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【2023 J2第28節】ブラウブリッツ秋田 対 ザスパクサツ群馬【レビュー】

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第28節はアウェーでの秋田戦。

前節は強敵ジュビロ磐田をホームに迎え、良い時間帯に先制に成功するも…後半早々に失点を許しドロー。

勝ちに行きたかったところではあるものの、2位に付けている磐田を相手に決して悪くはない結果だったと言えるでしょうか。

今節はアウェーで、比較的苦手としているスタイルの秋田サッカーを相手にするわけですが…相手のペースに持ち込まれず、粘ってしっかりと勝ち点を持ち帰りたいところ。

 

今回はそんなブラウブリッツ秋田戦をレビューします。

スタメン・フォーメーション

ブラウブリッツ秋田

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 31 圍謙太朗
DF 4 阿部海大
5 河野貴志
13 才藤龍治
22 高田椋汰
MF 6 諸岡裕人
7 水谷拓磨
9 中村亮太
25 藤山智史
FW 17 梶谷政仁
29 齋藤恵太

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 1 山田元気
DF 3 小柳達司
33 飯尾竜太朗
MF 10 沖野将基
FW 8 畑潤基
15 丹羽詩温
40 青木翔大

 

秋田は前節から変更無しの11人を起用。

ベンチメンバーの7人にも変更はなく、同じ18人を選んできたことに。

注目は最前線に入る齋藤恵太と、右サイドに入る中村亮太だろうか。

秋田サッカーを象徴するような選手であり、パワーのある攻撃に気を付けたいところ。

ベンチには元群馬の青木翔大に小柳達司が。

小柳はCBや3バックの左などのイメージが強いものの、秋田ではどうやらボランチでもプレーしているようである。

ザスパクサツ群馬

スターティングメンバー

ポジション 背番号 選手名
GK 21 櫛引政敏
DF 2 城和隼颯
5 川上エドオジョン智慧
24 酒井崇一
36 中塩大貴
MF 7 川本梨誉
15 風間宏希
17 山中惇希
FW 38 天笠泰輝
10 佐藤亮
23 平松宗

ベンチ

ポジション 背番号 選手名
GK 42 石井僚
MF 6 内田達也
50 菊地健太
FW 9 北川柊斗
14 白石智之
39 高木彰人
47 杉本竜士

 

群馬は前節から1枚を変更。

この試合を前に新潟へ移籍となった長倉幹樹に代わり、平松宗がスタメンで起用ということに。

攻撃のキーマンである長倉の移籍は本当に痛いが…これが現在のチームの立ち位置であり、こういった選手に残ってもらえるようにクラブとして成長しなければならない。

ちなみに戦術的に長倉の代わりができるのは北川柊斗かと思うが、相手が秋田ということでの平松の起用になるか?

 

ベンチを見ると、怪我で戦列を離れていた高木彰人が復帰しているが…予定ではもう少しかかるハズだったかと。

完治しているのなら良いが…無理して復帰して再び怪我…なんてことは避けたいところ。

そう言えば内田達也もずっとメンバー入りしているものの、右ひざはテーピングで固められている。

怪我人が増えてきていることもあり、これ以上は怪我人を出したくないが…。

またつい先日レンタルでの加入が発表された杉本竜士もメンバー入り。

恐らくほとんど一緒に練習もできていないだろうが、ぶっつけ本番での起用になりそう。

試合経過

【0~15分】西日の強いスタジアム

前半は群馬のキックオフでスタート。

コイントスは秋田が勝ったのか?エンドを入れ替えて群馬ボールでのキックオフとなったと思われる。

このスタジアム、非常に西日が強く…これで群馬は太陽に向かってのプレーを強いられることとなった。

 

4分、秋田のパスミスを山中惇希が引っかけると、川本梨誉とのワンツーから一気に縦を突破。

対応したDFを切り返しで綺麗に剥がし、右足でクロスを送り込むも…これは平松宗佐藤亮の手前のところでクリアされてしまう。

相手のミスからではあるが、少しズレていれば得点の可能性もあり非常に良い攻撃だった。

 

8分、秋田が右サイドでコーナーキックを得ると、水谷拓磨がファーサイドに送る。

これは中塩大貴が競り勝つが、こぼれ球を高田椋汰がミドルシュート。

これがちょうど梶谷政仁の足元に入る形となり、このボールをお互いに奪い合う形の中後方にこぼれ、河野貴志がシュートで終わるも枠の上に。

最初に中塩が競り勝った際に、競り合った河野の頭が後頭部に入ってしまい中塩がしばらく倒れていたことで時間が止まるが…どうやら問題無くプレーは続行できそうである。

珍しく?風間宏希が結構主審に詰めて言っているように見える。

 

11分、奪ったボールを左サイドの山中惇希に展開すると、山中がいつも通り仕掛けを見せる。

グラウンダーでショートのボールをゴール前に送り、ここに川本梨誉が入り込むが…ワントラップ後の走るコースをブロックされてしまい倒されるも笛は鳴らず。

笛が鳴っていればPKだったが、まぁこれは妥当なチャージの範疇だろう。

それよりも秋田がロストしたボールを天笠泰輝が回収し、一度山中に預け、山中からボールを引き出し再びスペースに走らせたのが川本である。

山中の突破の起点を作り、(FWなので当たり前ではあるが)その後自分はしっかりとゴール前に入り込むという献身的なプレーを川本は見せてくれた。

長倉幹樹が新潟に移籍したために、彼には今まで以上に頑張ってもらわないといけなくなったが…気合はバッチリのようである。

 

12分、再び秋田が右からのコーナーを得ると、水谷拓磨のキックは同じくファーに。

今度は阿部海大が競り勝ち、コースを変えると齋藤恵太がフリーで受け、ワントラップからシュートを放つも櫛引政敏がブロック。

こぼれ球も自ら回収するが、その際に齋藤に手を蹴られる形となりプレーが止まる。

確かにこぼれ球は千載一遇のチャンスではあり、櫛引のこぼれ球への対応もホールドしきれていないイーブンではあったが…手と足ということで怪我をしやすいキーパーだけに配慮はほしいところ。

しかしそれ以上に問題は齋藤がドフリーになっていたことであり、どうにも今年の群馬はセットプレーでファーに人が足りない印象があるのは以前から書いている通り。

【15~30分】コーナーからチャンスを演出するも

18分、右サイドから中央に入り込んできた中村亮太に、後方から良いボールが入ってしまうが…これはハンドの判定となり助かることに。

中村は肩だと主張しているが…まぁハンドは妥当な判定だろう。

 

23分、今度は群馬が左サイドからのコーナーキックを獲得するとキッカーは風間宏希

ファーサイドへのボールは城和隼颯にドンピシャに見えたが、その手前で圍謙太朗が飛び出してパンチング。

右サイドに流れたボールを佐藤亮が回収し、ラインを割りそうだったがなんとか後方の天笠泰輝へ繋ぐ。

ラインを割りそうだったこともありちょっとパスがズレたこともあり、天笠のトラップも後方に流れるがロングボールを再びゴール前に。

これを前線に残っていた城和隼颯が折り返し、山中惇希がボレーで狙うが…阿部海大にブロックされてしまい再びコーナーに。

城和は完全にフリーになれており、山中も角度が無かったことを考えると…折り返さずに狙っていっても面白かったかもしれない。

ちなみにこのシーンに限らず、パスが乱れたりトラップが流れたり…というシーンが目立つ試合ではあったが、これはソユースタジアムのピッチの影響も大きいだろう。

かなり芝が長めかつ荒れており、ボコボコな部分も…。

卵が先か鶏が先かはわからないが、このピッチだから秋田のサッカーはこうなのかもしれないと思わされる状況である。

 

山中のシュートはブロックされてしまったが、これで今度は逆サイドからのコーナーキックとチャンスは続く。

こちらサイドも風間宏希が蹴り、今度はニアで平松宗がコースを変えて中央に。

これは秋田のDFに当たってしまうが、こぼれ球を城和隼颯が胸トラップからシュート。

しかしこれも梶谷政仁が頭で当てて再びコーナーキックとなってしまう。

3度目のコーナーも混戦から最後は城和がシュートを放つが枠の上に外れ、3つ続いたチャンスは得点には結びつかず。

秋田もかなり集中力高く守っている。

【30~45分】続くコーナーからのピンチ

31分、自陣でボールを奪った群馬だったが、中塩大貴川本梨誉の意思疎通が合わず…中塩のパスが回収されてしまう。

奪った高田椋汰から内側の中村亮太に繋ぐと、中村がゴール前にクロスを供給。

これを中央で梶谷政仁が合わせるが、このヘディングは枠の上に飛び助かる形に。

パスミス…と言うよりは意思疎通の問題だが、こういったミスからの失点は避けたいところ。

また城和が落下点に入れずに頭の上をボールが抜けてしまう…というのも以前に多く見られたシーンである。

この辺りは城和の課題であり、高さはあるだけに落下点をしっかりと読んでポジショニングできるようになればもう一段階上の選手になれるだろう。

 

39分、佐藤亮が良いプレスで自らボールを奪取。

奪った勢いで一気に前に仕掛けて抜け出そうとするが、縦に蹴りだし完全に入れ替わりに成功したところで手をかけられて倒されてしまう。

抜ければチャンスであり、更には完全に手で倒しにいっている…いわゆる戦術的ファールであるところから河野貴志にはイエローカードが出されることに。

 

44分、秋田が右サイドからのコーナーを得ると水谷拓磨のキックは再びファーサイドに。

ファーで両チーム競り合うも…どちらも触れず、抜けた先で藤山智史か?がワントラップから良いミドルシュートを放つ。

これは非常に良いシュートとなったが櫛引政敏がファインセーブし、こぼれ球は競り合いから最終的に風間宏希がクリアし逆にカウンターを発動。

良いカウンターを見せたが、クロスを跳ね返されてしまい…どちらもチャンスを活かせずとなる。

この試合はどうにもコーナーキックのセカンドボールからピンチを迎えており、拾われてしまうのは仕方ないがここにしっかりとプレッシャーをかけたい。

【45~60分】セカンドボールが拾えない

後半は秋田のキックオフでスタート。

両チームともにハーフタイムでの交代は無くリスタートとなる。

前半は気になった西日ではあるが、時間の経過と共に日も更に落ち30分過ぎくらいにはそれほど気にならず。

後半はもうほぼ影響は無いと考えて良いだろう。

 

50分、秋田が左サイドの高い位置でスローインを得ると才藤龍治がロングスロー。

これは跳ね返すがセカンドボールを水谷拓磨が…恐らくシュートだったと思うがミートせず飛んだ先でなんとかコントロールして後方に落とす。

これを藤山智史が…こちらも恐らくミドルシュートだと思うが、これもミートせずに飛んだ先で齋藤恵太がダイレクトでコースを変える。

リフレクションに近い形だったが、これを櫛引政敏がファインセーブで弾き出してコーナーに逃れる。

 

56分、秋田が先に動き齋藤恵太に代えて青木翔大中村亮太に代えて畑潤基を投入。

58分、群馬ゴール前でファールがあり、リスタートを櫛引政敏がロングキック。

これを平松宗が収めターンして抜け出そうとするが倒されるも…なぜかノーファール。

完全に手がかかっており、手で倒される形になっているものの…今日は一貫して手を使ったファールに甘い印象。

平松はやっとここでポストプレーが見せられただけに、これはファールを取ってほしかったところか。

 

この試合は秋田のサッカーに付き合わされてしまうと言うか…秋田が上手いこと自分たちのサッカーに持ち込んでいると言うか…とにもかくにも秋田ペース。

群馬はビルドアップが全く上手くいかず、更にはセカンドボールを拾えないという苦しい状態になっている。

この辺りは後ほど詳しく書きたいと思う。

【60~75分】守護神今日も

62分、秋田が左サイドを仕掛ける。

青木翔大が左サイドを上がるが、出しどころが無くなり一度下げる。

受けた諸岡裕人が再び左サイドに送ると、藤山智史が縦に仕掛けてクロスを供給。

これが中塩大貴の頭をわずかに超え、その奥で畑潤基が合わせるも櫛引政敏が正面でブロック。

この試合いったいこれまでに櫛引が何本ファインセーブを見せていることか…。

 

64分、群馬が交代に動き佐藤亮に代えて杉本竜士川本梨誉に代えて北川柊斗を投入。

立ち位置を含めて杉本の起用法が気になるところだったが、どうやら左サイドに入った様子。

これで山中惇希佐藤のいた右サイドに移り、北川はそのまま川本の位置に。

 

68分、左からのコーナーのチャンスを得るが…これは跳ね返されてしまう。

セカンドボールを回収し一度櫛引政敏まで下げ、櫛引から風間宏希が再び引き出すとファーサイドにロングボールを供給。

これを山中惇希が競り勝ち、後方に落としたところを杉本竜士がダイレクトで狙うも枠の外に。

枠は全く捉えられなかったが、攻撃の選手だけに入って早い時間にシュートを打てたことでノッてくるだろうか。

 

70分、飲水タイム明けに両チームが動く。

先に群馬が動き、川上エドオジョン智慧に代えて内田達也を投入。

少し遅れて秋田も動き、水谷拓磨に代えて沖野将基梶谷政仁に代えて丹羽詩温を投入。

これで立ち位置がどう変わるかと思ったが、今日はエドがボランチに近い立ち位置を取っていたこともあり内田はそのままの位置に入るだろう。

前節のように風間宏希をアンカーにした3ボランチとなり、守備時にもそのまま3-5-2となると思われる。

 

74分、秋田の攻撃を山中惇希が良い読みでインターセプト。

すぐにプレスにきたDFも素晴らしいタッチで剥がすが、その次の出しどころが見つからず少し迷った際に次のDFに寄せられたこともありパスミスに。

これを回収した沖野将基にミドルで打たれてしまうが、櫛引政敏が正面でブロック。

強く身体をぶつけられたことでパスが乱れた部分はあるだろうが…せっかく素晴らしいタッチでDFを剥がしてフリーになっていただけに、このミスは非常に勿体なかった。

【75~90分】謎の采配再び

81分、北川柊斗に長めのパスを入れるもここでボールをロスト。

阿部海大からロングボールが前線に放り込まれると、畑潤基が頭で落として青木翔大がワントラップから左足を振り抜くも、これは酒井崇一が足を出してコーナーに。

秋田らしいと言えばらしいが…ロングボール一本から危うくやられるところだった。

青木がダイレクトで右で打っていたら危なかったかもしれない…。

 

83分、群馬が最後の交代を使い山中惇希に代えて白石智之を投入。

高木彰人は余らせるか…。

怪我人が多く他に選手もおらず…更には高木も復帰が早過ぎる印象もあり本調子じゃないのかもしれないが…今一つ交代カードを余らせる理由はわからない。

白石はそのまま右に入るのかと思ったら…どうやら左に向かっていく。

杉本竜士が前に行き、北川柊斗が右に入るようだが…相変わらずの北川の右サイドハーフ起用は謎。

内田達也が入った効果なのかもしれないが、北川が入ってからはそれまでできていなかった「降りてきてボールを受ける」という長倉幹樹がやっていた役割を見せていたかと。

白石は確かに右よりも左の方が良いプレーを見せるが…右に配置して北川を前に残した方が効果的だと思うのだが…このこだわりは何か意味はあるのだろうが効果が出ているとは言い難いと思う。

杉本竜士もFWはできるようだが、どちらかと言えば左サイドのプレーヤーの印象であり…正直意図がよくわからない。

 

89分、才藤龍治のロングスローは跳ね返すが、こぼれ球を高田椋汰が綺麗に後方に落とし、走り込んだ沖野将基がミドルシュート。

これはわずかに枠を外れてくれるが、櫛引政敏も見えなかったか…反応できておらず危険なシーンに。

 

この辺りからどうも杉本竜士が左サイドに入り、白石智之が前に入っているようだが…これなら尚更白石北川の立ち位置を入れ替えた方が良いと思うのだが…。

こうして最後まで秋田のサッカーを打開できず、スコアレスドローとなった。

ピックアップポイント

秋田サッカーに付き合わされる

しかしこの試合は秋田のサッカーに付き合わされる形になっており、全くもってビルドアップが上手くいかなかった。

秋田はCBまではプレスに行かず、ボランチへのパスコースを徹底して消す…というのがこの試合での特徴。

そのため出しどころが無くなったCBからロングボールが蹴られるも、平松宗川本梨誉のところで収めることができない…という状態でビルドアップに苦しんでいる。

いつもなら長倉幹樹が良いタイミングで下りてボールを引き出すが、川本梨誉平松宗もそういったプレーはあまり上手くない。

こういったプレーは現チームでは北川柊斗高木彰人がまぁ向いていると言え、北川は投入され前でプレーしていた時には良い位置でボールを引き出せていたと言える。

 

また川上エドオジョン智慧の立ち位置が内側になっており、更には低めでボランチ3枚気味になっているが…岡本一真ならともかくエドもこの位置では良さが出せていないように見える。

この辺りも監督・スタッフの意図はあると思うのだが…佐藤亮を内側のレーンに入れた方が有効な気がしてしまうが…。

岡本はかなり起用にインサイドハーフ、もしくはシャドーストライカーの役割を果たしてみせたが…エドはやはりサイドで縦に仕掛ける方が良さが活きるだろう。

佐藤も大外からカットインして左足…というパターンが強みではあるが、単独で縦に仕掛けられるタイプでは無い。

それなら内側のレーンでボールを受けたり捌いたりに参加させた方がボールが回るのではないだろうか?

 

終盤は内田達也を投入し3ボランチにするが、秋田はここでも前4枚で3ボランチを見る形を取り対応。

3CBにはプレスをかけず、その先のボランチへのパスコースを切り、サイドに展開させるかロングボールを蹴らせるかと限定をかける形を取っていた。

 

ビルドアップが上手くいかなかったのは長倉幹樹の移籍というのは大きいだろうが、開幕戦を見てもわかるように…正直言って秋田のサッカーだと長倉がいても大差無かった可能性も高い。

前半に左サイドで山中惇希が躍動したように、サイドから個の力で剥がしていくのが打開策の1つではあるが…ピッチの状態が悪くパスもドリブルもやりづらそうなのが痛かった。

とは言え山中は違いを見せることはできており、右サイドでも同じことができれば更に良かったのだが…佐藤亮は単独で仕掛けられるタイプではない…というところに戻る。

前線へのロングボールを収められるタイプの選手もおらず、クリアボールやセカンドボールはほぼ秋田のボールとなってしまっていた。

ポストプレーヤーとして平松宗が起用されたのかもしれないが、正直言って平松はサイズの割にポストは上手くない。

彼の良さは横から入るボールを点で合わせる能力であり、それほどボールが収まるタイプでは無いように思う。

 

大槻監督は策士であり分析家として有名であり、当然この試合も戦略を用意し意図を持ってこの形としているハズ。

残念ながらフィットしたとは言えなかったが、もう少し時間をかければ形になってくるだろうか。

少なくとも昨シーズンに比べたら雲泥の差で進化しており、「謎采配」なんて書き方はしたものの…個人的には来シーズンも大槻体制の続投を願っている。

このまま戦術の落とし込みを深めて、是非とも「意図がわからない」などと書いた自分の手の平を返させてほしい。

MOM

この試合のMOMは櫛引政敏としたい。

櫛引がいたから勝点1…と言っても過言では無いだろう。

ファインセーブを連発しチームを救ってくれた。

 

次に印象に残ったのは山中惇希

攻撃面で唯一違いが作れそうな雰囲気を感じたが…彼の課題は最後の精度だろう。

クロスにしろシュートにしろ、最後の精度が上がれば相手に取って相当の脅威となれる。

もちろんそこまで持ち込める力があるからこそ、最後の精度が…という話になるわけではあるが。

またこの試合は右足の使用頻度が多かった印象も。

左足しか使えないタイプではあるが、彼は決して右足が下手過ぎる…というわけではないと個人的には思っている。

右でも良いキックを蹴ることが多いのだが、使いにくいのか自信がないからか左足に頼る傾向が強く使用頻度が少ないと言える。

この試合くらい右足を使えば、対応する相手としては左足だけに絞るわけにはいかなくなり…得意の左足も更に活きてくるだろう。

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