※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。
第20節はホームでのAC長野パルセイロ戦です。
前節は松本を相手に結果としては3-1の快勝。
しかしPKで1点を失ってからは完全に流れを松本に持っていかれ、不完全燃焼感の残る試合でもありました。
それでも立て続けに失点せず、流れが悪いながらも踏みとどまったのはチームの成長と言えるでしょう。
そして今節からは折り返しの後半戦。
前回対戦で破れた長野が相手です。
今回はそんなAC長野パルセイロ戦をレビューします。
Contents
スタメン・フォーメーション
ザスパ群馬
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 13 | 近藤壱成 |
DF | 22 | 高橋勇利也 |
30 | 小柳達司 | |
36 | 安達秀都 | |
43 | 野瀬翔也 | |
MF | 7 | 西村恭史 |
33 | 櫻井文陽 | |
37 | 瀬畠義成 | |
FW | 10 | 髙澤優也 |
19 | モハマド ファルザン佐名 | |
20 | 下川太陽 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 21 | キム ジェヒ |
DF | 3 | 大畑隆也 |
14 | 菊地健太 | |
MF | 8 | 山内陸 |
49 | 小竹知恩 | |
FW | 9 | 青木翔大 |
11 | 加々美登生 | |
18 | 田中翔太 | |
32 | 河田篤秀 |
群馬は前節から1枚を入れ替え。
山中惇希に代えてモハマド ファルザン佐名がスタメン起用となった。
その山中はなぜかいきなりベンチ外に。
これまでの活躍をみると…いかに新たに小竹知恩も加入したとはいえ、いきなりのベンチ外は考えにくい。
となると…山中も怪我か?
ベンチメンバーも先ほど書いた、清水からの新加入戦力である小竹知恩が入ったのみ。
他に変更はないが、怪我人も多くなかなかやりくりが大変な状況でもあると言えるか?
注目はまずはモハマド ファルザン佐名だろう。
前節は出番がなかったし、その前の金沢戦では終盤にほんの少しだけ。
正直評価も何もないような状況であったため、ここである程度どんな選手かわかるだろう。
またベンチでは同様に小竹知恩が気になるが、最近出番を減らしている青木翔大や加々美登生をどのタイミングで使うかというのにも注目したい。
正直沖田監督も交代が遅い印象があり、この辺りの采配は注目ポイントになるだろう。
AC長野パルセイロ
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 1 | 田尻健 |
DF | 3 | 冨田康平 |
7 | 大野佑哉 | |
16 | 石井光輝 | |
MF | 5 | 長谷川雄志 |
8 | 近藤貴司 | |
33 | 安藤一哉 | |
46 | 古賀俊太郎 | |
FW | 10 | 山中麗央 |
11 | 進昂平 | |
77 | ターレス |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 21 | 松原颯汰 |
DF | 4 | 行徳瑛 |
MF | 13 | 小西陽向 |
28 | 藤川虎太朗 | |
47 | 加藤弘堅 | |
FW | 18 | 浮田健誠 |
20 | 加納大 | |
長野は前節から1枚を入れ替え。
これまで全試合ゴールマウスを守ってきた松原颯汰に代えて、田尻健がスタメン起用となった。
ベンチは砂森和也と三田尚希が外れたものの、補充はなく2枚少ない7人構成。
隣県ということもあり(J3では割とよくある)遠征費の削減目的ではないだろう。
どうやら怪我人が多く、メンバー構成に苦労している様子。
注目はもちろん元群馬の進昂平か。
Y.S.C.C.横浜のエースを強奪した形で群馬入りしたものの、正直言って大きな結果を残せたとは言えず。
しかしストライカーらしい見事な動き出しは記憶に新しいところである。
その後は愛媛を経て長野に加入しており、前回対戦ではメンバー外だったものの、ここ最近少しずつ出場機会を増やしている。
元群馬と言えば、ベンチには加藤弘堅もいる。
こちらは開幕から2試合スタメンだったものの、その後はここまで出場がないようである。
弘堅ももう36歳となっており、群馬にいたのはもう10年以上前か…。
他には5月に徳島から加入したターレス、中盤の要である長谷川雄志、攻撃の軸である山中麗央辺りに注目したい。
試合経過
【0~15分】久々にピンチの続いた序盤
前半は群馬のキックオフでスタート。
5分、パスを受けた下川太陽のトラップが長くなり、これをターレスに狙われる。
ここは下川が滑り込みターレスより先に触るも、このパスが進昂平に繋がってしまう。
進が左の近藤貴司に広げると、近藤がやや持ち運び中央に折り返す。
これに進が滑り込みながら合わせるも、わずかに枠の左側に外れてくれる。
やや近藤のパスが跳ねており、バウンドに合わせるのが難しかった…というのはありそうだが、進はこれを決めたかったところ。
小柳達司の動きを見て視界から消えフリーを作るなど、ゴール前での動きは相変わらず抜群だが…決定力も相変わらずか。
ちょっと気になったのは下川のスライディングがノーファールだったっぽいところ。
進に繋がり近藤に広げ…と長野のチャンスだったのでプレーオンで間違いないのだが、主審はプレーオンのジェスチャーをしていなかったような?
その後主審は画面外となるため、遅れてプレーオンのジェスチャーをした可能性はあるが…。
結果論かもしれないが、ここで感じた違和感は正しく…結局終始不安定なジャッジであった。
14分、安達秀都のロングフィードは繋がらず。
安藤一哉が右サイドを長く運び、最後はカットインから左足を振り抜くが…ここは野瀬翔也が良いブロックを見せてコーナーに。
これは繋がらなかったものの、最近は良いロングフィードも織り交ぜており、狙いとしては悪くないだろう。
ここしばらく試合開始からの15分では群馬が良い時間帯としていたが、この試合は逆に長野がチャンスを迎える展開となった。
特に5分のシーンは自分達のミスからであり、完全に決定機となっており、ここで失点しなかったのはラッキーと言えるだろう。
【15~30分】セットプレーでチャンスを迎えるも
18分、良い位置でフリーキックを得ると、ボールには下川太陽と西村恭史の2人。
西村がタイミングをずらしてふわりとしたボールをゴール前に送るが、これは髙澤優也に対してやや高く上を超えてしまう。
大きくクリアされてしまうが、再び群馬ボールに。
近藤壱成からロングフィードが右サイドに送られると、西村がダイレクトで小柳達司に落とす。
小柳からリターンを受けると、ゴール前に送り込み、髙澤が頭で合わせるも…これはキーパーの正面に。
フリーキックは惜しくも合わなかったものの狙いは面白く、最後はしっかりと髙澤の強みを活かした形で終われている。
忘れがちだが、西村の外に張っていた下川太陽も重要なポイント。
下川が張っていたことで、近藤貴司は距離を詰められずに西村に簡単にクロスを上げさせている。
25分にもセットプレーのチャンスを迎える。
今度は短く瀬畠義成に繋ぎ、ここからクロスを上げるというデザインされてプレーを見せる。
瀬畠のクロスに野瀬翔也が競り勝ったものの、体勢は完全に崩れており…このシュートは枠を捉えられず。
もう少し精度が上がってくれば…というところではあるが、以前に比べるとだいぶセットプレーも期待できるようになってきた。
今シーズンの群馬は飛び抜けたキッカーがおらず、単純にピンポイントで合わせるのは難しそうである。
そのため、意表を突くようなデザインされたプレーで点に結び付けたいところか。
この前のプレー辺りから西村恭史と櫻井文陽の位置が逆に。
当初は流れの中でのものかと思ったが、プレーが切れても戻らず、結果的には35分頃に再び元に戻すまで左右が入れ替わった状態であった。
(何か狙いがあったのかもしれないが、結局10分強で再び元の配置に戻った)
【30~45分】PK献上も見事にストップ
31分、下川太陽が長めのスローインで野瀬翔也に入れる。
野瀬はこれを予期していなかったか?やや慌てた姿にも見え、結果的にトラップが長くなってしまう。
(とは言え十分に時間はあったように見えたが)
このトラップ際を進昂平に狙われると、野瀬の出した足が進に引っかかり倒してしまってファールの判定。
これがなぜかPKの判定となり、野瀬、小柳達司、近藤壱成辺りが「ペナルティエリアの外」と抗議するも判定は変わらず。
リプレイを見ても明らかに外であり、これは大きな誤審となった。
主審の立ち位置も非常に遠く、正しく見えていたとは思えない。
副審の立ち位置なら中か外かは見えたと思うのだが…主審に助言したのかしなかったのか、結局PKの判定という大誤審であった。
33分、このPKをターレスが蹴る。
ど真ん中を狙っていったように見えたが、近藤壱成が右に飛びつつも残った足で見事にセーブ。
こぼれ球を髙澤優也がすぐさまコーナーに逃げて、一旦ピンチを脱する。
ビッグセーブを見せた近藤だったが、とは言えまだコーナーとピンチは続いている。
このコーナーもしっかりと守り切り、誤審からの失点という最悪の事態は避けることができた。
39分、長谷川雄志から安藤一哉に繋ぐと、その外をオーバーラップした石井光輝にスルーパスを送る。
石井がダイレクトで低く折り返すと、ニアで山中麗央が詰めるも…群馬DF含めて触れなかったか?
その奥で進昂平の足下に入り、シュートを放つも近藤壱成が足に当ててコーナーに。
これまた進は決めきりたいところだったが、これは近藤のファインセーブを誉めるべきだろう。
セーブと言うより「身体のどこかに当たってくれれば」という形ではあるが、シュートに対してしっかり面を作ってコースを消している証拠。
先ほどのPKに続いてビッグセーブとなった。
こうして前半は長野にいくつか決定機を作られるも、近藤壱成をはじめとする守備陣でなんとかゼロに抑える。
逆に攻撃は良い形をほぼ作れておらず、シュート数も少なく終わってしまった。
【45~60分】幻のゴール
後半は長野のキックオフでスタート。
両チームともにハーフタイムで動き、群馬は櫻井文陽に代えて山内陸を投入。
長野はターレスに代えて藤川虎太朗を投入する。
櫻井は前半終盤のプレーで肩を傷めたようで、プレーは続行したものの…かなり痛そうな様子であった。
戦術的な交代というよりは、アクシデントによる交代というのが正しそうである。
(試合後には肩を吊っているシーンが写っていたので心配である)
51分、安達秀都がカットインからシュートを狙っていくが、これは枠の上に外れてしまう。
前半とは違い、後半の出だしは高橋勇利也の攻撃参加が控え目な印象。
これまで勇利也の良い攻撃参加は続いていたものの、どうしても上がって空けることになるスペースを狙われることも多かった。
しかし前節からボランチのうちの1枚がCBに入るようにスペースを埋める対応を見せており、非常に良かったのだが…。
もしかしたらハーフタイムで何か指示があったか、櫻井文陽から山内陸に代わったことで何か調整しているのか。
53分、髙澤優也の絶妙なクロスに高橋勇利也が胸で押し込むが…これがノーゴールの判定になってしまう。
リプレイを見るとどうみてもオンサイドの位置なので、オフサイドではなさそう。
勇利也の胸に当たったあとに、手にも当たっているように見え…ハンドの判定となったか?
残念だが、これはまぁハンドを取られても仕方ないだろう。
しかし気になるのは、髙澤のクロスの前のシーン。
セカンドボール争いで山内陸が長谷川雄志を突き飛ばしており、どこをどう見てもファールであった。
ボールに向かった長谷川の前に主審が入る形になってしまい、長谷川は急ストップ。
その後ろからボールに向かった山内が止まれずに、怪我を避けるために手で守った…と見れなくはないが、やや過剰に突き飛ばしたように見える。
主審の位置からは見えないだろうが…副審や第4審含めてコミュニケーションが取れずにファールを見逃しており、やはり今日の審判団はかなり怪しさがある。
しかし髙澤はDFの裏、更にはキーパーが出れない絶妙な位置、完璧なクロスを放り込んだが…なんだかもったいない気も。
正直「お前はゴール前で飛び込む側だろう!」という気もしなくはない。
(クロスは素晴らしいの一言だったが)
先ほど高橋勇利也の攻撃参加が控え目な印象…と書いたが、この幻のゴールのようにこの時間帯辺りから再び積極的にゴール前に。
櫻井文陽から山内陸に代わったことで、勇利也が完全にシャドーの位置でプレーするようになったと言える。
(山内が替わりに瀬畠義成の横まで下りてきて、インサイドハーフ気味にプレーしている)
60分、クロスに高橋勇利也が飛び込むが…キーパーが完全にキャッチしたところに体当たり気味に飛び込む形となりファールの笛がなる。
田尻健は空中で強く押され、背中から落下するという危険なシーンとなったが…なぜかこれもノーカード。
先ほどのゴールが幻に終わっただけに、勇利也の闘志もわかるが…これはなかなか危険なプレーであった。
【60~75分】近藤のビッグセーブ
65分、山内陸が良いプレスを見せると、こぼれ球が髙澤優也のところに。
髙澤が横の高橋勇利也にパスを送ると、勇利也がシュートするも…これは枠の外に外れてしまう。
このプレーが切れたタイミングで両チームが動く。
モハマド ファルザン佐名に代えて田中翔太、下川太陽に代えて小竹知恩が投入される。
交代はこの形だが入る位置は逆となり、田中が下川のいた右に、小竹がファルザンのいた左に入ることになった。
期待していたファルザンだが…今日の出来だけを見るとかなり厳しいと言わざるを得ないか。
この辺りは後ほど。
そして長野は近藤貴司に代えて加納大を投入する。
75分には群馬が再び動く。
髙澤優也に代えて河田篤秀を投入。
櫻井文陽のアクシデントで1枚使っているため、これが4枚目となり…1枚は残したいのはわかるが、河田だけで良いのかという思いも。
違う見方をすれば65分に両WBを変えたものの、流れを変えきれていないのが痛いか。
この交代のあとのリスタート。
加納大のスローインを受けた山中麗央が、背中で瀬畠義成を背負いながらキープ。
長谷川雄志に落とすと、長谷川は外の藤川虎太朗へ。
藤川の強めのパスを加納が受けると、ヒールで後方の長谷川に流す。
これを長谷川が狙うと、ポストを叩く!
いつぞに続いて再びアウェー側のゴールポストがスーパーセーブを見せてくれたわけだが、リプレイを見るとどうやら近藤壱成がわずかに触ってコースを変えているように見える。
近藤はこれで今日3つめのスーパーセーブである。
【75~90分】決定機を決めきれず
77分、山中麗央の折り返しに進昂平が飛び込むが、ここは小柳達司がしっかりと対応しシュートは枠に放てずゴールキックに。
進はこういったゴール前への入り方は相変わらず上手いのだが…。
79分、西村恭史が良いパスカットから速攻に移る。
自ら持ち上がると、中央でポジションを取ってフリーを作った河田篤秀にパスを送る。
これを河田がダイレクトで狙っていくも…わずかに枠の左に外してしまう。
あれだけ完全にお膳立てされて、シュートもフリーで打てているので決めないといけないところ。
西村がガックリと肩を落とし、頭を抱えるシーンが印象的であった。
なのだが…正直河田はあまりこういうのは上手くない印象がある。
勝手な印象かもしれないが、いわゆる「難しいシュートを簡単に決め、簡単なシュートを難しく外す」タイプである。
なんて思っていた、直後の80分。
河田篤秀からのスルーパスに山内陸が抜け出す。
ここはややプレーが雑になったか、奪われかけてしまうも自ら回収。
一度後方の小竹知恩に下げ、小竹から河田に繋ぐ。
河田がゆるゆると中にドリブルで運ぶと、一度後ろ向きになり「戻すのかな?」と思わせたところから急加速で振り向き強烈なシュートを放つ。
これが枠を捉え、キーパーがなんとか戻りながら触ってコーナーに逃げる。
先ほどのシュートよりもこちらの方が遥かに難しそうだが…こういったのを打てるのが河田という選手である。
81分、群馬のコーナーキックのチャンスであるが、長野ベンチが交代カードを切る。
石井光輝に代えて行徳瑛、山中麗央に代えて小西陽向を投入。
85分には再び長野ベンチが動き、古賀俊太郎に代えて加藤弘堅を投入する。
群馬ベンチは動かないのだろうか?
まだベンチには青木翔大、加々美登生といった攻撃のカードも残っている。
75分を過ぎた辺りから西村恭史が明らかにバテてきており(かなり走っているので仕方ない)、自分が監督であれば80分頃に西村を下げて青木を投入しただろう。
87分、安達秀都が良い対応でボールを奪うと、瀬畠義成が縦の西村恭史に送る。
西村から瀬畠にリターンし、左の河田篤秀に広げると、河田がカットインからシュートを狙っていく。
やや高さが足りなかったが、ファーに巻いて落とす良いシュートではあった。
このリスタート前に群馬ベンチが最後の交代を使う。
安達秀都に代えて青木翔大を投入。
青木は最前線に入り、最前線だった河田が左のシャドーに。
左のシャドーだった山内陸が安達のいたボランチに移ることとなる。
90分、安藤一哉のスローインは合わずに、これが高橋勇利也の下に入る。
しかしトラップが長く小西陽向に奪われると、小西は安藤に戻す。
安藤から内側の行徳瑛にパスが入ると、ペナルティエリア内を縦に突破されクロスを送り込まれてしまう。
中央で進昂平は触れず、抜けた先で田中翔太が滑り込んでなんとか先に触る。
しかしクリアはできず、藤川虎太朗が回収するとヒールで落とすも…これは合わずに勇利也がクリアしてピンチを脱する。
するとこのクリアボールに青木翔大が抜け出し、ドリブルで持ち運んでから右を上がった西村恭史にパスを送る。
西村がワントラップで左に切り返しシュートを打とうとするも、ここは打たせてもらえずに先に触られてしまう。
この時間帯で、カウンターでゴール前まで走った西村を誉めたいところだが…やはりこれは決めきりたかった。
93分、良い位置で河田篤秀がファールを受けてフリーキックを得る。
このフリーキックを河田本人がセットすると、どうやら直接狙っていった様子。
やや角度も厳しかったので、狙わずに合わせにいった方が良かったかと思うが…河田としては80分のシュートなど、右足の感覚が良かったのだろう。
こうして両チーム決定機を決めきれずに、お互いに勝点3を失った…という印象の強いスコアレスドローとなった。
(群馬としては負け試合を引き分けにした…とも言えるかもしれない)
ピックアップポイント
新戦力に関して
移籍期間にモハマド ファルザン佐名、中島大嘉、小竹知恩と新戦力が加わった。
中島は残念ながら加入直後に怪我をしてしまったようだが、この試合ではファルザンと小竹が出場。
更には新戦力というと少し語弊があるが、大学在学中の櫻井文陽も存在感を発揮した。
櫻井に関しては前節書いたので、ここではファルザンと小竹について触れたい。
加入後2試合ベンチ入りし、3試合目で初スタメンとなったモハマド ファルザン佐名。
正直最初の試合は時間が短すぎて評価できず。
とは言え、失点に絡んでしまった…という印象はあった。
2試合目は出場機会がなく、3試合目で約65分プレーとなった。
この試合では、守備ではなかなか良い対応を見せていたものの、持ち味であろう攻撃面では物足りなさを感じたと言えるか。
期待が大きかった分…というのもあるだろうが、この試合を見る限りではかなり厳しそうな予感である。
しかしどこか遠慮というか躊躇というか…が見られ、周囲の選手との連携や戦術にフィットしてくれば変わる可能性も。
まだ加入直後であり、特に戦術面では戸惑いも大きいだろう。
この時期のレンタルだけに「気長に…」とは言えないが、まだ評価を下すには早いのは事実。
次の試合こそ、持ち前の攻撃力を存分に発揮してもらいたい。
小竹知恩に関しては、この試合が初の出場となり、プレー時間は約25分。
入ってすぐさま感じたのはフィジカル…特に体幹の強さであろう。
ボールの持ち方はまさに右利きのそれだが、右利きながら左サイドでも縦に突破できる姿を早速見せてくれた。
ユース時代も主に左で起用されているようで、映像などを見る限りではそこそこ左足も蹴れる様子である。
ファルザン同様に、この1試合で評価するには早いが…しかし早速存在感は見せてくれたと言えるだろう。
次節はもっと長い時間プレーの機会を与えてほしい、そう思わせるプレーを見せてくれた。
MOM
この試合のMOMは近藤壱成としたい。
もはや言葉は不要だろう。
誤審によるPKストップに始まり、決定機3つを防いでみせた。
この試合を引き分けに持ち込めたのは近藤の活躍が大きい。
他のメンバーは可もなく不可もなく…ではなく、可もあり不可もあり…といった感じか?
前節鮮烈デビューとなった櫻井文陽も、今節は前節ほど目立たず。
かと言って悪かったわけでもなく、怪我で離脱とならないことを祈りたいところ。
髙澤優也も前節の方が攻撃の起点になれていたが、今節も決して悪くはなかっただろう。
しかし…やはり髙澤はゴール前にいてこそ、という思いは強い。
チームの戦術上仕方ないのだろうが、高橋勇利也の幻のゴールのシーンのように…本来はゴール前に飛び込むのが髙澤であろうと思ってしまう。
ボールを引き出しに下りてくるのは構わないが、叩いて再びゴール前に入ってクロスを受けたいところ。
当然この辺りは「髙澤が…うんぬん」ではなく、チーム全体として…ということになるが。
交代で入った選手としては、決定機を決めきりたかった河田篤秀。
そして短いながらも存在感を見せた青木翔大。
正直言ってなぜ青木のプレータイムがこれほど短いのか理解できない。
(軽い怪我などでコンディションに問題があるのだろうか?)
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