紺色と共に

ザスパクサツ群馬を応援するブログ

Home » マッチレビュー 2021 » 【2021 J2第26節】ザスパクサツ群馬 対 レノファ山口FC【レビュー】

【2021 J2第26節】ザスパクサツ群馬 対 レノファ山口FC【レビュー】

calendar

reload

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

 

JリーグはDAZNの独占配信!

ホームもアウェーも、ザスパクサツ群馬の試合はDAZNでしか観られません。

年間プランなら4,200円もお得!

 

DAZN(ダゾーン)

DAZNで今すぐJリーグを観る!

※ザスパクサツ群馬ファンによる、ザスパクサツ群馬贔屓のマッチレビューです。

チームからコロナウイルス陽性者が出たこともあり、25節栃木戦が延期に。

そして天皇杯を挟んでのレノファ山口戦となりました。

 

コロナの陽性になってしまった選手はもちろんですが、怪我人も続出していることもあり…選手層の薄さが非常に厳しい状態に。

天皇杯では光永祐也がCBで起用され、小島雅也も途中出場でCBで起用するという…非常に苦しい状況です。

もちろんこの山口戦でも苦しい状況は変わることなく、久藤監督の選手起用にまずは注目といったところ。

 

残留争い陣が取りこぼしたこともあり、直接対決の山口を残留争いに巻き込むためにも勝ちたい一戦。

そんな第26節、レノファ山口FC戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

ザスパクサツ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 松原修平
DF 3 畑尾大翔
15 金城ジャスティン俊樹
25 小島雅也
40 大武峻
MF 8 岩上祐三
16 久保田和音
18 進昂平
41 中山雄登
FW 9 北川柊斗
39 高木彰人

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 44 山田晃士
DF 22 高橋勇利也
24 光永祐也
36 吉永昇偉
MF 6 内田達也
19 白石智之
FW 10 青木翔大

 

前節…というか前試合の天皇杯からは、天笠泰輝と奥村晃司が外れ、岩上祐三と大武峻が入った形に。

スタメンは更に変更され、現有戦力としては妥当なところと言えるだろう。

天皇杯のメンバーと今回のメンバーを見れば、誰がコロナウイルスの陽性者かはある程度の想像が付くが…このご時世では感染も仕方ないところ。

早くしっかり治して帰ってきてくれることを祈る限りである。

特に大前元紀や田中稔也、清水慶記に渡辺広大の4人は完全に主力組であるので早期の復帰を期待したいところ。

(この4人がコロナと言っているわけではない)

 

そしてここでチャンスを貰った進昂平や、ベンチスタートではあるが天皇杯で点を取った白井智之、更には不慣れなCBをそつなくこなした光永祐也などは活躍を見せてほしいところ。

彼らの活躍で選手層が厚くなるわけで、主力組が戻ってきても出続けられるくらいの活躍をこの試合では期待したい。

レノファ山口FC

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 関憲太郎
DF 2 菊池光将
3 ヘナン
6 渡部博文
MF 14 澤井直人
15 川井歩
26 神垣陸
29 田中陸
FW 10 池上丈二
43 大槻周平
46 高井和馬

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 17 吉満大介
DF 13 楠本卓海
MF 11 島屋八徳
20 田中渉
44 石川啓人
FW 31 草野侑己
38 河野孝汰

 

対するレノファ山口も理由は違うが、前節が中止になっている。

それもあり2週間空いてのフレッシュな状態で群馬戦に臨むこととなる。

第24節の岡山戦からは2枚変更ではあるが、どちらもベンチには入っており、代わって今節スタメンに入る2人も前節ベンチに入っている。

つまりほぼ前回から変更無しのいつものメンバーと言って良いのではないだろうか?

そして、元ザスパクサツ群馬の高井和馬はスタメンスタート。

左サイドに入るのか、中央に入るのか?

元ザスパ戦士として活躍は期待しているし注目もしているが、今日は沈黙していてもらいたい。

試合経過

開始から積極的なプレーが功を奏した形に

前半は群馬のキックオフでスタート。

SMFは進昂平が左に、久保田和音が右に入るようである。

山口の並びはDAZNの予想通りであり、高井和馬は3トップの左側ということに。

 

開始早々に高木彰人がチャンスを作り、のシュートがDFに当たりコーナーキックを獲得。

その後も6分、8分と岩上祐三を起点に裏に抜け出したFW陣に良いスルーパスが入る。

積極的に前半から点を取りに行っているようで、これは楽しい試合になりそうな予感。

 

しかし13分には山口のチャンス。

ジャスティン畑尾大翔の間にポジションを上手く取った高井和馬に、良いスルーパスが入る。

調度ジャスティンがボールを見たところでパスを出され、高井が良い抜け出しを見せる形になった。

高井はシュートではなく中への折り返しを選択したが、フォローに入った畑尾に当たりボールはGKへ。

シュートを打たれていたり、畑尾に当たったボールの威力やコース次第では失点していたかもしれない危ないシーンだった。

 

直後の14分には、右サイドに流れた高木大武峻から良いロングボールが入る。

中の北川に折り返し、更に中に折り返したボールを久保田和音がスルーし、その後ろから走りこんだ進昂平が丁寧にゴール右隅に流し込み先制!

高木北川も3バックの左右のスペースが上手く使えており、既に数本同様の形で受けられていたのが勝因であろう。

もさすがのシュートセンスであり、個人的にはチームで1番シュートが上手いのはなんじゃないかと思っているのだが…どうだろうか?

システムのミスマッチを上手く使えている前半

16分にも先ほどの得点シーン同様に、高木彰人が右サイドの裏で良いボールを受ける。

これまた同じく北川柊斗にボールを預けるが、今度はカットインして自ら狙っていくが…これはブロックに。

北川の積極的にシュートに向かった姿勢は非常に良かったと思う。

 

続く20分には、右サイドを攻めるも一度CBの大武峻までボールを戻す形に。

ここから大きく左にサイドチェンジをし、受けた小島雅也がアーリークロスを放る!

高木が競り合うもヘナンが競り勝ち、真上に上がったボールは澤井直人がヘディングでクリア。

クリアボールを岩上祐三が回収し、裏に抜け出した北川にドンピシャのクロスを供給するも…北川のヘディングは枠をわずかに外れる形に。

 

30分にも、今度は久保田和音が右サイドの裏を取り、そこに中山雄登から良いボールが入る。

結果としては得点には繋がらずコーナーキックになるが、今日の試合は本当によく裏が取れている。

前半のうちに追加点を取っておきたいところだが…果たしてどうなるか?

まさかの3得点!勝点3に向け大きく前進

40分には右サイドで得たスローインから、岩上祐三がロングスローと見せかけてCBの大武峻へ。

大武は大きくサイドチェンジして左サイドの小島雅也へ展開。

小島がアーリークロスを上げ、ファーでDF裏に飛び込んだ北川柊斗が追加点を挙げる!

完全に20分の時の再現と言って良い形であったが、大武のフィードの精度は素晴らしいな。

小島のクロスも完璧だったし、北川は2回目はしっかりとゴールに流し込んだわけだが…それにしてもファーサイドがフリーになるシーンが目立ち過ぎる。

完全に山口としてはマークがズレているのがどうしたものかと…。

 

44分には高木彰人が左サイドの裏を付き、自陣深くから畑尾大翔のフィードを引き出す。

高木がボールをキープしつつ運び、中には北川、ファーには久保田が外を回ってサポートと厚みのある攻撃を見せる。

そして更に中山雄登が中央を上がってきて、高木はそこを使う!

DFの隙間をスルスルと抜けたパスを中山がダイレクトでシュートし、これがクロスバーを叩きながらゴールへ!

今シーズン初となる1試合3得点を達成したわけだが、非常に厚みのある良い攻撃だった。

人数は揃っていたし、中央、外、ファーとしっかりと要所に人が入れたことが大きかった。

そして中山のシュートも近距離から上へ撃ち抜くという…GKとしては非常に取りにくい顔の横上辺りにくる嫌なシュートであった。

浮かせてGKの顔横か、転がしてGKの足横のどちらか…というのが1対1のセオリーではあるが、そのセオリー通りの見事なシュートだった。

 

46分にはピンチを迎え、高井和馬が左サイドを抜け、シュートフェイントから右足に持ち直しループシュートを打たれるもこれは枠の上に。

高井らしさのあるシュートだったが、今日は沈黙していてもらいたい。

このまま前半は終了。

3得点取ったとは言え、気を引き締め直してしっかりと集中したいところ。

後半は一転、守勢に回る群馬

後半は山口のキックオフでスタート。

3失点していることもあり、ハーフタイムで山口は2枚を入れ替えることに。

澤井直人に代えて石川啓人を、神垣陸に代えて島屋八徳を投入。

山口の左サイドはマークを捉え切れておらず、群馬からすれば右サイドでフリーでボールを受けるシーンが目立った前半だけにテコ入れしてきたと言える。

そしてどうやら右サイドにいた池上丈二がボランチに降り、高井和馬が右に、代わった島屋が左に入ったようである。

 

山口はハーフタイムでしっかりと修正してきたようで、後半は一転守備的な展開に。

その守備でもプレスがハマらなくなり、ワンタッチで剥がされるシーンが目立つようになってきた印象である。

前半は出しどころがなく後ろでコネているうちにプレスをかけられ、選択肢なく大きく蹴りだしロストする…という群馬のプレスがハマった形だったが、立ち位置や受け方を工夫してきたようだ。

 

59分には山口にワンタッチの連続から綺麗に崩され、左右を揺さぶったところからクロスを上げられるもコーナーキックに逃れる。

3点差があることもあり、少し前線からのプレスを弱めたとも言えるのかもしれないが…流れは完全に持っていかれ危険な状態。

群馬としてもそろそろ交代などで流れを引き戻したいところだろう。

キレッキレの白石智之は止まらない

63分には群馬も最初の交代を使い、高木彰人に代えて青木翔大を。

進昂平に代えて白石智之を投入。

ゴールこそなかったが今日の高木は積極的に裏を狙い、しっかりとそこでボールを受けるという仕事をこなした。

3点目はアシストであり、1点目も起点となっており、得点にもしっかりと絡み満点の出来だったと言って良いかと。

もスタメン起用に答えるゴールはもちろん、その他のプレーもそつなくこなし、スタメン定着に向けアピールに成功したのではないだろうか?

個人的な意見ではあるが、久保田和音が少し効いていない印象もあるので…この交代はを残して久保田でも良かった気もする。

 

66分にはカウンターから白石が左サイドを突破。

シュートまでは行けずにDFに当ててコーナーキックを獲得することになるが、やはり彼の持ち味はこの突破力。

スタメンで見たい選手ではあるが、相手が疲れた後半に出てこられると厄介なことも事実。

しばらくはスーパーサブ的な扱いが続くだろうか?

 

そのコーナーキックだが、岩上祐三が上げたボールは跳ね返されるもセカンドボールを回収し、再び岩上へ。

クロスを上げると見せかけつつ、白石が左サイドに抜け出すというアイディア賞なプレーを見せる。

ちょっと厳しいボールに見えたが、白石は上手くダイレクトで折り返し、ニアに詰めた北川が潰れながらも触るが…わずかに枠を外れる。

これ、北川の動き出しもFWらしさを感じる素晴らしいプレーだったが、その動きを見て寄せたのがFWの大槻周平である。

大槻はFWながらDF顔負けの危機察知と寄せを見せた。

 

68分には山口は早くも最後の交代枠を使い切り、菊池光将に代えて河野孝汰大槻周平に代えて草野侑己田中陸に代えて田中渉と3枚代え。

田中渉は桐生第一高校出身のプレーヤーであり、ベガルタ仙台からレンタルで山口に加入しているわけだが…こういった地元出身の良い選手を取れるようなクラブに成長したいものである。

そして3点を追う山口はこの交代で4バックに変更したようだ。

最後まで集中を切らさずシャットアウト

72分には松原修平のキックに青木翔大が抜け出し、久保田和音がシュートを打つもGKのセーブに合う。

これはキーパーのファインセーブを褒めるべきであろうが、前半の中山雄登のシュートに比べると高さが中途半端である。

もう少し上を撃ち抜くか、下を転がすかがセオリーであり、この高さはゴールキーパーとしては手が出しやすいコース。

とは言っても…久保田のミスというよりは関憲太郎を褒めるべきであり、さすがはJ2セーブ率ナンバーワンである。

 

73分にはコーナーキックの跳ね返りを、田中渉にミドルで狙われるがわずかに枠の外。

これは非常に良いシュートだったが、外れてくれて助かったといったところ。

75分には高井和馬に裏に抜けられ、飛び出した松原修平も交わされるが…戻った畑尾大翔のカバーで命拾い。

76分にはヘナンのヘディングがわずかに枠を逸れると…立て続けにピンチを迎えるも凌ぎ着る。

 

77分には群馬も交代枠を使い、北川柊斗に代えて内田達也久保田和音に代えて吉永昇偉小島雅也に代えて光永祐也と3枚代え。

これにより青木をワントップに残し、4-1-4-1に変更し残り時間を守りきる形に。

しかしワンボランチに入るのが岩上祐三のようだが…これはどういうことだろうか?

守備力のある内田をワンボランチにした方が良いようにも思うが…?

 

85分には群馬の右サイドを崩され、クロスから決定機を迎えるも河野孝汰のシュートは枠の上に。

あの距離から枠の上に外すのはサッカーあるあるではあるが…本当に助かったシーンである。

実は83分にも同様に右サイドを崩され…その時はクロスが直接ゴールラインを割ったのだが…少し連携面が怪しいのも確か。

右SMFの吉永、SBのジャスティン、CBの大武と急造トリオなので仕方ない部分もあるが、2度同様のシーンが続くと怖い。

 

それもあったか…単に残り時間の逃げ切り目的かは不明だが…86分の白石の負傷でプレーが止まっているうちに5バックに変更したようである。

右からジャスティン大武畑尾光永吉永となり、結果的に怪しかったジャスティン吉永の連携面も解消されることに。

そして何とかタイムアップを迎え、無事にクリーンシート達成となった。

ピックアップポイント

完璧なスカウティング!3バックの弱点を上手く突いた前半

この試合の前半は出来過ぎと言っても良いくらいの素晴らしさだった。

特に3バックの左右のスペースを上手く使えており、裏抜けの得意な高木彰人北川柊斗の起用もそれ狙いだったのだと思われる。

試合後の監督インタビューでも久藤監督は「3バック裏のスペースは狙い目だった」と語っており、スカウティングが上手く機能していたと言えるだろう。

 

逆に山口としては…コロナの影響もありメンバーが大きく変わったことがゲームの入りを難しくした可能性も。

とは言え天皇杯とは大きく変わっていないので、対策は立ててきただろうが…。

前半で3得点となったことで実質ゲームは決まったが、それでもハーフタイムでしっかり修正した渡邉監督の手腕は確か。

 

そして前半は完璧に終え、後半相手に流れがいってからは交代で流れを変えようとし(結果変わったとは言えないが)、最後の交代でも機能しないと見るや5バックに変更するなど柔軟な采配を見せた久藤監督の手腕も確かなもの。

奥野監督の時には相手がどうであろうと、自分達のサッカーを押し通すという感が強かったが…。

自分達のサッカーは大事だが、相手の弱点を突き、相手のストロングを封じるという戦略という名の事前準備の大切さがよくわかる試合だった気がする。

とにもかくにもスカウティングと対策が見事に的中した、コーチ・スタッフの功績を称えたい。

予想外?大武のフィードが抜群だった

予想外だったのは自分だけかもしれないが…大武のフィードがこれほど良いとは思わなかった。

高さと強さがあり、跳ね返すという面では素晴らしいCBだと思っていたが…足元もかなりの水準にあった。

 

今日はたまたまレノファ山口というチーム相手に戦術がハマった部分はあるが、的確なロングフィードとサイドチェンジで得点に絡んでいる。

相方を務めた畑尾もフィードは良いものがあり、奥野監督の解任少し前辺りから良いフィードを見せている。

もっと早く繋ぐサッカーを諦めていれば…と思ってしまうのは自分だけではないだろう。

時折ロングボールを混ぜるようになってからかなり良くなっているし、ポゼッションサッカーは合わなかったと思っている。

 

現代サッカーにおいてCBの展開力は必須ではあるが、大武のフィードは今後大きな武器になるだろう。

現時点では大武畑尾コンビがベストだと思うが、今後は広大藤井川上が戻ってきて良い争いで層が厚くなるのを期待したい。

また光永のCB起用も面白いと思っており、この試合でも3CBとしてプレーしており今後の可能性も楽しみなところ。

SBとしてはカウントしてなさそうに見えるので、いっそコンバートしても良いのではないだろうか?

MOM

この試合のMOMは…高木彰人としたい。

自身の得点こそ無かったが、1点目は右サイドの裏を取り起点となった。

2点目は相手のマークがズレたのが直接的な原因ではあるが、良い位置取りでヘナンを釣りだし北川のフリーに貢献した。

3点目は中山のゴールをアシストしており、3得点全てに絡む活躍と言って良いだろう。

 

印象的だったのは本文内では触れていないが、8分のシーン。

岩上からの後方からのパスを難しい体勢でトラップすると、自らシュートを狙ったシーンである。

シュートはミートしなかったが、積極的にゴールを狙う姿勢は高木らしい、ストライカーらしいシーンだった。

中にいた北川に落とすかなと思ったのだが…そして落とした方があのシーンは良かった気もするが…自らゴールを狙う姿勢は評価したい。

 

特にシュートの少ないザスパクサツ群馬としては。

ゴール前で丁寧に繋ぎ過ぎて打てずに終わるシーンが目立つチームとしては、高木の積極性を評価したい。

JリーグはDAZNの独占配信!

ホームもアウェーも、ザスパクサツ群馬の試合はDAZNでしか観られません。

年間プランなら4,200円もお得!

 

DAZN(ダゾーン)

DAZNで今すぐJリーグを観る!