに長倉が良い形でボールを受ける…ということが多くなりがち。
そして長倉は技術があり、多少のプレッシャーを受けても前を向けて次に展開できるということで…攻撃のキーマンとなっているわけである。
ということで、長崎としてはこの長倉を封じるために鍬先がマンマーク気味に見るという決め事をしていたように見える。
そのため、長倉が前線に上がっていくと鍬先も一緒に下がっていき、結果的に中央がカイオ1枚になってしまう。
下記図のように、ボールホルダー(図では中塩)に対して安部が、サイドのエドに対しては澤田。
フアンマはボールの出処であった畑尾にプレスをかけた後であり、スライドしつつ風間を見る…という形になる。
カイオは1人で天笠と風間を見るような形となってしまい、左右を大きく振られると横幅の広さで間に合わなくなる…。
ということで下記図では風間が空くということに。
更にはこの試合は終始平松宗がDF裏を狙い続けており、これによりカイケと櫛引一紀もラインを上げきれなかったことも大きい。
そのため、図の見た目以上にDFラインとプレスに行っている前線とで距離ができてしまい…それが故にその大きなスペースをカイオ1人では消せないという形であった。
特にフアンマとしては自分はしっかりとCBまでプレスをかけており、そこから逃げたパスを出させているのに…ボランチが連動しておらず自分の後ろに出されてしまう…という印象だっただろう。
終始「なんでそこに誰もいないんだ」という表情を見せ、プレスをかいくぐられるたびにイライラした様子が印象的だった。
天笠も風間も足元はしっかりしており、それだけにあれだけプレッシャーが少なくボールを持てれば自由にやれるだろう。
強豪長崎ではあったが、ここが90分を通して上手く修正できなかったのが敗因となったと言える。
MOM
この試合のMOMは天笠泰輝としたい。
得点の起点となったドリブルの判断力は見事の一言。
それまでは比較的、受けては捌いて…というプレーが多かっただけに、ここで運ばれるというのは予想外となっただろう。
そのシーン以外にも風間宏希とともに攻撃の起点となり続け、この試合の勝利に大きく貢献したと言える。
特に守備面ではカイオのところへのプレッシャーのかけ方が上手く、比較的自由にボールを持てた群馬のボランチと、自由にボールを持てなかった長崎のボランチ…という構図を生み出した。
他には3試合連続ゴールとなった佐藤亮はもちろん、この試合も終始攻撃のキーマンとなった長倉幹樹は安定して良いプレーを見せていた。
更に高い評価を与えたいのが岡本一真であり、1本…68分に落下点を読み違えて笠柳にボールが入ってしまう危険なシーンはあったものの…それ以外では終始サイドを圧倒したと言える。
それも相手が宮城天に笠柳翼という世代屈指の選手だけに、このサイドで負けなかった岡本は高く評価されるべきだろう。
それともう一人触れたいのが中塩大貴。
この試合は非常に良いビルドアップを見せ続け、ここ数試合はやっと本領発揮といったところ。
ちょっとチームにフィットするのに時間がかかったのかもしれないが、特にこの試合ではなぜ彼が開幕からスタメンに選ばれているのかがわかる出来だった。
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