※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。
第6節はホームでのファジアーノ岡山戦。
3連戦の3戦目となり、中3日というスケジュールにはなりますが…長距離移動の岡山に比べるとやや有利なスケジュールでしょうか。
岡山はここ数年非常に僅差のゲームとなっており、それも僅差で上回られている…という形。
今シーズンは前節終了時点で首位と好調なこともあり、この試合も難しい展開になるであろうことが予想されます。
今回はそんな横浜FC戦をレビューします。
Contents
スタメン・フォーメーション
ザスパ群馬
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 42 | 石井僚 |
DF | 2 | 城和隼颯 |
36 | 中塩大貴 | |
MF | 3 | 大畑隆也 |
5 | 川上エドオジョン智慧 | |
6 | 天笠泰輝 | |
10 | 佐藤亮 | |
15 | 風間宏希 | |
29 | 田頭亮太 | |
FW | 8 | 髙澤優也 |
23 | 平松宗 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 13 | 近藤壱成 |
MF | 35 | 玉城大志 |
FW | 7 | 和田昌士 |
9 | 北川柊斗 | |
17 | 山中惇希 | |
40 | 佐川洸介 | |
41 | 永長鷹虎 |
群馬は前節から5枚を変更。
しかしベンチまでの18人を見ると、2枚を変更となるか?
問題はその2人であり、不在となったのが櫛引政敏と酒井崇一という守備の要。
櫛引に関してはクラブが公開した動画に映っているため、感染症や大きな怪我では無いと思われる。
GKというポジションを考えると連戦を考慮…というのも考えにくく、ここまで大活躍の櫛引を敢えて外す理由も見当たらない。
そのため練習中に小さな怪我をしたのではないだろうか?
酒井に関してはDAZNで「コンディション不良」と発表されており、体調を崩した…などの理由で次節には復帰すると思われる。
櫛引の代わりにゴールマウスを守るのはルヴァン杯で起用された石井僚。
長身とキックの精度が良く、ルヴァン杯でもこれといった見せ場は無かったものの…落ち着いたプレーでデビューを果たしている。
酒井のところには恐らく大畑隆也が入ると思われ、これでやっと大畑は本職であるCB起用。
メンバーを見ると前節同様に3バックと考えられ、大畑のところには田頭亮太が入ると思われる。
前節良いプレーをしていた玉城大志だが…天笠泰輝の出場停止明けに伴い、残念ながら再びベンチへ。
疲労面もあるだろうが…序列は変わらなかったと思われるが、個人的には今のボランチのファーストチョイスはむしろ玉城で良いと思うのだが…。
また佐川洸介、山中惇希も再びベンチスタートとなり、ここに関しては自分も途中投入の方が効果的と考える。
ファジアーノ岡山
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 49 | スベンド ブローダーセン |
DF | 4 | 阿部海大 |
18 | 田上大地 | |
43 | 鈴木喜丈 | |
MF | 17 | 末吉塁 |
24 | 藤田息吹 | |
44 | 仙波大志 | |
88 | 柳貴博 | |
FW | 10 | 田中雄大 |
11 | 太田龍之介 | |
99 | ルカオ |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 1 | 堀田大暉 |
DF | 5 | 柳育崇 |
MF | 8 | ガブリエル シャビエル |
15 | 本山遥 | |
25 | 吉尾虹樹 | |
27 | 木村太哉 | |
FW | 9 | グレイソン |
岡山も前節から6人を変更と、大幅にメンバーを入れ替えての試合ということに。
当然連戦を考慮しているのはあるだろうが…やはり最下位の群馬ということもメンバー選考に影響があるように思えてしまう。
個人的に注目はGKのブローダーセン。
昨シーズンまで横浜FCの守護神として活躍していたが、今シーズンから岡山に加入。
堀田大暉はJ2では良いキーパーだと思っているのだが…開幕からブローダーセンが起用され続けているように、非常に素晴らしいキーパーである。
また中盤に入る藤田息吹も要注意であり、個人的に(褒め言葉として)大嫌いな選手である。
今季から岡山に加入したが、それ以前の他のチーム在籍時にどれだけ苦しめられたか…。
更には今シーズンは全試合出場中も、時間は限られているルカオも初のスタメン起用で気合いが入っているのは間違いないだろう。
ベンチには点の取れるCBである柳育崇、エースのグレイソンに、ガブリエル シャビエルが復帰と…非常に豪華な陣容となっている。
試合経過
【0~15分】3バック再び
前半は群馬のキックオフでスタート。
メンバー表を見た時に予想できたが、やはり今節も前節同様に3バックを採用。
最終ラインは右から大畑隆也、城和隼颯、中塩大貴となり、WBが右に田頭亮太、左に川上エドオジョン智慧となる。
気になるのは「可変システムを止めた」のか「相手に合わせて」なのかということ。
前節の横浜FCも今節の岡山も、3-4-2-1にすることでミラーゲームとなり…そのために4バックを止めた可能性も0ではない。
機能していない可変システムを止めて、シンプルに3-4-2-1にしたのが前節…だと思いたいが。
また守備時は上に書いたフォーメーション図の通りだが、攻撃時には佐藤亮をワイドに、田頭亮太が内側にポジションを取っている様子である。
4分、岡山が左サイドの高い位置でスローインを獲得すると、鈴木喜丈は1つ飛ばしてルカオにスロー。
ルカオが大畑隆也を背負いながらキープしオーバーヘッドで中央に送り込むが、これは城和隼颯が頭でクリア。
しかしこぼれ球を藤田息吹が回収すると、すぐ横の仙波大志に落としてシュートを狙う。
このシュートは枠を外れてくれるが、早々にルカオの身体の強さを見せられた形に。
10分には右サイドで田頭亮太がボールを受けると、ファールを受けながらも上手くDFを剥がして佐藤へ。
佐藤に繋がったためにプレーオンでプレーは続き、佐藤はカットインからクロスをゴール前に送るも…これは精度を欠いてしまう。
11分、大畑隆也が長く蹴ったボールは合わず、鈴木喜丈が頭で前線に繋ぐ。
これを仙波大志が降りてきて受けると、落としたボールを藤田息吹が回収。
右サイドにボールを送ると、ここに柳貴博が入り込みミドルシュートを狙うも枠の外に。
藤田のパスは狙い通りだったのか…太田龍之介へのパスがズレたのかは微妙だが…太田が上手くスクリーンで中塩大貴をブロックしたのが印象的。
【15~30分】お互いに良いところを消し合う展開に
約15分が経過し、岡山はやや守備のやり方を変更。
当初はミラーをそのままに、群馬の3CBまでFWの3枚がマンツーマン気味にプレスをかけるというものだった。
しかし15分頃から最終ラインまで追わず、最前線のルカオがボランチへのパスコースを消しながら城和隼颯に睨みを効かす…という形に。
また髙澤優也がタイミングを見計らって降りてきてボールを引き出していたが、当初はそこに右CBの阿部海大が付いてきていたものの…これにより藤田息吹がケアする形になる。
20分、群馬がゴールキックを短く始めるが、大畑隆也からロングボールが髙澤優也に送られる。
これを頭で左サイドに流すと、風間宏希が回収しドリブルで運んでから縦の川上エドオジョン智慧に付ける。
エドが中を見ながらキープし、仕掛けるか上げるか…という駆け引きをするが一度後方に下げる選択。
これを受けた中塩大貴がゴール前にクロスを送り込むと、田頭亮太が頭で合わせるも…これは力なくキーパーに。
前節から徐々に増えてきていたが、やっとやり方を変えたのか…この試合は長めのボールを使うシーンが増えている。
後ろで丁寧に繋ぐことも大事だが、やはり時折効果的なロングボールを混ぜ込まないと守る側はやりやすいと言える。
大畑隆也は良いキックを見せており、やはりそれを活かすにもCBの方が良いだろう。
またこのシーンでは中塩大貴も攻撃に絡める位置まで上がっていることで、クロスを送り込めている。
20分を過ぎてから岡山がビルドアップのやり方を変えてくる。
ここまで岡山も上手く攻撃を作れているとは言えず、低い位置で群馬にパスカットを許しシーンがチラホラと。
素早い攻守の切り替えでカウンターを許さず、スピードのある攻撃をさせない辺りが…さすがは首位のチームではあるが。
群馬がワントップ(前3枚)に対して後ろ3枚ということで、1枚増やして数的優位を作ってビルドアップすることを選択。
CBの田上大地の右側に藤田息吹が降りることで、4バックの形を作り出している。
これにより平松宗が田上だけではなくなり、藤田との2枚をみつつ仙波大志へのパスコースを切るような守備に変化する。
ファン・サポの間ではあまり評価されていない印象のある平松だが、こういった最前線での守備対応は見事の一言。
追い回せるプレス力はもちろんだが、後方の動きを常に確認して連動していればプレスをかけるし、連動しなければパスコースを限定する動きになる…という対応力。
やはり佐川洸介というプレーヤーを活かすためにも、スタートは平松で相手のDFを揺さぶった方が良いだろう。
【30~45分】CBの攻撃参加
31分、ブローダーセンのキックがミスになったところを風間宏希が回収。
タッチでDFを剥がそうとしたと思われるが、そのボールを佐藤亮が回収し右サイドにドリブルで持ち運ぶ。
田頭亮太がフォローに入りオーバーラップするが、ここは使わず後方の大畑隆也に。
大畑のクロスは跳ね返されるも、セカンドボールを天笠泰輝がダイレクトで左サイドに展開。
これを受けた川上エドオジョン智慧の外側を中塩大貴がオーバーラップすると、こちらのサイドは中塩を使う。
中塩のグラウンダーのクロスをニアで平松宗がスルーするも、その奥では合わず…。
最終的にはチャンスを活かせなかったものの、大畑に中塩と両CBが高い位置で攻撃に絡むという良い形を作れた。
散々書いてきたが3バックをやるならば両側のCBの攻撃参加が鍵であり、今まで中塩のオーバーラップが全くと言って良いほど見られなかったのが問題点の1つ。
もちろん可変システムの都合上…という側面もあったと思うが、機能しない可変システムを止めたことで良い循環になっていると言える。
気になるのは…ここまで佐藤と田頭の関係性が今一つなことか?
このシーンでもオーバーラップする田頭と、ボールを持っている佐藤の動きが被っており…連携面はイマイチ。
しかしここは大畑がずっと起用されてきたが故で、可変を止める決断さえすれば佐藤と田頭のコンビも連携が向上するだろう。
32分、右サイドでスローインを得ると天笠泰輝が素早くスローインを入れる。
右サイド裏のスペースに流れていた平松宗が受けると、ドリブルで侵入してから後方の佐藤亮へ。
佐藤からクロスがファーに送られるが、やや長くなってしまい川上エドオジョン智慧が頭で折り返そうとするも…ゴールラインを割ってしまう。
今日の佐藤は自慢の左足の精度が悪いのが気になるところ…。
やはり3連戦というのが影響しているだろうか。
こうしてお互いに良いところを消し合うような、手堅い展開のゲームとなったがスコアレスで前半を終了することになる。
岡山が首位のチームとは思えない程に攻撃のミスが目立つこともあるだろうが、あまりにも酷いこれまでの5試合と比較すると良い前半だったと言える。
何より球際や走行量で戦う姿勢が見られ、ミスも多いものの比較的前向きな…挑戦したが故のミスとなっているのが違う。
そのため、久しぶりに「面白かった」と言える前半になったと感じた。
【45~60分】運も味方して先制もミスから追いつかれる
後半は岡山のキックオフでスタート。
ハーフタイムで岡山が動き、ルカオに代えてグレイソンを投入する。
47分、ロングボールを左サイドに送ると髙澤優也が競り合う。
川上エドオジョン智慧がフォローに行くが、相手に当たって…となっていることでタッチに出してスローインを選択する。
中塩大貴がロングスローと見せかけ、近場のエドを選択。
スローインを受けたエドはカットインから…恐らくシュートだと思うが右足を振り抜くと、ややアウトにかかってしまったか…枠を大きくファーに外れていく。
しかしこのボールを柳貴博がダイレクトでクリアしようとするも、アウトにかかったことでスピンがかかっていたか…ボールはゴール方向に向かう。
そしてブローダーセンが触るも、ボールはゴールに吸い込まれ…結果的にはオウンゴールという判定に。
物凄くラッキーな事象ではあるものの、やはりシュートを打たねば何も起こらない…ということの証明でもなかろうか?
大槻体制となってからあまりにもシュート数が少なく、こういった強引にシュートに持っていくことも必要だと思わせるシーンと言える。
しかし…ブローダーセンはアレをよく触ったな…。
もう少し手の位置が低ければ枠外に持って行けた可能性もあり、改めて凄い反射神経だと思わされる。
52分、こうして幸先よく先制に成功するも…わずか5分後にミスから同点に追いつかれてしまう。
グレイソンから柳貴博へのパスは城和隼颯が先に触り、パスカットに成功する。
このボールをタッチに出さないように城和が自ら追いかけ、回収したボールを天笠泰輝へと送る。
天笠が縦に繋ごうとしたのか…大きく蹴り出そうとしてミスキックとなったのか…短くなったボールはグレイソンの足元に入ってしまう。
グレイソンは内側の仙波大志を使うと、左足でのシュートフェイントで風間宏希を滑らせ…切り替えた右足で素晴らしいシュートを突き刺して同点に。
石井僚が全く動けない、コース弾道ともに素晴らしいシュートであった。
風間も…滑ってはいけないシーンなのだが…ミスからピンチを迎えておりシュートブロックに滑り込む気持ちはとてもよくわかる。
根本的には天笠のミスキックが原因であり、天笠はここしばらく失点に直結するミスが続いているのが気になるところ。
この試合は他の選手同様に気持ちが見えていただけに、非常にもったいないミスとなってしまった。
57分、流れの中でも岡山が先に動き、太田龍之介に代えて木村太哉を投入。
【60~75分】両チーム交代でゲームを動かしに
60分、群馬も交代に動き髙澤優也に代えて佐川洸介を投入する。
髙澤を下げてしまうか…。
連戦での疲労を考慮したとは思うが…髙澤を下げてしまうとこれまでの攻撃の形は作れなくなってしまうと予想。
合わせてもっとロングボール主体に変える可能性はあるが…。
また、佐川が最前線に入るかと思ったが…平松宗が頂点のまま佐川は髙澤のいた位置に入る。
平松もシャドーでは機能せずワントップが適正なのだが…佐川もシャドーじゃないんだろうなぁ…。
2トップ気味にしてツインタワーにすれば機能するか?
66分、右サイド裏のスペースで木村太哉がボールを受けると、内側の柳貴博へパスを送る。
柳のクロスをグレイソンが頭で落とし、藤田息吹がシュートを狙うも…これは石井僚が良いセーブを見せる。
ボックストゥボックスとは言うが…岡山の両ボランチは本当によく攻守に動けている。
群馬のボランチは…システム上の問題もあるのだろうが、もっと攻撃時に相手のボックスに入って行かないと…。
68分に両チームが交代に動き、岡山は田中雄大に代えてガブリエル シャビエルを投入。
群馬は川上エドオジョン智慧に代えて山中惇希、風間宏希に代えて玉城大志を投入する。
山中はここ2試合スタメン起用されたもののアピールに成功したとは言えず…改めてこの試合で途中出場の切り札としての存在感を示したいところ。
【75~90分】見事な逆転弾に沈む
77分、山中惇希が縦に仕掛けてクロスを送るも、これは中が間に合わず。
山中はやはり相手に疲れが出てきたところで出てくると良い仕事ができる。
79分、岡山が交代に動き、田上大地に代えて柳育崇、柳貴博に代えて吉尾虹樹を投入。
これで山中のマーカーがフレッシュになり、ここを突破できるかどうかが山中には正念場となるだろうか。
88分、木村太哉が抜け出すも石井僚が飛び出して先に触ることに成功。
マイボールにはできなかったものの、外に追いやることで時間をかけさせDFが戻る時間を作る。
石井はこの試合も見せ場という見せ場は無いものの、足元の非凡さとキック精度の高さを見せている。
本人の判断なのかチームとしてやり方を変えているのかはわからないが、櫛引と違いロングボールを多用しており…そのキックが非常に良いのが特徴と言えるだろう。
同88分に群馬が交代に動き、平松宗に代えて北川柊斗、天笠泰輝に代えて和田昌士を投入する。
この交代が非常に遅いのと…80分頃から佐藤亮にガス欠感が出ているのが気になるところ。
いつも通り永長鷹虎を投入すれば良いと思うのだが…ここは引き分け狙いということになるだろうか。
91分、左サイドの高い位置で得たスローイン。
再びロングスローと見せかけたところから後方の玉城大志を選択。
玉城のクロスを佐藤亮がダイレクトでコースを変えて前方に送るも、これは跳ね返されてしまう。
再び佐藤が回収しクロスを送るもブロックされてしまうが、こぼれ球を中塩がファーに送り田頭亮太が飛び込むも…これはブローダーセンがセーブし、こぼれ球をクリアされてしまう。
92分、ガブリエル シャビエルからの楔の縦パスをグレイソンがワンツーで再びシャビエルに。
ワンツースリーの形で、シャビエルが再びダイレクトでグレイソンに繋ぐと、これを縦に抜けたシャビエルにリターンしようとしたか?これは和田昌士に当たって左サイドへ。
これを回収した末吉塁が縦に一歩持ち出してクロスを送る。
グレイソンが胸で落とすと、シャビエルがこれをきっちりと決めきって逆転を許してしまう。
人はいただけにグレイソンとシャビエルの連携が見事としか言いようがないが…佐藤亮の足が完全に止まっている。
ワンツーに対してシャビエルに全くついていけていないし、末吉のところも全く行けていないからフォローに入った田頭の手前でクロスを上げられてしまっている…。
ここだけを切り取れば佐藤の責任は重く、本人も自覚しているようで試合終了してからもガックリと項垂れていたのが印象的。
しかし…今日はあれだけ走っており、80分頃からガス欠になっていたのを90分引っ張ってしまった監督スタッフの判断ミスと言えるだろう。
永長鷹虎では守備が計算できない…佐藤は今日は効果的なプレーこそ無かったが調子は良さそうでよく動けていた…と理由はわかる。
そして結果論であるのもわかるが…髙澤優也を下げたことと言い、采配が裏目に出たと言えるだろう。
こうして劇的な逆転弾を許し、今期リーグ戦勝ち無しが継続し、4連敗ということになってしまった。
ピックアップポイント
前向きに捉えるか?後ろ向きに捉えるか?
これで結果的にリーグ戦未勝利かつ4連敗ということになり、勝てていないのは群馬だけ…という状況になった。
恐らくファン・サポーターにとっても今日のゲームを前向きに捉えるのか、それとも後ろ向きに捉えるのかは意見が割れるところだろう。
先に自分の意見を書いておくと、現時点では前向きに捉えている。
まずは機能しなかった可変システムを止めたこと(前節からだが)が1つ。
攻守に迷走していた大畑隆也の右SB起用を止めたことが1つ。
更には平松宗をスタメンに戻し、きっちりと前半の固い守備を取り戻したことが1つ。
おまけ的な要素になるが、石井僚が計算できるというのが1つ。
である。
何が要因かは不明であるが、明らかに前節以前よりも動きが良くなっている。
根性論は好きではないが…明らかに走れており、明らかに球際で勝負できており、明らかに気持ちが前面に押し出せているように見えた。
機能せずに疑心暗鬼になっていた可変を止めたことか?それとも前節終了時に櫛引に喝を入れられたことか?
はたまた中3日の練習でチームで何か変化があったか?
もしくはメンバーが大きく変わったのが良かったのか?
理由は全くわからないが、シーズンではなくこの1試合だけを切り取れば…負けたものの面白い試合を見せてくれたと言える。
もちろんミスからの同点弾や、勝ちに行ったようには見えず引き分け狙いでの逆転と…足りない面があるのは事実。
しかし首位岡山を相手に悪くないゲームを見せ、ここから復調する可能性を感じるゲームとなったのではないだろうか?
後ろ向きに捉えれば…当然勝ちがなく、4連敗となったことが大きい。
色々と試している様子はあるものの、更には運良く先制したものの守り切れないどころか逆転を許している…と言うこともできる。
今までの試合が酷かったが故に、この試合が多少良く見えただけ…なんて言う人もいるかもしれない。
しかし個人的には既に挙げたように前向きに捉えており、少なくとも次の徳島戦の出来を見てから判断で良いのではないかと思っている。
徳島戦で可変システムに戻ったら…言葉を失うが…。
MOM
この試合のMOMは髙澤優也としたい。
髙澤が抜けてから攻撃が上手く作れていないことが全てではないだろうか?
他には初スタメンかつJデビューとなった石井僚。
2失点こそしたものの、どちらもキーパーがどうにかできるシュートでは無いだろう。
2点目は…もしかしたら櫛引なら足に当ててるかも?と思わせるくらいに櫛引が絶好調ではあったが…。
また1点目はヤマを自身の左側に張ったようで、逆を突かれた形になったのが1歩も動けなかった原因。
動いたとしても触れたシュートではなかっただろうが。
それはさておき、やはり評価したいのは何度も書いているようにキックの精度。
足元も下手では無さそうで、この辺りは間違いなく櫛引よりも上を行っているだろう。
櫛引が絶対的な守護神として君臨しているが、良いライバル争いでお互いに更なる成長をしていってほしいところ。
また大畑隆也と田頭亮太にも触れたい。
大畑は本職であるCBで起用され、対人守備の強さと以前から見せていたロングボールの精度を見せてくれた。
持ち味を考えると…間違いなくCBだろう。
走力があるので4-4-2の右サイドバックで、走力とキック精度を活かしてクロスマシンにすることも可能かもしれないが…。
少なくとも今までの起用法のように、中央でボールを受けるタイプの選手ではない。
田頭はこれまでは攻撃面に物足りなさがあったが、シンプルにWBとなったことが良い影響となったか…逆サイドからのクロスを頭で合わせるシーンが2つ。
良い形でゴール前まで入って行けているように見えた。
佐藤亮との連携が向上すれば面白そうだが、他に選手がいないのが気になるところ…。
エドと2人で右WBを競わせるのが良いかと思うが…。
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