※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。
第19節はアウェーでの松本山雅FC戦です。
前節は金沢を相手に前半は非常に良い戦いを見せたものの、後半からは失速。
そしてアディショナルタイムに1点を失い敗戦…という、なかなかショッキングな試合となりました。
特に前半はチャンスを作れていただけに、最後の部分の精度をもっと上げていきたいところ。
更には後半の失速、終盤(特に残り15分)での失点は悪癖となっているので改善していきたいところでしょう。
今節は直近5試合で1勝1分3敗と、なかなかうまくいっていない印象のある松本戦。
群馬もうまくいっている…とは言い難いですが、ここを勝って上昇気流に乗りたいところです。
今回はそんな松本山雅FC戦をレビューします。
Contents
スタメン・フォーメーション
※通常ホームチームを左側にしますが、メインスタンド側から見た通りで配置
松本山雅FC
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 1 | 大内一生 |
DF | 17 | 山本龍平 |
19 | 杉田隼 | |
40 | 樋口大輝 | |
44 | 野々村鷹人 | |
MF | 10 | 菊井悠介 |
18 | 大橋尚志 | |
36 | 松村厳 | |
41 | 村越凱光 | |
46 | 安永玲央 | |
FW | 42 | 田中想来 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 35 | 神田渉馬 |
DF | 4 | 高橋祥平 |
7 | 馬渡和彰 | |
16 | 宮部大己 | |
24 | 小川大貴 | |
MF | 20 | 前田陸王 |
30 | 國分龍司 | |
34 | 稲福卓 | |
FW | 11 | 浅川隼人 |
松本は前節から2枚を入れ替え。
宮部大己、二ノ宮慈洋が外れ、野々村鷹人と松村厳がスタメン起用となった。
ベンチを見ると滝裕太が外れ、高橋祥平と小川大貴がメンバー入りとなっている。
注目はやはりここまで8ゴールを挙げている、田中想来であろう。
第6節までスタメンはおろかベンチ入りもしていなかったかと思うが、ルヴァンカップでチャンスを掴み第7節でスタメン抜擢。
その讃岐戦で2ゴールという結果を残し、ここまで12試合で8ゴールとハイペースでゴールを量産している若きエースと言える。
松本のユース出身で、松本サポの期待を背負うストライカーである。
…正直羨ましく、群馬からもこういった選手がユースから出てきてほしいところ。
他にはそのワントップ田中の後方に入る村越凱光と菊井悠介。
更にはCBに入る、野々村鷹人なども注目したいところ。
(ちなみに野々村は髙澤優也の流通大学時代の後輩になる)
ザスパ群馬
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 13 | 近藤壱成 |
DF | 22 | 高橋勇利也 |
30 | 小柳達司 | |
36 | 安達秀都 | |
43 | 野瀬翔也 | |
MF | 7 | 西村恭史 |
33 | 櫻井文陽 | |
37 | 瀬畠義成 | |
FW | 10 | 髙澤優也 |
17 | 山中惇希 | |
20 | 下川太陽 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 21 | キム ジェヒ |
DF | 3 | 大畑隆也 |
14 | 菊地健太 | |
MF | 8 | 山内陸 |
19 | モハマド ファルザン佐名 | |
FW | 9 | 青木翔大 |
11 | 加々美登生 | |
18 | 田中翔太 | |
32 | 河田篤秀 |
群馬は前節から4枚を入れ替え。
菊地健太、山内陸、青木翔大、田中翔太がベンチスタートとなり、安達秀都、櫻井文陽、髙澤優也、下川太陽がスタメン起用となった。
やはり注目はまさかのスタメン抜擢となった櫻井文陽であり、彼はこれがJデビュー戦ということに。
現在は阪南大学に在学中であり、2026年シーズンからの加入が決まっているものの…今シーズンは特別指定選手ということになる。
ベンチを見ると田頭亮太がメンバー外となったのみ(前節ベンチ外から櫻井文陽がメンバー入り)
注目された中島大嘉だったが、なぜかこの試合もメンバー外に。
何のために取ったのか…などと思っていたが、試合の翌日に怪我の発表となった。
怪我と言えば、この試合もメンバー外となった玉城大志も恐らく怪我と思われる。
他チームのことはあまりよくわからないのだが…例年このチームは怪我人が多いような印象がある。
練習場問題も解決し、フィジカルコーチもその時々で変わっているため…原因は何なのだろうか?
さて、注目は当然櫻井文陽なのだが…正直なところ、やや注目の意味が違うだろう。
大学生がJの舞台でどの程度できるのか?来年以降戦力になりそうか?など、そういった意味での注目となる。
(結果として、良い意味で裏切られたが)
他にはここしばらく好調な様子の瀬畠義成。
再びスタメンに戻った髙澤優也、下川太陽なども注目したい。
試合経過
【0~15分】今節も入りの良い序盤
前半は群馬のキックオフでスタート。
2分、ファーストシュートは群馬となり、髙澤優也が放つもキーパーの正面に。
しかしこの早い時間までに、左サイドから数本良いクロスが上がってきている。
4分、近藤壱成のキックがそのまま村越凱光に入ってしまう。
村越がドリブルから横の田中想来にパスを送るも、田中のトラップがやや長くなる。
キープから再び村越に戻すと、カットインから野々村鷹人に落とす。
野々村がやや遠目から狙っていくも、これはゴールの左側に外れてくれる。
どうしても今のサッカーだと、こういったミスが1試合にいくつか出てしまう。
同4分、安達秀都が右に広げると、下川太陽が縦への仕掛けからクロスを供給。
これを山中惇希が合わせるも…枠の上に外れてしまう。
正直、下川は一皮むけたと言っていいだろう。
ここ最近はこのように縦に仕掛けるシーンが増え、それにより得意としていたカットインからの左足も怖さを増している。
7分、ハイボールは瀬畠義成が競り勝つと、これを櫻井文陽が回収。
櫻井からのスルーパスに抜け出した西村恭史がシュートを放つが、これはブロックされてコーナーに。
10分、右サイドのスローインからのリスタート。
安達秀都がゴール前にパスを付けると、これを西村恭史がヒールで落とす。
やや意表を突くようなアイディアだったこともあったか、櫻井文陽のトラップは乱れてしまうが…自分で強引にシュートまで持ち込んでみせた。
惜しくもシュートは右に外れてしまったが、この10分で既に櫻井はデビュー戦とは思えない躍動を見せている。
こうして4分のミスからのピンチはあったものの、ここ最近と同じように序盤は非常に良い形で攻撃を組み立てられていると言える。
早い時間に1点取っておけばあとが楽になっていくだろう。
【15~30分】課題だった先制点を奪取
17分、群馬がいつものように丁寧に下から組み立てる。
一度右に広げるが、ここは進めず戻して中央の瀬畠義成へ。
瀬畠から良い縦パスを櫻井文陽が引き出すと、櫻井はすぐ横の高橋勇利也へ繋ぐ。
勇利也から左サイドを上がる山中惇希にスルーパスを送ると、これを山中がダイレクトで折り返す。
ファーへのクロスに西村恭史がフリーで飛び込むと、この打点の高いヘディングが見事に決まり、待望の先制点を奪うことに成功する。
瀬畠のパスも引き出した櫻井の動きも素晴らしく、その後の展開も非常に良かった。
山中もクロスは課題の1つだったが、このクロスは見事に大外フリーの西村に合わせてみせた。
また西村のヘッドは…しっかり狙ったように見えるが、敢えてあの右下(ファー側の下)を狙ったというのは凄い。
(西村から見て)左側の方が狙いやすいだろうが、松本DFの数も多く、更には野々村鷹人がしっかりとゴールマウスの中にカバーに入っていた。
それで右側を狙ったのだろうが、こちらはキーパーの大内一生がしっかりとコースを消しており…決めきるにはこのように足下を抜く強いヘディングしかない。
ゴールまでの過程も素晴らしかったが、個人的にはこの西村のヘディングを高く評価したい。
19分、下川太陽から山中惇希にパスを繋ぎ、山中がシュートを狙っていくがこれはブロックされてしまう。
セカンドボールを瀬畠義成が回収すると、西村恭史、髙澤優也とのワンツー2回でキーパーと1対1のチャンスを作る。
最後のトラップがやや長かったか…シュートは打ち切れずに身体で面を作ってブロックした大内一生に防がれてしまう。
ここで追加点が取れなかったのは後々響きそうだが…瀬畠が非常に良いパス&ランを見せた。
瀬畠は元々パスが上手く、良い縦パスを通す選手だとは思っていたが、今シーズンはそのままゴール前に上がるシーンも増えているのが更に良い。
藤村怜が(多分怪我で)離脱していることを考えると、フジレンの得意としているポケットを取る動きが他の選手に求められ、これを今瀬畠ができているのは大きいと言える。
24分、松本山雅がフリーキックを得ると、キッカーは菊井悠介。
中央に送られたボールを野々村鷹人が頭で合わせるも、これは枠の左に外れてくれる。
リプレイを見ると最後は競り合った小柳達司に当たっているように見えるが、判定はゴールキックということに。
しかし…野々村の競り方も、小柳の肩に完全に手をかけており…ノーファールなのか?というところ。
【30~45分】値千金の追加点
40分、左からのコーナーキックを得るとキッカーは櫻井文陽。
この試合、これまではこちらのキッカーは西村恭史だったが…ここは櫻井が蹴るようである。
すると非常に良いボールが送られ、混戦の中で事故を誘発しそうな状況となったが…最後はクリアされてしまう。
合わせられれば得点に、合わせられなくてもこのように事故を誘発してオウンゴールなども誘えそうな非常に良いボールだった。
42分、櫻井文陽が競り勝ったボールは髙澤優也の上を超えてしまうが、髙澤が素早く切り替えてファーストディフェンスにいく。
このボールを下がりながらの松村厳と、前向き状態だった杉田隼がお見合い。
髙澤がチャンスとばかりに抜け出そうとするところを、松村が後ろから倒す形となってファールの笛が鳴る。
そして松村にはレッドカードが出され、松本は前半で1人を失うこととなった。
ややゴールまでは距離があったが、手をかけなければ完全に抜け出してゴールキーパーと1対1を作れる状況となっており、DOGSOでレッドカードは妥当だろう。
その前のお見合いが致命的であり、こんなことが起こるというのが…今の松本の状態を表していると言えるかもしれない。
しかし…日本語としてはおかしいが「稀によくある」プロでも時々起こってしまう、あってはならないものの…決して珍しくはないシーンか。
44分、このフリーキックを蹴るのは西村恭史。
ゴール前に良いボールが送られると、競り勝った…とは言えなそうだが、小柳達司が頭で合わせて綺麗にファーのネットを揺らし追加点。
リプレイを見ると、杉田隼が競り勝ったものの…そのボールが小柳の頭に当たってゴール方向に跳ね返った…というのが正しいだろうか?
ラッキーではあるが…しかしゴールはゴールである。
こうして課題であった先制点はおろか、値千金の追加点も取れて前半を折り返すこととなった。
となると、もう一つの課題である後半の戦い方が非常に大事になってくると言える。
【45~60分】綺麗な崩しとPK献上
後半は松本のキックオフでスタート。
ハーフタイムで松本ベンチが動き、大橋尚志に代えて高橋祥平を投入する。
前半終了間際にCBが1枚退場となったため、ボランチを減らしてDFを投入という形になる。
となると、後半も変わらず3バックとなるだろうか。
49分、瀬畠義成からの縦パスを櫻井文陽が受けると、ターンから前を向きドリブル。
少し運んでからヒールで髙澤優也に落とすと、髙澤から縦に素晴らしいスルーパスが入る。
ここに高橋勇利也が抜け出し、ダイレクトで右足で流しこんで更にリードを広げることに成功。
この試合は瀬畠櫻井ラインが非常に効いているが、試合後の公式サイトのレビューによると、この松本のライン間はスカウティングで狙い目だった様子。
自分は「自分達のサッカー」という言葉があまり好きではなく、「何があろうともどんな相手だろうとも自分達のやり方を貫く」的なイメージがある。
しかし今シーズンの沖田監督のサッカーは「自分達のサッカー」を頑固に貫いているものの、このようにスカウティングによる細かな変更は多々あるように見えるのが好ポイントである。
55分、流れの中では群馬ベンチが先に動く。
髙澤優也に代えて河田篤秀、下川太陽に代えて田中翔太を投入。
再びスタメン起用となった髙澤だが、数字としては結果は残せなかった(アシストが1つ付いたと思うが)ものの、この試合はなかなか効いていたように思う。
下川は見せ場こそ1つくらいだったが、守備で素晴らしいカバーリングを1つ見せている。
現システムでは両WBは相応に守備も求められており、(少なくとも小西宏登が戻るまでは)山中惇希と下川というコンビが定着しそうな予感。
逆に加々美登生は負けている試合で、流れを変える切り札…的な使われ方が増えそうな感じである。
(本当は本来SBの選手でもある田頭亮太が、右WB争いに絡んでこないといけないのだろうが…)
59分、左からのコーナーを得ると、ここもキッカーは櫻井文陽。
しかし櫻井のキックはキーパーに直接キャッチされてしまう。
すると素早いリスタートから、ボールを受けた菊井悠介がドリブル突破。
左を上がる山越凱光に流すと、ワンタッチでペナルティエリア内に入り込み、ここから切り返しを狙う。
必死に戻って山越の対応に入った西村恭史だったが、この切り返しに対して止まれず、残った足が当たる形で村越が倒れてPKの判定に。
…うーん、まぁPKだろうな。
菊井に独走を許した時点でかなり厳しく、西村のPK献上は軽率と言えるかもしれないが…仕方ない範疇と言える。
大内一生の判断が良かったと言えるが、コーナーキックを直接キャッチされた時点で、キーパーを自由にさせてしまったのが最大の要因である。
この辺りもルールを読むと、いわゆる「キーパーに蹴らせない」のは違反だと思うのだが…サッカー特有のグレーゾーンであり、今はどこのチームもキーパーの邪魔をするのが当たり前の姿となっている。
無論群馬も普段はやっており、このシーンは不運にもゴール前に飛び込んだ選手全員がキーパーよりも前方にいたために、誰もキーパーのクイックリスタートを邪魔をできなかった。
PKの前に松本ベンチが交代を使う。
山本龍平に代えて馬渡和彰、野々村鷹人に代えて國分龍司、樋口大輝に代えて小川大貴と3枚代え。
44分、このPKを田中想来がど真ん中に沈めて1点を返される。
【60~75分】流れは松本に移るも
63分、群馬ベンチが動く。
小柳達司に代えて大畑隆也、西村恭史に代えて山内陸を投入する。
これで以前のように大畑と野瀬翔也のコンビに変わるが、これも以前通りに大畑が中央に入り、野瀬が右に移動する。
また山内はボランチに入ったようで、西村のいた右のシャドーには安達秀都が上がることとなったようである。
正直ここでCBを代える意図がわからないのだが…この暑さもあり年齢的なこともあり小柳を下げてフレッシュな大畑を入れて守備強度を90分保とう…ということだろうか?
75分、櫻井文陽のクロスに田中翔太がヒールで流そうとするも…ここはDFに潰される形でミートできず。
こぼれ球はキーパーに回収されてしまう。
PKで1点を失ってから、流れは完全に松本に移ったと言える。
まだ2点差があるので焦るような展開ではないハズなのだが、松本が勢いに乗っており、群馬は意思疎通が取れておらず慌てる形になってしまっている。
【75~90分】完勝!だがしかし…
80分、松本ベンチが動く。
村越凱光に代えて前田陸王を投入し、これで松本は使い切り。
この前のところで大畑隆也が足を捻ったか…ダメそうな感じで倒れていたものの、最終的にはマル印が出されていた。
その前に一度バツ印が出されていたようにも見え、非常に心配ではあるが…とりあえず続行する様子。
途中投入で入れたばかりのため、ここでダメとなると痛いのは事実。
ちなみに、一度担架が入ったために大畑は自力で立ち上がったものの、一度ピッチの外に出されることに。
リスタート後に主審のOKが出ればピッチに戻れるのだが…なかなか入れてもらえないというシーンとなった。
85分、群馬ベンチも最後のカードを切る。
大畑隆也が大丈夫そうということもあり、櫻井文陽に代えて菊地健太を投入する。
櫻井はまさかの初スタメンからフル出場かと思ったが、さすがに途中交代となった。
しかし…最後は足を攣るような仕草も見せていたが、緊張するデビュー戦で85分プレーしたというのは驚異と言っていいだろう。
この交代で健太はボランチに入り、山内陸が櫻井のいた左のシャドーにポジションを移す。
87分、高橋勇利也が縦パスを山内陸に通すと、そのまま縦に走り抜けていく。
山内から河田篤秀、河田からその勇利也にスルーパスが通ると、ペナルティエリア内でスライディングしながらクロスを入れる。
これがややズレたものの、なんとか安達秀都が収めてシュートを放つが…これはキーパーにキャッチされてしまう。
時間帯、点差を考えると勇利也にこのプレーは不要と言えるだろうが…これが沖田監督の目指すサッカーである、というのはハッキリと伝わるシーンか。
94分、田中翔太から良いスルーパスに高橋勇利也が入り込むと、自分で打てないこともなさそうだったが、角度は確かにあまり無かった。
そのためかゴール前に折り返す選択をし、これをファーで菊地健太が合わせるが枠を捉えられず。
健太はこれは絶対に決めないといけないシーンだっただろう…。
先ほどの87分のシーンもそうだが、左CBである勇利也をこの時間帯でも攻撃参加させるとなると…やはり決めきってトドメを刺せるようにならないといけないと言える。
こうして結果だけを見れば3-1と完勝だったものの、1点を失ってからの内容には不満が残る形となった。
しかし逆に言えば3点を取るところまでは非常に良い形を作れており、課題であった終盤も失点せずに終えられたのは収穫であろう。
課題は残るものの、前半戦最後のゲームを良い形で終えられたと考えて良いのではないだろうか?
ピックアップポイント
スーパールーキー櫻井文陽
やはり今日は櫻井文陽に触れないわけにはいかないだろう。
正直試合前にメンバー表で名前を見た際には驚きがあった。
まさかスタメンでいきなり使うとは…といった驚きであり、冒頭にも書いたように「どの程度通用するのか」なんて見かたであった。
しかし開始から10分程度で持ち味を見せ、最終的には85分で退くまで素晴らしいプレーを見せてくれた。
阪南大学ではエースナンバーの14番を背負い、キャプテンとしても活躍している選手。
2024年には関西学生リーグ1部で4ゴール10アシストという記録を残しているが、それがよくわかるセンスのあるスルーパスが多かった。
線はまだやや細いかな…という感じではあったが、かと言って大きく当たり負けたようなシーンもなかったと思う。
ボランチもできそうな感じだが、今日のシャドーの位置の方が活きるようにも思う。
卒業後の2026年シーズンに加入が予定されているが、今シーズンも特別指定選手に登録しているので試合は出ることが可能。
なぜ今まで使わなかったのか…という思いも大きいくらいに大活躍となったが、そこはやはり大学在学中。
阪南大学の選手であり、そちらのリーグ戦が優先されることになる(ことが多い)
これまでどの程度練習参加しているのか不明だが、しっかりと時間をかけてプロで戦えるように育ててきた…という部分もあるかもしれない。
現在大学リーグは夏休み(正しい表現はわからないが)となっており、再開は9月からとなる。
そのため、しばらくはクラブに帯同することが予想される。
リーグ再開までにJの試合は残り6試合あるので、まだまだチャンスはありそうな予感。
是非とも、あと数試合は見てみたいものである。
その後は大学リーグとの兼ね合いで、どの程度クラブに帯同できるかはわからない。
しかし、早くも2026年シーズンが楽しみといえる材料の1つとなった。
MOM
この試合のMOMは高橋勇利也としたい。
1ゴールという結果も残したが、それ以外にも攻撃で非常によく効いている。
CBからの攻撃参加という形のため、相手としてもマークしづらいのも上手くいっている理由と言える。
反面、攻撃参加で空けたスペースの問題はあり、過去にはそこをやられたシーンも。
そして試合展開でも書いたように、終盤の終盤までゴール前に上がる必要があるのか…という部分もあるだろう。
しかしその辺りはチームの戦術としてやっており、ここに勇利也の責任を問うのはお門違いと言える。
軽率なパスミスも今日は見られず、あれだけの運動量を求められるタスクをしっかりとこなしきったと言っていいだろう。
続いて瀬畠義成、櫻井文陽などが良さを見せたが…櫻井は先ほど色々と書いたのでここでは割愛。
瀬畠はこれで3試合続けてスタメン起用に応える、素晴らしい安定感と活躍を見せてくれた。
ひとつだけ言うならば19分の1対1を沈めておきたかった…。
最後に安達秀都の名前を挙げたい。
特別目立つようなプレーは無かったが、全くもって不安感なくボランチでの代役を務めてみせたと言える。
途中からはシャドーにポジションを移し、そこでもしっかりと求められている役割をこなしてくれた。
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