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【2023 J2第5節】ザスパクサツ群馬 対 ベガルタ仙台【レビュー】

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※ザスパクサツ群馬ファンによる、ザスパクサツ群馬贔屓のマッチレビューです。

第5節はホーム2連戦となる仙台戦。

強豪ではあるものの…ここまで1勝1敗2分と比較的苦しんでいる印象のある仙台だけに、早くに当たったことが幸いとなるでしょうか?

この数字だけで言えば群馬も同じく1勝1敗2分となり、前節の山形戦に続いてホーム2連勝となれば最高の結果に。

とは言え簡単な相手ではなく、現実的にはしっかりと勝ち点1を積めるかどうかという試合を予想しています。

今回はそんなベガルタ仙台戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

ザスパクサツ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 櫛引政敏
DF 3 畑尾大翔
24 酒井崇一
MF 19 岡本一真
33 細貝萌
36 中塩大貴
38 天笠泰輝
FW 7 川本梨誉
10 佐藤亮
13 武颯
28 長倉幹樹

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 42 石井僚
DF 2 城和隼颯
MF 6 内田達也
15 風間宏希
FW 5 川上エドオジョン智慧
14 白石智之
23 平松宗

 

群馬は前節とスタメンは変わらず、これで4試合同じスタメンということに。

更には今節はベンチメンバーも変更無しとなり、これで2試合続けてこの18人で戦うこととなった。

特に前節強烈なタックルを受けた武颯がしっかりとスタメンに入っており、怪我の心配は無さそうなことが一安心。

(試合後にヒーローインタビューを受けていたので大丈夫だとは思っていたが…なかなか強烈なタックルだった)

ちなみにどうでも良い話ではあるが…今節は岡本一真がMF登録となり、スタメンのDFは2枚という比較的珍しい状態に。

もちろん始まってみればいつも通り4バックになるだろうが。

 

武颯と長倉幹樹の2トップは非常に良い関係を築けており、両サイドの佐藤亮と川本梨誉も徐々にフィットしてきた感が。

だが、昨シーズンからなんとなく苦手な印象の強い3バックを相手にどう戦うのかは見どころとなりそうである。

またスタメンが固定されてきているので、控え選手が入った際にすぐフィットして流れを変えることができるのか…というのも注目ポイントになるだろう。

ベガルタ仙台

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 33 林彰洋
DF 15 菅田真啓
20 キム テヒョン
22 小出悠太
MF 7 中島元彦
8 松下佳貴
11 郷家友太
25 真瀬拓海
41 内田裕斗
FW 13 山田寛人
18 氣田亮真

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 1 小畑裕馬
DF 4 蜂須賀孝治
MF 14 相良竜之介
35 フォギーニョ
50 遠藤康
FW 9 中山仁斗
88 ホ ヨンジュン

 

対する仙台は前節から5枚代え。

やはりJ3から昇格してきたいわきにホームで敗れたことが影響しているだろうか?

東北ダービーだっただけに、この敗戦の影響はあるかもしれない。

 

注目はまずはFC東京から加入した元日本代表の林彰洋だろう。

たしか代表では選出のみで出場は無かったと思うが、それでもかなりハイレベルな選手なのは確かである。

代表と言えばCBのキム テヒョンもU-24韓国代表のトレーニングキャンプに選出されたようで…彼も左利きの良いCBである。

ベンチにはフォギーニョ、遠藤康、中山仁斗と非常に層が厚く…特に途中投入となると遠藤が捕まえられるかどうかはポイントになりそうな予感。

試合経過

【0~15分】直後こそ攻撃も徐々に守備の時間に

前半は仙台のキックオフでスタート。

仙台はやはりワンボランチの前に2枚を置く形で、3-5-2のフォーメーション。

しかし群馬最終ラインでボールを回している際には2トップが横並びではなく縦の関係になるシーンが多い。

 

2分、左サイドで得たスローインを縦に長く入れると、長倉幹樹がトラップしたところでファールを受けてフリーキックを獲得する。

佐藤亮のキックは低く速いボールでニアに入り、天笠泰輝が後ろ足で後方にフリック。

しかしこのボールは引いた位置で待っていた細貝萌には少しプラス方向へと流れてしまい…仙台に回収されてしまう。

これはデザインされていたプレーだったのだろうか?

仙台の作ったDFラインに対して細貝一人のみが入らず後方で待っており、ここに天笠のフリックがきっちり入れば良いミドルシュートが打てる…という面白いプレーではあった。

 

5分、群馬左サイドを使われると真瀬拓海氣田亮真中島元彦、そして再び真瀬氣田と流れるようにパスを繋がれペナルティエリア内への侵入を許してしまう。

氣田から再び真瀬に折り返すも、タイミングが合わなかったか左足を当てるに留まりシュートは枠を外れてくれる。

 

12分には仙台のパス回しで群馬右サイドから中央に良いボールが入ってくるが、ここは川本梨誉がしっかりと対応。

ボランチが2枚とも右サイドに引っ張り出されており、空いた中央ではあったが川本がしっかりと絞って素晴らしい対応を見せた。

今シーズン、個人的に川本を左サイドで使うことに疑問を感じていたが…ここ数試合の守備対応は随分と良くなったと思う。

トレーニングでは散々やったとは思うが、初めてのポジションということでやはり実戦では違いもあったか戸惑いが見られていたのが開幕当初。

しかし5節にしてその辺りの小さなズレも修正されてきていると言えるかもしれない。

 

こうして序盤こそ少し群馬の時間もあったが、徐々に仙台がボールを保持する時間が増え守備の時間となっていく。

【15~30分】ゲームメーカー長倉

しかしここまでで長倉幹樹が下りてきてボールを引き出す…というシーンが非常に目立つのが印象的。

もちろんこの試合だけではないので、昨シーズンのKJのように前から下りてきてボールを引き出して捌いてゲームを作るという役割が彼にはあるのだとは思う。

しかし特にこの試合に関しては目立つと言うか…長倉しかボールを引き出せていないと言うか…。

長倉が下りてくるためその裏のスペース、左サイドの高い位置に川本梨誉が行くシーンが多いのでチームの約束事ではあると思う。

長倉は後ろ向きでもボールが持てる選手であり、更には剥がして前も向ける選手なのでこのタスクはアリだろう。

逆に川本はゴールの近くでプレーした方がよく、ゴールに直接向かうようなドリブルを活かすためにも前向きでボールを渡したい…ということでアリだろう。

 

18分、コーナーキックのチャンスを得るが…佐藤亮のキックは直接林彰洋に収まってしまう。

ゴールキーパーが出れる位置であり、良いボールだったとは言えないが…パンチングではなくあれをキャッチしてしまう辺りがさすが元代表戦士といったところか。

 

20分、中塩大貴のロングボールを仙台が回収すると右サイドへ広げる。

ハーフラインを少し超えた辺りで郷家友太がボールを受けると、DFラインの裏に抜け出した山田寛人にロングボールを送る。

これが酒井崇一の頭を超えて奥の山田に入るというピンポイントのパスとなるが、山田のトラップが上手くいかずにボールは外に流れて助かる形に。

ここに岡本一真が戻ってきて良い対応を見せてボールを奪うことに成功する。

 

27分、中塩大貴から大外の川本梨誉にパスが入ると、川本は縦ではなく中を選択。

これが真瀬拓海には予想外となったか、川本真瀬を剥がしてドリブル突破を開始。

縦の長倉幹樹に付けると、長倉から更に中の佐藤亮へ。

佐藤がドリブルの勢いのまま侵入してきた川本に落とすと、川本は逆サイドでフリーになっていた岡本一真へのパスを選択。

しかしこれはDFの足に当たってしまい、岡本に通るも…前には行けず下げる選択に。

酒井崇一に下げると、恐らくファーへのクロスだったと思うが…シュート性のボールとなり枠を超えてゴールキックになってしまう。

連動した良い攻撃ではあったが、川本から岡本へはダイレクトで出したかったところ。

トラップが無ければ恐らくタイミング的には通り、岡本がGKと1対1の状況となっていただろう。

【30分~45分】粘り強く守るも均衡が破れる

32分、後ろからパスを繋ぎ左サイド川本梨誉にボールを入れるが…この競り合いで川本のファールの判定。

これをクイック…というほど早くはないものの、ボールを止めたのか?ポイントは合っているのか?という少し不明瞭な状態でリスタートとなる。

いくつかパスを繋ぐと松下佳貴から一気にDFライン裏へパスが出され、ここに飛び出したのは山田寛人

パスは通るも角度が無くなったことで無理はせず、キープから中央に折り返すと郷家友太が合わせて先制を許してしまう。

不明瞭なリスタートだったこともあるのだろうが…このセットプレーからの一連のプレーで全く集中できてなかったように見えるのが非常に残念。

裏に抜け出した山田に対して酒井崇一は完全に出遅れているし、スコアラーの郷家が入り込んできたところも細貝萌が全く見れていない。

ちょっと集中が欠けたことでしっかりと守っていたのが崩れた印象がある。

 

37分、内田裕斗に粘られると…そこから中島元彦氣田亮真と繋がれ氣田に右足を振り抜かれる。

低く速い良いシュートだったが、これは櫛引政敏が冷静に手でブロックを作って対応。

しっかりと前に弾いてから抑える形で難を逃れる。

ちょっと氣田に対して細貝萌が簡単に行ってかわされた感が強い…。

うーん本人の感覚としては取り切れるタイミングだったのに…取れなかった…という感じなのだろうか?

やはり細貝のコンディションが今シーズンは本調子じゃないのが気になるところ。

 

こうして前半は守備に追われる形で終えることとなる。

ボールを持てた際にも、後ろで回すだけに留まり…パスの出しどころがなくプレスをかけられて蹴ったロングボールを回収されるという悪い時のパターン。

ハーフタイムでしっかりと修正してこれるだろうか。

【45~60分】ハーフタイムで修正 同点ゴールへ

後半は群馬のキックオフでスタート。

両チームともにハーフタイムでの交代は無しで再開となるが、負けているかつ上手くいっていない群馬としては人は変えずにやり方を変える選択をしたと取れる。

ハーフタイムでどういった指示が出たのか気になるところ。

 

51分、左サイドの良い位置でフリーキックを与えてしまうと、仙台のキッカーは中島元彦

しかしこれは櫛引政敏がしっかりと読み切って、正面でパンチングで対応。

個人的にはあまりパンチで逃げるというのは好きではないのだが…FKという密集状態を考えればリスクを冒さず最初からパンチを選択するというのもアリだろう。

 

52分、追う立場である群馬が先に動き、細貝萌に代えて内田達也を投入する。

ここ数試合定番の交代となっており、これは試合展開による交代ではない…かと思う。

まぁただ展開がこうなのでいつもより早めに動いた…というのはあるかもしれない。

 

53分、林彰洋のゴールキックを畑尾大翔が頭で長倉幹樹に繋ぐ。

仙台の選手が落下点に入ってこれずフリーだったこともあり、単に跳ね返すだけでなくしっかりと長倉に繋ぐという選択をしたのがさすがである。

長倉がターンから右側にドリブルで運ぶと、これに右サイドが連動。

岡本一真が中央センターサークル内でボールを受けると、ドリブルで運んでから更に外の佐藤亮へ広げる。

佐藤亮は相手DFがドリブルを警戒してか、距離を詰めてこないのを確認すると左足に持ち変えクロスを供給。

このクロスを長倉が頭で合わせるも…当たりが浅くなったか、狙い過ぎたか…ボールはポストの横へと逸れてしまう。

中央に入ってくる長倉を仙台の選手は誰も見れておらず、更には武颯がニアに流れたことでスペースを更に空けるという完璧なプレーだっただけに…これは決めておきたいところ。

長倉は今シーズン決定機を決めきれていない印象が強く、早めに1つ決めて一気に流れに乗りたいところ。

流れを掴めば量産してくれそうな雰囲気はあるだけに…。

 

55分、岡本一真がサイドチェンジのボールを回収すると一気にドリブルで持ち上がる。

左サイドを上がる長倉幹樹にパスを通すと、長倉は逆サイド側を駆け上がる武颯に斜めのクロスを送る。

非常に良いボールだったが、これは戻りながらキム テヒョンが頭に当てたことでは触れず…。

しかし大外に流れたボールを佐藤亮が回収すると、これを再び左足に持ち変えてクロス。

ここに内田達也が飛び込んで頭で合わせて同点ゴールを叩き込む。

このシーン、群馬サポとしてはゴールシーンばかり目が行ってしまうが…に対するキム テヒョンの対応が素晴らしいので是非そちらも改めて見てほしいところ。

しかし先ほどの惜しかった長倉のシーンと良い、後方から入ってくる選手に対して仙台の選手が全く対応できていない。

そのため同じようなシーンを増やしていきたいところである。

【60~75分】なぜそこが?CKから追加点を許す

同点に追いつかれたこともあってか、67分に仙台が動く。

氣田亮真に代えて中山仁斗郷家友太に代えて遠藤康と…なんでお前らがベンチにいるんだといわんばかりの層の厚さを見せつけてくる。

 

72分、仙台が右サイドでコーナーキックを獲得すると、キッカーは遠藤康

ややファーに送られたボールをキム テヒョンがドフリーで頭で合わせて、再び点差を広げられてしまう。

正直どうしてここがフリーなんだ?というシーンではあるが、これがゾーンの弊害とでも言うだろうか。

DFとDFの間の位置に良いボールが入り、良いタイミングで選手が入るとこういうシーンになってしまう。

だからと言ってマンツーマンが良いというわけでもなく、一長一短ではあるが…ゾーンのネガの部分を突かれたとは言えるだろう。

ちなみに櫛引政敏が副審に何かアピールしているが、恐らく目の前にいた中島元彦のオフサイドだと思われる。

キムのヘディングのタイミングではオフサイドポジションであることは間違いなく、櫛引としては彼がいたことでプレーできなかった…つまりはプレーに関与したからオフサイドだと、いうことだろう。

とは言え…まぁあれはオフサイドは取れないだろう。

キムのヘディングがもう少し中島の近くを通り、そこに中島が反応していればオフサイドになっただろうが…。

 

74分、群馬左サイドから攻撃を作られ、一度中央に戻していく。

小出悠太から中島元彦に入れると、更にそのまま真横の松下佳貴へ。

これを松下がダイレクトで縦にパスを通すと、DFの隙間を抜けていき飛び出した山田寛人へ。

山田が強引に右足アウトでシュートを狙うが、これは飛び出した櫛引政敏がファインセーブで防ぐ。

こぼれ球を拾われてクロスから再びシュートを打たれるが、これは畑尾大翔がブロックしてピンチを脱する。

 

75分には失点前から準備はしていたが…失点により1枚増やして群馬が一気に3枚を代える。

元々準備していた平松宗風間宏希武颯佐藤亮に代え、更には川本梨誉に代えて川上エドオジョン智慧を投入する。

平松はそのままの位置に、佐藤のいた右にはエドが入り、川本のいた左には天笠泰輝が。

そして天笠がいた中央に風間が入ることとなった。

【75~90分】最後は猛攻もゴールは遠く

81分、群馬が最後の交代を使い、天笠泰輝に代えて白石智之を投入する。

いつもより長めの時間とはなったが…それでも白石に与えられた時間は10分である…。

 

83分、群馬の攻撃の時間となったが…クロスを跳ね返されると回収した中島元彦が一気にサイドチェンジ。

このパスが前がかりとなっていた群馬の裏のスペースを使う形となり、一気に内田裕斗がドリブルで運んでいく。

内田からの折り返しは中山仁斗の手前で畑尾大翔がカット。

しかしこのこぼれ球は遠藤康に向かってしまうが…これは後ろから白石智之が戻ったことでミートせずにミドルシュートは中塩大貴がブロック。

中盤を一気に省略する、本当にえげつない中島元彦の良いパスだった。

 

83分、仙台が2度目の交代を使い山田寛人に代えてフォギーニョを投入。

88分には仙台が最後の交代を使い、中島元彦に代えて蜂須賀孝治を投入する。

 

90分、左サイドで白石智之がファールを受けてFKを奪う。

このフリーキックを風間宏希がゴール前に上げるが、これは林彰洋に跳ね返されてしまう。

こぼれ球を川上エドオジョン智慧がワントラップからコントロールショット気味に狙うも…わずかに枠の外へ。

 

94分には左のコーナーキックを獲得し、ラストチャンスということで櫛引政敏もゴール前に。

このコーナーは跳ね返されてしまうも、再び今度は逆サイドのコーナーキックを獲得する。

既にアディショナルタイムの4分台に入っていたこともあり、キッカーの風間宏希がなかなかコーナーアークに行かないこともあり白石智之が猛ダッシュでボールボーイからボールを貰いに行く。

コーナーアークにボールを置くと、再びダッシュでゴール前に入るという相変わらずの熱い対応を見せてくれた。

なのだが…対して風間はゆっくりとコーナーアークに向かっており、なんとも温度差を感じてしまう。

確かにコーナーを獲得した段階で笛は鳴らされず、「コーナーやりますよ」というのが主審の判断ではあっただろう。

とは言え、のんびりしていたらコーナー蹴る前に笛を鳴らされてしまったというのは…日本代表戦でもあったため話題にもなったと思う。(2012年のW杯アジア最終予選オーストラリア戦)

実際蹴る前に笛を吹いてもルール上全く問題無く、代表戦でそれを知った人も多いだろう。

今回は主審がコーナーキックのジェスチャーをしてから白石がセットするまでが約10秒。

風間がボールをセットするまでに更にそこから約10秒、蹴るまでに更に約15秒と実に35秒もの時間がかかっている。

慣習的にはラインを割った段階で笛が吹かれなかったために、もうワンプレーあると判断するのが当然かもしれないが…あまりにも風間の対応は悠長だったように思う。

その前の1本目のコーナーも獲得した平松宗がすぐにボールを回収し白石に渡しており、白石もすぐにセットしている。

まぁ…これはチームの判断としてキッカーは風間櫛引もゴール前に上げる、ということで多少時間をかけたとは思うが…。

 

とにもかくにも最後はセットプレーもあり、猛攻を仕掛けるも…仙台がきっちりと守り切りホーム初黒星となった。

ピックアップポイント

岡本一真のポジションの変化

今回は試合中における岡本一真のポジションの変化について触れてみたい。

この仙台戦だが、簡単に言うと攻撃の形を作れずに守備に追われた前半と、それを修正した後半と言えるだろう。

この中で変わった点は色々とあるが、大きく変わったのが岡本一真のポジション。

もちろん岡本だけでなく、他も変わったことにより岡本がスライドしたとも言えるが…前半に比べて中央でプレーする機会が多かった。

 

前半は距離感が悪い時の群馬となっており、両ワイド(岡本一真川本梨誉)の位置が高く遠く、3CBからパスが出ない状態であった。

それにより細貝萌天笠泰輝が3CBに加わり、4人+1人で後方で回すものの…その先の出しどころが無いという状態。

パスコースを消されプレスをかけられ、無理目に前にパスを付けてワイド…もしくはその内側(長倉幹樹佐藤亮)のところで回収されてしまう…となっていた。

それもあってか、前半は長倉が頻繁に下りてきて最終ラインから縦にパスを引き出す形でなんとか組み立てようとしていたと言える。

長倉の判断なのか、チームとして両ワイドは高く、パスは長倉佐藤が下りて引き出す…という形だったのかは不明だが…。

 

対して後半は右サイドは佐藤がかなりワイドに張り出していた。

これはあとから川上エドオジョン智慧に代わってからも変わらず、その代わりに岡本が内側で…両ボランチのその外でボールを受けるシーンが増えた。

なるほど佐藤は左利きで右サイドに配置しており、であれば高い位置でボールを受けてからの方がカットインしやすい。

エドはあまり見れていないので断言はできないが…彼は生粋のサイドアタッカーのように見える。

高めの位置でボールを受けて、縦に突破するプレーが基本ではないだろうか?

これは…もしかしたら面白いかもしれない。

 

3ボランチ…とまでは言わないが、岡本が中央右寄りでボールを受けてドリブルで運ぶというシーンは多く非常に器用なプレーヤーであることを証明してみせた。

いつもの3-4-3ではなく、仙台のミラーのような3-5-2とも言えるポジションである。

もちろん時間帯や得点差もあり、仙台が引き気味で中盤のプレッシャーが少なかった…というのはあるだろう。

とは言え「岡本=右サイドバック」という先入観は一回捨てて、中盤でプレーさせてみるのは面白いかもしれない。

中盤での可能性をちょっと感じたのは自分だけだろうか?

郷家友太のパフォーマンス

相手チームのことだが、ちょっと小ネタとして触れたいのが郷家友太のゴール後のパフォーマンス。

先制点を奪われたシーンとなるが、ゴール後にコーナーフラッグを右手で掴み左手を広げるというパフォーマンスを見せた。

これ…どこかで見たことがあると思った方も多いのでは?

これは日本代表で活躍した佐藤寿人のパフォーマンス。

サンフレッチェ広島のイメージが強いが、彼はMr.仙台とも呼ばれた選手。

背番号は郷家と同じく11番を付けており、言い方としては地元宮城出身の郷家がレジェンドの11番を引き継いだ…が正しいだろう。

ザスパクサツ群馬でもこういった「伝統」みたいなものが受け継がれると良いなと思ったりする。

 

更に余談だが、佐藤寿人のパフォーマンスの元ネタは元イタリア代表のフィリッポ・インザーギである。

(佐藤寿人はインザーギの大ファンである)

MOM

この試合のMOMは岡本一真としたい。

今節も今までと同じく90分最後まで強度を落とすことなく上下動してくれた。

ピックアップポイントで書いたように、後半からはシステムを変えたがしっかりと対応し引き出しの多さも見せてくれたと言える。

高卒2年目ながら…もはや彼も代えの効かない重要な選手である。

 

あとは武颯長倉幹樹櫛引政敏畑尾大翔あたりは今節も非常に良いプレーを見せてくれた。

もちろん途中交代ながら得点を挙げ流れを変えた内田達也、2本続けて良いクロスを供給した佐藤亮も高評価である。

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