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【2025 J3第10節】FC大阪 対 ザスパ群馬【レビュー】

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※ザスパ群馬ファンによる、ザスパ群馬贔屓のマッチレビューです。

 

第10節はアウェーでのFC大阪戦です。

色々な諸事情があるようで…非常に珍しい金曜日のデーゲーム。

しかもFC大阪のホーム扱いではあるものの、開催は和歌山県の紀三井寺公園陸上競技場となります。

いまだにアウェーでの勝利がない我らが群馬ですが、今節は首位のFC大阪が相手というだけに…苦戦が予想されるでしょう。

逆に、ここで良い試合をすれば今後に向けてかなり自信になるかもしれません。

 

今回はそんなFC大阪戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

FC大阪

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 1 山本透衣
DF 3 川上竜
5 水口湧斗
6 舘野俊祐
16 橋本陸
MF 11 利根瑠偉
19 増田隼司
24 佐藤諒
25 武井成豪
33 禹相皓
FW 9 島田拓海

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 68 平吹楽
DF 4 山下諒時
22 林田魁斗
MF 7 木匠貴大
8 芳賀日陽
20 堀越大蔵
37 堤奏一郎
FW 39 望月想空
51 西村真折

 

相模原は前節から1枚を変更。

前節前半の早い時間帯に負傷退場となった秋山拓也に代わって、水口湧斗がスタメン起用となった。

秋山はやはりそのままベンチ外ということに…。

ベンチを見ると夏川大和と澤崎凌大が外れ、山下諒時と堀越大蔵がベンチ入りとなった。

 

FC大阪は初顔合わせということもあり、昨シーズンのJ3をしっかりと見ていない自分にとっては正直よくわかっていません。

群馬に縁のあった山田晃士と武颯は、それぞれ沼津と富山に移籍してしまっており…現在、過去在籍した選手はいないかと。

知っている顔ぶれ的には、元岐阜の川上竜や元栃木の黒崎隼人(今節はメンバー外)

更には元愛媛の佐藤諒などだろうか。

注目はチームとして少ない失点数を象徴するGKの山本透衣。

2024年に京都産業大学から加入し、データによると昨シーズンは出場0となっている。

しかし今シーズンから背番号1となり、開幕からスタメンとして全試合に出場中。

9節終了時点で、失点数わずか5というチームを支える存在である。

ザスパ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 13 近藤壱成
DF 3 大畑隆也
8 山内陸
36 安達秀都
43 野瀬翔也
MF 7 西村恭史
20 下川太陽
27 藤村怜
FW 9 青木翔大
17 山中惇希
38 小西宏登

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 21 キム ジェヒ
DF 4 船橋勇真
14 菊地健太
22 高橋勇利也
MF 35 玉城大志
FW 2 田頭亮太
11 加々美登生
18 田中翔太
23 小野関虎之介

 

群馬は前節から2枚を変更。

船橋勇真に代わって安達秀都、負傷退場となった風間宏希に代わって下川太陽が起用される。

ベンチを見ると瀬畠義成が外れて、菊地健太と加々美登生がメンバー入りとなった。

前節の後半のメンバー…とも言えそうだが、恐らくアンカーには藤村怜が入る形となるだろう。

 

個人的に嬉しいのが加々美登生の復帰。

チームから特に何もアナウンスがなかったため、しばらくメンバー外だった理由は不明となっている。

しかし恐らく怪我で外れていたと思われ、それほど時間がかからず復帰となったのは何よりである。

怪我と言えば…風間宏希はそのままベンチ外となったため…どの程度かが心配されるところ。

また河田篤秀も怪我の可能性が高そうであり、髙澤優也もまだ復帰できないでいる。

 

注目したいのは、アンカーに入るであろう藤村怜。

前節は合わないシーンも多かったものの、これまで他のアンカーでは見られなかったスルーパスを連発してみせた。

運動量も豊富で、アンカーながら前線にも顔を出せるところも高ポイント。

彼が試合をコントロールできるか…で群馬の攻撃が決まりそうである。

試合経過

【0~15分】素晴らしいサイドチェンジからのゴール

前半はFC大阪のキックオフでスタート。

気になる並びだが、やはりアンカーの位置には藤村怜が入っている様子。

そして今節は船橋勇真がスタメンではないからか、両SBの安達秀都山内陸フジレンの両脇に入る形となっている。

 

8分、いつも通り2CBに近い形でボールを回すと、大畑隆也が左に流れながら一気に右サイドにロングボールを送り込む。

これが逆サイドでフリーになっていた小西宏登に通るが…恐らく小西のトラップはミスだったのだろう。

前に持ち出せなかったためにここでいったん溜める形となると、その外を西村恭史がオーバーラップ。

西村を使うと、走り込んだ西村がダイレクトで低いクロスを送る。

これを下川太陽がダイレクトで合わせて、幸先よく先制に成功する。

いやぁ…大畑が本当に良いところを見ていた…かつ、素晴らしいロングフィードだった。

またオーバーラップした西村もよくフリーの下川を見ており、下川も上手くステップを合わせて左足で良いコースに送った。

これ…浮いちゃったんじゃなくて、敢えて浮かしたんじゃないだろうか?

結果論と言えるが…西村のオーバーラップに対して武井成豪が引っ張り出されたために、下川がフリーになった。

ポジション的には禹相皓が埋めるべきだっただろうか?

とは言え、これを予想して下川の動き出しと同じレベルで走って戻れる選手はなかなかいないであろうが…。

 

14分、小西宏登がカットインからクロスを供給するが…これは合わず。

逆サイドでセカンドを回収すると、山中惇希が技術を見せる。

最後は下川太陽との連携から山中がクロスを上げるが…これも合わせることはできなかった。

山中はクロス精度がもう少し上がってくると…更に怖い選手になれるのだが…。

 

こうして幸先よく先制したこともあってか、この時間帯はシュートまではいかないものの…良い形で攻撃を作れている印象。

ロングボールが多く織り交ぜられているのが効いているように見える。

【15~30分】一進一退の攻防

16分、水口湧斗から長いボールが左サイドに送られると、橋本陸が胸トラップ後にボールを落とさずに一気に前に持ち出す。

ライン際でクロスをゴール前に上げると、島田拓海大畑隆也が身体を寄せてボールに触らせず。

その裏で増田隼司がボレーを打ちにいくが…目の前の島田大畑を抜けた形でボールが見えなかったか?ミートできず。

これは空振りに近い形となり助かったが…山内陸のポジションがおかしくないか?

いや、立ち位置的にはおかしくないのだが…この形では、スペースではなく増田を見てマークに行くのは山内の役だっただろう。

山内のSBはかなり守備面を考えると怪しいところがあるが…この辺りは本職ではないので仕方ない部分でもある。

 

21分、中央で受けた西村恭史から、右サイド裏のスペースにロングボールが送られる。

ちょっと長いか…と思ったが、これを小西宏登がタッチラインギリギリで残すと、フォローに入った下川太陽に送る。

下川が縦に持ち出しクロスのフェイントから後方に落とすと、西村が低く抑えたミドルを狙っていく。

惜しくも右に外れた…ように見えたが、どうやらワンタッチあったようでコーナーキックの判定に。

当たっていなければ枠に行っていたかもしれない。

 

こうしてこの時間帯は群馬がボールを握りつつも、お互いにチャンスを作り出す一進一退の攻防となる。

【30~45分】完璧なビルドアップ

この時間は群馬がボールをキープし続けるも、なかなかチャンスらしいチャンスは作れないでいる。

しかしFC大阪も全くチャンスを作れておらず、リードした群馬が良い形でボールを握っている…と見て良いだろうか?

決して持たされている…わけではないと思うのだが。

 

43分、左からのコーナーキックを得ると、キッカーは藤村怜

1度目はニアに送るもクリアされ再びコーナーに。

2度目は中央に送ると、そのままゴールに向かうが…これはキーパーがパンチングでかき出す。

セカンドボールを小西宏登が回収すると、カットインからシュートを放つが…これは枠の上に外れてしまう。

得意の形であり積極的なシュートの姿勢は評価したいが、ここはしっかりと枠を捉えたいところ。

 

45分、山内陸から藤村怜にパスが出ると、フジレンから再び左側の下川太陽に送られる。

下川とワンツーの形でフジレンが縦に抜け出すと、これを取りにきた舘野俊祐よりも先にワンタッチ。

当ててしまい山中惇希には繋がらないも、フジレンがそのまま抜け出す形となり改めて山中に送る。

山中がワンタッチからファーの小西宏登に広げると、小西が左足に持ち替えてクロスを送り、山中が飛び込んで追加点を奪う。

舘野としては悔しい一発だろうなぁ…。

2度ほど山中の位置をしっかりと確認しているのだが…どうしてもボールとマーカーを同時に見れない位置関係のため、ボールを見ていたタイミングで山中に前に入り込まれてしまった。

フジレンへのスルーパスも、先に舘野が触っていれば…一気にカウンターとなっていただろうし。

(まぁここは取れると判断して触れなかったということで、判断ミスと言われてしまうかもしれないが)

恐らくこれが沖田監督のやりたいであろう、下から丁寧にパスを繋いで相手のプレスをかいくぐり…釣り出して空いたスペースを使って仕留めるという形なんだろうな、というゴールであった。

 

こうして首位のFC大阪を相手に、まさかの2点リードで前半を終える。

2点のリードはもちろんだが…正直言ってここまでFC大阪に何もさせていないのが大きい。

群馬はやりたいことをしっかりと体現し、逆にFC大阪には何もやらせない…という完璧なゲーム運びとなった。

【45~60分】DFを修正したFC大阪

後半は群馬のキックオフでスタート。

ハーフタイムで2点を追うFC大阪が動き、禹相皓に代えて芳賀日陽佐藤諒に代えて堤奏一郎を投入する。

 

47分、FC大阪がフリーキックを得るとキッカーは舘野俊祐

直接狙ったわけではないと思うが…このボールがゴール方向に向かうと、やや風の影響もあったか、近藤壱成が正面ではなく自身の右側でキャッチ。

それにより少し体勢を崩す形で後方に下がり、そのままラインを割りそうになり慌ててボールをポストで支えてセーブ。

落下点を読み違えたのか、風の影響か…なんてことはないボールだっただけにしっかりと正面で危なげなく処理したいところ。

 

53分、後半から入ったばかりの芳賀日陽にイエローカードが提示される。

その前にも注意を受けていたので、2回目ということでカードになったか?

後半からFC大阪はプレスのかけ方を変え、前半よりも高い位置までプレスに来るようになった印象。

負けているから当然と言えば当然だが…プレスラインも上がり圧力も上がったため、やや荒いプレーが目立ってきたのも気になるところ。

しかしこれはこれまでの群馬対策とはある意味で逆の形であり、このプレスをしっかりとかいくぐれれば一気にチャンスを作れるということになる。

(群馬対策として、最終ラインまではプレスをかけずに…その先に狙いを絞ってきたチームが多かった)

実際、上手く剥がせてチャンスになりかけるシーンも増えており、早い段階で3点目を奪って試合を決めたいところだろう。

【60~75分】立て続けの失点で振り出しに

61分、群馬ベンチが動く。

安達秀都に代えて田頭亮太を投入する。

安達は今日は得点に絡んだり…という数字として残るような活躍は無かったが、しっかりとスタメンに選ばれた期待に応えたプレーを見せてくれた。

 

62分、続けてFC大阪ベンチが動く。

利根瑠偉に代えて西村真折増田隼司に代えて木匠貴大を投入する。

すると…この直後の64分だった。

 

水口湧斗からのロングボールを、堤奏一郎山内陸が競り合うが…ここでもつれ合って山内が転倒。

がそのまま抜け出す形になり、大畑隆也がフォローのためサイドに釣り出される形となる。

からの折り返しを、木匠貴大がワントラップからしっかりと決めて1点を返されてしまう。

前がかりになっていたこともあるが…木匠はもちろん、その横では西村真折もフリーと…誰もこのスペースを埋められていなかった。

野瀬翔也は最前線にいた島田拓海だったか?のマークに付いており、田頭亮太は中央のスペースを埋めておりDFとしては対応に不備はないだろう。(大畑が釣り出されたため、これ以上は望めない)

中盤が戻れない状況だった…となる。

 

72分、大畑隆也が左に持ち出してからパスを送るが…これが意図が合わなかったか…誰もおらずカットされてしまう。

西村真折から木匠貴大に送ると、木匠が右に広げる。

これを堤奏一郎がワントラップからクロスを放り込み、ここに島田拓海が飛び込んで同点に追いつかれてしまう。

ビルドアップでのパスミス…といういつものパターンだが…、それ以上に本当にサイドからのクロスに弱いのが気になるところ。

良い悪いは別として…このサッカーをやる以上ビルドアップのミスから時折ピンチを迎えるのは想定内であろう。

であれば、その後の対応をしっかりとする必要があるのに…毎回のように同じパターンでやられている。

完全にフリーで浮いた島田にピンポイントで合わせたのクロスは見事だったが…。

 

このゴールの後、キックオフ前に群馬ベンチが交代カードを使う。

下川太陽に代えて玉城大志山中惇希に代えて加々美登生を投入する。

 

73分、FC大阪がスローインから一気に攻撃に。

左から中、そして再び左に広げると橋本陸がシュートを放つが…ここは近藤壱成が良いセーブを見せる。

セカンドボールはFC大阪ボールとなるが…ここはなんとか防ぎ切って逆転は阻止。

完全に同点ゴールで流れはFC大阪に持っていかれた形となってしまった。

 

先ほどの交代でどうポジションが変わるかと思っていたが、どうやら玉城大志は左サイドバックに入った様子。

これで元々左SBだった山内陸がアンカーに入り、アンカーだった藤村怜下川太陽のいた左のインサイドハーフに。

加々美登生はそのまま山中惇希のいた左ウイングに入ったようである。

が、見方によっては守備時には4-4-2に変えたようにも見える。

ウイングだった小西宏登加々美がそのままサイドハーフとなり、山内フジレンでダブルボランチを形成。

西村恭史が1つ上がって青木翔大と2トップ気味の形になったようにも見える。

【75~90分】天国から地獄へ

83分、再び群馬ベンチが動く。

藤村怜に代えて船橋勇真西村恭史に代えて田中翔太が投入される。

同じタイミングでFC大阪も動くと、島田拓海に代えて望月想空を投入する。

これにより船橋が左サイドバックに入り、玉城大志フジレンのいたボランチに。

田中はそのまま西村のいたポジションに入るが、これにより4-4-2で間違いないと言える形となった。

 

85分、野瀬翔也から右に開いてボールを引き出した小西宏登だったが、ここをダイレクトで前に展開。

田中翔太がキープから左サイドに広げると、加々美登生が2つ3つと持ち出してから強烈なミドルを放つ。

ややコースが甘かった感もあるが…それ以上に山本透衣の良いセーブと言って良いだろう。

 

90分、山内陸から玉城大志田中翔太田頭亮太と細かく繋ぐと、右サイドに開いていた小西宏登に広げる。

小西の内側を田中がインナーラップで縦に抜けると、小西はここを使う。

田中がライン際から低いクロスを送ると、ここに玉城が倒れ込みながらしっかりと抑えた良いシュートを放ち、再びリードを広げる。

先ほどのFC大阪のゴールと同様に、DFラインとMFのラインの間がぽっかりと空いてしまった形であった。

時間は既に91分を回り、アディショナルタイムは4分なので…あとはしっかりと守り切りたいところ…。

 

と思っていた91分。

先ほどのゴールの後のキックオフ。

一気に前線にロングボールを送り込むと…風があるのか、両チームともに競り合うも触れず…という形に。

再び競り合った後のボールは田頭亮太がクリア。

しかしこれが短く、更には中央に飛ぶ形となり、芳賀日陽が頭で前線に押し込む。

ここに西村真折が良い身体の入れ方で野瀬翔也をブロックしながら抜け出し、フォローに入った大畑隆也よりも先に流し込んで再び同点に。

もうアディショナルタイムなんだから…外に大きくクリアしておけば良いのではないかと思うのだが…。

 

93分、同点に追いついたFC大阪は更に勢いを増すと…最後は右サイドの堤奏一郎から長めのクロスがファーに送られる。

これを西村真折が頭で合わせて、逆転を許してしまう。

このゴールは…リプレイを見ると際どいながらもオフサイドかもしれない。

とは言え…現場でこれを判断するのは難しいだろうレベルであり、どちらかと言えばいつも通りにこの距離のあるクロスに対して寄せが甘いのが問題。

 

勝つ気が無い、とは言わない。

気持ちだけで勝てる、とも言わない。

しかし、勝利への執念が最後まで強かったのはFC大阪の方だったのは事実と言える。

チーム状況が良いとは言えない現状、首位のFC大阪を相手に後半の頭くらいまでは良いサッカーを行って、更にはしっかりとリードも奪っていただけに…非常に悔やまれる敗戦となった。

この敗戦はシーズンの最後まで効いてくるような気がしてならない。

ピックアップポイント

再び評価の分かれそうな試合内容

前節に続いて、こちらも非常に評価の分かれそうな試合だったと言える。

クラブの目標であるJ3優勝、J2昇格というのを真に受ければ…まぁ批判しかないだろうが…。

 

今のチームの状態を考えると、首位のFC大阪を相手に60分頃までは非常に良いサッカーができていた。

特に前半は2得点はもちろん、FC大阪にチャンスらしいチャンスを作らせていないと言える。

特に群馬の2点目は(恐らく)やりたかった形が1つ実ったと言って良いのではないだろうか?

後半になってFC大阪がプレスのかけ方を変えてきたが、15分くらいは上手く対応していたように思う。

そのため個人的には…負けはしたものの前向きに捉えたいところなのだが…。

 

気になるのは試合後の沖田監督のコメント。

「少しロングボールが増えてしまったなと。そこは本意ではなくて、目指している形ではないものが出てしまったと感じています」という部分。

ここまで沖田監督が足下を繋ぐサッカーを徹底してきているのは周知の事実だが、これまでのインタビューなどを見る限りでは段階を踏んでいるのだと思っていた。

要は足下で繋ぐサッカーをベースにしつつも、効果的なロングボールを織り交ぜていく形を作るのが最終段階。

そのために、最初は意識の徹底や連携の向上を目的に、言葉が適切かは不明だが…数試合を捨ててでも足下にこだわった…のだと思っていた。

安易にロングボールを蹴らない意識を徹底し、足下を繋ぎつつも今日の1点目の大畑のロングボールのような…狙いすました一発も使えるようにするのだと思っていた。

しかしこの試合のインタビューを見る限り、どうやらそうではないらしい。

 

「今はロングボールを蹴らせない」ように指示し、数試合を捨ててでもその後にその分の勝点を取り返せるチームを作るわけではないようである。

きっと「今も今後もロングボールは蹴らせない」「足下をきっちりと繋ぐチーム」を作りたいようである。

足下をきっちりと繋ぐことをベースにするのは良いのだが…ロングボールが非だと言うのであれば、今後もこのチームが向上することはないだろう。

足下足下足下ロングボール、足下足下足下ロングボールくらいの比率で良いのだが…効果的なロングボールは是としてほしいものだ。

1点目の起点となった大畑隆也に対して、試合後にどんな言葉がかけられたのかが気になるところである。

 

負けはしたもののFC大阪を相手に、途中までは圧倒したとも言える内容だったことは事実。

これを今後に是非とも活かしてほしいものである。

MOM

この試合のMOMは藤村怜としたい。

悩ましいところだったが、この試合もフジレンとする。

良かったのは他に小西宏登

 

先制点を挙げた下川太陽も良かったと思う。

下川は右WGで起用されていたが、左利きということもあってか縦に仕掛けられないのが致命的であった。

その点小西が縦にも中にも仕掛けられ、完全にポジションを奪った形となっていたと言える。

それによりしばらく出番が限られていたが、この左インサイドハーフはハマりそうな予感がある。

米原秀亮風間宏希が離脱した状態のため、フジレンがアンカーに入っており、この左インサイドハーフは空いたポジションとも言える。

ここで一気に下川がポジションを奪い取る可能性もありそうだ。