※ザスパクサツ群馬ファンによる、ザスパクサツ群馬贔屓のマッチレビューです。
前節の京都戦では2度先制されるものの、2度追いつくという粘り強さを見せたザスパ。
その前に行われた天皇杯と、比較的良い流れできているのでここで降格圏を抜け出したい状況でした。
日中には名物のからっ風が強く吹くものの、キックオフの時間には少しだけ和らいだ印象も。
町田とは相性は決して悪くないものの、お互いにアウェーでしか勝てていないのが気になるところではあります。
そんな第19節、FC町田ゼルビア戦をレビューします。
Contents
スタメン・フォーメーション
ザスパクサツ群馬
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 21 | 松原修平 |
DF | 3 | 畑尾大翔 |
15 | 金城ジャスティン俊樹 | |
16 | 久保田和音 | |
32 | 渡辺広大 | |
MF | 6 | 内田達也 |
7 | 加藤潤也 | |
11 | 田中稔也 | |
41 | 中山雄登 | |
FW | 9 | 北側柊斗 |
50 | 大前元紀 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 1 | 清水慶記 |
DF | 14 | 平尾壮 |
22 | 高橋勇利也 | |
MF | 19 | 白石智之 |
27 | 奥村晃司 | |
FW | 10 | 青木翔大 |
39 | 高木彰人 |
ザスパのスタメンは前節と変わらず。
ベンチには吉永昇偉に代わり平尾壮が、そして進昂平に代わり青木翔大が入ることに。
青木は怪我からの復帰で、実に久しぶりのベンチ入り。
病み上がりのため出場時間は短いだろうが、ここから徐々にコンディションを上げていってほしいところ。
しかし代わりに外れたのが結果を出していた進というのがなんとも…。
加藤潤也、田中稔也、大前元紀辺りはほぼ出ずっぱりでもあるので、進をスタートから起用しても良いんじゃないかと思ったり。
FC町田ゼルビア
スターティングメンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 42 | 福井光輝 |
DF | 3 | 三鬼海 |
5 | 深津康太 | |
17 | 高橋祥平 | |
19 | 土居柊太 | |
MF | 6 | 佐野海舟 |
8 | 高江麗央 | |
10 | 平戸太貴 | |
18 | 長谷川アーリアジャスール | |
28 | 太田修介 | |
FW | 9 | 中島裕希 |
ベンチ
ポジション | 背番号 | 選手名 |
GK | 45 | 茂木秀 |
DF | 4 | 水本裕貴 |
23 | 酒井隆介 | |
26 | 奈良坂巧 | |
MF | 27 | 晴山岬 |
FW | 9 | 鄭大世 |
11 | ドゥドゥ |
FC町田ゼルビアは守備時のシステムとしては4-4-2となり、攻撃時には長谷川アーリアジャスールが下りていく4-2-3-1のような形に。
ビルドアップもボランチが2CBの間に下りる、似た形のチーム同士の対戦になると予想される。
スタメンには米子北高校出身の佐野海舟、ベンチには帝京長岡高校出身の晴山岬と近年の高校サッカーを沸かせた若手が入る。
そしてベンチには怪我から復帰したようで水本裕貴、そして鄭大世と怖い選手も控えている。
個人的に気になったのがGKの茂木秀。
セレッソ大阪U-23では良いセーブを見せており注目している若手GKなのだが、現在町田にレンタル中。
しかし出番が無いのだが…スタメンの福井光輝はJ2でセーブ率No.1という情報が試合中に聞かれた。
試合経過
立ち上がりボールを支配するも得点は遠い
前半は町田のキックオフ。
定かではないがどうやら町田がコイントスに勝ってボールを選んだように見える。
となると、大前元紀は風上を選んだ…というよりはそのままを選択したことになる。
1分には早々に金城ジャスティン俊樹がミドルを放つも枠を大きく外してしまう。
しかしこのチームは圧倒的にこういったシュートが少ないので、前節も思ったがジャスティンのミドルは打っていくべきだと思っている。
風上ということもあり、積極的にシュートを打っていきたいところ。
6分には群馬の右サイドからのCKで初のピンチを迎える。
町田は長身の選手が多く、ニアに入った中島裕希につられて目測を誤ったか…なんと松原修平はボールに触れないという痛恨のミス。
後ろに詰めた選手がいなかったことで命拾いとなったが、GKとしては絶対にやってはいけないミスである。
お互いにがっぷり四つ 決め手に欠く硬い展開に
19分には久保田和音がカットしたボールを加藤潤也が拾い、流れの中で大前元紀とポジションが入れ替わっていた田中稔也に縦にパスを送る。
稔也は中に運びフリーの右サイドの金城ジャスティン俊樹へ。
そのジャスティンは裏に抜け出した北川柊斗へのアーリークロスを選択し、タイミングさえ合えばゴールでもおかしくない見事なカウンターを見せた。
ここ数節はカウンターを含めて速い攻撃も増えてきているが、以前はポゼッションサッカーの弊害か…丁寧に丁寧にやろうとして結局シュートまでいけずに奪われてピンチを迎えるシーンが多かった印象。
また北川が見せたようなDFの裏を狙う動きというのも、あまり見られなかった印象がある。
28分には右サイドのジャスティンからピッチを斜めに横切るロングパスが加藤潤也に通る。
結果としては一度下げて組み立て直すことになったが、ジャスティンは既に何本か良いサイドチェンジを見せている。
これが彼や岩上祐三をSBで起用する理由なのだろうが…中央に置いた方が効果的なのではないかと思ったりも。
もちろん精度の高いキックを蹴らせるために、プレッシャーのかかりにくいサイドに置く…というのもわからないではないが。
この30分までの展開はまさに「お互いにあまりうまくいっていない」状態。
どちらかと言うと群馬はボールを回せてはいるので、群馬の時間帯とも言えなくはないがその後の決め手に欠いている印象がある。
CKからまさかの失点とKJにアクシデント発生
32分には相手のミスキックを久保田和音がフリーでトラップするも、少し長くなり内田達也と譲り合ったところを奪われる。
奪った中島裕希は右サイドの太田修介に預け、そこから見事な逆サイドの平戸太貴へのロングスルーパスを見せる。
トラップも完璧に収め…これはやられたと思ったものの、コースを狙いすぎたかシュートはそれほど力なく松原修平がセーブ。
こぼれ球を長谷川アーリアジャスールが詰めるも、渡辺広大が身体を張ったブロックで防ぎコーナーキックへ逃れる。
つまらない連携ミス…と言うか譲り合いからピンチを招いた形になったのはもちろんだが、今日の松原は判断が今一つではないだろうか?
平戸のシュートは手前でワンバウンドしており、それほど力はなかったとは言えコースも悪くなく…これを取れというのは酷だと思う。
しかしキャッチに行ってこぼしたかのような、前方に弾いたのは頂けない。
広大が足を投げ出してシュートブロックに成功したから結果OKだったものの、完全に長谷川に詰められて1点を失うシーンだった。
言うは易く行うは難しとは思うが、あのシュートはキャッチにいかずにコーナーに逃げても良かったのではないだろうか。
そしてこのコーナーキックは狙ったのかキックミスなのか、速いボールが町田の選手のいないニアに放り込まれる。
誰もいなくはなかったか…佐野海舟がニアに入ってきてはいたが、意図は合っていないように思われるが。
予期せぬ速いボールだったためにニアを守る田中稔也は足を伸ばすのに精いっぱい。
振れたボールは軌道を変えニアポストに当たり、跳ね返ったところを佐野に詰められて失点。
これも結果論だが…松原はニアポストで構えていたものの、結果的に目測を誤りボールはポストに当たったことで触れることができず。
確かに稔也に当たるという、直前でのリフレクションなので判断は難しいのは事実であり…これだけならばとも思うが、今日はこれ以前に2つ判断ミスがある。
松原はオーソドックスな清水慶記に対して、1対1に抜群に強いという特徴があり至近距離でのシュートストップは見事だと思う。(反面、慶記は欠点が少なく万能型である)
しかし金沢戦でのCKで触れずに失点、東京ヴェルディ戦でのビルドアップ時のパスミスと…判断ミスが失点に結びついてしまっている。
2018年の活躍でJ1の湘南に引き抜かれたように、良い素質は持っていて期待値が高いだけに小言が言いたくなってしまう。(本人はイチファンごときにアレコレ言われたくないと思うが…)
クロスと言えば、元々は慶記の方が無理に飛び出して触れないシーンが目立っていたように思う。
しかし今シーズンは飛び出しを我慢するシーンが目立ち、抜群の安定感になったなと。
昨シーズンより完全に五分のポジション争いをしているわけで、良いライバル関係で切磋琢磨して両方伸びると良いなと思っている。
しかし今シーズンは試合後に2人が一緒にいるシーンが見られない気がするのだが…昨シーズンは割とどちらが試合に出ていても試合後には2人で何かを話していたように思うが…どうだろうか?
余談が長くなったが試合に話を戻すと、35分に加藤潤也が負傷。
一度はプレー続行するも38分に高橋勇利也と交代となる。
その前に深津康太だったかな?との接触もあり、それも関係しているかもしれない。
とにもかくにも攻撃のキーマンであるKJの離脱は痛いのだが…これだけフル稼働となれば遅かれ早かれという気もしないでもない。
昨シーズンのあの過密日程でもほぼメンバーを固定した戦った奥野監督なだけに、期待はできないが上手くターンオーバーを使って休ませてほしい選手は多い。
ちなみに高橋は左SBに入り、久保田和音が一列前に上がりKJの位置に入ったようだ。
高橋は短い時間ながらも与えられたチャンスを活かしており、是非とも起用してほしいプレーヤーなのだが…1点差で負けていることも含めると、白石智之をそのままKJの位置に入れても良いのではないだろうか?
どうにも白石はチャンスが少ない…。
そして前半はこのまま1点ビハインドで終了。
今日はジャスティンの日?空間を使った見事なパス
後半は群馬のキックオフ、風上のうちに失点となり苦しい展開ではあるが…少し風も収まってきただろうか。
どうやら後半頭から田中稔也と久保田和音の位置を逆にした模様。
38分に高橋勇利也を入れたわけで、10分程度なので評するには短すぎるが…確かに久保田と高橋が合ってないシーンはあったような無かったような。
早々の48分、自陣深い位置から中山雄登のロングパスを久保田が落とし、内田達也が右サイドの金城ジャスティン俊樹へ。
ジャスティンがアーリーでペナルティエリア外右側に下りてきた北川柊斗に入れ、トラップから振り向きざまのシュートを放つ。
DAZNでは見切れていたためになぜ北川があんなにドフリーだったのかは謎だが…久保田が右サイドのコーナーフラッグ目掛けて裏抜けしていたところに釣られたか?
田中稔也も左サイド良い位置にいたために北川がフリーになれたのかもしれない。
このシーンは憶測も大きくなるが…後ほど考察してみたい。
そして北川は決して簡単ではないシュートをしっかりと枠内に飛ばす辺りがストライカー。
水戸戦での2ゴールと言い、決定率の高さを持っている選手である。
60分には再びジャスティンから右に流れた北川に見事なループパスが通る。
深く抉った位置からの折り返しに田中稔也が頭で合わせるが…これは枠の左へ。
コースを狙い過ぎたか…これはしっかりと枠内に飛ばしておきたかったところ。
稔也は175cmと決して大きくはないもののヘディングは強く、裏へ抜けるスピードもありシュートも上手いのでFW起用の方が…少なくともこのチームでは良いように思う。
大前元紀を外せないというのもわかるが、北川と稔也の2トップは面白いのではないだろうか?
右SMFには戻ってきた青木もいるし、それこそ白石でも良いし、意外と大前をSMFに持ってくるのもアリな気がするが。
しかし今日は本当にジャスティンから良いミドル、ロングのパスが入っている。
2度目の交代も1枚で良いのか?
63分には内田達也から良い楔のパスが久保田和音に入り、それを右サイドの金城ジャスティン俊樹へ。
ジャスティンはアーリーで速いクロスをDFとGKの間に送り、北川柊斗が飛び込むも…一歩届かずGKが先に回収。
北川の裏抜けにジャスティンが合わせるのは本日2度目であり、これは今後も良い形になりそうな予感。
ジャスティンのクロスばかりに目が行くが、内田が良い楔のパスを出し、それを受けたのが右SMFの久保田というのも見逃せないポイント。
今日の内田はかなり良いプレーが多く、いつもは後ろに戻しがちだがこういった怖い縦パスも入れられることを証明してくれた。
64分には久保田和音に代えて奥村晃司を投入。
どうやら内田達也が右SMFに移るようだが、負けている展開かつ残り4枚のカードがあるので…内田を残さず白石智之を同時に入れても良かったのでは?
奥野監督が重用する反面、ザスパサポからの信頼が低い印象の内田だが…この試合ではかなり効いており、決してここでの「内田→白石」の主張は内田がイマイチだからではないことを強調しておく。
今日の内田はかなり良い。
もしくは疲労の見える田中稔也を下げて…でも良いかと思うが、とにかくもう1枚攻撃のカードを切るべきだったと思うのだが。
代わった奥村はいつも通りさすがの縦パスを放る。
上手く言えないが抜群のパスセンスを感じ、いわゆる彼にしか見えない絵が見えている気がする選手である。
ちょっと猫背気味の走り方と言い、ピルロを彷彿させる…と言ったら言い過ぎだろうか?
ピルロのようなロングパスはまだ見ていないが、セットプレーも蹴っているしキックの精度は高いので恐らく蹴れるだろう。
最後まで猛攻も1点が遠く…
71分には町田も動き、長谷川アーリアジャスールに代えてドゥドゥを。
同時に平戸太貴に代えて鄭大世を投入するというFWの2枚切り。
勝っているが「もう1点取ってこい」というポポヴィッチ監督の意図を感じる交代である。
群馬にもこういったメッセージ性の強い交代と言うか、積極的な高対策を望みたいところだが…。
ちなみにドゥドゥと鄭大世がそのまま最前線に入り、中島裕希が左サイドに流れたようである。
78分には群馬も最後の交代枠を使い、全てのカードを使い切る3枚代え。
北川柊斗に代えて青木翔大、田中稔也に代えて白石智之、金城ジャスティン俊樹に代えて平尾壮が入る。
怪我明けの青木は良いとしても、白石が10分強しか与えられないのはどういうことだろうか?
負けている状況なだけに、繰り返すが奥村と一緒に投入で良かったように思うが…奥野監督の信頼値が低いんだろうな…。
85分には奥村の良い楔のパスを白石がワンタッチで大前元紀に。
大前もワンタッチで青木に送るが、DFのクリアに合う。
しかしクリアボールを拾った高橋勇利也がクロスを送り、平尾が折り返すもボールはGKに。
ワンタッチが続く非常にテンポの良い攻撃だったが、最後の精度が足りないのか…。
高橋のクロスも狙い通りのファーだったのか疑問はあるし、平尾の頭での折り返しももう少しマイナスに折り返したかったところ。
やはり最後の精度を高めていかないと得点は遠い。
86分には町田が動き、中島裕希に代えて水本祐貴を。
3CBの実質5バックとし、明確に逃げ切りのメッセージを送るポポヴィッチ監督。
89分には最後の交代枠として太田修介に代えて酒井隆介を投入。
これは時間稼ぎの意味合いも強いだろうか。
90分には白石のマイナスのクロスがニアの奥村に。
奥村は中央の大前にラストパスを送るが、大前のシュートは大きく枠を外す。
目の前にいた高橋、青木を使っても面白かったし、2人でGKは見づらかったであろうから自らシュートを打っても面白かった。
ただし、大前もさすがのポジショニングでドフリーだったので…むしろ奥村は良く見ていたと評するべきだろう。
左足とは言え、大前ならば枠には持っていきたいところ。
92分には奥村のサイドチェンジがフリーの高橋に。
高橋は中に頭で折り返すも中央の白石にも、ファーの青木にも合わず。
どちらを狙って折り返したのか…ここも最後の精度を欠く形に。
GKが中途半端に飛び出していただけに、頭でループを狙っても逆に足元に叩きつけても、自分でシュートという選択肢でも良かったかもしれない。
しかし、それはさすがにルーキーでSBの選手には求めすぎであろう。
最後は猛攻を見せたものの、結局このままタイムアップ。
ホームで勝点0という結果となった。
ピックアップポイント
48分 北川はなぜフリーでシュートを打てたのか?
48分に自陣から中山雄登からのロングパスを、中央で久保田和音が内田達也に落とす。
DAZNではあまり引いたカメラではなく、見切れているので想像で補完すると恐らくこんな感じだったと思われる。
落とした久保田はジャスティンの前のスペース、右サイドのコーナーフラッグ目掛けて走る。
結果このプレーと大前、稔也の存在が北川をフリーにしたんだと思う。
久保田がスペースに走ったことでCBの高橋祥平は縦をケアできるように左にスライド。
そして当初北川のマークに付いていたのが高橋。
セオリー的には高橋が左にスライドしたことで、深津康太と三鬼が同じくスライドし、稔也がフリーになりがちなパターンである。
しかし深津は大前の存在に意識がいったか、あまり左にスライドせずに中央に残ったために北川がフリーになったのではないだろうか?
大前と稔也が良いポジションを取っていたことと、久保田が高橋を引き出したことで3対2の数的優位を作り出している。
クロスを上げたジャスティンも、選択肢の多かった中、あの一瞬で誰がフリーなのか確認してピンポイントで送ったクロスが素晴らしい。
そして結果としては最初に落とした以外にボールには触れていないが、このシーンを作り出した功労者はやはり久保田であろう。
60分 稔也のヘディングと大前の動きの質の高さ
60分にも非常に良い形の攻撃があった。
北川が右サイドに流れてキープしたところから、中山を経由してジャスティンに。
北川はペナルティスポット右端に向けて裏を取る。
このシーンだけでなく、本日の北川の裏を取る動きは非常に良かった。
三鬼がボールウォッチャーとなり完全に置いて行かれたために、CBの高橋が北川をケアしに出てくる。
釣られて深津、土居、太田と枚数はいたもののラインが下がる。
稔也もスペースに飛び込む形にはなっているが、DFよりも遅く手前のペナルティスポットに入る、いわゆるマイナスのクロスの形を作ったことでフリーに。
クロスまでは完璧かつ…ある意味では稔也のヘディングも完璧だったのだが、狙い過ぎたか枠をわずかに逸れる形に。
決まっていれば本当に素晴らしいゴールだったのだが…。
素晴らしいと言えばこの時の大前の動きに注目したい。
北川にボールが入った瞬間に、大前は敢えて下がってペナルティスポット後ろ側に移動。
この動きで完全にフリーの状態を作り出しているところが流石。
大前は身長もさほど高くないため、頭での競り合いでは勝てないこともありこういったポジショニングを取っているわけだが…このフリーになる動きの質の高さは本当に素晴らしい。
クロスが直接大前に行けばボレーを叩いただろうし、DFにクリアされてもセカンドボールを拾いやすい位置を選んでいる所に注目したい。
ここまで顕著ではないものの、90分のシーンも敢えて後ろに下がることでフリーで奥村のパスを引き出している。
キックの質はもちろんだが、こういった動きの質がかつてJ2での得点王を取った理由ではないだろうか。
MOM
マン・オブ・ザ・マッチは金城ジャスティン俊樹。
負け試合なので町田の選手を選ぶのが当然ではあるが、このブログはザスパクサツ群馬を応援するブログ。
ザスパで本日最も良い働きをしたのはジャスティンだと思う。
かつてよりキックの質の高さは評価されていたが、この試合は本当に空間を使ったパスの精度が高かった。
前半は稔也が比較的中に絞るポジションをとり、後半は久保田が裏を取るような動きでジャスティンがフリーの時間を長く取れたのも要因の1つだと思う。
そこまで含めて、この試合は右サイドからの攻撃で良い形を作り出していたように思う。
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